連鎖(1/2)
2014.06.10.Tue.
帰り道、同じクラスの灰賀を見つけた。
こっちの道だったっけと不思議に思いつつ後ろを歩いていたら、灰賀はきょろきょろあたりを見渡したあと、逃げるように角を曲がった。その姿が気になって、俺はあとをつけた。
そのあと同じように何度か角を曲がると、灰賀は一軒の駄菓子屋へと入っていった。
なんだ、ただの買い食いかよ。
こんなところまでついてきた自分を馬鹿らしく思いながら、駄菓子の一個でも買って帰るつもりで俺も店に入った。
狭い店内に所狭しと細々とした駄菓子が並んでいる。だが灰賀の姿がない。こんな小さな店では見落とすはずもない。確かに店に入った灰賀はどこへ消えた?
狐につままれたように呆然と立ち尽くしていると、レジの後ろ、木製の扉の奥から物音が聞こえることに気付いた。
灰賀がいるとしたらここしかない。灰賀は店主と知り合いなのだろうか。
なんとなく足音を忍ばせて扉へ近づき、耳を押し当てた。
「い…や…もう許して…ださ…」
「見せてごらん。どれどれ…ちゃんと朝から入れっぱなしにしてたかい?僕が見てないからって、来る直前に入れたんじゃないだろうね?」
「ちが…ます…っ…朝から…ずっと…!」
「本当に?本当にこのローター、朝からずっと入れて学校に行ったの?」
「行きましたっ…もう、抜いてください…!」
「授業中もずっと入れてた?どうだった?勃起した?何回イッちゃった?」
「イッてませ…ん…!」
「でもパンツが湿ってるよ。いやらしい匂いもする」
「やめてっ…もう、許して…!」
「我慢汁いっぱい出ちゃったみたいだね。君のおちんぽがベトベトしているよ」
「いや…!もういやだ、こんなこと…!」
「万引きする君がいけないんだよ。警察に言わないでって頼んできたのは君じゃないか。これくらいの罰で済んでありがたく思って欲しいくらいだよ。なんなら今すぐ警察呼んだっていいんだよ」
「ひぃっ…やめ…触らな…で…っ!」
灰賀の引き攣った声のあとに、男の笑い声が続いた。
俺はごくりと咽喉を鳴らした。こめかみから汗が流れ落ちる。全速力で走ったあとのように心臓がバクバクしていた。
いまの会話でだいたいのことはわかった。灰賀がこの店で万引きをし、それを店主に見つかり、警察に呼ばないかわりに、灰賀はローターを「どこか」へ入れて今日一日過ごしてきたのだ。どこか…そんなの決まってる。
「ほら、いっぱいお汁が出てきたよ。きみはいやらしい子だね」
「やめっ…違う…!ちが…ひっ、い…っ…あぁ…あぁんっ…!」
クチュクチュと小刻みな濡れた音が聞こえた。おそらく男が灰賀のちんぽを扱いているのだ。
俺はハァハァと呼吸を荒くしながら、痛いくらい勃起した自分のものを握った。灰賀の声を聞いていただけで硬くなっていた。
灰賀の悲鳴のような声が次第に色付いて喘いでいるようなものにかわってきた。
「あっ…ん…やだ…っ、そんなに、しない…で……っ!」
「イキそう?」
「イ…ッ、イキそう……!はっ…あぁん…っ、だめっ…そんなにされたら……!」
「イッちゃう?」
「イッちゃう…っ!イッちゃうから…や…っ、だめ…、もう…あっ、あ…っ!」
聞き耳を立てながら俺はちんぽを扱いた。店の外をバイクが走り去る。びくりと一度は手をとめたが、誘惑には勝てずに再び手を動かした。
扉の向こうから灰賀の喘ぎ声が漏れ聞こえてくる。嫌がっているような声とは思えなかった。普段おとなしい灰賀が、こんな声を出すなんて。どんな顔をして男に扱かれているのだろう。想像したら余計に興奮した。
手つきを速めた。
「ハァ…ハァ…あ、あぁ…灰賀…灰賀…」
ドクッと大量の精液が飛んだ。ベタリと扉についたそれがゆっくり垂れ落ちる。
俺は慌てて店を出た。
翌日、灰賀は普通に登校し、普通の顔で授業を受けていた。昨日はずっとローターを入れていたらしいが今日もそうなのだろうか。あんな澄ました顔をしながら、ローターの刺激に疼きっぱなしなのだろうか。パンツに我慢汁をしみこませているのだろうか。
俺の方が勃起した。
放課後になり、俺は灰賀に声をかけた。
「昨日の帰りに灰賀を見たんだけど」
「えっ…あぁ、そう」
灰賀は目に見えて動揺していた。
「道が違うからおかしいなって思いながらあとつけたんだ」
灰賀の顔から表情が消えていく。
「あの駄菓子屋でなにしてたの?」
完全に顔色を失った灰賀は、一点を睨むように見つめたまま固まった。瞬き一つしない。
「気になって店のなか入ったんだけど、ありえない声が聞こえてきてさ」
灰賀の体が小刻みに震えだす。
「駄菓子屋のおっさんとあんなことしちゃうのって、どうなのよ?」
泣きそうな顔で灰賀は唇を噛んだ。
「今日もお尻にローター、入れてんの?」
見開いた目が詰るように俺を見る。
俺は灰賀に笑いかけた。
「見てあげるから、トイレ、いこっか?」
灰賀はおとなしく奥の個室に入った。ときたま悔しそうに唇を噛みしめたり、泣きそうに顎を震わせたりしている。トイレの鍵をかけると、怯えた顔を向けるのがなんともそそられた。
「いつからあのおっさんとヤッてんの?」
「お前には関係ないだろ…」
「そんなこと言っちゃっていいの?昨日のお前の声、録音しといたんだけど、明日クラスの奴らに聞かせてやろうか?」
咄嗟についた嘘だったが灰賀は信じたようだった。背けていた顔をこちらに向けて、ギリギリ歯を噛みしめている。
「いつからあのおっさんにヤラれてんの?」
「…と、十日、くらい、まえ…」
「なんで真面目なお前があんな店で万引きなんかしたんだよ?」
「たまたま寄り道した店で…誰もいなかったから、つい…」
「で見つかっておっさんにエロいことされてんの?馬鹿じゃん」
馬鹿だと言われて灰賀は目を伏せた。充血して真っ赤な目。今にも泣きそう。
俺はベルトをゆるめた。
「黙っててやるかわりに、舐めて」
「なっ……」
「みんなにお前のエロい喘ぎ声、聞かせてやってもいいんだぜ」
一瞬顔を歪めたあと、灰賀はその場へ跪いた。やけくそって手つきで俺のズボンと下着をずりおろして、半立ちのものを掴んだ。
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こっちの道だったっけと不思議に思いつつ後ろを歩いていたら、灰賀はきょろきょろあたりを見渡したあと、逃げるように角を曲がった。その姿が気になって、俺はあとをつけた。
そのあと同じように何度か角を曲がると、灰賀は一軒の駄菓子屋へと入っていった。
なんだ、ただの買い食いかよ。
こんなところまでついてきた自分を馬鹿らしく思いながら、駄菓子の一個でも買って帰るつもりで俺も店に入った。
狭い店内に所狭しと細々とした駄菓子が並んでいる。だが灰賀の姿がない。こんな小さな店では見落とすはずもない。確かに店に入った灰賀はどこへ消えた?
狐につままれたように呆然と立ち尽くしていると、レジの後ろ、木製の扉の奥から物音が聞こえることに気付いた。
灰賀がいるとしたらここしかない。灰賀は店主と知り合いなのだろうか。
なんとなく足音を忍ばせて扉へ近づき、耳を押し当てた。
「い…や…もう許して…ださ…」
「見せてごらん。どれどれ…ちゃんと朝から入れっぱなしにしてたかい?僕が見てないからって、来る直前に入れたんじゃないだろうね?」
「ちが…ます…っ…朝から…ずっと…!」
「本当に?本当にこのローター、朝からずっと入れて学校に行ったの?」
「行きましたっ…もう、抜いてください…!」
「授業中もずっと入れてた?どうだった?勃起した?何回イッちゃった?」
「イッてませ…ん…!」
「でもパンツが湿ってるよ。いやらしい匂いもする」
「やめてっ…もう、許して…!」
「我慢汁いっぱい出ちゃったみたいだね。君のおちんぽがベトベトしているよ」
「いや…!もういやだ、こんなこと…!」
「万引きする君がいけないんだよ。警察に言わないでって頼んできたのは君じゃないか。これくらいの罰で済んでありがたく思って欲しいくらいだよ。なんなら今すぐ警察呼んだっていいんだよ」
「ひぃっ…やめ…触らな…で…っ!」
灰賀の引き攣った声のあとに、男の笑い声が続いた。
俺はごくりと咽喉を鳴らした。こめかみから汗が流れ落ちる。全速力で走ったあとのように心臓がバクバクしていた。
いまの会話でだいたいのことはわかった。灰賀がこの店で万引きをし、それを店主に見つかり、警察に呼ばないかわりに、灰賀はローターを「どこか」へ入れて今日一日過ごしてきたのだ。どこか…そんなの決まってる。
「ほら、いっぱいお汁が出てきたよ。きみはいやらしい子だね」
「やめっ…違う…!ちが…ひっ、い…っ…あぁ…あぁんっ…!」
クチュクチュと小刻みな濡れた音が聞こえた。おそらく男が灰賀のちんぽを扱いているのだ。
俺はハァハァと呼吸を荒くしながら、痛いくらい勃起した自分のものを握った。灰賀の声を聞いていただけで硬くなっていた。
灰賀の悲鳴のような声が次第に色付いて喘いでいるようなものにかわってきた。
「あっ…ん…やだ…っ、そんなに、しない…で……っ!」
「イキそう?」
「イ…ッ、イキそう……!はっ…あぁん…っ、だめっ…そんなにされたら……!」
「イッちゃう?」
「イッちゃう…っ!イッちゃうから…や…っ、だめ…、もう…あっ、あ…っ!」
聞き耳を立てながら俺はちんぽを扱いた。店の外をバイクが走り去る。びくりと一度は手をとめたが、誘惑には勝てずに再び手を動かした。
扉の向こうから灰賀の喘ぎ声が漏れ聞こえてくる。嫌がっているような声とは思えなかった。普段おとなしい灰賀が、こんな声を出すなんて。どんな顔をして男に扱かれているのだろう。想像したら余計に興奮した。
手つきを速めた。
「ハァ…ハァ…あ、あぁ…灰賀…灰賀…」
ドクッと大量の精液が飛んだ。ベタリと扉についたそれがゆっくり垂れ落ちる。
俺は慌てて店を出た。
翌日、灰賀は普通に登校し、普通の顔で授業を受けていた。昨日はずっとローターを入れていたらしいが今日もそうなのだろうか。あんな澄ました顔をしながら、ローターの刺激に疼きっぱなしなのだろうか。パンツに我慢汁をしみこませているのだろうか。
俺の方が勃起した。
放課後になり、俺は灰賀に声をかけた。
「昨日の帰りに灰賀を見たんだけど」
「えっ…あぁ、そう」
灰賀は目に見えて動揺していた。
「道が違うからおかしいなって思いながらあとつけたんだ」
灰賀の顔から表情が消えていく。
「あの駄菓子屋でなにしてたの?」
完全に顔色を失った灰賀は、一点を睨むように見つめたまま固まった。瞬き一つしない。
「気になって店のなか入ったんだけど、ありえない声が聞こえてきてさ」
灰賀の体が小刻みに震えだす。
「駄菓子屋のおっさんとあんなことしちゃうのって、どうなのよ?」
泣きそうな顔で灰賀は唇を噛んだ。
「今日もお尻にローター、入れてんの?」
見開いた目が詰るように俺を見る。
俺は灰賀に笑いかけた。
「見てあげるから、トイレ、いこっか?」
灰賀はおとなしく奥の個室に入った。ときたま悔しそうに唇を噛みしめたり、泣きそうに顎を震わせたりしている。トイレの鍵をかけると、怯えた顔を向けるのがなんともそそられた。
「いつからあのおっさんとヤッてんの?」
「お前には関係ないだろ…」
「そんなこと言っちゃっていいの?昨日のお前の声、録音しといたんだけど、明日クラスの奴らに聞かせてやろうか?」
咄嗟についた嘘だったが灰賀は信じたようだった。背けていた顔をこちらに向けて、ギリギリ歯を噛みしめている。
「いつからあのおっさんにヤラれてんの?」
「…と、十日、くらい、まえ…」
「なんで真面目なお前があんな店で万引きなんかしたんだよ?」
「たまたま寄り道した店で…誰もいなかったから、つい…」
「で見つかっておっさんにエロいことされてんの?馬鹿じゃん」
馬鹿だと言われて灰賀は目を伏せた。充血して真っ赤な目。今にも泣きそう。
俺はベルトをゆるめた。
「黙っててやるかわりに、舐めて」
「なっ……」
「みんなにお前のエロい喘ぎ声、聞かせてやってもいいんだぜ」
一瞬顔を歪めたあと、灰賀はその場へ跪いた。やけくそって手つきで俺のズボンと下着をずりおろして、半立ちのものを掴んだ。
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