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俺とお前(7/14)

2020.12.28.Mon.
<4→5→>

 石川の機嫌を損ねてから、五日が経った。俺はまた無視されていた。朝晩のフェラもなくなったから、相当怒っているようだ。話しかけ難い雰囲気。石川の外出が増えていた。一人、部屋に取り残され、俺は孤独を味わっていた。

 部屋に一人でいると、急に正気に戻される。俺はこんなところで、裸になって何をやっているんだろう。年下の男たちの言いなりになって、性処理の道具として扱われている。男としてのプライドも、年上の威厳も、全てあいつらによって奪い取られた。

 逃げればいい。鎖で繋がれているわけではない。逃げることは可能だ。俺の服が隠されているなら、石川の服を着て出て行けばいい。いつでも俺はここから逃げ出せる状況にいる。

 だが逃げることなんか出来ない。デジカメの画像。俺の最大の弱みを石川に握られている以上、俺はここから一歩も出ることが出来ない。

 いったいいつまでこんなことを続けるのかと思う。俺はいつになったら解放されるのか。石川たちはいつ、こんなくだらない遊びに飽きるのだろうか。

 日付がかわる直前、石川が帰ってきた。今日はコンビニで買ったパンが俺の前に置かれた。石川の外出が増えてから、俺の食事は一日一食、ということが増えていた。部屋でじっと石川の帰りを待っているだけとは言え、腹は空く。俺はそれを犬の格好で食べた。

 最近は見られることもなくなっていたが、今日は珍しくテレビもつけずに、石川が俺の食事を黙って見ていた。食べ終わったのを見届けると、俺の前に黒い紐を放って寄越した。見覚えのある黒い靴紐。

「縛ってここ来い」

 自分の前の床を指差す。俺は靴紐で自分のチンポの根元を縛り、石川の前に正座した。

「しゃぶれ」

 フェラをさせられるのは久し振りだった。ベルトに手をかけ、ズボンの中からチンポを取り出す。口を開いて咥えようとすると、

「言うことあるやろ」

 と止められた。そうだった、と思い出し、いつもの言葉を口にする。

「俺にしゃぶらせてください、お願いします」

 石川は無言。気に入らなかったらしい。

「変態の俺に、石川のチンポしゃぶらせてください、奴隷の俺の口の中に精液出して下さい、石川のおいしい精液を飲みたいです、お願いします」

 と土下座する。

「ええど」

 お許しが出て、石川のチンポを口に咥える。懐かしい味と形。すっかりこれに慣らされてしまっている。機嫌をなおしてもらおうと、俺は必死になって舌を動かし、奉仕した。俺の腹に、勃起した自分のものが当たる。先が濡れていた。

「うまいか」
「おいしいです」
「勃たせとんな、俺のチンコしゃぶって興奮しとんか」
「はい、興奮します」
「この前、俺が春樹とヤッとる時も勃たせとったな。なんでや」
「興奮したからです」
「お前も俺にヤラれたいんか」
「ヤラれたいです」
「俺のチンポをお前のケツに突っ込んで欲しいんか?」
「はい、突っ込んで欲しいです、俺を犯して欲しいです」

 言いながら、洗脳されていくような気がした。石川を怒らせないように言っているだけなのに、だんだん、それが自分の本心であるような、それを本気で望んでいるような気になってくる。

「お前、ド変態のド淫乱やの、そんなに男のチンコ欲しいんか」
「欲しいです、石川のチンポが欲しいです、俺に突っ込んで下さい、俺を犯してください」
「しゃあないの、ベッドの上に四つん這いになれ」

 俺はゆっくり顔をあげ、石川を見た。

「お前の望み通り、犯したる」

 腕を引っ張られながら、俺はベッドの上に乗った。言われた通り、四つん這いになって痛みを待つ。その尻に、冷たいものが垂らされた。石川の手がそれを肛門から袋にかけて撫でて伸ばす。ローションのようだ。そんなもので潤いを施されたのは初めてのことだ。

 ローションでぬめる指が中に入ってくる。ゆっくり出し入れしながら、またローションを垂らされる。

「い、石川……そんなん、いいから……」

 俺の身を引き裂く凶器を早々にねじ込んでくるものと思っていたのに、予想外の展開に俺は慌てた。

「アホか、このまま突っ込んだら痛いだけやろが。そっちのほうがええんか? お前はマゾの変態か?」
「ちっ、違う」
「ほしたら黙っとけ」

 俺は口を閉ざした。黙れと言われたら黙る、そう教育されている。3本に増えた指が、中でグリグリと回転しながらゆっくり前後に動く。湧き上がってくるむず痒いようなもどかしさ。5日前、バイブとチンコでさんざん擦られ、押されて開花した俺の性感帯をじんわり刺激してくる。強烈な快感を思い出し、俺の脚は震えた。

「い、石川、ほんまにもういいから……早く……」
「早く? なんな?」
「早く入れてくれ」
「何をな?」
「石川のチンポ、入れてくれ」
「どこに?」

 意地悪な質問を繰り返す。俺は自棄になって叫んだ。

「俺のケツに石川のチンポ入れてくれ!」
「春樹と違うて、色気のない誘い方やの」

 呆れたような、しかし、どこか楽しむような声だった。春樹の名前が出てきて、二人がセックスしていた夜のことを思い出した。あいつの喘ぎ声は今でも耳に残っている。

「ほしたら、望み通り、入れたるど」

 標準よりでかいチンポだが、ローションと指で充分ほぐされたせいだろう、今まで健二と拓也を受け入れたどの時よりも、スムーズに、痛み少なく中に入ってきた。

「健二のデカチン何べんも突っ込まれとったわりに、きっついの」

 擦れた石川の声に、俺の顔が熱くなる。

「少し力抜けんか? 俺のチンポ、食いちぎる気か?」
「そんな事言われても……っ!」

 突然石川が俺のチンポを握った。濡れた音を立てながら亀頭の先を指で揉む。

「ヤラシイの、なんな、これ。ベチョベチョに濡れとるやんか。まだなんもしとらんのんえ?」

 クチュクチュと揉まれ、頭が真っ白になる。

「ああ……ああ、石川……そんなに触ったら……」
「イキそうか? イケんど、紐で縛っとるからの。解いてほしいか?」
「石川、解いてくれ、頼む……」

 どうせ聞き入れてもらえないだろうと思っていたが、予想に反してすんなり紐を外してもらえた。ローションと我慢汁でヌメる手が、はちきれそうなほど勃起した俺のチンポをしごく。

「ふ、あ、ああぁっ! 石川、あかん……ほんまに出る!」
「出してええんど、睦雄」

 久し振りに名前を呼ばれた。ずっと無視されて冷たい態度を取られ続けていたから、そんなことが妙に嬉しかった。

「ほんまに、出していいんか」
「ええて言うとるやろ」

 石川の手つきが早くなる。

「あっ! ああっ! 石川、ふっ、あぁっ、んんっ、あかん! 出るっ! 出る! あぁーっ!」

 石川の手の中で俺は射精した。ビクビクと震えながら大量の精液を吐き出す。

「5日間、射精禁止やったからの、アホほど出したな、この淫乱」
「はぁ……あぁ……」

 絶頂を過ぎたのに、俺の興奮はおさまらない。チンポも大きさを保ったままだ。体が熱い。一度の射精では足りない。もっと、もっと欲しい。こんな感覚は初めてで戸惑う。

「どうやった、5日ぶりにイッたんは」

 腰を動かしながら石川が聞いてくる。

「気持ち良かったか? どうや、睦雄」
「あぁ、んっ、良かった……気持ち良かった……!」
「そないに良かったんか? 俺が掘ってやるより、手でシコッたったほうがええか?」
「そんなこと、ないっ、けど、嫌や!」
「何が嫌なんや?」
「こんな、やり方……!」

 これじゃまるで、普通に、恋人同士みたいなセックスじゃないか。健二と拓也がやるように、暴力的で一方的にしてくれたほうが、俺は無理矢理ヤラれているという、自尊心を保つことが出来る。それなのに、こんなふうに俺から先にイカされ、気持ちいいかと聞かれながらまたちんぽをしごかれて勃起させていたら、そんな言い訳も立たなくなる。石川より俺のほうが感じている。今までで一番の屈辱かもしれない。

「なんな? 乱暴にされるんがお前の好みか?」
「ち、違う!」
「前にも言うたけど、俺は強/姦の趣味はないからの、俺は俺のやりかたでやるど」

 グイッと力強く腰を引き寄せられた。深く結合し、一瞬息が詰まる。石川はさらに腰を押し付けてくる。奥まで突かれて痛みを感じる。

「あったかいの、お前の中」
「う、うっ……はよ、イケや!」
「やーかーらー、そんなキツう締め付けんな言うとるやろが」

 カラカラとした笑い声。普段ならあんな言葉使いをしたら殴られているところだが、石川は機嫌よく笑っている。

 石川が腰を引く。抜けるギリギリまで引き抜いて、小刻みに突きながら中に入ってくる。途中、俺の性感帯に当たった。

「アッ!」

 思わず声が漏れる。

「健二らとヤッた時はどうやった? 気持ちよかったか?」
「よく、ないっ……いいわけ、ないやろ……!」
「そのわりに、何べんもイッとったやんか」
「あんなん、むりやりや……! 気持ちよくてイッたんちゃう!」
「ほんなら今はどうな? 気持ちようないんか? さっき言うたんは嘘か?」
「違う、さっきは、ほんまに、気持ちよくて……!」

 石川の声が低くなったので俺は焦って言い訳した。

「ほな、俺がもっと気持ちようさしたろ」

 石川は腰の動きを早めた。さっき俺が感じた場所を重点的に突いてくる。

「んんっ、ああぁぁあっ、あかん、やめてくれ、石川!」
「うるさいど」
「そこは、あかん、マジで、頼むから……!」
「頼むから、もっと突いてくれ、やろ、睦雄」
「アァーッ! あっ、あっ、あかん、石川、ああぁっ」
「エロいの、お前のケツ、俺のチンコに食いついて、奥に引っ張って行きよるど」
「し、しるか!」

 アンアン喘いで、これじゃまるで、春樹と一緒じゃないか。俺は自分の顔を布団に押し付けて隠した。

「声だせ、インラン」

 石川が俺のチンポを握ってしごいてくる。もうやめてくれ! またイキそうな感覚に焦る。シーツを噛んで我慢するのも限界だった。

「はああぁっ、ああっ、イク……石川、イク……!!」
「もうイクんか、早すぎるやろ」

 笑われても気にならない。チンポをしごかれ、ケツを掘られ、俺の理性は簡単に吹き飛んだ。

「アアァ──ッ、イクッ、祐介、祐介、イク、イク──っ!!」
「イケイケ、思い切り出したれ」

 石川の言葉通り、俺は思いきり精子を吐き出した。2回目だと言うのに、勢いが衰えない。

「こっち向け」

 今度は正常位で向き合う。石川の顔を間近に見て羞恥心が甦ってきたが、キスされ、舌を絡ませていると頭がぼうっとしてきた。自分から積極的に舌を吸い、石川の唾液を飲みこんだ。

「なに腰振っとんな」

 指摘され、自分が股間をこすりつけていることに気付いてカッと顔が熱くなる。

「俺はまだ一回もイッてへんのやど」
「お前は……いつも、長いやろ……」

 フェラで一番疲れるのは健二でも拓也でも、他の誰でもなく石川だった。こいつはイキそうになると休憩を挟んで気を紛らわせる。自分で寸止めして、達する直前の快感を長引かせていた。

「女にもよう言われる。俺はイキとうてセックスしとんのちゃうからの、相手を悦ばせてやるためにセックスすんのや。お前も、俺のチンコなしで生きられんようにしたるど」
「なっ、何言ってんねん」
「お前から抱いて欲しいて言うようになる。俺がそう仕込んだる」
「アホちゃうか」
「ハハハッ、まぁ見とれや」

 笑う石川を見て、俺の心が浮ついていく。お前と言っても、アホと言っても、石川は怒らない。咎めない。さっきは祐介、と名前を呼び捨てた。そのことも何も言わない。これじゃあ、本当に、まるで……

 石川がまた腰を動かし出した。



【GAPS番外編】g&d

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