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俺とお前(3/14)

2020.12.24.Thu.
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 少なくとも夏休みの間は解放される、その俺の考えは甘かった。

「睦雄、しばらく俺の家来い。俺直々に躾けたる」

 夏休み直前、石川がそう言い出したのだ。弱みを握られている俺は逆らえない。いくつかの着替えを持って、石川の家に向かった。

 岸ヶ丘村にきたのはこれが初めてだった。バス停で待つ俺のもとに、石川が一人でやってきた。家までの道中、まわりに誰もいないのをいいことに、「シコりながら歩け」と言われ、少し抵抗すると、「今ここで全裸になるのとどっちがええ?」と究極の二択を迫られた。仕方なく前を緩め、中からチンポを取り出し、オナりながら歩いた。屋外でチンポをシコるという行為は恥ずかしかったが、すぐに勃起した。そうなるように馴らされてしまっていた。先から我慢汁が垂れる。

「あっ……あぁ……石川、イキそうや……」
「イク時はなんて言うんえ?」

 意地悪く石川が俺の顔を覗きこんで言う。あの台詞をここでも言わせるのか。でも今は、羞恥より、イキたい気持ちのほうが強く、

「3年2組、土井睦雄、イカせて頂きます!」

 俺は叫んだ。イク時はこう言わなければイカせてもらえないのだ。隣で石川は咽喉を震わせ「クックック」と笑う。

「お前、ほんま、どうしようもない変態やの。いつ誰がくるかわからん外で、ようイケるもんやの」

 俺だってこんなことしたくてしてるんじゃない。言いたくて言ってるんじゃない。そう反論したかったが、何も言わずに、手を動かした。勢い良く飛び出した精液が、道端にボタボタッと落ちる。

 出す直前の昂りは一瞬で消えさえり、出したあとは、自分を殺したいほどの自己嫌悪でいっぱいになる。俺は石川の言う通り、本当に変態なのだろうか……そんなことを考えてしまう。

「ここが俺の家や。こっちこい」

 門を抜け、庭を突っ切って二階建ての離れを見た時、俺は絶望した気持ちになった。ここに俺は監禁される。家族と離れたこの場所なら、多少の声を出そうが暴れようが、母屋の家人に気付かれることはない。この離れがあるから、石川は俺を呼んだのだと理解した。

 離れの2階に連れ込まれた。ソファベッドと本棚、ローテーブル、テレビゲームが繋いだままのテレビ。床は雑誌やら服、食い散らかした食べ物の残骸でずいぶん散らかっていた。

「睦雄、服脱げ」

 さっそく石川に命令された。俺は一瞬恨めしく石川を見てしまった。

「なんな、その目? お前が男のチンコしゃぶってる画像、みんなにばら撒いてもええのやど?」
「わかったよ……」

 服を脱ぎはじめた俺に、

「変態奴隷が服を脱ぐところを見ていてください、そうお願いせえ」

 ソファベッドに座った石川が言う。俺は仕方なくその言葉を復唱した。

「これから何するんでも俺に許可とれ。お願いせえ。わかったな」
「……わかった」
「わかりました、や、睦雄」
「……わかりました」

 今日から調教が始まるのだと、俺は肝が冷えていくのを感じた。

 この家にいる間、俺は全裸でいることを命じられた。射精も禁止された。禁止されなくても、射精するつもりなんかなかったが。食事は、石川が母屋から持ってきた残り物。それを床に置かれ、俺は四つん這いで犬のように食べた。手を使うことは許されない。少しでも皿からこぼすと、「汚いど、舐めてきれいにせえよ」と蹴り倒された。フローリングの床を舐めていると、涙が出そうになった。

 夜は床で寝かされた。硬く冷たい床。いくら夏とはいえ、裸で寝ていると風邪をひくのではないかと不安になる。

 朝晩、石川にフェラチオさせられた。石川がソファベッドに横になり、雑誌を読んだりテレビを見ている間、ずっとしゃぶらされる。石川は「イキ」をコントロールするので、1時間以上しゃぶらされる。勃起したままでいるのはツラくないのだろうか。

「イクど」

 雑誌を放り投げ、石川が座りなおす。俺は命令されている言葉を言う。

「イッてください、俺に石川の精液を飲ませてください」
「そんなに男の精子がうまいんか?」
「おいしいです、飲ませてください、お願いします」
「仕方ないの、変態、一滴もこぼさず飲めよ」

 もちろん本気で飲みたいわけじゃない。石川が小刻みに腰をふる。俺もラストスパートのつもりで、顔を動かした。頭を押さえつけ、石川が俺の中に射精した。ドクドク溢れる精液を俺は直飲みする。もう精液を飲みこむ事にもなれてしまった。石川のチンポを舐めてきれいにしたあと、「ありがとうございました」と土下座する。

「睦雄、お前、勃起しとんな」

 俺は勃起したチンポを隠すように頭を深くさげた。

「シコりたいか?」
「……いらん」
「シコりたいかて聞いとんのや」

 不機嫌に石川が言う。こういう時の返事はyesしかない。

「はい、シコりたいです」
「ほな、俺にお願いしてみ」
「お願いします、シコらせてください」
「誰の何をや?」
「俺のチンポを、です」
「変態奴隷の睦雄のチンポ、や」
「変態奴隷の睦雄のチンポ、シコらせてください」
「ええで」

 許しが出て、俺はすでに先走りでヌメるチンポを握ってシゴいた。

「はぁ……はぁ……アッ……ああ」
「気持ちええんか?」
「はい、気持ちいいです」
「俺に見られとんのにか?」
「はい、見られて気持ちいいです」
「変態やからの、睦雄は。見られとる方がコーフンすんのやろ?」
「はい、興奮します」

 実際、その通りだった。石川に見られながら、石川に辱めの言葉を浴びながらシゴくのは、羞恥心と一緒にたまらない快感があった。特に、絶頂間際になると、もうなんとでもしてくれ、そんな気分にさえなった。

「よし、そこまでや」

 急に石川に止められた。イキたい。イケない。

「言うたやろ、射精禁止やて。少しシゴけただけでも、ありがたく思えよ」

 ニヤニヤ笑う顔を見て、射精禁止の意図が読めた。こうして寸止めを何度も繰り返すつもりなのだ。気持ちが落ち着くまでしばらく、俺は股間の熱を我慢しなければならなかった。

 石川の家に来て5日が経った。俺の射精禁止も5日目ということになる。頭にはイキたい、ということしかない。野球部の一年生と対決した時よりツラい。暇さえあれば、思い出したように俺にチンポをシゴかせ、勃起させる。この頃にはもう、石川が俺のチンコを見ている視線を感じただけで、勃起するようになっていた。そのことで石川にからかわれると、先からは汁が溢れてダラダラ下に垂れた。

「見られとるだけで我慢汁垂らすんか、お前はほんまに真性の変態やの。今日はあいつらが来るで、お前の好きなチンコ、いっぱいしゃぶらせたるわ」

 あいつら。石川の連れの3人のことだ。そして昼過ぎ、3人がやってきた。

 坊主頭は健二、細目は拓也、長髪は春樹。春樹だけは、いつも俺のシゴキには参加しない。石川のそばに寄り添って、白けた顔で俺を見ている。俺にはそれが一番こたえた。見下ろす目は、心底俺を軽蔑していた。何もしないなら、来ないで欲しかった。

 健二は部屋に入るなり、俺を見て「お、奴隷が裸でチンコ勃たせとるやんか」とからかってきた。

「そうや、お前らのチンポしゃぶりとうてタマランのやて」

 石川が俺のチンポをビンタする。痛みで俺は呻く。それから俺は健二と拓也に口を犯された。2度目は、復活するまでしゃぶらされ、3度目は、少し休憩を挟んでから。精液は出さずに全部飲まなくてはならない。

 石川たちはテレビゲームをする傍ら、俺にフェラさせたり、強制オナニーさせ寸止めさせたりして遊んでいた。俺のチンポが少しでも縮んでくると、またシゴかされ、常に勃起の状態を保つようにされた。5日目ともなると、少し触っただけでもイキそうになるというのに、生殺しの状態を続けられ、ツラさは限界に達していた。

「石川、もうイカせてくれ……」

 俺は泣いて石川に頼んだ。

「頼み方があるやろ?」
「お願いします、イカせてください」
「必死さが足らん」
「お願いします! イカせてください! もう我慢できひん、頼む、石川……!」
「まだアカン」
「頼む! もう、無理や! イカせてくれ! 何でもするから!」
「何でもすんのか?」

 ゲームを中断し、石川がゆっくり俺の顔を見た。取り返しがつかなくなる、それはわかっていたが、今の状況といったい何が違うのか、と自棄になって「なんでもする! なんでも言うこときくから!」と俺は叫んでいた。

「ほんなら、ここにおる全員、口でイカせたら、オナッてもええど」

 底意地の悪い条件だ。健二と拓也は4度目。石川は朝、俺の口にイッたから2度め。春樹は……

「俺は嫌やで、こんな奴に触られるのも嫌や」

 今まで静かだった春樹が吐き捨てるように言った。俺に侮蔑の目を向け、顔をゆがめている。俺はたまらず、目を逸らした。

「ほんまにお前は睦雄、嫌うとんな」

 石川が呆れたように言い、

「ほんなら春樹はなしや、そのかわり、俺を2回イカせえよ」

 更に条件が悪くなってしまった。

 順番は俺に決めさせてもらえた。俺は石川を一番に選んだ。あとの二人をやっているあいだに、石川のインターバルを取れると思ったからだ。石川の前に跪き、

「変態奴隷の俺にチンポしゃぶらせてください」

 と頼んで許しをもらってから、舌を出して石川のチンポを口に咥えた。反応しておらず、柔らかいチンポはしゃぶりにくい。舌を広げ、こするように舐めると、次第に硬い芯を持ち、立ち上がってくる。俺のチンポも限界まで膨らんでいた。自分がイキたい一心でしゃぶりあげる。

 石川が感じたように息を吐いた。その吐息の色っぽさに、俺は不覚にも、イッてしまった。咄嗟に手で塞いだが、5日間、溜まっていたものは、とめどなく噴き出てくる。

「おいおい、睦雄、お前が一番先にイッてどうすんな」

 俺の口からチンポを引き抜き、石川が俺の前に立つ。

「男のチンコ咥えてるだけでイッてまうて、どういうことな? そないに好きか? なぁ、睦雄? 男のチンコがそないに好きか?」

 石川が残忍に笑うので、俺は顔を青くした。

「わ、悪かった、ずっと止められてたから……もう、我慢できひんかったんや……」

 言い訳すると拳が飛んできた。殴られたのは久し振りだった。軽いショックを受けつつ、石川を見上げる。

「次、俺の許しなくイッたら、お前のチンポ、ハサミで切り刻んだるど」
「もう、もうせん、もう勝手にいかんから! それだけはやめてくれ!」

 石川は俺に背を向け、棚の上から靴の箱をおろし、その中から黒い靴紐を出した。

「健二、こいつのチンポ、これで縛ったれ。これで勝手にイクゆう粗相はできんやろ」
「おお、そうやの」

 健二が靴紐を受け取り、拓也が俺のチンポを掴んだ。健二がチンポの根元に靴紐を巻きつけ、縛り上げる。

「ほんならやりなおしや。俺らを2回ずつ、イカせえ」

 非情に石川が言い放つ。またハードルがあがってしまった。俺は諦めて、石川の股間に顔を埋める。情けなさと悔しさで、視界が滲んだ。



東雲探偵異聞録

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