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日常茶飯事(2/5)

2020.11.12.Thu.
<1>

 というわけで急遽始まった翔との手コキ対決。

 向かい合って座る。余裕たっぷりに翔が笑う。俺はもともと女一筋できたんだ。男もイケる翔とは違う。こいつ相手にそんな簡単に勃たせてたまるか。

「フェラはなしだぞ、手だけだからな!」
「わかってますって」

 お互いのちんこを握り合う。なんだこの構図は、と思わないでもないが貞操の危機がかかっているんだ、勝負に集中だ。しゅっしゅと擦ると翔のちんこが大きくなりはじめた。昨日も思ったがでかい。カリ高で太さと固さも申し分ない。これで何人の女を泣かせてきたんだ。その中に自分も含まれているんだと思い出したら急に翔のちんこを握りしめていることが恥ずかしくなってきた。これが俺のなかを擦りまくってたんだよな。ちょうどこんな風に、俺の尻を肉筒みたいにして……思わず生唾を飲みこんでしまった。

 視線を感じて目をあげたら翔はじっと俺を見ていた。目が合うとにこりと笑う。近くで見るとイケメン度は倍増だ。世の中不公平だ。俺もこんな顔とモノを持って生まれていたら、彼女を他の男に寝取られることも、俺自身が寝取られることもなかったのに。

「強いよ、数矢さん。もっと優しく愛情込めて扱いてくれなきゃイケないですよ」
「愛情なんかこめてられるか」
「勝負に負けてもいいの?」

 そうだった。俺が負けたらまた翔に犯される。少し力を緩めた。翔のちんこはもう完勃ちして先走りを滲ませている。やる気がないのか翔は俺のちんこをゆるゆる扱くだけだ。そりゃ勃ちはするけど射精に至るほどじゃない。これ楽勝なんじゃないか?

「なにニヤニヤ笑ってるんですか、気持ち悪い」
「うるせえ」
「ほら、早く俺をイカせてくださいよ」

 翔に顎を掴まれた。止める前に唇が重なり舌で上唇をめくられた。歯列をなぞる感触がこそばゆくて思わず口を開いたらすぐ舌が入ってきた。翔の舌が俺の舌を絡め取り自分の口のなかへと誘いこむ。歯と唇で優しく食みながら舌の裏や側面をなぞられて腰がゾクゾクと震えた。こんなやり方ずるいだろ。

「んっ、ちょ……やめ……っ!」

 翔の胸を押し戻した。俺を見据える翔の目を見てどきっとした。スイッチの入った雄の目だ。自分が男からそういうふうに見られることに当然ながら俺は慣れていない。体を不自然に硬くなる。

「ずるいぞ」
「しちゃ駄目なのはフェラでしょ」
「キ、キスもだめだ、そんなのされたら俺が不利になる」
「そんなに俺のキス、気持ちいいですか? 嬉しいなあ」

 悔しいが気持ちいいし、それになにより昨日翔にされたフェラを思い出して股間がやばい。咽喉の奥まで咥えてしゃぶられた。イラマチオの経験は初めてで罪悪感と征服感でわけがわからなくなるほど良かった。

「とにかく、だめだ」
「わかりました、いいですよ、手だけで」

 翔が手を動かすとクチュリと音が聞こえた。見ると俺のちんこから我慢汁が垂れて翔の手を汚していた。それを潤滑油みたいに馴染ませながら先端を中心に扱かれる。あ、やばい。思わず翔の手を掴んだ。

「それズルですよ」

 慌てて手を放す。翔の手がクチュクチュ音を立てながら亀頭を揉み、育てるように陰茎を擦る。負けてられないと俺も翔のちんこを扱く。そっちに集中したら昨夜のことをどうしても思い出してしまい、また妙な気分になってきた。

「早く数矢さんの中に入りたいな」
「絶対お断りだ」
「数矢さんだって気持ちよかったでしょ? さんざん焦らされたあとに俺のちんこで前立腺めいっぱい擦られて、お腹のなか熱くなって、勃起止まんなかったでしょ? いま数矢さんが一生懸命扱いてくれてるソレ、ほんとはいますぐハメて欲しんじゃないですか? 穴のなかみっちり塞いで、グチョグチョに掻きまわされるとこ想像してみてくださいよ。ほら、我慢汁止まんない」

 ダラダラと溢れる汁をなすりつけるように亀頭を捏ねくりまわされた。

「やめっ……んぅ……」
「入れて欲しいって顔してますよ」
「だ、誰が……っ」
「強情だなあ。まあそれも攻略しがいあって面白いけどね」

 人をおもちゃにしやがって。

「お前こそさっさとイケ」
「そんな下手な手コキじゃ一生イケないですよ」

 真由にエッチが下手だと言われ、翔には手コキが下手だと言われた。じゃあ俺はなんだったら上手だって言ってもらえるんだ。

「そんな泣きそうな顔しないでくださいよ。またいじめたくなっちゃうじゃないですか」

 腰を浮かせた翔が口を寄せてきた。

「キ、キスはなしって言っただろ!」
「俺の反則負けでいいですからキスさせてくださいよ。もう我慢の限界です」
「お前の負けだからな!」
「はいはい、俺の負けです」

 おざなりに言うと翔は口を押しつけてきた。強い力で押されてそのまま後ろへ倒れこむ。キスをされながら扱かれたらもう駄目だった。

「んっ、はっ……あ、しょう……出るっ……」
「いいですよ、出して」
「俺の勝ち、だからな」
「わかってますって」

 しつこく言う俺に翔が苦笑を浮かべる。優しい手に促されて射精した。吐き出される精液を翔は手の平で受け止める。跳ね返ったものが俺の腹に垂れた。せっかく風呂入ったのに。

 精液でベトベトになって手で、翔はいい子いい子するみたいに俺のちんこを数回撫でた。その指先が玉を越え、さらに奥へと滑り込んでくる。ぎょっと頭を持ち上げた。

「しない約束だろ!」
「しませんって。ちょっと触っただけ。ここ使ってえっちしたの初めてだったんでしょ? 今日つらくなかったですか?」
「ん、そりゃ……股関節? ちょっと痛かったかも。歩くとき違和感あったし」
「体かたいんすね。回数こなせば慣れますよ」
「もうしないって言ってんだろ。いつまで触ってんだ。どけ、重いだろ」
「勝負は勝負ですからね。今日は俺の負けでいいです。絶対手は出しません。どうします? 汚れちゃったし、また風呂はいります?」

 言いながら翔は体を起こした。もっと粘られると思っていたから、こんなにあっさり引き下がれると拍子抜けしてしまう。しかも翔のちんこは勃起状態のままだ。俺はあれをイカせてやらなくていいんだろうか。俺ばっかり悪い気がしないでもない。

「軽くシャワーで流してこようかな」

 自分で抜くなら俺はいないほうがいいだろう。気を利かして風呂場へそそくさ移動した。シャワーで汚れを洗い流して戻ると、翔は「飲みませんか」と俺に缶ビールを寄越す。股間を見たらもう収まっている。抜いたのか根性で鎮めたのかは知らない。

 翔とビールを飲みながらテレビを見た。こいつのことだから隙あらば襲いかかってくるかもと身構えていたが、そんな気配は一向にない。ちゃんと約束を守るタイプには思えないのに。

「そろそろ寝ますか。今日はソファとベッド、交代しましょうか?」
「いいよ、俺はソファで」
「それとも、一緒にベッドで寝ます?」
「寝言は寝て言え」

 あはは、と翔が笑う。寝支度を済ませると「おやすみなさい」と翔はベッドに潜り込んだ。

「明日の朝飯は俺が作るから、数矢さんは時間まで寝ててくれていいですよ」
「お、おう、ありがとう」

 俺もソファに寝転がり、客用の布団を被った。……あれ? なんでまた翔の家に泊まってるんだ? 手コキの勝負から風呂、ビール、寝る、とあまりに自然に誘導されてしまった。

『じゃあどっちが先にイクか勝負しましょうよ。俺が負けたら今日は絶対手は出しません。数矢さんが先にイッたら今日もヤラせてくださいよ』

 これどっちに転んでも俺は泊まる流れだったな。これが翔の手口。口八丁手八丁で他人を自分の意のままに操る。あいつは詐欺師向きだ。

 いまさらネカフェに行くのも面倒だし、今日はもう寝る。




泣キ顔ミマン

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