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純粋とは程遠い何か(2/2)

2014.05.11.Sun.
<前話はこちら>

 オナホ買ったから家に来いと言うと青野はホイホイついてきた。途中コンビニに寄り青野の支払いでスナック菓子やら飲み物を調達した。それを一通り食べ終わったあと、青野はモジモジ恥ずかしそうに切り出した。

「純ちゃん、俺のオナホ…」
「おぉ、そうだった」

 紙袋から取り出した卑猥な絵が描かれた箱を青野に投げ渡す。セール中で二千円もしなかった。青野から受け取ったのは五千円。余った金で他の物も買った。

「使い終わったらすぐ綺麗にして乾かせよ」
「そうしなかったらどうなるの?」
「臭うし傷んで使い物にならなくなる」
「ふうん。面倒なんだね」

 青野は箱をあけ、中身を取り出した。白い頬が紅潮している。膝をすり合わせているところを見ると使用感を思い出して興奮してきたんだろう。

「前のと同じで、穴の開いてないやつだから空気抜きして使えよ」
「空気抜き?」
「半分くらいちんこ突っ込んだあと先をぎゅっって…」

 頭の弱い青野は首を傾げる。

「使いながら教えたほうが早い。パンツ脱げ」

 青野の手からオナホールを奪い取った。恥ずかしがって渋るかと思っていたが、青野はすんなりズボンとパンツを脱いだ。すでに半立ちだ。それを横目に見ながら、オナホの穴にたっぷりローションを注ぎいれ、自分の手にも垂らした。

「ちんこ出せ」

 膝立ちの青野が俺に向かって股間を差し出す。ピクピクしている青野のちんぽを握ってローションを擦り付けた。

「うわ…あ…純ちゃんに触られるの、2回目だ…」
「俺だって触りたくて触ってんじゃねえよ」

 充分濡らしたあと、オナホをかぶせた。

「うぅ…あ…」

 膝立ちのままの青野が俺の肩を掴んで顔を伏せる。

「見てろ。こうやって半分入ったくらいで、先っぽを掴んだら…ほら、中の空気が出たのがわかっただろ?」
「う、うん…空気出したほうがいいの?」
「バキューム効果があるんだとよ」

 奥まで突っ込んだオナホを扱くように動かした。青野の体がビクビク震える。肩を掴んでいただけだったたのに俺の首に抱き付くように腕を巻き付けてきた。俺の顔が青野の肩口に埋まる。息を吸えば青野の体臭が肺いっぱいになる。不快じゃない。深呼吸するように深く息を吸い込んでいた。

「うぅ…純ちゃん…すごいね、これ…」
「気持ちいいか?」
「うん…すごく気持ちいい…」

 ぎゅうっと青野の腕に力がこもる。多少の息苦しさは我慢できた。

「もっと気持ちよくなりたいか?」
「うん、気持ちよくなりたい…」

 よく考えないで青野が答える。

「じゃあちょっと自分でシコッてろ」

 俺から離れた青野の顔は火照って真っ赤だった。いつも赤い唇が今は一層赤くなっている気がする。噛みしめていたのかもしれない。
 青野が一人で扱いている間にさっきの紙袋からディルドを取り出した。青野からもらった釣り銭で買った。それにもローションをたっぷり垂らす。男性器を模倣したディルドを青野が不安そうな目で見ている。

「純ちゃんそれなに?…どうやって使うの…?」
「お前は黙ってシコッてろ」

 青野の背中を押して上半身をベッドに押さえつけた。突き出された青野のケツの穴にローションまみれのディルドを押し込む。

「いっ…やだ、やだよ、純ちゃん!」
「もっと気持ちよくなりたいんだろうが」
「うぅ…痛い…痛いだけだよ…抜いてよ」
「そのうち良くなる」

 …はずだ。
 青野の肛門は全力でディルドの侵入を拒んでいた。なかなか奥まで入らない。力任せに突っ込むと「ヒッ!」と青野は悲鳴をあげた。

「いっ…いや…痛いよ、純ちゃん、もう抜いて…!」

 涙声に不安になる。俺のやり方は間違っているのだろうか。男同士がここを使うのはもはや常識だ。前立腺ってところが気持ちいいってことも知ってる。ローションでしっかり濡らしたのになぜこんなに痛がる?女みたいな処女膜が男のケツにもあるっていうのか?
 見ると青野のケツのまわりは切れて血が滲んでいた。さすがに罪悪感が湧き上がって手をとめた。

「そんなに痛いか?」
「痛いなんてもんじゃないよ…今までで一番大きいうんこした時より痛い…」

 青野らしい言葉にホッとして笑みが零れた。手を前にまわしてオナホを掴む。グチュグチュと音を立てて前後に動かすと、青野の甘ったるい吐息が聞こえた。

「んっ…自分でやるより、純ちゃんにやってもらうほうが気持ちいい…」
「そりゃな」

 青野がシーツを握りしめる。腰を揺らす。中途半端に刺さったままのディルドもゆらゆら揺れる。底のスイッチを入れてみた。ヴィーンと電子音を響かせながらディルドがうねうねと生き物みたいに動き出す。

「うっ…うぅ…純ちゃん、お尻の動いてるよ…」
「あぁ」

 上の空で返事をしながらディルドをそっと掴み、ゆっくり動かしてみた。前立腺ってのはどこだ?ここか?クイと角度をかえてみた。

「あっ!」

 青野が声をあげる。びっくりしたような顔で振り返り、訳を問うような目を向けてくる。

「ここか?」
「んっ…そこ…そこっ…や!…あ、なんか、変!」

 ここだ!ずれないように固定したまましっかり握りなおす。痛いと騒がないよう、青野のちんぽも扱き続ける。二点同時責めに青野の肩はビクビク振るえ、シーツを握る手には一層力がこもった。

「ふぁっ、あっ…純ちゃん、純ちゃん…!」
「なんだ?」
「体…ビクビクッて震えて…止まんな、い…っ!」
「前立腺だよ。さっきより気持ちいいだろ?」
「うっ、うっ…気持ちよすぎて、なんか怖い…!」

 思わず舌なめずりをしていた。ちんぽを扱く手つきをはやめ、ここだという場所にディルドを押し付けた。

「ひぃぃっ…!いっ…!い…!!」

 体をガチガチに固まらせると青野は腰をガクガクと振った。射精したのだ。しばらく痙攣していた青野だったが、少しすると体から力を抜いた。

「もうやめて、純ちゃん…イッたばっか…ちんこ痛い…」

 後ろの俺を手で払いのける。スイッチを切り、ディルドとオナホールを抜いてやった。ベッドを背もたれに座りなおした青野はびっしょり汗をかいていた。額に前髪が張り付いている。俺と目が合うと、恥ずかしそうに顔を伏せた。

「こんなオナニーの仕方、俺、知らなかった」
「まぁ…あまりメジャーなやり方じゃねえからな」
「純ちゃんはいつもやってるの?」
「やったことねえよ」
「なにそれひどよ…」
 
 唇を尖らせ、上目使いに俺を睨む。仕草がいちいち子供っぽくて困る。今度は俺が目を逸らして立ち上がった。

「どこ行くの?」
「最初に言っただろ。使ったあとは綺麗に洗わなきゃなんねえって。おまえはここで後始末してろ」

 青野を残し部屋を出る。洗面所に向かった俺がやることは前回と同じ。ずぼんとパンツをずりおろし、青野の精液が入ったオナホにちんぽを突っ込む。中で青野の精液がグチュグチュと音を立てるのを聞きながら青野を思ってシコる。異常だとわかっていてもやめられない。
 俺が必死に手を動かしていたらとつぜん洗面所の戸が開いた。驚いて飛び上がる俺を見て青野も驚いていた。

「純ちゃん…なにしてんの…?」

 青野の目は俺の股間を凝視している。さっき青野が使っていたオナホが、いまは俺のちんぽに装着されている。それを使ってシコッていたといくら馬鹿な青野でも一発でわかる状況。なにか上手い言い訳を…

「青野、これは…」
「ずるいよ、純ちゃん」
「え…?」

 洗面所に入ってくると、青野は俺の手を剥がしてオナホを握った。

「俺の恥ずかしい姿いっぱい見たくせに、俺には見せてくれないなんてずるい」

 そう言って手を動かし始めた。青野の言う通り、自分でやるより他人にやってもらうほうが断然気持ちいい。

「えっちな音がするね…俺の精子入ったまま?」

 なんだか怪しい目つきで青野が詰め寄ってくる。

「どう?純ちゃん…」

 囁くように俺に聞く。俺の胸に手を当てて、下から顔を覗きこんでくる。

「気持ちいい?俺、下手?」
「いや…別に」
「純ちゃんの顔、なんだかエロいね…」
「ばか…っ…ン…っ」
「純ちゃんでも、そんな声、出すんだね…俺また起ってきちゃった…」

 青野の言葉通り、ズボンの前が盛り上がっていた。そこへ手を伸ばし、中から勃起したちんぽを出して握った。オナホ越しじゃない青野のちんぽ。ビクビクと脈打っている。扱いてやると「あぁ…」と息を吐いて青野は俺にもたれかかってきた。
 狭い洗面所で相手のものを扱きあった。切なそうに青野が俺を見上げてくる。赤い唇に目が吸い寄せられる。俺は何度も唾を飲み込んだ。これ以上青野に見つめられていると、おかしなことをしてしまいそうだった。
 青野の頭を抱え込んで胸に押さえつけた。青野の髪のなかに鼻を突っ込み、青野の匂いを嗅ぎながら俺は射精した。

「純ちゃん…純ちゃん…!」

 俺にしがみつき、俺の名前を呼びながら青野もイッた。



 先に上に戻ってろと言ったのに、青野は洗面所で俺がオナホールとディルドを洗うのを見ていた。顔をあげれば鏡越しに青野と目が合う。そのたび青野はニコリと笑う。気恥ずかしくて俺はすぐ顔を俯けた。

「今日は純ちゃんに二千円も払わないといけないね」

 後ろで青野が言いだした。

「なんで?」
「だって純ちゃんに手でやってもらったら1回千円なんだろ。今日は2回やってもらったから二千円」
「馬鹿。冗談に決まってんだろ」
「なんだぁ、良かった」

 咄嗟に言ってから、しまった、と後悔した。馬鹿な青野は払う気でいたのになぜ断ってしまったんだ。せっかく二千円が手に入るところだったのに。
 ディルドとオナホを洗い終わり、水分を拭い取った。こんな場所には置いておけないのでそれを持って洗面所を出る。
階段に続く廊下を歩いていると青野がそっと手を握ってきた。当たっただけでも、俺を呼び止めるためでもない。恋人同士がするみたいに、手を握ってきたのだ。
 気持ち悪いことするな!そう言って手を振り払う。普段の俺ならそうしただろう。だが今はなぜか出来なかった。冷たくて少し湿った、俺より一回り小さい手が、遠慮がちにゆるく手を繋いでくる。
 青野の顔を見れなかった。首から上がジンジンするほど熱くて俺はそっぽを向いた。壁のほうを見ながら、俺も青野の手を握り返した。


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コメント
続きを書く予定ではなかったんですが、出来ちゃったのでアップしました。ハメてるけどハメてない。

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