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純粋とは程遠い何か(1/2)

2014.05.09.Fri.
 兄貴の部屋からパクッてきたエロDVDに青野が見入っている。胡坐を組んで前傾姿勢。もぞもぞと時折足を組み替える。

「シコれば?」

 俺が言うとこっちを向いて恥ずかしそうに笑う。

「いいの?」
「いいよ。ほら、ティッシュ」

 ティッシュを青野の横へ置いてやった。青野はずぼんの前を緩めてちんぽを取り出した。食い入るようにテレビ画面の中の女のまんこを見ながら手を動かす。
 俺は吸っていた煙草の煙を吐き出しながら、青野の手元を覗きこんだ。握りしめた手から亀頭だけが飛び出ている。その先から透明なものがじわと滲む。悪戯心が頭をもたげる。

「ちょっと貸してみ」

 青野の手をはがしてちんぽを握った。ビクビクと脈打って熱い。

「なにすんだよ、純ちゃん」
「いいから」

 下から上へ擦る。余った皮が上へと持ち上げられ、亀頭を包む。先走りの小さな水溜りへ、俺は煙草を押し付けた。

「あっ…!ちょっ!!」
「熱くなかっただろ?」
「熱いに決まってんだろ、馬鹿!なに考えてんだよ」

 怒った青野が俺の体を突き飛ばした。ティッシュを抜きとり、煙草の灰がついた先端を優しくトントンと叩くように拭っている。

「ほんとのところ、そんな熱くなかっただろ?」
「…うーん…まぁ、火傷はしてないみたいだけど…っていうか自分のちんこでやれよ」
「火傷したら嫌じゃん」
「純ちゃん、最低」

 これ見よがしに、青野はふーふーとちんこに息を吹きかける。俺はリモコンを取ってテレビを消した。

「あっ!なにすんだよ、俺まだ見てたのに」
「俺の部屋だろ。文句あんのか」
「…もう…純ちゃん、横暴だよ…ごめんってば」
「俺って最低?」
「最低じゃないって…」

 諦めたように青野は言う。
 高校入学したての頃、青野がカツアゲされているのを助けてやった。青野とはそれ以来ずっとつるんでいる。青野を助けてやったのは青野の親が金持ちだからだ。青野は俺を親友だと思っているらしが、俺は青野のことをただの金蔓だとしか思っていない。
 テレビをつけてやった。青野の目が再びテレビへ向く。突き上げられる女を見てちんぽを扱く。青野は助平だ。本当は興味がありまくりなのに、丈の短いスカートを履いた女子校生の足から目を逸らして興味ありませんって顔をするむっつり助平だ。俺がDVDを一枚貸してやったら「純ちゃん、ああいうの、いっぱい持ってるの?」と探りを入れてきた。小遣いはたくさんもらっているくせに、見栄からエロ本一つ買えないのだ。その理由を「うちは親の監視が厳しいから」と青野は言い訳した。俺がかわりに買ってきてやろうか?俺の提案に青野は飛びついた。そして俺に金を渡し、かわりに俺は兄貴の部屋から雑誌のおまけっぽい安物のエロDVDを青野に渡してやる。何も知らない青野はそれでも大喜びだ。

「お前って童貞?」

 わかりきったことをわざと聞いてやる。

「なっ、なんで、そんなの純ちゃんに関係ないじゃん」

 青野は耳まで真っ赤になった。からかい甲斐のある奴だ。
 むっつり助平は小中とまともに女と会話してこなかったに違いない。女に対する免疫がないのだ。それは性に対しても同じで、エロDVDを見ればすぐ鼻息荒く勃起させてしまう。

「いま好きなやつっていんの」

 青野の肩に腕をまわした。産毛を通じて青野の熱が俺にまで伝わってくる。

「純ちゃんこそいるの?」
「俺が先に聞いてんだろ」

 首に腕をまきつけ、拳で青野の頭をぐりぐりする。かつあげ野郎を暴力で追い払った俺の実力は青野がよく知っている。これ以上渋れば俺が怒ることもわかっている。

「今はいないよ!」

 叫ぶように青野が言った。さらに力を入れた。

「俺に嘘ついてもすぐバレんだぞ」
「痛い痛い!わかったってば!新谷さんだよ!絶対言わないでよ!」

 新谷…同じクラスの一番見た目のいい女だ。だが高慢で自分に従わない人間には容赦がない女でもある。青野があれを好きになるとは意外だった。

「いつもあいつ思ってオナニーしてんの?」

 出したままのちんぽを握って扱いてやった。寝ていたちんぽが芯を持ち、立ち上がる。

「うぅ…もう…勘弁してよ…純ちゃん…」

 媚びるような目が俺を見上げる。少し涙が滲んでいる。手つきを早くすると、苦しそうに眉間に皺を作った。

「う、うぅ…純ちゃん…手…放してよぉ…」
「気持ちいいんだろ。我慢汁いっぱい出てきたぞ」
「うう…だって…純ちゃん…やだよぉ…」
「やじゃねえだろ。気持ちいいって言えよ」
「やだよ…そんなの恥ずかしくて言えないよ…」

 俺の腕の中ではぁはぁと口呼吸を荒くする。態勢がまずいせいで、青野は俺の腰にしがみついてもたれかかってくる。

「あっ…純ちゃ…放して…出そう、だから…」

 熱に浮かされたような目で訴えてくる。顔は火照って真っ赤。半開きの唇から見える白い歯と赤い舌が艶めかしい。
 ゆっくり押し倒した。青野がぼんやりと俺を見上げる。ベッドの下に手を突っ込んでオナホールとローションを探し出した。

「純ちゃん…?」

 穴にローションを注ぎ込み、何度が握りしめることで行き渡らせる。ねちゃねちゃと音が聞こえてきた。それを青野のちんぽにかぶせた。

「んっ、あ…っ!?純ちゃん、これ、なに?」
「オナホールだ」
「オナホール?」
「こうやって使うんだ」

 オナホールを握って上下に扱いた。

「んんっ!あっ、すご…い…!」

 青野が快感にビクビクと腹を躍らせる。

「女のまんこの代用品だ」
「あっ、あっ…こんなの、あるの…?!」
「あぁ、欲しかったら買ってきてやろうか?」
「んっ…うんっ…買ってきて…」

 さて、いくらふっかけてやろうか。
 俺にちんぽを扱かれながら青野は足を投げ出して目を閉じた。色が白くて睫毛が長い。目は大きいくせに鼻は小さい。童顔なせいで余計女顔に見える。
 喘ぎ声を漏らす唇から目を逸らし、手を動かしてやった。

「はっ、あっ、あぁ…純ちゃん、純ちゃん…っ!」
「なんだ?」
「セックスって、こんなに気持ちいいの…?」
「あぁ、もっと気持ちいいぞ」
「うわぁ…」

 感動したように呟くと青野は俺の手に手を重ねて自分でも扱いた。俺のより一回り小さい青野の手は少し冷たく、湿っていた。一生懸命に手を動かして快感を貪る。

「純ちゃんは、初めてセックスしたの、いつ?」
「いつでもいいだろ」

 しかめっ面になったのを見て青野は黙った。
 初体験は中学一年。兄貴が連れてきた女だった。女はヤリマンだった。兄貴とヤッたあと、トイレに下りてきた女はリビングにいた俺を見つけると誘ってきた。嫌がる俺のちんぽを咥えてしゃぶった。勃起すると上に腰をおろした。むりやり乳房を吸わされた俺は泣きながらイッた。最悪な初体験だった。俺の女嫌いはあれが原因だ。

「純ちゃんは、好きな子、いるの?」

 蕩けたような顔で青野が聞いてくる。

「…いねえよ」
「ずるい…」

 青野は唇を尖らせた。ツンと尖った先から目を逸らし、単調に上下運動させていた手をグラインドさせてみた。

「ふぅっ、んっ、あっ…あっ…!」

 青野はもう片方の手で自分の口を塞いだ。
 膝をあげ、腹をくねらせ、俺の手つきに合わせて体をくねらせた。

「あっ、んっ、純ちゃん、もう、だめっ…手、放して…!」
「こん中でイッていいんだぞ」
「あぁ、や…いいの…?ほんとに…?怒らない?」
「怒らねえよ、馬鹿」

 俺が笑ったのを見て青野も安心したように笑顔になった。頬にくぼみが出来る。俺は自分の唇を舐めた。口寂しい。煙草を吸いたい。

「んっ、あっ、あぁっ…気持ちいい…あっ、いいっ…!」

 恍惚の表情で青野は俺の手淫に喘ぐ。オナホールからは卑猥な濡れた音が聞こえる。

「あぁっ…純ちゃん、純ちゃん…っ!」

 泣きそうに青野の顔が歪んだ。体が硬直する。俺の腕を掴んで、青野はイッた。



「後片付けしとけ。コレ、洗ってくるから」

 オナホールを持って部屋を出た。青野はちんぽを出したままの放心状態で「はぁい」と気の抜けた返事をした。
 階段をおりて洗面所へ行く。閉めた戸にもたれかかって、俺は急いでずぼんとパンツをずりおろした。勃起したちんぽが弾かれてビンと揺れる。それを掴んでオナホールに突っ込んだ。青野の精液はもう冷たくなっていた。それでも興奮する。きつく握りしめて上下に扱いた。青野の精液が俺のちんぽでかき回されてグチュグチュ音を立てる。目を閉じて、イッた瞬間の青野の顔を思い浮かべる。「気持ちいい」と言った声を反芻する。
 自分の行動がおかしいことはわかっている。だが青野を見るとたまらない気持ちにさせられる。いじめて泣かせて、そのあと思いっきり甘やかしたくなる。柔らかそうな頬に頬ずりしたい。赤い唇を思いっきり吸いたい。ビクビク震えるちんぽを扱いてしゃぶってやりたい。
 まさか俺は青野が好きなのか?男なのに、男が好きなのか?そんな馬鹿な。いくら女嫌いだからってそれはない。

「…くそっ」

 舌打ちしながら射精した。オナホールを引き抜くと、二人分の精液が糸を引いて垂れた。



 オナホールを洗ったあと部屋に戻ると、青野は服をちゃんと着て三角座りをしていた。

「遅かったね」
「手入れが大変なんだよ」

 後ろめたさから目を逸らして答える。

「純ちゃん、いつもああいうの、使ってるの?」
「たまにな」

 煙草をくわえて火をつけた。青野は俺が勧めても煙草だけは吸わなかった。頭は悪くても、基本的には育ちがよくて悪いことはしないのだ。

「いくらくらいするの?」
「んー…五千円あれば足りるかな」
「けっこうするんだね」
「いらねえの?」
「…欲しい」

 手を出すと、青野は黙って財布から五千円を抜いて俺に握らせた。

「今度買っとく」
「うん…」

 膝を抱えて青野が俯く。

「どうした?」
「さっきの…すごい、気持ちよかった」

 顔をあげて青野が恥ずかしそうに笑う。はにかむ笑顔に心臓をぎゅっと掴まれる。

「して欲しかったらまた俺がやってやるよ」
「えっ、でも…恥ずかしいよ」
「今更恥ずかしいもクソもねえだろ」
「そうだね」

 エヘッと青野が笑う。頬が熱くなる気配に顔を背けた。

「一回千円だけどな」
「お金取るの?そんなぁ」

 間抜けな青野の声。俺は笑い飛ばした。青野はただの金蔓だ。さっきのもオナホールを売りつけるため。またやってやると言ったのも、なんだかんだ理由をつけて金を巻き上げるため。そう思わなければ。
 この動悸を鎮める方法が、俺にはまだ、わからない。


この男を俺に下さい

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