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長男としての責務(2/2)

2014.05.01.Thu.
<前話はこちら>

 俺の服を脱がせる守の手が震えていたので、俺は少しだけ冷静さを取り戻すことが出来た。こいつはずっとここに引きこもって誰とも経験がない。やり方なんか、知らないんだ。

「自分で脱ごうか?」
「黙ってろよ!」

 焦った様子で1つずつボタンを外す。裸にすると一歩下がって俺の体を眺める。股間を見たとき顔を顰めたのは、期待する幼さが微塵もなかったからだろう。

「やっぱ兄ちゃんじゃ無理だ…興奮しない…」

 守は目を伏せた。俺だって無理だ。本当はこんなことしたくない。だけどもうほかに何も思いつかない。どうしたらいい?ため息をついたら最後、沈黙しかなかった。

「あの…じゃあさ、着て欲しいものがあるんだけど…」

 沈黙を破って守が口を開いた。タンスの中から、ビニール袋に入った派手な色あいの服を取り出す。見覚えのあるデザイン。さっき見た魔法少年の衣装。

「コスプレか…」

 俺がこれを着るのか?あの超ミニのスカートを?
 丁寧な手つきでビニールから取り出すところをみると、守の宝物らしい。こんなものを後生大事にしているなんて。

「これ着てくれたら…違うかも…」

 何もしてやれないなら、いまはなんでもこいつの言う通りにしてやろう。守の手から衣装を受け取り身につけた。大人でも着れないことはないが、サイズ的にSな感じでピチピチだ。上はなんとか着られても、スカートはファスナーをあげられず、付属のピンクのビキニパンツが見えてしまっている。これだけで充分恥ずかしいのに、守は俺に魔法のステッキを持たせた。

「うん…ちょっと無理があって滑稽だけど…悪くないかも」

 嬉しそうに頷く。滑稽は余計な一言だろうがよ。

「足、開いて立って。ポーズ決めてね。ステッキを横にかざして、もう片方の手は腰」

 いちいち注文をつけてくる。その通りにポーズを決めてやると、守は床に転がって超ローアングルから俺を見上げる。スカートの中が丸見えだ。

「兄ちゃんでも、興奮してきた…」

 ハァハァと言いながら、自分のスエットの中に手を入れてシコり始める。目の前で実の弟のオナネタになっている羞恥は経験者でなければわかるまい。

「はぁ…あぁ…兄ちゃん、俺の顔、跨いで立って…」
「えっ?!ま、まじで?!」
「早く」

 仕方なく守の顔の上を跨いで立つ。守は俺の股間を凝視しながら、いつの間にか外へ出したちんぽを扱いている。

「はぁ…はぁ…翔太くん…翔太くんのちんぽ…」

 翔太って誰だ。あぁ、あの魔法少年か。

「翔太くん、俺の顔の上に座って」
「いっ?!お前、なに言って…!」
「早く、翔太くん」

 守の手が俺の太ももを撫であげる。ゾワっと全身が粟立った。

「さわ、んな…っ…座ってやるから…!」

 こいつは筋金入りの変態野郎だな。胸のあたりに腰を下ろそうとしたら、尻を押されて本当に顔の上に座らされた。

「はぁっ…あぁっ…はぁ、はぁっ…はっ…」

 守の呼吸が荒くなる。熱い息遣いが俺の股間でもわりと籠る。ツ、と門渡りのあたりに感触があった。守がビキニの上から舐めているのだ。

「ちょ、守…」

 ベロベロと舐められてそこが湿ってくる。気持ち悪さと恥ずかしさとで、俺は守の顔の上で身もだえた。

「…くっ、う…守…っ」

 ビキニをずらされた。直に守の舌が触れてくる。思わず腰を浮かすと尻を抱え込まれた。俺のちんぽが守の顔に押し付けられる。興奮している守はビキニの上から俺のちんぽをベロベロ舐めたり、口に咥えたりする。男性器というのは刺激すれば勃起するように出来ている。俺は守に舐められてちんぽを立たせていた。

「くぅ…んっ、はっ…あっ…守…っ」
「可愛いよ、翔太のちんぽ…顔に似合わず大きいね。俺がいっぱい舐めてあげる」

 すっかり夢の世界へ逃避した守の言葉に赤面する。しかも、守は舐めながら俺の尻を撫でまわし、ついに肛門を弄りだしたのだ。

「ちょっ、守…そこっ…?!」

 この衣装を着ろと言われたときに嫌な予感はしていた。もしかして俺が抱くほうじゃなく、抱かれるほうなんじゃないか、と。そりゃそうだ。こいつはショタ趣味のホモなんだから、突っ込まれるより突っ込みたいほうに決まってるんだ。
 グニッと指が入って来た。本来出す機能の場所へものが押し込まれる異物感はハンパじゃない。そこは中をグイグイ押し広げられて気持ち悪いのに、股間では守が俺のちんぽを音を立ててしゃぶっていて気持ちがいい。そう、ぶっちゃけ気持ちよかった。引きこもりの守は当然男同士の経験だって一度もないはずなのに、なぜかフェラテクが最高に上手かったのだ。そこを舐めながら尻穴を弄ってくるのは手慣れたものの手つきを思わせた。

「おま、え…本当に、経験、ないのか?…誰とも…っ」
「ないよ、俺は翔太がずっと好きだったからね。翔太を思って毎日オナニーしてたんだ。もしかして嫉妬してくれたの?可愛いよ翔太」

 と指を三本に増やしながら言う。童貞恐るべし。イメトレだけでこのテクニックか。いまその集大成を俺で試そうというわけか!

「翔太、そこへ四つん這いになって」

 尻を押されて守の頭の上へ押し出された。その恰好は言わずもがなの四つん這いで、体を起こした守が、さっきまで指で弄りたおした尻穴に舌を入れてきた。そんなとこ、俺の彼女だって舐めたことないぞ!?

「ひんっ、まも、る…っ、そんなとこ…ないって…なんで…そんなっ…」
「翔太のこと大好きだから、全部舐めてあげたいんだ」
「いいっ、そんなこと…!もう、い…からっ…!」

 排泄器官を実弟に舐められる。これは恥ずかしくて百万回は死ねる。しかし守は何を勘違いしたのか、

「そんなに待てない?じゃあ俺のチンポ、翔太の可愛いお尻の穴に入れてあげるよ」

 なんて言いだした。ビキニをずらして固定したまま、守が背後で自分のペニスをシュッシュッと扱く。入れる気だ。守は本気で俺に入れる気なんだ。覚悟はしたつもりでも、いざ現実になるとやっぱりびびるし焦る。相手は弟だし、俺のこと翔太なんて呼んでるし、俺はイカれた格好をしているし、初めてのアナルセックスだし、ここ実家だし、下には両親が正月番組見てるだろうし…!感情が滅茶苦茶になって涙が出てきた。

「守…っ…頼む、ゆっくり…優しくしてくれ…」
「泣いてるの?怖くなっちゃった?大丈夫、優しくするよ、翔太」

 俺は翔太じゃねえええ!!!ズブリと守の亀頭が押し込まれた。意外にもすんなり押し広げられて痛みは少なかった。ただ、中から圧迫される感覚に嘔気を誘われた。

「解した甲斐があったみたい」

 守が嬉しそうに言いながらちんぽを中へ押し込んでくる。グヌヌ、と守の硬くて太い肉棒が俺の体の奥へと侵入してくる。さすがにピリリとした痛みがあった。

「入った!全部入ったよ!」

 ピタン、と俺の尻と守の腹とがくっついたとき、守は歓喜の声をあげた。それが皮肉にも、逆上がりが出来るようになって喜んだ小学生の頃と同じ調子だった。

「ん、うん…っ…入った、な…」
「泣くほど嬉しい?」

 守が俺の背中にのしかかって顔を覗きこんでくる。

「わかんねー」

 正直に答えた。なぜ泣いているのかも、嬉しいのか悲しいのか、何一つ自分の感情を掴めなかった。

「動くよ、翔太」

 守が宣言通り腰を振り始める。俺は床についた手を握りしめた。その手の中にステッキ。馬鹿馬鹿しい。ピチピチのセーラーを着て、超ミニのスカートを履いて実の弟に犯されている。これじゃまるで一番の変態は俺のほうじゃないか。

「あっ、あぁ…気持ちいい…こんなの初めてだ…」

 後ろで守が感じ入った声をあげる。

「どう?兄ちゃんもなんか言ってよ」

 急に現実に戻って兄ちゃんなんて呼ぶな!とにかく涙が止まらない。

「ふっ、グズッ…あっ…ふぅっ…んっ…わ、かんね…早く…イけ…グスッ、早く終わらせてくれ…っ」
「こんなこと俺に出来るくらい、彼女のこと好きなんだ?」

 こんな時に彼女の話題を持ち出すな!自己嫌悪で死にたくなるだろ!

「女のなにがいいわけ?兄ちゃん騙されてんだよ」
「うるっ…せっ…んっ、アッ…あっ…!」
「兄ちゃんがそうして欲しいなら、俺、まともな振りしてやってもいいよ」
「ふっ、あっ…え…えっ…?」
「普通の、ノンケの振り。ここのポスターもフィギュアも、全部、処分してやってもいい」
「ほんと…かっ…?!」
「うん、俺の条件、飲んでくれたら」
「条件…?」

 守の腰使いが激しくなった。パンパンと音の立つピストン運動。

「あっ、あぐっ…あっ、守っ、ゆっくり…あっ、あんっ…!」
「あ~…ほんと、気持ちいい…やっぱ生最高…ッ!」
「まも…るっ…んっ、アンッ、やっ、ゆっくり…あっ、あぁっ!」

 激しく擦られてると中がジンジン熱くなる。それだけじゃない未知の感覚が恐ろしい。勝手に変な声が出る。止められない。痺れたみたいに手に力が入らない。体がガクガク震えだす。ちんぽがギンギンに勃起する。

「いっ、あっ、なに…これ…っ…あっ、あぁっ…あんっ、あっ!」
「兄ちゃん、兄ちゃん…っ、なか、出すよ…出すよ…!」
「だ、だめ…だ…っ、やめっ…守っ…!!」
「はぁっ、ハァン…はっ、あ、あっ……っ!!」

 中に別の温もりを感じた。守の精液が注がれている。俺は弟にアナルを犯された。そして体の奥を汚された。



 彼女を連れて実家へ行った。
 母さんが飲み物の用意で台所へ行くと、彼女も「手伝います」なんて一緒についていく。台所から二人の話し声、笑い声が聞こえてくる。
 ギシギシ、と階段の軋む音。リビングに守が姿を現した。髪を切って爽やかな青年になった守は、いまはフィギュアの製造卸会社で派遣の身分で働いている。正月明け、俺が帰ると同時に守は外へ出て散髪して帰って来たらしい。その日から就職活動を始めて自分で見つけてきた仕事らしく、両親は大喜びで俺に報告してきた。

「まじで彼女連れてきたんだ」

 俺の隣に守が座った。声のする台所のほうを見てニヤニヤと笑う。

「結婚する前に興信所使って女のこと調べといたほうがいいじゃない?」
「彼女は大丈夫だ」
「女を信用してあとで痛い目見るよ」
「そんなことない」
「今日、うちに泊まってくだろ?」

 突然話題をかえた守がまっすぐ俺の目を見据える。

「いや、今日は」
「泊まってけよ」

 脅しのような強い口調に俺は何も言い返せなくなる。
 母さんと彼女が戻ってきたので俺たちの会話は終了した。

「あら、守も来たの。紹介しとくわね、こちらお兄ちゃんの彼女の絵美さん」

 母さんが守に彼女を紹介する。

「こんにちは。守くん、ですよね」

 彼女が守に愛想よく笑いかける。心配で横目に睨んでいたが、守もそつなく笑い返したのでホッとした。

「兄と結婚するんですか?」

 おい、いきなり何を言いだすんだこいつは。

「えっ、まだそんな話にはなってないんだけど、ねぇ?」

 と彼女が俺を見る。俺は曖昧に笑い返した。

「それはおいおいだよ」
「お似合いの二人ですよ。早く二人の子供が見たいなぁ」

 守が嫌らしい目で俺を見て笑う。こいつが子供の話題を口にすると、性的なものが付き纏って生々しい。

「僕にランドセル買わせて下さいね」
「もう、やだぁ、守くんってば。ほんとに気が早すぎるんだから」

 何も知らない彼女が満更でもない様子で恥じらう。それだけが救いだ。
 少し話をしたあと守は部屋へ戻っていった。
 夕方近くに彼女と家を出た。彼女を送り届け、俺はまた実家へ戻った。仕事から帰っていた父さんたちと軽く話をして、俺は守の部屋へ向かった。
 ノックをすると扉が開く。守が待ち構えている。部屋の中にはもうポスターもフィギュアもない。正月に言ったことをちゃんと守っている。髪も切って仕事を見つけて、いかがわしものはすべて処分して、「まともな」人間の振りをしている。そのかわりとして守が提示した条件が、いまから始まるコレだ。

 守は俺の服をスンと嗅ぐと顔を顰めた。

「女の匂いがする。早くこれに着替えてよ」

 手渡された服に着替える。サイズの合ってないピチピチのTシャツ。恥ずかしいことに乳首のあたりが丸く切り抜かれている。ショートパンツも短かすぎて半ケツ状態。前回のパツパツのスクール水着を思えばまだマシかもしれない。守の出した条件はコレ、守の変態趣味に付き合ってやること。

「結婚するの、やめたら?」

 守が俺の乳首をベロッと舐めた。背筋がゾワッとなる。

「だから、まだ結婚するかわからないって」
「やめとけよ。ずっと俺と一緒にいようよ」

 股間をコスコスとさすってくる。すでに半立ちだったちんぽが、触られることで完立ちになる。窮屈なズボンのなかで逃げ場を求めた結果、上から亀頭がハミ出た。鈴口からジワリと汁が滲んでいる。それを守の指がクニクニとこね回す。

「はっ…あっ…」
「兄ちゃんも、俺とこーゆーことすんの、好きだろ?」

 カプッと乳首を噛まれた。
 好きでやってるんじゃない。これが守との交換条件だったからだ。結婚して普通の生活を送るために必要だからだ。身内から犯罪者を出さないために、無理矢理我慢しているんだ。

「んんっ!!…あっ、守…っ!」
「ビクビクッて感じてんじゃん。やる度、感度増してってるじゃん。こんな体で女抱けんの?女の体なんかで満足できてんの?」
「う…るさ…っ…早く、終わらせろ…!」
「今度、下の毛剃ってきてよ」
「ばっ…そんなこと、出来るわけな…」
「一回でいいからさ。兄ちゃんのパイパン見てみたい」

 ジーッとチャックを下ろされて、ちんぽを握られた。先走りでヌルヌルの手で扱かれると腰のあたりがジンジンと痺れてきて、俺は守にしがみついた。

「それとも俺が剃ってあげようか?」
「い、一回…だけ、だぞ…っ…ン…」

 生えるまで忙しいとか言って彼女とエッチしなけりゃなんとか、なんて考えている。

「ほんと?!やった!今日剃っていい?!いいだろ?!」

 子供みたいな顔で守が喜ぶ。

「まっ…まて…今は…無理、あっ、あっ…イキそ…」
「あぁ、ごめん。イッちゃっていいよ。そのあとでお尻に入れさせてもらうから。あっ、俺がお尻に入れてるときに剃ろうよ!そっちのほうが興奮するじゃん。兄ちゃんも、そうだろ?」

 ネトリとした視線が俺に絡みつく。
 何を我慢しているのかだんだんわからなくなる。何に嫌悪を抱き、何に快楽を感じているのか。これは守のためなのか、俺のためなのか。子供みたいな恰好で弟に犯されながらしっかり勃起させている俺はなんなのか。

「も…お前の好きに、しろ…っ…ンっ…あ、あぁっ…!」

考えることをやめて、俺は守の手に射精した。


やがて、藍になる


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コメント
ノリノリで書けましたw

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