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ピーキー(7/18)

2020.07.15.Wed.


  週が明けた月曜日。俺は気が重かった。学校にいくのがこんなに憂鬱だったことは今までないかもしれない。また妙な噂が増えているのではないかと心配でたまらない。そしてそれは的中していた。

 朝、教室に入るとクラスの女子が寄ってきて土曜日の練習試合のことを聞いてきた。

「ねえ、ロンがバスケ部入ったって本当?」
「入ってない。飛び入りで練習試合に参加しただけだ」
「めちゃくちゃ活躍したってきいたよ」
「最後の五分だけだ」
「みんなの見てる前で一ノ瀬君にキスしたって本当?」
「誰がそんなデタラメを。俺と奴はそんな関係じゃない」
「まだチューしてないんだぁ。ロン、よく我慢してるね。手が早いって有名なのに」

 俺に手を出してきたらそのことを後悔させてやる。

「相手チームにロンの元彼がいるんだってね。三角関係なんて一ノ瀬君も大変だよね」

 なんだか話が変な方向へ行っている。誰が誰と三角関係だって? もう訂正するのも馬鹿らしくなってきた。

「あたし、 一ノ瀬君がロンに落とされるほうに賭けてるの。 だから早くロンと付き合ってね、楽しみにしてるから」
「絶対ごめんだ!」

 ケラケラ笑う女子に溜息が出た。

 以前から、木村は良くも悪くも目立つ存在だったが、中間考査で学年一位になり、練習試合で立て続けに得点した事でさらに人気があがったようだった。木村論の名を知らないものはこの学校にいないのではないだろうか。

 みんなが木村の話題を口にした。そして木村の噂話に俺の名前もついてまわっているらしい。どうせろくな内容じゃない。迷惑な話だ。俺は目立ちたくない。噂になんてなりたくない。




短っ
区切り良いところで、と分けてたらこんなに短くなっていました。すいません。
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