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続・ほんとにあったら怖い話(1/2)

2020.06.21.Sun.
<前話「ほんとにあったら怖い話」>

※残酷描写あり、犯罪系

 学校からの帰り道、「明宏」と俺の名を呼ぶ声に振り返った。三叉路にある電信柱から姿を現した男を見て、忌まわしい記憶が次々頭のなかに蘇った。酒の匂い。割れる皿の音。母さんの悲鳴。打たれた痛み。血の味。

「久し振りだな」

 はにかむような表情にも嫌悪しか感じない。

「いまさら何の用」
「ずいぶんな言い草だな。父親が実の息子に会いにきちゃいけないのか」

 酒を飲んだら家族に暴力を振るって離婚されたような男がいまさら父親面なんて笑わせる。離婚してからこっち、ずっと音信不通だったくせに。

「母さん、再婚してたんだな」
「いつの話だよ」

 まさかヨリを戻したいなんて言い出すんじゃないだろうな。

「知らなかったんだ。誰も教えてくれなかったから。まあ、俺の自業自得なんだけど」

 一応、自分が離婚の原因だってことは理解してるらしい。

「俺も反省してあれから酒をやめたんだ。そりゃ仕事の付き合いで一杯飲むくらいはあるけど、それだけだ。もう昔とは違うってことをお前たちに知ってもらいたくてな」

 と誇らしげに胸を張る。酒を辞めたからって、過去の暴力が帳消しになるとでも? そんなことを言われてもなんの感情も湧いてこない。

「それで、母さんは元気か? 再婚相手の男は良い奴なのか?」
「父さんはすごく良い人だよ。酒もたばこもギャンブルもしないし、家族に暴力も振るわない。すごく優しい人だよ」
「そうか」

 と居心地悪そうに目を伏せる。

「それで、母さんは?」

 チラっと上目遣いに俺を見る。まだ母さんに未練があるのかもしれない。

「母さんは知らない。半年くらい前に出てったから」
「出てった? なんで?」
「好きな男ができたんだってさ。父さんよりいい男がいると思えないけど。まあ、母さんって男見る目なさそうだもんな」

 と、俺は目の前の男を上から下まで蔑むように見てやった。暴力を振るわれていたころは、絶対敵わない相手だと思ってただ耐えてきた。歯向うつもりもなかった。そんなことをしたら殺されるとさえ思っていたから。

 でもいま目の前に現れたのは、ショボくれた冴えない中年男。身なりに気を付けている父さんと比べたら月とスッポンくらい違う。この薄汚いアル中と結婚し、完璧な父さんを捨て、どこかの男と駆け落ちをした母さんは、つくづく男を見る目がない。

「お前はいまは、新しい父さんと暮らしてるのか?」
「そうだよ。母さんがいなくなっても俺のことは実の息子だと思って育ててくれてる。ほんと感謝しかないよ」

 父は少し考えこんだあと顔をあげて言った。

「だったら俺と一緒に暮らすか?」
「はあ? なんでそうなるんだよ!」
「お前は俺の息子だからな。俺が育てるのが筋だろ。お前だって赤の他人と一緒にいるより俺と一緒のほうがいいだろ?」

 またいつ暴力を振るうかわからない男と一緒に暮らすほうがいいだって? 寝言は寝てから言ってくれ。

「嫌だよ、俺はいまの父さんと一緒がいい」
「俺たちは血の繋がった本当の親子なんだぞ」

 家族に暴力を振るう酒乱の男と、息子と夫を捨てて男に走った女、そんな二人の血が俺の体に流れている。それを俺がどれほど嫌悪しているか。血の繋がりなんて、俺にはただの呪いでしかない。

「悪いけど、俺の父親はいまの父さんだけだから。もうあんたのこと、父親だと思ってないから」

 ずっと気弱そうだった父の顔が一瞬般若のように歪んだ。酒を飲んで暴れていた頃よく見た顔だ。素面でそれが表に出るってことは、もともと暴力を振るう根っこを持ってたってことだろう。

「お前はまだ子供だからな。相手の建前を見抜けてないんだ。本音じゃ、こんなでかいお荷物の処分に困ってるんだよ。女だったら家のことをやらせりゃいいが、男じゃな。社会に出て稼ぐまで、ただの穀潰しだって思われてるんだぞ」

 それがこいつの嘘偽りない本音だろう。養育費とか、そういう責任から逃れ続けて今まで一切連絡をしてこなかったんだ。急に近づいてきたのも未練以外になにかあるのかもしれない。

「父さんはそんな人じゃない。何も知らない癖に勝手なこと言うなよ」
「お前は現実が見えてないんだよ。こりゃ大人同士で話しあいが必要だな」

 こいつが父さんに近づくところを想像しただけで居てもたってもいられない気持ちになった。こんなのが俺の実の父親だと知られたくない。こいつの血が半分流れる俺まで同類だと思われて父さんに嫌われるかもしれない。それだけは嫌だ。

「わかった。もう少し考えるから、父さんには会わないでよ」
「いい返事を待ってるぞ」

 連絡先を交換して父とは別れた。酒なんか飲んでなくたって脅すような真似をするあいつは、昔となにも変わってない。

 ~ ~ ~

 家に帰っても当然気は晴れなかった。もし父が父さんに会いに来たら。母さんがいない今、俺は実の父と暮らすのが妥当と、この家を追い出されるかもしれない。毎日俺のことを好きだと言って父さんは愛してくれるけど、本音は父の言う通り、俺のことをお荷物に思ってるかもしれない。

 そんなことを考え始めたらもう泥沼で、制服を着たまま暗くなるまで部屋の隅でうずくまっていた。

 帰宅した父さんがそんな俺を見てすっ飛んできた。

「どうしたんだ、明宏。具合でも悪いのか?」
「父さん……、俺のこと、邪魔?」

 父さんの目が見開かれる。

「どうしてそんなこと……誰かに何か言われたのか?」
「俺の面倒見るの、ほんとは嫌なんじゃないの? お荷物だって思ってない?」
「そんなこと思うわけないだろう。明宏は僕の宝物なのに」

 ぎゅっと力強く俺を抱きしめる。この言葉もこの抱擁も嘘だとしたら俺はきっと立ち直れない。

「俺のこと好き?」
「もちろん好きだよ」
「じゃあ今すぐ抱いて」

 その証を俺に穿ちこんでほしい。

 父さんは切なげに目を細めると俺にキスした。噛みつく様なキスをしながら制服を脱がせていく。俺もそれを手伝いながら父さんのスーツを脱がせた。何も言わなくても通じ合う俺たちは、自然と体を入れ替え69になるとお互いのものを咥え合った。

 父さんの使いこんだ大人ちんぽを口いっぱいに頬張って、涎を垂らしながら舐めしゃぶる。竿に浮かぶ血管も、カリの段差も、亀頭の柔肌も、鈴口から溢れる先走りも、すべてを舐めつくした。

 父さんも俺のちんぽを高速でしゃぶった。すっかり立たせると口から抜いて今度は袋を口に含んだ。いたずらに転がしたあと、尻の穴をベロリと舐めた。

「やあっ……風呂入ってないから……汚いよ」
「明宏のどこにも汚いところなんてないよ」

 と中へ舌を入れてくる。父さんはよくこうして穴を解してくれる。風呂に入ったあとでも恥ずかしいのに、風呂に入ってないいまは不安と恥ずかしさで胸が潰れそうになる。

「父さん、やだあ……ああっ、恥ずかしいから、やめて」
「明宏のエッチな匂いが好きなんだ。だから絶対やめないよ」

 ジュルジュルジュルッと音を立てて吸いたてる。そこはもう父さんの唾液まみれだ。

 俺も応えたくて目の目のちんぽを咥えた。のどを広げて亀頭を奥まで飲みこむ。口のなかが父さんのちんぽでいっぱいだ。少し頭を揺すっただけで嘔気がこみあげてくる。俺はまだイラマチオに慣れていない。でも今日はなんとしても父さんに奉仕したかった。

「無理しなくていいんだよ」

 優しい父さんの声。俺は返事のかわりにさらに奥で父さんをしめつけた。吐き気と息苦しさに目が白黒する。涎どころか、鼻水も垂れ流しだ。

 それでも一心不乱にしゃぶった。

「明宏、出してもいい?」

 コクコクと頷く。ごめんね、と言うと父さんは小刻みに腰を動かした。俺の口を肉筒に見立てたように前後に揺する。いつも俺のなかに入ってきて俺を気持ち良くしてくれる父さんのちんぽだ。涙が出るほど苦しくても、そう思うだけでひたすら愛おしくなる。

 早くイッて! 口のなかに父さんの精液ぶちまけて! 俺に特濃の精子飲ませて!

 そんな倒錯した気分に陥って、苦痛すら快感だった。

 父さんの小さな呻き声。その直後、喉の奥に熱い液体が注ぎ込まれるのを感じた。最初はビュービューッと勢いよく。次第にビュッビュッと短い間隔で。全部を吐き出してから、ずるりと父さんのちんぽが抜けていった。

「ありがとう、気持ちよかったよ。今度は明宏を気持ち良くしてあげないとね」

 言うと父さんは俺のちんぽをぱくっと咥えた。ジュルジュル音を立ててしゃぶりながら尻穴に指をいれてきた。父さんの細く長い指が舌で届かなかった場所にまで潜り込んでくる。俺の体が期待に戦く。

「ふっん、あっ、アアッ……そこ……ッ」

 俺をメスにする場所に父さんの指が到達した。指の腹で押すようにそこを擦られると、ちんこの根本がキュンキュンと痛切なくなって一気に射精感がこみあげてくる。

 父さんとのセックスに慣れた体は、ちんぽへの刺激なんかなくたってそこを弄られると射精できるようになってしまった。むしろ、そこを刺激されなきゃイケない。中に入れられて感じるなんて女と同じだ。それがぜんぜん嫌じゃない。

「いっああっ、そんな擦ったら……もう出ちゃう!」
「出していいのに」
「やだっ、アッアアッ、指じゃや……だっ、父さんのちんぽがいい……!」
「じゃあもう少し我慢してくれるかい? さっきいったばかりだからまだ時間がかかるんだ。その間、明宏のかわいい声をたくさん聞かせて」

 きゅっと俺のちんぽの根元を強く握ると父さんは指を高速で出し入れした。

「ひッ、イイ────ンンンァアアッ!!」

 急な強い刺激に頭のなかが真っ白になった。ガクガクと体が震える。射精のない絶頂。一度経験したらもう癖みたいになって簡単にメスイキするようになった。射精しないから何回でもイキ続ける。

「イッやっああっあ、アッァアアッ!!」

 叫ぶように喘ぎながら、父さんの指の動きに合わせドライでイキ続けた。この時感じる高揚感と多幸感は、射精では得られないものだ。体全体、頭の中まで性器になって父さんに犯しイカされたような感覚になる。この一瞬は正気を失っていると思う。

 イク感覚が続くなかぼんやり父さんを見ると、父さんは自分の勃起ちんぽにローションを垂らしていた。あれでいま貫かれたら。想像するだけでまた軽くイッた。

「今日は感度がすごいね。ずっとイキっぱなしだ」

 刀を研ぐようにちんぽを扱きながら父さんが言う。俺は自分で膝を持ち上げた。

「早く入れて」

 父さんの亀頭が押し当てられる。自分でもそこがヒクついて物欲しそうに吸い付いているのがわかる。

「入れるよ」

 体重を乗せながら父さんが中に入ってきた。指より太くて熱くて硬くて、気持ちいい。

「んッはあぁ……ァアア……!」

 体中に快感と充足感が広がって行く。目が眩むような絶頂感だ。無意識に父さんの腕にしがみついた。

「父さん好きっ、いっぱいおちんぽして……! 俺は父さんのものだから父さんの好きにして! いっぱい俺にハメてよぉ!」
「僕も明宏が好きだよ。一分一秒だって離れていたくない。ずっと明宏と繋がったまま中にいたい。家に閉じ込めて誰の目にも触れさせず、僕だけの明宏にしたい」
「だったらそうしてよ」
「ほんとにそうしちゃおうか?」

 父さんは俺の目を覗きこんで笑った。父さんを抱きよせてお互いを貪り食うような激しいキスをする。父さんの言う通りになればどんなに幸せだろう。俺を捨てた母さんがいつ帰ってくるかと玄関の物音に不安を感じずに、いきなり現れた父の存在に怯えず、父さんに抱かれるだけの時間を過ごせたら俺は普通の日常生活なんていらないのに。

「ひぁっああっ、アンッ、気持ちいいっ、父さん俺またイッちゃうっ、おちんぽズポズポされて気持ちよくてイッちゃうっ」
「明宏がイクところ、僕によく見せて」

 父さんの手が俺のちんぽから離れた。その瞬間、それまで堰き止められていたものが勢いよく飛び出した。あまりに強い快感に俺は気を失ってしまった。



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