君が笑った、明日は晴れ(77/89)
2020.06.18.Thu.
<1話、前話>
ニコニコ笑う浦野に心が痛まないわけではなかった。それでも他に手っ取り早い方法が思い浮かばず、こうするしかないと、僕を信じて疑わない浦野の手を引いて放課後の体育倉庫へ連れて行った。宮本さんはまだ来ていない。
浦野の肩を持ってこちらに向かせ、キスした。はじめは驚いて戸惑っていた浦野も、積極的に舌を絡ませてきた。
「浦野、僕のこと、好き?」
「うん、好き」
「なんでも言うこと聞いてくれる?」
「うん、聞く」
「じゃ、今すぐここで裸になって」
「ウン」
すっかり言いなりの浦野。素直に制服を脱ぎはじめる。恥ずかしそうにしながら、それでも躊躇うことなく全裸になった。
「河中も裸になってよ」
「僕は嫌だよ。ここに跪いて」
僕の目の前の床を指差した。浦野は黙ってそれに従い、僕の前に膝をついた。
「口でして。口だけで僕を大きくさせて」
「うん」
今日はちょっと違うプレイでも始めたのか、その程度の疑問しか持っていないに違いない。浦野は僕のズボンを緩め、中からペニスを取り出し、口にくわえた。夏休み中、何度もセックスした。その時にフェラも教えた。下手くそだったけれど、今ではだいぶマシになった。が、
「下手くそ」
性器を抜き出し、浦野の頬を張った。浦野は目を白黒させて頬を押さえる。
「何すんだよ、痛いだろ」
「下手くそだからぶってやったんだ。いつまでたっても上達しないな。早くくわえろ、僕がいいって言うまでやめるな」
「河中?」
ようやくいつもと様子が違うと気付き、浦野が首を傾げて不安な顔をした。
「僕に突っ込んで欲しいんでしょ? だったら先に僕を気持ちよくさせてよ。おまえが下手くそだからぜんぜん勃たないじゃないか。こんなんじゃいつまでもたってもおまえにコレをやれないよ」
半勃ちのもので浦野の頬を叩く。やってて吹き出しそうになった。前に親戚の人とふざけてちょっとSMチックなことをしたことがあるが、その時も可笑しくて笑えて仕方なかった。僕には言葉責めは向いてないな。
浦野は顔を歪めて僕を見上げ、何か言いたげに口をモゴモゴ動かした。僕の豹変振りにその真意をはかりかねているようだ。
「どうしたの、なんでも僕の言うことを聞くって言ったのは嘘? 僕を好きって言うのも嘘なんだ?」
「違うよ。違うけど今日の河中、なんか変……」
「だったらやめる? 相手は別に浦野以外の誰でもいいんだから、僕は」
「やる!やるからそんなこと言うなよ!」
僕に捨てられたくない一心で、浦野はまた僕のものをくわえた。必死に舌と唇とで刺激を与えてくる。
僕は乱暴に浦野の前髪を掴んだ。
「へたくそ、歯が当たった」
浦野の目に涙が滲む。さっきぶった頬が赤く染まっていく。僕は腰を振った。のどの奥にまで突き刺さり、浦野がむせて咳き込む。
「ゲホッ、か、河中、ひどいよ、そんなに入れてこないでよ……ッ」
「どうして? おまえ、奥まで突かれるのが好きだろ? 自分から腰振って、いつも僕にもっと頂戴ってねだってくるじゃないか。今日は穴という穴に奥まで突っ込んでやるよ。そうして欲しいんだろ、淫乱浦野」
浦野の目にたまった涙がポタッと零れ落ちた。
「どうしたんだよ……今日のおまえ、変、怖い」
「怖い? 悪いね、これが本当の僕。今まで我慢してきたけど、僕のことが好きなら何をしても我慢してくれるよね? 僕の鞄を取って」
涙をぬぐった浦野が鞄を取り上げ、僕に渡してくる。中からハンカチを取り出し、細長く折りたたんで浦野の目を塞いで後ろで縛った。
「何すんだよ、こんなの俺、嫌だよ」
「嫌なの? ほんとに? じゃ、どうしてここはこんなにヒクヒクしてんのかな」
腹に届くまで勃起した浦野のものを足で踏みつける。
「あうっ! やめっ、やめて!」
「手を揃えて」
「えっ?」
混乱の中にいる浦野の手を掴み、両の親指を結束バンドで一つに止めた。引きちぎることはできない強度がある。これで浦野は両手を離すことはできない。
「河中、なんで、なんでこんな……」
「僕が好きなんでしょ? だったらいいよね、僕がお前に何をしても」
思わせぶりにゆっくりと囁き、浦野の頬を撫でた。浦野が「ひっ」と息を飲む。
その時、体育倉庫の戸が開いた。宮本さんは中の様子を見て茫然と立ち尽くした。
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ニコニコ笑う浦野に心が痛まないわけではなかった。それでも他に手っ取り早い方法が思い浮かばず、こうするしかないと、僕を信じて疑わない浦野の手を引いて放課後の体育倉庫へ連れて行った。宮本さんはまだ来ていない。
浦野の肩を持ってこちらに向かせ、キスした。はじめは驚いて戸惑っていた浦野も、積極的に舌を絡ませてきた。
「浦野、僕のこと、好き?」
「うん、好き」
「なんでも言うこと聞いてくれる?」
「うん、聞く」
「じゃ、今すぐここで裸になって」
「ウン」
すっかり言いなりの浦野。素直に制服を脱ぎはじめる。恥ずかしそうにしながら、それでも躊躇うことなく全裸になった。
「河中も裸になってよ」
「僕は嫌だよ。ここに跪いて」
僕の目の前の床を指差した。浦野は黙ってそれに従い、僕の前に膝をついた。
「口でして。口だけで僕を大きくさせて」
「うん」
今日はちょっと違うプレイでも始めたのか、その程度の疑問しか持っていないに違いない。浦野は僕のズボンを緩め、中からペニスを取り出し、口にくわえた。夏休み中、何度もセックスした。その時にフェラも教えた。下手くそだったけれど、今ではだいぶマシになった。が、
「下手くそ」
性器を抜き出し、浦野の頬を張った。浦野は目を白黒させて頬を押さえる。
「何すんだよ、痛いだろ」
「下手くそだからぶってやったんだ。いつまでたっても上達しないな。早くくわえろ、僕がいいって言うまでやめるな」
「河中?」
ようやくいつもと様子が違うと気付き、浦野が首を傾げて不安な顔をした。
「僕に突っ込んで欲しいんでしょ? だったら先に僕を気持ちよくさせてよ。おまえが下手くそだからぜんぜん勃たないじゃないか。こんなんじゃいつまでもたってもおまえにコレをやれないよ」
半勃ちのもので浦野の頬を叩く。やってて吹き出しそうになった。前に親戚の人とふざけてちょっとSMチックなことをしたことがあるが、その時も可笑しくて笑えて仕方なかった。僕には言葉責めは向いてないな。
浦野は顔を歪めて僕を見上げ、何か言いたげに口をモゴモゴ動かした。僕の豹変振りにその真意をはかりかねているようだ。
「どうしたの、なんでも僕の言うことを聞くって言ったのは嘘? 僕を好きって言うのも嘘なんだ?」
「違うよ。違うけど今日の河中、なんか変……」
「だったらやめる? 相手は別に浦野以外の誰でもいいんだから、僕は」
「やる!やるからそんなこと言うなよ!」
僕に捨てられたくない一心で、浦野はまた僕のものをくわえた。必死に舌と唇とで刺激を与えてくる。
僕は乱暴に浦野の前髪を掴んだ。
「へたくそ、歯が当たった」
浦野の目に涙が滲む。さっきぶった頬が赤く染まっていく。僕は腰を振った。のどの奥にまで突き刺さり、浦野がむせて咳き込む。
「ゲホッ、か、河中、ひどいよ、そんなに入れてこないでよ……ッ」
「どうして? おまえ、奥まで突かれるのが好きだろ? 自分から腰振って、いつも僕にもっと頂戴ってねだってくるじゃないか。今日は穴という穴に奥まで突っ込んでやるよ。そうして欲しいんだろ、淫乱浦野」
浦野の目にたまった涙がポタッと零れ落ちた。
「どうしたんだよ……今日のおまえ、変、怖い」
「怖い? 悪いね、これが本当の僕。今まで我慢してきたけど、僕のことが好きなら何をしても我慢してくれるよね? 僕の鞄を取って」
涙をぬぐった浦野が鞄を取り上げ、僕に渡してくる。中からハンカチを取り出し、細長く折りたたんで浦野の目を塞いで後ろで縛った。
「何すんだよ、こんなの俺、嫌だよ」
「嫌なの? ほんとに? じゃ、どうしてここはこんなにヒクヒクしてんのかな」
腹に届くまで勃起した浦野のものを足で踏みつける。
「あうっ! やめっ、やめて!」
「手を揃えて」
「えっ?」
混乱の中にいる浦野の手を掴み、両の親指を結束バンドで一つに止めた。引きちぎることはできない強度がある。これで浦野は両手を離すことはできない。
「河中、なんで、なんでこんな……」
「僕が好きなんでしょ? だったらいいよね、僕がお前に何をしても」
思わせぶりにゆっくりと囁き、浦野の頬を撫でた。浦野が「ひっ」と息を飲む。
その時、体育倉庫の戸が開いた。宮本さんは中の様子を見て茫然と立ち尽くした。
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