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君が笑った、明日は晴れ(70/89)

2020.06.11.Thu.
1話前話

 始業のチャイムが鳴った。

「授業、始まったな」

 カンサイがポツリと呟く。

「あぁ」

 返事をしながら小さくなった煙草を指で弾いて捨てた。

 河中が昨日来なかったわけを話さなかったのは、宮本とのことを言えなかっただけだったんだ。倉庫で宮本とやりまくってたなんて言えないから黙ってた。

 ついこの前、俺にさんざん好きだと言っていたくせに。それなのにあいつは今朝、何食わぬ顔をして俺の前にあらわれ、普段通りに接してきた。たいした役者だ。すっかり騙された。まったくいい根性してるよ。

「あ、うちの後輩のクラス、体育してる」

 カンサイが体を捻って下のグラウンドを見ていた。

「どいつがおまえの後輩なんだ」
「一人、ガタイのいいのがおるやろ、あいつや」

 準備体操をする1年の集団のなかに、確かに一人突出して体の出来上がった奴がいた。あれがカンサイの相手か。意外に体がでかくて驚いた。あれを気絶させたっていうんだから、カンサイのモノはすごいと改めて感心する。

「気絶ってつまり失神てことだろ。それだけ良かったってことだよな」

 俺が何を言っているのかわからなかったようで、カンサイははじめぼうっとしていたが、自分がセックスの最中後輩を気絶させたことを言っているのだと気付き、顔を真っ赤にした。

「もうその話はやめてや。俺も反省してんねんて」
「俺、律子を失神させたことなんてねえよ」
「律子?」
「俺の彼女」
「あぁ……、彼女か」

 カンサイは顔を引きつらせて無理に笑った。

「どこまでしたら、相手を失神させられんの」
「どこまでって……よく覚えてない、無我夢中やったから」
「なぁ、カンサイ」
「うん?」
「あん時の続きしてみる?」
「え、あの時のって……」

 赤い顔をしたカンサイが見つめてくる。俺は自分でも何を言い出すんだろうと内心では驚きながら平静を装った。カンサイの視線が痛い。耐え切れず、

「なしなし、ごめん、忘れて」

 無言のカンサイにいたたまれなくなり、俺は立ち上がってズボンの埃を払った。カンサイが後ろから抱きついてきた。

「い、いいのん? ほんまに?」
「いや、いいっていうか、好奇心っていうか」
「河中のこと聞いたから自棄になってるんか?」
「あいつは関係ねえだろ」

 ついムキになって反論してしまった。苦々しい気持ちで舌打ちする。

「くだらねえこと言うな。俺、教室戻るわ」
「待って、ごめん、山口、ごめん」

 歩き出す俺をカンサイが後ろからがっしり羽交い絞めにし、動きを止めた。さすが柔道部、いくら足を出してもビクともしない。

「ここでいいん? 誰か来たらどうしよ」
「授業中だぜ、誰も来ねえよ」

 それでも一応貯水タンクの裏に移動した。そこでカンサイと向き合った途端、キスされた。

「なんやろこれ、夢なんかな」

 上ずった声で言いながら、カンサイは俺の服を剥ぐように脱がせていく。俺もそれを手伝いながらカンサイのベルトを外し、ズボンの前を緩めた。

「山口、おまえ、えらい積極的やな?」
「気のせいだろ」

 夏休みに森下さんとやりまくったせいだな。

「授業が終わるまえに俺らも終わらせようぜ」
「え、たった1時間?」

 と情けない顔でカンサイが言う。思わず吹き出した。

「おまえ、昨日後輩とヤッてんだろ。2日続けて大丈夫なのか」
「おまえ相手なら、いくらでもできる自信がある」

 そんな自信持つな。

 カンサイが俺を抱き締めた。密着した腰にカンサイの大きく猛ったものが押し当てられる。見なくてもデカイとわかる。俺の顔がじんわりと熱くなった。一度見たら忘れられないような大きさだった。あれを入れられて俺、無傷でいられるだろうか。今更ながら不安になった。

 膝をついたカンサイが俺のものを口に咥え、音を立ててしゃぶった。激しい舌の動きにカンサイが興奮しているのだと気付く。

 カンサイの舌が竿から袋にさがり、その下に口を寄せて来た時はさすがに抵抗した。

「そんな汚いとこ舐めんなっ」
「汚くない。おまえの体は綺麗や。俺はどこだって舐めたるで」
「俺が嫌だって言ってんの」
「わかった。ほんなら指入れていいか」
「指なんていいから、さっさとコレ入れろよ」

 カンサイの屹立を握った。

「でも、ほぐさな、おまえが辛いで」
「いいよ、こんだけ先走りでヌルヌルにしてんだから」

 しごくとカンサイの口から吐息が漏れた。

「あかん、やめて、イキそうや」
「イクなよ」

 カンサイを引き寄せてキスした。

「おまえ、どうしたんや。ほんまに山口か? ずいぶん積極的やんか」
「なんでかな。めちゃくちゃにヤリたい気分なんだよ」

 カンサイが目を細める。

「嫉妬するわ、俺」
「なにが?」
「気付いてないんか、おまえ」
「なんだよ」
「言いたない、教えたない。おまえが誰かのものになるなんて俺、嫌や」

 骨が折れるくらい強く抱き締められた。



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コメント
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お返事
もか様

コメントありがあとうございます!
私が以前やっていたサイトをご存じなのですね!?恥ずかし嬉しい~!エロを書き散らかしたい欲求が高まりここを始めすっかり夢中になっていたら、あっちの更新のやり方を忘れてしまい、「時間あるときに調べよ」と思っていたら今度はログインのパスワード忘れて「時間あるときに(略」と先送りにしてたらいつの間にかウエブサービスが終了して閉鎖されていた、あの前サイトを!笑
過去ログと、手元に残っている話がいくつかあったのでこっちでも再利用の予定です!読み返すと恥ずかしい限りですが、もったいないし、自分で書いたものなので好きだったりするし、諸事情で最近書いてる時間が確保できない、というのもあって。これからどんどん増えていくので、良かったらまた覗いてやってください!はあ~、本当、再会(?)できて嬉しいです!!i-237



3:04のお客様

河中を応援してくださってありがとうございます!拒否から好意へ持って行くための紆余曲折を書いていたら先輩がビッチになっていましたw誰からもモテるのはあれです、モテ期だと思ってくださいw
そして大変言いにくいのですが、これから河中が暗黒期に突入します。酷いことをするんですが、どうか見捨てないで…:(´ཀ`」 ∠):_
メインの二人がなかなかクズい行動をするので、そこがとても心配です。個人的に大団円で終わると思っているので、途中「ムリ」と思ったら読むのは最後の2、3話くらいだけ読むと読後感はそれほど悪くないと思います!
このあと、先輩はさらに振り回し系に進化しますので、ご無理のない程度にお付き合いいただけると嬉しいです!(必死か)


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