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君が笑った、明日は晴れ(54/89)

2020.05.26.Tue.
1話前話

 ベッドに寝かされ、また濃厚なキスをした。一糸纏わぬ姿。森下さんの唇が、口から首、胸へと移動していくのを目を瞑って感じながら、異様に気持ちが昂っていくのを感じていた。そこに愛情はない。ただ、やりたいだけの単純明快な欲望。

「んっ」

 乳首を軽く噛んで吸われた。体の奥からむず痒いような痺れた感覚が走りぬける。

「ほんとに感じやすいね、君は」

 くすっと森下さんが笑った。その吐息にすら感じる。森下さんは舌で乳首を転がしながら、また後ろに指を入れてきた。なんだかジンジンとする。

「いまさら待ったはなしだよ。俺も止められないからね」

 上体を起こした森下さんはゴムをはめ、指を抜いたそこに猛ったものをあてがった。一瞬の恐怖と不安。ぐっと押し込まれたものが俺を引き裂くように中に進んでくる。やっぱりすごい圧迫感がある。

 全部いれたところで森下さんはふぅと息を吐き出した。

「全部入ったよ」

 俺の手を取って繋がった場所を触らせた。ほんとに一部の隙間もなく、俺が森下さんのを咥え込んでいる。河中以外で初めての男だ。

「すごいね、山口君のここ。俺のに絡んで吸いついてくるよ。これを使わないなんてもったいないな」

 河中にも似たようなことを言われた気がする。俺ってそんなにイイのか? 自分で味わえないのが残念だ。

「逆に使わないでいたほうがいいかもしれないな。これを味わったらみんな君の虜になるよ」

 言いながら森下さんがゆっくり腰を動かした。森下さんのが出て行き、また戻ってくるのをありありと感じる。それに合わせて俺の理性も剥がされていく。

 森下さんのがあの場所をこすって行ったり来たりするたびみっともないよがり声があげた。

「本当に初めてなのか? 信じられないんだけど」

 笑みを浮かべて森下さんが言う。ほんとは初めてじゃねえよ! こんなに感じるなんて自分でも信じられねえよ!

 森下さんが俺の前を触った。

「あっ、触んな!」
「もうイキそう? こっちから我慢汁が零れてる」

 それを指に絡めてしごきあげる。

「あぁ、やめ……、まじで、やだって」
「一回出したほうが楽だよ。まだまだ夜は長いんだし」

 キュッと先に刺激を与えられ、俺はまた声をあげた。

「男同士でやるのも気持ちいいもんだろ」
「ああ」
「俺ももうイキそうだから、一緒に」

 森下さんの手つきが早くなった。それと同時に腰の動きもせわしなくなる。

 俺が射精した直後、森下さんも俺の中でイッたらしいのをヒクつく動きで感じた。

 息を整えたあと、顔を見合わせ自然とキスした。俺の額にはりついた前髪を、森下さんが優しい手つきですくいあげ、後ろに撫でつける。そこへ口付けながら腰を引いて俺の中から出ていった。

「どうだった?」
「どうって、そんなこと聞くか?」
「もう一回したい。俺一回出しただけだからね」

 俺に覆いかぶさって森下さんがあちこちにキスしてくる。

「君も感じる前にいっちゃって楽しめなかっただろ」

 いや、充分感じたけど。

「後ろ向いて」
「?」
「四つん這い」
「ばっ、イヤだよ!」
「恥ずかしいのは最初だけ」

 腕をすくって、うつ伏せにされた。腰を持ち上げられ、そこに指を突っ込まれる。痺れたような感覚のそこは、指をすんなり受け入れ、かきまわれるとさっきの快感を思い出して膝が震えた。

 背後でゴムをつける音が聞こえた。森下さんの手が俺の腰を掴み、大きくなったものをグッと尻に入れてきた。さっきイッたばかりなのにすごい回復力だと、その大きさ硬さに感心する。

 森下さんが腰を振って打ちつけてくるうち、俺もまた気持ちが高まっていき、四つん這いという屈辱的な姿勢で男を受け入れているにも関わらず声をあげていた。

「嘘みたい、俺、もうイキそう……」

 森下さんの呟く声が聞こえた。動きを止め、長い息を吐き出したあと、俺の背中を上から下へ撫でた。

「何してんだよ」
「イキそうだから休憩」
「入れたまま休憩するなよ」
「会話も楽しまなくちゃ」

 背中にキスしながら手を前にまわし触ってくる。俺はもう無理だと思うけど。

「ハマって男と遊びまくるなよ」
「そんなことしねえよ」
「君さえ良かったら、バイトが終わっても俺と会わない? 嫌になったら俺のこと無視してくれて構わないし」

 セフレってことか? この人は河中やカンサイたちと違って俺のことを好きだと言わないし、あとくされはなさそうだけど。

「もちろんエッチ無しで話だけして帰ってもいいし。俺もそのへんは空気読むつもりだから」
「……あとで携帯の番号教えるよ」
「うん」

 嬉しそうに返事をして森下さんはまた腰を動かした。いつの間にか俺のものが立ちあがっていた。俺って奴はもう……。

 森下さんに手を掴まれ、自分のものを握らされた。

「もうイクから」

 擦れた声で言い、激しく腰を打ちつけてくる。

「ハマったのは俺の方かも」
「あっ、あっ、もっと、ゆっくり」

 ズブリと奥まで貫かれた深い結合に目がチカチカした。枕に顔を押し付け歯を食いしばる。握った屹立を無意識にしごいていた。

「あっ、イクッ」

 森下さんの小さな呻き声を聞きながら俺も果てた。



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