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君が笑った、明日は晴れ(25/89)

2020.04.27.Mon.
1話前話

 やっぱり違う。カンサイの手と、河中の手。河中は俺の欲しいと思うところを望むまま与えてくれる。

 指だけじゃ、物足りない。

 そんな考えを見透かしたように、河中の雄が俺の中に入ってきた。深く貫かれて脳髄が痺れるような感覚を味わった。

 少し腰を動かしただけで河中は終わってしまった。腹の奥にたっぷり注がれる感覚に倒錯した快感を飲みこんで、

「は、ずいぶんお早いことで」

 河中に笑って見せた。挑発的な気分だった。俺の言葉に河中がむっとしたような顔をし、抜かずにまた腰を動かし始めた。中で河中の出したものが音を立てる。

「まだ序の口ですよ。先輩だって物足りないって顔してるじゃないですか」

 本当にそんな顔をしているのだろうか。そうだとしたらみっともない。本当に俺、どうしちゃったのかな。どっか壊れたのかもしれない。河中の言う通り、物足りなかったのだ。俺はまだ気持ち良くなってない。こんなんで終わらせんな、そう言いたかったのだ。

 奥深く突かれながら、取り繕うことをやめ、口から出る喘ぎ声もそのままにして、どうにでもなれという気持ちで快楽に身を委ねた。

 河中の荒い息遣いも俺を興奮させた。こいつも気持ちいいんだな、そう思うと、こんな奴でも少し愛おしく思えて来るから不思議だ。体を重ねると情がわいてくるもんなのかもしれない。

 河中に俺のものをしごかれ、白濁をぶちまけた。さっきカンサイに口でやられた時より数倍良かった。どうしてだろう? 律子とやる時も手より口でやってもらう方が俺は気持ちいいんだけど、今回河中に手で出されたのにめちゃくちゃ感じた。全部出し切ったんじゃないかっていうほどの満足感。

 まさか尻に河中のもの突っ込まれてるからあんなに感じたのか? おいおい、いくらなんでもそれはないでしょ。俺ってばこいつに開花させられちゃったってことか?

 ないない、絶対、ない。

 今ここに女がいたら、俺は迷わずそっちを選ぶね。

 そういや最近律子と会ってねえな。だからセックスもご無沙汰だ。だからだな、きっと。欲求不満だっただけだ。

「先輩、いっぱい出ましたね」

 河中がべっとり精液のついた手をわざわざ俺にかざして見せた。性格の悪い奴だ。

「早く抜けよ」
「なに言ってんですか。僕まだイッてないですよ」
「さっきいっただろうが」
「もう次の話してんですよ」 

 言って河中の腰は円を描いて俺の尻にぶつかってきた。

「先輩、三発目、いきますか?」

 ニヤニヤ笑いながら、疲れてくったりしている俺のモノを握り締めた。もう無理だって。

「馬鹿言うな、出るわけねえだろ」
「どうかな。わかりませんよ」

 俺の両足が河中の腕にすくいあげられた。あられもない恥ずかしい格好。すぐ前に河中の顔。ぞっとするほど綺麗に整った顔が、今は余裕をなくして切なそうに俺を見下ろしてくる。

「あ、先輩、そんなに締め付けないでもらえます? いっちゃいそうになるんで」
「知るかっ」

 河中の擦れた声にどきっとした。普段は女みたいで頼りなくてどん臭そうなこいつが、こんな時だけやたら色気のある男に見える。そんなふうに切り替えんなっての。

 どうしてこいつ、俺のことが好きなんだろう。俺は中学の時のこいつをまったく覚えてない。それくらい関わった時間は短いのに、俺を追いかけてわざわざ男子校に進学するなんて正気を疑う。こんな可愛い面してんだから、男だけじゃなくて女にだってモテたはずだ。もったいないことをしてるよな、こいつ。俺を好きになったって、時間の無駄だっていうのに。

「僕、トロマンってのがどんなのか知りませんけど、もしかしたら先輩みたいなのを言うのかな」

 腰を打ちつけながら、河中が何か呟いた。俺の頭は朦朧としていて意味がわからなかった。

「病み付きになっちゃいます」

 薄く開いた目に、河中の顔が映る。少し長めの前髪に隠れる額が汗で光っている。薄く開いた唇を見たら、なんだかキスしたくなってきた。

 河中の奴、今日は一度もキスしてこない。前のことで遠慮しているのか、カンサイとのことを怒っているのか、ただ単にしたいと思わないだけなのか。

「河中」
「はい、先輩」

 じっと河中を見つめた。河中は微笑を浮かべながら次の言葉を待っている。キスしろ、なんて恥ずかしくて俺から言えない。

「いきたいんですか、もう」

 勘違いして河中が俺のものを握った。信じられないけれど、俺の馬鹿息子は大きく成長して誇らしげに反りかえっていた。嘘だろ。何回出せば気がすむんだ。

「いくのは僕のあとに。今度は口でしてあげます。飲みたい、先輩の」

 俺の願いは河中に届かず、再び腰が深く繋がった。

「あっ」
「余裕なくてすみません。出していいですか」

 今更聞くな馬鹿。河中の腕にしがみついて頷いた。




昨日から鎮痛剤何錠飲んでも頭痛が収まらなかったんですが、今日BL小説書いてたらいつの間にか治ってました。BLは偉大だ。
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コメント
BL特効薬説。
コロナにも効くといいのに。

私も昨夜頭痛がしてました。
気圧のせい?

私の場合、飲み過ぎで脳がむくんでただけかもです(笑)

頭痛治って良かったですね!(*´▽`*)♪
お返事
そめお様

BL特効薬、ないとも言いきれない気がしますw
好きなことしたり、BL読んで萌えを補給してたらストレス解消で免疫力もちょっとあがる気がします。

最近ちょっと天気が不安定というか、晴れたり寒かったり温かかったと思ったら雨が降ったり。
頭痛もそのせいかもしれないですね~。
おかげさまで今日は頭痛もなく過ごせました^^快適~(^^♪
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お返事
ゆい様

BL特効薬を擬人化したら間違いなくスパダリですね!
一癖も二癖もあるコロナから受けを守る、ちょっと執着責めだとなおよしw

本当に一日も早く収束しますように!そして皆さんが無事でありますように!
お互い気を付けつつ、なんとか乗り切りましょうね!^^


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