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君が笑った、明日は晴れ(20/89)

2020.04.22.Wed.
1話前話

 狭い体育倉庫に卑猥な音が響いている。 カンサイが俺の胸を吸う音、俺のものをしごく音、俺のあられもない声。膝がガクガク震えている。

「カンサイ……」
「なんや?」

 赤い舌を出して乳首を舐めていたカンサイが上目遣いに俺を見る。

「イキそうなんか?」
「俺、立ってるのつらいんだけど」
「そうか、ほんなら横になり」

 優しい動作で俺をマットの上に寝かせた。後輩とやる時もこいつはきっといつも優しいに違いない。河中みたいに縛って無理矢理、なんて思いつきもしないだろう。

 俺の顔を覗きこみながら手はまだ俺のものを握ったままだ。もう先走りでベトベトになっている。

「もうイカしたるからな」

 カンサイが俺の股間にまで下がり、それを口に咥えた。

「ちょ、カンサイ!」

 驚いて頭を持ち上げる。まさかそんなことカンサイにされるなんて思っていなかったから瞬間的に体中熱くなった。

「黙っとき、な」

 手で扱かれながら息子の頭は温かい粘膜に包まれ、音を立てて吸い上げられる。こいつ、うまい。戸惑いが大きかったのに、カンサイの舌使いにどうでもよくなってきた。

「はぁ、あぁ、もう、無理」

 俺の限界が近いと知ると追いたてるように動きが激しくなった。まずい、本当に出ちまう。

「カンサイ、もう、くち離せ」

 咥えたまま首を振る。ダメだって、もう出るって。必死に我慢したが、こらえきれずにカンサイの口の中に出した。 カンサイは口を上下させて全部搾り取ったあと、咽喉を鳴らしてそれを飲んだ。

「なんで飲むんだよ。はなせって言ったろ」

 口を拭きながらカンサイが顔をあげる。

「ごめんな、なんか興奮してもうて」

 ちらとカンサイの股間を見ると、怒張した先から我慢汁が垂れていた。

「俺は口では出来ねえけど、手で良かったら責任持ってやってやるから」

 上体を起こしてカンサイのものを握る。もうこれ以上ないほどに大きく張りつめ脈打っている。やっぱりこいつの、すごいわ。

「あんな、山口」

 頭をかきながらカンサイが口を開く。

「後ろでやっても、構へんかな?」
「後ろ?」
「うん、お前のケツの穴で」
「無理!」

 即答していた。こんなでかいのぶち込まれたら俺、壊れるって。

「痛ないようにするし、優しくするし、だから、頼まれてくれへん?」

 情けない顔で言われたって俺は無理!

「な、何言ってんだよ、カンサイ。それはお前の後輩に頼めよ。俺は気絶させられるなんて嫌だぜ」

 というか、これを相手にしたらやり殺されるわ!

「ちゃうって、だから気絶させてもうたんは、俺、イラついとって乱暴にしたせいやって」
「いやいやいや、そうは言われても」
「山口のこと、好きやねん」
「は?」

 唐突に何を言い出すんだこいつは。そんなこと言ってまでやりたいのか?

「お前には後輩が」
「向こうから告白してきてん。それで俺は好きな奴おるって言ってんけど、そいつはそれでもいいからって……。だから相手してやってただけで、俺は同じクラスになった時からお前が好きやってん」
「冗談、きついって」
「冗談ちゃう。ずっと話しかけたかったのに、お前は戸田とようつるんどるし、最近は河中もお前のまわりウロチョロしとったし、それで俺、イラついて後輩に八つ当たりして、気絶させてもうたんよ」

 えー、そうなんですか。俺のせいで後輩は失神させられたってことか? なんて気の毒な。

 というかカンサイ、同じクラスになった時から俺が好きだったって、本気で言ってんのか? なんだか最近よく告白されている。モテ期到来? 告白してくるのが男限定でぜんぜん嬉しくないんだけど。

「お前の気持ちはわかったけど、俺はやっぱり無理だよ」
「ほんなら、指だけ入れてもいいか?」

 カンサイは人差し指を立てた。その指すら太く長い。

「え、いや、でも」
「気持ち悪かったらすぐやめるし」

 カンサイに肩を持って押し倒された。

「山口ってけっこう感じやすいタイプみたいやし、案外気持ちよくなるんちゃうかな」

 言われて言葉につまる。河中に掘られて感じまくったのは記憶に新しい。あれは女相手では味わうことが出来ない快感だ。不安と一緒に、わずかな期待がわきおこる。

「指だけ、なら」
「うん、約束する」

 嬉しそうにカンサイが笑った。




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