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君が笑った、明日は晴れ(12/89)

2020.04.14.Tue.
1話前話

 ありありと、体の中に河中の存在を感じる。

 河中を受け入れている場所はしっかり押し広げられ、腰の動きに合わせてそれが動くたび、自分が犯されているのだと認識するに充分な痛みと異物感を体に伝えてきた。

 羞恥心、屈辱感、恐怖、様々な感情がごちゃまぜになって、自分の置かれている状況がわからなくなりかけたこともあったが、意外にも、河中の感じ入った吐息や俺を気遣う声に正気を保ち、現実の自分を受け入れていった。

 そうなると妙に頭は冴え、年下の男に犯されているという構図が純粋に恥ずかしくて、早く終わらせたい一心で抵抗することをやめ、恥を忘れるために開き直った。開き直るしかなかった。

 気持ちよかったのだ。

 認めることは死ぬほど恥ずかしいし情けないことだが、だんだん苦痛だけでなく、じんわりとした温かさと一緒にわずかながら俺は快感を感じていた。

 河中が中で動くたびさっき指でしつこくいじられた場所に当たるらしくて、そこが気持ちいいと気付いた体は俺の意思に逆らって勝手に反応した。

 出したくない声が俺ののどから飛び出すのを聞いて、河中の腰使いが激しくなった。息も荒く突き上げてくる。

 前髪を汗で濡らし、痛みに耐えているような切ない目をして俺を見下ろしてくる。かわいい、なんてもんじゃない。ぞっとするほど綺麗で悩ましげな表情だ

 感じたくないのに感じ、声を出したくないのに声が出る。口を塞ぎたくても手は自由にならず、俺はみっともなく身もだえ、喘ぐしかなかった。

 しばらくして俺は自分の体の異変に気付いた。股間が痛いくらいに立ち上がっている。自分で自分が信じられない。さっき出したばかりだ。河中にケツを掘られて勃起したなんて信じたくもない。

 でも目の前の光景は消えてくれるはずもなく、親不幸な息子は俺に向かって鈴口から涙をこぼしながらこう言った。

『イキたい』

 俺の手は縛られている。河中は掘削作業に余念がない。

「か、河中、お前、まだかっ」
「もうちょっとです」

 早くイッて終わらせてやってくれ。

 河中の腰の動きが穏やかになった。そして一言、

「先輩、かわいい」

 と言った。その目線は俺の股間へ注がれている。口元には笑み。見られた、気付かれた!

「さっき出したのに、元気ですね、先輩も」

 と俺の馬鹿息子のやわらかい頭を握った。

「うう、んっ」
「もう少し待ってくださいね。僕が終わったらまた構ってあげますから」

 一瞬で手の温もりは離れて行き、河中はまた掘削作業に戻った。

「これだけで勃っちゃうなんて、先輩ってやっぱりすごいウケ体質ですよ」

 河中が声も途切れ途切れに言う。俺の口からも息と一緒に声が漏れる。

「先輩、そんなに締め付けてこないで」
「知るかっ」
「あっ、くっ」

 俯いた河中は鋭く息を吐き出した。その瞬間、俺の体の中に入っているものが、どくんどくんと脈打ったのを感じた。

 すっかり出しきって満足したのか、河中はふうと息を吐き出し、俺に向かってはにかんだ。

「先輩、すっごい気持ちよかったです」

 だから、そういうこと臆面も無く言うなっていうの。言われた俺はどう反応すればいいんだよ。

「じゃ、さっさと抜け」
「もう少し中にいたいけど、ゴムが気持ち悪いし、いったん抜きますね」

 いったんって何? また入れる気か?

 河中が中から抜け出す動きに顔を顰めた。河中はいなくなったのに、まだそこにいるような感覚が残っている。俺のケツの穴、大丈夫かな。開きっぱなしで閉じないんじゃないか。そんなことを心配してしまった。

「次は先輩ですね。手と口、どっちがいいですか?」

 しばったゴムをゴミ箱に捨て、 河中がこちらに向き直る。俺に選ばせるなんて、こいつ、顔に似合わず根性が悪い。

「ね、どっち?」

 俺の体にのっかって、顔を近づけてくる。ふわっといい匂いがした。それに少し汗の匂いもまじっている。

「どっちですか」

 言いながら俺のものを指先でつつく。敏感になった先を小突かれるという中途半端な刺激。俺は河中を睨んだ。

「ど、どっちでも」
「選んでくださいよ、先輩の好きなほう」

 どこまでも性格の悪い奴だ。

「ねえ、どっちですか、て? くち?」
「く、くち」
「口でやられるの好きなんですね、先輩」

 ニッと笑った河中の顔が俺の股間にまで下がり、手で握ったものに口を寄せる。

「すっごい、さっきいったのにもうこんなに大きい」

 わざと俺に見せつけるように舌を出して舐め上げた。背筋がゾクリとなる。

「飲むなよ」

 さっき河中に飲まれた時はショックだった。だから今度は前もって言っておく。

「さぁ、どうですかね。僕は飲んでも平気なんですけど」
「俺が嫌なんだよっ」
「先輩、優しいんですね。彼女にも優しいんですか。なんか嫉妬しちゃうな」

 言って俺を口に咥え、吸い上げた。手は袋を包みこんで優しく揉みしだく。

「んっ、ああ……」
「彼女はここまでしてくれますか」

 河中の細い指がまた穴に入ってきた。熱を持って感覚の鈍ったそこは、異物の侵入を拒んで緊張に身を固くした。

「やめろ、もう、そこは」
「さっきはあんなによがってたじゃないですか。ほら、ここ。ここがいいんでしょう?」
「あぁっ、あっ」
「ここね、前立腺って言って、刺激されると気持ちいいらしいんです。どうですか?」
「あっ、馬鹿、触んなっ」

 指に翻弄される俺をみて、河中が楽しそうに笑う。こいつ、こんなかわいい顔してサドだ!

 すっかり河中のペースにはまり、俺は汗だくになってベッドの上でよがり狂わされた。



実写ドラマ化マジすか!(歓喜)
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