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君が笑った、明日は晴れ(9/89)

2020.04.11.Sat.
1話前話

 口の中で先輩のものがこれ以上ないほど熱くなっている。先走りが溢れてさっきから僕は何度もそれを唾といっしょに飲みこんでいた。

 先輩は固く目を瞑って呻きながら、押し寄せる快感から逃れるように首を左右に振って耐えている。

 それも我慢の限界のようで、両足が突っ張ったと思ったら一際大きく膨らんだあと、僕の口の中に先輩はぶちまけた。それを一滴もこぼさないように口をすぼめて吸い上げ、最後は咽喉を鳴らして飲みこんだ。鼻から独特なにおいが抜ける。先輩のものだと思うと甘い陶酔感に頭が痺れた。

「河中、お前、飲んだのか……」

 うっすら汗をかいた赤い顔をもちあげ、先輩が心配そうに見てきた。

「はい、ご馳走様でした」

 ペコリと頭をさげた。

「お前、何考えてんだよ!」
「何がですか。好きな人のは飲んであげたくなるでしょう」
「彼女にも飲ませたことねえんだぞ」
「え、そうなんですか」

 彼女、 という言葉に一瞬嫉妬の気持ちが沸き起こったが、彼女も飲んだことがないものを僕が飲んだ、ということが嬉しくてつい舞頬が緩む。

「じゃあ僕が初めてなんですね」
「なに考えてんだよ……」

 最後は消えるような声で言って僕から顔を背けた。男で年下の僕に縛られながら口でイカされたこと、それを飲まれたことが、よほどショックだったみたいだ。

「すみません、先輩。こんなことして」
「悪いと思うならとっととロープを解け!」
「それは出来ません。僕がまだなんです」
「はぁ? まだって……」

 言いながら気付いたのか先輩は僕の股間を見た。先輩の痴態につられてすっかり大きく膨らんでしまっている。先輩の怯えた目が僕の目を捉えた。

「か、河中……」
「出来るだけ痛くしませんから」
「悪い冗談だって、無理だよ、俺……」

 先輩の顔が恐怖に引きつり、血の気を失って白くなっていくのを見ながら、僕は心底、先輩に悪いと思った。でもここまできてやめることは出来ない。僕は当初の目的を達成すべく、右足を縛るロープを解き、膝を立てた。

「暴れたり、抵抗したりしないで下さいね。言うことをきいてくれなかったら、学校に置いてきた携帯を鳴らしてサッカー部の皆に先輩の画像を見せますからね」

 一瞬、先輩が絶望的な目をしたが、すぐに僕を睨み付ける目にかわり、ぎりぎりと歯を噛み締めた。

「とっとと、済ませろ。終わったらてめえ、殴らせろよ」

 低く押し殺した声で言う。どうやら決心したみたいだ。

「はい、殴られることは覚悟してます」

 僕も神妙に頷き返す。

 そうだ、これを計画した時から先輩に殴られて軽蔑されて憎まれることは覚悟していた。それなのに先輩に嫌われるという現実に心が痛んだ。

 迷いを振り切るために、僕は少し乱暴に先輩のジーンズと下着を脱がせた。



カーストヘヴン 6


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