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One Way(3/3)

2019.08.31.Sat.


 紺野さんは垣内の腰に跨った。ペニスに手を添え、自分のアナルに宛がうと、ゆっくり腰を落としていった。眉間にしわを寄せながら、唇を噛む。その表情がよく見える。白い顔は赤く上気し、セットされた髪は乱れ、汗をかいた額に前髪が張り付き、いつもの冷たい声じゃなく、熱く色のついた声を赤い唇から漏らす。

 今日、家の廊下の暗がりで見た紺野さんの姿を思い出した。あれから想像もできない痴態だった。

 全部を飲みこむと紺野さんはほっとしたように息を吐いた。

「体重分、深く咥えこんでお腹のなかが辛いだろう」
「……ん……はい……」
「どこまで僕のおちんちんが入ってるのか教えてくれるかい?」
「え……あ、こ、この辺りまで、でしょうか……」

 羞恥に満ちた顔で、紺野さんは律儀に答えながら下腹部を手でさすった。

「君のなかは狭くてきつくて、火傷しそうなくらい熱いんだよ」
「そ、そうですか……」
「ここに僕の精液をいっぱい出して、君の腸に吸収させてあげる。僕と君が混じり合って溶け合ってひとつになれるなんて素晴らしいと思わないかい?」
「はい……素晴らしい、です、社長」

 垣内の変態な言葉にも紺野さんは興奮するのか体を震わせた。

「よしじゃあ僕の精子が欲しかったら、頑張って動いてもらおうかな」

 戸惑いの表情で紺野さんがユサユサ腰を動かし始めた。陰部を擦りつけるような生温い動きだ。

「それじゃ僕はいつまで経ってもイケないよ」

 垣内は両手で紺野さんの乳首をいじった。唇を噛んで紺野さんが腹の上でビクビク跳ねる。乳首が感じるらしい。ここまで仕込まれるまでに一体何度、彼は男に抱かれてきたのだろうか。全部、親父の命令で。

「はあぁっ、あっうぅんっ……社長っ……あっ、ど、お……ですかっ……あっ」
「まだまだ全然だめだよ、紺野くん。もっと君の奥で僕のおちんちんを扱いてくれなきゃ。奥でおちんぽしゃぶるのが大好きだろ、君は」
「んっはあっ、は、いっ! お、ちんぽ……奥でおしゃぶり、らい、好きです……!」
「じゃあ遠慮しないで、もっとズボズボ出し入れしてごらんよ。僕のおちんちんが君のお尻の中を出たり入ってるしているところをよく見せておくれ」
「はい、社長……っ」

 紺野さんは垣内の腹の横に手をつくと尻を浮かせた。足と手で踏ん張りながら、腰を大きく上下させる。凶悪な肉棒が紺野さんの尻から見えたり隠れたりする。リズムよく腰を振りながら紺野さんはあられもない声をあげた。

「あっあっあぁぁっ、社長のおちんちんっ私ののおくまで……届いてっ……あぁっあんっあぁんっ!」
「そうそう、やればできるじゃないか。紺野くんは下のお口でもおしゃぶりが上手だね。とても気持ちいいよ」
「んっ! はあっ、あ、良かっ……たっ……アッ! 社長…乳首、やっああっあんっ」
「お尻の穴でおしゃぶりしながらここを弄られるのが好きだろ」
「はぁっあっああっ、あんっ、いやっ、ああっ、らめっ、社長、だめですっああっあぁんっ」
「君の中はずいぶん喜んで僕を締め付けてくるけどねえ。ほら、もっとちゃんと動いて。腰が止まってるよ」
「もうしわけ…ありま、せ……んっ、ああっ」

 垣内は上下運動を手伝うように紺野さんの腰を掴み、また自分からも腰を振った。垣内の腹の上を紺野さんが跳ねあがる。

「あぁっ! あっ! だめっ! 抜けちゃ…ッ…社長っ、だめ、ああっあんっ抜けちゃうっ、そんな……激しくしたらッ……おちんちんがっ……抜けてしまいます……っ!!」
「しっかり僕を咥えこんではなしちゃだめだよ」
「いああっ、あっあっ、ふ、かい……! ああっあっあんっあぁんっ、だめっですっ……社長……ッ」

 もう自分では動けないほどなのか、紺野さんは前に倒れ込み、垣内に抱きついた。垣内は構わず激しい突き上げを繰り返す。

「よし、いくぞっ! 出すぞ、紺野くん!」
「あっ、んっ、社長っ、私のなかに……どうぞ、おだしになって……くださいっ…社長の精子……わ、たしの、おなかに…はあっあ、ああっ…出して……!」
「いやらしい君の淫乱秘書ケツマンコに精子注いでやるぞ……! いくっ、いくっ、出るぞ……!」

 垣内が紺野さんの尻をぎゅっと鷲掴んだ。白い尻に力んだ太い指が食いこむ。隙間なく密着した2人の下腹部。確かめるまでもなく中出しだ。それを受けて紺野さんは恍惚とした表情を浮かべた。もしかしたら紺野さんもイッたのかもしれない。

 二人は音が立つほどのディープキスを始めた。俺はそっと襖を閉じた。

 ~ ~ ~

 事が済み、服を着た垣内が俺のいる部屋に戻ってきた。父ではなく息子の俺を見て一瞬驚いた顔をしたものの、「君が公維くんか。お父さんに似て男前だねえ、羨ましい」すぐ何事もなかったような顔つきに戻った。

「父がお世話になっております」

 深く頭をさげる俺に満足したように頷く。

「あとのことは任せるよ。選挙資金は心配しなくていいと、お父さんに伝えておいてくれるかい」

 俺の肩を叩いて垣内は部屋を出て行った。汗と精液の匂いが部屋に残る。

 隣に視線をやった。物音ひとつ聞こえない。立ちあがり、襖を開けた。布団の上に、精も根も尽き果てた紺野さんが横たわっている。ぼんやり俺を見上げて「先生」と呂律の回らない口で言う。

「親父はあんたを置いて帰ったよ」
「……君は……ああ、公維くんか……」

 のそりと体を起こし、自分の体が精液まみれだと気付くとため息をついた。あたりを見渡しティッシュを見つけて汚れを拭く。垣内は中にも外にもたっぷり出していったようだ。年のわりに俺より元気だ。薬でも飲んでいるのだろう。

「先生に私を押しつけられたんですか」
「まあそんなとこ」
「気分の悪いものを見せて申し訳ありません。先に帰って頂いて結構です」

 もういつも通りの無表情と冷たい声に戻っている。

「そんなことしたら俺が親父に怒られる。紺野さん、まともに歩けないんだろ」
「少し休んで行けば一人でも平気です」
「意地張んなよ。送るから」

 テーブルの上におしぼりを見つけた。それで俺も紺野さんの体を拭いてやる。

「公維くんにそんなことをしてもらうわけには」
「親父がやらせてるんだろ。俺にできるのはこのくらいだよ」

 紺野さんは黙って目を伏せた。悲しげな目元に見えた。

 服を着せ、紺野さんを抱えるように料亭を出た。見送りの女将が「まあまあ。紺野さんたらずいぶん酔ってらっしゃるのね」ととぼけたことを言う。知らないわけがあるまい。表向きそうしておきたいのだろう。

 酔っている紺野さんを後部座席に乗せた。一人暮らしをしているマンションを聞き出し車を走らせた。

 ルームミラーで見る紺野さんは疲れきった顔をしていた。白い顔がいまでは青白いほどだ。そこまでして親父に尽くす必要があるのだろうか。

「紺野さんはなんで親父の秘書やってんの?」
「……その質問には今日お答えしたと思うのですが」
「それは秘書になった理由だろ。いま俺がきいてんのは続けてる理由だよ。あんなことまでやらされて、命令した本人は一人でさっさと帰ってさ。それでも親父の秘書を続ける理由はなに?」

 窓の外に目をやって紺野さんは微かにため息をついた。

「君は気付いているでしょう」
「親父が好きなの?」
「そうです」

 冷たい声が少し熱を帯びた気がする。紺野さんがイラついている。

「どこがいいの? 紺野さんがあのおっさんにやられながら先生先生って親父を呼んでる時、なんて言ったと思う? 気持ち悪いって言ってたんだぜ。自分がやらせてるくせにさ。どんなに尽くしてやっても、親父はあんたに手を差し伸べることはないよ」
「わかっています」

 力んだ声が制止するように言った。

「そんなことは知っています。わざわざ教えてくれるなんて親切ですね。私が気持ち悪いなら構わなければいいんです。もうここでおろしてください」

 とドアに手をかける。

「わ、待て、違うって!」

 慌ててドアをロックした。むすっとした顔が鏡越しに俺を睨む。紺野さんが怒っている。はっきりと不快感を顔と態度に出している。今日は初めて見るものばかりだ。

「紺野さんにあんなことさせてる親父に腹が立ってるだけで気持ち悪いなんて思ってないよ。むしろ、あんな奴のためにそこまでしなくていいのにって思ってる。秘書なんか辞めちゃえばいいのに」
「馬鹿なこと言わないでください。そんなことしたら先生のそばにいられなくなるじゃないですか。くれぐれも先生に余計なことは言わないでください。お節介は間に合ってます」

 言うとツンとそっぽを向いた。ふと、垣内が紺野さんを「かわいそうでかわいい」と言った言葉を思い出した。本当にその通りだと思った。

 そこまで思われるほど、父は政治家として男として魅力があるのだろうか。父子だからか、俺にはまったくわからない。

 肩をすくめて運転を続けた。

「……ン……」

 かすかに声が聞こえた。鏡には、手で口を押さえた紺野さんが見える。切なげな表情は、料亭で見たあのときの顔に似ている。

「どうしたの?」
「……いえ、なんでもありません」

 声も上ずっている。

「なんでもないことないだろ」

 心配になって車をとめた。紺野さんはあいかわらず口を押さえたままだ。俯く瞼が細かく震えている。

「吐きそう? 気分悪い?」
「違い、ます……私は大丈夫ですから」
「いや、どう見ても大丈夫じゃないでしょ」

 車のなかを移動して後部座席へ移った。紺野さんの背中を撫でながらなにかないかと探す。運転席の下にゴミが入ったコンビニの袋を見つけた。それを開いて、紺野さんの顔の前にかざす。

「気持ち悪いならここに吐きなよ」
「本当に……違うんです……」
「いまさら遠慮することないだろ」

 薄目に俺を見て、紺野さんはふと笑った。

「それもそうでしたね」

 言うと背筋を伸ばしてブルッと体を震わせた。

「……垣内社長が……出したものが……少し、漏れてしまったんです」
「──え……? え、あ、ああっ!」

 遅れて意味を理解して俺のほうが動揺してしまった。いま目の前にいる男は、さっき中出しされたおっさんの精液を尻から漏らしていると言っているのだ。

「あ、なんだ、そういうことか。ごめん」
「いえ、私の方こそ……あ、シートを汚してしまいますね」

 紺野さんは背広を脱いで尻の下に敷いた。

「いいよ、そんなことしなくて」
「公維くんは優しいですね。先生とは違う」

 その言葉を聞いてなぜかカッと頭に血が上った。優しくなんかないと認めさせたくて紺野さんを押し倒し、親父とは違うと証明したくてズボンをずり下ろした。

「公維くん、なにをする気ですか……!」
「全部出さなきゃずっと気持ち悪いままなんじゃないの」
「我慢できますから早く運転に戻ってください」
「いや、出そう。手伝うから」
「ヒあ──ッ」

 紺野さんの穴を探りあて、中に指を潜り込ませた。想像していたより熱くて柔らかい。奥まで入れるとグチュリと濡れていた。垣内との性交の証。

「やめっ……公維くん、やめてくださいっ……いやっ……!」

 俺の服を引っ張ったり背中を叩いたりする紺野さんを無視して中から精液を掻き出した。何発出されたのか大量に溢れてくる。あのおっさん、好き勝手やりやがって。思わず舌打ちした。

「公維くん、もう……やめ、てくださいっ…あとは…自分で、やりますから……、きみの手が、汚れます……っ」
「このくらいなんでもないよ」

 紺野さんは俺にしがみつくようにしてぎゅっと固く目を閉じた。

 赤く薄い唇が震えるように動いて「先生……!」と掠れた声を漏らした。その唇にキスしたいと思うなんて、どうか俺の気の迷いでありますように。




完結しましたー!
そして今月毎日更新できましたー!わーい!
こんなに書けたの初めてじゃないでしょうか。
もうストックもネタも尽きたので明日からしばらく更新止まります!すいません。
もちろん書いていきますし、完成したらまた更新しますねー!
その時また見てやってください。
皆さま、お疲れさまでした~^^
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コメント
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お返事
つきみ様

コメントありがとうございます!
ここで終わりなのですよ~!自分も投げっぱなしエンドやなと思ったりしたんですけど思わせぶりな終わらせ方が嫌いじゃない。
でも続き読みたいとおっしゃってくださる方がいるなら話は別です!喜々として続編考えちゃいます!現金!

私の知識が「密談は料亭でしょ!w」レベルなのでご期待に添えるものを書ける自信がないのですが、完成した暁には生温かい目で見てやってくださるととても助かりますi-202

ポリティカルノベルなんてジャンルの存在をコメントで初めて認識しました。やばい。私も読んで勉強します。少しでも齧ると興味が湧くものですね。テレビの政治ニュースも違う目で見れそうです。やましい目で。

あと誤字脱字教えて下さってありがとうございます!
訂正しておきました。本当感謝です!!

あ、主人公の名前は「きみふさ」と最初思ってたんですけど、書くあいだずっと「こうい」って呼んでたのでどっちにしようか迷いが。正式にはきみふさだけど、周りはこういと呼ぶみたいな感じにしようかしら。

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