One Way(2/3)
2019.08.30.Fri.
<前話>
父はゆっくり襖を開けた。
10㎝ほどの隙間から、布ずれの音と、人のくぐもった声が聞こえてきた。ああ、やっぱり。見るまでもなく、中で行われているのは男女の営みに違いない。
わかったよ、と父に視線を送ったら、ちゃんと見ろ、と父は顎をしゃくった。
仕方なく10㎝の隙間から中を覗く。隣の部屋には布団が敷いてあって、小太りな男の背中と、その両脇から伸びる細い足が見えた。男の腰の動きに合わせて細い足がユサユサ揺れる。
AVで見たことのある光景でも、生で他人がやっている現場は直視しがたいものがる。自然と顔が強張る。もういいだろ、としかめっ面を父に向けた。
その時だった。中から甲高い声が聞こえてぎょっと視線を戻した。
「んん? ここが良かったのかな?」
嬉しそうに言いながら男が腰を振る。
「アア──ッ……あっ……ん……ああ……ッ……」
再び声をあげさせようと男は躍起に腰を振るが、女のほうは必死に声を我慢しているようだ。
「もっとかわいい声を聞かせてくれよ。どこが気持ちよかったのか言ってくれないと、僕にはわからないよ」
「い、や……あっ……ああ──ッ、あっ……んふぅっ……」
女のわりに低い声だった。
「ちゃんと言ってくれないとイカせてあげられないよ。そんなの、辛いでしょ。ほら、こっちはもうベトベトになってるのに」
男は腕を動かした。女の前を弄っているのだろう。男の脇から伸びる足がガクガク震えた。
「やめ──ッ、あっああっ、そ、んな……ああ……さわらな……で、くださ、い……!」
掠れ気味のハスキーボイス。女でいないこともないだろうが、俺はある予感に怖々父を窺い見た。
父はいつの間にか座布団の上に戻って煙草を吸っていた。
「ほおら、おちんちんからいっぱい透明なお汁がでてきたよ? 紺野くん、これはなにかな? 言ってごらん」
「いや、あ、あぁ……勘弁して、ください……!」
なんてことだ!
いつも無表情に冷たい声で喋る紺野さんが取り乱した声を出している。俺の目と耳ががおかしいのかもしれない。部屋の中に三人目を探した。だがどう見ても2人しか見当たらない。
小太りの男に足を揺さぶられているのが紺野さんだなんて信じられなかった。
「おい、親父!」
声を押し殺して親父に詰め寄った。
「あれはどういうことだよ。紺野さんになにやらしてるんだよ!」
「あれが紺野くんの仕事だ」
「なに馬鹿なこと言ってるんだよ! あれが秘書の仕事のわけないだろう!」
前を向いたまま父が煙を吐きだす。事の重大さがわかっていないのか、悠然とした父の態度に腹が立った。こんなことが公になれば父の政治家生命はおろか、望月家が破滅する。録音でもされていたら一発アウトだ。明日から連日ワイドショーで取りあげられ、俺の内定は取り消され、おちおち外も出歩けなくなる。
議員秘書はどんなことも耐え忍ぶと、父は本気で思っているのだろうか。時代錯誤というより、正気を疑うレベルだ。もしかしたら父はもう呆け始めているのか?
今ならまだ息子の俺が誠心誠意謝罪すれば内密に示談の方向へ持っていけるかもしれない。マスコミに売ったって自分の恥が世間に知れ渡るわりに金にならないはずだ。父に復讐したい気持ちもあるだろうが、それを上回る金を渡すことができれば、もしかしたら──。
忙しく頭を働かせている俺を、父は満足げに見ていた。
「なんだよ」
「おまえも成長したなと思ってな」
呑気な父に思わず舌打ちした。やはり呆けている。
「だが、まだまだだな」
父は煙草をもみ消すと、襖の隙間を目を向けた。
「はあっ……あっ……アアッ……垣内…社長っ……もぅ……ゆるして……ああ……だめ……そこはもう……いやっ……あっあっ……」
鼻にかかった甘ったるい声。紺野さんがこんな声を出すなんて。
「よしじゃあ、紺野くんが好きな体位で抱いてやろう。君は後ろから突かれるのが大好きだろう?」
「ヒッ……い、あ、あぁっ」
中からゴソゴソと物音。恐る恐る覗くと、男が紺野さんの体をひっくり返し、細い腰を引きよせていた。角度がかわったせいで、2人の横顔が見える。小太りの男の相手をしているのは、紛れもなく紺野さん本人だった。
垣内と呼ばれた男は、焦らすようなゆっくりとした速度で紺野さんの中へ陰茎を抜き差しする。紺野さんは体を顎をあげたり下げたりしながら、切なげに声を漏らした。
見れば紺野さんも勃起している。粘ついた液体が糸を引いて布団に垂れているのまで見える。
「紺野くんがまだ学生の頃にインターン生としてうちの事務所に来た。ちょうどおまえくらいの年だ」
父の声にはっと振り返る。父は徳利から酒を注いでいた。
「一目見てわかった。この子は男に組み敷かれることが好きなタイプだとな」
と一気に酒を煽る。
「卒業後もちょくちょくボランディアとしてやってきた。先生のためなら身も心も捧げますって顔で、俺のことを熱っぽい目で見るんだ。最初は扱いに困ったが、ある時、彼の正しい使い道に気が付いた。それがこれだ」
隙間へ視線を送る。
「ん──ッ、あ、ああっ……そんな……あぁ……社長っ……ん、ひどい……私を……焦らして……っ」
「ゆっくり時間をかけて責めたほうが、君は素直で可愛くなるからね。それまで僕はイカないし、君もイカせないよ」
垣内は抜けそうなほど腰を引いて、またゆっくり奥へ押し戻した。それを何度も繰り返す。紺野さんは嫌々をするように首を振った。
「もうすぐ選挙だろう。君の頑張りを望月先生も期待していると思うよ」
「はっ……ああっ、先生……っ、先生……!」
「君の献身ぶりには嫉妬するよ。そんなに望月くんが好きなのかい」
「は……いっ……わたし、を……拾ってくださった、先生には……ご恩がっ……んっ……あぁっ」
「ご恩だけじゃないだろう。本当に君はかわいそうでかわいい子だよ」
また拷問みたいな長い責めが始まった。紺野さんは熱に浮かされたように親父を呼び続ける。当の親父はいつの間にか立ちあがって背広を羽織っていた。
「親父、どこ行くんだよ」
「俺はどんな女も抱ける自信はあるが、男だけは無理でな。あれには悪いが、見ているだけで気持ちが悪い」
「自分がやらせてるんだろ」
父は苦笑いを浮かべた。
「その分給料は多く渡してある」
そういう問題じゃないだろう。紺野さんの性的志向と自分への思いを利用して、選挙のために男に抱かせるなんて、我が父親ながら酷い真似をする。
「終わると紺野くんはまともに歩けなくなるんだ。家まで送ってやってくれ。今日からそれはお前の仕事だ。あとは頼んだぞ」
勝手なことを言うとスーツの裾を翻して父は部屋を出て行ってしまった。一度言いだしたらきかない性格の人だ。追いかけても頭ごなしに「お前がやれ」と言われるだけだろう。
納得できないが、紺野さんを置いて帰るわけにもいかない。仕方なく残るしかなかった。
隣からはあいかわらず垣内の嫌らしい言葉責めと紺野さんの喘ぎ声が聞こえる。前より湿ってすすり泣きみたいな声に変わっている。
まともに聞いていられない。酒を飲んで気を紛らわせたいが、運転しなきゃならないからそうもいかない。
まったく面倒なことを押しつけてくれたもんだ。政治家がきれいごとだけでやっていけないと、世間の誰もが知っている。俺だって親父が清廉潔白だなんて思ってはいなかったが、これは予想外だった。種類が違う。
溜息が零れた。時間の経つのが遅い。
聞きたくなくても、隙間から紺野さんの声が聞こえてしまう。
「ああ……社長っ、社長……も、許して……、ちゃんと、なかを……っ」
「中をどうして欲しいんだ?」
「社長の……おち……ちんで……私のなかを……強く、こすって、ください……!」
これをあの紺野さんが言っているのか?
男と繋がっているのを目の当たりにしてもまだ信じられない。どんな顔で言っているんだ。膝で移動して隙間から中を覗いた。
四つん這いの紺野さんと、後ろから犯す垣内が見えた。垣内は好色そうな笑みを浮かべている。
「どうしてそうして欲しいんだい?」
「ひどい……知って、らっしゃる、くせに……ッ」
「君の口からちゃんとおねだりして欲しいのさ」
「わ、私が……、おちんちんで、なかを……こすられるのが、好きな、淫乱……だか、ら…です……! おねがいですから……もう、焦らさない、で……!」
「そうだね、君は勃起したおちんちんでズボズボなかを擦られるのが大好きな淫乱秘書だからね」
「は……い……ああ……社長、お願いです……はやく……!」
「よしよし、君の望み通り、僕のおちんちんで擦りまくってあげるよ」
垣内は宣言すると一気に紺野さんの奥へ根本まで突きさした。突然の激しい突き上げに紺野さんの背中が大きくしなる。
「ひぃ──ッ……!! ひ、あ、アアッ……!!」
「おお、おお。中がきつく締まったぞ。僕のちんぽを食いちぎる気か君は」
「ひあぁ……ぁああっ……あ、ああ……! だめ……いまは、まだ……動いては、だめ……んあぁ……社長、ああ、だめ、社長……っ!」
「はっは、中がびくびく痙攣して絡みついてくる。さては君、気をやったな。僕に無断で気をやるとはこれは許しがたいことだぞ」
「ああ、もうし、わけ……ありませ……んっ……社長のおちんちんが……強すぎ、て……はあぁっんっ」
「よしじゃあ罰として君が動いて僕をイカせるんだ」
垣内はずぼっとペニスを抜くと布団の上に寝転がった。支えを失ったように紺野さんがぐったり倒れ込む。「上に乗るんだよ、さあ」と垣内は紺野さんの尻を叩いた。
ハアハアと荒い息をしながら、紺野さんは震える腕で体を起こし、垣内の股間に目をやった。使いこまれた赤黒い極太のペニスがヌラヌラと濡れ光っている。
紺野さんがごくりと唾を飲みこんだのがわかった。親父にむりやりやらされているのかもしれない。だが行為から快感を得ているのは確かなようだ。
太雄ーーーー!!(好き)
父はゆっくり襖を開けた。
10㎝ほどの隙間から、布ずれの音と、人のくぐもった声が聞こえてきた。ああ、やっぱり。見るまでもなく、中で行われているのは男女の営みに違いない。
わかったよ、と父に視線を送ったら、ちゃんと見ろ、と父は顎をしゃくった。
仕方なく10㎝の隙間から中を覗く。隣の部屋には布団が敷いてあって、小太りな男の背中と、その両脇から伸びる細い足が見えた。男の腰の動きに合わせて細い足がユサユサ揺れる。
AVで見たことのある光景でも、生で他人がやっている現場は直視しがたいものがる。自然と顔が強張る。もういいだろ、としかめっ面を父に向けた。
その時だった。中から甲高い声が聞こえてぎょっと視線を戻した。
「んん? ここが良かったのかな?」
嬉しそうに言いながら男が腰を振る。
「アア──ッ……あっ……ん……ああ……ッ……」
再び声をあげさせようと男は躍起に腰を振るが、女のほうは必死に声を我慢しているようだ。
「もっとかわいい声を聞かせてくれよ。どこが気持ちよかったのか言ってくれないと、僕にはわからないよ」
「い、や……あっ……ああ──ッ、あっ……んふぅっ……」
女のわりに低い声だった。
「ちゃんと言ってくれないとイカせてあげられないよ。そんなの、辛いでしょ。ほら、こっちはもうベトベトになってるのに」
男は腕を動かした。女の前を弄っているのだろう。男の脇から伸びる足がガクガク震えた。
「やめ──ッ、あっああっ、そ、んな……ああ……さわらな……で、くださ、い……!」
掠れ気味のハスキーボイス。女でいないこともないだろうが、俺はある予感に怖々父を窺い見た。
父はいつの間にか座布団の上に戻って煙草を吸っていた。
「ほおら、おちんちんからいっぱい透明なお汁がでてきたよ? 紺野くん、これはなにかな? 言ってごらん」
「いや、あ、あぁ……勘弁して、ください……!」
なんてことだ!
いつも無表情に冷たい声で喋る紺野さんが取り乱した声を出している。俺の目と耳ががおかしいのかもしれない。部屋の中に三人目を探した。だがどう見ても2人しか見当たらない。
小太りの男に足を揺さぶられているのが紺野さんだなんて信じられなかった。
「おい、親父!」
声を押し殺して親父に詰め寄った。
「あれはどういうことだよ。紺野さんになにやらしてるんだよ!」
「あれが紺野くんの仕事だ」
「なに馬鹿なこと言ってるんだよ! あれが秘書の仕事のわけないだろう!」
前を向いたまま父が煙を吐きだす。事の重大さがわかっていないのか、悠然とした父の態度に腹が立った。こんなことが公になれば父の政治家生命はおろか、望月家が破滅する。録音でもされていたら一発アウトだ。明日から連日ワイドショーで取りあげられ、俺の内定は取り消され、おちおち外も出歩けなくなる。
議員秘書はどんなことも耐え忍ぶと、父は本気で思っているのだろうか。時代錯誤というより、正気を疑うレベルだ。もしかしたら父はもう呆け始めているのか?
今ならまだ息子の俺が誠心誠意謝罪すれば内密に示談の方向へ持っていけるかもしれない。マスコミに売ったって自分の恥が世間に知れ渡るわりに金にならないはずだ。父に復讐したい気持ちもあるだろうが、それを上回る金を渡すことができれば、もしかしたら──。
忙しく頭を働かせている俺を、父は満足げに見ていた。
「なんだよ」
「おまえも成長したなと思ってな」
呑気な父に思わず舌打ちした。やはり呆けている。
「だが、まだまだだな」
父は煙草をもみ消すと、襖の隙間を目を向けた。
「はあっ……あっ……アアッ……垣内…社長っ……もぅ……ゆるして……ああ……だめ……そこはもう……いやっ……あっあっ……」
鼻にかかった甘ったるい声。紺野さんがこんな声を出すなんて。
「よしじゃあ、紺野くんが好きな体位で抱いてやろう。君は後ろから突かれるのが大好きだろう?」
「ヒッ……い、あ、あぁっ」
中からゴソゴソと物音。恐る恐る覗くと、男が紺野さんの体をひっくり返し、細い腰を引きよせていた。角度がかわったせいで、2人の横顔が見える。小太りの男の相手をしているのは、紛れもなく紺野さん本人だった。
垣内と呼ばれた男は、焦らすようなゆっくりとした速度で紺野さんの中へ陰茎を抜き差しする。紺野さんは体を顎をあげたり下げたりしながら、切なげに声を漏らした。
見れば紺野さんも勃起している。粘ついた液体が糸を引いて布団に垂れているのまで見える。
「紺野くんがまだ学生の頃にインターン生としてうちの事務所に来た。ちょうどおまえくらいの年だ」
父の声にはっと振り返る。父は徳利から酒を注いでいた。
「一目見てわかった。この子は男に組み敷かれることが好きなタイプだとな」
と一気に酒を煽る。
「卒業後もちょくちょくボランディアとしてやってきた。先生のためなら身も心も捧げますって顔で、俺のことを熱っぽい目で見るんだ。最初は扱いに困ったが、ある時、彼の正しい使い道に気が付いた。それがこれだ」
隙間へ視線を送る。
「ん──ッ、あ、ああっ……そんな……あぁ……社長っ……ん、ひどい……私を……焦らして……っ」
「ゆっくり時間をかけて責めたほうが、君は素直で可愛くなるからね。それまで僕はイカないし、君もイカせないよ」
垣内は抜けそうなほど腰を引いて、またゆっくり奥へ押し戻した。それを何度も繰り返す。紺野さんは嫌々をするように首を振った。
「もうすぐ選挙だろう。君の頑張りを望月先生も期待していると思うよ」
「はっ……ああっ、先生……っ、先生……!」
「君の献身ぶりには嫉妬するよ。そんなに望月くんが好きなのかい」
「は……いっ……わたし、を……拾ってくださった、先生には……ご恩がっ……んっ……あぁっ」
「ご恩だけじゃないだろう。本当に君はかわいそうでかわいい子だよ」
また拷問みたいな長い責めが始まった。紺野さんは熱に浮かされたように親父を呼び続ける。当の親父はいつの間にか立ちあがって背広を羽織っていた。
「親父、どこ行くんだよ」
「俺はどんな女も抱ける自信はあるが、男だけは無理でな。あれには悪いが、見ているだけで気持ちが悪い」
「自分がやらせてるんだろ」
父は苦笑いを浮かべた。
「その分給料は多く渡してある」
そういう問題じゃないだろう。紺野さんの性的志向と自分への思いを利用して、選挙のために男に抱かせるなんて、我が父親ながら酷い真似をする。
「終わると紺野くんはまともに歩けなくなるんだ。家まで送ってやってくれ。今日からそれはお前の仕事だ。あとは頼んだぞ」
勝手なことを言うとスーツの裾を翻して父は部屋を出て行ってしまった。一度言いだしたらきかない性格の人だ。追いかけても頭ごなしに「お前がやれ」と言われるだけだろう。
納得できないが、紺野さんを置いて帰るわけにもいかない。仕方なく残るしかなかった。
隣からはあいかわらず垣内の嫌らしい言葉責めと紺野さんの喘ぎ声が聞こえる。前より湿ってすすり泣きみたいな声に変わっている。
まともに聞いていられない。酒を飲んで気を紛らわせたいが、運転しなきゃならないからそうもいかない。
まったく面倒なことを押しつけてくれたもんだ。政治家がきれいごとだけでやっていけないと、世間の誰もが知っている。俺だって親父が清廉潔白だなんて思ってはいなかったが、これは予想外だった。種類が違う。
溜息が零れた。時間の経つのが遅い。
聞きたくなくても、隙間から紺野さんの声が聞こえてしまう。
「ああ……社長っ、社長……も、許して……、ちゃんと、なかを……っ」
「中をどうして欲しいんだ?」
「社長の……おち……ちんで……私のなかを……強く、こすって、ください……!」
これをあの紺野さんが言っているのか?
男と繋がっているのを目の当たりにしてもまだ信じられない。どんな顔で言っているんだ。膝で移動して隙間から中を覗いた。
四つん這いの紺野さんと、後ろから犯す垣内が見えた。垣内は好色そうな笑みを浮かべている。
「どうしてそうして欲しいんだい?」
「ひどい……知って、らっしゃる、くせに……ッ」
「君の口からちゃんとおねだりして欲しいのさ」
「わ、私が……、おちんちんで、なかを……こすられるのが、好きな、淫乱……だか、ら…です……! おねがいですから……もう、焦らさない、で……!」
「そうだね、君は勃起したおちんちんでズボズボなかを擦られるのが大好きな淫乱秘書だからね」
「は……い……ああ……社長、お願いです……はやく……!」
「よしよし、君の望み通り、僕のおちんちんで擦りまくってあげるよ」
垣内は宣言すると一気に紺野さんの奥へ根本まで突きさした。突然の激しい突き上げに紺野さんの背中が大きくしなる。
「ひぃ──ッ……!! ひ、あ、アアッ……!!」
「おお、おお。中がきつく締まったぞ。僕のちんぽを食いちぎる気か君は」
「ひあぁ……ぁああっ……あ、ああ……! だめ……いまは、まだ……動いては、だめ……んあぁ……社長、ああ、だめ、社長……っ!」
「はっは、中がびくびく痙攣して絡みついてくる。さては君、気をやったな。僕に無断で気をやるとはこれは許しがたいことだぞ」
「ああ、もうし、わけ……ありませ……んっ……社長のおちんちんが……強すぎ、て……はあぁっんっ」
「よしじゃあ罰として君が動いて僕をイカせるんだ」
垣内はずぼっとペニスを抜くと布団の上に寝転がった。支えを失ったように紺野さんがぐったり倒れ込む。「上に乗るんだよ、さあ」と垣内は紺野さんの尻を叩いた。
ハアハアと荒い息をしながら、紺野さんは震える腕で体を起こし、垣内の股間に目をやった。使いこまれた赤黒い極太のペニスがヌラヌラと濡れ光っている。
紺野さんがごくりと唾を飲みこんだのがわかった。親父にむりやりやらされているのかもしれない。だが行為から快感を得ているのは確かなようだ。
太雄ーーーー!!(好き)
