兄弟愛(3/3)
2014.03.21.Fri.
<1話はこちら><2話はこちら>
例の一週間が終わってから、航士はまた前みたいに部屋に引きこもるようになり、俺との会話を避け、顔つきも以前と同じ無表情に戻ってしまった。二人きりでいたって気まずいだけなのに、俺はなんとか航士と会話の糸口を見つけようと学校が終わると日菜子のデートの誘いも断ってそそくさ帰宅し、航士の挙動に神経を張り巡らせている。俺から話しかけても「うん」とか「へえ」とか「いらない」とかそんな短いセンテンスの言葉しか返ってはこないんだけど。そしてそれがむしょうに寂しいんだけど、俺はめげずに航士と二人の時間を作り、機会があれば話しかける毎日を続けて早一か月。
キスしたり、抱きしめられながらペニスを扱かれたり、体の中を指でさんざん弄られたりしていたなんて、遠い昔のことのようだ。夢だったんじゃないかとさえ思える航士の淡白ぶり。まるで俺に執着なんてなさそう。ほんとに航士は俺のこと、すっぱり諦めちゃったんだろうな…
そう考えると気が重たくなって自然とため息が出てきた。俺、なんでこんなに落ち込んでるんだろう?
家の前についた。鍵を開けて扉を開けると、玄関に見慣れぬローファー。サイズやデザインから女物のようだ。耳を済ますとリビングから女の笑い声。かすかに航士の声も聞こえる。
航士が女を連れ込んでる……?!
カッと頭に血が上った。靴を脱ぎ捨てリビングの戸を開けた。ソファに座っていた二人がびっくりしたようにこちらを振り返った。航士の顔には笑みが残っていた。最近俺には見せない笑顔を、横にいる女には見せてたってことかよ!
隣の女は航士と同じ学校の生徒のようだ。日菜子に負けず劣らず可愛い…。
あぁ、そういうことかよ。俺を諦めたらさっさと女作ったってわけか!
「あ、航士くんのお兄さんですよね。お邪魔してます」
髪を揺らしながら彼女が軽く頭をさげる。俺はぶすっと会釈を返して自分の部屋へ逃げ込んだ。
床に鞄を投げ捨てた。ムシャクシャする。思い切り怒鳴って当り散らしたい。俺は頭を掻きむしった。なんのために日菜子のデート断って帰ってきたんだよ!なに女連れ込んでんだよ!俺が好きじゃなかったのかよ!なんで女なんか…!
ベッドに寝転がる。天井を睨みながら、俺の全神経は階下の二人へ注がれる。今頃楽しくおしゃべりしてるんだろうな。笑いあってじゃれあって。手の早い航士のことだからキスとかしてたりして…キスだけじゃなく、胸揉んだり、スカートの中に手を…
「くそっ!」
横向きになって膝を抱えた。航士の唇も、指も、声も、体も、全部俺のだ!
そろそろと指を股間に伸ばす。半立ち。ベルトを外しズボンと下着を膝までおろした。目をとじ、航士を思って指を動かす。
「はぁ…ぁ…航士…航士ぃ…」
航士に触ってもらいたい。航士にキスしてもらいたい。航士の体温が恋しい。
ベッドの下の引き出しから小さい紙袋を取り出した。日菜子に使おうと思って買ったままだったローターだ。それにオイルをなすりつけ、自分の肛門にあてがう。
俺がこんなオナニーしてるのも航士のせいだ。あの馬鹿が俺をこんな体にしたんだ。あいつが日菜子とのセックスでは味わえない快感を俺に教えたから。なのに航士は女と…航士の馬鹿野郎!
ローターを中に押し込んでスイッチを入れる。振動を感じながらちんぽを扱く。
「航士っ…はっ…航士ぃ…触って…んっ…触って欲しいよぉ…航士じゃなきゃ…俺…やだ…航士ぃ…」
切なくて泣きそうになりながらマスをかいていると…
コンコン
「兄さん?」
ノックの音とともに航士の声が!
「えっ」
ケツ穴にローターぶちこんでオナニーしてた俺は大慌てで下着とズボンをもとに戻し、ベッドから飛び降りた。ローターは入れたままだが、今にも航士が入ってきそうな気がしたんで仕方がない。平静を装ってドアをあける。
「なんだよ」
ちょっと声がかすれた。
「呼ばれた気がしたから」
確かに航士の名前を呼びながらちんぽ扱いてました。
「気のせいだろ」
ぜんぜん気のせいじゃないです。…静かになるとローターのモーター音が聞こえてくる気がする。なにかしゃべらなくては。
「か、彼女、放っておいていいのかよ」
「さっきの?もう帰ったよ。ちょっと勉強教えてほしいってうちに寄っただけだから。それに、彼女じゃないよ」
「えっ、違うのか?」
やった!と思った気持ちが素直に顔に出てしまった。航士はそんな俺を見てくすっと笑った。あ…久しぶりに俺に笑ってくれた。
「なんだか兄さん、怒ってたみたいだったけど」
「お、怒ってなんかねえよ」
「ほら、怒ってる。彼女だと思って妬いてくれたの?」
「…すぐ、女に乗り換えたのかと思っただけだよ」
「乗り換えたらやだ?」
「や…やだ…」
「どうして?」
「やだから」
どんどん顔が熱くなる。きっと真っ赤になってる、俺の顔。
「どうして嫌なの?教えて」
航士が部屋に入ってくる。俺は追い詰められたみたいに後退する。
「だって航士は…俺のだから…俺しか好きになって欲しくない…俺だけを好きでいてほしい」
静かに航士が息をのむ。そして優しく微笑んだ。
「いまだって僕は兄さんだけが好きだよ」
そして顔を近づけてきて、俺にキスした。
口を繋げたままベッドに押し倒された。水音の立つほど舌を絡めてくる。一か月ぶりの航士とのキス。航士の熱。航士の匂い。幸せに包まれる。
航士が俺の服を脱がせていく。アンダーシャツの下に手を入れ乳首を弄ってくる。俺の息が乱れる。
「はんっ…んっ…航士、そこ…いいっ…」
「兄さんは乳首もモロ感だもんね」
シャツをめくって航士が乳首に吸い付いた。歯で甘噛みされ、舌の先で小刻みに転がされ、押しつぶされたり吸われたり。もう俺は腰砕け。体をくねらせていると、股間のローターからビリビリッと快感の直撃があった。
「あぁああっ!」
「どうしたの?」
航士が驚いて尋ねる。ローターは依然として俺の前立腺を刺激し続ける。
「はぁっ…んっ…あっ、あっ…航士…や…抜いてっ…あそこの…抜いてっ…やっ、やだっ…イキそう…抜いてっ…!」
膝をこすり合わせてもじもじしている俺を見て航士は気付いたらしかった。ズボンと下着を脱がせて膝を割る。肛門からたらんと垂れるコードと小さなスイッチ。耳を澄ませばくぐもったローター音。
「兄さん…こんないやらしい物入れてたの?」
「ごっ、ごめん…っ、だって…航士が触ってくれないから…っあ…俺、ずっと航士に触ってほしかった、のに…っ…んっ、やっ…あっ…」
「いけない兄さんだね。こんなオモチャが僕のかわりになるの?」
ゆっくりコードを引っ張られる。熱く潤んだ内部をローターがゆっくり移動する。
「やぁああんっ…だめっ…動かすなっ…そんな…やっ、航士っ…やだっ…」
「罰として、オモチャでイッてもらおうかな?」
「やっ、だっ…やだっ…ごめん、航士ぃ…やだぁ…航士の欲し…っ…航士のチンポ欲しいっ…俺の中、いっぱいかき回して…!航士のチンポでズボズボってして!」
「いやらしい兄さんだ」
俺の膝を押し広げて、航士はすでに勃起していたペニスを俺の中に入れてきた。
「あっ!やんっ!まっ…てっ…ローター…なかっ…まだ…はいってっ…!」
「入ってるね。先っぽに当たって気持ちいいよ。兄さんも気持ちいいだろう?」
航士が腰を振り始めた。一番奥でローターがブルブル震えている。直腸から体中に振動が伝わる。さらに航士が激しく腰を振って俺のなかをめちゃくちゃに擦りあげる。苦しいほどの快楽。
「…ぐっ…んっ…やっ…ぁああっ…やぁ…だっ…航士っ…だめっ…おかしくなるっ!そんなっ…動かないで…っ!気持ち、いいっ…!よすぎてっ…おかしくなっちゃう!航士!やだぁ…ッ…イクッ…イクッ…!イッちゃうよぉーー!」
触ってないのに俺のちんぽから勢いよく精液が飛び出した。ビュクビュクと俺の胸にまで飛んでくる。
「はぁ…ぁんっ…まだっ…また、クル…っ、もう、航士っ…止めてっ…またキタっ…またイク…!」
今度は少量の精液。ほとんどドライの域。俺は我を失いそうな快感が怖くて航士の腕をしっかり掴んだ。
「大丈夫だよ、兄さん。思う存分声を出して、イッていいんだよ」
「航士ぃ…航士ぃ…っ!」
「ここだよ、兄さん」
「好きっ…航士が好きっ…大好きっ…だから、もっといっぱい、して…!航士のちんぽ、いっぱい欲しいっ…ほんとはずっと航士のちんぽ入れて欲しかったんだ…いっぱいキスして、いっぱい触って欲しかったのに…俺、寂しかったんだからな!」
泣きながら告白していた。体を倒した航士がキスをくれる。俺はひな鳥みたいに必死に航士を求めて口を尖らせた。
「ごめんね。もう放っておいたりしないよ。僕は兄さんのものだから」
「約束…だぞ…」
「約束だよ」
体を裏返しにされて、腰を引き寄せられた。深い挿入に息がつまる。獣の体位で航士を受け入れる。航士も荒い息遣いでグチュグチュッと音を立てながら腰を振る。
「兄さん、イクよっ!」
「うんっ!中に!俺のなかに出して!航士の精子、中に欲しいんだ!」
「兄さんっ……!」
熱い奔流が奥に注がれる。それを感じながら俺も射精していた。
航士は俺を焦らしながら中からローターを抜き出した。航士の精液まみれのそれはホカホカ湯気が立ち上りそう。
「いいオモチャだね。これからエッチのとき、使おうね」
優しくも意地悪く航士が笑う。それを見た俺の股間がズクンと感じる。
兄弟とか男同士とか、問題は山積みなんだろうけど、航士と一緒にいられるなら、なんだって乗り越えられる気がするんだ。
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例の一週間が終わってから、航士はまた前みたいに部屋に引きこもるようになり、俺との会話を避け、顔つきも以前と同じ無表情に戻ってしまった。二人きりでいたって気まずいだけなのに、俺はなんとか航士と会話の糸口を見つけようと学校が終わると日菜子のデートの誘いも断ってそそくさ帰宅し、航士の挙動に神経を張り巡らせている。俺から話しかけても「うん」とか「へえ」とか「いらない」とかそんな短いセンテンスの言葉しか返ってはこないんだけど。そしてそれがむしょうに寂しいんだけど、俺はめげずに航士と二人の時間を作り、機会があれば話しかける毎日を続けて早一か月。
キスしたり、抱きしめられながらペニスを扱かれたり、体の中を指でさんざん弄られたりしていたなんて、遠い昔のことのようだ。夢だったんじゃないかとさえ思える航士の淡白ぶり。まるで俺に執着なんてなさそう。ほんとに航士は俺のこと、すっぱり諦めちゃったんだろうな…
そう考えると気が重たくなって自然とため息が出てきた。俺、なんでこんなに落ち込んでるんだろう?
家の前についた。鍵を開けて扉を開けると、玄関に見慣れぬローファー。サイズやデザインから女物のようだ。耳を済ますとリビングから女の笑い声。かすかに航士の声も聞こえる。
航士が女を連れ込んでる……?!
カッと頭に血が上った。靴を脱ぎ捨てリビングの戸を開けた。ソファに座っていた二人がびっくりしたようにこちらを振り返った。航士の顔には笑みが残っていた。最近俺には見せない笑顔を、横にいる女には見せてたってことかよ!
隣の女は航士と同じ学校の生徒のようだ。日菜子に負けず劣らず可愛い…。
あぁ、そういうことかよ。俺を諦めたらさっさと女作ったってわけか!
「あ、航士くんのお兄さんですよね。お邪魔してます」
髪を揺らしながら彼女が軽く頭をさげる。俺はぶすっと会釈を返して自分の部屋へ逃げ込んだ。
床に鞄を投げ捨てた。ムシャクシャする。思い切り怒鳴って当り散らしたい。俺は頭を掻きむしった。なんのために日菜子のデート断って帰ってきたんだよ!なに女連れ込んでんだよ!俺が好きじゃなかったのかよ!なんで女なんか…!
ベッドに寝転がる。天井を睨みながら、俺の全神経は階下の二人へ注がれる。今頃楽しくおしゃべりしてるんだろうな。笑いあってじゃれあって。手の早い航士のことだからキスとかしてたりして…キスだけじゃなく、胸揉んだり、スカートの中に手を…
「くそっ!」
横向きになって膝を抱えた。航士の唇も、指も、声も、体も、全部俺のだ!
そろそろと指を股間に伸ばす。半立ち。ベルトを外しズボンと下着を膝までおろした。目をとじ、航士を思って指を動かす。
「はぁ…ぁ…航士…航士ぃ…」
航士に触ってもらいたい。航士にキスしてもらいたい。航士の体温が恋しい。
ベッドの下の引き出しから小さい紙袋を取り出した。日菜子に使おうと思って買ったままだったローターだ。それにオイルをなすりつけ、自分の肛門にあてがう。
俺がこんなオナニーしてるのも航士のせいだ。あの馬鹿が俺をこんな体にしたんだ。あいつが日菜子とのセックスでは味わえない快感を俺に教えたから。なのに航士は女と…航士の馬鹿野郎!
ローターを中に押し込んでスイッチを入れる。振動を感じながらちんぽを扱く。
「航士っ…はっ…航士ぃ…触って…んっ…触って欲しいよぉ…航士じゃなきゃ…俺…やだ…航士ぃ…」
切なくて泣きそうになりながらマスをかいていると…
コンコン
「兄さん?」
ノックの音とともに航士の声が!
「えっ」
ケツ穴にローターぶちこんでオナニーしてた俺は大慌てで下着とズボンをもとに戻し、ベッドから飛び降りた。ローターは入れたままだが、今にも航士が入ってきそうな気がしたんで仕方がない。平静を装ってドアをあける。
「なんだよ」
ちょっと声がかすれた。
「呼ばれた気がしたから」
確かに航士の名前を呼びながらちんぽ扱いてました。
「気のせいだろ」
ぜんぜん気のせいじゃないです。…静かになるとローターのモーター音が聞こえてくる気がする。なにかしゃべらなくては。
「か、彼女、放っておいていいのかよ」
「さっきの?もう帰ったよ。ちょっと勉強教えてほしいってうちに寄っただけだから。それに、彼女じゃないよ」
「えっ、違うのか?」
やった!と思った気持ちが素直に顔に出てしまった。航士はそんな俺を見てくすっと笑った。あ…久しぶりに俺に笑ってくれた。
「なんだか兄さん、怒ってたみたいだったけど」
「お、怒ってなんかねえよ」
「ほら、怒ってる。彼女だと思って妬いてくれたの?」
「…すぐ、女に乗り換えたのかと思っただけだよ」
「乗り換えたらやだ?」
「や…やだ…」
「どうして?」
「やだから」
どんどん顔が熱くなる。きっと真っ赤になってる、俺の顔。
「どうして嫌なの?教えて」
航士が部屋に入ってくる。俺は追い詰められたみたいに後退する。
「だって航士は…俺のだから…俺しか好きになって欲しくない…俺だけを好きでいてほしい」
静かに航士が息をのむ。そして優しく微笑んだ。
「いまだって僕は兄さんだけが好きだよ」
そして顔を近づけてきて、俺にキスした。
口を繋げたままベッドに押し倒された。水音の立つほど舌を絡めてくる。一か月ぶりの航士とのキス。航士の熱。航士の匂い。幸せに包まれる。
航士が俺の服を脱がせていく。アンダーシャツの下に手を入れ乳首を弄ってくる。俺の息が乱れる。
「はんっ…んっ…航士、そこ…いいっ…」
「兄さんは乳首もモロ感だもんね」
シャツをめくって航士が乳首に吸い付いた。歯で甘噛みされ、舌の先で小刻みに転がされ、押しつぶされたり吸われたり。もう俺は腰砕け。体をくねらせていると、股間のローターからビリビリッと快感の直撃があった。
「あぁああっ!」
「どうしたの?」
航士が驚いて尋ねる。ローターは依然として俺の前立腺を刺激し続ける。
「はぁっ…んっ…あっ、あっ…航士…や…抜いてっ…あそこの…抜いてっ…やっ、やだっ…イキそう…抜いてっ…!」
膝をこすり合わせてもじもじしている俺を見て航士は気付いたらしかった。ズボンと下着を脱がせて膝を割る。肛門からたらんと垂れるコードと小さなスイッチ。耳を澄ませばくぐもったローター音。
「兄さん…こんないやらしい物入れてたの?」
「ごっ、ごめん…っ、だって…航士が触ってくれないから…っあ…俺、ずっと航士に触ってほしかった、のに…っ…んっ、やっ…あっ…」
「いけない兄さんだね。こんなオモチャが僕のかわりになるの?」
ゆっくりコードを引っ張られる。熱く潤んだ内部をローターがゆっくり移動する。
「やぁああんっ…だめっ…動かすなっ…そんな…やっ、航士っ…やだっ…」
「罰として、オモチャでイッてもらおうかな?」
「やっ、だっ…やだっ…ごめん、航士ぃ…やだぁ…航士の欲し…っ…航士のチンポ欲しいっ…俺の中、いっぱいかき回して…!航士のチンポでズボズボってして!」
「いやらしい兄さんだ」
俺の膝を押し広げて、航士はすでに勃起していたペニスを俺の中に入れてきた。
「あっ!やんっ!まっ…てっ…ローター…なかっ…まだ…はいってっ…!」
「入ってるね。先っぽに当たって気持ちいいよ。兄さんも気持ちいいだろう?」
航士が腰を振り始めた。一番奥でローターがブルブル震えている。直腸から体中に振動が伝わる。さらに航士が激しく腰を振って俺のなかをめちゃくちゃに擦りあげる。苦しいほどの快楽。
「…ぐっ…んっ…やっ…ぁああっ…やぁ…だっ…航士っ…だめっ…おかしくなるっ!そんなっ…動かないで…っ!気持ち、いいっ…!よすぎてっ…おかしくなっちゃう!航士!やだぁ…ッ…イクッ…イクッ…!イッちゃうよぉーー!」
触ってないのに俺のちんぽから勢いよく精液が飛び出した。ビュクビュクと俺の胸にまで飛んでくる。
「はぁ…ぁんっ…まだっ…また、クル…っ、もう、航士っ…止めてっ…またキタっ…またイク…!」
今度は少量の精液。ほとんどドライの域。俺は我を失いそうな快感が怖くて航士の腕をしっかり掴んだ。
「大丈夫だよ、兄さん。思う存分声を出して、イッていいんだよ」
「航士ぃ…航士ぃ…っ!」
「ここだよ、兄さん」
「好きっ…航士が好きっ…大好きっ…だから、もっといっぱい、して…!航士のちんぽ、いっぱい欲しいっ…ほんとはずっと航士のちんぽ入れて欲しかったんだ…いっぱいキスして、いっぱい触って欲しかったのに…俺、寂しかったんだからな!」
泣きながら告白していた。体を倒した航士がキスをくれる。俺はひな鳥みたいに必死に航士を求めて口を尖らせた。
「ごめんね。もう放っておいたりしないよ。僕は兄さんのものだから」
「約束…だぞ…」
「約束だよ」
体を裏返しにされて、腰を引き寄せられた。深い挿入に息がつまる。獣の体位で航士を受け入れる。航士も荒い息遣いでグチュグチュッと音を立てながら腰を振る。
「兄さん、イクよっ!」
「うんっ!中に!俺のなかに出して!航士の精子、中に欲しいんだ!」
「兄さんっ……!」
熱い奔流が奥に注がれる。それを感じながら俺も射精していた。
航士は俺を焦らしながら中からローターを抜き出した。航士の精液まみれのそれはホカホカ湯気が立ち上りそう。
「いいオモチャだね。これからエッチのとき、使おうね」
優しくも意地悪く航士が笑う。それを見た俺の股間がズクンと感じる。
兄弟とか男同士とか、問題は山積みなんだろうけど、航士と一緒にいられるなら、なんだって乗り越えられる気がするんだ。

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書きあがり次第、更新致しますので、しばらくお待ちください。
たくさんのお越しと、拍手をいつもありがとうございます!とっても感謝しています!