インモラル 3
2019.07.29.Mon.
お兄ちゃん教えて。
悪戯心。先日、セックスを邪魔された腹いせだ。
「哲郎は彼女いないの?」
うちの弟はどこに出しても恥ずかしくない美少年。彼女の一人や二人、もちろんいるだろうと思ってたんだが。
「いないよ」
嘘をつかないまっすぐな目が答える。
「いやいや、モテるでしょ」
「まあね」
謙遜もしない。潔い。
「好きな子は?」
「いないよ」
「彼女ほしくないの?」
「ほしくない」
強がる必要がない。嘘じゃない。本心。やっぱりうちの子、複雑な人生のせいで歪んだんじゃないだろうか。
「女の子に興味はあるのか?」
「それなりにあるよ」
ちょっと安心する。
「エッチなことしたいなって思わないの?」
「この前お兄ちゃんがやってたみたいなこと?」
「そうそう」
「しんどそう」
「しんどい?!」
「オナニーだけですごく疲れるんだ」
もうオナニー覚えたんだあって、俺の親心が感動してる。
「やりすぎはダメだ」
「1ヶ月に1回程度なんだけど、多い?」
「少なっ。哲郎の年なら毎日しててもいいよ」
「毎日したら死んじゃうよ」
いったいどんな特殊なオナニーをしているんだろうか。訊いてみたらごく普通のやり方。
「何分かかる?」
「30分かけても出ない時がある。その時はもう諦めてる」
恐ろしく淡白な子なのかもしれないが。少し、心配だ。やり方がまずいのかもしれない。
「こっちおいで」
胡坐の上に哲郎を座らせ、後ろから哲郎のペニスを触った。大きさも色も普通だ。スマホでエロ動画を探しだし、それを哲郎に見せながら扱いてみた。背中がビクビク震えるのが胸から伝わってくる。感じてはいるみたいだ。
「はあっ、ん、はあぁ、あ、ふ」
喘ぎの混じった吐息。聞いてるこっちも変な気分になる。相手は哲郎。俺の弟だぞ。
「あ、あっ、やあっ、お兄ちゃん、へんっ」
「なにがへん?」
「だって、きもちいい」
顔を赤くして、前髪をフルフル震わせる。切なげな唇。俺のキスを待っているようだ。だったらしてあげないと。哲郎の頬に手をかけ、こっちを向かせてキスした。拙く応える舌を絡め取って、手を動かし続ける。
「んんっ、ふぅっ、ん、はあっ、あ、や、おにいちゃ」
哲郎が俺の胸を押し返した。
「あ、出ちゃう、もう、でちゃ……、あ、や、あ、あ──っ」
体を硬直させながら哲郎は果てた。俺の手に熱い精液がドクドク吐きだされる。すべて出し切ると、ぐったりした哲郎がもたれかかってきた。蕩けた顔。焦点の定まらない目。かわいい弟。
「どうだった、哲郎。気持ちよかっただろ」
「ふぇ……うぁ、うん……きもちよかった……」
「お前はまだやり方が上手じゃなかったんだよ」
「お兄ちゃんは上手だね」
「俺は一人では滅多にしないよ」
「なにその見栄」
クスクス哲郎が笑う。いやほんとだって。
「オナニーがこんなに気持ち良かったら、エッチはもっと気持ちいいの?」
「これの何倍も気持ちいいよ」
「僕もいつかお兄ちゃんとしたい」
ぎゅっと哲郎が俺に抱きついてきた。哲郎はいい匂いがする。乳臭さが抜けきらない。だから余計、俺も甘やかしてしまう。とは言え、それとこれは別。
「俺じゃなく、好きになった女の子としなさい」
「こんなときだけ保護者面」
「保護者だもん」
「ケチ」
まだ快感が残る顔が俺を睨む。ムラムラするからやめなさいって。ほんとに襲うぞ。
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悪戯心。先日、セックスを邪魔された腹いせだ。
「哲郎は彼女いないの?」
うちの弟はどこに出しても恥ずかしくない美少年。彼女の一人や二人、もちろんいるだろうと思ってたんだが。
「いないよ」
嘘をつかないまっすぐな目が答える。
「いやいや、モテるでしょ」
「まあね」
謙遜もしない。潔い。
「好きな子は?」
「いないよ」
「彼女ほしくないの?」
「ほしくない」
強がる必要がない。嘘じゃない。本心。やっぱりうちの子、複雑な人生のせいで歪んだんじゃないだろうか。
「女の子に興味はあるのか?」
「それなりにあるよ」
ちょっと安心する。
「エッチなことしたいなって思わないの?」
「この前お兄ちゃんがやってたみたいなこと?」
「そうそう」
「しんどそう」
「しんどい?!」
「オナニーだけですごく疲れるんだ」
もうオナニー覚えたんだあって、俺の親心が感動してる。
「やりすぎはダメだ」
「1ヶ月に1回程度なんだけど、多い?」
「少なっ。哲郎の年なら毎日しててもいいよ」
「毎日したら死んじゃうよ」
いったいどんな特殊なオナニーをしているんだろうか。訊いてみたらごく普通のやり方。
「何分かかる?」
「30分かけても出ない時がある。その時はもう諦めてる」
恐ろしく淡白な子なのかもしれないが。少し、心配だ。やり方がまずいのかもしれない。
「こっちおいで」
胡坐の上に哲郎を座らせ、後ろから哲郎のペニスを触った。大きさも色も普通だ。スマホでエロ動画を探しだし、それを哲郎に見せながら扱いてみた。背中がビクビク震えるのが胸から伝わってくる。感じてはいるみたいだ。
「はあっ、ん、はあぁ、あ、ふ」
喘ぎの混じった吐息。聞いてるこっちも変な気分になる。相手は哲郎。俺の弟だぞ。
「あ、あっ、やあっ、お兄ちゃん、へんっ」
「なにがへん?」
「だって、きもちいい」
顔を赤くして、前髪をフルフル震わせる。切なげな唇。俺のキスを待っているようだ。だったらしてあげないと。哲郎の頬に手をかけ、こっちを向かせてキスした。拙く応える舌を絡め取って、手を動かし続ける。
「んんっ、ふぅっ、ん、はあっ、あ、や、おにいちゃ」
哲郎が俺の胸を押し返した。
「あ、出ちゃう、もう、でちゃ……、あ、や、あ、あ──っ」
体を硬直させながら哲郎は果てた。俺の手に熱い精液がドクドク吐きだされる。すべて出し切ると、ぐったりした哲郎がもたれかかってきた。蕩けた顔。焦点の定まらない目。かわいい弟。
「どうだった、哲郎。気持ちよかっただろ」
「ふぇ……うぁ、うん……きもちよかった……」
「お前はまだやり方が上手じゃなかったんだよ」
「お兄ちゃんは上手だね」
「俺は一人では滅多にしないよ」
「なにその見栄」
クスクス哲郎が笑う。いやほんとだって。
「オナニーがこんなに気持ち良かったら、エッチはもっと気持ちいいの?」
「これの何倍も気持ちいいよ」
「僕もいつかお兄ちゃんとしたい」
ぎゅっと哲郎が俺に抱きついてきた。哲郎はいい匂いがする。乳臭さが抜けきらない。だから余計、俺も甘やかしてしまう。とは言え、それとこれは別。
「俺じゃなく、好きになった女の子としなさい」
「こんなときだけ保護者面」
「保護者だもん」
「ケチ」
まだ快感が残る顔が俺を睨む。ムラムラするからやめなさいって。ほんとに襲うぞ。

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