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更新履歴・お知らせ

2017/10/19
続・ひとでなし2、完結

2017/10/18
続・ひとでなし1、更新

2017/09/08
ひとでなし2、完結

2017/09/07
ひとでなし1、更新

2017/09/02
ほんとにあったら怖い話2完結

2017/09/01
ほんとにあったら怖い話1更新

2017/07/28
コンビ愛更新、完結

2017/07/06
第二ボタン2更新、完結

2017/07/05
第二ボタン1更新

2017/05/25
ちょろくない2更新、完結

2017/05/24
ちょろくない1更新

2017/05/16
やっぱちょろい2更新、完結

2017/05/15
やっぱちょろい1更新

2017/02/11
メリクリあけおめ2更新、完結

2017/02/10
メリクリあけおめ1更新

2016/11/14
義父の訪問更新、完結

2016/10/27
覗き2更新、完結

2016/10/26
覗き1更新

2016/10/22
終わらない夜2更新、完結

2016/10/21
終わらない夜1更新

2016/10/16
凹の懊悩2更新、完結

2016/10/15
凹の懊悩1更新

2016/09/28
可愛さも憎さも百倍2更新、完結

2016/09/27
可愛さも憎さも百倍1更新

2016/09/22
利害の一致2更新、完結

2016/09/21
利害の一致1更新

2016/09/16
楽しい記憶喪失!3更新、完結

2016/09/15
楽しい記憶喪失!2更新

2016/09/14
楽しい記憶喪失!1更新

2016/09/13
楽しい同棲!2更新、完結

2016/09/12
楽しい同棲!1更新

2016/09/11
Phantom15更新、完結

2016/09/10
Phantom14更新

2016/09/09
Phantom13更新

2016/09/08
Phantom12更新

2016/09/07
Phantom11更新

2016/09/06
Phantom10更新

2016/09/05
Phantom9更新

2016/09/04
Phantom8更新

2016/09/03
Phantom7更新

2016/09/02
Phantom6更新

2016/09/01
Phantom5更新

2016/08/31
Phantom4更新
リンク一件追加

2016/08/30
Phantom3更新

2016/08/29
Phantom2更新

2016/08/28
Phantom1更新

2016/08/04
嘘7更新、完結

2016/08/03
嘘6更新

2016/08/02
嘘5更新

2016/08/01
嘘4更新

2016/07/31
嘘3更新

2016/07/30
嘘2更新

2016/07/29
嘘1更新

2016/07/18
Love Scars3更新、完結

2016/07/17
Love Scars2更新

2016/07/16
Love Scars1更新

2016/07/13
行きつく先は5更新、完結

2016/07/12
行きつく先は4更新

2016/07/11
行きつく先は3更新

2016/07/10
行きつく先は2更新

2016/07/09
行きつく先は1更新

2016/07/04
電話が鳴る7更新、完結

2016/07/03
電話が鳴る6更新

2016/07/02
電話が鳴る5更新

2016/07/01
電話が鳴る4更新

2016/06/30
電話が鳴る3更新

2016/06/29
電話が鳴る2更新

2016/06/28
電話が鳴る1更新

2016/06/16
今日の相手も2更新、完結

2016/06/15
今日の相手も1更新

2016/06/08
今日の相手は2更新、完結

2016/06/07
今日の相手は1更新

2016/05/25
いおや2更新、完結

2016/05/24
いおや1更新

2016/05/14
奇跡2更新、完結

2016/05/13
奇跡1更新

2016/04/28
ターゲット2更新、完結

2016/04/27
ターゲット1更新

2016/03/02
視線の先2更新、完結

2016/03/01
視線の先1更新

2016/02/23
性癖の道連れ2更新、完結

2016/02/22
性癖の道連れ1更新

2016/02/15
DL販売お知らせ

2016/01/20
尾行2更新、完結

2016/01/19
尾行1更新

2015/12/07
遺作2更新、完結

2015/12/06
遺作1更新

2015/12/02
昼夜2更新、完結

2015/12/01
昼夜1更新

2015/11/26
大小2更新、完結

2015/11/25
大小1更新

2015/11/15
彼はセールスマン2更新、完結

2015/11/14
彼はセールスマン1更新

2015/10/22
2度あることは2更新、完結

2015/10/21
2度あることは1更新

2015/09/18
死神さんいらっしゃい2更新、完結

2015/09/17
死神さんいらっしゃい1更新

2015/09/08
Congratulations2更新、完結

2015/09/07
Congratulations1更新

2015/09/01
待田くんに春の気配3更新、完結

2015/08/31
待田くんに春の気配2更新

2015/08/30
待田くんに春の気配1更新

2015/08/11
亀の恩返し2更新、完結

2015/08/11
亀の恩返し1更新

2015/08/07
Aからのメール2更新、完結

2015/08/06
Aからのメール1更新

2015/07/06
5年後2更新、完結

2015/07/05
5年後1更新

2015/07/04
待っててね2更新、完結

2015/07/03
待っててね1更新

2015/05/11
その後3更新、完結

2015/05/10
その後2更新

2015/05/09
リクエスト小説
その後1更新

2015/05/05
待田くんに春はこない2更新、完結

2015/05/04
待田くんに春はこない1更新

2015/04/30
楽しいシーソーゲーム!2
更新、完結

2015/04/29
楽しいシーソーゲーム!1更新

2015/04/21
楽しい親子喧嘩!1
楽しい親子喧嘩!2更新、完結

2015/04/16
楽しい放課後!2更新、完結

2015/04/15
楽しい放課後!1更新

2015/04/06
楽しい合コン!2更新、完結

2015/04/05
楽しい合コン!1更新

2015/04/01
楽しいお見舞い!2更新、完結

2015/03/30
楽しいお見舞い!1更新

2015/03/24
楽しい旧校舎!2更新、完結

2015/03/23
楽しい旧校舎!1更新

2015/03/16
楽しい入院生活!2更新、完結

2015/03/15
楽しい入院生活!1更新

2015/03/05
楽しい遊園地!2更新、完結

2015/03/04
楽しい遊園地!1更新

2015/02/27
楽しいロッカールーム!2更新、完結

2015/02/26
楽しいロッカールーム!1更新

2015/02/16
楽しいOB会!2更新、完結

2015/02/15
楽しいOB会!1更新

2015/02/14
一周年!!
いつもありがとうございます!
君は日向の匂い更新、完結
シンデレラアイドルのSSです

2015/02/13
保健室の先生2更新、完結

2015/02/12
保健室の先生1更新

2015/02/11
teeth2更新、完結

2015/02/10
teeth1更新

2015/02/09
楽しい初カノ!2更新、完結

2015/02/08
楽しい初カノ!1更新

2015/01/31
楽しい勉強会!2更新、完結

2015/01/30
楽しい勉強会!1更新

2015/01/23
楽しいお泊り!2更新、完結

2015/01/22
リクエスト小説
楽しいお泊り!1更新

2015/01/08
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します!
リクエスト小説
両想い1、2更新、完結

2014/12/12
楽しい合宿!2更新、完結

2014/12/11
楽しい合宿!1更新

2014/12/01
アガルタ2更新、完結

2014/11/30
リクエスト小説
アガルタ1更新

2014/11/23
朝のお楽しみ2更新、完結

2014/11/22
リクエスト小説
朝のお楽しみ1更新

2014/11/14
即位式2更新、完結

2014/11/13
即位式1更新

2014/11/04
裏ドSくん3更新、完結

2014/11/03
裏ドSくん2更新

2014/11/02
裏ドSくん1更新

2014/11/01
ひみつのドSくん2更新、完結

2014/10/31
ひみつのドSくん1更新

2014/10/30
伴侶1、2更新、完結

2014/10/27
支配人3更新、完結

2014/10/26
支配人2更新

2014/10/25
支配人1更新

2014/10/24
隣人3更新、完結

2014/10/23
隣人2更新

2014/10/22
隣人1更新

2014/10/15
元上司2更新、完結

2014/10/14
リクエスト小説
元上司 1更新

2014/10/10
ニコニコドッグⅡ 2更新、完結

2014/10/09
リクエスト小説
ニコニコドッグⅡ 1更新

2014/10/04
茶番2更新、完結

2014/10/03
リクエスト小説
茶番1更新

2014/09/12
「ちょろい 2」更新、完結

2014/09/11
「ちょろい 1」更新

2014/09/08
「新雪の君」更新、完結

2014/09/06
コメントお返事させて頂きました

2014/09/05
「すばらしい日々3」更新、完結

2014/09/04
「すばらしい日々2」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/03
リクエスト小説
「すばらしい日々1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/01
「好きと言って4」更新、完結

2014/08/31
「好きと言って3」更新

2014/08/30
「好きと言って2」更新

2014/08/29
リクエスト小説
「好きと言って1」更新

2014/08/24
「純粋に近付いた何か2」更新、完結

2014/08/23
リクエスト小説
「純粋に近付いた何か 1」更新

2014/08/15
コメントお返事させて頂きました

2014/08/14
再会2更新、完結
コメレスさせて頂きました

2014/08/13
リクエスト小説「再会1」更新
「ノビ」の続編です

2014/07/26
コメントお返事させて頂きました

2014/07/25
息子さんを僕にください2更新完結

2014/07/24
リクエスト小説「息子さんを僕にください1」更新
娘さんを僕に下さいとは無関係ですw

2014/07/22
コメントお返事させて頂きました

2014/07/20
久しく為さば須らく2更新、完結
コメントお返事させて頂きました

2014/07/19
リクエスト小説「久しく為さば須らく1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/07/18
コメントお返事させて頂きました

2014/07/16
コメントお返事させて頂きました

2014/07/15
コメントお返事させて頂きました

2014/07/14
コメントお返事させて頂きました

2014/07/13
リクエスト小説「嫉妬せいでか2」更新、完結
コメお返事させて頂きました

リクエスト小説「嫉妬せいでか1」更新

2014/07/11
拍手お返事させて頂きました
お知らせ一件

2014/07/10
コメント、拍手お返事させて頂きました

2014/07/09
拍手お返事させて頂きました

2014/07/08
コメント、拍手お返事させて頂きました
耽溺 2更新、完結

2014/07/07
拍手お返事させて頂きました
リクエスト小説「耽溺 1」更新

2014/07/06
拍手お返事させて頂きました

2014/07/05
拍手お返事させて頂きました

2014/07/04
コメント、拍手、お返事させて頂きました

2014/07/03
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後 2更新、完結

2014/07/02
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後1更新しました

2014/07/01
コメントお返事させて頂きました
シンデレラアイドル2更新、完結

2014/06/30
拍手お返事させて頂きました
シンデレラアイドル1更新しました

2014/06/29
リクエスト募集してます

2014/06/27
拍手お返事させて頂きました

2014/06/24
目は口ほどに 更新、完結

2014/06/17
茶々丸更新、完結
獣姦っぽい

2014/06/11
連鎖 2更新、完結

2014/06/10
連鎖 1更新

2014/06/07
拍手お返事させて頂きました

2014/06/06
拍手お返事させて頂きました

2014/06/05
拍手お返事させて頂きました

2014/06/04
元旦那さん 2更新、完結

2014/06/03
元旦那さん 1更新
旦那さんの続きです

2014/05/29
昨日の記事の続きで拍手お返事させてもらっています

2014/05/28
旦那さん 2更新、完結

2014/05/27
旦那さん 1更新

2014/05/22
夢の時間2更新、完結

2014/05/21
アンケート1位小説「親子」
夢の時間1更新

2014/05/16
この物語はフィクションです更新、完結

2014/05/14
アンケート1位小説「教師と生徒」で先生受け。
信じて下さい更新。完結

2014/05/11
純粋とは程遠いなにか2更新。完結
ダウンロード販売のお知らせ

2014/05/09
純粋とは程遠い何か1更新

2014/05/01
長男としての責務2更新。完結

2014/04/30
長男としての責務1更新

2014/04/27
セフレ更新。完結

2014/04/21
嘘が真になる2更新。完結

2014/04/20
嘘が真になる1更新。
アンケート終了しました
投票してくださった皆さんありがとうございました!

2014/04/15
親切が仇になる2更新。完結

2014/04/14
親切が仇になる1更新

2014/04/11
家庭教師更新。完結

2014/04/09
惚れ薬2更新。完結

2014/04/08
惚れ薬1更新

2014/04/05
ニコニコドッグ更新。完結

2014/04/03
健やかなるときも病めるときも更新。完結
アンケート設置1ヶ月記念更新
回答ありがとうございます!

2014/04/02
お隣さん2更新。完結

2014/04/01
お隣さん1更新

2014/03/28
B3-17 はるか更新。完結

2014/03/27
会話の語尾は常にハートマーク更新。完結

2014/03/24
僕の居場所更新。完結

2014/03/21
兄弟愛(3/3)更新。完結

ストックを全て出し切ってしまいましたので毎日更新は今日で終わりになります。
これからは書き終わり次第更新していきますので、引き続きよろしくお願い致します。

2014/03/20
兄弟愛(2/3)更新。

2014/03/19
兄弟愛(1/3)更新。

2014/03/18
7歳の高校生更新。完結

2014/03/17
7歳の高校生更新

2014/03/16
裏の顔更新。完結
アンケート2位「教師と生徒」
少し違う感じになりました。

2014/03/15
残業も悪くない更新。完結
アンケート結果を反映させてみました。
アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。引き続きお願い致します

2014/03/14
片思い更新。完結

2014/03/13
クラスの地味男更新。完結

2014/03/12
吉原と拓海更新。完結

2014/03/11
罠更新。完結

2014/03/10
同級生更新。完結

2014/03/09
目覚め更新。完結
FC2小説にて、
閃光戦士フラシュレッド!公開。完結。

2014/03/08
やってられない更新。完結

2014/03/07
地下の城ピュラタ更新。完結

2014/03/06
地下の城ピュラタ更新。

2014/03/05
部室にて更新。完結

2014/03/04
すべからく長生きせよ更新。完結

2014/03/03
秘め事更新。完結
アンケート設置。ご協力お願いします

2014/03/02
映画館にて更新。完結

2014/03/01
大迷惑@一角獣更新。完結

2014/02/28
大迷惑@一角獣更新。

2014/02/27
僕はセールスマン更新。完結

2014/02/26
俺のセールスマン更新。完結

2014/02/25
夏の夜更新。完結

2014/02/24
妄想更新。完結

2014/02/23
先生 その2更新。完結

2014/02/22
洞窟更新。完結

2014/02/21
洞窟更新。

2014/02/20
先生 その1(1-2)更新。
先生 その1(2-2)更新。完結

2014/02/19
娘さんを僕にください更新。完結

2014/02/18
ノビ更新。完結

2014/02/17
ノビ更新。

2014/02/16
1万3千円更新。完結

2014/02/15
1万3千円更新。

2014/02/14
ファンレター更新。完結

2014/02/14
ブログ始動。
「ファンレター」公開。

よろしくお願いします。

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薔薇色の日々
  (「裏の顔」改訂版)

不埒な短編集
 短編3つ

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片思い(1/1)

 誠司が遊びに来ていると知ると、妹の弥生が会いたいと言い出した。お茶の入ったコップで両手が塞がっているので、「お前うぜえんだよ! 絶対入ってくんなよ!」と、妹を足蹴にして牽制しながら部屋に入った。中学生の弥生は誠司のことをいたく気に入っている。背も高くて顔も良くて性格も優しい誠司に、かすかながら恋心を抱いているのだ。それを敏感に察知するのは、自分も誠司に恋心を抱いているからだろうか、と友晴は考える。友晴の想いは妹以上に深く、深刻だった。なにより同性というハンデがある。誠司はノンケで、男を恋愛対象に考えてみたこともないだろう。決して成就することのない恋。それなのに、一番近い距離にい続けるのはなかなか辛いものがある。それでもそばにいるのをやめられないのは、諦めが悪いということだろうか。
 部屋に入ると、誠司が漫画から顔をあげ、笑っていた。

「弥生ちゃん? お前ら仲いいのか悪いのか、どっちだよ」
「悪いに決まってんだろ、あいつマジうぜえもん。でしゃばってくんなっつうの」

 コップを渡すときに誠司の手が触れた。それだけで友晴の心臓は早くなり、顔は赤くなる。誤魔化すようにぶすっとした顔つきになってしまう。

「勉強しよーぜ。来週試験なんだから」

 不機嫌に言い放ち、教科書とノートを広げた。しばらく無言で勉強をした。友晴は何度も目の前に座る誠司を盗み見していた。高校二年で同じクラスになり、友達と呼べる関係になってからずっと好きだった。自分が男しか好きになれないことはとっくに承知していた。自分の気持ちをセーブしてきたつもりだったが、誠司相手にはブレーキがきかなかった。好きだという気持ちが、理性を振り切って誠司に向かって走って行った。誠司の声も、仕草も、指の先に至るまで、全てが好きだった。誠司の存在を感じただけで、心臓が甘く締め付けられた。

「疲れたなぁ」

 一時間ほどして誠司が伸びをしながら言った。集中力がそろそろ切れる頃だった。

「トモ、肩揉んで」

 誠司がオイデオイデと手招きする。

「面倒臭えなぁ」

 渋々という態度を装いながら立ち上がり、誠司の背後にまわりこむ。自分より一回り大きい誠司の背中。ここに抱きついたらどうなるだろう。そんなことを考えながら、誠司の肩に手をおいた。制服の布越しに伝わってくる誠司の体温。温かい。

「あー、気持ちいい。お前、マッサージうまいよな」

 誉められて嬉しくなる。こんなに一生懸命になるのは、相手が誠司だからだ。しばらくして腕がだるくなっても続けるのは誠司に喜んで欲しいからだ。

「ありがと。次はお前もやってやろうか?」

 誠司が振り返って友晴を見た。無邪気に笑う顔に一瞬見とれる。

「い、いいよ、俺は。あんま、肩凝んないほうだし」
「やってやるって、ほら」

 膝で立った誠司が、友晴の肩を持って座らせた。強い力に圧倒的な差を思い知る。そこで男としてのプライドが少し傷つくと同時に、男らしい誠司に惚れ惚れする。肩を揉まれ「痛い痛いっ、ゆっくりしてっ」と文句を言いながら、その力強い腕で自分を抱きしめ、押し倒し、犯してくれないだろうか、と妄想してみる。
 頭の中で誠司を汚すとき、友晴はいつもウケだった。誠司にキスされ、裸に剥かれ、最後には誠司のものを受け入れた。オナニーする時、アナルをいじるようになってから、自分は女なんだと実感した。

「もういいよ、ありがとう」

 肩の手をポンと叩いた。誠司が後ろから抱きついてきた。

「うわっ、なに」

 広い胸が背中に密着し、大きな両手に体を包まれ、友晴は動転した。一瞬で顔が真っ赤になる。

「お前ってほんとに小さいよなぁ、同じ高二に見えないんだけど」
「ほ、ほっとけよ! うちは家族みんな小さいんだよ、悪かったな!」
「悪いなんて言ってないよ、なんか…小型犬みたいで可愛いなぁって」
「どういう意味だよ? 小さいくせに無駄吠えが多いってことか?」

 思わずムッとして振り返ると、すぐそばに誠司の顔があった。かすかに頬が触れ合い、めまいに似た感覚に襲われる。ぎゅっと目を閉じた時、自分の股間が熱を持ち始めたことに気付いた。慌てて誠司の腕を振り払おうとしたが、ビクともしない。誠司はニヤニヤ笑っている。

「おい、ふざけんな! 放せよ! 男同士でひっついてキモイだろ!」

 どんどん股間が膨らんで行くことに焦りながら、誠司の腕の中で無駄な足掻きを繰り返す。誠司はそれを余裕で抱きとめ、友晴がジタバタする様を楽しそうに見ていた。

「馬鹿誠司! はなせってば!」

体がずり落ち、背中が床についた。首にはまだ誠司の腕が絡まっている。上から顔を覗きこまれた。至近距離で目が合い、急いで逸らした。苦しくなるほど、心臓の鼓動が早い。みっともないほど、顔が赤い。

「マジで怒んぞ! 放せよ!」
「弱いなぁ、トモは」

 笑った吐息が友晴の顔にかかった。股間は完全に立ち上がっていた。情けなさと恥ずかしさで涙が零れた。

「え、なに? 泣いてんの、お前」

 さすがに慌てた誠司が腕を放した。解放された友晴は、床に寝転がったまま手で顔を覆い隠し、嗚咽を漏らした。

「ごめんごめん、そんなに嫌がってたなんて気付かなかった」

 誠司が隣に寝転がり、友晴の頭を撫でた。誠司はよく友晴の頭を撫でる。本当に自分のことを犬だと思っているのではないかと疑ってしまう。もちろん、友晴にとってそれは不快ではなかった。大きい手を感じるたび、うっとりとした気持ちになったし、その手が離れて行く時は寂しさを感じていた。今も、慰める誠司の手が心地よくて、甘えたい衝動がわき上がってくる。

「ごめんな、ほんとごめん。許して、トモ、泣きやんでよ」

 弱った声が友晴を慰める。指の隙間から見ると、眉をさげて困った顔の誠司が見えた。

「許さない」

 もっと誠司を困らせたくなって、そんなことを言ってみた。涙は止まっていたが、手で顔を隠したままにした。

「許して、トモ、ほんとに俺が悪かったって」

 大きな手の平が頭を撫でる。髪の毛を指ですいて、撫でつける。その手がピタと止まった。

「…トモ、勃ってる…?」

 誠司の視線が友晴の股間に注がれていた。気付かれたことにいたたまれない気持ちを味わいながら、どうにでもなれ、と開き直った。

「そーだよ! だから放せって言ったのに! 馬鹿誠司! お前なんか大ッ嫌いだ!!」
「うわー…ごめん、マッサージで気持ちよくなっちゃった?」

 本当は誠司の体を感じて勃起したのだが、そこは黙って頷いておいた。

「ごめんごめん。気にすんなよ、男同士なんだしさ。溜まってたの?」

 言いながら誠司の手が友晴の股間を触ってきた。ビクッと反応し、咄嗟に顔を隠していた手で誠司の腕を掴んだ。

「なっ、なにして…!」
「なぁ、トモ、いつもどうやってやってんの?」

 上ずった誠司の声だった。見ると、いつもとは違う、余裕のない顔をした誠司がこちらを見ていた。そんな表情は初めて見る。友晴の股間がまた膨らんだ。

「ふふ…大きくさせてんじゃねーよ」
「せ、誠司が触るから…!」
「お前も触って」

 低い声で囁かれた。ゾクリと総毛だった。震える手を誠司の股間へ伸ばした。半立ちのペニスに触れた時、視界がぐにゃりと歪んで見えた。

「ハハッ…、お前も、勃たせてんじゃねーかよ」

 なんでもない風を装い、思い切って誠司のペニスを握った。

「ンッ」

 ピクッと体が震え、誠司が吐息のような声を出した。もっと聞き出そうと手を動かした。

「ん…トモ、なに急に、積極的…」
「いつもどうやってオナニーしてんのかって聞いただろ、だから教えてやってんの」

 ズボンの上から手で擦るだけの行為がもどかしい。直に触って扱きたい。そこにむしゃぶりついて、舐めまわしたい。かろうじて働く理性が友晴を押し止めていた。

「ハァ…ハァ…あ…ん…」
「感じてんの? やらしー声」

 からかうと、目元を赤くした誠司に睨まれた。その顔を見ているとキスしたくなってくる。舌を入れて、めちゃくちゃ深いディープキスをしたら、誠司はどんな反応をするだろう。今の勢いでやっちゃおうか。そんなことを考えながら、生唾を飲み込んだ。

「なんか、屈辱。お前にリードされてるみたい」

 険しい顔つきで誠司が起き上がり、友晴の上に跨ってきた。カチャカチャとベルトを外し、下着の中からペニスを引っ張り出した。勢いよく外へ飛び出した友晴のペニスを見下ろしながら誠司がニヤッと笑う。

「先走りでベチョベチョだよ、トモ。どっちがやらしーんだか」

 直に握って扱いてくる。

「ア・ンッ! やだっ、反則!」
「トモ、女の子みたい、可愛いよ」

 普通の男なら女の子みたいだと言われたら憤慨するところなのだろうが、自分は女だと自覚のある友晴は、その言葉が恥ずかしくもあり嬉しくもあった。

「い、やっ…、誠司…」

 あいた両手を誠司の太ももの上に置いて、股間へ向かって沿わした。

「俺も…俺も誠司のちんこ触らせて…!」

 そんなことを口走っていた。

「待って…、外に出すから…」

 誠司は自分でズボンのチャックをおろし、中からペニスを出した。顔をあげ、友晴はそれを見た。完全に大きく勃起し、天を睨むソレ。先が濡れ光っていた。舐めたい。友晴は無意識に唇を舐めていた。
 友晴の顔の横に手をついて、前かがみになった誠司がまたペニスを扱いてきた。友晴も誠司の勃起を握った。熱い。皮を利用して扱いていると、またそれは大きさを増した。
 しゃぶりたい。誠司のちんこを舌で味わいたい。精液を飲みたい。これでアナルを犯して欲しい。友晴の頭にはそれしかなかった。

「ハッ…アッ…アッ…誠司ぃ…」

 わざと甘えた声を出した。切羽詰った顔の誠司と目が合う。

「気持ちいいの?」

 素直に頷く。

「俺も」

 誠司が笑う。

「俺、キスしたくなってきた…」

 ダメ元で言ってみると、誠司が顔を近付けてきた。伏せられた目元に色気を感じて鼓動が高鳴る。二人の唇が重なった。誠司の唇は少し乾燥していた。口を開くと、それに誘われたように誠司の舌が入ってきた。友晴も積極的に舌を絡ませた。誠司の唾液が伝い落ちてくるのを嚥下しながら手を動かした。キスしながら誠司の息が乱れる。どうしようもない愛しさが込み上げてくる。

「ヤバ…、イキそう…」

 顔をはなし、目を伏せて誠司が呟いた。さすがに飲ませてくれ、とは頼めず、「イッていいよ」と手を激しく動かしてやった。

「アッ…待って…、まじ、出る…!」

 友晴の顔の横に肘をつき、そこに顔を埋め、誠司が呼吸を荒くする。それを耳元で聞きながら友晴も昇り詰めようとしていた。

「…あ…誠司…俺も……イッちゃう…」
「ティッシュ…どうしよう…」
「俺にかけていいよ……」

 それは願望だったが、仕方がないという体を装った。ゲイだと気付かれたくなかったし、変態だと思われたくなかったからだ。

「いいの?」
「うん…もう、出るし、俺…」

 目を閉じ快感を追いかける。すぐに追いつき、一緒に上昇した。誠司の手の動きに全神経を集中させる。熱い。体がたまらなく熱い。誠司に扱かれていると思うと泣きたくなってくる。メチャクチャに泣いて、誠司を困らせて、慰められて、甘やかされて、あの胸の中で誠司が好きだと泣き喚きたい。涙が枯れるまで泣いて、気を失ってしまいたい。

「誠司、誠司ぃ…もう、出ちゃうよォ…アァァ…!!」

 咽喉をさらして喘いだ。そんな友晴を見つめる誠司の呼吸も荒い。

「いいんだよ、出して…」

 優しい声を聞きながら友晴は射精した。

「アッ…アッ…アァァァンッ!!!」

 ビュッと精液が飛んだ。余韻を噛み締めながら誠司を追い立てるために手を動かした。

「アァ……も…イク…イク…トモ、トモ…」

 友晴の名前を呼びながら誠司も射精した。温かい液体を下腹部に感じながら、最後の一滴まで搾り取った。
 はぁと深い溜息をつき、誠司が隣に寝転がった。天井を見ながらぼうっとしている。友晴は身を起こし、ティッシュで汚れを拭きとった。手の平を顔に近づけ匂いを嗅ぐ。独特な匂い。誠司の匂い。舐めたくなるがそこは我慢する。

「誠司こそ、溜まってたんじゃねーのかよ」

 いつもの調子で話しかけた。誠司は「ごめんな、なんか俺から襲ったみたいになって」とすまなさそうに笑った。いつでも大歓迎とは言えず、誠司のペニスをぎゅっと握ってやった。

「いつまで出してんだよ、さっさとしまえよ、露出狂」

 出したままでいられると目のやり場に困ってしまう。誠司は服装を正し、また寝転がった。

「イクときのトモ、まじで可愛かったよ、犯したくなったもん」

 言ってニヤリと笑う。

「ばっ、ばっかじゃねーの! キショイ! 馬鹿! 死ね!」

 慌てる友晴を見て誠司は声をあげて笑った。心臓がドキドキと高鳴る。本当に犯したくなったのかと期待してしまいそうになる。冗談なのだと自分に言い聞かせるのは大変なことだった。


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2014-03-14(Fri) 20:13| 片思い| トラックバック(-)| コメント 1

コメント

数年前に某所で書いていた小説はここまでです。
明日からは未発表の完全新作になります。
結構書いてたな…

2014-03-14(Fri) 20:24 | URL | 谷脇終生 #-[ 編集]

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