FC2ブログ

楽しい記憶喪失!(3/3)

2016.09.16.Fri.
1話2話


「次は僕の番ですよね」

 西山の体が伸びあがる。俺の視界を塞ぐ大きな体。体格差以上の強い力が簡単に俺の両足を持ち上げ、折りたたんだ。上を向いて丸見えになった俺の穴に、西山のぶりんとでかい亀頭が押し当てられる。

 童貞宣言した中3の西山は少し緊張の面持ちだ。唇を舐めながら、ゆっくり押し進めて来る。途中、不安げな顔で俺を見た。いつもこのあたりで痛がる彼女に止められてしまうのだろう。

「……来いよ」

 俺の一言に、西山はパッと顔を明るくした。膝の位置を前に進め、慎重に亀頭を押し込んだ。そして竿にローションを塗ると、掘削するドリルのように小刻みに前後に動かしながら中に入って来た。

 俺の肛門はもう目いっぱい開き切っている。決壊寸前だ。極太の竿の中央に差しかかったのが、慣れた日頃の感覚でわかる。メリメリと押し広げられ、括約筋が悲鳴をあげている。

 ずん、と奥に重い衝撃があった。どうやらなんとか全部が収まったようだ。ぴっちりと蓋をされる感覚に息苦しさを覚えるほど馬鹿でかい。

「すごい……ほんとに入った……」

 西山が驚きと関心の入り混じった表情で呟いた。結合部をまじまじ見て、その事実に感動している。

「僕、正直誰ともセックスできないんじゃないかって諦めかけてたんですよね。これで女の子の体壊しちゃうんじゃないかって思うと、怖くって。中根さんすごいですよ。僕のを根本までぐっぽり咥えこんで、感じちゃってるんですから」

 嬉しそうに笑う西山の視線の先にあるのは、生まれたての小鹿のようにフルフルと頭を持ち上げる俺のちんこだ。さっきイッたばかりなのに、時間をかけてちんこを突っ込まれる間にまた復活を遂げていたのだ。

「動いて大丈夫ですよね?」

 だってちんこ勃たせてるんですから、って後に続く言葉の幻聴が聞こえた。俺が返事をしないでいるのを肯定と取って、西山はゆっくり腰を引いた。俺の中で西山が大移動する。内臓引っ張られるような感じに俺は顔を顰める。

 抜け出たところに西山はまたローションを足した。そしてまた押し戻してくる。

「苦しくないですか?」

 ぶっちゃけすごく苦しい。でもそれを上回るものがある。だからこの苦しみは気持ちいいものになる。こんなのお前だけなんだぞ。

「だい、じょ……ぶ……っ……気持ちい、からっ……」
「僕も気持ちいいです。美衣に口でやってもらうより、自分でするより、中根さんの中が一番気持ちいい」

 うっとりした目で俺を見つめながら、中3の西山が言う。こういう場面で他の女と比べる無神経さはさすが西山という感じだが、これが今のこいつの正直な感想なんだと思ったらその拙さも愛しく思えて来る。

「これで思い出さなかったら……許さねえからな」
「ははっ……怖いなぁ……、でも、なんだろ、すごく嬉しい」

 息を弾ませながら俺を見て目を細める。あんまり見かけない優しい笑い方で俺の方がどきっとしてしまう。

「ドМか」
「僕が中根さんのこと好きになったの、わかる気がする」

 そう言うと、腰の動きを速くした。ガンガンに掘られまくって俺の体がずり上がる。それをたまに引き戻しながら、西山はピストンを繰り返した。

「んんっ、あっ、ああぁっ、はあんっ」
「中根さんの中、グッチョグチョだよ。男でも濡れるの?」
「知らね……っ……んっ、あぁ……んっ…」
「柔らかいのにきつい……、あ、やば……!」

 いきなり西山は腰の動きを止めた。俺のへそのあたりを凝視しながら、ぴくりとも動かない。大量の精液も出ていないようだから、イッたわけでもない。

「どうした?」

 西山の視線が俺の顔へと辿りつく。すると「あっ」と目と口を開いた。

「なんだ?」
「やばかった。イキそうになっちゃった」
「お前いつも遅いんだから、たまには俺より先にイケよ」
「やだよ。僕のほうが先に終わっちゃうなんて、かっこ悪いでしょ」

 俺はいつもかっこ悪かったのか。

「中根さんも、セックスに強い僕が好きでしょ」
「ばか、それだけじゃねえよ」

 西山は意外そうに目をぱちくりさせた。

「じゃあ、僕のどこが好き? 教えてくれたら何か思い出すかもしれない」

 ゆっくりと体の中の西山がまた動きだした。さっきので学習したのか、性欲を持てあました十代のがっつきはなくなって、自制を効かせたいやらしくもねちっこい動き方だ。

「馬鹿だし、変態だし、悪乗りするし……ぁ……絶倫で疲れる、しっ……あ、あと……すぐ調子に乗るし……っ……けどっ……」
「けど、なあに?」

 幼い子供をあやすような優しくも妖しい口調で先を促される。拳のような亀頭でグリッと前立腺を擦られて、腰が跳ねあがった。

「お、俺のこと、いつも最優先にして、くれて……我が儘言っても笑って許してくれ、て……優しくて、頼り、なる、しっ……」

 言ってる途中で自分が失ったものの大きさに悲しくなってきた。このまま思い出さなかったらどうしよう。どうして俺のこと忘れちゃうんだよ。

「いつも、うっとうしいくらい俺のこと好きだって言ってくるくせに……なのに……なんで……なんで俺のこと忘れんだよ!」

 最後は叫ぶように言っていた。ずっと心に押し込めていた俺の本音。俺だけは特別、俺の事だけは忘れない、忘れていたとしてもすぐ思い出してくれる、そう思っていたのに。

 いつまで経ってもこいつは思い出さないし。俺のことは「くん」付けだし、敬語だし、自分のことは「僕」って言うし、気持ち悪いんだよ馬鹿野郎!

 本音をぶちまけてしまうと、堰を切ったように勝手に涙も出て来た。ついでに不満も爆発した。

「園のことは覚えてるくせに! なんで高校入ってからのことは全部忘れてんだよ! 俺のこと忘れたかったのかよ! 散々好きだとか言っといて! お前の好きはその程度だったのか!!」
「泣いて……?! ちょ、えっ、泣かないで、ごめん」

 眉を下げた西山がオロオロした顔で腕を伸ばしてくる。それを叩き落とした。

「触んな! お前は西山じゃねえ! 俺の西山を返せ! ちんこも抜け! いつまで入れてんだ、このばか!」

 来いよ、と自分で言った過去も忘れて、俺は西山の胸を蹴り、顔面を引っぱたいた。

「いっ、痛いっ、ちょっと……、祐太! 痛いって!」
「呼び捨てすんなボケがあぁぁっ!!」
「祐太! 俺だってば! ごめん! 俺! 記憶戻ったから! ほんとに俺なんだって!」

 嘘つけゴラアアッと叫びながら西山のちんこから逃れた俺は立ちあがって西山を見下ろした。赤くなってる西山のほっぺに少し正気を取り戻す。

 手負いの獣よろしくフーフー鼻息荒くしながら、見覚えのある、媚びつつもどっか余裕たっぷりな感じの西山の笑顔に気付いた。俺の機嫌を損ねたときの西山の顔にそっくり。もしかして本当に記憶が……?!

「お前……っ!」

 俺の唸り声を聞いて、西山は、待って、というふうに胸の前で手を広げた。

「記憶喪失だったのは本当だから! ついさっき思い出したとこだから!」
「いつだ! いつ思い出した!」
「イキそうになった時! ぶわって、全部!」
「だったらすぐ言えよ!!」
「記憶喪失なんてレアな出来事この先ないし! だったら楽しんじゃおうって。それに、珍しく祐太が素直だったから、つい、調子に乗ってしまいまして。おかげで、祐太にどれだけ愛されてるか聞くことできたし」

 西山の口がニヤリと左右に開く。中3の西山だと油断して、普段言わないようなことを口走った。思い出したら顔から火が出た。

 下を向いても西山には丸見えなので後ろを向いた。ベッドのスプリングが軋んだと思ったら、西山に抱きしめられていた。肩に顎を乗せて、頬にキスしてくる。

「心配させてごめんね。不安にさせてごめんね。祐太のこと、忘れたかったわけないでしょ。忘れたくないから、実家に戻らずここに帰って来たんだよ。祐太のこと忘れてても、祐太の匂い嗅いだだけで変な気分になっちゃったし、祐太に触っただけで勃っちゃったんだよ。好きだって気持ちだけは忘れなかった証拠だよ」
「それただ、ヤリたいだけだろ」
「誰でもいいわけじゃないよ。祐太だけ」

 頬に手が添えられた。優しい力で西山のほうへ向かされる。涙のたまった俺の目を見て、西山は本当に申し訳なさそうな顔をした。

「ふざけすぎたね。ごめんね、祐太」
「こんなの二度と嫌だ」

 西山に抱きついた。あやす手が俺の頭を撫でる。大きくて優しい手。やっと俺の西山が戻って来た。

 ※ ※ ※ 

 そのあといつも通り、仲直りセックスをした。次の日は学校を休んで朝からイチャイチャしていた。昼過ぎ、合鍵を使って勝手に入ってきた西山父に現場を見られたが、記憶を取り戻したことがわかると「明日から学校に行くように」と父親らしいことを言って帰った。

 動じない西山父もそうだが、硬直する俺に挿入したまま平然と受け答えるする西山も相当おかしい。

「一日一回だっけ」

 西山がすっとぼけて言ったのは、夕食の最中、急にムラついた西山に押し倒されて、今まさにちんこを入れられんとする時だ。

 俺が良いと言った日は例外という抜け道を発見して、西山はご機嫌だった。




王子の箱庭

関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント
好きです
初めまして!いつも読ませてもらっています。
このシリーズ大好きです。
それだけ伝えに(*´∀`*)
萌の供給を補わせていただきありがたいです〜〜
お返事
いうきさん

コメントをありがとうございます!
私も去年の末にちょうどこのシリーズを読み返したばかりです。
何か一つでも、読んでくれた人に面白いと思ってもらえる話を書こう!を心がけていたので、そう言ってもらえるととてもとても嬉しいです!
これからも頑張ろう!やる気頂きました!ありがとうございます!!

管理者にだけ表示を許可する