FC2ブログ

死神さんいらっしゃい(2/2)

2015.09.18.Fri.
<前話はこちら>

 ほどなくして上司がやってきた。いつも以上に眉間の皺が深く、目つきが鋭い。僕を一睨みしたあと、上司は彼に向き合い、再度説明と謝罪をして肉体に戻って頂きたいと頼んだ。

「そっちのミスなのに、手ぶらで帰すわけ?」
「哭彦からも説明があったと思いますが、我々は生きている人間に干渉できない立場なのです」
「じゃあ、あんたの出来る範囲で誠意見せてよ」
「私に出来る範囲というと?」
「つまり、こういうこと」

 彼は言うなり上司を抱きしめて股間を鷲掴んだ。

「なっ……なにをするんですか! はなしなさい!」
「死神は全員感度がいいのか? もうでかくなってきたぞ」
「馬鹿なことはおやめなさい……! こんなことを……して……ッ……ぁ……やめ……っ」

 上司の股間は僕の目にもはっきりわかるくらい勃起してその形を布越しに浮き上がらせていた。彼の指がその形をなぞり、先端を弄ると染みが出来た。

「んっ……あぁ……手を……はなして……っ……は、あ、アァ……」

 彼の手が上司の服の中に忍び込んだ。僕の時のように乳首を弄りながらペニスを扱いている。上司は初めて見る切なげな表情で唇を震わせていた。

 彼は相当慣れているのか、上司の体を弄びながらいつの間にかベルトを外し、シャツのボタンも外してしまった。

 はだけたワイシャツ一枚になった上司の体は、彼の手によって面白いほどビクビクと反応し、股間のペニスは泣いているかのようにダラダラと透明な汁を零していた。

「アァ……もう、やめて……これ以上、私に……さわ……な……っ」
「後ろにハメて欲しいか、夜錫耳」

 上司がはっとしたように目を見開いた。そして泣きそうな顔で、ふるふると首を左右に振った。

「俺のちんぽ欲しいんだろ、夜錫耳」
「やめ……私の名前を呼ばないで下さい……っ」
「俺が誰だか知ってるんだろ? 俺もあんたを知ってるぜ。じいちゃんから聞いてたからな。ボケたじじいの戯言だと思ってたけど、まさか本当だったとは」

 二人は知り合いだったのかと驚いて説明を求めると、彼は上司の尻の穴を弄りながら教えてくれた。

 彼の祖父がまだ若い頃、彼と同じように手違いで一度「死んで」しまい、その処理にあたったのが上司だった。さすが図太い彼の祖父とあって、ただで帰れるか、と上司を抱いたのだそうだ。

 行き返った祖父はその出来事をしっかり覚えていて、それを家族に話して聞かせていたのだという。そんな過去があったなんて驚きの事実だ。

 ほとんど裸の上司は頬を赤く染めて僕の視線から顔を背けた。僕の失敗を叱ったくせに。いつもより小言が少なくておかしいと思ったんだ。しかしこんな偶然があるものだろうか。

「そろそろいいか」

 彼は言うと上司の尻穴から指を抜いた。上司と正面から向かい合うと、広げた足の中心にペニスをゆっくり嵌め込んだ。

「あ、あああぁ……なんてこと……なんてことを……!」

 彼のペニスに押し上げられるように上司は顎をあげ、体を仰け反らせていった。
 あれが中を擦り上げる感触を思い出して僕まだぞくりとおかしな気分になりかける。

「奥まで届いたぞ」

 上司の腰をつかんで彼が言った。確かに二人の結合部は隙間なくぴったりくっついていた。

「じいちゃんと俺の、どっちがいい?」

 ゆっくり腰を動かしながら彼が上司に尋ねる。

「知りませんっ……そんな……動いては駄目ですっ!」
「あんた、相当な淫乱だって聞いてるぜ」
「違います!!」

 顔を真っ赤に上司は否定した。ただの強がりにしか見えなくて僕は思わず苦笑いした。僕もさっき彼のペニスで新境地を見たばかりだ。過去の上司も僕と同じように乱れたに違いない。

「嘘かほんとかは、そのうちわかるよ」

 彼は余裕たっぷりの笑顔で上司の足を広げると肉棒を抜き差しし始めた。上司の穴を、長い竿が出たり入ったりしているのが見える。

「あ、んっ……だめ、そんなにしては駄目です! いや、ああっ、私を困らせないで下さい!」

 嫌だの駄目だの言いながら、上司のペニスはしっかり立ち上がって自分の腹に涎を零していた。彼の腰の動きが早くなると、上司の声は止まらなくなった。

「ああっ、いやっ、だめ、だめです! やめて! あぁっ、あっ、あっ!」
「ちんぽ好きなんだろ? じいちゃんから聞いてるぜ。あのあとも、あんたと何度もやりまくったって。死んでからもやってんのかよ?」
「ちが……んっ……隆之介が……死んで……会えなくなっ……あっあぁっ」

 さらに驚きの新事実だ。上司は彼の祖父の魂を肉体に戻したあとも逢瀬を重ねていたらしい。これは職権乱用の規則違反だ。

「だったら尚更、懐かしいだろ? 俺ってじいちゃん似だから」
「懐かしいなんて……ああっ! そこは……!! だめ、そこを、そんなに……しては駄目……っ!!」

 彼がペニスの先に爪を立てグリグリすると、上司の声が悲鳴のような声音にかわった。髪を振り乱して嫌々と首をふり、止めさせようと彼の腕に指を食い込ませる。

「ひっ……ひい……ぁあああっ!! だめっ……嫌です!! あぁっ! そんなに……されたら……イッてしまう……!!」

 やはり上司も僕と同じ目に遭っていたのだ。イクという感覚を身をもって知っている。

「いや、いやっ……ああぁっ……隆之介、私を許して……ッ!! あっ、あああぁぁんっ!!」

 言うと上司のペニスから白いものが飛び出した。

 なぜ彼の祖父に許しを乞うのか僕にはわからなかった。しかしあの上司の目から涙と言われるものが流れているのを見て、この行為が彼と祖父にとっては特別なものだったのだろうと推測できた。

 人間同士が愛を確かめ合う手段として行っていたように、上司と祖父もそうだったのかもしれない。つまり二人は愛し合っていたのだ。

 優秀で、ミスを許さない厳しい上司が、規則を破ってまで人間と愛し合うなんてにわかには信じられない話だ。だが上司は彼に突き上げられるたびに「隆之介! 隆之介!」と叫んでいる。

「そんなにじいちゃんが好きだったのか?」

 彼は少し興ざめしたような顔で言った。

「好きなんて言葉では足りない……私たちにはお互いが必要不可欠なのです。隆之介に会えるのなら、私はなんだってします」

 僕は上司が急に昇格試験の勉強を始めたことを思い出した。昇格すれば、ここより上の層での仕事を担当することになる。上の仕事とはつまり、人間が天国と呼んでいる場所での仕事だ。おそらくそこに隆之介がいるのだろう。

 彼はため息をついて頭をガシガシと掻いた。すっかり気分が削がれてしまったのか、それとも祖父の恋人を犯す罪悪感を抱き始めたのか、一切の動きを止めていた。

「じいちゃんには世話になったからな」

 呟くように言って、彼は上司の中からずるりとペニスを引き抜いた。上司はすぐさま膝を閉じ、乱れたワイシャツの前を合わせた。

「では体へ戻ってくれますね?」

 すぐさま仕事の顔に戻る上司はさすがだった。

「戻る戻る。けっこう時間経っちゃったけど、脳に障害残ったりする?」

 冷静にそんな心配をする彼も、ある意味さすがだ。

「こちらのミスによる死亡なので、死んでいた間に生じた障害は一切残りません。ただ、事故で負った傷はそのままです」
「俺って昔から体が丈夫だから、そっちは多分大丈夫じゃないかな」
「隆之介もそう自慢していました」

 と上司が柔らかい微笑を浮かべる。

「では、あとのことは哭彦の指示に従って下さい。哭彦、あとで報告を」

 そう言って上司は去って行った。
 後ろ姿が見えなくなってから、僕は彼に向き直って言った。

「生島さんはまだイッてませんよね。生島さんには大変ご迷惑をおかけしましたので、イッてから帰って頂きたいのですが」

 彼は一瞬呆気にとられた顔をしたが、すぐニヤリと笑って僕の手を取った。

「ちょっと萎えちゃったから、舐めて大きくしてくれる?」
「舐めて?!」
「そう、この口で俺のちんぽをおしゃぶりすんの」

 彼は僕の口の中に指を入れてきた。それに舌を絡めながら、これが彼のペニスだったら、と想像すると僕の股間がグンと熱くなった。

「おしゃぶりします……生島さんのおちんぽ……」

 僕も上司のように、今後も彼に会いに行ってしまうかもしれない。




STEP WISE STEP

関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
お返事
昨日fc2で障害があってお返事出来ず、遅くなってすみませんv-356

Nさん

上司の過去は、書いてる途中で思いついてこりゃいいやと、ああいうことになりました。今回わりとすぐ結末まで出来たので書きやすかったです。
やっぱり閃きって大事ですねぇ。ひねり出したものよりまとまりがあるような気がします。

部下は絶対上司と同じ道を辿りますよね!淫乱受け好きだなぁとつくづくw 積極的な受けが書きやすいっていうのもあるんですけどもね。三人称の神視点にしたらまた違うのかもしれないですけども。神視点。もう久しく書いてないわ…

そういえば連休なんですよね。5連休!どこかお出かけされるんでしょうか。私は何も予定がないのでホモネタ考えてると思います!笑

管理者にだけ表示を許可する