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待田くんに春の気配(3/3)

2015.09.01.Tue.
<前話はこちら>

 ゴムの上から手で擦って馴染ませたあと、「できた」と俺のちんこを軽くビンタした。うっ……あまり刺激を与えないでほしい。

「ヤル時は相手が誰であれちゃんとつけるんだぞ」

 言うと遠野は俺の膝を開いてその中心に勃起したちんこを宛がってきた。そういうお前はゴムつけてないじゃないか! というかまじで入れる気かよ!!

「待てっ! もういい! わかったから!!」
「何がわかったんだよ。穴の位置さえわかんねえ奴が」
「ううっ……うわ、あ、と、遠野っ……入ってる! 入ってきてるって……!!」
「そりゃ入れてるからね」

 ゆっくり、だけど確実に、遠野のちんこが俺の中へ中へと侵入してくる。指で慣らされたおかげか意外と簡単に入ってくる。奥へ、奥へ。途中、前立腺をゴリッとやられて、不覚にも上擦った声が出てしまった。

「もう少しで全部入るぞ」
「う、ううっ……まじかよぉ……なんでこんな……っ」
「すげえきついな……佐々木はきっとゆるゆるだから楽だな」

 あぁ、そうだった、ここは佐々木んち。まだシャワーの音は聞こえるけど、いつ出てきてもおかしくない。

「濡れない場合はローションが便利なんだけど、流石にいま持ってねえからな」
「とお、の……、お前、もしかして、男と……したことあるのか?」
「……さあ」

 返事をはぐらかした遠野が俺のちんこを握る。

 遠野は男同士でセックスしたことがあるのかもしれない。だから俺とキスするのもちんこ扱くのも平気なのかもしれない。相手はどんな奴だったんだろう。俺よりイケてる奴なのか。経験したのは一人なのかもっと多いのか。

 気になるけど、遠野の指が鈴口をグリグリ刺激してきたのでそれどころじゃなくなった。

「んっ、あ、それっ」

 指を動かしながら、遠野はゆっくり腰も動かしだした。指より太くて大きいものが中を擦り上げる。さっき指でやられていた時みたいに根本の奥が熱くなって、一旦引いていた射精感が押し上げられてきた。

「はっ……ぁあ……あ、んっ……!」
「腰動いてるぞ」
「だって……勝手にっ」
「痛くない?」
「い……たく、ないっ……」
「良かった」

 ほんとはちょっと痛いけど、それを凌駕する気持ち良さとか興奮とか背徳感とかがあった。佐々木の家で、友達の遠野と、俺はセックスしている。しかも俺が遠野に掘られるほうだ。遠野のちんこで前立腺をゴリゴリやられて、直接的な刺激では味わえない感覚に溺れそうになっている。

 実は前回のあれ以来、頭のどこかでまた同じことが出来ないかと思っていた。遠野としたキスは嫌じゃなかった。遠野のちんこを触っても気持ち悪いなんて思わなかった。むしろまた、触って触られたいと思っていた。

 もしかして俺は遠野のことを好きになってしまったんだろうか。ただ気持ちいいことをしたいだけなんだろうか。どっちなんだか判断がつかない。

 とにかく今は気持ちが良くて、早くイカせてもらいたい、それだけだ。

「あっ、あ、遠野っ……」
「イキそう?」
「とおの、は……?」
「俺ももう少し」

 なぜだか遠野は嬉しそうに目を細めて笑った。初めて見る優しい表情だ。やらしいことをすると、毎回遠野の新しい一面を知る。もっといろんな面を知りたい、なんて思って、こいつが女の子にモテる本当の理由に気付いた気がした。外見とか、わかりやすい優しさとか、分け隔てない気さくさがウケてるわけじゃないんだ。たぶん。

「はぁ……ん、あ、あぁ……っ」
「いつでも出していいぞ」
「あぁ……っ……ほんと……出るっ……」

 ティッシュを探しかけてコンドームをつけてたんだったと思い出した。このまま出しちゃっていいのか。後始末が楽だな。

「はぁっ……あ……先に……イッて、いい?」
「いいよ」

 遠野の腰の動きが早くなった。中からグチグチと濡れた音を響かせながら、ズンズンと奥を突き上げられる。

「あぁ…ああぁ……あっ……イッ……!!」

 遠野に中を擦られて、熱い塊が体から飛び出して行った。前に遠野にしてもらったのとはぜんぜん違う気持ちよさだった。今回は体の奥から快感の熱が広がって手足にまで力が入らなくなるような感じだ。しかも恐ろしいことに遠野が動くたびにまた気持ちよくなってる。いつもの虚脱感はなく、射精ギリギリの敏感な状態がまだ続いていた。

「あぁ、んっ……遠野……まっ……待って! なんか、俺……変! また、んっ! まだ気持ちいいっ」
「すっげー、初めてなのに、ケツで感じちゃってるの?」
「……ぁんっ、ん! あ、や、やだっ、遠野……っ!!」
「待田、かわいい」

 かわいいとか言われても、頭が茹っててどう反応すればいいかわからない。恥ずかしいんだけど、妙に嬉しくもあったりして。頭の中ぐちゃぐちゃだ。

「俺ももうイクから」
「……っ…イッって……遠野、早く……っ」

 早く終わらせてくれ! でないと俺はおかしくなりそうだ!

 俺の足を抱えなおして遠野はラストスパートをかける。激しいピストンに理性が溶かされて行く。

「あっ、あぁっ! あ、そんな、強く……やめっ……遠野、イクっ、また、出るから……!!」
「ごめん、待田……!」

 なぜ謝るのか不思議に思った直後、体の奥に熱い迸りを感じて、怒るよりも、嬉しいなんて思っちゃった俺はどうしたらいいんだろう……。



 駆け込んだトイレの中。遠野の出したものを出していたら浴室から戻った佐々木の声が聞こえて来た。

「あれ、待田は?」
「お腹壊したみたいでトイレ」
「やだぁ、ださい」
「だからもう俺たち帰るよ」
「えー、待田だけ帰して遠野は残ってよ」

 心配をするどころか俺を追い出したがってるみたいな佐々木に落胆はなくて、やっぱりあいつの狙いは最初から遠野だったんだなと賢者タイムの聡明な頭で確信した。

 遠野は最初からそれに気付いていたんだろう。だから佐々木はお勧めしないと言い、今日の誘いにもいい顔しなかったんだ。色欲に目がくらんだ俺って馬鹿だ。

 水を流してトイレを出る。不機嫌そうな佐々木が俺を睨むように見る。バスタオル巻いただけの姿にびびる。ほんとにこいつ、3Pやるつもりだったんだ。

「遠野、帰ろう」
「おう」

 俺たちが玄関に向かうと佐々木が「待ってよ!」と追いかけて来た。振り返って俺は言った。

「この前の返事なんだけど、佐々木と付き合うって無理だから」
「はあ?! なんで?!」
「俺、好きな奴が出来たっぽい」
「こっちだってあんたなんか無理よ! っていうか最初から相手にしてないし!」  

 顔を真っ赤にした佐々木が遠野を見る。

「俺も無理。好きな奴がいるから」

 遠野にも振られて佐々木は鬼の形相になった。ヒステリックに喚く佐々木を置いて二人で部屋を出た。外の通路を歩いていてもまだ佐々木の叫び声が聞こえてくる。おっかない。

「待田の好きな奴って誰?」

 エレベーターを待っていたら遠野が訊いてきた。

「遠野の好きな奴って誰?」

 到着したエレベーターに二人で乗り込む。扉が閉まると同時に、俺たちはどちらともなくキスをしていた。



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コメント
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お返事
Nさん

ご心配ありがとうございます。かなり良くなってきてあと2週間もあれば完治しそうな感じです。セキはしんどいですね…

前回は好きだの嫌いだのという展開じゃなかったんですけども、今回ちょっと踏み込んでみました。でも遠野がなに考えてるのかほとんど書けませんでした^^;
そのへん補完できるものをと思っていま、遠野の過去編を書いていたりします。待田とイチャついてないので需要があるかは疑問なのですが。番外という形で、早めに更新出来たらいいなと思っています!ありがとうございました!

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