楽しいお泊り!(2/2)
2015.01.23.Fri.
<前話はこちら>
「次は俺の番だから」
背筋を伸び上がらせた西山を恐怖でひきつりながら見上げる。こいつ、こんなにでかかったっけ。自分が寝そべっているのを差し引いてもでかい。
「い、いやだ……っ」
「もう充分解れたと思うよ」
指が抜かれた。そんなかすかな刺激に息がつまって胸が跳ねる。
熱をもったそこへ西山は勃起をあてがった。
「いやだ……嫌だっ! 入れんな! お前の……っ、でかすぎんだよ、あとで俺がつらいんだよ、まじでぶっ壊れそうなんだよ、やだよっ!」
「でもぶっ壊れなかったじゃん」
ニッと白い歯を見せると、ばかでかい亀頭を押し込んできた。
「んんっ、ああぁっ!」
しょっぱなからきつくてソファの上で仰け反った。
「狭い……この入り口のきつさがたまんない。女のまんこより男の肛門のほうがきついんだって」
「あっ、あっ、あ、いやだぁ……あ……!」
丹念に解されたとしても、ローションでぬめると言っても、規格外の西山のちんこを無傷で受け入れられずはずもなく、俺のケツ穴は無残にも限界以上に押し広げられていった。
「あぁぁ、あ、もっ……抜けこのっ、くそがぁぁっ、ああっ、あ、まだ、入ってくるのかよ……!」
「まだ半分」
「うそ!」
驚きというより泣きの入った顔で見上げると、西山はすまなさそうに少し笑った。でもやめてくれる気配はない。
「もうちょっとだから」
と俺のちんこを握る。
「だから嫌だって言ったのに……! あぁっ、くそったれ、お前とは絶交だからなっ…あっ、はぁっ、あぁ、んっ、やだっ、すげえ奥までくる…っ、もうやだっ、死ぬっ!」
「死なないよ」
なんでお前にそんなことがわかんだよおぉぉおおっ!!
「怒らないでよ、中根くん、余計に締まって痛いから」
脇の下に西山の手がさしこまれ、抱き起された。西山の腰の上に跨った、いわゆる対面座位で向かい合う。なかでごりっと西山が動いて顔を顰めた。
「少し慣らしてから動くね」
俺の体を気遣ってのことらしいが、どさくさに紛れてキスしてきやがる。西山にがっちりと抱きしめられているので逃げられる範囲が限られているうえ、顔を背ければ首筋を舐めてくるので気持ち悪い。
耳を引っ張ると「痛いよ、中根くん」と西山はキス攻撃をやめた。
「お前、人の親切無下にしやがって覚えてろよ」
「親切?」
「一人で怖い~って泣きついてきたくせに。もう二度とお前の頼みは聞いてやらねえからな」
「あぁ、ごめん、嘘」
「嘘?」
「俺、幽霊とか信じてないから、恐怖映像とかぜんぜん平気」
騙された怒りで絶句しながら力いっぱいほっぺたを引っ張ってやった。「いらい、いらい」と情けない顔で痛がる。
「で? お前の気になる子って誰なんだよ」
手をはなしたら西山のほっぺは真っ赤になっていた。ちょっとやりすぎたか。いやでも俺嘘つかれた上に強姦されてるし。
「知りたい?」
赤いほっぺの西山は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「別に。ただお前の弱み握っておいたほうがあとあと便利そうだから」
「弱みになんかならないよ。気になる人って中根くんのことだから」
「俺じゃないって言っただろ」
「言ったら殴るって言われたから」
「なん……」
確かに言ったけども!
「お前って嘘ばっか」
「どうしても中根くんとセックスしたくて」
「セックスって言うな、どう見ても強姦だろ」
「じゃあおとなしく強姦されてよ」
あまりに自然に近づいてきたので、逃げる暇もなく西山にキスされていた。俺の口を塞いで舌まで入れて来る。
「ん、んんっ」
押し返す胸はびくともしないで、さらに深く密着しようと腕に力がこもる。俺を窒息させそうな勢いで西山の舌が口のなかを蹂躙する。本当にのどが詰まりそうだ。
「あっ、はぁっ、はっ、はぁ……んっ」
尻の下で西山が突き上げるようにゆっくりと動き出した。長大なものが俺の中で蠢く。
「んあぁっ、あ、やっ、だ……っ」
顎を逸らすとのど元を舐められた。
「ひ、い、やぁっ、あぁ、んっ!」
西山が俺の乳首をクニクニと摘まむ。ジンジンとした快感が生まれて背をしならせると乳首を舐められた。
「あ、あっ、やだ、やっ……」
俺の背中を支えながらチュウチュウと音を立てて乳首を吸う。
「やめっ……あん、あっ、西山、それやだっ、あぁ、んっ」
「乳首も責められるの好きなんだな」
「ちがっ、違うっ…んっ、あっ、動くな、あはぁっ、あっ」
小刻みに腰を動かされて、いつの間にか大きさに慣れてきつつあった体の奥でローションがグチャグチャと音を立てた。
「はっ、はぁん、あっ、あんま動かすな……っ、苦し、からぁ……あ、あぁっ」
「ちょっと強めにいくよ」
後ろに手をつくと、西山は腰を浮かすように突き上げてきた。最奥への衝撃がはんぱない。
「あぁぁっ、あ、あんっ、動くなっ、西山っ、やだっ、あ、あんっ、あぁんっ、奥、すごいからぁっ!」
「やっぱ中根くんのまんこ気持ちいい」
「女じゃねええぇっ、くそっ、くそがぁっ、あはぁっ、あ、はぁんっ、あっ、あぁっ、激し、すぎっ……あんっ、あっ、やだぁっ!」
「気持ちよくない?」
「い、い、あ、あんっ、気持ち、い…っ、気持ちいいっ! ムカツクんだよ……西山のくせにっ」
「なんだ、よかった」
って嬉しそうに言って腰振るな!!
「あぁっ、あっ、あんっ!」
リズミカルな突き上げに俺の体が揺さぶられる。結合部から、ローションなんだか精液なんだかわかんない水音が動作に合わせてバチュンバチュンと激しい音を立てる。
ソファもめちゃくちゃギシギシ鳴ってる。この高そうなソファ壊れない?
「ひあぁっ、あっ、もう、や、いったんストップ、あっ、んっ! 西山、タンマ! 壊れる、俺が壊れるからぁっ……!」
「一回出させて」
腰を強く引き寄せられた反動で今度は俺が後ろへ手をついた。片膝を立てた西山にガンガン奥を掘られまくる。
「んあぁっ、あ、あぁっ、やだっ、やっ、そんな…っ、おかしくなる!」
「もうすぐ出そう」
「やっ、だめ、中に出すなっ、絶対、出すな! ぁん! あっ、あぁっ!」
嫌だと言ったのに西山の馬鹿は一番奥で精液を吐き出した。最後の一滴まで俺に注ぎ込もうと搾乳するみたいに腰を振る。ぎっちり太い栓をされているので外へ逃げられない精液は俺の腹を膨らませるほどの量があった。圧迫感で苦しくてソファに背中をおろした。本当に腹が膨らんでいそうだ。
「はぁ……超気持ちいい」
俺の心配なんか知らないで気持ち良さげにため息つく。
「中根くんのちんぽ、ギンギンだよ」
大きな手はあっさり根本まで握り込んで上下に扱いた。
「あっ、やめろ……やだ、触るなっ、あっ、あぁ……やだって……あ、ああぁん……!」
四肢を突っ張らせて射精する俺を見て西山は「中根くんてやっぱり最高だよ」とうっとり呟いた。
とにかく疲れた。尻の穴が閉じ切った感じがしない。奥はまだ熱を持っててジンジンする。なんだかのども痛い。それもこれもすべて西山のせいだ。
西山は鼻歌をうたいながら、ソファの上でぐったりしている俺の体の汚れをティッシュで拭っている。
西山に引きちぎられた服が体の下敷きになっていて、そのおかげでソファは汚さずに済んだようだが、俺は何を着て帰ればいいんだ。
「お風呂行こっか、中根くん」
ひょいと抱き上げられた。男なのにお姫様抱っこなんかされて殴り飛ばしてやろうかと思ったけど、本当に疲れていたのでされるがまま、首に腕をまわした。
「中出ししたやつ、俺が出してあげるから」
「また変なことしようとしたら殺すぞ」
「中根くんになら殺されてもいいよ」
ニコニコしながら言うなよ。
素っ裸で西山に抱っこされながら廊下を進んでいたら、
「坊ちゃん、夜食の準備も終わりましたので今日はこれでおいとまさせていただきます」
いきなり初老のおばさんが現れて俺たちに会釈してきた。
西山は平然と「今日は無理言って遅くまですみませんでした。あとで頂きます」と受け答えしておばさんの前を通り過ぎる。
「お、お、おまっ、おまえっ、あれ、あれっ」
「びっくりした? 家政婦さんだよ。お風呂と夜食の用意頼んどいたんだ」
「い、いつからいたっ?!」
「中根くんが来る前からいたよ」
じゃあ全部聞かれてたんじゃねえのかよおぉぉぉっ!!! 西山が桁外れの恥知らずだってことは知ってるつもりだったけど、まさかここまでとは……っ!! っていうか風呂の準備までって全部計画的かこの野郎!
「あ、お前また嘘ついたな、一人だって言ったくせに!」
「親がいないとは言ったけど、一人とは言ってないよ」
あっけらかんと笑う西山に怒りが頂点を越えてもう何も言えなくなってしまった。
「お風呂のあと一緒に夜食を食べよう。あの人、料理がうまいんだ」
夜食か。確かにちょっと腹が空いたかも。
こいつをぶん殴って罵り倒すのは風呂入って飯食って体力を取り戻してからにしよう。
「今日は泊まっていくだろ?」
嫌な予感しかしないけど、今はとにかくだるかったので頷いた。
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「次は俺の番だから」
背筋を伸び上がらせた西山を恐怖でひきつりながら見上げる。こいつ、こんなにでかかったっけ。自分が寝そべっているのを差し引いてもでかい。
「い、いやだ……っ」
「もう充分解れたと思うよ」
指が抜かれた。そんなかすかな刺激に息がつまって胸が跳ねる。
熱をもったそこへ西山は勃起をあてがった。
「いやだ……嫌だっ! 入れんな! お前の……っ、でかすぎんだよ、あとで俺がつらいんだよ、まじでぶっ壊れそうなんだよ、やだよっ!」
「でもぶっ壊れなかったじゃん」
ニッと白い歯を見せると、ばかでかい亀頭を押し込んできた。
「んんっ、ああぁっ!」
しょっぱなからきつくてソファの上で仰け反った。
「狭い……この入り口のきつさがたまんない。女のまんこより男の肛門のほうがきついんだって」
「あっ、あっ、あ、いやだぁ……あ……!」
丹念に解されたとしても、ローションでぬめると言っても、規格外の西山のちんこを無傷で受け入れられずはずもなく、俺のケツ穴は無残にも限界以上に押し広げられていった。
「あぁぁ、あ、もっ……抜けこのっ、くそがぁぁっ、ああっ、あ、まだ、入ってくるのかよ……!」
「まだ半分」
「うそ!」
驚きというより泣きの入った顔で見上げると、西山はすまなさそうに少し笑った。でもやめてくれる気配はない。
「もうちょっとだから」
と俺のちんこを握る。
「だから嫌だって言ったのに……! あぁっ、くそったれ、お前とは絶交だからなっ…あっ、はぁっ、あぁ、んっ、やだっ、すげえ奥までくる…っ、もうやだっ、死ぬっ!」
「死なないよ」
なんでお前にそんなことがわかんだよおぉぉおおっ!!
「怒らないでよ、中根くん、余計に締まって痛いから」
脇の下に西山の手がさしこまれ、抱き起された。西山の腰の上に跨った、いわゆる対面座位で向かい合う。なかでごりっと西山が動いて顔を顰めた。
「少し慣らしてから動くね」
俺の体を気遣ってのことらしいが、どさくさに紛れてキスしてきやがる。西山にがっちりと抱きしめられているので逃げられる範囲が限られているうえ、顔を背ければ首筋を舐めてくるので気持ち悪い。
耳を引っ張ると「痛いよ、中根くん」と西山はキス攻撃をやめた。
「お前、人の親切無下にしやがって覚えてろよ」
「親切?」
「一人で怖い~って泣きついてきたくせに。もう二度とお前の頼みは聞いてやらねえからな」
「あぁ、ごめん、嘘」
「嘘?」
「俺、幽霊とか信じてないから、恐怖映像とかぜんぜん平気」
騙された怒りで絶句しながら力いっぱいほっぺたを引っ張ってやった。「いらい、いらい」と情けない顔で痛がる。
「で? お前の気になる子って誰なんだよ」
手をはなしたら西山のほっぺは真っ赤になっていた。ちょっとやりすぎたか。いやでも俺嘘つかれた上に強姦されてるし。
「知りたい?」
赤いほっぺの西山は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「別に。ただお前の弱み握っておいたほうがあとあと便利そうだから」
「弱みになんかならないよ。気になる人って中根くんのことだから」
「俺じゃないって言っただろ」
「言ったら殴るって言われたから」
「なん……」
確かに言ったけども!
「お前って嘘ばっか」
「どうしても中根くんとセックスしたくて」
「セックスって言うな、どう見ても強姦だろ」
「じゃあおとなしく強姦されてよ」
あまりに自然に近づいてきたので、逃げる暇もなく西山にキスされていた。俺の口を塞いで舌まで入れて来る。
「ん、んんっ」
押し返す胸はびくともしないで、さらに深く密着しようと腕に力がこもる。俺を窒息させそうな勢いで西山の舌が口のなかを蹂躙する。本当にのどが詰まりそうだ。
「あっ、はぁっ、はっ、はぁ……んっ」
尻の下で西山が突き上げるようにゆっくりと動き出した。長大なものが俺の中で蠢く。
「んあぁっ、あ、やっ、だ……っ」
顎を逸らすとのど元を舐められた。
「ひ、い、やぁっ、あぁ、んっ!」
西山が俺の乳首をクニクニと摘まむ。ジンジンとした快感が生まれて背をしならせると乳首を舐められた。
「あ、あっ、やだ、やっ……」
俺の背中を支えながらチュウチュウと音を立てて乳首を吸う。
「やめっ……あん、あっ、西山、それやだっ、あぁ、んっ」
「乳首も責められるの好きなんだな」
「ちがっ、違うっ…んっ、あっ、動くな、あはぁっ、あっ」
小刻みに腰を動かされて、いつの間にか大きさに慣れてきつつあった体の奥でローションがグチャグチャと音を立てた。
「はっ、はぁん、あっ、あんま動かすな……っ、苦し、からぁ……あ、あぁっ」
「ちょっと強めにいくよ」
後ろに手をつくと、西山は腰を浮かすように突き上げてきた。最奥への衝撃がはんぱない。
「あぁぁっ、あ、あんっ、動くなっ、西山っ、やだっ、あ、あんっ、あぁんっ、奥、すごいからぁっ!」
「やっぱ中根くんのまんこ気持ちいい」
「女じゃねええぇっ、くそっ、くそがぁっ、あはぁっ、あ、はぁんっ、あっ、あぁっ、激し、すぎっ……あんっ、あっ、やだぁっ!」
「気持ちよくない?」
「い、い、あ、あんっ、気持ち、い…っ、気持ちいいっ! ムカツクんだよ……西山のくせにっ」
「なんだ、よかった」
って嬉しそうに言って腰振るな!!
「あぁっ、あっ、あんっ!」
リズミカルな突き上げに俺の体が揺さぶられる。結合部から、ローションなんだか精液なんだかわかんない水音が動作に合わせてバチュンバチュンと激しい音を立てる。
ソファもめちゃくちゃギシギシ鳴ってる。この高そうなソファ壊れない?
「ひあぁっ、あっ、もう、や、いったんストップ、あっ、んっ! 西山、タンマ! 壊れる、俺が壊れるからぁっ……!」
「一回出させて」
腰を強く引き寄せられた反動で今度は俺が後ろへ手をついた。片膝を立てた西山にガンガン奥を掘られまくる。
「んあぁっ、あ、あぁっ、やだっ、やっ、そんな…っ、おかしくなる!」
「もうすぐ出そう」
「やっ、だめ、中に出すなっ、絶対、出すな! ぁん! あっ、あぁっ!」
嫌だと言ったのに西山の馬鹿は一番奥で精液を吐き出した。最後の一滴まで俺に注ぎ込もうと搾乳するみたいに腰を振る。ぎっちり太い栓をされているので外へ逃げられない精液は俺の腹を膨らませるほどの量があった。圧迫感で苦しくてソファに背中をおろした。本当に腹が膨らんでいそうだ。
「はぁ……超気持ちいい」
俺の心配なんか知らないで気持ち良さげにため息つく。
「中根くんのちんぽ、ギンギンだよ」
大きな手はあっさり根本まで握り込んで上下に扱いた。
「あっ、やめろ……やだ、触るなっ、あっ、あぁ……やだって……あ、ああぁん……!」
四肢を突っ張らせて射精する俺を見て西山は「中根くんてやっぱり最高だよ」とうっとり呟いた。
とにかく疲れた。尻の穴が閉じ切った感じがしない。奥はまだ熱を持っててジンジンする。なんだかのども痛い。それもこれもすべて西山のせいだ。
西山は鼻歌をうたいながら、ソファの上でぐったりしている俺の体の汚れをティッシュで拭っている。
西山に引きちぎられた服が体の下敷きになっていて、そのおかげでソファは汚さずに済んだようだが、俺は何を着て帰ればいいんだ。
「お風呂行こっか、中根くん」
ひょいと抱き上げられた。男なのにお姫様抱っこなんかされて殴り飛ばしてやろうかと思ったけど、本当に疲れていたのでされるがまま、首に腕をまわした。
「中出ししたやつ、俺が出してあげるから」
「また変なことしようとしたら殺すぞ」
「中根くんになら殺されてもいいよ」
ニコニコしながら言うなよ。
素っ裸で西山に抱っこされながら廊下を進んでいたら、
「坊ちゃん、夜食の準備も終わりましたので今日はこれでおいとまさせていただきます」
いきなり初老のおばさんが現れて俺たちに会釈してきた。
西山は平然と「今日は無理言って遅くまですみませんでした。あとで頂きます」と受け答えしておばさんの前を通り過ぎる。
「お、お、おまっ、おまえっ、あれ、あれっ」
「びっくりした? 家政婦さんだよ。お風呂と夜食の用意頼んどいたんだ」
「い、いつからいたっ?!」
「中根くんが来る前からいたよ」
じゃあ全部聞かれてたんじゃねえのかよおぉぉぉっ!!! 西山が桁外れの恥知らずだってことは知ってるつもりだったけど、まさかここまでとは……っ!! っていうか風呂の準備までって全部計画的かこの野郎!
「あ、お前また嘘ついたな、一人だって言ったくせに!」
「親がいないとは言ったけど、一人とは言ってないよ」
あっけらかんと笑う西山に怒りが頂点を越えてもう何も言えなくなってしまった。
「お風呂のあと一緒に夜食を食べよう。あの人、料理がうまいんだ」
夜食か。確かにちょっと腹が空いたかも。
こいつをぶん殴って罵り倒すのは風呂入って飯食って体力を取り戻してからにしよう。
「今日は泊まっていくだろ?」
嫌な予感しかしないけど、今はとにかくだるかったので頷いた。
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