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両想い(2/2)

2015.01.08.Thu.
<前話はこちら>

 誠司にも気持ちよくなってもらいたいのに俺って下手なのかな。舐めたら気持ちよくなってくれるかな。フェラしてあげたい。口の中いっぱいに誠司のデカチン咥えこんでしゃぶってあげたい。
 口に溢れてきた唾液を何度も飲み込んだ。

「トモ」

 名前を呼ばれて股間から顔をあげた。

「俺に抱き付いてろ」
「えっ」

 誠司が腰をあげたので重心が後ろへ傾く。慌てて誠司の首にしがみついた。誠司が俺に覆いかぶさってくる。俺は両足を広げたままベッドに仰向けで寝かされていた。

「なっ、なに、これ」
「入れていい?」
「えっ」
「トモのここに、入れていい?」

 肛門を指で触られた。自分でもそこがキュッと窄まるのがわかった。
 下から見上げる誠司は少し笑っていたけれど、目は真剣だった。本気で俺に問うている。

「なっ、なんで……っ」

 誠司に抱かれる妄想を何度もしてきた。まさにこんなシチュエーションでセックスする展開をもう何十回と妄想していた。それは全部空想の出来事。俺が作りだした都合のいい展開。現実で起こるわけがないのに。

「トモのここに入れたい。駄目か?」

 言いながら誠司の指が中にズクリと入ってくる。普段誠司を思って穴を弄っているから容易い。

「なんでっ……?! なんで、そんなこと言うんだよっ! 男同士で変だろ……!」

 妄想通りに事が進んで俺は混乱した。妄想が実現するなんてありえない。自分が望む通りに展開するなんておかしい。何か最悪などんでん返しが待ってるとしか思えない!

「この前さ、駅で弥生ちゃんに会ったんだ」

 突然誠司は世間話を始めた。その間も指はどんどん奥へと侵入してくる。

「その時に好きな人いますかって聞かれて、いるって答えた」
「へ、へぇ……」

 誠司に好きな子がいるなんて俺も初耳だった。誰? 知らない。聞いてない。クラスの可愛い女の子の顔が数人頭を横切る。誰であったって応援なんか出来るわけない。

「誰か気にならないの?」

 いつの間にか指は根本まで俺の中に収まっていた。

「べ、別に」

 気になる。けど聞きたくない。

「普通はさ、誰って聞くんだよ」
「し、知らね……よ……っ」

 中で誠司の指が動く。アナニーしているからそこで快感を得る体になっている。
 誠司は体を倒して顔を近づけてきた。そして秘密を打ち明けるみたいに囁いた。

「俺の好きな子はさ、トモ、お前だよ」
「――っ!!」

 思いっきり目を見開く俺を見て、誠司は照れ笑いを浮かべた。

「ば……っか野郎!!」
「なんで罵声だよ」
「だって! だって……!」

 違う。絶対嘘だ。あれだ、きっとまた漫画の真似だ。もう騙されねえぞ。

「トモは? 俺のこと、好き?」
「好……?! はぁ?! なに言ってんの?! せ、誠司のことなんかっ……!」

 好きじゃねえよと口が動こうとする。本当は好きだって言いたい。だけど怖い。認めるだけの勇気がない。

「嫌われてはないって思ってんだけど」

 俺のなかで誠司が指を動かす。

「むしろ、好かれてるって自信、持ってんだけど」
「なっ、なに言って……んっ…!」

 ゴリ、と前立腺を押された感覚があって体が震えた。

「俺のこと、好きだろ?」
「んっ、ちが……指っ、動かすなよ……っ」
「ほんとは好きで好きでたまんないんだろ」

 ビクビク反応する俺を見下ろしながら、誠司は指を動かし続ける。淫らな水音が耳まで届いた。

「あっ、あっ、ちがっ……」
「正直に言わないと、ここにちんこ入れてやらねえぞ」
「はっ? え、アッ、……い、意味、わかんねぇ……っ!」
「俺もそろそろ我慢できないんだ。お前は頷くだけでいいんだよ、トモ、俺が好きだろ?」

 いつの間にか二本に増やされていた誠司の指がグリグリと回転しながら俺を押し広げていく。
 いつも自分で弄っているソコを誠司が弄っている。俺じゃなくて誠司が。俺を好きだと言って入れたいと言っている。

 頭を持ち上げると腹のあいだに誠司の勃起したペニスが見えた。
 一線を越えるのはとても勇気がいる。だけどここを越えなきゃ、俺はきっと一生後悔する。

「す……、すき……」

 たった二文字なのに舌がもたついた。恥ずかしくて死にそうだった。誠司の満面の笑顔がなかったらきっと死んでた。

「やっと言ったな」

 くしゃっと顔を潰して誠司が笑う。

「なんとなくそんな気はしてたけど、やっぱ本人の口から聞かなきゃ」
「え、バレて……?」
「だってトモってわかりやすいんだよ。やたら男同士で変だとか強調するしさ」
「誠司は、嫌じゃ、ねえのかよ……?」
「やじゃないよ、俺が好きなのは男のトモだからな」

 なんてかっこいいこと言って、誠司は俺の中から指を引き抜いた。かわりに太くて固いペニスがあてがわれる。

「入れるぞ」

 夢にまで見た瞬間だ。俺は頷いた。

「入れて……欲しいっ」

 解した甲斐あってズブリと根本まで刺し込まれた。

「――アッ、あぁ……ッ!!」

 それは意識が飛びそうな衝撃だった。指なんかじゃぜんぜん届かない場所まで誠司のペニスは侵入し、強引に奥を押し広げた。その力強さや圧迫感は妄想では味わえないものだった。

「うっそ……トモ、イッちゃった?」

 驚いた誠司の声で、俺は自分が射精していたことに気付いたくらい。

「あ……あ、や、だ……誠司、まだ動かないで……あ、だめだってっ、またイッちゃ――ッ!!」

 誠司がわずかに身動ぎしただけで俺はまた射精していた。その拍子にギュウッと誠司を締め付けてしまう。するとまた奥で感じてゾクゾクとした快感が背骨を走り抜けた。

「トモ、すごすぎ」
「やだ、や……あ、んっ」

 俺のペニスを誠司が絞る。トロトロと勢いの落ちた最後の精子を垂れ流す。立て続けに二回も射精したのでさすがに力が抜けていく。

「キツイ……動いて平気?」
「だいじょ、ぶ……動いて……」

 俺の様子を見ながら誠司が動く。今更ながら引っくり返ったカエルみたいな自分の恰好が恥ずかしくなる。でもそれが誠司を受け入れている体勢なんだと思うと興奮する。

「誠司、気持ちいい……」

 俺の中で誠司がピクと動く。そんなものまで俺に伝わってくるんだ。

「もっと早くしても?」
「いい、奥までいっぱい突いて」
「やらしいな、トモは」

 にっと笑ったあと誠司は腰の動きを早くした。ヌプヌプと出たり入ったりする。摩擦でそこが熱くなっていく。亀頭との括れで擦られると気持ちよくて漏らしそうになる。

「どう? トモ」
「気持ちい……ッ、アッ、あぁ、奥まで、すごく……いいっ!」
「俺も気持ちいい」

 ハァハァと荒い息をしながら誠司が激しく腰を打ち付けて来る。俺の奥まで抉ってくる。

「あぁ……あ、ん、誠司ぃ、誠司のちんこ、気持ちいいっ、ハァッ、あ、もっと奥、してっ、いっぱい奥、突いて……!」
「エロ過ぎるぞ、お前」
「誠司! あっ、アァン!!」
「もうイク……、イクぞ、トモ……!」
「なかっ、中に! 俺の中に出してよっ、誠司! はぁ、あぁっ、俺も、また……イクッ! イクッ、誠司ぃ!!」

 誠司のペニスがドクンと脈打った直後、体の奥に熱い塊が吐き出されるのを感じた。誠司に中出しされたと思ったら、頭の中で何かが弾けて真っ白になった。



「誠司はいつから俺のこと好きになったんだよ」

 盛りのついたサルみたいにセックスしたあと、俺たちはベッドのなかで全裸のまま抱き合っていた。

「んー、けっこう前からトモのことは特別だった気がするなぁ。決定的にトモならイケるって確信したのは前のとき。あのとき、マジでトモのこと犯したくなって、そっからもうずっとお前とヤルことばっか考えてた」

 トモは? と聞かれて俺も友達になってすぐ好きになったことを告白した。

「もっと早く気付いてやれなくてごめんな」
「必死に隠してたから」
「俺らずっとラブラブでいような」
「うん」

 誠司の胸に顔を埋めて静かに鼻をすすりあげた。大きな誠司の手が俺の頭を撫でる。優しくするなよ。涙、止まらなくなるだろ。



あいもかわらず

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コメント
前回から一ヶ月近く経ってたw
改めまして、あけおめことよろ!

お正月はちょろっとスペインのほうへ行っておりました。

嘘です。ずっと家にいました。初詣も近場で済ませました。
軽いスランプに陥って、文章が書けなくなってうんうん唸りながら何個もボツにしてやっと一つ出来ました。

まだスランプ中です。文章が書けない。話の作り方がわからない。二月中に本出すっていうのにどうしたもんでしょう。本気でやばくなってきました…頑張る!
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お返事
takechunさん

楽しんでもらえたようで本当に良かったです!
けっこう手間取りながらだったので、読みにくいんじゃないかとか、齟齬があるんじゃないかとか、心配していました。しかしなんとか二人を両想いに持って行くことが出来て良かったです。今になって思えば「片思い」はずいぶん消化不良な話でしたね。リクエストありがたいです。
嬉しいお気遣いもありがとうございます。軽いスランプです。とにかく書くしかないなと思うので頑張ります!(^^)

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