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即位式(2/2)

2014.11.14.Fri.
<前話はこちら>

 ベルントのかわりに、別の男のペニスが口に押し込まれた。

「んんっ、んあっ、あっ」

 子供のころ、よくお使いに行った農家の親父だ。家の手伝いをするエドガーを偉いと褒めてご褒美に果物をくれた。その気のいい男が、いまはエドガーの顔の上で腰を振っている。口に残るベルントの精液をペニスで掻きまわしている。

 また誰かのペニスを握らされた。腹に生温かいものがかけられた。誰かの精液だ。どんどん体が汚されて行く。
 エイナルの腰つきが激しくなった。さきほど出したものが中で撹拌される。その音がエドガーの耳にまで届いた。

「んっ、いあっ、あっ」
「声の調子がかわってきたぜ」
「俺たちのちんぽで気持ちよくなってあそばせられるんだよ」
「親父さまに似てちんぽ狂いか」
「こいつも案外早くぶっ壊れるかもしれねえな」

 笑う男たちは凌辱の手を休めない。エドガーの乳首をこねまわし、ペニスを握って扱いた。

「んんっ、ああぁっ」
「凄い声を出しやがる」
「はしたないでございますよ、王子さま」
「んっ、あっ、あぁっ」

 エドガーは感じたことのない感覚に慄いて体を震わせた。ただ苦しいだけだったフェラチオものどの奥を刺されるとえも言われぬ倒錯に頭がくらくらした。
 エイナルのペニスに奥を擦られると、腰が痺れて体が熱くなった。乳首を弄られて気持ち悪いはずなのに刺激は股間に直結した。無骨な手でペニスを扱かれると射精感が込み上げてきた。

「あっ、あぁっ、いやだ、やめ…っ」

 エドガーは扱かれながら射精した。それを見た男たちから囃し立てられる。恥ずかしがる間もなく、奥を突かれ、のどを犯され、ペニスを扱かれる。

「ああぁっ、もう、いやだっ、やめてくれ…!」

 こんなことが続くならもういっそ殺してくれ、死にたい。
 そんな考えがよぎったとき、

「まさか死にたいなんて考えてるんじゃないだろうな?」

 勘の鋭いベルントが言った。

「言っとくが、お前には他に兄弟がいる。アネッテのことじゃねえぞ。血の繋がった正真正銘王族の兄弟だ。そいつらはまだ何も知らずに平和に暮らしてる。お前が死んだら、お前の弟が同じ目に遭う。それが嫌ならせいぜい長生きしろよ」

 ベルントの言葉はエドガーの呪縛となった。自分の兄弟姉妹がこの国のどこかにいる。すれ違ったことがあるかもしれない。言葉をかわしたことがあるかもしれない。
 誰かは知らない。知らないが、こんな悲劇は自分一人だけで充分だ。

「あー、そうだ、一人だけ教えてやるよ。お前にはサシャって妹がいる。そうだ、お前が今晩、抱いてきた女、あれだ」

 ほんの少し前の睦事が脳裏を駆け巡り、エドガーは言葉にならない声をあげた。

「おい、ベルント、いい加減にしろ」

 エイナルが窘める。ベルントは肩をすくめた。

「事実だ」

 エドガーはもう何も考えられなくなった。エイナルによってふたたび体の奥を穢されても、そのあと違う男のペニスを嵌め込まれても、なすがまま体を揺さぶられていた。

「やべえ、ショックのあまり、イカれちまったか?」
「ベルント、お前のせいだぞ」

 ベルントはエドガーの頬をぶった。

「おいエドガー、おまえが使い物にならなくなったら、次はサシャの番だぞ」

 ベルントの脅しにエドガーが反応した。目に生気が戻り、激しい憎悪を燃やしながらベルントを睨み付けた。

「サシャに手を出すな! 他の俺の兄弟にも、指一本手出しするな!」
「さすが次期国王であらせられる」

 凌辱は朝まで続いた。

 ※ ※ ※

 体を洗ったあと、身支度の終わったエドガーは迎えの馬車に押し込まれ城へと連れて行かれた。エイナルも同乗した。
 城に入り、そこでも体を清めるよう言われた。体を洗っていると内股を温かいものが伝う感触がする。昨夜、朝まで吐き出された男たちの精液がまだ残っていたようだ。
 エドガーは唇を噛んで屈辱に耐えながらそれを指で掻きだした。

「エドガー、用意はできたか?」

 どこからかエイナルの声がする。

「まだだ……っ」

 仕切りの布をかきわけてエイナルがやってきた。平民の服から側近護衛官の服に着替えている。顔を真っ赤にして後ろに手を伸ばすエドガーを見て、エイナルは事情を察した。

「全部出せていなかったのか。見せてみろ」
「触るなっ」
「自分では出しにくいだろう」

 エドガーの肩を押さえながらエイナルは指を中へ入れた。さんざん男たちの嬲り者になったそこはまだ熱い。
 エイナルの指が根本まで奥深く挿し込まれる。クチュリ、とぬめりに到達した感触があった。

「確かに残っているな。これが一番最初にお前に出した俺のだと嬉しいんだがな」
「早く終わらせろっ、いつまでモタモタやってるんだ……っ」
「王族らしい口調だな、エドガー」
「変な触り方をするな……っ」
「これから毎日、お前と一緒だと思うと興奮が収まらないんだ」

 尻に硬いものが押し当てられた。

「ひっ、エ、エイナル……!」
「ずいぶんと奥にあって、指では届かないんだ」

 指を抜くとエイナルは怒張でエドガーを貫いた。

「ひいっ、あ、あぁぁ……!」
「待っていろ、いま中のやつを掻きだしてやる」

 とエドガーの腰を持って抜き差しする。広い大浴場に肉のぶつかる音が響いた。

「いっ、あ、いや、いやだ、あぁっ、エイナルっ」

 浴場には従者たちがいる。王が犯されているというのに、誰も知らん顔だ。中にはにやにやしながらじっと見て来る者もいる。

「いやだ、アッ、あんっ、エイナルっ、みんなが、見てる……っ」
「彼らには見慣れた光景だ、気にするな。これから毎日、見られるんだしな」
「あぁっ、いや、いっ、アァッ」
「たった一晩でだいぶ慣れてきたな、エドガー」
「ちがっ、あっ、アンッ!」

 両乳首を抓られてエドガーは背をしならせた。長い時間男たちに吸われ、しゃぶられ、こねくりまわされてきた乳首はその周辺も真っ赤に腫れ上がっている。敏感になりすぎて痛い。

「触るなっ、あぁっ、エイナル!」
「たってきたぞ」

 エドガーは勃起させていた。エイナルに突き上げられるたび、それがゆらゆら揺れて涎を垂れ流している。

「いやぁっ、あっ、あぁんっ!」

 むりやり犯されているとは思えない艶っぽいエドガーの声が響く。体は全身濡れたまま、あちこちに凌辱の赤い鬱血がみられ、頬は上せたように赤く染まり、口からは絶えず嬌声があがる。にやついて見ていた従者が股間のものを揉んでいた。
 それを見たエドガーは目を背けた。

「大丈夫だ、エドガー。誰彼かまわず、お前を抱かせたりはしないから」
「エイナル……!」

 数時間前、真っ先に自分を犯した張本人だが、この城内で唯一の味方のような錯覚を抱いてエドガーはエイナルを振り返った。
 エイナルに顎を掴まれてキスをされても、エドガーはおとなしく舌を吸われた。

「時間がないから、もう出すぞ」
「えっ、アッ、だめだ…、中は…っ!」

 エドガーの言葉など無視してエイナルは中に吐き出した。

「俺のものを入れたまま国民の前に出て挨拶するんだ」

 羞恥に顔を染めるエドガーの耳に囁いてエイナルは悪びれもせず笑った。

 しゃがみ込んだエイナルがエドガーのペニスを口に含む。
 に口淫を施され、エドガーはあっけなく吐精した。エイナルはそれを飲み込むと、エドガーに支度を促した。
 用意されていた王族の衣装に身を包む。

「エドガー、こっちだ」

 エイナルが別の部屋へと案内する。

「ここにお前の本当の父親がいる。会いたいだろう?」
「俺の父親……国王が……?」

 大きな扉へ目を向けた。自分と同じ目に遭い、この年まで耐えてきてくれた人。自然と目が熱くなり、涙が滲んだ。

「会いたい」

 黙って頷くと、エイナルは扉をあけた。

「あぁっ、もっと、もっと奥まで…っ、あぁっ、あんっ、あぁっ!」

 いきなり耳に飛び込んできたのは男の喘ぎ声。大きなベッドで男に跨る全裸の男。

「あれがお前の父親だ。ヤラれすぎてただの色狂いになっちまったそうだ。だからまだ成人もしてないお前が跡を継ぐことになったってわけだ」

 父親だと言われた男は、髪を振り乱して男の上で腰を振りたくっていた。濡れた音がここまで聞こえてきてエドガーは顔を背けた。

「もういい……」
「あんな状態じゃ即位式もまともにできないから、内々で簡単に済ませる。戴冠は育ての親父さんがしてくれるらしいぞ」
「もうどうだっていいさ」

 声を震わせながらエドガーは泣き笑いの顔で言った。



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