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裏ドSくん(2/3)

2014.11.03.Mon.
<前話はこちら>

 憎たらしいことに、斉藤は容姿がいいだけじゃなく、運動神経も良いほうで、なにをやらせても人並みかそれ以上にこなしてしまう嫌味な奴だった。
 だから惑わされて好きになってしまう女子があとを絶たないのだろう。今日だってバスケをする斉藤を見に、授業をさぼった女子が数人体育館に集まっていた。

 体を動かして暑くなった斉藤がジャージの上着を脱いだだけで悲鳴があがる。まったくうるさいったらない。
 体育の後、斉藤が水道で顔を洗えばすかさず女の子がタオルを差し出す。斉藤はそれを見て顔をしかめる。

「そんなきたねえもんで拭けるかよ」

 と女子を追っ払うと、自分の体育着をまくって顔を拭いた。絶対そっちのほうが汗で汚れているのに。斉藤は少し潔癖症なのかもしれない。保健室であんなことを平気で出来るくせに。
 視線に気づいた斉藤と目が合った。

「なんか言いたそうだな」
「別に」
「俺のこと気になる?」
「馬鹿馬鹿しい」
「俺とのキスが忘れられない?」
「黙れ」
「意識しまくり?」
「死ね」
「俺とヤル?」

 俺の肩に腕を乗せて、斉藤は顔を近づけてきた。耳のそばで囁かれた声に、背筋がぞくりとなる。

「ふっ…ざけんな、気持ち悪い」
「その言葉、忘れんなよ」
「あ、おい……っ!」

 もう誰もいない体育館に戻り、なかにあるトイレに連れ込まれた。個室に入って後ろ手に鍵をかけると、斉藤は俺を見据えてニイッと凶悪に笑った。 

「なに、考えてる」
「お前が期待してることだよ」
「期待なんか、してな…っ」

 肩を掴んでキスされていた。閉じた唇をこじ開けて斉藤の舌が中に入ってくる。

「んっ…ふぅ、ん…!」

汗の混じった斉藤の匂い、それを近くで吸い込むと腰のあたりが痺れるような感覚がして、思わず斉藤の肘に掴まった。

「や、め…っ、やめろっ…ん!」

 口の中も周りも、俺と斉藤の唾液で濡れていた。上を向いて顔を背ければ咽喉元に舌を這わせて来る。

「はっ…ん、ばか、やめ…っ!」
「ここ、感じんのかよ?」

 喉仏から耳の裏までをベロリと舐めあげられて、ゾクゾクと体を震わせた。

「ハッ、なんて顔しやがる」
「な、どんな、顔…っ」
「犯してくれって顔だよ」

 足元を左右に蹴られて開かされた。その間に膝を入れて来る。
 体操服のなかに手を入れてきた。脇腹を斉藤の長い指がかすめていって身が縮こまった。

「感じやすいな、お前」
「ちがうっ」
「いつまでそんな強情はってられんだか見物だな」

 斉藤の手が這いあがってくる。乳首に指が触れた瞬間、ジンと頭の中で何かが溶けたような感じがした。
 親指が下から擦りあげ、人差し指で挟み込まれる。

「ふっ、くぅ…んっ」

 固く目を瞑った。余計に感覚がリアルになった。斉藤の指が体操服の中で動いている。俺の体を弄んでいる。
 いきなり耳を舐められた。ぞぞっ、と聴覚が犯される。

「やめろ、変態…!」
「黙れ、ドM」
「誰が!」
「ここ、こんなに腫らしてなに言ってやがんだよ」

 ズボンの上から股間を触られた。斉藤の指摘通り、そこが大きくなっている。

「やめ、違うっ、触るな!」
「乳首弄られただけでおっ立たせてるくせに、なにが違うって言うんだよ?」
「だから…っ、触る、な…って…!」
「どんどんでかくなってくぞ?」

 楽しそうに言いながら布越しにそこを擦る。形がはっきり浮き上がってくると指を添え、扱くように動かした。

「やめっ…斉藤、お前、いい加減にしろ…!」
「忍って呼べ、特別に許してやる」
「何が特別だっ…、絶対呼ぶもんか」
「可愛くねえな。そそるけど」

 先をキュッと強い力で掴まれた。

「はぁっ、あっ…、い、たい…っ!」
「忍って呼べ」
「い、いや、だ…!」

 斉藤の手にジワジワと力が加わっていく。

「やめっ…や…呼ぶ、呼ぶから! 忍っ、忍! これでいいだろっ!」

 俺の悲鳴に近い叫びを聞くとやっと手を離してくれた。

「お前、まじで興奮するわ」

 痛みで涙を滲ませる俺を見て、斉藤は舌なめずりをした。

「お前は、おかしい、変態だ、医者に診てもらえ」
「これでもイカれてる自覚はあるんだよ」

 止める間もなくズボンをずりおろされた。下着もずれて下腹部が露出する。斉藤が直に触って来た。

「んっ、い、嫌だっ…やめろよ!」
「抵抗もほどほどにな。やりすぎると興奮しねえで苛ついてくっから」
「知るかっ、はなせ、この…っ!」

 力いっぱい肩を押したが、体重を乗せて来る斉藤には敵わず腕を伸ばすこともできない。

「なんでこんなことするんだよ…!」

 プライドはズタズタだ。情けなくて思わず泣き言を漏らすと斉藤は愉快そうに笑い声をあげた。

「お前が嫌がるからに決まってんだろ」
「…っ! お、お前は最低だっ! 最低の人間だ!」
「知らなかったのかよ」
「知ってたよ! いま再確認したんだよ! なんでお前みたいなのが女にモテるんだよ!」
「顔がいいからだろ」
「しれっと言うなよ、クズ野郎! ホモ! 変態! ドS! いい加減離れろ!」
「ぎゃあぎゃあうるせえな」

 眉間に皺を寄せた斉藤に口を塞がれた。口で、だ。油断していたせいで簡単に侵入を許してしまい、俺の口のなかに斉藤の舌が動き回る。口蓋をなぞられたとき、脊椎に電流が走ったようにビクンと体が持ち上がった。

「はぁっ…んっ! あ…あっ…」

 口の中を犯されながらペニスを扱かれた。血液が集まって熱くなっていく。
 薄く目を開くと、琥珀色の目が俺を見つめていた。頭の中まで覗かれるような目だ。

「…あっ…や…!」

 蕩けた表情をしていたのではないかと急に恥ずかしくなって顔を背けた。絶対からかわれると思ったのに、斉藤は何も言ってこなかった。

「もう、はなせよ…」

 股間で動き続ける斉藤の腕に手をかけた。

「こんなとこで止めていいのかよ? グチョグチョになってるぜ」
「お前のせいだろ!」
「だから責任取ってやるって」

 斉藤はズボンを下ろすと、自分のものを取り出して俺のものと合わせた。亀頭同士が触れ合う。それを斉藤の手が包み込み、上下に擦る。

「んっ…それ、やめっ…」
「気持ちいいだろ」
「お前のが…グリグリ当たって…嫌だ…っ」
「涎垂らしそうな顔してよく言うぜ」
「そんな顔してなっ…い…はぁ…はっ…」
「お前のギチギチだぞ。そろそろイキてえんじゃねえのか?」

 躊躇ったあと、頷いた。正直我慢も限界で、いまにも爆発しそうだ。

「その顔、すげえエロい」

 とまたキスしてくる。その接触だけでイキそうになる。

「んっ、あ、斉藤…っ」
「忍だっつってんだろ」
「あ、し、忍…っ、やばい、離せ、もう…無理だから…」
「一回イッとくか」

 呟くと斉藤は慣れた手つきで俺を追い立てた。


僕の先輩

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コメント
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お返事
つきみさん

女体化はなんだか恥ずかしいですよね。もうNLのエチじゃないですかぁ!って。ひみつのドSくんもかなり際どいというか人によってはアウトですよね~。私はすでに斉藤と中崎の妄想をしながら書いていたのでこういう関係でこういうやりとりをしてるのを第三者目線で書いたような感じでした。
そしてドSは書くのがむつかしい!!>< ドSっていったい何なんだ…

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