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俺とお前(10/14)

2020.12.31.Thu.
<4→5→6→7→8→>

※痛い注意、乳首ピアス

 卒業して、石川たちから解放され安堵していたが、数日経つと、呼び出しもない状況が妙に不安になってくる。

 新しい獲物が出来て、俺のことは忘れているだけなのかもしれない。自分の身が安全なのに、この心もとない感じはなんだろうか。やはり、あのデジカメの画像、あれが石川の手許にある以上、俺はいつまでもあいつの奴隷だし、あいつから逃げられないからだろう。

 学校に通っている間は、あいつの行動を見ていられたが、卒業するとそれが出来なくなる。だから、いつどこで、あいつがあの画像を他人に見せるかわからない。もしかしたら、今まさに、誰かに見せているかもしれないのだ。顔射された精液まみれの顔や、オナニーしているところ、射精の瞬間、男のちんぽをしゃぶったり、男に掘られて勃起しているところ、そういった画像が、石川のデジカメにはたくさんある。

 視線を落とすと股間が膨らんでいた。ベッドの上に座ってズボンからチンポを取り出す。毎日剃るように言われ、無毛の股間、そこに頭をもたげてヨダレを垂らす俺の一物。握ってゆっくり上下にこする。リングの締め付けがきつくなってくる。イッてはいけないのに、手を止められない。

「んっ、く……はっ……」

 携帯を取って石川に電話する。イキたい。石川の声を聞きたい。イカせてほしい。

 電話が繋がった。

「いしかわ……」
『なんな? 俺は今、忙しいんど』
「イカせて下さい……」

 電話の向こうで咽喉を振るわせた笑い声が聞こえてきた。

『ド淫乱、昼間っからなにサカッとんな』
「頼む……イカせてくれ……祐介のチンポしゃぶるから……お前の精液飲みたい、飲ませてくれ……」
『残念やったの。今、女と会うとるんよ。お前のくちマンに俺の大事な精子はやれんのよ、ほなの』

 一方的に電話が切られた。イケないもどかしさ。手の中で持て余す熱い欲情。

 服装を正し、俺は石川の家へ向かった。

 やって来たのは良かったが、これからどうしようかと家の前を行ったり来たりしていた。

 その時、門を抜けて石川の弟が出てきた。咄嗟にその背中に声をかけた。

「貴志……くん!」

 貴志が振り返り、俺を見て驚いた顔をした。俺のことを覚えているようだ。甦る恥ずかしい記憶。裸で勃起したチンポには紐をまきつけられ、後ろで手を縛られながら、石川にフェラしているところを見られた。なおかつ、自己紹介しろと言われ「変態奴隷の睦雄です」と貴志に挨拶したのだ。

「き、今日は、兄貴、おらんけど」

 貴志が怯えた目で俺を見て言う。

「知ってる。あいつは今日、女と出かけてる」
「ほしたら、今日は何の用で……?」
「君にな、頼みがあって来たねん。あいつの部屋から、デジカメを探し出してきてほしいねん」
「無理です!」

 とんでもない、と貴志はすぐに断ってきた。

「兄貴の部屋に勝手に入ったら、俺が殺されてまう……」
「悪いな、今回は俺の言うこと、聞いてもらうで」

 貴志の肩を掴んで力を込める。貴志の顔が苦痛に歪む。こうやって力にものを言わせて人を思い通りに動かすのは、久し振りの感覚だった。

 貴志と共に離れへ行き、2階にあがる。俺はデジカメを探した。あのデジカメの画像さえなくなれば、俺は自由になれる。忌々しいこのコックリングも外すことが出来る。マスをかくのに、いちいちあいつの許可を取らなくてもいい。剃毛なんて恥ずかしいこともしなくていい。あいつにはもう新しい奴隷がいる。俺は用無しのはずだ。

 30分ほど探したが見つからない。用心深い石川は、俺がこの部屋に居なくなってもデジカメをどこかへうまく隠しているようだった。

 1階を探そうと階段に足をかけた時、下から物音。

 咄嗟に貴志と顔を見合わせた。貴志は青い顔をしていた。部屋に戻り、貴志を押入れに突き飛ばして襖を閉めた。前に向きなおった時、石川が部屋に入ってきた。俺を見て、驚いた顔をする。

「睦雄、お前、ここで何しとんな」

 パニックを起こし、俺は俯いた。今日は女と会うと言っていたから、帰りは遅いと思っていた。まさか、こんなに早く戻ってくるなんて予想外だった。

「答ええ、何でここにおるんな」

 低く響く声。それだけで俺の肝が冷える。

「デ、デジカメを探しに来た……」
「デジカメなぁ……お前のヤラシイ姿がいっぱい写っとるもんなぁ。高校卒業して、あれを処分しとこう思うたんか。ほんで、俺の部屋に無断で入りこんで、こんなに散らかしてくれたんか」

 残忍に笑って言う。

「住居不法侵入やな。警察呼ぼか。警察呼んで、お前とデジカメ、一緒に渡したろか。取調べで、お前のあのエロ画像、皆に見られんのやろなぁ。お前が男のチンコしゃぶってるとことか、男に掘られてヨガッとるところとか、あと、どんなんがあったかなぁ」
「もうやめてくれ!」

 たまらなくなって叫んだ。押入れには貴志が隠れているんだ。これ以上、言わないでくれ。

「頼むから、あのデジカメの画像、全部消してくれ! もういいやろ、もう俺を解放してくれ!」
「なんか勘違いしてへんか? お前から俺の奴隷にしてくれて言うてきたんやぞ? 解放もクソもあるかいな。お前は男のチンコ無しで生きられんド変態のド淫乱や、そうやろうが? え?」

 石川は俺の頬をぶった。

「お前はまだ自分の立場がようわかっとらんみたいやの。俺の躾が甘かったようや。ちょうどええ、今は春休みでな、時間はあんのや。今日からみっちり、仕込んだる。お前の飼い主は誰で、お前は誰の奴隷なんかっちゅうことをな。服、脱げ」

 貴志がいるのにここで脱ぐのは恥ずかしい。俺が愚図愚図していたらまた頬をぶたれた。

「はよせえ、外に女待たしとるんや。それともここに女、呼んだろか? 女に見られたほうが興奮するか?」
「い、嫌や、それだけは勘弁してくれ! 脱ぐから、脱ぐから、それだけは……」
「ほんなら、はよせえ。今は時間ないけど、帰って来てからぎょうさん、可愛がったる」

 俺はあきらめて服を脱ぎ、素っ裸になった。石川の目が、素早く俺のコックリングを確認する。羞恥心で体が熱くなる。いつものように恥ずかしい言葉でお願いをして、許しをもらってからチンポをしゃぶった。舌を使い、愛撫していると、夏休みのことが思い出された。石川にフェラをするのは久し振りで、俺はすぐ、興奮した。勃起が俺の腹に当たる。リングがきつく締め付けてくる。その痛みすら、気持ち良く感じた。

「今日お前がやったことはそう簡単には許したらへんど。覚悟せえよ」

 脅す口調で石川に言われ、俺の興奮は更に増す。優しい手つきで頬をなでられ、俺は、貴志のことを忘れてうっとり目を閉じた。

 忘れ物を取りに戻っただけだった石川は、俺の口に出したあと、またすぐ出かけて行った。俺は貴志を部屋から追い出し、石川に言われていた通り、裸で部屋の片付けをして帰りを待った。

 深夜に帰ってきた石川は、俺を見るなり頬を張り、四つん這いにさせて何度も尻をぶった。ヒリヒリとした痛みが、耐えがたい痛みになり、俺は涙を流して許しを請うた。それは聞き入れてもらえず、感覚がなくなるまでぶたれた。

「俺の手、見てみい、真っ赤になっとうが。誰のせいや」

 俺に手を見せて言う。俺は土下座して泣いて謝った。

「俺のせいです、すみません」
「こういうの、なんて言うか知っとるか。飼い犬に手ぇ噛まれる言うのや。俺の躾は甘すぎたようやの。ええ勉強になったで」

 石川は買い物袋から何か取り出した。パッケージを空け、それを俺に見せてくる。D型の小さいリング。

「さすがに首輪はできんからの。かわりにピアスつけたるわ」

 ピアス……。これから俺は社会人として働かなければならない。ただでさえ、社長の息子として入社した俺は色眼鏡で見られるというのに、ピアスなんてつけて出社したら、反感をかってしまう。

「それは……し、仕事中、外してもいいんやったら……」

 と耳たぶを指で持つと、石川は鼻で笑った。

「安心せえ、乳首につけるから、見えへんわ」
「えっ!? 乳首、に……」
「ほうよ」

 いつの間にか、石川の手に、太い針のような器具が光っていた。それで、乳首に孔をあけるというのか?

 俺は無言で首を振った。無理だ。そんなもの、無理だ。

「オイタをしたんはどこの誰やったかな?」

 針を指に挟んでプラプラさせながら、俺の顔を覗きこんでくる。加虐趣味を隠さない笑みにゾクッと体が震えた。

「祐介、頼む、それだけは……俺には無理や、頼む、頼みます、許してください!」

 土下座したが「覚悟せえ言うたやろ」と一蹴された。

「ピアスつけたら、チンコしごかせたる。イキたいのやろ? 今日、俺に電話してきて言うとったやないか、どうな、淫乱」

 イキたいことはイキたいが、その交換条件が乳首にピアスだと言うのか……

「やめとくか? 俺はええんど。そのかわり、射精は許さんど」
「……や、やる……」
「え? なんて?」
「ピアス、つける……つけてくれ」

 ニヤリと笑った石川は、俺の前に座り、乳首に消毒液をたっぷりつけてきた。冷たくて鳥肌が立った。

「乳首、立っとるど」

 笑い声と一緒に吐き出された息が俺の体にかかる。ヤラシイ気分になりそうで困る。消毒液まみれの乳首を、強弱をつけて石川が摘まむ。

「んんっ、祐介っ、そんな……必要ないやろ……」
「コリコリに立たせんとな、刺しにくいやろ」

 絶対それが一番の目的じゃない顔で笑う。

「お前、ほんまもんの変態やの。今から乳首にふっとい針刺すいうのに、なんな、コレ」
「あっ!!」

 石川が俺の亀頭を握った。先走りで充分濡れて、少し触っただけで濡れた音がする。乳首と亀頭責めに、俺は喘ぎ声を上げた。それを余裕たっぷりの顔で石川に見られる。それが俺をますます興奮させ、声を大きくさせた。

「アッ! ゆっ、祐介、やめっ、イッてまうやんか!」
「イッてええて言うたか?」
「言ってない! やから、イカせてくれ! 祐介! 祐介!」
「アホな、俺はそない優しないど」

 チンポをシコる手が離れた次の瞬間、乳首に痛み。ブツッという音を立て、ニードルが俺の乳首を貫通していた。

「あっ、あ……アアァァっ!!」

 体を痙攣させながら、俺は射精した。その間に、石川はニードルを抜き取り、ピアスをはめた。

「はぁ、はぁ……ほんま、に……つけたんか……」
「あぁ、ついとるど。やらしい乳首やの」

 クイッとピアスを引っ張られる。

「んぁっ、やめっ!」

 痛くて涙が滲んだ。そんな俺を嘲笑いながら、消毒液を乳首にかけてきた。ヒッと息を吸う。

「お前は誰の奴隷や」
「ゆ、祐介の奴隷です……」
「お前の飼い主は誰や」
「祐介です」
「そうや。今後一切口ごたえは許さん。なんでも俺の言う通りにせえよ。今日みたいなことしたら、ほんまにチンコ切り落としてお前のケツに突っ込んだるからの、ええな」
「わ……わかりました……」

 恐ろしい内容に、俺は青ざめ、体を震わせながら頷くしかなかった。




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俺とお前(9/14)

2020.12.30.Wed.
<4→5→6→7→>

 コックリングの威力を知ったのは、帰宅した翌朝だった。

 下半身の痛みで目が覚めた。リングのせいで、朝立ちしたちんぽが締め付けられていたのだ。とりあえず俺はトイレに行って小便を済ませ、部屋に戻り、なんとか気を落ちつかせた。

 リングを外したら石川を怒らせる。オナ禁、と言われていたが、この状態でできるはずがない。大きくさせたらどうなるか……。

 一週間で限界がきた。石川の連絡先を知らず、わざわざ石川の家に出向いた。門の前でうろうろしていたら、運良く石川をつかまえることができた。

「なにしとんな、こんなとこで」

 と石川は門にもたれ、全てを見透かした目で俺のことを見る。

「あ、あのリング、外していいか」
「お前、勝手にシコッてないやろな?」
「してない、もう、いいやろ、俺、もう……」

 口ごもる俺の胸倉を掴んで、石川は離れに連れて向かった。

「俺のケータイの番号教えとくわ。いちいち家来られても迷惑やしの。シコりたなったら電話してこい。ただこの村、電波悪いからの、繋がらん時は我慢せえよ」

 そんなことどうでもいいから、早くイカせてくれ。

 2階の部屋に入るなり「脱げ」と言われ、俺は急いで服を脱いだ。もうすでに勃起して先走りが滲んでいる。石川はリングがちゃんと装着されているか確認した。

「ほしたら、俺を先イカせたらシゴいてええど」

 恨めしく石川を見てしまう。

「なんな? お願いせえよ、睦雄」
「……石川のチンポしゃぶらせてください……俺に精液飲ませてください……」
「やりなおし」
「石川のチンポしゃぶらせてください! 俺は石川の精液が好きな変態です、奴隷の俺に精子飲ませて下さい!」
「はよイカせえよ、今日はこのあと、女と会う約束あるからの」

 俺は石川の前に跪き、チンポを咥えた。一週間ぶりだ。すぐに思い出すこの反り具合や舌触り。口をすぼめ、唾液を絡めて吸い上げる。顎が疲れても、顔から汗が伝い落ちても、必死に舐め続けた。

「おまえ、だいぶうまなったの」

 含み笑いの声が上から降って来る。

「そんなに男のチンコ好きか?」

 俺は首を横に振った。

「嘘つけ。ほな、なんでそないにうまそうにしゃぶっとるんな?」
「祐介のちんぽやから……」

 上目遣いに見ると、石川が満足げに笑っていた。俺の顎に、手を添え撫でる。

「お前は俺の奴隷やからの」
「俺に、祐介の精液、飲ませてくれ……」
「あぁ、飲ましたる。イクど、睦雄」

 ちんぽを咥えなおし激しく顔を動かした。また少し体積が増え、膨張する。

「はっ……あ……」

 石川の擦れた呻き声を聞いて、俺も果てた。

※ ※ ※

 夏休みが終わり、新学期が始まった。

 毎朝石川にトイレに連れ込まれ、コックリングとチンポをチェックされた。

 放課後にはまた、しごきが始まった。見物客が俺のコックリングを見て爆笑する。

「こいつ、本物のド変態やんか!」
「見ろや、先走りが下に垂れて水溜りできてるぞ!」
「どんだけ汁出すねん、変態、恥ずかしくないんか」

 口々に俺を罵り、辱める。そして俺の公開オナニーショーが始まる。客が順番に俺のチンコをしごいていく。イク寸前で止められ、俺はイカせてくれと土下座して懇願する。

 客全員のチンポをしゃぶってイカせたあと、ようやく俺もイカせてもらえる。

 野球部1年の正夫が加わる日もあった。二人でオナニーショーをやり、競争させられ、お互いフェラし合う。

 ある日、石川が新しい奴隷をつれてやってきた。最初の頃の俺と同じように、はじめは反抗的な態度を取っていたが、石川たちに暴力をくわえられ、おとなしくなった。

 3人で輪になるように座り、隣の奴のチンコをしごき、一番最初にイッた奴が他の二人をフェラでイカせる。そのあとは見物客全員をフェラする。

 たまに俺一人の時もあった。その時に、石川の命令で、健二に下の毛を剃られた。パイパンになるとリングが目立つ。またからかいの言葉を浴びせかけられる。そんな状況でも勃起する。我慢汁を垂らす。

 健二にケツを掘られた。はじめて見た客が顔をひきつらせたが、股間を膨らませていた。

「他にやりたい奴おったら、やってええど」

 石川が煙草をふかして言う。俺はこの時、健二と拓也を入れて6人に犯された。涙と鼻水と汗と精液とで、俺の顔はグチャグチャに汚れた。

 暗くなった放課後、水道水で顔や体を洗っていたら悔しくて情けなくて涙が出た。石川の家での監禁生活、あの時のほうがはるかにマシだった。それに、最後に石川としたセックスが、今も忘れられないでいた。あの時の優しさがまた、俺に向けられないかと、陵辱の間、俺はいつもわずかな希望を持って石川の姿を探した。しかし、そんな期待はことごとく無視された。

 夏休みが終わってから、石川が俺に触れることは一度もなかった。いつも誰かに指示をするだけで、石川本人は机に座っていたぶられる俺を見ているだけだ。冷静な目で、恥辱を受ける俺の姿をデジカメで撮影していた。

 精神的にも肉体的にもボロボロになった頃、冬休みになった。18歳の誕生日をむかえた俺は、親父に言われて自動車教習所に通い出した。休みの間、石川からの呼び出しはなかった。射精禁止を言い渡されていたので、どうしてもイキたくなった時は石川に電話して、頼みこんだ。気分次第ではすんなりOKをもらえたが、機嫌が悪い時に電話すると、怒鳴られて電話を切られた。そんな時はもう我慢するしかなかった。

 冬休みが終わり、三学期が始まった。また奴隷の人数が増えていた。俺と野球部の正夫、そのあとにきた2年生、さらに1年生が一人増えていた。合計4人でまた強制オナニーとフェラのさせあい。

 石川に命令されて、正夫のケツを掘らされた。泣いて痛がる正夫を犯すのはとても気が引けた。今度は俺が正夫に犯された。慣らされていた俺はつい、声を出してよがってしまった。その口に誰かのチンポが押しこまれる。フェラしながら、正夫に掘られて俺はイッた。

 教習所の日だと言うと、あっさり帰してもらえた。俺のかわりが今は3人もいるからだろう。

 3年生の俺は進路を決める頃だった。俺は親父の建築会社に入ることが昔から決まっていたので、周囲のあわただしさとは無縁だった。放課後のシゴキは俺が卒業するまで続いた。卒業後は後輩たちが俺の役目を引き継いだ。この頃には他の3人もただの性奴隷にまで堕ちていた。



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俺とお前(8/14)

2020.12.29.Tue.
<4→5→6→>

 はじめて俺を犯す石川は意外なほどに優しくて、激しくて、調子を崩された俺は、いつの間にか、石川の前に無防備な自分をさらしていた。

「ああ、祐介……俺、もう無理や、と思う……」
「ほうか? 汁出てきたけどな?」

 4度目の射精を促して、石川の手が俺のチンポを上下にこする。俺は痛みと快感と、その両方に眉を寄せる。

 石川はまだ一度しかイッていない。放った精液は、石川の性器で栓をされているので、ずっと俺の中に留まったまま。一度出したくらいでは、石川のものは小さくならない。ゆったり腰をグラインドさせながら、手は俺のチンコをしごいている。

「俺はいいから……祐介、イッてくれ……」
「お前がイッたらな」

 俺の顔の横に腕をついて、石川が顔を寄せてくる。つい、視線を唇に移してしまう。

「なんえ?」

 くすぐったくなるほど優しい声で聞いてくる。

「なんでもない」

 横を向いたら、耳を甘噛みされた。ベロリと舐めあげ、

「お願いしてみ、して欲しいのやろ?」

 耳に唇を寄せて息を吹き込みながら囁かれた。ゾクリと体が震える。

「どうな? 睦雄?」
「……して、くれ」
「何をな?」

 首筋を舐められた。軽く歯を立て、吸いついてくる。胸に、切ない痛み。

「……キス、して……くれ」

 言いながら顔から火が出そうだった。腕で顔を隠すと、その腕を噛まれた。

「顔隠しとったら、でけんやろが」

 そろ、と腕をおろす。石川の顔が近づいてきて、唇が合わさる。口に中に入ってきた舌を夢中で吸った。何度も唾液を飲み下す。頭がぼうっとして、顔はぼうっと熱を持つ。石川の手の中で、俺のちんぽが固くなっていく。

 口の中に舌を残したまま、石川の顔が離れた。細めた舌の先で、俺の唇をなぞり、顎から咽喉にさがって、さらにその下の乳首を噛んだ。

「あっ、ん!」

 音を立てて吸われながら、甘噛みされる。女のように乳首が感じる自分が恥ずかしくなる。

「そ、んな、とこ! 吸うな……!」
「何言うとんな、感じとるくせに、お前のチンコ、ビンビンに復活しとるど」

 からかう口調に何も言い返せない。実際、俺のものはまた雄雄しく立ち上がっていたのだから。ほんのついさっき「無理やと思う」なんて言ってたのに嘘みたいだ。

「自分で握ってみ」

 石川が俺の手を掴んでチンポに添える。言われた通り、恥知らずな愚息を握った。体を起こした石川が俺の腰を持って少し浮かせる。グッ、グッと熱い塊が俺の奥を突いてくる。

「ほな、一緒にイクど」

 一気にギリギリまで引き抜き、力強く突き上げてくる。

「あ、ぐっ!」

 ずりあがったのを、引き戻される。腰をまわすように、何度も俺の奥を突いてくる。引きの時、カリが中をひっかいていく感じがたまらない。正常位の挿入は、ダイレクトに、一番敏感に、俺の前立腺をこすっていく。その度に、俺の理性も剥がされていく。これが本当の男同士のセックスなんだと実感した時、泣きたい気持ちになった。

「うっ……あっ……あぁ……」
「ええんか?」
「うん……いいっ……」
「俺もや……んっ……俺のチンコに慣れてもええ頃やのに、ぜんぜんキツいまんまで。お前のケツマン……ふっ……どないなっとんな……ずいぶんスケベな体やの!」

 石川の声がいつもより低く擦れている。俺と同じで感じているのだと思うと、気持ちが昂っていく。いつもなら耳を塞ぎたくなる俺の中の精液を攪拌する音も、今は性欲を煽って本能を揺さぶってくる。

「あっ、祐介! もう、俺、あかん!」
「もうちょい、待て、な」

 石川の腰の動きがせわしくなる。自分自身を高めているようだ。内部を肉の棒で擦られる感覚は、男を受け入れていると生々しく実感させる効果を持っている。それが不快でなく、むしろ快感だったのは、認めたくない事実だった。

「あ、あっ、早くっ! 祐介、早く、してくれ! 俺、イクッ!」
「あぁ、俺もや……イクど、睦雄……!」

 喘ぎ声のような、石川の息遣い。早まって一瞬、止まる。その瞬間、俺の中に、勢いをつけた液体が吐き出された。それを感じながら、俺も自分で扱いて射精した。

「ああぁぁ、祐介……! 祐介!」

 全て絞り出し、波が去っていく。今まで感じたことがなかった至福を味わい、無意識に俺の口に笑みが浮かんだ。

 深い息を吐きながら、石川が俺の中から出て行く。俺は体を起こし、角度をさげていくちんぽを掴んで口をつけた。舌を出して、きれいに舐める。平常の大きさに戻っていくのが寂しいような、愛しいような、複雑な気分。

「もうええど」

 優しい声と共に頭を撫でられた。俺が猫なら咽喉を鳴らして喜んでいたかもしれない。

 二人でベッドに倒れこむ。ソファベッドに2人並ぶのは窮屈で、俺の体の上に、石川は片腕と片足を乗せた。重なる体勢のまま、石川の腕に抱かれているような恥ずかしさを味わいながら、俺は眠ってしまった。

 翌朝、目を覚ますと石川はもうベッドにはおらず、テーブルの前に座ってテレビを見ていた。シャワーを浴びたのか、髪の毛が濡れている。

「起きたか、寝ぼすけ。風呂入って来い」

 俺に気付いて言う石川の声は、前のように威圧的なものに戻っていた。俺はベッドから抜け出し、下の風呂場に行った。自分の精液が乾いてこびりつく体をきれいに洗う。尻の穴を洗っていたら、昨夜の残滓がわずかに出てきた。石川の精子が、俺の中からトロリと落ち、お湯と一緒に排水溝へ流れて行った。

 部屋に戻ると、俺の服と鞄が置いてあった。え?と思う俺に、

「もう帰ってええど」

 石川が言う。

 本当ならホッとする筈なのに、俺は心もとない感じがして、何も言えずに石川の顔を見ていた。膝に手をついて立ち上がった石川が、俺の目の前に立つ。いつもの、自信たっぷりな、皮肉った笑みを浮かべながら、俺のチンポを握る。

「今日からコレ、つけとけよ」

 石川の手に、シルバーのリング。

「何や、これ……」
「コックリング」
「こっくりんぐ……?」

 それを俺のチンポに通し、袋を引っ張って器用に玉も中に通した。

「え? 何やねん、これ……」

 とにかくとんでもなく恥ずかしいものだということは理解した。

「勝手に外したら、ちんこ潰すからの」

 ニヤニヤ笑いながら俺のチンポをしごいてくる。少しずつ硬さを持つ。根元がぎゅうと締め付けられる感じに、焦って石川の腕を掴んで止めた。

「わかったか? 俺が見てへん思うて勝手にシコんなよ。これからずっとお前はオナ禁や。俺の許可なくイクことは許さんど。わかったな?」
「わ、わかった……」

 俺は視線をコックリングに移して頷いた。大変なものをつけられてしまった。

「よし、もう帰ってええど」

 石川はまた座りこんでテレビを見始めた。俺は久し振りに衣類を身につけた人間らしい姿になった。石川の顔はテレビに向けられたままで、俺のほうを見ない。

「じゃ、じゃあな……」

 なんと声をかけていいかわらかず、間の抜けた最後の挨拶をして石川の家を出た。新鮮な外の空気。暑い真夏の太陽の日差し。根元をしめるコックリングは気になるが、久し振りに自宅に戻った。



Artiste(1)

マルコ好きだー!(二度目)
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俺とお前(7/14)

2020.12.28.Mon.
<4→5→>

 石川の機嫌を損ねてから、五日が経った。俺はまた無視されていた。朝晩のフェラもなくなったから、相当怒っているようだ。話しかけ難い雰囲気。石川の外出が増えていた。一人、部屋に取り残され、俺は孤独を味わっていた。

 部屋に一人でいると、急に正気に戻される。俺はこんなところで、裸になって何をやっているんだろう。年下の男たちの言いなりになって、性処理の道具として扱われている。男としてのプライドも、年上の威厳も、全てあいつらによって奪い取られた。

 逃げればいい。鎖で繋がれているわけではない。逃げることは可能だ。俺の服が隠されているなら、石川の服を着て出て行けばいい。いつでも俺はここから逃げ出せる状況にいる。

 だが逃げることなんか出来ない。デジカメの画像。俺の最大の弱みを石川に握られている以上、俺はここから一歩も出ることが出来ない。

 いったいいつまでこんなことを続けるのかと思う。俺はいつになったら解放されるのか。石川たちはいつ、こんなくだらない遊びに飽きるのだろうか。

 日付がかわる直前、石川が帰ってきた。今日はコンビニで買ったパンが俺の前に置かれた。石川の外出が増えてから、俺の食事は一日一食、ということが増えていた。部屋でじっと石川の帰りを待っているだけとは言え、腹は空く。俺はそれを犬の格好で食べた。

 最近は見られることもなくなっていたが、今日は珍しくテレビもつけずに、石川が俺の食事を黙って見ていた。食べ終わったのを見届けると、俺の前に黒い紐を放って寄越した。見覚えのある黒い靴紐。

「縛ってここ来い」

 自分の前の床を指差す。俺は靴紐で自分のチンポの根元を縛り、石川の前に正座した。

「しゃぶれ」

 フェラをさせられるのは久し振りだった。ベルトに手をかけ、ズボンの中からチンポを取り出す。口を開いて咥えようとすると、

「言うことあるやろ」

 と止められた。そうだった、と思い出し、いつもの言葉を口にする。

「俺にしゃぶらせてください、お願いします」

 石川は無言。気に入らなかったらしい。

「変態の俺に、石川のチンポしゃぶらせてください、奴隷の俺の口の中に精液出して下さい、石川のおいしい精液を飲みたいです、お願いします」

 と土下座する。

「ええど」

 お許しが出て、石川のチンポを口に咥える。懐かしい味と形。すっかりこれに慣らされてしまっている。機嫌をなおしてもらおうと、俺は必死になって舌を動かし、奉仕した。俺の腹に、勃起した自分のものが当たる。先が濡れていた。

「うまいか」
「おいしいです」
「勃たせとんな、俺のチンコしゃぶって興奮しとんか」
「はい、興奮します」
「この前、俺が春樹とヤッとる時も勃たせとったな。なんでや」
「興奮したからです」
「お前も俺にヤラれたいんか」
「ヤラれたいです」
「俺のチンポをお前のケツに突っ込んで欲しいんか?」
「はい、突っ込んで欲しいです、俺を犯して欲しいです」

 言いながら、洗脳されていくような気がした。石川を怒らせないように言っているだけなのに、だんだん、それが自分の本心であるような、それを本気で望んでいるような気になってくる。

「お前、ド変態のド淫乱やの、そんなに男のチンコ欲しいんか」
「欲しいです、石川のチンポが欲しいです、俺に突っ込んで下さい、俺を犯してください」
「しゃあないの、ベッドの上に四つん這いになれ」

 俺はゆっくり顔をあげ、石川を見た。

「お前の望み通り、犯したる」

 腕を引っ張られながら、俺はベッドの上に乗った。言われた通り、四つん這いになって痛みを待つ。その尻に、冷たいものが垂らされた。石川の手がそれを肛門から袋にかけて撫でて伸ばす。ローションのようだ。そんなもので潤いを施されたのは初めてのことだ。

 ローションでぬめる指が中に入ってくる。ゆっくり出し入れしながら、またローションを垂らされる。

「い、石川……そんなん、いいから……」

 俺の身を引き裂く凶器を早々にねじ込んでくるものと思っていたのに、予想外の展開に俺は慌てた。

「アホか、このまま突っ込んだら痛いだけやろが。そっちのほうがええんか? お前はマゾの変態か?」
「ちっ、違う」
「ほしたら黙っとけ」

 俺は口を閉ざした。黙れと言われたら黙る、そう教育されている。3本に増えた指が、中でグリグリと回転しながらゆっくり前後に動く。湧き上がってくるむず痒いようなもどかしさ。5日前、バイブとチンコでさんざん擦られ、押されて開花した俺の性感帯をじんわり刺激してくる。強烈な快感を思い出し、俺の脚は震えた。

「い、石川、ほんまにもういいから……早く……」
「早く? なんな?」
「早く入れてくれ」
「何をな?」
「石川のチンポ、入れてくれ」
「どこに?」

 意地悪な質問を繰り返す。俺は自棄になって叫んだ。

「俺のケツに石川のチンポ入れてくれ!」
「春樹と違うて、色気のない誘い方やの」

 呆れたような、しかし、どこか楽しむような声だった。春樹の名前が出てきて、二人がセックスしていた夜のことを思い出した。あいつの喘ぎ声は今でも耳に残っている。

「ほしたら、望み通り、入れたるど」

 標準よりでかいチンポだが、ローションと指で充分ほぐされたせいだろう、今まで健二と拓也を受け入れたどの時よりも、スムーズに、痛み少なく中に入ってきた。

「健二のデカチン何べんも突っ込まれとったわりに、きっついの」

 擦れた石川の声に、俺の顔が熱くなる。

「少し力抜けんか? 俺のチンポ、食いちぎる気か?」
「そんな事言われても……っ!」

 突然石川が俺のチンポを握った。濡れた音を立てながら亀頭の先を指で揉む。

「ヤラシイの、なんな、これ。ベチョベチョに濡れとるやんか。まだなんもしとらんのんえ?」

 クチュクチュと揉まれ、頭が真っ白になる。

「ああ……ああ、石川……そんなに触ったら……」
「イキそうか? イケんど、紐で縛っとるからの。解いてほしいか?」
「石川、解いてくれ、頼む……」

 どうせ聞き入れてもらえないだろうと思っていたが、予想に反してすんなり紐を外してもらえた。ローションと我慢汁でヌメる手が、はちきれそうなほど勃起した俺のチンポをしごく。

「ふ、あ、ああぁっ! 石川、あかん……ほんまに出る!」
「出してええんど、睦雄」

 久し振りに名前を呼ばれた。ずっと無視されて冷たい態度を取られ続けていたから、そんなことが妙に嬉しかった。

「ほんまに、出していいんか」
「ええて言うとるやろ」

 石川の手つきが早くなる。

「あっ! ああっ! 石川、ふっ、あぁっ、んんっ、あかん! 出るっ! 出る! あぁーっ!」

 石川の手の中で俺は射精した。ビクビクと震えながら大量の精液を吐き出す。

「5日間、射精禁止やったからの、アホほど出したな、この淫乱」
「はぁ……あぁ……」

 絶頂を過ぎたのに、俺の興奮はおさまらない。チンポも大きさを保ったままだ。体が熱い。一度の射精では足りない。もっと、もっと欲しい。こんな感覚は初めてで戸惑う。

「どうやった、5日ぶりにイッたんは」

 腰を動かしながら石川が聞いてくる。

「気持ち良かったか? どうや、睦雄」
「あぁ、んっ、良かった……気持ち良かった……!」
「そないに良かったんか? 俺が掘ってやるより、手でシコッたったほうがええか?」
「そんなこと、ないっ、けど、嫌や!」
「何が嫌なんや?」
「こんな、やり方……!」

 これじゃまるで、普通に、恋人同士みたいなセックスじゃないか。健二と拓也がやるように、暴力的で一方的にしてくれたほうが、俺は無理矢理ヤラれているという、自尊心を保つことが出来る。それなのに、こんなふうに俺から先にイカされ、気持ちいいかと聞かれながらまたちんぽをしごかれて勃起させていたら、そんな言い訳も立たなくなる。石川より俺のほうが感じている。今までで一番の屈辱かもしれない。

「なんな? 乱暴にされるんがお前の好みか?」
「ち、違う!」
「前にも言うたけど、俺は強/姦の趣味はないからの、俺は俺のやりかたでやるど」

 グイッと力強く腰を引き寄せられた。深く結合し、一瞬息が詰まる。石川はさらに腰を押し付けてくる。奥まで突かれて痛みを感じる。

「あったかいの、お前の中」
「う、うっ……はよ、イケや!」
「やーかーらー、そんなキツう締め付けんな言うとるやろが」

 カラカラとした笑い声。普段ならあんな言葉使いをしたら殴られているところだが、石川は機嫌よく笑っている。

 石川が腰を引く。抜けるギリギリまで引き抜いて、小刻みに突きながら中に入ってくる。途中、俺の性感帯に当たった。

「アッ!」

 思わず声が漏れる。

「健二らとヤッた時はどうやった? 気持ちよかったか?」
「よく、ないっ……いいわけ、ないやろ……!」
「そのわりに、何べんもイッとったやんか」
「あんなん、むりやりや……! 気持ちよくてイッたんちゃう!」
「ほんなら今はどうな? 気持ちようないんか? さっき言うたんは嘘か?」
「違う、さっきは、ほんまに、気持ちよくて……!」

 石川の声が低くなったので俺は焦って言い訳した。

「ほな、俺がもっと気持ちようさしたろ」

 石川は腰の動きを早めた。さっき俺が感じた場所を重点的に突いてくる。

「んんっ、ああぁぁあっ、あかん、やめてくれ、石川!」
「うるさいど」
「そこは、あかん、マジで、頼むから……!」
「頼むから、もっと突いてくれ、やろ、睦雄」
「アァーッ! あっ、あっ、あかん、石川、ああぁっ」
「エロいの、お前のケツ、俺のチンコに食いついて、奥に引っ張って行きよるど」
「し、しるか!」

 アンアン喘いで、これじゃまるで、春樹と一緒じゃないか。俺は自分の顔を布団に押し付けて隠した。

「声だせ、インラン」

 石川が俺のチンポを握ってしごいてくる。もうやめてくれ! またイキそうな感覚に焦る。シーツを噛んで我慢するのも限界だった。

「はああぁっ、ああっ、イク……石川、イク……!!」
「もうイクんか、早すぎるやろ」

 笑われても気にならない。チンポをしごかれ、ケツを掘られ、俺の理性は簡単に吹き飛んだ。

「アアァ──ッ、イクッ、祐介、祐介、イク、イク──っ!!」
「イケイケ、思い切り出したれ」

 石川の言葉通り、俺は思いきり精子を吐き出した。2回目だと言うのに、勢いが衰えない。

「こっち向け」

 今度は正常位で向き合う。石川の顔を間近に見て羞恥心が甦ってきたが、キスされ、舌を絡ませていると頭がぼうっとしてきた。自分から積極的に舌を吸い、石川の唾液を飲みこんだ。

「なに腰振っとんな」

 指摘され、自分が股間をこすりつけていることに気付いてカッと顔が熱くなる。

「俺はまだ一回もイッてへんのやど」
「お前は……いつも、長いやろ……」

 フェラで一番疲れるのは健二でも拓也でも、他の誰でもなく石川だった。こいつはイキそうになると休憩を挟んで気を紛らわせる。自分で寸止めして、達する直前の快感を長引かせていた。

「女にもよう言われる。俺はイキとうてセックスしとんのちゃうからの、相手を悦ばせてやるためにセックスすんのや。お前も、俺のチンコなしで生きられんようにしたるど」
「なっ、何言ってんねん」
「お前から抱いて欲しいて言うようになる。俺がそう仕込んだる」
「アホちゃうか」
「ハハハッ、まぁ見とれや」

 笑う石川を見て、俺の心が浮ついていく。お前と言っても、アホと言っても、石川は怒らない。咎めない。さっきは祐介、と名前を呼び捨てた。そのことも何も言わない。これじゃあ、本当に、まるで……

 石川がまた腰を動かし出した。



【GAPS番外編】g&d

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俺とお前(6/14)

2020.12.27.Sun.
<4→>


 俺の寝場所はいつも部屋の入り口の横だった。今日もそこで丸まっていた。なかなか寝付けなかった。尻に痛みと違和感。

 今日、最後に俺を犯したのは健二で、射精したあと健二のでかいチンポが勢い良く出て行く時、内壁をグイッとひっぱられるような感覚があった。経験はないが、脱肛しているような気がして仕方が無い。実際触って確認したが、なんともなっていない。それなのに、そんな違和感があるのだ。

 眠れない理由はそれだけではない。ベッドの上の二人がセックスを始めたことが、なにより一番の理由だった。

 今も、石川が四つん這いになった春樹を後ろから貫いている最中だ。

「アァァッ!! 祐介! たまらん! そこ、もっと突いて!」
「ここか? ここがええんか?」
「あっ! あっ! アーッ!! 祐介! そこいいっ! もっとしてや! もっと! ああっ、もっとォ!!」
「なんちゅう声出すんな、いくら母屋と離れとるゆうても、そんな大声出したら聞こえてまうやろが」

 楽しそうに言って、石川は尚一層激しく腰を振る。春樹の口からは嬌声が止まらない。

「あああぁぁっ!! あかん、祐介ぇ、イク、イクゥゥ──ッ!!」
「アホな、イカすか、ボケ」

 石川が手を前にまわし、春樹のチンポを握った。堰き止められた春樹がイヤイヤをするように首を振る。

「嫌や、祐介、イカしてや! イキたい! 祐介に突かれながらイキたい!」
「お前が壊れるまでなんぼでも突いたるわ。そやからもうちょい、我慢せえ」

 春樹のチンポを握ったまま、石川は腰を動かす。俺は寝転がったまま、暗闇の中浮かび上がる、二つの裸体の絡みを見ていた。石川は俺を犯さないかわりに、春樹を抱く。春樹はベッドの上でヨガリ狂わされている。健二と拓也に犯される俺とはまったく違う。何があんなに気持ちいいのかと思う。俺には苦痛でしかない行為。相手があの二人だからだろうかと考え、石川にかわったところできっと同じだと思い直す。

 正常位に体位をかえても、春樹はイクことを許されないまま、突き上げられていた。

「はあっ、あっ、祐介……祐介! もうっ、許してっ、イカせて、や! 祐介に付き合うとったら……俺が、俺の気がおかしなる!!」

 自分で膝を持ち上げながら春樹が叫ぶように言う。本当にツラそうだった。だが、俺のシゴキとはまったくの別物。同情してやるつもりはない。

「ほー、おかしなるて、どうおかしなるんえ?」

 言いながら春樹のチンコをしごく。

「アアア──ッ! 祐介! イクッ、イッてまう──!!」
「言うてみぃ、春樹、どうおかしなるんえ?」

 またキュッと根元を掴む。

「あ、あ、あ……っ! 祐介、許して……!! もうあかん! イカせて! 俺のチンコしごいて!!」
「そんなにシゴいてほしいんか?」
「んんんっ……あぁっ、しごいて……俺のチンコしごいて! 俺をもっと気持ち良くさせてや! 狂うまで、めちゃくちゃにしてや!」
「朝まで寝かせんど、この、淫乱!」

 石川は手を上下に激しく動かした。数回こすっただけで、春樹はイッた。体をびくびく震わせ、大量の精液を吐き出す。春樹はこれで2回目。石川はまだ一度もイッていない。タフな男だ。

 射精の余韻に浸る間もなく、春樹は石川に抱え上げられ、対面座位の格好になった。石川の頭を抱え込み、キスをする。激しく舌を絡めあう音がここまで聞こえてくる。そのまま後ろに倒れこんで、石川が下になった。キスしたまま、春樹は腰を動かす。抜けるギリギリまで腰を浮かせ、また深くチンポを銜え込む。ゆったりした動作でそれを何度も繰り返していたら、いつの間にか春樹もまた勃起させていた。

 体を起こした春樹は恍惚とした表情だった。目だけを動かし、俺をちらと見る。目が合うと、勝ち誇ったように笑いかけてくる。見せつけるように石川とキスし、腰を振る。冗談じゃない。俺はそんなもの、羨ましくもなんともない。

「アアァ、祐介……俺、嬉しい……」
「俺に抱かれんのが、そないにええんか?」
「祐介は最高やもん……俺の一番……アッ!!」

 石川が春樹の乳首を摘んだ。クニクニと動かし、指で転がす。

「アアア……祐介、祐介……!」
「そろそろ出すど」
「ああぁっ、出して、祐介、俺の中に出して!」

 石川が起き上がる気配に、春樹は首にしがみ付いた。石川が上になり、激しく腰を打ちつける。乾いた音に、粘着質な音が混じる。

「イクど、春樹」
「キテ! 祐介! 俺も、イク、一緒に、あぁぁっ、祐介!」

 もうまともにしゃべることもできない様子の春樹は、自分でチンコをしごき、白濁を噴き上げた。低く呻く石川もイッたようだった。

「はぁっ……はあ……」

 布団に両手をついて、石川は荒い呼吸を整える。擦れたような吐息。体を起こし、石川は前髪をかきあげた。

「睦雄、下から水持ってこい」

 突然名前を呼ばれ、驚いた。

「水? 水て……」
「冷蔵庫にミネラルウォーター入っとるから、それ持って来い」

 俺は下に行き、言われた通り水のペットボトルを持って戻った。左手で股間を隠しながら、石川にペットボトルを渡す。ゴクゴクと音を立てて水を飲み、ふぅと溜息をつく。石川が俺の左手を掴んで上にあげた。勃起したチンポがあらわれる。石川が無言で俺の顔を見る。俺は恥ずかしくて、目線を合わせないよう、俯いた。

「祐介、俺にもちょうだい」

 起き上がった春樹に、石川はペットボトルを差し出す。

「嫌や、口移しでちょうだい」

 石川の視線が俺から逸れ、春樹に向いた。俺はさっきまで寝ていた場所に戻ってまた丸まった。石川から口移しで水を飲んだ春樹が、

「朝までまだ時間あるで、もっと俺の中に出してや」

 と石川を誘う。ペットボトルを床に置き、石川は春樹にキスをする。また、二人の濃厚なセックスが始まった。石川の言葉通り、それは夜明けまで続いた。

 翌、昼前に、春樹は帰っていった。それを見送った石川はベッドに横になり、夕方まで眠った。その間、俺は一人、することもなくじっとしていた。

 二日後、健二と拓也がやってきて、また俺に浣腸し、俺を犯した。石川は今日も見ているだけだった。

 最近石川は俺をいないかのように無視する。朝晩のフェラの時も「チンポしゃぶらせてください、変態奴隷の俺に精液飲ませてください」とお願いする俺の顔を見ずに「ええど」と短く答えるだけ。食事の時も「食え」と言って、皿を床に置いたあとは見向きもしない。誰かに見られることもなく、皿に顔を突っ込んで食事をしていると、俺は、本当の犬になったような気がしてくる。

 数日経ってまた健二と拓也がやってきた。浣腸だけは本当に恥ずかしくて堪らないのに、

「変態奴隷のケツマンに浣腸してください、お願いします」

 と土下座させられ、浣腸されるために尻を高く上げて突き出すのは、この上ない屈辱だった。

 健二が俺の尻を犯し、拓也が俺の口を犯す。それを横目に、石川が身支度を整える。

「ほんなら俺、ちょっと出かけてくるから、お前らは留守番しとけよ」

 二人にそう言いつけて、石川は部屋を出て行った。その途端、二人は顔を見合わせ、俺の体からチンポを引き抜いた。鞄から何か取り出す。

「これ、なんかわかるか」

 拓也の手に握られていたモノ……ボコボコと凹凸のある黒いバイブ。20cm以上ある。底部のスイッチを押すと、それが低い電子音を立て、うねり出す。

「い、嫌や……やめてくれ……」

 そんな玩具で辱められるのは耐えられない。

「お前に拒否権はないんやど」

 一度スイッチを切ってから、拓也がそれを俺の中に押しこんだ。かわいた表面が、俺の体をこすって無理矢理中に入ってくる。

「いいいいっ、痛い!! やめてくれ───!!」
「うるさい、ボケ」

 健二に殴られた。一瞬目に火花が散る。髪を鷲掴みにされ、俺の口に健二のチンコがねじ込まれる。

「気持ちようなれるど。お前も俺らを気持ちようさせえ」

 と言いながら健二が腰を動かした。俺の中に入ったバイブのスイッチが入り、中で妖しくうねる。拓也がそれを出し入れする。時折角度をかえ、あちこち押し当ててくる。痛みと羞恥心で、俺は情けなく泣き出す。

「口動かせや」

 腰を振る健二が俺の髪を掴んで前後に揺すった。

「許してくれ……こんなこと、もう……」
「アホなこと抜かすなや。上の口でも下の口でも、今までさんざん男のチンポしゃぶってきたやないか。今更何言うとんねん」

 確かにそうだ。健二の言う通り、もう何度も男の性器をしゃぶって精液を飲まされてきた。尻だって、健二と拓也のチンポを何度もぶちこまれてきた。だが、玩具で陵辱を受けるのだけは、本当に嫌だった。これならまだ浣腸されているほうがマシだ。俺にはそれほど、このバイブは恐ろしいものだった。なぜなら……

「ああっ?!」

 俺の体が意思に反してビクンッと反応した。

「お、ここやな」

 後ろで拓也の喜々とした声。俺が感じた場所にバイブを押し当ててくる。

「ぅぅあああああっ!! やめっ! やめてくれ!!」

 脳を直接揺さぶられたように目の焦点が合わなくなる。頭の中に白い閃光。

「イキよった! こいつ、バイブだけでイキよった!」

 健二が笑いながら白濁を噴き出す俺のチンポを指差す。先日この二人に犯されたあと、俺はまた射精禁止にされていた。そのせいだ。だから、こんな簡単にイッてしまったんだ。だからバイブは嫌だったんだ……

「次は俺もイカせろや」

 健二がチンポを押しこんでくる。俺は泣きながらそれに舌を這わせた。後ろでは、拓也がバイブで俺のアナルをいじる。器械によって俺はまた勃起させられる。いきなりそれが引き抜かれ、かわりに拓也のチンコが入ってきた。俺のチンポとバイブが一緒に握られる。その振動に俺は身悶えた。

 何度イカされたのかわからない。二人の精液をたくさん飲まされた。たくさん、体の奥に注がれた。

 意識を失ったように床に転がっていた。気がつくと、目の前に足があった。足にそって視線をあげると、冷たい目で俺を見下ろす石川がいた。いつの間にか帰ってきていたようだ。健二と拓也の姿はなかった。俺は慌てて起き上がり、土下座の姿勢になった。

「えらいヤラれたようやの」

 抑揚の無い低い声で石川が言う。その声を聞いただけで涙が出そうになった。

「お、俺をあいつらだけと一緒にせんでくれ、お前も一緒におってくれ」

 土下座して真剣に石川に頼みこんだ。

「なんでな?」

 石川がベッドに座る。俺はそっちに向きをかえ、頭をさげる。

「お前がおらんと、あいつらは……めちゃくちゃやる……だから一緒におってくれ、俺を置いてどっか行かんといてくれ。あいつらは加減がない」
「それが嬉しい変態やろ?」
「違う!」

 顔をあげると、膝の上で頬杖をついて石川が笑っていた。口の端をつりあげただけの、皮肉った笑み。

「なにがちゃうんな。お前、自分の体見てみい。ザーメンまみれで。顔にも体にも。ケツからも零れとるわ。そんなナリして、変態ちゃう言えるんか? お前、何回もイッたらしいやんか。俺、射精禁止やて言わんかったか?」
「そ、そうやけど、あれは……」

 俺の顔からサーッと血が引いていく。久し振りにまともに話しかけてくれたと思ったら、話がどんどん悪い方へ向かっていく。

「そないに出したいのやったら、今から抜け。見といたるわ」
「む、無理や、もう……」
「無理? 変態のお前は見られとると興奮すんのやろ? ほら、勃たせえよ、シコらせたる言うとんのやで」

 石川の足が俺の股間を強い力でギュウギュウ踏みつける。

「いっ、石川、痛いっ! やめてくれ! やるから!」
「やるから? ちゃうやろ、やりたいのやろ?」
「やりたい、やらせてくれ!」
「お願いの仕方、教えたったやろ、物覚えの悪い奴やの」
「やらせてください、お願いします! チンポシゴかせてください! 俺は見られてると興奮する変態です! 変態奴隷の俺がオナるところ、見ててください、お願いします!」

 思いつく言葉全てを羅列した。必死な様子の俺を見て石川が「ククッ」と笑う。

 足がはなれ、俺はチンポを握った。クタッとしていて、少し擦ったくらいでは固くならない。俺は必死にシゴいた。ヒリヒリと痛む。

 石川は煙草に火をつけ、煙を吐き出した。冷静な目で俺を見下ろす。煙草が短くなった頃、

「もうええわ」

 冷たい声で言い、煙草を灰皿でもみ消した。立ち上がって俺の髪の毛を掴み、部屋から出て階段を下りた。俺は髪を引っ張られる痛みに黙って耐えた。風呂場に押しこまれ、頭から冷水を浴びせられる。冷たいが、文句は言えない。勃たせることが出来ず、石川を怒らせてしまったのだから。

「その精液だらけの汚い体、きれいにしてから上に戻れ。そのあと部屋の掃除しとけよ。少しでも汚れとったら容赦せんど」

 石川は離れを出て行った。時間的に夕食を取りに母屋へ行ったのだろう。風呂場で冷たいシャワーを浴びながら、情けなくて泣いた。



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俺とお前(5/14)

2020.12.26.Sat.
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 フェラをさせられるようになってから、いつかこの日がくるだろうと思っていた。予想より遅かったと言ってもいいくらいだ。

 ある日突然、石川が、

「こいつのケツの穴、使うたれや」

 と健二と拓也に言ったのだ。二人とも顔を見合わせ、驚き戸惑った様子だったが、形だけの躊躇だと俺にはわかっていた。俺がフェラをしている間、この二人は俺の口をソレに見立てて腰を振っていたからだ。二人にとってはむしろ、ようやく石川のお許しが出た、という感じだったかもしれない。

 先に俺にチンポを突っ込んできたのは健二だった。あの馬鹿でかいモノを押しこまれた時、俺は絶叫した。

「うるさいから口塞いどけ」

 と拓也が俺の口にチンポを入れてきた。それを舌で押し返そうとしたが、拓也は俺の頭を押さえつけ、さらに奥まで突っ込んでくる。むせながら口を犯され、尻も健二に犯された。痛みで涙と鼻水が溢れてくる。

「きったないのう。顔、グチャグチャやんけ」

 拓也が俺の顔を見てあざ笑う。後ろでは、健二が鼻息荒く、夢中で腰を振る。完全なるレ/イプ。久し振りに肉体へ直接与えられる苦痛に、俺は恥も外聞も捨てて、泣き喚いた。

 俺が健二と拓也に犯されている間、石川はベッドの上で壁にもたれて座り、漫画を読んでいた。たまにチラッとこちらへ視線を飛ばす。二人が無茶をしないか、見張っているようだった。

 春樹は石川の横にぴたっとひっついて座り、一緒に漫画を読んでいた。石川が俺を見ていることに気付くと、春樹は石川の顎を掴んで自分のほうへ向かせ、口付けていた。この二人はそういう関係なのかと、その時はじめて知った。時折春樹から感じる敵意はこういう理由だったのかと納得した。

「祐介は、せんのか」

 3度目の挿入をしながら健二が石川に聞く。

「俺はええわ。強/姦は趣味やないからの」

 興味がないふうに、素っ気無く石川は答えた。石川は俺に入れない。じゃあ隣の春樹には入れるのだろうか。あいつなら抱いてやるのだろうか。そんなことを思ったら、なぜか急に胸が苦しくなってまた泣けてきた。

「泣くほどええか? もっと声出せや」

 健二が俺のチンポをしごいた。何度も射精を促されていた俺は、人生で初の空イキを経験した。もう出すものがないだけだったのだが、健二と拓也は「ケツ掘られただけでイキよったで、こいつ!」と喜んだ。はしゃぐ二人を見て、石川は呆れたようにフッと笑っただけだった。

 俺への陵辱は何時間も続いた。二人が満足した時には、窓の外はすっかり暗くなり、俺の体は3人分の精液まみれだった。

 帰る3人を下まで見送った石川が、ぐったり横たわる俺のそばに屈みこみ、

「おい、いけるか?」

 と声をかけてきた。大丈夫なんかじゃない。俺は返事をする気力もなかった。

「さすがにこたえたようやの」

 俺の腕を掴んで立たせる。石川に抱えられるように階段を下り、浴室へ連れていかれた。また冷水を浴びせられる、そう思っていたが、シャワーから出てきたのは温かいお湯だった。

「お前の体、ザーメンだらけやど」

 石川が苦笑する。誰のせいだと思ってるんだ。

「あいつら、中出ししとったからの。腹に力入れえや」

 そう言いながら、石川が俺の肛門に指を入れてきた。痛みで感覚が鈍くなっていたそこにまた、鋭い痛みが走り、呻き声をあげた。

「今は我慢せえよ。中に入れたままにしとると、腹壊すど」

 妙に石川が優しいことに戸惑いながら、命令されたわけでもないのに、それ以上に抗えないものを感じておとなしくした。

 石川の指が俺の中からあいつらの精液をかきだす。ドロリと塊が出て太ももを伝って落ちた時は、気持ち悪くて顔を顰めた。

「あいつらえらい出しよったの。腹パンパンなったんちゃうか? まだ出てきよるわ」

 笑いを含んだ声で石川が言う。俺は赤面して俯くしかなかった。

 風呂から出て2階の部屋に戻る。俺は裸のまま。尻がズキンズキンと痛む。

「ここに四つん這いになれ」

 ベッドに腰をおろした石川が、自分の足元を指差した。またしゃぶらされるのだろうと、石川のほうに顔を向け、四つん這いになる。

「ちゃう、後ろむけ。俺にケツ、向けえ」

 結局はこいつも入れるんじゃないか。そう思っていたら、石川は俺のケツを鷲掴んで広げ、穴に指を入れてきた。

「なっ、何すんねん! 石川!」
「健二のチンコはでかいからの。傷だらけで、ココ」

 と、肛門に息を吹きかけてくる。そよそよと息がかかり顔が真っ赤になった。チンポを入れられて犯されるより恥ずかしく屈辱的だった。石川の指がぬめる。指先になにかつけている。それを出し入れして、中と外に塗りたくっている。

「な、何や、それ」
「塗り薬や。中も外も切れて出血しとるからの」

 石川の指が出入りする。痛いはずなのに、恥ずかしくてたまらないはずなのに、その動きに神経を持っていかれた。目を閉じ、指の動きを追う。

「よし、終いや!」

 唐突に指は俺の中から出て行った。

「今日はもう寝てええど。そのかわり、明日また、あいつら来るからの。覚悟せえよ」

 指をティッシュで拭きながら、石川はニタリと笑った。

 ※ ※ ※

 翌日、石川の言う通り、3人はまたやってきた。健二と拓也に下に連れていかれ、いきなり浣腸された。後ろ向きに尻を突き出す格好にさせられ、俺に知らされることなく、注入されたのだ。いきなり冷たい液体が体の中に入ってくる感覚に、怪訝な顔を二人に向けた。

「浣腸や」

 出し終わった容器を俺に見せ、拓也が笑った。今まで浣腸をしたことがなかった俺はその威力を知らなかった。5分も経たないうちに、ひどい下痢をしたような痛みが襲ってきた。

「いっ、痛いっ! 痛い! トイレ……行かせてくれ……!」
「まだあかん、もうちょっと我慢せえよ」

 健二が俺を羽交い絞めにする。

「あかん! 出る!」
「漏らしたら、舐めてきれいにさせたるど」

 拓也に脅され、俺は必死に我慢した。青白くなった顔に脂汗が吹き出す。もう我慢も限界だ……!!

 俺は二人を突き飛ばすようにしてトイレに駆け込んだ。盛大な音を立て、中身を噴き出す。何度か出したところで、ようやく痛みが引き、トイレットペーパーで汗と涙を拭いた。こんな屈辱にも耐えなければならないのか……。

 トイレから出ると風呂に連れこまれた。そこでヘッド部分を外したシャワーで尻の穴を洗うように言われ、その通りにした。清潔にできることは、俺自身、ありがたいことだった。

 上に連れ戻され、そこで二人に犯された。

 前日同様、俺を犯すのは健二と拓也だけだった。昨日何度も出したのに、二人の精力は衰えることがない。

 癒えない傷はまた開き、出血した。慣れそうにない挿入という行為と痛み。こいつらに俺を気遣う優しさなんてない。潤いのない穴にぶちこんで、ひたすら自分の快楽を貪る行為に没頭している。中出しされ、その精液で滑りがよくなり、次に入ってきたチンポが中でそれをグチャグチャと音を立ててかきまわす。

 石川は春樹とテレビゲームで対戦していた。

「春樹、お前、いま手抜いたやろ」

 勝負に勝ったのに、石川が文句を言う。

「手ぇなんか抜いてへん、祐介がうまなったんや」
「ほうか? なんか釈然とせんな……」

 春樹がうっとりした顔で石川の膝の上に手を乗せ、首を伸ばして石川にキスした。この二人と、俺たち3人は、同じ部屋にいるのに、きれいに切り離されていた。

 石川が春樹の耳に何か囁く。春樹が照れたような顔で何か言い返す。白い歯を見せて石川が笑う。俺はまた胸が苦しくなる。

 夕方になって、ようやく俺は解放された。

「俺が戻ってくるまでに体きれいに洗って、テーブルの上の薬、塗っとけよ」

 俺にそう言い残し、石川は3人と一緒に部屋を出て行った。口ぶりからすると、帰ってくるのは少しあとのようだ。俺は一人で階段をおりて、シャワーを浴びた。自分で二人の精液をかき出す行為は殊更情けなく、恥ずかしかった。部屋に戻り、薬を塗る。昨日の石川の優しさが思い起こされ、涙が出てきた。

 石川が戻って来たのは22時過ぎだった。春樹と一緒だった。どうやら今日は泊まるらしい。外で夕食をとってきた石川は、床にコンビニ弁当を置いた。これが俺の食事のようだ。

「母屋で風呂入ってくる」

 と石川は離れを出て行った。春樹の存在が気になりながら、俺はいつも通り四つん這いになってそれを食べた。そんな俺を春樹は汚いものでも見るような目で見てくる。

「よう恥ずかしくないな」

 しばらくして、ぼそっと春樹が言った。俺は無視した。

「こんな目にあって、死にたいと思わへんのか? それとも、ほんまは喜んでる本物の変態か?」
「ち、違う……」
「邪魔やねん、お前。いつまで祐介のそばにおる気や」

 いたくているんじゃない。春樹はとんでもない勘違いをしている。

「祐介はお前を気に入ってるんとちゃうで、ただからかって苛めて遊んでるだけや。飽きたらすぐ、お前なんか捨てられるんやで」
「それはお前もやろ」

 勝手に口が動いていた。春樹の顔色が変わる。

「なんて……今、なんていうた?」
「やから、それはお前も同じやろって言うたんや、お前もあいつに飽きられたら用無しやろ」
「うるさいわ!」

 春樹が俺の頬をぶった。髪の毛を掴んで顔を持ち上げ、何度も何度もビンタされる。頬がジンジン痛む。熱い。目に涙が滲む。春樹は狂ったように俺を打ち続ける。口に、血の味が広がる。

「何しょんな、春樹」

 戻ってきた石川が、驚いて立ちつくす。

「祐介! このボケ、もう捨ててや! もういらんやろ! いつまでこいつ、構うんな!」
「またそれか。もうええ加減にせえよ」

 呆れ顔で、石川はベッドに座った。春樹はその首筋に抱きつく。

「女と付き合うんは俺も我慢できる。俺は子供も産めんし、女には勝てんもん。そやけど、同じ男のこいつだけは嫌や、こんな奴に祐介取られたない!」
「取るも取られるもあるか。しょうもないこと言うなや」

 石川は明らかに苛々し始めていた。春樹は抱きついたままかぶりを振る。

「嫌や! こいつ、捨てて! もう顔も見たくない! 祐介のそば、置いときたくない!」
「ええ加減にせえ!」

 ついに石川がキレて怒鳴った。

「まだ言うようやったら、お前を捨てるど!」

 春樹は白い顔からさらに血の気をなくし、黙った。俺はそれを見て、いい気味だと思った。



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俺とお前(4/14)

2020.12.25.Fri.
<3>

 夏休みが始まってから一週間が経った。俺はあいかわらず人間以下の生活を強いられていた。裸でいることも、だんだん気にならなくなっていた。食事は床に置いた皿に顔を突っ込んで四つん這い。風呂は冷水のシャワー。トイレだけは人並みにさせてもらえた。この離れには、風呂もトイレも台所も揃っているので、俺はこの家から一歩も外に出ていない。まさに軟禁状態だった。

 先日、健二たちが帰ってから、俺はまた射精禁止だった。寸止めのオナニーを日課にされ、俺のチンポはまた、痛いくらい勃起した。「イカせてください」と頼んでも、「お前は勝手にイキよったからの。しばらくイカせたらへんど」とこの前のことを怒っている石川は、俺に微塵の情けもかけてくれなかった。

 今日、石川は昼過ぎに出かけて行った。部屋に一人になった俺は急に不安になった。もし、家の人がここへやってきたらどうしよう。裸で待っているように命令されている。しかし、今なら石川もいないし、服を着てもいいんじゃないだろうか……。俺は自分の服を探した。おかしい。どこにもない。来る時持ってきた鞄ごと、なくなっていた。石川がどこかへ隠したのだ。用心深い奴だった。

 ハッと思い出して、デジカメを探した。10分ほど探して、早々に諦めた。俺が部屋にいるのに、すぐ見つかる場所に隠したりするはずがない。石川はそんな間抜けな奴じゃない。

 一人で待つのは退屈だった。本棚から本を引っ張り出して読んでみるが、集中できず棚に戻した。俺はそっと、股間に手を伸ばした。握っただけで半立ちになる。ソファベッドに寝転がってシゴいた。布団から、石川の匂いがする。普段少しつけている香水が、ベッドにまで染み付いているようだ。その匂いをかぐと、石川がそばで見ているような気がしてくる。

「あっ……はぁ……」

 石川の顔を頭に思い描く。勝手にしごいていたとバレたらただではすまない。ひどい仕置きが待っている。だけど気持ち良くて手を止められない。

「ああっ……石川……イキたい……イカせてくれ……」

 この場にいない石川に、俺は許しを請うていた。

「アッ、アッ……イク……」

 昇りきる寸前で、庭から声が聞こえてきた。ギクリとなって手を止めた。カーテンをそっとあけ、外を覗く。中/学生くらいの子供、石川の弟のようだ。弟は母親らしき女性と何か話をしながら、庭の雑草を引き抜いていた。

 中断されたが、続きはしなかった。俺が勝手に射精したら、きっと石川にバレる。あいつはそういうことを鋭く感づく。邪魔されて良かった、と思った。

 案の定、夜に帰ってきた石川は俺のチンコをチェックし、イッてないとわかると「よう我慢したの」と満足していた。

 ※ ※ ※

 翌日、俺は服を渡された。俺が持ってきた着替えだ。それを着て部屋を出た。久し振りに外の空気を吸い、今の自分の異常な状況を思い知る。

 健二の家に連れていかれた。俺を引き渡すと石川は帰って行った。

 健二の部屋で、フェラする。健二のチンポは太くてでかい。顎が疲れてしまうが、早いのが救いだった。3回出したあと、今度は拓也の家に連れていかれた。こいつのチンポは標準より少し小さめだが、イクまでが長い。やっぱり顎が疲れてしまう。2回出した頃には日が暮れていた。

 石川の家に連れ戻され、今度は石川のチンポをしゃぶった。夏休みに入ってから毎日、石川のものばかり口に入れていたせいだろうか、馴染んだいつもの形と味に、妙に安堵した。

 それから2日が経った。俺の射精禁止はまだ続いている。イカせてほしいと土下座したが、ダメだとはねのけられた。勝手にイクことを危惧して、石川はまた、俺のチンポを黒い靴紐で縛った。シコらないよう、後ろで両手を縛られた。

 その姿で、夕方、雑誌を読む石川のチンポをしゃぶっている時だった。階下から物音が聞こえてきた。

「い、石川、誰か来たんとちゃうか……」

 俺は慌てたが、石川は雑誌から目をはなさず、

「続きせえ、誰がやめてええ言うた?」

 と取り合わない。今度は下から「お兄ちゃん、入るで」と声がした。

「石川! 誰か来る……!」
「ええから、はよしゃぶれ。チンポ潰すど」

 低い声で脅され、仕方なくまた口に咥えた。舌を動かしながら、羞恥で涙が滲んだ。

 部屋の襖が開き、石川の弟が息を飲む音が聞こえた。

「なんや、貴志か」

 石川は平然と弟に声をかける。

「お兄ちゃん、この人、なんえ……」
「あぁ、こいつ、俺の奴隷」

 俺はぎゅっと目を閉じた。なんて恥ずかしいことを言うんだ。閉じた目から涙が零れて落ちる。情けない。恥ずかしい。

「そうや、こっち来い。お前にも紹介しといたろ」

 石川が手招きし、弟がそばにやってきた。チンポを口に咥えている俺を見て、絶句する。無理もない。こんな姿で男のチンポをしゃぶっているのだから。

「こいつな、俺の奴隷でな、睦雄言うんや、同じ高校の3年」

 年上だということを思い出し、顔全体がボウッと熱くなる。

「睦雄、俺の弟、貴志や。挨拶せえよ」

 俺はのろのろ体を起こした。こんな姿をまだ中/学生の奴に見られるのはたまらない屈辱だ。

「石川、勘弁してくれ……」

 石川に蹴り倒された。

「奴隷の分際で何言うとんじゃ。いつもみたいに、行儀よう、挨拶せんか。飼い主の俺に恥かかすなや」

 奥歯を噛み締めながら起き上がり、弟の貴志と正面から向きあった。貴志は俺のチンポの紐を見て「アッ」と驚いた声をあげた。俺のチンポは完全に立ち上がり、先はふやけるほどに汁が溢れている。それを貴志に見られている。俺は体の震えを止めることができなかった。

「変態奴隷の睦雄です……見られると興奮します……こんな俺を見てください……」

 貴志の顔が青ざめていく。

「こいつな、男のチンポが好きなんよ。俺のチンポしゃぶりながら、勃たせとうやろ? お前も出したい時は俺に言えよ、睦雄にしゃぶらせたる」

 石川は弟にとんでもないことを言う。貴志は「いなん」と慌てて断っていた。

「なに遠慮しとんな。お前もマスかくやろ?」
「マス? 何それ?」
「お前中1にもなってまだマスも知らんのか。情けないのう。こうやってチンコしごくことや」
「あぁぁっ!」

 石川が急に俺のチンポを握ってシゴいたので、俺はみっともない声をあげてしまった。その瞬間、イキそうになった。縛る紐がなければ、確実に射精していた。健二や拓也からは、何度もシゴかれていたが、ここ数日石川にしごかれたことは一度もなかった。なんの前触れもなく触られ、快感の電気が体中に走った。

 弟が部屋から出て行き、俺はまた石川にフェラを命じられた。石川のチンポを舐めながら、また雑誌を読む石川の顔を盗み見する。かっこいい部類に入る男なんだと思う。男の色気を無駄に発散させている。見た目には気を使っているから、普段家にいる時も服装はきちんとしている。女にモテるのだろう。そんなことを考えていたら、急に口の中のものが膨れあがり、射精された。不意打ちで少しムセながらそれを飲みこむ。

「ほんなら、次はお前、シコれ」

 服装を整え、石川が言う。俺のチンポを縛る紐を解いてくれた。イカせてもらえる。俺は夢中でシゴいた。あっという間に限界だった。

「ああっ、石川っ、イク、イクッ!」
「イッてええんど、変態」

 口の端を吊り上げて石川が笑う。それを見ながら俺はイッた。



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俺とお前(3/14)

2020.12.24.Thu.
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 少なくとも夏休みの間は解放される、その俺の考えは甘かった。

「睦雄、しばらく俺の家来い。俺直々に躾けたる」

 夏休み直前、石川がそう言い出したのだ。弱みを握られている俺は逆らえない。いくつかの着替えを持って、石川の家に向かった。

 岸ヶ丘村にきたのはこれが初めてだった。バス停で待つ俺のもとに、石川が一人でやってきた。家までの道中、まわりに誰もいないのをいいことに、「シコりながら歩け」と言われ、少し抵抗すると、「今ここで全裸になるのとどっちがええ?」と究極の二択を迫られた。仕方なく前を緩め、中からチンポを取り出し、オナりながら歩いた。屋外でチンポをシコるという行為は恥ずかしかったが、すぐに勃起した。そうなるように馴らされてしまっていた。先から我慢汁が垂れる。

「あっ……あぁ……石川、イキそうや……」
「イク時はなんて言うんえ?」

 意地悪く石川が俺の顔を覗きこんで言う。あの台詞をここでも言わせるのか。でも今は、羞恥より、イキたい気持ちのほうが強く、

「3年2組、土井睦雄、イカせて頂きます!」

 俺は叫んだ。イク時はこう言わなければイカせてもらえないのだ。隣で石川は咽喉を震わせ「クックック」と笑う。

「お前、ほんま、どうしようもない変態やの。いつ誰がくるかわからん外で、ようイケるもんやの」

 俺だってこんなことしたくてしてるんじゃない。言いたくて言ってるんじゃない。そう反論したかったが、何も言わずに、手を動かした。勢い良く飛び出した精液が、道端にボタボタッと落ちる。

 出す直前の昂りは一瞬で消えさえり、出したあとは、自分を殺したいほどの自己嫌悪でいっぱいになる。俺は石川の言う通り、本当に変態なのだろうか……そんなことを考えてしまう。

「ここが俺の家や。こっちこい」

 門を抜け、庭を突っ切って二階建ての離れを見た時、俺は絶望した気持ちになった。ここに俺は監禁される。家族と離れたこの場所なら、多少の声を出そうが暴れようが、母屋の家人に気付かれることはない。この離れがあるから、石川は俺を呼んだのだと理解した。

 離れの2階に連れ込まれた。ソファベッドと本棚、ローテーブル、テレビゲームが繋いだままのテレビ。床は雑誌やら服、食い散らかした食べ物の残骸でずいぶん散らかっていた。

「睦雄、服脱げ」

 さっそく石川に命令された。俺は一瞬恨めしく石川を見てしまった。

「なんな、その目? お前が男のチンコしゃぶってる画像、みんなにばら撒いてもええのやど?」
「わかったよ……」

 服を脱ぎはじめた俺に、

「変態奴隷が服を脱ぐところを見ていてください、そうお願いせえ」

 ソファベッドに座った石川が言う。俺は仕方なくその言葉を復唱した。

「これから何するんでも俺に許可とれ。お願いせえ。わかったな」
「……わかった」
「わかりました、や、睦雄」
「……わかりました」

 今日から調教が始まるのだと、俺は肝が冷えていくのを感じた。

 この家にいる間、俺は全裸でいることを命じられた。射精も禁止された。禁止されなくても、射精するつもりなんかなかったが。食事は、石川が母屋から持ってきた残り物。それを床に置かれ、俺は四つん這いで犬のように食べた。手を使うことは許されない。少しでも皿からこぼすと、「汚いど、舐めてきれいにせえよ」と蹴り倒された。フローリングの床を舐めていると、涙が出そうになった。

 夜は床で寝かされた。硬く冷たい床。いくら夏とはいえ、裸で寝ていると風邪をひくのではないかと不安になる。

 朝晩、石川にフェラチオさせられた。石川がソファベッドに横になり、雑誌を読んだりテレビを見ている間、ずっとしゃぶらされる。石川は「イキ」をコントロールするので、1時間以上しゃぶらされる。勃起したままでいるのはツラくないのだろうか。

「イクど」

 雑誌を放り投げ、石川が座りなおす。俺は命令されている言葉を言う。

「イッてください、俺に石川の精液を飲ませてください」
「そんなに男の精子がうまいんか?」
「おいしいです、飲ませてください、お願いします」
「仕方ないの、変態、一滴もこぼさず飲めよ」

 もちろん本気で飲みたいわけじゃない。石川が小刻みに腰をふる。俺もラストスパートのつもりで、顔を動かした。頭を押さえつけ、石川が俺の中に射精した。ドクドク溢れる精液を俺は直飲みする。もう精液を飲みこむ事にもなれてしまった。石川のチンポを舐めてきれいにしたあと、「ありがとうございました」と土下座する。

「睦雄、お前、勃起しとんな」

 俺は勃起したチンポを隠すように頭を深くさげた。

「シコりたいか?」
「……いらん」
「シコりたいかて聞いとんのや」

 不機嫌に石川が言う。こういう時の返事はyesしかない。

「はい、シコりたいです」
「ほな、俺にお願いしてみ」
「お願いします、シコらせてください」
「誰の何をや?」
「俺のチンポを、です」
「変態奴隷の睦雄のチンポ、や」
「変態奴隷の睦雄のチンポ、シコらせてください」
「ええで」

 許しが出て、俺はすでに先走りでヌメるチンポを握ってシゴいた。

「はぁ……はぁ……アッ……ああ」
「気持ちええんか?」
「はい、気持ちいいです」
「俺に見られとんのにか?」
「はい、見られて気持ちいいです」
「変態やからの、睦雄は。見られとる方がコーフンすんのやろ?」
「はい、興奮します」

 実際、その通りだった。石川に見られながら、石川に辱めの言葉を浴びながらシゴくのは、羞恥心と一緒にたまらない快感があった。特に、絶頂間際になると、もうなんとでもしてくれ、そんな気分にさえなった。

「よし、そこまでや」

 急に石川に止められた。イキたい。イケない。

「言うたやろ、射精禁止やて。少しシゴけただけでも、ありがたく思えよ」

 ニヤニヤ笑う顔を見て、射精禁止の意図が読めた。こうして寸止めを何度も繰り返すつもりなのだ。気持ちが落ち着くまでしばらく、俺は股間の熱を我慢しなければならなかった。

 石川の家に来て5日が経った。俺の射精禁止も5日目ということになる。頭にはイキたい、ということしかない。野球部の一年生と対決した時よりツラい。暇さえあれば、思い出したように俺にチンポをシゴかせ、勃起させる。この頃にはもう、石川が俺のチンコを見ている視線を感じただけで、勃起するようになっていた。そのことで石川にからかわれると、先からは汁が溢れてダラダラ下に垂れた。

「見られとるだけで我慢汁垂らすんか、お前はほんまに真性の変態やの。今日はあいつらが来るで、お前の好きなチンコ、いっぱいしゃぶらせたるわ」

 あいつら。石川の連れの3人のことだ。そして昼過ぎ、3人がやってきた。

 坊主頭は健二、細目は拓也、長髪は春樹。春樹だけは、いつも俺のシゴキには参加しない。石川のそばに寄り添って、白けた顔で俺を見ている。俺にはそれが一番こたえた。見下ろす目は、心底俺を軽蔑していた。何もしないなら、来ないで欲しかった。

 健二は部屋に入るなり、俺を見て「お、奴隷が裸でチンコ勃たせとるやんか」とからかってきた。

「そうや、お前らのチンポしゃぶりとうてタマランのやて」

 石川が俺のチンポをビンタする。痛みで俺は呻く。それから俺は健二と拓也に口を犯された。2度目は、復活するまでしゃぶらされ、3度目は、少し休憩を挟んでから。精液は出さずに全部飲まなくてはならない。

 石川たちはテレビゲームをする傍ら、俺にフェラさせたり、強制オナニーさせ寸止めさせたりして遊んでいた。俺のチンポが少しでも縮んでくると、またシゴかされ、常に勃起の状態を保つようにされた。5日目ともなると、少し触っただけでもイキそうになるというのに、生殺しの状態を続けられ、ツラさは限界に達していた。

「石川、もうイカせてくれ……」

 俺は泣いて石川に頼んだ。

「頼み方があるやろ?」
「お願いします、イカせてください」
「必死さが足らん」
「お願いします! イカせてください! もう我慢できひん、頼む、石川……!」
「まだアカン」
「頼む! もう、無理や! イカせてくれ! 何でもするから!」
「何でもすんのか?」

 ゲームを中断し、石川がゆっくり俺の顔を見た。取り返しがつかなくなる、それはわかっていたが、今の状況といったい何が違うのか、と自棄になって「なんでもする! なんでも言うこときくから!」と俺は叫んでいた。

「ほんなら、ここにおる全員、口でイカせたら、オナッてもええど」

 底意地の悪い条件だ。健二と拓也は4度目。石川は朝、俺の口にイッたから2度め。春樹は……

「俺は嫌やで、こんな奴に触られるのも嫌や」

 今まで静かだった春樹が吐き捨てるように言った。俺に侮蔑の目を向け、顔をゆがめている。俺はたまらず、目を逸らした。

「ほんまにお前は睦雄、嫌うとんな」

 石川が呆れたように言い、

「ほんなら春樹はなしや、そのかわり、俺を2回イカせえよ」

 更に条件が悪くなってしまった。

 順番は俺に決めさせてもらえた。俺は石川を一番に選んだ。あとの二人をやっているあいだに、石川のインターバルを取れると思ったからだ。石川の前に跪き、

「変態奴隷の俺にチンポしゃぶらせてください」

 と頼んで許しをもらってから、舌を出して石川のチンポを口に咥えた。反応しておらず、柔らかいチンポはしゃぶりにくい。舌を広げ、こするように舐めると、次第に硬い芯を持ち、立ち上がってくる。俺のチンポも限界まで膨らんでいた。自分がイキたい一心でしゃぶりあげる。

 石川が感じたように息を吐いた。その吐息の色っぽさに、俺は不覚にも、イッてしまった。咄嗟に手で塞いだが、5日間、溜まっていたものは、とめどなく噴き出てくる。

「おいおい、睦雄、お前が一番先にイッてどうすんな」

 俺の口からチンポを引き抜き、石川が俺の前に立つ。

「男のチンコ咥えてるだけでイッてまうて、どういうことな? そないに好きか? なぁ、睦雄? 男のチンコがそないに好きか?」

 石川が残忍に笑うので、俺は顔を青くした。

「わ、悪かった、ずっと止められてたから……もう、我慢できひんかったんや……」

 言い訳すると拳が飛んできた。殴られたのは久し振りだった。軽いショックを受けつつ、石川を見上げる。

「次、俺の許しなくイッたら、お前のチンポ、ハサミで切り刻んだるど」
「もう、もうせん、もう勝手にいかんから! それだけはやめてくれ!」

 石川は俺に背を向け、棚の上から靴の箱をおろし、その中から黒い靴紐を出した。

「健二、こいつのチンポ、これで縛ったれ。これで勝手にイクゆう粗相はできんやろ」
「おお、そうやの」

 健二が靴紐を受け取り、拓也が俺のチンポを掴んだ。健二がチンポの根元に靴紐を巻きつけ、縛り上げる。

「ほんならやりなおしや。俺らを2回ずつ、イカせえ」

 非情に石川が言い放つ。またハードルがあがってしまった。俺は諦めて、石川の股間に顔を埋める。情けなさと悔しさで、視界が滲んだ。



東雲探偵異聞録

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俺とお前(2/14)

2020.12.23.Wed.
<前話>

 真弓を人質に取られる形になり、俺は石川のいいなりになるしかなかった。旧校舎でのリンチのあと、

「明日の放課後、またここへ来い。ええな」

 と約束させられ、一日目は終わった。体中が痛んだ。その日の夜は、痛みと悔しさで眠れなかった。

 翌日、俺は旧校舎に向かった。そこには高橋をのぞいた昨日と同じメンバーがいた。入るなり、正座させられた。昨日石川を殴ったことを1時間以上かけて謝罪した。年下の1年に土下座をするのは屈辱だったが、真弓のためには仕方が無いと我慢して耐えた。

 そんなことが2、3日続いたある日、俺に恨みを持つ奴がいる、とメンバーが増えた。そいつから殴られたあと、俺はそいつに土下座した。毎日、俺を殴る奴は入れ替わった。

「顔は殴んなよ」

 石川はいつも通り机に座って煙草をふかしている。たまに調子づいた奴がいると、

「そんくらいにしとけ。これ以上殴ったら壊れるからの。お前、こいつ殺してもうて、責任取れんのか?」

 と止めに入ることもあった。石川は俺を長くいたぶるために体調管理をしているのだ。

 一ヶ月近くたち、俺はただのサンドバックになっていた。体中、痣だらけ。最近少し内臓の調子がおかしくなり、食事をしても吐き出すようになってしまった。

 冬休みに入り、俺はしばらく石川たちから解放された。休みが終わればまたサンドバックに逆戻り。調子が戻ってきた体もまた壊すことになるだろ。そう思っていたが、休みあけから、石川たちの遊びは少し変化した。

「今日は裸になってもらおか」

 石川が唐突にそう言い出した。

「は、裸は嫌や……」

 力なく反抗する。頬をぶたれた。

「お前は誰の奴隷や? え? いうてみ?」
「い、石川の……」
「そうやろ? ほな、はよ脱げ。それとも、真弓を裸にしたろか?」
「わかった! 俺が脱ぐから!」

 満足げに石川は微笑む。裸になった俺を見て、坊主頭と細目が口々に「恥ずかしないんか、情けない奴やで」と俺を馬鹿にする。

 石川が俺の体にマジックで落書きをはじめた。他の二人も真似をする。長髪はいつも通り、興味なさげに、机に座って窓の外を見ていた。

「い、石川、それ、油性やんか……」
「そうで? 簡単に消えたらあかんからの」

 3人はゲラゲラ笑いながら俺の体に油性マジックで辱める言葉や絵をかいていく。俺のチンコは真っ黒に塗りつぶされた。

「これで、廊下の端から端まで、ダッシュや」
「そ、それだけは勘弁してくれ」

 もう部活が始まっている。文科系の部室がある廊下を走っていれば、いつか誰かに鉢合わせるかもしれない。

「ほんなら、真弓に走ってもらうか?」
「走ってくればいいんやろ!」

 俺はやけくそになり、落書きされた体で、廊下を走った。1往復。幸い誰にも見つからずにすんだが、それじゃ面白くない、と2往復目。3往復、4往復……10往復させられた時には、羞恥よりも、体力的にキツくなっていた。肺からゼエゼエ息を絞り出す。廊下を何往復もしていたせいで、部室から顔を出した部員に俺の素っ裸をみられたが、もうそんなことはどうでもよかった。休ませてくれ……そう石川に頼んでいた。

 体への暴力が減ったが、今度は俺の羞恥心を煽るイジメが増えた。放課後、旧校舎の教室に入ればすぐ裸になるように命じられ、強制オナニーをさせられた。机の上に立って、窓の外に向かってオナニーさせられ、射精の飛距離を計られたこともある。窓の外を歩く奴に見られたことは1度や2度じゃない。放課後のしごきは、一部では有名な話になっていた。そのせいで、わざわざ見学にくる奴もいた。

「俺のオナニーショーを見てください、お願いします」

 石川から、そう言えと命じられていた。客がきた時、俺は前に立ち、客に向かってそう言ってから自分のチンコをしごいた。

「すごいな、もう先走り出てヌルヌルやん」
「人に見られながらマスかいて、恥ずかしい奴。俺なら死んでるわ」
「いや、こいつは見られて興奮する変態やろ」

 見物客の揶揄に俺は赤面する。俺は真弓のためを思ってその恥辱に耐えていた。

 新学期になり、俺は3年、石川たちは2年に進級したが、俺へのイジメは続いていた。

 ある時、野球部の奴ら5人が、一年生を連れてやってきた。そいつは気の弱そうな奴で、裸にむかれたあと、俺の横に立たされた。こいつも野球部で俺と同じような扱いを受けているのだろう。

「どっちが先イクか、競争や」

 3年の野球部の主将が言う。

「ええの。負けるなよ、負けたら承知せんど」

 石川は口元に笑みを浮かべていたが、目は笑っていなかった。勝負事に負けることは、たとえどんなつまらないことでも我慢がならない性格なのだろう。俺が負けることになったら、またどんなリンチがまっているか……。俺は必死にチンポをシゴいた。

 俺たちの様子を見て他の奴らは笑い転げる。石川だけが、鋭い目つきで俺のことをジッと睨むように見ていた。

「ううっ……」

 隣の1年が呻く。苦しそうに目を瞑っている。チンポから白い精液が飛び出した。

「俺の奴隷の勝ちやな」

 主将が石川に向かって言う。

「一週間後、リベンジさせてや」

 石川の提案に、主将は「いいやろ」と承諾した。

 石川は暗い笑みを湛えながら、俺を見据えた。

「特訓やの」

 その日から、俺は毎日オナニーさせられた。何度も、何度も。最後の一滴まで絞り出された。その頃にはもう快感なんてなくて、ただ痛いだけで、俺は泣いて石川に許してくれと縋っていた。

 リベンジ二日前、俺は射精を禁止された。チンポをシゴいて勃起させられ、イク寸前で「そこでやめや」と止められる。それを何度も繰り返された。今度はイケないつらさを味わうことになった。

 リベンジ当日、俺は朝から石川の教室に出向いた。来いと言われていたからだ。トイレに連れ込まれ、そこでオナニーしろと命令された。俺はチンポを出し、シゴいた。また寸前で止められる。

「今日の放課後、負けるようなことがあったらチンコ切ったるからの、ええな」

 今日はなんとしても勝たなければ、と思った。

 休み時間のたびに石川の教室に出向き、石川に見られながらオナニーして寸止めされた。昼休みには、ズボンのチャックをおろすだけで、俺のチンポは勃つようになった。勃起したチンポを掴んでシゴくと、鈴口から先走りが溢れてくる。イキたい。もうイッてしまいたい。勢いづく俺の手を石川に掴まれ、止められた。

「イクなよ。先走りでヌルヌルやの。そんなにシコりたいんか?」
「あぁ……石川……シコりたい」
「変態やの、頭の中、そればっかりか?」
「そうや……イカせてくれ、もう辛いねん」
「放課後、イカせたる、もう少しの辛抱やで、睦雄」

 年下に呼び捨てされても気にならないくらい、俺の頭はイケないもどかしさでいっぱいだった。思い切りシコッて気持ち良く精液を吐き出したかった。放課後を待ち遠しいと思ったのは、これがはじめてだった。

 特訓の甲斐あってか、今度は俺が勝つことができた。少しあとで射精した1年は、負けたことに顔を青くさせていた。こいつも負けたあとに、シゴキが待っているのだろう。俺のチンポの運命がかかっていたんだ、仕方が無い。

「ようやったの、睦雄」

 珍しく石川が奴ほめてくれたので、俺はほっとした。だがそれも束の間。

「今度はこいつらにフェラさせようや。それでどっちが長くもつか、勝負や」

 主将がとんでもないことを言い出した。

「ええで、面白そうや」

 石川はそれを快諾する。

「正夫、まずはお前からしゃぶれ」

 正夫と呼ばれた1年の奴隷は、俺の足元に跪き、なんの躊躇いもなく、俺のチンコをしゃぶりだした。驚いて思わず腰が引けた。こいつ、今まで野球部で他の部員のチンコをしゃぶっていたのか?!

「しっかりこらええよ、負けんなよ」

 と坊主頭が俺の尻を思い切り平手で叩いた。正夫はなれているだけあって、上手だった。出したばかりだったが、二日間、射精禁止にされていた俺は、あっという間にまた勃起させてしまった。

「ううっ……ん……」

思わず声が漏れる

「男にしゃぶられて、何感じとんねん!」

 と坊主頭が怒鳴る。負けたらどんな仕置きが待っているか。俺は石川を見た。石川は携帯電話でタイムを計っていた。俺は必死に堪えたが、正夫に強く吸い上げられ、射精してしまった。正夫の口に出してしまったことを悪く思いながら、ドクドクと全部吐き出し、チンポを引き抜いた。正夫は俺の出したものを飲み込んだ。そう教育されているのだろう。

「次は睦雄、お前の番や。しっかりしゃぶれよ。負けたらチンコ、火であぶったる」

 恐ろしいことを笑いながら口にする。そしてそれを実行する。それが石川だ。

 俺ははじめて男の性器を口に咥えた。さっきイッた時の精液と新たに滲み出てきた先走りの味がする。これが男の精液の味なのか。堕ちた自分が情けなくて泣きそうになりながら、見よう見真似で舌と唇を動かした。

「あっ……んんっ!」

 正夫が感じた声を出す。俺のフェラが気持ちいいのだろうか。同じ境遇の身同士、俺は正夫に親近感を抱いていた。ただイカせるだけじゃなく、気持ちよくイカせてやろう、そんな気持ちになったのはそのせいだった。

「あっ! あっ! ダメっす!!」

 正夫が俺の頭を鷲掴み、腰を振る。それを見て外野は大声で笑う。俺はむせそうになるのを我慢しながら、正夫のチンポをしゃぶった。

「はぁっ、あああっ!! イクっ! イクーッ!!」

 正夫が甲高く叫んだ直後、俺の口の中にドッと精液が溢れた。その量と、生暖かい舌ざわり、独特な匂いに、吐きそうになっていたら、

「吐くな! 全部飲め!」

 石川の鋭い声が飛んできた。吐き気を我慢しながら正夫の精液を飲み込んだ。

「どうや、時間は」

 主将が石川の手許の携帯を覗き込む。

「睦雄の勝ちや。睦雄のほうが20秒近く、長くもった」

 石川の言葉に俺は安堵した。泣きそうな正夫には悪いが。

 この一件以来、俺は強制オナニーに加え、長髪以外のチンポをしゃぶらされるようになった。毎日男のチンポをしゃぶり、オナニーさせられ、遊びで何度もイカされた。見物客のチンコも咥えさせられるようになった。

「俺にチンコしゃぶらせてください。俺の口に精子出して下さい、お願いします」

 そんな屈辱的な台詞を言わされ、変態だのマゾだの罵られながら、泣きそうになるのを吐き気とともに我慢して、入れ替わり立ちかわり、口にチンコを突っ込まれた。

 最高で、一日20人近いチンポをしゃぶったこともある。

 そんな時、石川はデジカメで写真を撮っていた。俺の写真はもちろんだが、俺にフェラさせている奴らの顔も映るアングルでシャッターを切っている。あとで何かあったとき、こいつらもこれをネタにして脅すつもりなのだろう。そんなことに気付かない馬鹿な奴らは、俺の口の中で精子を吐き出し、満足げに帰って行った。

 この頃、真弓から「別れたい」というメールがきた。俺の噂を真弓も聞きつけたのだろう。真弓という人質がいなくなったのに、今度はデジカメの画像のために、俺は石川の奴隷をやめることができなくなった。

 季節は夏になった。



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俺とお前(1/14)

2020.12.22.Tue.
※閲覧注意。受攻両方クズ、いじめ、性的シゴキ、SM、微スカ、初出2008年

 俺が入学した時、上級生は優秀な奴らが多かったらしく、おとなしめで、中学から悪いほうだった俺は割と好きかってやってきた。

 2年に進級して半年が経った秋、目に付いた3年生をからかってやったことがある。そいつは高橋というひょろっと青白い奴で、山の向こう、岸ヶ丘村というイナカから通っていたので、そのことも併せてからかいのネタにした。

 翌日の昼休み、高橋が俺のクラスにやってきた。正確には、連れて来られた、という方がぴったり当てはまるだろう。

 高橋は青い顔をさらに青くして、隣に立つ男に、「あいつ」と俺を指差してきた。そいつは、短いシルバーアッシュの髪を逆立て、耳にいくつもピアスをはめ、制服を着崩した1年生だった。3年の高橋が1年を助っ人に連れてきたのか。俺は嘲りの笑みを浮かべながら、席を立ち、そいつらのもとまで歩み寄った。その男からはかすかに香水のような匂いがした。特別見た目に気を使う奴らしかった。

「あんたが土井か?」

 一年が言う。好戦的な目つきで、生意気に俺を睨んでくる。

「そうや。お前は?」
「俺は石川や、石川祐介言うのや。昨日、何もしとらんのに、こいつをどついてくれたらしいやん」

 石川と名乗った1年生は高橋の肩に腕をまわし、引き寄せた。高橋は青い顔で俯いている。

「それで、1年連れてきたんか? お前、年下に頼って情けない思わへんのか」

 俺は高橋に言ってやった。高橋はチラッと俺を上目遣いに見て、口を歪めて笑った。

「何笑ってんねん」
「別に」

 と高橋が言う。俺はその態度にイラついた。

「まぁ、聞きや。昨日、帰りのバスん中でこいつに会うてな、顔に痣作っとるから理由聞いたら、おまえにやられたいうしな。こいつとは同じ村でな、ガキの頃からよう知っとんのよ。せやから、俺もこんなんやられて、黙っとれんのよ」

 石川は妙に人懐っこい笑みを浮かべて言った。

「ほんならどうすんねん。お前がこいつの仇取るんか?」
「まぁ、そうなるなぁ。ちょっと来てくれるか、先輩?」

 俺は石川たちと校舎を出た。数年前まで一年生が使っていた旧校舎に入る。ここは今は、文科系の部室があるばかりで、この時間、誰もいない。その中で、空きのまま放置されている教室に入った。入った瞬間、「ハメられた!」と思った。そこには、石川の連れらしい1年が3人、待ち構えていた。

 一人は大柄な坊主頭、一人は女のような顔をした長髪、もう一人は目の細い茶髪。入ってきた俺を見てニタニタ笑う。

「紹介するわ、この人が、土井睦雄。昨日公平を殴った奴や」

 高橋の下の名前は公平というらしい。そんなことは今、どうでもいい。この人数、さすがの俺だって勝てるわけがない。これからリンチが始まる。俺は唾を飲み込んだ。

 高橋は問題じゃない。こいつら4人のうち、一人くらいは道連れにしてやる。この中でリーダー格はおそらく……石川だろう。残りの3人は石川の発言を待っているし、石川ほどの迫力も感じない。だったらこいつを道連れだ。俺はやられる前に石川に殴りかかった。

 不意打ちをくらって石川の表情がかわった。さっきまで浮かんでいた笑みが消え、眼光が鋭くなる。

「なにしとんのじゃ、ボケが!」

 坊主頭が叫び、飛びかかってきた。

 俺の2発目は石川に届かなかった。届く前に坊主頭に羽交い絞めにされ、石川から引き離された。石川は殴られた頬を指で撫でながら、また笑った。今度は残忍な笑みだった。

「俺の顔に傷つけたん、死ぬほど後悔さしたるで」

 石川はそう言うと、置きっぱなしになっている机に腰をおろし、ポケットから出した煙草を口に咥え、火をつけた。それが合図であったように、細目の奴が俺に殴りかかってきた。坊主頭に押さえつけられたまま、俺は細目に何度も何度も殴られた。坊主頭に突き飛ばされ、床に倒れこむと、その上から、二人がかりで殴られ、蹴られ続けた。体のどこにも、無事な場所はない、そこまでぼこぼこにされ、俺は意識を失った。

 頬をぶたれ、目を覚ます。俺の真上に石川の顔。石川は、俺の胴をまたいで椅子の上に座っていた。そのせいで俺は立ち上がることができない。両腕は坊主頭と細目がしっかり床に押さえつけている。

 椅子に座る石川は煙草の煙を吐き出し、俺の顔の上で灰を落とした。熱くはないはずだが、俺は咄嗟に顔を振って灰を避けようとした。

「なぁ、先輩、公平に謝ったってくれるか。昨日は俺が悪かったですて、詫びいれてくれるか」

 頬杖をついて石川が言う。その頬が少しはれているのは、さっき俺が殴ったからだ。

「なんで俺が謝らなあかんねん、寝言は寝てから言えや!」

 精一杯の虚勢ではあったが、俺にもプライドはある。

「眠いこと言うとんのはお前やろうが。こんなとこで時間食うとる暇、ないのやで」

 と煙草を俺の顔に近づけてくる。ジリジリと燃えるオレンジの炎が、俺の目の前にくる。

「なぁ、先輩、片目潰されんのと、公平に謝るの、どっちが賢い選択か、わかるやろ?」

 煙草が少し上に移動して、チリッと俺の眉毛を焼いた。

「あっ! つうっ!」

 痛みのような熱さを感じ、顔を振る。石川は笑いながら煙草を口元へ持っていき、深く吸い込んで煙をはいた。

「な? 熱いやろ? 眉毛全部、煙草で焼いたろか?」

 こいつなら本当にやりかねない気がして、俺は「わかった!」と叫んでいた。

「謝ればいいんやろ! 高橋、昨日は俺が悪かった! これでいいんやな!」

 横に立つ高橋が「うん」と頷いたのに、

「あかんあかん、先輩、そないな謝り方、誠意がない。ほんまに悪い思うとるんか? 悪い思うとるなら、土下座せなあかんやないか」
「なっ、なんで土下座なんか!」
「せんのか?」

 冷たい声で言う石川の指の間から煙草が落ちた。それはモロに俺の顔にあたった。熱さに身を捩って煙草を振り払う。

「あっ、熱いやろが!」
「土下座するか?」

 依然として冷静に石川は言う。俺は言う通りにするしかなかった。

「わかった、土下座する、すればいいんやろ」
「はじめからそうせえ、ボケが」

 隣で坊主頭が笑う。畜生、なんで俺がこんなガキに。石川が退いたので、俺は起き上がり、高橋に向き直って正座した。とりあえず今は恥をしのんで土下座するしかない。そのあと、俺のダチに招集かけて、こいつらボコり返してやる。そう考えて、俺は悔しい気持ちを我慢して、高橋に土下座した。

「昨日は俺が悪かった」
「あかん」

 俺が言い終わる前に、石川が遮る。

「昨日は殴って申し訳ありませんでした、本当にすみません、許してください、許して頂くためなら、僕はなんでも致します、こう言え」

 椅子に座って石川が言う。石川を睨んでいたら、坊主頭がまた俺の背中を蹴ってきた。キレそうになるのをこらえる。

 俺は石川の言葉を思い出しながら復唱したが、「ちゃうちゃう、抜けとる言葉があるど」とやり直しさせられ、今度は声が小さいとやり直しさせられ、次は誠意がこもってない、とやり直し、土下座するタイミングが悪いとやり直し、とにかくつけられるイチャモン全てつけられ、何度もやり直しをさせられ、1時間近く、大声で叫ぶように謝罪し、土下座した。

「ゆ、祐介、俺、もうええんで……」

 ついには高橋のほうが音ををあげた。

「何を言うとんな。公平、こんなもんで許したる気か? 優しすぎるわ。それはこいつのタメにならんのえ?」
「で、でも俺はもうええよ、それに授業も終わるみたいやし……」

 6時間目が終わろうとしていた。

「ほうけ。ほなら公平はもう帰り。あとは俺らがやっとくわ」

 石川に解放され、高橋は逃げるように教室を出て行った。

「公平はああ言うたけどな、俺らはまだ許したわけちゃうんど?」

 坊主頭が言う。細目が俺の髪の毛を引っ張り、グイグイ振り回す。長髪の女のような奴は、石川の後ろに突っ立って、興味がないふうにそっぽを向いている。

「高橋はいいて言うたんや、もうお前らには関係ないやろ」

 俺が叫んで言うと、坊主頭が腹を蹴ってきた。呻いて前にのめりこむ。いつまでこんなリンチが続くのか。

「なぁ、お前、たしか女、おったよな?」

 のんびりした口調で石川が言った。俺はギクリとなった。「なんていう名前やったかな……確か……」

「お前! 真弓になんかしたら殺すぞ!!」
「そうか、真弓言うんか」

 石川がニヤリと笑う。しまった、と俺は自分の馬鹿さ加減を呪った。こいつは真弓のことなんて本当は知らなかったんだ。俺にカマをかけ、俺がまんまとそれにひっかかっただけだ。

「真弓連れてきて、お前の前で犯したろか?」

 楽しそうに石川が笑う。怒りで目の前が霞んだ。

「石川ああぁぁっ!! 真弓になんかしてみい!! ほんまに殺したるからなあぁっ!!」
「真弓が今日、無事に家に帰れるかどうかは、おまえ次第や」

 石川が俺の目の前に立った。俺はそれを見上げる。坊主頭と細目が、両脇で俺の体を押さえているので、俺は立ち上がることもできない。ギリギリと石川を睨みつけた。

「真弓を助けたいのやろ? ほしたら、俺の言うこと、なんでも聞くか?」

 嫌だと言えば、真弓はこいつらに襲われ輪姦される。俺は真弓のために頷いた。

「なんえ? ちゃんと言葉で言うてみい」
「わかった、お前の言うことをなんでも聞く。だから真弓には手出しすんな」
「ずいぶんかっこいいこと言うやないか」

 坊主頭がからかうように言う。俺は無視して石川だけを睨み続けた。

「男と男の約束やど? これを破ったら、真弓がどうなるか、わかっとるな?」
「わかってる」
「ここにおるこいつらが証人や。お前は俺の奴隷やと、今ここでハッキリ宣言せえ」
「お、俺は、石川の奴隷や」
「ちゃうやろが、土井睦雄は石川祐介様の奴隷ですて言わんかい」

 と、細目が俺の頭を押さえつける。俺はその言葉を繰り返した。悔しくてたまらなかった。

 石川は膝を折って、俺の前にしゃがみこんだ。俺の顎を掴み、ニッと笑う。

「契約成立や、今日からお前は俺の奴隷で」

 目の前が真っ暗になった。



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