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君が笑った、明日は晴れ(41/89)

2020.05.13.Wed.
1話前話

「浦野……」
「出そう?」

 俺は頷いた。

 浦野が右手で先を、左手は竿を刺激してくる。

「あっ、く」
「俺ね、山口さんとエッチするとこ想像しながら、一人でずっとしてたんだ」

 俺がズリネタってことか? こいつ、河中と同じこと言いやがる。そんな告白聞きたくないって。

「山口さん、これ、舐めてもいい?」
「……なに言ってんだ」
「一度だけ、ね?」

 浦野が屈みこんで俺の股間に顔を寄せた。口を開き、赤い舌を出す。ペロ、と犬みたいに先を舐めた。

「……こんな味なんだ」

 と唇を舐めたと思ったら亀頭を口に咥え込んだ。

「おい、浦野、やめろって」

 あっ、今こいつの歯が当たった。いてぇ。好奇心だけでやる奴のフェラほど怖いもんはないな。

 そういえば、カンサイは部活の後輩とやってるから経験があるのは納得だけど、 河中はいつ誰と経験を積んだんだ?

 はじめから慣れた感じで、少しの躊躇も戸惑いもなかったし、浦野と違って上手かった。高校入学前からそういう経験があるということだ。

 まぁあの顔だから選り取り見取りで、やる相手には困らなかったんだろうけど。俺のことを好きだといいながら、やることはやってたってことか。

「浦野、もういいだろ」

 下手くそなフェラじゃいけそうにない。起き上がった浦野は手で口を拭い、「思ってたより難しい」と軽い挫折感を滲ませた声で言った。そんなとこ、勉強熱心にならなくていいから。

「山口さん、寝転がって」

 と肩を押された。ベッドに横になった俺の上に浦野が覆いかぶさる。腹に生暖かい精液の感触。顔を顰めた。だから拭けって言ったのに。

「こうするの、気持ちいいね」

 俺の胸に顔を乗せて浦野が言う。その手は俺の股間のものを握って上下に扱いている。

「はぁ」
「気持ちいい?」
「あぁ」

 浦野に首筋を舐められ、ぞくりと鳥肌が立った。首、鎖骨、胸を吸ったり舐めたりと、浦野は持っている知識を総動員して俺に愛撫を与えることに一生懸命だった。

 乳首を甘噛みして吸われた時だった。

「あっ!」

 脳天までしびれるような快感が一瞬、走った。俺の反応を見て浦野はそこを執拗に責めたが、さっきの感覚は一度きりで、二度目がくる前に浦野の手によってイカされた。俺の腹には2人分の体液。 浦野はそれを手で混ぜ合わせる。やめなさいって。

「一緒にシャワー浴びよう」

 浦野に手を引っ張られ、風呂場に向かった。

「お前の親は?」
「仕事。帰ってくるまでにはまだ時間あるから大丈夫」

 キュッとノズルをひねり、シャワーを出す。しばらくして湯気が浴室にたちこめた。シャワーで汚れを流し、ボディソープで体を洗う。泡まみれの浦野の手がまた俺の股間を刺激してきた。さっき出したばかりで敏感になっていたそこは、拙い刺激に少し痛いほどだった。

「もう、大きい」

 充血して固くなっていくのを見て浦野が言う。

「お前もな」

 浦野はさっきからずっと勃ちっぱなしだ。向き合ってお互いのものを激しく扱く。異様に興奮した。浦野の体を壁に押さえつけキスした。

「あっ、山口さん、もう出るっ」

 先にイッたのは浦野だった。俺の腹にまで飛んできた。

「二回目なのに早いな」
「うるさいなあ」
「それなのにまだ元気だな」

 大きさが損なわれないソレは三度目のゆとりを見せている。若いなぁ。

「山口さんだってもうイキそうじゃないの」

 確かに俺も出したばかりだが限界が近かった。浦野は俺の様子を窺いながら手のひらで先を包み込んで揉みしだく。

「ん……」

 ヌルヌルになったそこを中心に雁首に指をひっかけて追いたててくる。

「あっ、はぁ……」
「山口さん、やらしい顔してる」
「う、はぁ、あぁ」
「手と口、どっちがいい?」

 目を瞑って喘いでいた俺の頭に、河中の台詞が甦った。

『最後、どうして欲しいですか? 手がいいですか、口がいいですか?」

「ね、山口さん、どっち?」
「あぁ、あ、かわ、な、か」
「え……? 今、河中って言った?」
「言って、ねえよ」
「嘘だ、河中って言った!」

 浦野に強く握られ顔を顰める。

「浦野、痛い」
「ほんとのこと言ってよ、河中の名前呼んだだろ」

 呼んだか? 呼んでないだろ。酸素の薄い浴室で絶頂間際まで追い詰められ、頭が朦朧として俺も正直覚えてない。

「呼んでないって」

 たぶん。

「俺を信じろって」

 だからイカせろ。

 いまいち納得できない顔だったが、浦野の手がまた動き出し、俺は間もなく果てた。

 ※ ※ ※

 部屋に戻ってからも、せがまれるまま浦野とキスし、やたら体を密着させながら話をして時間を過ごし、浦野の母親が帰ってくるのとほぼ同時の午後七時過ぎにマンションを出た。

 セックスまがいの行為に快感を見出し、好奇心からもっと先へ進みたいと願う浦野とあれ以上一緒にいたら本当に間違いをおかしてしまいそうだった。

 俺もどうにかなりそうだ。河中との一件があって以降、俺の抵抗感が薄れている。カンサイや浦野に迫られ、以前なら考えられないようなことをしてしまっている。

 マズイ。そう思うのだが、一度向こうへ足を踏み入れると案外気持ち良くて、どうでもいいかと思えてくるから俺は自分が恐ろしい。しばらく浦野に会うのは控えたほうがいいかもしれない。



消えた初恋 1

少女コミBL!
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