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君が笑った、明日は晴れ(40/89)

2020.05.12.Tue.
1話前話

 放課後、河中がやって来る前に教室を出て、俺は一人浦野のマンションに向かっていた。今朝、こっぴどく河中に振られた浦野に呼び出されたのだ。

 手酷く振られたことで浦野も河中の幻想を捨てることが出来たようだし、未練も持たないだろうから、むしろこれで良かったのだ。

 あいつのために、 律子に頼んで女を紹介してもらおうか、そんなことを考えていたら、浦野のマンションについた。エントランスに立つ浦野が、俺を見つけて手を振っている。

「もう立ち直ってるじゃないか」

 多少は落ち込んでいると思っていたのに、浦野は明るく笑っていた。

「朝はすごいショックだったし落ち込んだよ。でも山口さんが放課後家に来てくれるって言ってくれたから元気になった」
「お役に立てましたか」
「河中の話なんかいいから早く行こう」

 浦野に腕を引っ張られた。切り替えの早い奴だ。

 二度目の浦野の家。今日は浦野の部屋に通された。

「河中がさ、山口さんには二度と近づくなって言うんだけど、べつに気にしなくていいよね?」

 服を着替えながら浦野が言う。河中の奴、浦野にそんなこと言ったのか。

「俺が誰と会おうがあいつには関係ねえよ」
「山口さんは本当に河中のことなんとも思ってないの?」
「思ってない」
「よかった」

 晴れ晴れした顔で浦野が笑った。着替えを済まし、ベッドに座る俺の横に腰をおろした。やたら密着してくる。

「山口さん、キスしてもいい?」

 さっそくそれを言い出したか。直球だな、こいつ。

「もうしない。する必要もないだろ」
「まだ教えてもらってないこと、たくさんあるよ」

 と俺の手を握ってくる。もしかしてこいつは最初からこれが狙いで俺を家に誘ってきたのか? 浦野が俺になら挿れられてもいいと言ったことを思い出した。

「俺がお前に教えることはもうないよ。あとは実践で身につけて行くしかないんだ、な?」

 浦野の手をはがした。それだけで浦野は傷ついたような顔をする。

「山口さんは俺が嫌い?」
「好きとか嫌いの問題じゃない」
「俺は山口さんが好きだよ、俺が本当に好きだったのは山口さんなんだって河中に振られて気付いた」

 恋愛シュミレーションゲームを思い出すようなペースで最近俺は人から好きだと告白されている。しかも、男ばかりに。どうなってんだ!?

「だからそれは前に説明しただろ」
「違う! 勘違いじゃないよ! 俺本気だもん!」

 叫ぶように言って浦野が俺の首に抱きついてきた。がっちり腕が巻きついて窒息しそうになる。タップしたが浦野は離れない。

「わかっ、わかったって、ちょっとはなれろ!」

 ようやく腕の力が緩み、頬が上気した浦野に顔を覗きこまれた。じっと俺の口元を見ている。

「キスだけ、な、今回が最後、わかったな?」
「うん、わかった」

 囁くように言う浦野の声は俺の口の中に消えていった。

 サカリのついた犬猫と同じで、浦野がキスだけで満足するとは思っていなかった。案の定、俺とのキスで勃起させた浦野は切なげに俺を見て来る。

 またかよ。内心溜息が出た。何回こいつのを握ってやればいいんだ?

「山口さん、俺」
「触って欲しいんだろ?」
「うん」

 仕方がない。今回で最後だ。浦野の大きくなったものを掴んで扱いた。

「はっ、あ、俺、もうダメかも」
「早いな」
「ま、待ってっ、ほんとに、漏れそう……」

 浦野はベッドの上に膝で立って俺の首にしがみついた。深呼吸して気持ちを落ち着かせている。その間俺は部屋の中を見渡してティッシュを探したが見当たらない。

「浦野、ティッシュどこ?」
「あ、切らしててこの部屋にはないんだ」
「取ってくる?」
「ううん、俺、服脱ぐ」

 俺からはなれた浦野はパッパと服を脱ぎ捨て全裸になった。裸になる意味あるのかと疑問に思う俺の首にまた浦野がしがみつきキスしてきた。

 股間は可哀相なくらいギンギンに猛って、鈴口から透明な液体をこぼしている。それをゆっくりと扱いた。

「は、ふっ……」

 浦野が吐息を漏らす。手の中のものがはちきれそうに大きくなった。本当にもうすぐ出してしまいそうだ。

「このまま出したら汚れちまうぜ」
「こっち、きて」

 浦野が後ろへ倒れた。咄嗟に左手で自分の体を支えた。ベッドに横たわる浦野は熱にうかされたような顔をして俺を下から見る。なんだか変な気分になりそうだ。

「腹が汚れるぞ」
「いい、から」

 もうまともにしゃべることも出来ないくらい限界が近くて辛いのだろう。イカせてやるために手を動かした。

「あっ、ああっ、山口さん、気持ちいいっ」
「それは良かったな」

 俺も最近他人のをしごくのが上手くなった気がするよ。

 しばらくして河中は体を震わせ、自分の腹に大量の雄汁をぶちまけた。

「ティッシュ、俺が取ってこようか?」
「いい、山口さんも脱いでよ」
「俺はいいよ、って人の話聞いてんのか」

 体を起こした浦野が、俺のシャツのボタンをはずしていく。一度手を振り払ったら、今度はズボンのベルトを外してきた。

「おい、浦野、俺は今日はいいから」
「俺が触りたいの、黙ってて」

 真剣な顔でベルトを外してファスナーをおろし、中からまだぜんぜんやらわかい俺のものを取り出した。

「な、俺はいいから」
「全部脱いでよ」
「なんで」
「裸で抱き合ってみたい」

 なんかすっごくヤバイ展開になってないか? こいつ、試すだけのつもりが、その道の深みにはまって抜け出せなくなってるんじゃないのか?

「男と抱き合ったって気持ち良くないぞ」
「試さなきゃわかんないよ」

 なかば強引に服を脱がされた。

「山口さんて綺麗な体してるんだね」

 浦野が俺の下半身に手を伸ばしてきた。せがまれたキスに応えながら、浦野に扱かれ、血液が股間に集中するのを感じ、慌てた。やばい、俺、流されそう。



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