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誠意の見せ方(2/3)

2019.08.21.Wed.
<前話>

 義兄の顎を押さえ、唇を押しつけた。大きく見開かれる目を見つめながら唇を舐めてみる。柔らかくて心地よいキスの感触。そこに男女の違いはない。

「おまえっ、ばかっ、なんてことを!」

 俺を押しのけて義兄が声を荒げる。テンパると語彙力が幼稚園児並みにまで落ちるらしい。こりゃあいい。

「お義兄さんが可愛い顔するからですよ。俺、据え膳はありがたく頂いちゃうほうなんで」
「なっ、おい、ばか! どこを触っているんだ!!」

 肩で義兄を押しつけながら服をたくしあげ、直接肌に触った。細い腰。滑らかな触り心地を味わいながら、平らな胸の小さい突起を見つけた。

 クニ、と指で押しつぶすと義兄の体がビクンと反応した。

「敏感ですね」
「違う! いきなり触るから、驚いただけだ!」
「ほんとですかね」

 指で小さな乳首をこねくり回す。義兄は唇を噛んで俺を睨んだ。

「立ってきましたよ。ほら、コリコリにしこってる。乳首感じるんですか? 歴代彼女に開発された? それとも自分でいじってます?」
「もう謝っただろう! 気持ち悪い意趣返しはやめろ…不愉快だっ!」
「気持ち悪い? 気持ちいいの間違いじゃないですか。だって、ほら、こっちも立ってるじゃないですか」

 ゴリゴリと股間を擦り合わせた。俺もだが、義兄も硬くなりはじめていたのだ。

「そんなものを擦りつけるなっ、いい加減にしないか!」
「もうこの際、お互い出すもん出してすっきりしませんか。お義兄さんも、そっちのほうが仕事に集中できると思いますよ。このまま帰ったら悶々として仕事どころじゃないでしょ。誰もいないオフィスでオナニーってシチュは興奮するけど、俺はそれ見らんないし」
「そんなことするわけないだろう! 君じゃあるまいし!」
「じゃあやっぱりここで出していくしかないですよ」
「どうしてそういうことになるんだ!」

 グーで俺の胸を殴ってくる義兄の股間を膝で押して刺激を与える。そこはみるみる硬く、大きくなっていく。

「俺を侮辱するのもいい加減にしろ! そんなに腹が立ったのなら口で言い返せばいだろう! 力づくで辱めるなんて、人として最低だ!」
「もう腹は立ってないですよ。お義兄さんとどこまでできるかなって、ただの好奇心っていうか、チキンレースていうか。俺けっこうその気です。男は無理だけど、お義兄さんならイケる気がします」
「なっ?!」

 眉を顰める義兄の胸に吸い付いた。小さく力のない乳首を舌で掬い上げ、チュウチュウと吸った。ふと、学生の頃付き合った、貧乳の女の子を思い出した。あの子元気にしてるかな。

 義兄は喚きながら俺の服を引っ張ったり背中を叩いたりする。髪の毛を掴まれたときはさすがに痛くて頭をあげた。

「なんですか、もう」
「なんですかじゃない! 自分がなにをしてるかわかっているのか?! さっき痛い目に遭ったばかだろう! 悪乗りはいい加減にしろ!」
「なんなんですかね。お義兄さんの、男をその気にさせる魅力っていうか、色気っていうか。男にモテるんじゃないですか? 今まで経験あったりします?」
「あるわけないだろ!」
「じゃあ俺が初めてだ」

 ズボンの上から股間を揉んだ。逃げようと義兄が体をくねらせる。

「汚れたら恥ずかしいでしょ。腰浮かせて。脱がせますから」
「いっ、嫌に決まってるだろ!」
「染み作ったズボンで外歩けるんですか? そういう趣味?」
「馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
「じゃあ脱がないと」

 ズルッとズボンとパンツをずり下ろした。勃起したペニスがこんにちは。あまり使いこんではいないようできれいな色だ。少し細めかな。

「い、やめろっ、このっ」
「抜き合いするだけですって。この程度でギャーギャー騒ぐなんて、お義兄さん、童貞ですか?」
「そんなわけないだろう! あ、ばか、どこを触ってるんだ!」

 義兄のペニスを掴んで上下に擦った。温かい肉の棒。男のちんこ。なぜか抵抗は感じない。

 足が閉じられないよう、ズボンを蹴り下ろし、膝の間に割って入った。もう足の痺れは治っているが、面白い遊びを止めるつもりはない。

「そんなこと言って。先走りすごいんですけど。俺の手ビチョビチョですよ。見ます?」

 粘ついて糸引く指を義兄に見せた。義兄は顔を真っ赤にして目を逸らした。恥ずかしくて何も言えない様子だ。

「かわいい顔しますね」
「もう……やめろ、やめないか……っ」

 強張った体。震える声。背けた顔から伸びるおいしそうな首筋。軽く歯を立てたら、「んんっ!!」と義兄は体をビクビク痙攣させながら射精した。

「早くない?」

 うっかり零れる本音。ギッと俺を睨む義兄の目が赤く潤んでいる。いじめすぎた? 罪悪感半分、もっといじめて色んな顔が見たい欲望半分。

「お義兄さん、次は俺の番ですよ。ほら、握って」
「いやだっ、断る」
「人にシコらせておきながら、自分はいやってズルくないですか」
「俺はやめろと言ったのに、君が勝手にしたんじゃないか」

 吐き捨てように言って、義兄は俺の下から逃れようと体を動かした。うつ伏せになって匍匐前進する。

「うーん、手でしてくれないなら、こっち使わせてもらいますね」

 尻の割れ目を指でなぞった。義兄の体がビクッと飛び跳ねる。

「なっ、どこを触って……!」
「ローションなんて使ったことないでしょ。俺が使い方教えますよ。彼女ができたらローションプレイできますよ」
「誰がそんなこと!」
「楽しいですよ、ローション」

 蓋をあけたボトルを義兄の尻の上で逆さにした。ボトボト勢いよくローションが零れる。それを義兄の尻になすりつけながら、尻の奥まで行き渡らせた。

「やめっ、やめろ! なにを考えてる! 正気か!!」
「お義兄さんがね、女の子だったら俺の指テクでビチョビチョに濡らせて軽くイカせる自信あるんですけど、男だからそういうわけにもいかないし、俺も男とヤルのは初めてなんで念を入れてローションでベトベトに濡らしておきますね」

 指で肛門を触ったらそこはキュッと窄まった。中指を奥へ入れてみる。意外と侵入は容易い。入り口のキツさは女とさほどかわらない。未使用なことを思えばこっちのほうがキツいかもしれない。

「ううっ、気持ち悪い、なんてことするんだ…! いまやめれば水に流してやる、だから、指を抜けっ! 抜かないかっ!」
「水に流すなんて絶対嘘だもん。めちゃくちゃ怒るでしょ。同じ怒られるなら、最後までヤンなきゃ損ですよ」

 女とヤルときと同じ要領で指を出し入れした。ローションのおかげでスムーズだ。高速で動かしてみた。グチョグチョといやらしい音。

「やめっ、もうっ、ううっ、いやだ、どうして俺がこんな目に…!」
「ははっ、ほんとですよね。仕事中ラブホに10万もって来いって呼び出されて、義理の弟に尻穴ほじられてるんですから」
「やめろ、やめてくれ、ほんとに、頼むからっ」
「大丈夫、そのうち気持ち良くなってきますから」

 風俗で前立腺マッサージを受けたことがある。それを思い出しながら指を動かしてみた。中にあるこぶのような盛りあがり。そこを何度も擦った。義兄の肩がたまにピクンと反応を見せた。

「んっ、ふうっ、う、ううっ」
「良くなってきました? ここ、男でも気持ち良くなっちゃうとこですから、声、我慢しなくていいですよ。ほらほら、聞かせてくださいよ、お義兄さんの声」
「誰が…! ばかにするのも、いい加減にしろ……!」
「強情だなあ」

 ローションを注ぎ足し、指を二本に増やした。前立腺を重点的に責める。義兄は反応を止められないようで、体がビクビク震え出した。

「いやっ、あっ、あ、やめろ、いやだ、んんっ」
「根本の奥のほうがじんわり熱くなる感じないですか? ちんこ勃ちそうっていうか、おし/っこ出そうっていうか。痛いような、気持ちいいような感覚。ないですか? あるでしょ?」

 手を動かしながら問いかけると、義兄は小さく頷いた。

「その感覚に集中してください。普通にオナニーするより、気持ちいいですから」
「いやだ、こわい、こんなの……俺は知らない、知りたくないっ」

 不覚にも胸がキュンとした。義兄がこんなかわいいことを言うなんて思いもしなかった。

「こわい? 俺がいるからこわくないですよ」

 俯いたまま首をフルフル左右に振る。

「君がこわいんだ」
「俺?」
「いつもヘラヘラ笑ってるくせに、今日は別人みたいだ」
「いつもと同じですよ、ほら、こっち向いて」

 肩を持って仰向けにしたら、ほとんど半泣きの義兄がいた。また胸がキュンとなる。

「そんなかわいい顔、他の男の前でしちゃだめですよ」

 肩を掴んだまま義兄にキスした。顎を引いて一瞬逃げようとした義兄も、諦めか好奇心が勝ったのか、自分から口を開いて俺を受け入れた。しっかり密着させ、奥で縮こまっている舌を絡め取った。おずおず応える義兄にまた胸が高鳴る。

「君は誰にでもかわいいなんて言っているのか」
「そりゃあ、口説くために過去にたくさん言いましたけど、いまはお義兄さんだけですよ。もちろん口先だけじゃないですよ。本気でかわいいって思ってます。お義兄さんがかわいいから、キスしたくなったんです」
「男相手に……俺なんか、嫌味で横柄でどこもかわいくないのに」
「あ、自覚あったんだ」

 と笑ったら潤んだ目が俺を睨んだ。いつもみたいな迫力はもうない。またキスしたくなって口を塞いだ。少しして、義兄は目を閉じた。




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