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更新履歴・お知らせ

2017/11/20
雨の日の再会1、更新

2017/11/19
ピンクの唇、完結

2017/11/2
赤い爪、完結

2017/10/28
スカートめくり、完結

2017/10/23
続続続・ひとでなし2、完結

2017/10/22
続続続・ひとでなし1、更新

2017/10/21
続続・ひとでなし2、完結

2017/10/20
続続・ひとでなし1、更新

2017/10/19
続・ひとでなし2、完結

2017/10/18
続・ひとでなし1、更新

2017/09/08
ひとでなし2、完結

2017/09/07
ひとでなし1、更新

2017/09/02
ほんとにあったら怖い話2完結

2017/09/01
ほんとにあったら怖い話1更新

2017/07/28
コンビ愛更新、完結

2017/07/06
第二ボタン2更新、完結

2017/07/05
第二ボタン1更新

2017/05/25
ちょろくない2更新、完結

2017/05/24
ちょろくない1更新

2017/05/16
やっぱちょろい2更新、完結

2017/05/15
やっぱちょろい1更新

2017/02/11
メリクリあけおめ2更新、完結

2017/02/10
メリクリあけおめ1更新

2016/11/14
義父の訪問更新、完結

2016/10/27
覗き2更新、完結

2016/10/26
覗き1更新

2016/10/22
終わらない夜2更新、完結

2016/10/21
終わらない夜1更新

2016/10/16
凹の懊悩2更新、完結

2016/10/15
凹の懊悩1更新

2016/09/28
可愛さも憎さも百倍2更新、完結

2016/09/27
可愛さも憎さも百倍1更新

2016/09/22
利害の一致2更新、完結

2016/09/21
利害の一致1更新

2016/09/16
楽しい記憶喪失!3更新、完結

2016/09/15
楽しい記憶喪失!2更新

2016/09/14
楽しい記憶喪失!1更新

2016/09/13
楽しい同棲!2更新、完結

2016/09/12
楽しい同棲!1更新

2016/09/11
Phantom15更新、完結

2016/09/10
Phantom14更新

2016/09/09
Phantom13更新

2016/09/08
Phantom12更新

2016/09/07
Phantom11更新

2016/09/06
Phantom10更新

2016/09/05
Phantom9更新

2016/09/04
Phantom8更新

2016/09/03
Phantom7更新

2016/09/02
Phantom6更新

2016/09/01
Phantom5更新

2016/08/31
Phantom4更新
リンク一件追加

2016/08/30
Phantom3更新

2016/08/29
Phantom2更新

2016/08/28
Phantom1更新

2016/08/04
嘘7更新、完結

2016/08/03
嘘6更新

2016/08/02
嘘5更新

2016/08/01
嘘4更新

2016/07/31
嘘3更新

2016/07/30
嘘2更新

2016/07/29
嘘1更新

2016/07/18
Love Scars3更新、完結

2016/07/17
Love Scars2更新

2016/07/16
Love Scars1更新

2016/07/13
行きつく先は5更新、完結

2016/07/12
行きつく先は4更新

2016/07/11
行きつく先は3更新

2016/07/10
行きつく先は2更新

2016/07/09
行きつく先は1更新

2016/07/04
電話が鳴る7更新、完結

2016/07/03
電話が鳴る6更新

2016/07/02
電話が鳴る5更新

2016/07/01
電話が鳴る4更新

2016/06/30
電話が鳴る3更新

2016/06/29
電話が鳴る2更新

2016/06/28
電話が鳴る1更新

2016/06/16
今日の相手も2更新、完結

2016/06/15
今日の相手も1更新

2016/06/08
今日の相手は2更新、完結

2016/06/07
今日の相手は1更新

2016/05/25
いおや2更新、完結

2016/05/24
いおや1更新

2016/05/14
奇跡2更新、完結

2016/05/13
奇跡1更新

2016/04/28
ターゲット2更新、完結

2016/04/27
ターゲット1更新

2016/03/02
視線の先2更新、完結

2016/03/01
視線の先1更新

2016/02/23
性癖の道連れ2更新、完結

2016/02/22
性癖の道連れ1更新

2016/02/15
DL販売お知らせ

2016/01/20
尾行2更新、完結

2016/01/19
尾行1更新

2015/12/07
遺作2更新、完結

2015/12/06
遺作1更新

2015/12/02
昼夜2更新、完結

2015/12/01
昼夜1更新

2015/11/26
大小2更新、完結

2015/11/25
大小1更新

2015/11/15
彼はセールスマン2更新、完結

2015/11/14
彼はセールスマン1更新

2015/10/22
2度あることは2更新、完結

2015/10/21
2度あることは1更新

2015/09/18
死神さんいらっしゃい2更新、完結

2015/09/17
死神さんいらっしゃい1更新

2015/09/08
Congratulations2更新、完結

2015/09/07
Congratulations1更新

2015/09/01
待田くんに春の気配3更新、完結

2015/08/31
待田くんに春の気配2更新

2015/08/30
待田くんに春の気配1更新

2015/08/11
亀の恩返し2更新、完結

2015/08/11
亀の恩返し1更新

2015/08/07
Aからのメール2更新、完結

2015/08/06
Aからのメール1更新

2015/07/06
5年後2更新、完結

2015/07/05
5年後1更新

2015/07/04
待っててね2更新、完結

2015/07/03
待っててね1更新

2015/05/11
その後3更新、完結

2015/05/10
その後2更新

2015/05/09
リクエスト小説
その後1更新

2015/05/05
待田くんに春はこない2更新、完結

2015/05/04
待田くんに春はこない1更新

2015/04/30
楽しいシーソーゲーム!2
更新、完結

2015/04/29
楽しいシーソーゲーム!1更新

2015/04/21
楽しい親子喧嘩!1
楽しい親子喧嘩!2更新、完結

2015/04/16
楽しい放課後!2更新、完結

2015/04/15
楽しい放課後!1更新

2015/04/06
楽しい合コン!2更新、完結

2015/04/05
楽しい合コン!1更新

2015/04/01
楽しいお見舞い!2更新、完結

2015/03/30
楽しいお見舞い!1更新

2015/03/24
楽しい旧校舎!2更新、完結

2015/03/23
楽しい旧校舎!1更新

2015/03/16
楽しい入院生活!2更新、完結

2015/03/15
楽しい入院生活!1更新

2015/03/05
楽しい遊園地!2更新、完結

2015/03/04
楽しい遊園地!1更新

2015/02/27
楽しいロッカールーム!2更新、完結

2015/02/26
楽しいロッカールーム!1更新

2015/02/16
楽しいOB会!2更新、完結

2015/02/15
楽しいOB会!1更新

2015/02/14
一周年!!
いつもありがとうございます!
君は日向の匂い更新、完結
シンデレラアイドルのSSです

2015/02/13
保健室の先生2更新、完結

2015/02/12
保健室の先生1更新

2015/02/11
teeth2更新、完結

2015/02/10
teeth1更新

2015/02/09
楽しい初カノ!2更新、完結

2015/02/08
楽しい初カノ!1更新

2015/01/31
楽しい勉強会!2更新、完結

2015/01/30
楽しい勉強会!1更新

2015/01/23
楽しいお泊り!2更新、完結

2015/01/22
リクエスト小説
楽しいお泊り!1更新

2015/01/08
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します!
リクエスト小説
両想い1、2更新、完結

2014/12/12
楽しい合宿!2更新、完結

2014/12/11
楽しい合宿!1更新

2014/12/01
アガルタ2更新、完結

2014/11/30
リクエスト小説
アガルタ1更新

2014/11/23
朝のお楽しみ2更新、完結

2014/11/22
リクエスト小説
朝のお楽しみ1更新

2014/11/14
即位式2更新、完結

2014/11/13
即位式1更新

2014/11/04
裏ドSくん3更新、完結

2014/11/03
裏ドSくん2更新

2014/11/02
裏ドSくん1更新

2014/11/01
ひみつのドSくん2更新、完結

2014/10/31
ひみつのドSくん1更新

2014/10/30
伴侶1、2更新、完結

2014/10/27
支配人3更新、完結

2014/10/26
支配人2更新

2014/10/25
支配人1更新

2014/10/24
隣人3更新、完結

2014/10/23
隣人2更新

2014/10/22
隣人1更新

2014/10/15
元上司2更新、完結

2014/10/14
リクエスト小説
元上司 1更新

2014/10/10
ニコニコドッグⅡ 2更新、完結

2014/10/09
リクエスト小説
ニコニコドッグⅡ 1更新

2014/10/04
茶番2更新、完結

2014/10/03
リクエスト小説
茶番1更新

2014/09/12
「ちょろい 2」更新、完結

2014/09/11
「ちょろい 1」更新

2014/09/08
「新雪の君」更新、完結

2014/09/06
コメントお返事させて頂きました

2014/09/05
「すばらしい日々3」更新、完結

2014/09/04
「すばらしい日々2」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/03
リクエスト小説
「すばらしい日々1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/01
「好きと言って4」更新、完結

2014/08/31
「好きと言って3」更新

2014/08/30
「好きと言って2」更新

2014/08/29
リクエスト小説
「好きと言って1」更新

2014/08/24
「純粋に近付いた何か2」更新、完結

2014/08/23
リクエスト小説
「純粋に近付いた何か 1」更新

2014/08/15
コメントお返事させて頂きました

2014/08/14
再会2更新、完結
コメレスさせて頂きました

2014/08/13
リクエスト小説「再会1」更新
「ノビ」の続編です

2014/07/26
コメントお返事させて頂きました

2014/07/25
息子さんを僕にください2更新完結

2014/07/24
リクエスト小説「息子さんを僕にください1」更新
娘さんを僕に下さいとは無関係ですw

2014/07/22
コメントお返事させて頂きました

2014/07/20
久しく為さば須らく2更新、完結
コメントお返事させて頂きました

2014/07/19
リクエスト小説「久しく為さば須らく1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/07/18
コメントお返事させて頂きました

2014/07/16
コメントお返事させて頂きました

2014/07/15
コメントお返事させて頂きました

2014/07/14
コメントお返事させて頂きました

2014/07/13
リクエスト小説「嫉妬せいでか2」更新、完結
コメお返事させて頂きました

リクエスト小説「嫉妬せいでか1」更新

2014/07/11
拍手お返事させて頂きました
お知らせ一件

2014/07/10
コメント、拍手お返事させて頂きました

2014/07/09
拍手お返事させて頂きました

2014/07/08
コメント、拍手お返事させて頂きました
耽溺 2更新、完結

2014/07/07
拍手お返事させて頂きました
リクエスト小説「耽溺 1」更新

2014/07/06
拍手お返事させて頂きました

2014/07/05
拍手お返事させて頂きました

2014/07/04
コメント、拍手、お返事させて頂きました

2014/07/03
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後 2更新、完結

2014/07/02
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後1更新しました

2014/07/01
コメントお返事させて頂きました
シンデレラアイドル2更新、完結

2014/06/30
拍手お返事させて頂きました
シンデレラアイドル1更新しました

2014/06/29
リクエスト募集してます

2014/06/27
拍手お返事させて頂きました

2014/06/24
目は口ほどに 更新、完結

2014/06/17
茶々丸更新、完結
獣姦っぽい

2014/06/11
連鎖 2更新、完結

2014/06/10
連鎖 1更新

2014/06/07
拍手お返事させて頂きました

2014/06/06
拍手お返事させて頂きました

2014/06/05
拍手お返事させて頂きました

2014/06/04
元旦那さん 2更新、完結

2014/06/03
元旦那さん 1更新
旦那さんの続きです

2014/05/29
昨日の記事の続きで拍手お返事させてもらっています

2014/05/28
旦那さん 2更新、完結

2014/05/27
旦那さん 1更新

2014/05/22
夢の時間2更新、完結

2014/05/21
アンケート1位小説「親子」
夢の時間1更新

2014/05/16
この物語はフィクションです更新、完結

2014/05/14
アンケート1位小説「教師と生徒」で先生受け。
信じて下さい更新。完結

2014/05/11
純粋とは程遠いなにか2更新。完結
ダウンロード販売のお知らせ

2014/05/09
純粋とは程遠い何か1更新

2014/05/01
長男としての責務2更新。完結

2014/04/30
長男としての責務1更新

2014/04/27
セフレ更新。完結

2014/04/21
嘘が真になる2更新。完結

2014/04/20
嘘が真になる1更新。
アンケート終了しました
投票してくださった皆さんありがとうございました!

2014/04/15
親切が仇になる2更新。完結

2014/04/14
親切が仇になる1更新

2014/04/11
家庭教師更新。完結

2014/04/09
惚れ薬2更新。完結

2014/04/08
惚れ薬1更新

2014/04/05
ニコニコドッグ更新。完結

2014/04/03
健やかなるときも病めるときも更新。完結
アンケート設置1ヶ月記念更新
回答ありがとうございます!

2014/04/02
お隣さん2更新。完結

2014/04/01
お隣さん1更新

2014/03/28
B3-17 はるか更新。完結

2014/03/27
会話の語尾は常にハートマーク更新。完結

2014/03/24
僕の居場所更新。完結

2014/03/21
兄弟愛(3/3)更新。完結

ストックを全て出し切ってしまいましたので毎日更新は今日で終わりになります。
これからは書き終わり次第更新していきますので、引き続きよろしくお願い致します。

2014/03/20
兄弟愛(2/3)更新。

2014/03/19
兄弟愛(1/3)更新。

2014/03/18
7歳の高校生更新。完結

2014/03/17
7歳の高校生更新

2014/03/16
裏の顔更新。完結
アンケート2位「教師と生徒」
少し違う感じになりました。

2014/03/15
残業も悪くない更新。完結
アンケート結果を反映させてみました。
アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。引き続きお願い致します

2014/03/14
片思い更新。完結

2014/03/13
クラスの地味男更新。完結

2014/03/12
吉原と拓海更新。完結

2014/03/11
罠更新。完結

2014/03/10
同級生更新。完結

2014/03/09
目覚め更新。完結
FC2小説にて、
閃光戦士フラシュレッド!公開。完結。

2014/03/08
やってられない更新。完結

2014/03/07
地下の城ピュラタ更新。完結

2014/03/06
地下の城ピュラタ更新。

2014/03/05
部室にて更新。完結

2014/03/04
すべからく長生きせよ更新。完結

2014/03/03
秘め事更新。完結
アンケート設置。ご協力お願いします

2014/03/02
映画館にて更新。完結

2014/03/01
大迷惑@一角獣更新。完結

2014/02/28
大迷惑@一角獣更新。

2014/02/27
僕はセールスマン更新。完結

2014/02/26
俺のセールスマン更新。完結

2014/02/25
夏の夜更新。完結

2014/02/24
妄想更新。完結

2014/02/23
先生 その2更新。完結

2014/02/22
洞窟更新。完結

2014/02/21
洞窟更新。

2014/02/20
先生 その1(1-2)更新。
先生 その1(2-2)更新。完結

2014/02/19
娘さんを僕にください更新。完結

2014/02/18
ノビ更新。完結

2014/02/17
ノビ更新。

2014/02/16
1万3千円更新。完結

2014/02/15
1万3千円更新。

2014/02/14
ファンレター更新。完結

2014/02/14
ブログ始動。
「ファンレター」公開。

よろしくお願いします。

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薔薇色の日々
  (「裏の顔」改訂版)

不埒な短編集
 短編3つ

不埒な短編集第二
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尾行(2/2)

<前話はこちら>

 教室を出ると美春ちゃんが廊下で待っていた。

「帰ろ」

 という彼女と並んで廊下を歩く。少し前に白河の頭が見えた。あいつの隣には比良がいるんだろうか。

 下駄箱で靴を履き替えて校舎を出る。駅に向かう道に白河はいなくて、反対方向の道を比良と二人で歩いていた。まさか本当に一緒に帰るとは。しかも今からどこへ行くつもりだ。

「ちょっと、寄り道してもいいかな?」

 美春ちゃんが「いいよ」と笑顔で頷いてくれたので、俺は白河のあとをつけた。だって心配だ。あいつは本当に比良に見せるつもりなんだろうか。そんなことしたら、白河の巨根がみんなにバレて、明日から学校中でからかわれることになる。同じ部位の悩みを持つもの同士として、そんなの見てられない。

 白河は比良の指示する方向へ素直に歩を進める。そこがひと気のない公園でも迷うことなしだ。

「あれって、岡本くんと同じクラスの子じゃない?」

 俺たちも続いて公園に足を踏み入れたら美春ちゃんが前の二人を指さした。

「同じ場所に行くのはちょっと恥ずかしくない?」
「恥ずかしくないよ! 大丈夫! 行こう!!」

 二人がベンチに座ったので、俺たちも離れたベンチに腰を下ろした。比良がしきりに白河に話しかけている。白河もそれに応えて一応会話は続いている。

「ねえ、どうして私と付き合うこと、OKしてくれたの?」

 と、美春ちゃんが俺の肘をつつく。

「えっ? なに? あ、ちょっと待って」

 比良が距離を詰めて白河にくっついた。腕に腕をまきつけて白河にもたれかかっている。白河はちょっと身をのけぞらせたけど、それ以上の抵抗はなし。もっと強めに拒否しないと、その女は調子に乗るだけだぞ!

「で、えーっと、なんだっけ?」

 美春ちゃんに向き直った。

「もうっ! どうして私と付き合ってくれたのって聞いたの!」
「どうしてって……告白されたから?」
「それだけ?!」
「だって、断る理由ないし」

 気に入らない答えだったようで、美春ちゃんは頬を膨らませてそっぽを向いてしまった。怒らせてしまったか。しかしいまはそれどころじゃない。

 比良がさらに距離をつめて白河に顔を近づけているところだった。あの女、まさかこんな場所でキスでもするつもりか?! 咄嗟に止めに行きかけたが、白河が横を向いて拒んだので浮きかけた腰をおろした。

「そういう態度って失礼だと思う」
「え?」

 地の底を這うような声に振り返ると、美春ちゃんが怖い顔で俺を見ていた。

「私といるのにあの二人のあとつけて、私じゃなくずっと二人のこと見て……もしかして、あの子のこと、好きなの?」
「なっ、そんな、まさか!」

 慌てて否定した。

「じゃあどうしてずっと後つけて見張ってるの?」
「それはあいつが襲われんじゃないかって心配だからだよ」
「岡本くんとどういう関係なの?」
「どっ、どうって……」

 正直に話したらドン引きどころの騒ぎじゃねえ。明日からホモ祭りが始まる。俺の学校での立場が、いや、今後の人生が危うい。

「ただの、友達だよ」
「ほんとにただの友達? 心配してずっと見てたのに?」
「たっ、確かに、友達以上のところはあるかもだけど、友情を越えた絆っていうか……二人だけの繋がりがあるっていうか……」
「それって結局好きってことなんでしょ」

 美春ちゃんは目を据わらせて断言した。好きなのか? 俺もあいつのこと、好きなのか?!

「まさか自分で気付いてなかったの? あの子が男といるから気になってあとつけてるんでしょ? だから私といるのにずっと見張ってるんでしょ? 普通、なんとも思ってなかったら気にならないよね! 現に岡本くん、さっきから私に興味なしだったよね! 全く気にかけてくれなかったよね!」
「う、ごめんっ」

 気迫に負けて思わず謝ってしまいながら、美春ちゃんの言葉に引っかかるものがあって頭のなかでリピートしてみた。『あの子が男といるから気になってあとつけてるんでしょ?』男と……? 美春ちゃんには比良が男に見えているのか……?

 そこで俺はやっと気付いた。美春ちゃんは白河のことじゃなく、比良のことを話してたんだと。そりゃそうか、普通そうだ。俺が勘違いして、動揺しただけだわ。

「あ、いや、まじであいつとはなんでもない」

 嘘偽りなく、心の底から否定したけど、さっきのあたふたした俺の態度で確信した美春ちゃんは信じてくれなかった。

「好きな子いるのに他の子の告白OKするとか最低だと思う。そういう人だと思わなかった。さよなら」

 ベンチから立ち上がると美春ちゃんは公園を出て行ってしまった。

 さよならってバイバイまた明日って意味じゃなく、お付き合いをやめましょうって意味のさよならだよな。たった一日で振られてしまった。ただ一緒に帰っただけで終わってしまった。付き合うってなんて難しいんだ。

 まぁ、一緒にいるのに他の女の心配してると思われたら怒るのが普通だろうけど。

 反省はあとでするとして、いまは白河だ。

 二人のほうへ顔を戻したら、ベンチには誰もいなくなっていた。慌てて探すと公園から出て行く白河たちの姿を見つけた。当然追いかけた。



 二人はしばらく歩いた先のマンションへと入って行った。比良の自宅だろう。いきなり自宅に男を連れこむ白河もクソビッチだが、それにのこのこ付いて行く白河も大馬鹿野郎だ。なんだかんだ言いながら、あいつもあわよくばなんて考えてるんじゃないだろうか。

 相手が自分の下半身に興味を持ってるとくれば、そりゃやれると思うのも仕方ない。だけど、でかいのがコンプレックスなんじゃなかったのか。俺に見せるのもすごく嫌がってたくせに、比良だとちょっとせがまれたらすぐ見せるのかよ。やっぱりおっぱいついてる方がいいのかよ。

 ムカムカしながら、二人を乗せたエレベーターがどの階に止まるのかを見ていた。エレベーターは6階で止まった。外から見上げると、通路を歩く二人がいた。一つの扉の前で立ち止まり、二人は部屋の中へ消えた。

 家の中でなにをしているのか。

 俺が白河としてきたことが頭のなかでグルグルする。今頃比良とキスしているかもしれない。俺のちんこを触るかわりに、比良のおっぱい揉んでるかもしれない。俺がそうするように、比良もお返しとばかりに白河のちんこを触ってるかもしれない。その大きさに驚いて「凄い」って頬染めてんじゃねえよ!!

 ただの想像なのに爆発しそうになる。

 あいつら何やってるんだ。付き合ってもないのにいかがわしいことするなよ! 白河の尻軽! 誰でもいいのかよ! 俺のこと可愛いとか言っておきながら! 誰にでも言ってんのかよ! 見損なったぜあの野郎!

 地団駄踏まんばかりに怒りながらもそこから離れることが出来なかった。ベランダ側にまわって比良の家の窓を見たり、ピンポンダッシュして邪魔してやろうかと考えたり。とにかく二人のことが気になって仕方がなかった。

 数分、マンションの周りをウロウロしてたらエントランスから白河が出て来た。一人だ。俺に気付かず来た道を引き返していく。この短時間で白河は終わらない男だ。ということはセックスはしてない。ではちんこを見せただけ? というか、ほんとに見せたのか?!

 さっきの公園に来たところで白河の横に並んだ。

「岡本?! なんでここに?」

 驚く白河の腕を掴んで公園に連れ込んだ。

「ちょっと……岡本?」
「お前、見せたのか?」
「なにを?」
「お前のちんこだよ」
「馬鹿なこと言うな」

 と俺の腕を振り払う。

「見せてないのか?」
「見せるわけないだろ。俺は変態じゃない」
「じゃあ何しに比良んちまで行ったんだよ」
「つけてたのか?」
「比良の家でなにしてたんだよ!」
「送ってくれって頼まれたから家まで行った。一人で不安だから少し中に寄って欲しいって言われて、お茶だけ飲んできた。それだけだよ」
「送らせ狼の手口だろそれ! ほいほいついてくんじゃねえよ。危機感なさすぎだろ」
「俺を心配してくれたのか?」
「そうだよ! お前、押しに弱いとこあるし、比良に頼まれたら本当に見せてやりそうだし」
「頼まれたぐらいで簡単に人に見せないよ」
「俺には見せてくれたじゃん」
「岡本も見せてくれたから」
「じゃあ比良が見せてたらお前も見せてたのか?」
「なにこの不毛な言い合い」

 白河はため息をついて近くのベンチに腰を下ろした。確かに実際起こってなかったことをたらればで話合うのは無意味だ。

 少し冷静に戻って俺も白河の隣に座った。手許に視線を落としたら、平らな自分の胸が見えて、比良みたいにおっぱいがあったら白河は喜ぶのかな、と、また無意味な考えが頭をよぎった。

 どうかしてるな俺。あとつけるとか、気持ち悪い。美春ちゃんにも悪いことしてしまった。

 静かに反省してたら隣の白河が前を向いたまま、ぽつりと言った。

「岡本以外には見せないよ」

 え、と見上げた白河の顔はなぜか強張っていてどんどん赤くなっていく。意味もわからず見ていたら俺の顔まで熱くなってきた。

「お、おう。俺も白河以外、見せない」

 同じ言葉を返しただけなのに、なぜだかすごく恥ずかしい。なんだかこれって、お互いのために操を立てると約束しているみたいだ。付き合ってもいないのに。そもそも何のための宣誓なんだ?

「そういえば彼女は?」

 眼鏡を押し上げながら白河が言う。

「あっ、振られた。お前らのあとつけてたら怒っちゃって」
「彼女より俺の心配してくれたってこと?」
「いや、別に」
「ありがとう」
「……どういたしまして」

 白河は真っ赤な顔を前に戻した。目も合わせられないとか、付き合いたての中/学生カップルかよ! こいつ絶対俺のこと好きだわ。でなきゃこの態度、おかしいだろ。言葉少なに俯く俺も人のこと言えないけどな!

「このあとどうする? 最初の予定通り、俺んち来る?」

 下心見え見え。心臓バクバクさせながら誘うと、白河は「行く」と頷いた。

「行こう」

 白河が俺の手を握って立ち上がった。引っ張られるように立ち上がりながら、いきなり手を握ってきた白河を驚いて見上げた。眼鏡の奥で、白河の視線が少し下がったのが見えた。俺も同じ衝動を感じていたので迷いなく目を閉じた。柔らかい感触が唇に降ってくる。

 時間にして1秒程度、触れるだけのキスだった。もっと濃厚なやつを白河とは何度もしてきたが、これは今までのキスとは感じが違った。胸に甘酸っぱいものが広がって、これだけで勃起しそうな勢い。たぶんだけど、白河も同じこと感じてそうな顔だった。






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2016-01-20(Wed) 19:48| 尾行| トラックバック(-)| コメント 0

尾行(1/2)

<前話「大小」→「昼夜」>

※エロなし

 クラスの女子からいきなりカラオケ行こうと誘われて、多和田と一緒に参加したら、隣のクラスの女の子もなぜかいた。名前は美春ちゃん。カラオケ終わり、美春ちゃんから付き合って欲しいと言われてしまった。

「これが前回までのあらすじ」

 と海外ドラマ風に伝えたら、前の席の白河は「ふーん」と反応が薄い。

「それで、どうするんだ?」
「もちろんOKしたよ。だって女の子が勇気出して告白してきたんだから、断ったらかわいそうだろ」

 いいよと俺が答えたら、美春ちゃんは嬉しいと顔をほころばせた。連絡先を交換してその日は別れたが、夜になって、美春ちゃんから「今日は嬉しかった。夢見たい! また明日ね。おやすみ」とかわいいスタンプとともにLINEでメッセージが送られてきた。

 夢みたいとかかわいいことを言う。初彼女だ。これで俺も一人前の男子高校生。無意識に胸を張ってしまっている。

「よかったな。おめでとう」

 と白河は眼鏡をくいっとあげた。

「そういえば、お前って付き合ったことあるの?」
「あるよ」
「嘘!!」

 驚いて大声をあげたら軽く白河に睨まれた。

「こう見えて一応あるんだよ、悪かったな」
「えっ、いつ? 誰と? どんな子?」
「中学の時。誰って岡本に言っても知らないだろ。普通の子だったよ」
「……へぇー……」

 意外。なんだ。軽く、ショックだ。地味目だし、もっさりしてるし、背は高いかもしんないけど、オクテそうで、そういうのと縁が遠そうだと思ってたのに。

「なんか見た目に騙された気分。どこまでいった? ヤルことヤッたのか?」
「中/学生だったし、短い期間だったから、ちょっと……手握ったくらい」

 あ、なんだ。握られたのは手だけか。先越されたんじゃないかと思って焦ったじゃないか。

「だってあんなでかいのじゃ……彼女、大変そうだしな」
「条件は岡本も同じだろ。彼女出来たって喜んでるけどこの先どうする気なんだ?」

 この先?! そういえば考えてなかった。生まれて初めての告白と彼女に浮かれて、自分が短小早漏だってことすっかり忘れていた!

「やばい、どうしよう! 先生、今日も特訓お願いしていいっすか!」

 俺と白河のマスのかきあいを、最近「特訓」と呼んでいる。俺の短小と早漏を鍛えて人並みにするために、白河のやり方を真似させてもらっているからだ。

「俺はいいけど。彼女と帰らないのか?」
「昨日初めて名前を知ったような子だから何しゃべっていいかわかんねえんだよな」
「よく付き合う気になったな」

 正直言うと、いきなりの告白にテンパッて深く考えずに「うん」って返事しちゃっただけなのだが。

 美春ちゃんと会わないなら、放課後俺の家に集まることで話が決まった。



 俺の体はすっかり白河との特訓を期待してウズウズしていたのだが、昼休みに美春ちゃんから「今日一緒に帰ろうね」とLINEがきていた。付き合ってるんだし、彼女を優先するのは当然だ。

 多和田と一緒に昼飯を食べながら、白河には今日はキャンセル、ごめんとメールしておいた。いつもなら割と早めに返事がくるのに、今日は遅い。もしかして怒ってる? でも美春ちゃん次第で予定は変わると話てたのにどうして今更怒るんだ? まさか、嫉妬? 彼女が出来た俺を妬んで……? それとも、美春ちゃんに俺を取られたと思って……?

 ちんこ扱きあうし、雰囲気でキスもする仲になってしまった俺たちだ。白河が俺のことを好きになってもおかしくない。むしろ、そんなことしてるのに好きじゃないほうがおかしい!

 思えばあいつ、俺のことやたらかわいいとか言うんだよな。触りあってるときも、熱っぽい目で俺のことじっと見てきて、「気持ちいい?」って掠れた声で聞いてきて……

 あ、やばい、勃ってきた。多和田に「トイレ!」と言って食堂を出た。渡り廊下を行った先のトイレに駆け込み、個室に籠る。ちょこんと屹立したちんこを握った。

 地味眼鏡でもさいくせに、あいつ、言うことやること、全部エロいんだよ! キスするときも、俺のこと物欲しそうな目で見てくるし、特訓とか言ってやたらと焦らすし!

 思い出したら手つきが早くなる。

「はぁ……はっ……あ、はぁっ……あッ……!」

 早漏はこういう時便利。ものの数十秒で終わるのだ。トイペで拭いて、ついでに小便してからトイレを出た。

「どう……白河……わけ?」

 白河の名前を耳にして、食堂に戻る足が止まった。なんとなく柱のでっぱりに身を隠して聞き耳を立てる。

「あんたのタイプ、白河とぜんぜん正反対じゃない」

 女の声だ。女子トイレから聞こえて来る。

「ちょっと確かめたいことがあったのよ」
「えー、なになに?」
「私の元彼がさ、白河のアレ、見たことがあるらしくて、すっごく大きかったって言うの」
「えーっ、やだもう、なに言ってんのよ!」

 女子トイレの女共は白河の一物のことでキャッキャと笑い合っているようだ。俺も噂で知ったくらいなのだから、他の奴が知っていてもおかしくない。俺だってそれで最初さんざん白河をからかったんだから。

「でも私、背の高い人は短いって聞いたよ」
「白河が大きいなんて、なんか意外」
「ちょっと確かめたくなるでしょ? だから付き合ってみないって言ったんだけど、私のことよく知らないからって断られちゃったの。白河のくせに生意気だと思わない?」

 生意気もクソもあるか! なんて女だ!

「そんなの私のプライドが許さないから、じゃあ今日一緒に帰って、私のことよく知ってからもう一度考え直して? ってチャンスあげたの」

 しかもしつこい! 振られたんだから諦めろ!

「ってことは今日、白河と一緒に帰るの?」
「そうだよ」
「まじうける!」

 女共の笑い声に背を向け、食堂へは戻らず教室に帰った。いつも弁当の白河はちょうど食べ終わったところで、弁当箱を片付けているところだった。

「白河、ちょっと」

 廊下の隅に呼び出した。

「お前、誰かに告白された?」
「されてないけど」
「嘘つくなよ! 今日一緒に帰るんだろ?!」
「なんだ、知ってるのか」

 謝りもしないで、平然と嘘を認める態度に腹が立った。

「なんで一緒に帰るんだよ」
「断ってるのに、比良さんしつこいから」

 相手は比良か! 派手め女子で、あのしつこさと下品さも納得だ。

「あいつ、別にお前のこと好きで告ったんじゃねえぞ」
「知ってるよ」
「知ってんのかよ!」
「どう考えても比良さんが俺なんか相手にするわけないだろ。何か裏があるんだろうけど、教室の中でしつこくされても迷惑だから」
「教室で告られたのか?」
「うん、ついさっき」

 俺への返信が遅かったのはこのせいかもしれない。

「あいつただ、お前の……あれ、見たいだけだぞ」
「あれ?」
「あれ」

 視線を股間に落としたら、白河は「あぁ」とうんざりしたように納得した。

「元彼が、お前のちんこ見たことあるらしい。それで、確かめてみたいって」
「くっだらない」

 吐き捨てるように白河は言った。

「だから一緒に帰るのやめたほうがいいぞ」
「遅いよ。もう約束したし。どうせ見るまで諦めないだろ。だったら一回見せれば満足するだろ」
「本気かよ。あいつ、ただ面白半分で言ってるだけだぞ?!」
「岡本だって、そうだったじゃないか」
「うっ……!!」

 それを言われたら俺はもうぐうの音も出ない。黙り込んだ俺を残して白河は教室へ戻って行った。






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2016-01-19(Tue) 20:11| 尾行| トラックバック(-)| コメント 1

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