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更新履歴・お知らせ

2017/11/20
雨の日の再会1、更新

2017/11/19
ピンクの唇、完結

2017/11/2
赤い爪、完結

2017/10/28
スカートめくり、完結

2017/10/23
続続続・ひとでなし2、完結

2017/10/22
続続続・ひとでなし1、更新

2017/10/21
続続・ひとでなし2、完結

2017/10/20
続続・ひとでなし1、更新

2017/10/19
続・ひとでなし2、完結

2017/10/18
続・ひとでなし1、更新

2017/09/08
ひとでなし2、完結

2017/09/07
ひとでなし1、更新

2017/09/02
ほんとにあったら怖い話2完結

2017/09/01
ほんとにあったら怖い話1更新

2017/07/28
コンビ愛更新、完結

2017/07/06
第二ボタン2更新、完結

2017/07/05
第二ボタン1更新

2017/05/25
ちょろくない2更新、完結

2017/05/24
ちょろくない1更新

2017/05/16
やっぱちょろい2更新、完結

2017/05/15
やっぱちょろい1更新

2017/02/11
メリクリあけおめ2更新、完結

2017/02/10
メリクリあけおめ1更新

2016/11/14
義父の訪問更新、完結

2016/10/27
覗き2更新、完結

2016/10/26
覗き1更新

2016/10/22
終わらない夜2更新、完結

2016/10/21
終わらない夜1更新

2016/10/16
凹の懊悩2更新、完結

2016/10/15
凹の懊悩1更新

2016/09/28
可愛さも憎さも百倍2更新、完結

2016/09/27
可愛さも憎さも百倍1更新

2016/09/22
利害の一致2更新、完結

2016/09/21
利害の一致1更新

2016/09/16
楽しい記憶喪失!3更新、完結

2016/09/15
楽しい記憶喪失!2更新

2016/09/14
楽しい記憶喪失!1更新

2016/09/13
楽しい同棲!2更新、完結

2016/09/12
楽しい同棲!1更新

2016/09/11
Phantom15更新、完結

2016/09/10
Phantom14更新

2016/09/09
Phantom13更新

2016/09/08
Phantom12更新

2016/09/07
Phantom11更新

2016/09/06
Phantom10更新

2016/09/05
Phantom9更新

2016/09/04
Phantom8更新

2016/09/03
Phantom7更新

2016/09/02
Phantom6更新

2016/09/01
Phantom5更新

2016/08/31
Phantom4更新
リンク一件追加

2016/08/30
Phantom3更新

2016/08/29
Phantom2更新

2016/08/28
Phantom1更新

2016/08/04
嘘7更新、完結

2016/08/03
嘘6更新

2016/08/02
嘘5更新

2016/08/01
嘘4更新

2016/07/31
嘘3更新

2016/07/30
嘘2更新

2016/07/29
嘘1更新

2016/07/18
Love Scars3更新、完結

2016/07/17
Love Scars2更新

2016/07/16
Love Scars1更新

2016/07/13
行きつく先は5更新、完結

2016/07/12
行きつく先は4更新

2016/07/11
行きつく先は3更新

2016/07/10
行きつく先は2更新

2016/07/09
行きつく先は1更新

2016/07/04
電話が鳴る7更新、完結

2016/07/03
電話が鳴る6更新

2016/07/02
電話が鳴る5更新

2016/07/01
電話が鳴る4更新

2016/06/30
電話が鳴る3更新

2016/06/29
電話が鳴る2更新

2016/06/28
電話が鳴る1更新

2016/06/16
今日の相手も2更新、完結

2016/06/15
今日の相手も1更新

2016/06/08
今日の相手は2更新、完結

2016/06/07
今日の相手は1更新

2016/05/25
いおや2更新、完結

2016/05/24
いおや1更新

2016/05/14
奇跡2更新、完結

2016/05/13
奇跡1更新

2016/04/28
ターゲット2更新、完結

2016/04/27
ターゲット1更新

2016/03/02
視線の先2更新、完結

2016/03/01
視線の先1更新

2016/02/23
性癖の道連れ2更新、完結

2016/02/22
性癖の道連れ1更新

2016/02/15
DL販売お知らせ

2016/01/20
尾行2更新、完結

2016/01/19
尾行1更新

2015/12/07
遺作2更新、完結

2015/12/06
遺作1更新

2015/12/02
昼夜2更新、完結

2015/12/01
昼夜1更新

2015/11/26
大小2更新、完結

2015/11/25
大小1更新

2015/11/15
彼はセールスマン2更新、完結

2015/11/14
彼はセールスマン1更新

2015/10/22
2度あることは2更新、完結

2015/10/21
2度あることは1更新

2015/09/18
死神さんいらっしゃい2更新、完結

2015/09/17
死神さんいらっしゃい1更新

2015/09/08
Congratulations2更新、完結

2015/09/07
Congratulations1更新

2015/09/01
待田くんに春の気配3更新、完結

2015/08/31
待田くんに春の気配2更新

2015/08/30
待田くんに春の気配1更新

2015/08/11
亀の恩返し2更新、完結

2015/08/11
亀の恩返し1更新

2015/08/07
Aからのメール2更新、完結

2015/08/06
Aからのメール1更新

2015/07/06
5年後2更新、完結

2015/07/05
5年後1更新

2015/07/04
待っててね2更新、完結

2015/07/03
待っててね1更新

2015/05/11
その後3更新、完結

2015/05/10
その後2更新

2015/05/09
リクエスト小説
その後1更新

2015/05/05
待田くんに春はこない2更新、完結

2015/05/04
待田くんに春はこない1更新

2015/04/30
楽しいシーソーゲーム!2
更新、完結

2015/04/29
楽しいシーソーゲーム!1更新

2015/04/21
楽しい親子喧嘩!1
楽しい親子喧嘩!2更新、完結

2015/04/16
楽しい放課後!2更新、完結

2015/04/15
楽しい放課後!1更新

2015/04/06
楽しい合コン!2更新、完結

2015/04/05
楽しい合コン!1更新

2015/04/01
楽しいお見舞い!2更新、完結

2015/03/30
楽しいお見舞い!1更新

2015/03/24
楽しい旧校舎!2更新、完結

2015/03/23
楽しい旧校舎!1更新

2015/03/16
楽しい入院生活!2更新、完結

2015/03/15
楽しい入院生活!1更新

2015/03/05
楽しい遊園地!2更新、完結

2015/03/04
楽しい遊園地!1更新

2015/02/27
楽しいロッカールーム!2更新、完結

2015/02/26
楽しいロッカールーム!1更新

2015/02/16
楽しいOB会!2更新、完結

2015/02/15
楽しいOB会!1更新

2015/02/14
一周年!!
いつもありがとうございます!
君は日向の匂い更新、完結
シンデレラアイドルのSSです

2015/02/13
保健室の先生2更新、完結

2015/02/12
保健室の先生1更新

2015/02/11
teeth2更新、完結

2015/02/10
teeth1更新

2015/02/09
楽しい初カノ!2更新、完結

2015/02/08
楽しい初カノ!1更新

2015/01/31
楽しい勉強会!2更新、完結

2015/01/30
楽しい勉強会!1更新

2015/01/23
楽しいお泊り!2更新、完結

2015/01/22
リクエスト小説
楽しいお泊り!1更新

2015/01/08
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します!
リクエスト小説
両想い1、2更新、完結

2014/12/12
楽しい合宿!2更新、完結

2014/12/11
楽しい合宿!1更新

2014/12/01
アガルタ2更新、完結

2014/11/30
リクエスト小説
アガルタ1更新

2014/11/23
朝のお楽しみ2更新、完結

2014/11/22
リクエスト小説
朝のお楽しみ1更新

2014/11/14
即位式2更新、完結

2014/11/13
即位式1更新

2014/11/04
裏ドSくん3更新、完結

2014/11/03
裏ドSくん2更新

2014/11/02
裏ドSくん1更新

2014/11/01
ひみつのドSくん2更新、完結

2014/10/31
ひみつのドSくん1更新

2014/10/30
伴侶1、2更新、完結

2014/10/27
支配人3更新、完結

2014/10/26
支配人2更新

2014/10/25
支配人1更新

2014/10/24
隣人3更新、完結

2014/10/23
隣人2更新

2014/10/22
隣人1更新

2014/10/15
元上司2更新、完結

2014/10/14
リクエスト小説
元上司 1更新

2014/10/10
ニコニコドッグⅡ 2更新、完結

2014/10/09
リクエスト小説
ニコニコドッグⅡ 1更新

2014/10/04
茶番2更新、完結

2014/10/03
リクエスト小説
茶番1更新

2014/09/12
「ちょろい 2」更新、完結

2014/09/11
「ちょろい 1」更新

2014/09/08
「新雪の君」更新、完結

2014/09/06
コメントお返事させて頂きました

2014/09/05
「すばらしい日々3」更新、完結

2014/09/04
「すばらしい日々2」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/03
リクエスト小説
「すばらしい日々1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/01
「好きと言って4」更新、完結

2014/08/31
「好きと言って3」更新

2014/08/30
「好きと言って2」更新

2014/08/29
リクエスト小説
「好きと言って1」更新

2014/08/24
「純粋に近付いた何か2」更新、完結

2014/08/23
リクエスト小説
「純粋に近付いた何か 1」更新

2014/08/15
コメントお返事させて頂きました

2014/08/14
再会2更新、完結
コメレスさせて頂きました

2014/08/13
リクエスト小説「再会1」更新
「ノビ」の続編です

2014/07/26
コメントお返事させて頂きました

2014/07/25
息子さんを僕にください2更新完結

2014/07/24
リクエスト小説「息子さんを僕にください1」更新
娘さんを僕に下さいとは無関係ですw

2014/07/22
コメントお返事させて頂きました

2014/07/20
久しく為さば須らく2更新、完結
コメントお返事させて頂きました

2014/07/19
リクエスト小説「久しく為さば須らく1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/07/18
コメントお返事させて頂きました

2014/07/16
コメントお返事させて頂きました

2014/07/15
コメントお返事させて頂きました

2014/07/14
コメントお返事させて頂きました

2014/07/13
リクエスト小説「嫉妬せいでか2」更新、完結
コメお返事させて頂きました

リクエスト小説「嫉妬せいでか1」更新

2014/07/11
拍手お返事させて頂きました
お知らせ一件

2014/07/10
コメント、拍手お返事させて頂きました

2014/07/09
拍手お返事させて頂きました

2014/07/08
コメント、拍手お返事させて頂きました
耽溺 2更新、完結

2014/07/07
拍手お返事させて頂きました
リクエスト小説「耽溺 1」更新

2014/07/06
拍手お返事させて頂きました

2014/07/05
拍手お返事させて頂きました

2014/07/04
コメント、拍手、お返事させて頂きました

2014/07/03
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後 2更新、完結

2014/07/02
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後1更新しました

2014/07/01
コメントお返事させて頂きました
シンデレラアイドル2更新、完結

2014/06/30
拍手お返事させて頂きました
シンデレラアイドル1更新しました

2014/06/29
リクエスト募集してます

2014/06/27
拍手お返事させて頂きました

2014/06/24
目は口ほどに 更新、完結

2014/06/17
茶々丸更新、完結
獣姦っぽい

2014/06/11
連鎖 2更新、完結

2014/06/10
連鎖 1更新

2014/06/07
拍手お返事させて頂きました

2014/06/06
拍手お返事させて頂きました

2014/06/05
拍手お返事させて頂きました

2014/06/04
元旦那さん 2更新、完結

2014/06/03
元旦那さん 1更新
旦那さんの続きです

2014/05/29
昨日の記事の続きで拍手お返事させてもらっています

2014/05/28
旦那さん 2更新、完結

2014/05/27
旦那さん 1更新

2014/05/22
夢の時間2更新、完結

2014/05/21
アンケート1位小説「親子」
夢の時間1更新

2014/05/16
この物語はフィクションです更新、完結

2014/05/14
アンケート1位小説「教師と生徒」で先生受け。
信じて下さい更新。完結

2014/05/11
純粋とは程遠いなにか2更新。完結
ダウンロード販売のお知らせ

2014/05/09
純粋とは程遠い何か1更新

2014/05/01
長男としての責務2更新。完結

2014/04/30
長男としての責務1更新

2014/04/27
セフレ更新。完結

2014/04/21
嘘が真になる2更新。完結

2014/04/20
嘘が真になる1更新。
アンケート終了しました
投票してくださった皆さんありがとうございました!

2014/04/15
親切が仇になる2更新。完結

2014/04/14
親切が仇になる1更新

2014/04/11
家庭教師更新。完結

2014/04/09
惚れ薬2更新。完結

2014/04/08
惚れ薬1更新

2014/04/05
ニコニコドッグ更新。完結

2014/04/03
健やかなるときも病めるときも更新。完結
アンケート設置1ヶ月記念更新
回答ありがとうございます!

2014/04/02
お隣さん2更新。完結

2014/04/01
お隣さん1更新

2014/03/28
B3-17 はるか更新。完結

2014/03/27
会話の語尾は常にハートマーク更新。完結

2014/03/24
僕の居場所更新。完結

2014/03/21
兄弟愛(3/3)更新。完結

ストックを全て出し切ってしまいましたので毎日更新は今日で終わりになります。
これからは書き終わり次第更新していきますので、引き続きよろしくお願い致します。

2014/03/20
兄弟愛(2/3)更新。

2014/03/19
兄弟愛(1/3)更新。

2014/03/18
7歳の高校生更新。完結

2014/03/17
7歳の高校生更新

2014/03/16
裏の顔更新。完結
アンケート2位「教師と生徒」
少し違う感じになりました。

2014/03/15
残業も悪くない更新。完結
アンケート結果を反映させてみました。
アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。引き続きお願い致します

2014/03/14
片思い更新。完結

2014/03/13
クラスの地味男更新。完結

2014/03/12
吉原と拓海更新。完結

2014/03/11
罠更新。完結

2014/03/10
同級生更新。完結

2014/03/09
目覚め更新。完結
FC2小説にて、
閃光戦士フラシュレッド!公開。完結。

2014/03/08
やってられない更新。完結

2014/03/07
地下の城ピュラタ更新。完結

2014/03/06
地下の城ピュラタ更新。

2014/03/05
部室にて更新。完結

2014/03/04
すべからく長生きせよ更新。完結

2014/03/03
秘め事更新。完結
アンケート設置。ご協力お願いします

2014/03/02
映画館にて更新。完結

2014/03/01
大迷惑@一角獣更新。完結

2014/02/28
大迷惑@一角獣更新。

2014/02/27
僕はセールスマン更新。完結

2014/02/26
俺のセールスマン更新。完結

2014/02/25
夏の夜更新。完結

2014/02/24
妄想更新。完結

2014/02/23
先生 その2更新。完結

2014/02/22
洞窟更新。完結

2014/02/21
洞窟更新。

2014/02/20
先生 その1(1-2)更新。
先生 その1(2-2)更新。完結

2014/02/19
娘さんを僕にください更新。完結

2014/02/18
ノビ更新。完結

2014/02/17
ノビ更新。

2014/02/16
1万3千円更新。完結

2014/02/15
1万3千円更新。

2014/02/14
ファンレター更新。完結

2014/02/14
ブログ始動。
「ファンレター」公開。

よろしくお願いします。

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薔薇色の日々
  (「裏の顔」改訂版)

不埒な短編集
 短編3つ

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死神さんいらっしゃい(2/2)

<前話はこちら>

 ほどなくして上司がやってきた。いつも以上に眉間の皺が深く、目つきが鋭い。僕を一睨みしたあと、上司は彼に向き合い、再度説明と謝罪をして肉体に戻って頂きたいと頼んだ。

「そっちのミスなのに、手ぶらで帰すわけ?」
「哭彦からも説明があったと思いますが、我々は生きている人間に干渉できない立場なのです」
「じゃあ、あんたの出来る範囲で誠意見せてよ」
「私に出来る範囲というと?」
「つまり、こういうこと」

 彼は言うなり上司を抱きしめて股間を鷲掴んだ。

「なっ……なにをするんですか! はなしなさい!」
「死神は全員感度がいいのか? もうでかくなってきたぞ」
「馬鹿なことはおやめなさい……! こんなことを……して……ッ……ぁ……やめ……っ」

 上司の股間は僕の目にもはっきりわかるくらい勃起してその形を布越しに浮き上がらせていた。彼の指がその形をなぞり、先端を弄ると染みが出来た。

「んっ……あぁ……手を……はなして……っ……は、あ、アァ……」

 彼の手が上司の服の中に忍び込んだ。僕の時のように乳首を弄りながらペニスを扱いている。上司は初めて見る切なげな表情で唇を震わせていた。

 彼は相当慣れているのか、上司の体を弄びながらいつの間にかベルトを外し、シャツのボタンも外してしまった。

 はだけたワイシャツ一枚になった上司の体は、彼の手によって面白いほどビクビクと反応し、股間のペニスは泣いているかのようにダラダラと透明な汁を零していた。

「アァ……もう、やめて……これ以上、私に……さわ……な……っ」
「後ろにハメて欲しいか、夜錫耳」

 上司がはっとしたように目を見開いた。そして泣きそうな顔で、ふるふると首を左右に振った。

「俺のちんぽ欲しいんだろ、夜錫耳」
「やめ……私の名前を呼ばないで下さい……っ」
「俺が誰だか知ってるんだろ? 俺もあんたを知ってるぜ。じいちゃんから聞いてたからな。ボケたじじいの戯言だと思ってたけど、まさか本当だったとは」

 二人は知り合いだったのかと驚いて説明を求めると、彼は上司の尻の穴を弄りながら教えてくれた。

 彼の祖父がまだ若い頃、彼と同じように手違いで一度「死んで」しまい、その処理にあたったのが上司だった。さすが図太い彼の祖父とあって、ただで帰れるか、と上司を抱いたのだそうだ。

 行き返った祖父はその出来事をしっかり覚えていて、それを家族に話して聞かせていたのだという。そんな過去があったなんて驚きの事実だ。

 ほとんど裸の上司は頬を赤く染めて僕の視線から顔を背けた。僕の失敗を叱ったくせに。いつもより小言が少なくておかしいと思ったんだ。しかしこんな偶然があるものだろうか。

「そろそろいいか」

 彼は言うと上司の尻穴から指を抜いた。上司と正面から向かい合うと、広げた足の中心にペニスをゆっくり嵌め込んだ。

「あ、あああぁ……なんてこと……なんてことを……!」

 彼のペニスに押し上げられるように上司は顎をあげ、体を仰け反らせていった。
 あれが中を擦り上げる感触を思い出して僕まだぞくりとおかしな気分になりかける。

「奥まで届いたぞ」

 上司の腰をつかんで彼が言った。確かに二人の結合部は隙間なくぴったりくっついていた。

「じいちゃんと俺の、どっちがいい?」

 ゆっくり腰を動かしながら彼が上司に尋ねる。

「知りませんっ……そんな……動いては駄目ですっ!」
「あんた、相当な淫乱だって聞いてるぜ」
「違います!!」

 顔を真っ赤に上司は否定した。ただの強がりにしか見えなくて僕は思わず苦笑いした。僕もさっき彼のペニスで新境地を見たばかりだ。過去の上司も僕と同じように乱れたに違いない。

「嘘かほんとかは、そのうちわかるよ」

 彼は余裕たっぷりの笑顔で上司の足を広げると肉棒を抜き差しし始めた。上司の穴を、長い竿が出たり入ったりしているのが見える。

「あ、んっ……だめ、そんなにしては駄目です! いや、ああっ、私を困らせないで下さい!」

 嫌だの駄目だの言いながら、上司のペニスはしっかり立ち上がって自分の腹に涎を零していた。彼の腰の動きが早くなると、上司の声は止まらなくなった。

「ああっ、いやっ、だめ、だめです! やめて! あぁっ、あっ、あっ!」
「ちんぽ好きなんだろ? じいちゃんから聞いてるぜ。あのあとも、あんたと何度もやりまくったって。死んでからもやってんのかよ?」
「ちが……んっ……隆之介が……死んで……会えなくなっ……あっあぁっ」

 さらに驚きの新事実だ。上司は彼の祖父の魂を肉体に戻したあとも逢瀬を重ねていたらしい。これは職権乱用の規則違反だ。

「だったら尚更、懐かしいだろ? 俺ってじいちゃん似だから」
「懐かしいなんて……ああっ! そこは……!! だめ、そこを、そんなに……しては駄目……っ!!」

 彼がペニスの先に爪を立てグリグリすると、上司の声が悲鳴のような声音にかわった。髪を振り乱して嫌々と首をふり、止めさせようと彼の腕に指を食い込ませる。

「ひっ……ひい……ぁあああっ!! だめっ……嫌です!! あぁっ! そんなに……されたら……イッてしまう……!!」

 やはり上司も僕と同じ目に遭っていたのだ。イクという感覚を身をもって知っている。

「いや、いやっ……ああぁっ……隆之介、私を許して……ッ!! あっ、あああぁぁんっ!!」

 言うと上司のペニスから白いものが飛び出した。

 なぜ彼の祖父に許しを乞うのか僕にはわからなかった。しかしあの上司の目から涙と言われるものが流れているのを見て、この行為が彼と祖父にとっては特別なものだったのだろうと推測できた。

 人間同士が愛を確かめ合う手段として行っていたように、上司と祖父もそうだったのかもしれない。つまり二人は愛し合っていたのだ。

 優秀で、ミスを許さない厳しい上司が、規則を破ってまで人間と愛し合うなんてにわかには信じられない話だ。だが上司は彼に突き上げられるたびに「隆之介! 隆之介!」と叫んでいる。

「そんなにじいちゃんが好きだったのか?」

 彼は少し興ざめしたような顔で言った。

「好きなんて言葉では足りない……私たちにはお互いが必要不可欠なのです。隆之介に会えるのなら、私はなんだってします」

 僕は上司が急に昇格試験の勉強を始めたことを思い出した。昇格すれば、ここより上の層での仕事を担当することになる。上の仕事とはつまり、人間が天国と呼んでいる場所での仕事だ。おそらくそこに隆之介がいるのだろう。

 彼はため息をついて頭をガシガシと掻いた。すっかり気分が削がれてしまったのか、それとも祖父の恋人を犯す罪悪感を抱き始めたのか、一切の動きを止めていた。

「じいちゃんには世話になったからな」

 呟くように言って、彼は上司の中からずるりとペニスを引き抜いた。上司はすぐさま膝を閉じ、乱れたワイシャツの前を合わせた。

「では体へ戻ってくれますね?」

 すぐさま仕事の顔に戻る上司はさすがだった。

「戻る戻る。けっこう時間経っちゃったけど、脳に障害残ったりする?」

 冷静にそんな心配をする彼も、ある意味さすがだ。

「こちらのミスによる死亡なので、死んでいた間に生じた障害は一切残りません。ただ、事故で負った傷はそのままです」
「俺って昔から体が丈夫だから、そっちは多分大丈夫じゃないかな」
「隆之介もそう自慢していました」

 と上司が柔らかい微笑を浮かべる。

「では、あとのことは哭彦の指示に従って下さい。哭彦、あとで報告を」

 そう言って上司は去って行った。
 後ろ姿が見えなくなってから、僕は彼に向き直って言った。

「生島さんはまだイッてませんよね。生島さんには大変ご迷惑をおかけしましたので、イッてから帰って頂きたいのですが」

 彼は一瞬呆気にとられた顔をしたが、すぐニヤリと笑って僕の手を取った。

「ちょっと萎えちゃったから、舐めて大きくしてくれる?」
「舐めて?!」
「そう、この口で俺のちんぽをおしゃぶりすんの」

 彼は僕の口の中に指を入れてきた。それに舌を絡めながら、これが彼のペニスだったら、と想像すると僕の股間がグンと熱くなった。

「おしゃぶりします……生島さんのおちんぽ……」

 僕も上司のように、今後も彼に会いに行ってしまうかもしれない。




STEP WISE STEP



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2015-09-18(Fri) 21:04| 死神さんいらっしゃい| トラックバック(-)| コメント 2

死神さんいらっしゃい(1/2)

 僕の担当地区でまだ死ぬ予定のない人が手違いで死んでしまったと連絡があり、急いで現場へ向かった。

 ぽつんと空に浮かんでいる霊体を見つけた。手許の端末によると17歳の男子高校生、生島亮太。彼は83歳になる春、大往生を遂げるとある。やはり手違いであるようだ。

「すみません、生島さん」

 近づいて声をかける。彼は眼下に広がる世界を見たまま、「あれは俺か」と呟いた。

 彼の視線を辿ってみると何やら交差点が騒がしい。魂の回収を仕事にしている僕には見慣れた交通事故現場。大型トラックにはねられた生島亮太が地面に倒れている。頭の方から大量の出血も見られる。

 僕はもう一度端末を操作し、本部へ問い合わせた。彼は事故で本当に死んだように見える、手違いではないのではないか、もう一度確認願いたい、と。すぐに返事はきた。間違いではない、彼は83歳まで生きる、とあった。

 あの状態で本当に83歳までもつのかと思いつつ、魂を体へ戻せとの命令なので僕は彼に説明をした。

「かくかくしかじかで、こちらの手違いだったようなのです。あの事故では間違っても仕方がないですよね」
「お前は死神か」
「人間の皆様にはそう言われてます」
「黒い服着てカマ持ってねえのかよ」
「以前は威厳を持たせるためにそのような制服を着ていた時期もあったのですが、現在は、ご霊体を怖がらせないよう教育されていますので、制服もこのようにスーツが決まりです」
「ふぅん。で、俺はあんたらの間違いで殺されたわけね」
「はい、大変申し訳ありません。ですがご安心ください。すぐに体に戻して生き返って頂きますので」
「詫びは? 間違いで殺されてはいそうですかじゃ済まねえよな。生き返らせるから許せって? 俺は器が小さいから、そんなの納得できねえな」

 彼の言葉は僕には意外だった。死ぬ予定のない人が死んでしまう手違いはたまにある。その時は今の様に事情を説明すれば、ほとんどの人は安心して今すぐ生き返らせろと言う。自殺者ならともかく、ただの事故で若い青年が間違って死んでしまったのに、この落ち着きというか図々しさは一体なんなのだろう。 

「ですが我々は人間界のお金を用意することはできませんし、今後の人生に便宜を図ることもできません。謝罪しかできないのです」
「ほかに出来ることがあるんじゃねえの」
「そう言われましても……僕に出来ることは、あなたを体に戻して差し上げることしか」

 いきなり彼が僕の肩を掴んだ。

「触れるのか」
「暴力は意味がないですよ」
「暴力なんてふるわねえよ、ただちょっと、試してみたいだけだ」
「試すって何を」

 掴んだ肩を引き寄せられた。唇同士がぴたりと密着する。キスという行為だと知っていた。それがおもに男女間で行われるということも。

 なぜ僕にこんな真似をするのか理解できないまま固まっていると、口の中に彼の舌がぬるりと入り込んできた。僕の歯や口蓋をべろべろと舐めあげる。なんだろう、このくすぐったい感じは。

「やめて下さい」
「死神でも感じるわけ?」
「僕たちは仕事上、人間の形をしているだけですので、痛みはもちろん快感もありません」
「ほんとかな」

 股間部分をぎゅっと掴まれた。本部はそんな部分まで人間と同じに作ったので、僕の股間には飾りだけの生殖器がくっついている。彼はそこをグニグニと揉んだ。

「触っても何もかわりませんよ」
「でも少し、大きくなってるぜ」
「嘘です」

 ほんとだよ、と彼は僕のズボンを脱がした。いつも小さく垂れ下がっているだけのペニスが、別の生き物のようにむくむくと膨らみながら立ち上がって行くではないか。

 人間界でたまに腹上死のご霊体を引き上げるが、その時見たように、ペニスが大きくなって天を向いていた。

「死神でも感じるんだな」
「こんなことありえません」
「先走りも出て来たぞ」

 彼は僕のペニスの小さな口から溢れる液体を指の腹でくるくると撫でまわした。体がぞくぞくっと震えて、僕は思わず彼の腕を掴んだ。

「顔が赤いぞ、死神」
「僕のペニスを触るのをやめて下さい」
「僕のおちんぽって言うんだよ」
「それははしたない言葉です、それくらい知っています」
「じゃあちんぽを扱き続けたらどうなるかも知ってるか?」
「あっ、あっ、そんなに手を動かさないで下さいっ」

 彼は空中をすいと移動して僕の隣に並ぶと、ペニスを扱きながら耳をべろりと舐めてきた。ぞわぞわと首筋に鳥肌が立つ。

「息も荒いぞ。やっぱ感じてんだろ」
「違います、これはっ……ん、あぁっ……あ、耳の中……舐めないでっ」

 今度は背後にまわると、彼は僕の服の中に手を入れて乳首をつねってきた。出産をした女には授乳に必要なものだが、乳も出ない男の体になぜこれがついているのかわからない。

 彼は乳首を捏ねるように指を動かし、時に引っ張ったり弾いたりした。そのたびに、僕の体がビクビクッと反応を見せた。

「んっ、あぁっ、嫌、嫌です! どうして感じてしまうんですか?!」
「気持ちいいからだろ?」

 僕の耳に息を吹き込むように彼が言う。僕たちには痛覚がない。そして快感もない。そう聞いていたのになぜ僕のペニスは硬くそそり立ち、弄られる乳首からむず痒いような感覚が生まれて来るのか。僕の口から声が止まらないのはなぜなのか。

 彼の手つきが一層早くなった。グチグチと濡れた水音が聞こえるほど、僕のペニスからは液体がダラダラと溢れている。

「あっ、あぁっ、そんなにしないで下さい! だめ、本当にだめです!!」
「イキそうなんだろ」

 これがイクという感覚なのか。彼の手が僕を刺激する動きと連動して、僕の体の奥にある熱い塊を一刻も早くどうにかしたくてたまらなくなるのだ。

 人間たちの営みをずっと見て来た。性交する彼らの姿を浅ましいと思っていた。だが、自分が経験してみると納得した。普段と違う声が出てしまうのも、いやらしい気分になってしまうのも、陰部を擦り合わせてしまうのも、すべて気持ちが良すぎて仕方のないことだったのだ。

「生島さんっ、僕はイクようです、もう耐えられません!!」
「おう、イケ、死神の精液見せろ」
「はぁっ、あぁ……あっ、イクっ、おちんぽ熱いですっ、生島さん、僕のおちんぽッ……あぁぁっ……!」

 体の奥にあった熱い塊がペニスの中の管を通って体外へと飛び出していった。ビュッビュッと大量に出て来る。なんという強烈な快感だろう。一瞬だが頭の中が真っ白になったように意識も思考も消え去った。こんなことを経験しては、また次がしたくなるのも納得だ。

「どうだ死神。初めての射精は」
「はい……とても……気持ち良かったです……」

 そう答える僕の顔はだらしなく緩んでいることだろう。「もう一度」と言ってしまわないのが不思議なくらい、僕は快楽の虜になってしまっていた。

「もっと気持ちいいことしようぜ」

 これ以上に気持ちのいいこと、といったら……

「男同士でも可能なのですか」
「こっちの穴を使えば問題ない」

 彼は僕の尻の奥にある穴を探りあて、指を突き入れて来た。僕たちには必要ないが、人間の場合そこは排泄に使われる器官である。男同士なのに、本当にそんなところで気持ちよくなれるのだろうか。

 僕の心配は杞憂に終わった。彼の指が僕のなかを押し広げるように動いているうちに、ジンとした気持ち良さを感じる場所があることに気付いた。その快感はペニスに直結していて、何度も擦られているうちにまた勃起した。

「あぁ……生島さん……そこ、気持ちがいいです……あっ、そこっ!! あっ、あんっ! もっとグリグリしてください……生島さんのペニスで擦って下さい……っ」
「俺のちんぽ欲しいか?」
「欲しいです……僕のそこに」
「ケツマンコって言うんだよ」
「僕のケツマンコに……生島さんのおちんぽ、下さい……!」
「淫乱な死神だなぁ。名前は?」
「名前……? 僕の名前はっ……なき、哭彦っ……あっ、あ、入って……あぁっ、おっきぃ……生島さんのおちんぽ、おっきくて僕……困ってしまいます」

 後ろから僕の両腕を掴んで彼は腰を振った。彼の肉棒で刺すように奥まで貫かれる。僕をおかしくしてしまう場所を硬くて熱い特大ペニスがゴリゴリと擦り上げる。

「あぁぁ! そんなに強くされたら……!! 僕、またイッてしまいそうです! また精液出してしまいます!!」
「初めてのくせに、感じまくりだな。っとに、スケベな体しやがって。ここか? ここがいいのか?」

 彼は少し角度をかえ、強弱つけながら僕を狂わせるポイントを責めてくる。僕は仕事中だということも、彼が人間であることも忘れて、ひたすら与えられる快感を追い求めた。

「あ、あぁん! そこ、です! そこが好きっ……でも、やだっ、だめ、あっ! 感じすぎて……怖いです! またイキます! 精液でます! 生島さん、僕イッちゃいます……!!」

 僕は自分でペニスを扱いて射精をした。一度目とかわらない衝撃。恍惚となったあとに襲い掛かってくる疲労感。体が重いと感じたのは初めてのことだ。

「詫びる立場のお前が俺より先に2回もイッてちゃ世話ねえな」
「す、すみません……なにぶん初めてのことで、慣れておらずに……」
「お前じゃ話にならねえな。上司呼べ。そいつに謝罪してもらうわ」
「えっ、上司ですか……」

 いつも眉間にしわをよせて不機嫌そうな上司の顔が思い出される。人にも自分にも厳しい人がこの状況を知ったらどうなることやら。しかも今は昇格試験の勉強をしていていつも以上にピリピリしているというのに。

「それだけは勘弁してもらえませんか」
「勘弁ならん。早く呼べ」

 仕方なく僕は上司に連絡を取った。性交したこと以外の事情を話すと案の定叱られた。しかし今すぐ行くと言ってくれたので待つことにした。

「上司の名前はなんていうんだ?」
「夜錫耳です」
「ヨスズジ? どんな奴?」
「優秀で厳しい人です」
「楽しみだな」

 彼は舌なめずりをして笑った。






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2015-09-17(Thu) 20:39| 死神さんいらっしゃい| トラックバック(-)| コメント 1

Congratulations(2/2)

<前話はこちら>

 どうすればいい、と先生に聞かれて困った。鬱陶しい先生を黙らせたくて思い付きで言っただけなのに。俺に考えがあるわけない。

「……じゃあ、とりあえず、裸見せて」
「わかった」

 先生はあっさり言うと服を脱ぎはじめた。最後の一枚も脱ぎ捨てて全裸になると、唖然としている俺を見下ろして、少し恥ずかしそうに笑った。

「そんなに見られると照れるな」
「触っていい?」
「いいぞ。お前のために出来ることはするって俺が言い出したんだ」

 恐る恐る手を伸ばした。意外に厚い胸板だった。発達した胸筋に触って、そのなめらかな手触りに眩暈がした。

「俺だけじゃ不公平じゃないか? お前も裸になれよ」
「やだよ!」
「脱がしてやろうか?」
「ばっかじゃねえの!」

 先生が俺の服に手をかける。居心地が悪くなるくらい優しく丁寧な手つきで俺の服を脱がせていく。女とやるときもこうなんだろうかと想像したら息苦しくなった。

「細いな」

 一糸纏わぬ姿になった俺の体を見て先生が言う。股間を隠す手を外された。半立ちになっていて死ぬほど恥ずかしい。先生はそれに手を伸ばしてきた。掴んで引っ張るように扱きだす。

「ちょっ……そこまでしろとか言ってないし……!」
「恥ずかしいのか? 反応していいんだ。それが普通だ。お前も触っていいんだぞ」
「この……淫行教師」

 先生にしがみついた。体の間で先生の手が動き続ける。付き合ってる彼女にしてもらうよりなぜか気持ちがいい。女の細くて小さい手より、先生の大きくて骨張った手のほうがいいなんて意味がわからない。

「…っ……立ってんの、きつい……」
「ベッドにいくか?」
「うん」

 先生は俺を横抱きに持ち上げると、そのまま隣の和室へ連れて行った。窓際のベッドに俺をおろして、覆いかぶさって来る。

「男同士は嫌か?」

 俺を見下ろしながら答えのわかりきっている質問をしてくる。

「やじゃない」
「他の所も触るぞ」

 言うや頭をさげて俺の乳首をべろりと舐めあげた。ぬるりとした感触に表皮がぞわりとする。口に含まれ歯を立てられた。俺が彼女にやるように、口のなかで吸われ、舌の先で転がされる。

「…んっ……あぁ……」
「どうだ?」
「いちいち聞くなよ、も……ぅ……アァッ……」

 今まで乳首なんていじったことはなかったのに、ちんこを扱かれながら触られるとムズムズと気持ちよくなってくる。自分でも乳首が勃ってるのがわかるくらい感じている。

 俺は膝を擦り合わせながら先生の体に手をまわした。逞しい大人の体。少し汗ばんでしっとりとした肌。欲望に突き動かされ、先生の前に触れた。先生も勃起させていた。熱い肉棒を握りしめる。太くて固い。慄きながら同時に興奮して手を動かした。

「あぁ……気持ちいいぞ、吉沢」
「俺に触られて気持ち悪くない?」
「馬鹿を言うな。お前は俺の可愛い教え子だぞ。気持ち悪いわけないだろう」

 言い切られて泣きそうになった。否定されず、受け入れられることがこんなに嬉しいことだったとは。あとは本能のまま手を動かした。反りを確かめるように竿を擦り上げ、鈴口の水溜りで指遊びして、陰嚢の手触りを楽しんだ。

 先生は笑いながら俺にも同じようなことをした。気が付くと息遣いが感じられるほど顔がすぐ近くにあった。直視する先生の眼差しが恥ずかしくて目を逸らしたら頬に髭が当たってチクチクした。

「痛いよ、ヒゲ」
「お前もいずれこうだぞ」

 わざと頬を合わせてくる。その拍子に唇が触れ合ってどきりと胸が高鳴る。俺が少し追いかけると、先生は焦らすようにゆっくり戻ってきて、ぴたりと唇をくっつけた。

 俺は先生とキスしていた。表面を合わせるだけのキスが、だんだん口を開いて深いものへとかわっていく。舌を絡めて、互いの唾液を飲み下す。

 先生に扱かれて俺は射精した。熱い塊を全て吐きだしたら、さっきまで尻込みしていたことが小さなことに思えてきた。女だけじゃなく、男も好きになってしまうなら、それは仕方ないことだと諦めるしかないんじゃないだろうか。そういう性癖の人はごまんといる。俺の場合は女もイケるから、人の倍楽しめるとも言える。

 そう考えたら途端に気が楽になって、むしろ楽しまなきゃ損だと思えてきた。

「吉沢、出すぞ」

 低く先生が言う。手つきを早くしたら、間もなく腹に生温かい液体が吐きだされた。それを自ら腹に塗り込めた。

「先生、もっかい」
「またか?」
「若いから、まだ出したりない」
「俺だってまだ若いんだぞ」

 先生は俺の乳首を舐めながらちんこを扱いた。またすぐ勃起した。俺も先生のちんこを扱いた。

 この日から、俺は先生の家にちょくちょく遊びに行っては先生に迫って扱き合いをした。仕事で忙しいと相手にしてくれない時も、ちんこを触り続けて勃起させると先生も乗り気になって俺を押し倒してきた。

 舐めてみたいと言ったときも、先生は止めなかった。しゃぶる俺の髪を撫で、手で頬を包み、「上手だぞ」と褒めてくれた。

 俺が男が好きかどうかを確かめるのが当初の目的だった。それを確かめられても、俺は先生のハイツに出入りして、裸で先生と抱き合い、触りあった。

 先生は大人だった。がっついて夢中になる俺を受け止めてくれた。先生が好きだと言えば、俺もだ、とキスしてくれた。焦らされる愛撫に身悶える俺を優しい目が見下ろしていた。知らなかった性感帯を開発されて、俺はたくさん気をやらされた。

 くたくたになって体がだるくても、先生の迷惑にならないように毎回家に帰るようにしていた。少し時間が遅くなったときは、先生はバス停まで送ってくれた。

「気を付けて帰るんだぞ。また明日学校でな」

 いつも笑顔で俺に手を振ってくれる。
 愛し合っていると思っていた。



 先生が、音楽の松野先生と結婚するらしいとクラスの女子が騒いでいるのを聞いた。先生に結婚するような相手はいない。そもそも俺と付き合っているのに。

 嘘だと思いつつ、休み時間に先生を捕まえて問いただした。周りの目を気にして、先生は会議室に俺を連れ込んだ。

「松野先生と結婚するってほんとなのかよ」
「聞いちゃったか」

先生はあっさり認めた。

「どうして? 彼女はいないって言ってたのに」
「いるなんて言ったら、絶対誰って聞くだろ?」
「嘘ついたの?」
「大人の事情ってやつだ。お前には最初に言わなきゃなと思ってたんだけど、松野先生のほうからバレちゃったみたいだな」

 先生は悪びれもせず頭を掻いて笑っていた。

「俺は? 先生は俺のこと、好きなんじゃなかったのかよ」
「もちろんみんなと同じように大好きだぞ」
「ほかの奴らと同じってこと? 俺って先生のなんなの」
「お前は俺の大事な生徒だ。だからお前が自分の性癖のことで悩んでいた時、俺は力になってやりたいと思ったんだ」
「じゃあ、俺のこと、好きじゃないの?」
「生徒以上の目で見たことは一度もない。勘違いさせたならすまなかった」

 勘違いで済む話だろうか。好きだと言って俺にキスして、俺の体に触って、俺にフェラさせて。俺にホモだと気付かせるためだけに? 気付いたあとも、それを続けていたくせに?

「松野先生のこと、好きなの?」
「当たり前だろ。だから結婚するんだ」

 俺も先生のことが好きなのに。先生がそう仕向けたくせに。先生が俺にあんなことしなければ、俺は自分がホモだと認めずに、男なんか好きにならずにいられたのに。

 その気にさせて捨てるなんて、ひどい裏切り行為だ。

「先生が幸せなら、俺も嬉しい」

 俺は先生に笑顔を向けた。先生も「お前ならそう言ってくれると思っていた」と無神経に笑った。

「じゃあ、こういうのも、最後にしたほうがいい?」

 先生の体に抱き付いて、チクチクする顎に頬ずりした。俺の腰に腕をまわしながら、先生の目が出入り口に向けられる。扉の向こうから休み時間の喧騒が聞こえて来る。誰か来るかもしれない。だけど先生は俺を止めなかった。むしろこの状況にスリルを感じているのか、鼻息を荒くしていた。

「俺はいつまでもお前の担任だ。お前の悩みや相談にはいつでも乗るぞ」
「相談だけ? もう俺にキスしたり、体に触ってくれないの?」
「触って欲しいのか?」
「先生の、もうおっきくなってるよ。舐めてもいい?」
「仕方のない奴だな」

 俺は床に跪いて先生のベルトを外した。中から取り出した勃起したものを口にくわえ、わざと音を立ててしゃぶった。

「俺のフェラ、松野先生より気持ちいい?」
「ああ、お前のほうが上手だぞ」
「だって、何回もしたからね」

 グボグボと俺の咽喉を犯して、先生はいつもより早く射精した。それを飲み込むと「こんなに愛しいと思う生徒はお前が初めてだ」と俺の頭を撫でた。

 チャイムが鳴る前に俺と先生は会議室を出た。先生は職員室へ。俺は松野先生を探して音楽室へ向かった。



 家に帰る途中、先生からガンガン電話がかかってきた。あのあと勝手に早退した俺を心配しての電話じゃなさそうだ。留守電に残された声が鬼気迫って尋常じゃなかったから。

『吉沢! なんてことをしてくれたんだ! 松野先生に……! すべて嘘だと言え、言うんだ!』
『さっきは怒鳴って悪かった。どうしたんだ、急に学校からいなくなって。心配しているんだぞ。先生に電話してくれないか?』
『これが最後だ。無視したらどうなるかわかってるな?! すぐに戻ってこい! ただじゃおかないぞ!!』
『おい、吉沢。どこにいるんだ? 怒っているのか? 話がしたいんだ。電話してくれ、頼む』

 二重人格かと思うような留守電が交互に入っていた。こちらから電話するとワンコールで出た。

『吉沢! お前いまどこにいるんだ?!』
「もうすぐ家につくよ」
『お前、自分が何をしたかわかっているのか?!』
「先生こそ、教え子の男子生徒に何をしたかわかってんの?」
『俺が何をしたって言うんだ! あれは全部お前が望んだことだろう!!』
「松野先生にもそう言えばいいじゃん。録音データ聞かせたときは、松野先生、顔面蒼白になってたから、信じてくれるかわかんないけどね」

 会議室でのやり取りをこっそり携帯電話で録音しておいた。それを音楽室で作業していた松野先生に聞かせた。松野先生は吐きそうになったのか、真っ青な顔で口を押えた。そして教師と女の入り混じった顔で、「どうして」と俺に言った。

 どうして、なんて俺が聞きたい。

「先生、結婚、おめでとうございます」

 俺が言うと、先生は電話の向こうで絶句した。



 数日後、先生は学校を辞めてしまった。松野先生も病気休暇を取って学校に来なくなったので妊娠説が流れたが、その後、教師を辞めて実家に帰ったとわかり、二人の結婚はなくなったのだと噂された。

 真相は誰も知らない。
 



グッドモーニング



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2015-09-08(Tue) 20:24| Congratulations| トラックバック(-)| コメント 4

Congratulations(1/2)

※ハッピーエンドじゃない

 大きなマンションの前でバスがとまる。俺はそこでバスをおりて、通い慣れた道を歩く。バス停から五分のところにあるハイツ。チャイムを鳴らすと先生が扉を開けて俺を出迎えてくれる。

「だから、来る前には連絡しろって言ってるだろ」
「サプラーイズ」
「俺が喜ぶサプライズにしてくれ」
「じゃあ、次の数学のテスト、100点取る」
「よし、言ったな。とびきり難しい問題にしてやる」
「そんなことしたら平均点が下がって先生が困るんじゃないの」
「そうなんだよな」

 頭を掻きながら、先生は俺を中に入れてくれた。

俺が担任の家に出入りするようになったのは高3の夏の初め。仮病を使って保健室でさぼっていたら先生がやってきて、悩みなら相談に乗るぞ、と言ってきたのがきっかけ。

 生徒と一緒にハメを外してくれる性格がウケてるけど、一人にしておいて欲しいときは、距離を取らない先生は少し鬱陶しい。困らせたくなって「先生の家に泊めてよ」と言ったら「泊まらせるのは無理だけど、遊びに来るのはいいぞ」と言われて以来、家にいたくないときはこっちに来ていた。

 今日も大学生の姉ちゃんが彼氏を家に連れ込んだので逃げて来た

「ちゃんと家の人には言ったか?」
「二人ともまだ仕事。姉ちゃんは彼氏の相手するのに忙しそうだったから黙って来た」
「またお姉さんの彼氏が来てるのか?」
「今週二回目」

 先生は腕を組んでうーんと唸った。

「吉沢も受験を控えているし、ご両親にそれとなく言ってみたらどうだろう」
「……別にいい」

 俺が家に居づらいわけ。姉ちゃんの彼氏が原因だと先生はわかっている。だけどそれは付き合う男女に思春期の俺が動揺しているせいだと思っている。間違ってはいないけど、本当の理由は少し違うところにある。

 奥の部屋へ進む。先生は机の上のパソコンを閉じた。俺に見られてまずいもの?

「エロサイトでも見てた?」
「ばか、仕事してたんだよ」
「先生、彼女いるの?」
「今はいないよ」
「彼女いたことあるの?」
「あるに決まってるだろ、お前、俺をなんだと」
「じゃあ、付き合ってる時、エッチなことしてた?」
「そりゃあお前……俺も大人だからな、それなりには」

 先生が俺の知らない女と抱き合ってる姿をつい想像してしまう。そしたら、先日目撃してしまった姉ちゃんと彼氏がいちゃついてる場面が頭に甦った。友達の家から帰ったら、リビングのソファで男が寝そべってて、姉ちゃんは男の股間に顔を埋めてた。髪をかきあげながら男の陰茎をうまそうにしゃぶっていた。

 フェラチオに夢中の姉ちゃんは俺が帰って来たことに気付いてなかったけど、男は俺に気付いて、「しーっ」と人差し指を口に当てた。俺は黙って自分の部屋に向かった。

 見られてしまったからか、男はあれ以来両親が共働きでいないのをいいことに大胆に姉ちゃんに絡むようになった。俺が見ている前で姉ちゃんの胸を触ったりキスしたり。姉ちゃんは「弟が見てるから」と止めようとするけど、男の方は面白がってやめる様子はない。

 先生も姉ちゃんの彼氏みたいに、彼女の胸を触って、キスして、ちんこを舐めさせていたのかな。きっと、当たり前にそういうことをしていたんだろう。

「お前が見てる前で二人はいちゃつくのか?」

 先生の声に我に返った。肩を竦めつつ頷いた。先生は深いため息をついた。

「やっぱり親御さんに言ったほうがいいと思うぞ。勉強に集中できないだろう?」
「俺がここに来るの、迷惑?」
「そういう意味じゃないんだ。いつでも来ていい。だけど家で落ち着けるのが一番だ。そうだろう?」
「もう手遅れだよ。頭から離れないんだ」
「……なにがだ?」
「姉ちゃんが彼氏にフェラしてるとこ。見ちゃったんだよね」

 先生は難しい顔で口を閉じた。

「あの光景が目に焼き付いて、気が付くと思い出してるんだ。男のちんこが、姉ちゃんの口の中、出たり入ったりするところ」
「吉沢」

 もういい、と言う様に先生は俺の肩に手を置いた。だけど俺の口は動き続けた。

「一人で部屋にいる時とか思い出して、それをオカズにしてマスかいちゃうんだ」
「高校生なら普通だ」
「でも俺が思い出すのって、姉ちゃんの彼氏のちんこなんだよね。自分にもくっついてるもの思い出して、どんな味なんだろう、どんな舌触りなんだろうって、そっちばっかり気になるんだ。これって普通じゃないよね」

 絶対誰にも言えない俺の秘密だった。自分の異常な部分を誰にも知られたくないと思う反面、誰かに打ち明けたいとも思っていた。先生なら誰にも口外しないという確信があるから言えた。

「……確か、吉沢はいま女の子と付き合ってたよな?」

 先生が神妙な顔で尋ねる。よく知ってるなと思いつつ頷く。

「うん。女大好きだよ。かわいいと思うし、エロい気分にもなる」
「今まで男に興味があったことはあるのか?」
「わかんない。考えたこともない」
「お姉さんの彼氏が好きなのか?」

 いきなりの質問に面食らった。それこそ考えたこともなかった。姉の彼氏という興味以外抱かなかったのが、フェラの現場に居合わせてしまってから、男を意識するようになっただけ。それ以上のなにかはないはずだ。

「それもわかんない。でも、どうこうなりたいとかは一切思ってない。たぶん気の迷いってやつだし」
「急いで結論を出す必要はないだろう」
「そうかな。勘違いだって思っといたほうが今後楽だよね」
「自分に嘘をつくっていうのか?」
「ホモとか人生ハードすぎるじゃん。俺、女も好きだし勃つし、それでいいじゃん。別に男とヤレなきゃ死ぬわけでもないし」
「お前はそれでいいのか?」

 先生は険しい顔つき。その目に同情とか憐れみとかが見て取れて、なんとなくむかついた。

「じゃあ先生は俺にホモになれっていうの? どこにそんな相手いるんだよ。誰かを好きになったって、どうせ辛い思いしかしないだろ。そんなの嫌だよ。だったら誰も好きにならないで、なんの経験もしないで、自分に嘘ついてるほうがいい。俺はそっちのほうが楽だ」
「楽かもしれないけど、お前は本当にそれでいいのか? 始めから諦めてすべて手放して、それで幸せな人生なのか?」
「だったら先生、相手してよ」

 先生は見たことない表情で絶句していた。何か詰め込まれたみたいに口を半開きにして、間の抜けた顔でまじまじと俺を見つめた。

「俺が本当にホモかどうか、確かめさせてよ。そこまで言うなら、できるでしょ」

 さすがに先生でも無理だろうと思っていた。拒絶されると思ってたのに、先生は俺を抱きしめると「わかった。俺に出来ることはする」と腕に力を込めて来た。




1円の男



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2015-09-07(Mon) 20:32| Congratulations| トラックバック(-)| コメント 1

待田くんに春の気配(3/3)

<前話はこちら>

 ゴムの上から手で擦って馴染ませたあと、「できた」と俺のちんこを軽くビンタした。うっ……あまり刺激を与えないでほしい。

「ヤル時は相手が誰であれちゃんとつけるんだぞ」

 言うと遠野は俺の膝を開いてその中心に勃起したちんこを宛がってきた。そういうお前はゴムつけてないじゃないか! というかまじで入れる気かよ!!

「待てっ! もういい! わかったから!!」
「何がわかったんだよ。穴の位置さえわかんねえ奴が」
「ううっ……うわ、あ、と、遠野っ……入ってる! 入ってきてるって……!!」
「そりゃ入れてるからね」

 ゆっくり、だけど確実に、遠野のちんこが俺の中へ中へと侵入してくる。指で慣らされたおかげか意外と簡単に入ってくる。奥へ、奥へ。途中、前立腺をゴリッとやられて、不覚にも上擦った声が出てしまった。

「もう少しで全部入るぞ」
「う、ううっ……まじかよぉ……なんでこんな……っ」
「すげえきついな……佐々木はきっとゆるゆるだから楽だな」

 あぁ、そうだった、ここは佐々木んち。まだシャワーの音は聞こえるけど、いつ出てきてもおかしくない。

「濡れない場合はローションが便利なんだけど、流石にいま持ってねえからな」
「とお、の……、お前、もしかして、男と……したことあるのか?」
「……さあ」

 返事をはぐらかした遠野が俺のちんこを握る。

 遠野は男同士でセックスしたことがあるのかもしれない。だから俺とキスするのもちんこ扱くのも平気なのかもしれない。相手はどんな奴だったんだろう。俺よりイケてる奴なのか。経験したのは一人なのかもっと多いのか。

 気になるけど、遠野の指が鈴口をグリグリ刺激してきたのでそれどころじゃなくなった。

「んっ、あ、それっ」

 指を動かしながら、遠野はゆっくり腰も動かしだした。指より太くて大きいものが中を擦り上げる。さっき指でやられていた時みたいに根本の奥が熱くなって、一旦引いていた射精感が押し上げられてきた。

「はっ……ぁあ……あ、んっ……!」
「腰動いてるぞ」
「だって……勝手にっ」
「痛くない?」
「い……たく、ないっ……」
「良かった」

 ほんとはちょっと痛いけど、それを凌駕する気持ち良さとか興奮とか背徳感とかがあった。佐々木の家で、友達の遠野と、俺はセックスしている。しかも俺が遠野に掘られるほうだ。遠野のちんこで前立腺をゴリゴリやられて、直接的な刺激では味わえない感覚に溺れそうになっている。

 実は前回のあれ以来、頭のどこかでまた同じことが出来ないかと思っていた。遠野としたキスは嫌じゃなかった。遠野のちんこを触っても気持ち悪いなんて思わなかった。むしろまた、触って触られたいと思っていた。

 もしかして俺は遠野のことを好きになってしまったんだろうか。ただ気持ちいいことをしたいだけなんだろうか。どっちなんだか判断がつかない。

 とにかく今は気持ちが良くて、早くイカせてもらいたい、それだけだ。

「あっ、あ、遠野っ……」
「イキそう?」
「とおの、は……?」
「俺ももう少し」

 なぜだか遠野は嬉しそうに目を細めて笑った。初めて見る優しい表情だ。やらしいことをすると、毎回遠野の新しい一面を知る。もっといろんな面を知りたい、なんて思って、こいつが女の子にモテる本当の理由に気付いた気がした。外見とか、わかりやすい優しさとか、分け隔てない気さくさがウケてるわけじゃないんだ。たぶん。

「はぁ……ん、あ、あぁ……っ」
「いつでも出していいぞ」
「あぁ……っ……ほんと……出るっ……」

 ティッシュを探しかけてコンドームをつけてたんだったと思い出した。このまま出しちゃっていいのか。後始末が楽だな。

「はぁっ……あ……先に……イッて、いい?」
「いいよ」

 遠野の腰の動きが早くなった。中からグチグチと濡れた音を響かせながら、ズンズンと奥を突き上げられる。

「あぁ…ああぁ……あっ……イッ……!!」

 遠野に中を擦られて、熱い塊が体から飛び出して行った。前に遠野にしてもらったのとはぜんぜん違う気持ちよさだった。今回は体の奥から快感の熱が広がって手足にまで力が入らなくなるような感じだ。しかも恐ろしいことに遠野が動くたびにまた気持ちよくなってる。いつもの虚脱感はなく、射精ギリギリの敏感な状態がまだ続いていた。

「あぁ、んっ……遠野……まっ……待って! なんか、俺……変! また、んっ! まだ気持ちいいっ」
「すっげー、初めてなのに、ケツで感じちゃってるの?」
「……ぁんっ、ん! あ、や、やだっ、遠野……っ!!」
「待田、かわいい」

 かわいいとか言われても、頭が茹っててどう反応すればいいかわからない。恥ずかしいんだけど、妙に嬉しくもあったりして。頭の中ぐちゃぐちゃだ。

「俺ももうイクから」
「……っ…イッって……遠野、早く……っ」

 早く終わらせてくれ! でないと俺はおかしくなりそうだ!

 俺の足を抱えなおして遠野はラストスパートをかける。激しいピストンに理性が溶かされて行く。

「あっ、あぁっ! あ、そんな、強く……やめっ……遠野、イクっ、また、出るから……!!」
「ごめん、待田……!」

 なぜ謝るのか不思議に思った直後、体の奥に熱い迸りを感じて、怒るよりも、嬉しいなんて思っちゃった俺はどうしたらいいんだろう……。



 駆け込んだトイレの中。遠野の出したものを出していたら浴室から戻った佐々木の声が聞こえて来た。

「あれ、待田は?」
「お腹壊したみたいでトイレ」
「やだぁ、ださい」
「だからもう俺たち帰るよ」
「えー、待田だけ帰して遠野は残ってよ」

 心配をするどころか俺を追い出したがってるみたいな佐々木に落胆はなくて、やっぱりあいつの狙いは最初から遠野だったんだなと賢者タイムの聡明な頭で確信した。

 遠野は最初からそれに気付いていたんだろう。だから佐々木はお勧めしないと言い、今日の誘いにもいい顔しなかったんだ。色欲に目がくらんだ俺って馬鹿だ。

 水を流してトイレを出る。不機嫌そうな佐々木が俺を睨むように見る。バスタオル巻いただけの姿にびびる。ほんとにこいつ、3Pやるつもりだったんだ。

「遠野、帰ろう」
「おう」

 俺たちが玄関に向かうと佐々木が「待ってよ!」と追いかけて来た。振り返って俺は言った。

「この前の返事なんだけど、佐々木と付き合うって無理だから」
「はあ?! なんで?!」
「俺、好きな奴が出来たっぽい」
「こっちだってあんたなんか無理よ! っていうか最初から相手にしてないし!」  

 顔を真っ赤にした佐々木が遠野を見る。

「俺も無理。好きな奴がいるから」

 遠野にも振られて佐々木は鬼の形相になった。ヒステリックに喚く佐々木を置いて二人で部屋を出た。外の通路を歩いていてもまだ佐々木の叫び声が聞こえてくる。おっかない。

「待田の好きな奴って誰?」

 エレベーターを待っていたら遠野が訊いてきた。

「遠野の好きな奴って誰?」

 到着したエレベーターに二人で乗り込む。扉が閉まると同時に、俺たちはどちらともなくキスをしていた。





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2015-09-01(Tue) 20:40| 待田くんに春の気配| トラックバック(-)| コメント 2

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