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シンデレラアイドル(1/2)

2014.06.30.Mon.
今日もテレビにあいつが出ている。新しい曲のプロモーションで大忙し。国民的アイドルスターの菅野光流。数年前まで近所に住んでた俺の幼馴染みだ。


会社に行くと女子社員が朝から騒がしい。

「なんかあったんですか」

そばにいる先輩社員に声をかけると、耳ざとい女子社員の一人が振り返り「今日、菅野光流がすぐそこでドラマのロケやるんだって!」と興奮気味に教えてくれた。
芸能界の仕事が忙しくなり、高校三年にあがる春に家を出てから、光流とはほとんど会っていなかった。年に1、2度は実家に帰ってきているらしいが、俺も大学入学とともに家を離れたから、ここ5、6年はまったく会っていない。テレビで活躍している姿を見るくらいで。

「好きなんですか、菅野光流」
「好きに決まってんじゃん。嫌いな女子がいる?!」
「ミーハーなのを嫌う人はいるでしょ」
「光流はただの流行アイドルじゃないの。超努力家だし、超演技うまいし。嫌いだっていう女も光流が目の前に現れたら絶対目の色変えてキャーキャー言うに決まってるわよ!だってあのイケメン!彼氏なんて贅沢言わないから弟になって欲しい~!」

幼いころ、光流はよく女の子に間違われていた。成長するにつれ男らしくなって女に間違われることはなくなったが、街を歩けばナンパやスカウトがあとを絶たなかった。今の事務所の社長が直々に家まで出向いて両親と光流を説得し、芸能界入りが決まったのが高校一年のとき。
そのときすでに光流の私設ファンクラブがあった。光流を一目見るために別の学校から女の子が出待ちする光景が毎日見られた。その時からもう光流は別格だったのだ。
デビュー後はとんとん拍子に売れていった。出す曲、出る映画、すべてがヒット。順調なのはいいことだが、忙しすぎて体を壊さないかと、あいつを知っている俺は心配してしまう。

「どこでロケやるんですか」
「やだ、敷原くんもファン?」
「いや…まぁ、はい」

光流と幼馴染みだということは新しく知り合う人には隠している。

「そうなのよねぇ、意外と男のファンも多いのよね、光流って」
「で、どこでロケやるんです?」
「そこの駅と反対側の歩道橋で、昼からだって」

きっと見物客でいっぱいだろうが、昼休みに覗いてみよう。久しぶりに光流が動く姿をこの目で見てみたい。


騒がしい女子社員のあとから俺も件の歩道橋へ向かった。行く途中からそわそわしたOLや通行人に出くわした。行く方向が同じなのでみんな菅野光流が目当てなのだろう。
歩道橋のそばではスタッフらしい人が交通整理を行っていた。手前に信号があるので、そちらでお渡り下さい、と誘導している。
大半が、歩道橋の上で撮影している菅野光流を見上げて足を止める。俺も歩道の脇へ寄って離れた場所から小さく見える光流を見上げた。
女優さんを相手になにやら演技をしている。

デビュー作になる映画で光流は新人賞をとっていた。俺も光流の作品とあって映画館まで見に行ったが、これが小さい頃から泥だらけになって一緒に遊んでいた光流かと驚くほど、スクリーンに映し出された光流は別人だった。
雑誌では透明感溢れる演技、しかし人目を引きつける圧倒的存在感がある、アイドルの枠を超えたアイドル、今後の活躍から目が離せない、と絶賛されていた。
ずいぶん遠い存在になっちまったな。家のチャイムを押せばすぐに会える幼馴染みだったのに。もしかしたらあいつはもう俺のことなんて忘れているかもしれない。

女優が光流に抱き付いた。光流もそれを抱き留める。
チリチリ、と胸になにかが絡まる。
モテるがオクテで女と付き合ったこともなかったくせに、今じゃ公衆の面前で抱き合ってキスまでしていやがる。

「いまは女の子と付き合うより、かっちゃんと一緒にいるほうが楽しいから」

そう言っていたのはほんの数年前のことなのに。

カットの声がかかり、光流と女優が離れていく。光流は髪をセットしなおしてもらいながら、別の誰かに声をかけ、台本っぽいものを読むとそこへ何かを書きつけたり、また別の誰かと話をしたりと、きゃあきゃあ騒ぐギャラリーを見る暇もない。
昔の光流はのんびり屋で競争事が嫌いだった。人気のバロメーターがはっきり数字に出る世界で第一線で活躍しているのが不思議なくらいだ。

しばらく光流の働く姿を見ていたら、こそこそと人が近寄ってきて、「敷原さんですか」と声をかけてきた。

「そうですけど」
「菅野のマネージャーの宗田といいます。菅野がこれをあなたに」

手渡された小さな紙切れ。8桁の数字が並んでいる。

「?」
「菅野の携帯番号です。敷原さんなら大丈夫だから渡すように言われてきました」
「光流が?」

歩道橋を見上げる。光流は撮影中。

「あいつ、よく俺に気付いたな」
「本人の携帯の番号ですので、取扱いには…」
「わかってます。誰にも言いませんよ」
「お願いします。それでは」

宗田と名乗った男はそそくさと立ち去った。
台詞らしい文字が印字されいている紙切れ。きっと台本を引きちぎったのだろう。そこに書き殴られた8個の数字。光流の文字。もう一度歩道橋を見上げると、光流もこちらを見ていた。


早々に仕事を切り上げ、飲みに誘われたのも断って、俺は足早に会社を出た。
歩きながら昼にもらった紙切れを広げる。頭に090を足して、もらった番号へかけてみる。数コールで留守電に繋がる。きっと仕事が忙しいんだろう。諦めた直後、さっきの番号から折り返しの電話。出ると「ごめん」と光流の弾んだ声。

「こっちこそ。いま電話して大丈夫なのか?」
「うん、今日はもう終わったんだ」
「こうやって話すの久しぶりだな」
「ほんとに。お昼にかっちゃん見たとき驚いたよ」
「おまえ、すげえ芸能人してた」
「だって芸能人だもん」

光流の笑い声の後ろで雑音が聞こえてくる。

「いま、外?」
「うん。駅前のマック」
「おまっ…そんなとこいたら大騒ぎになるだろ」
「へへっ。それが大丈夫なんだな。かっちゃん仕事終わったんだったら会えない?」
「俺はいいけど…駅前のマック?」
「うん。もう食べ終わったから、駅で待ってる」
「わかった…つうかそんな目立つ場所で待ち合わせしなくても」
「ここがいいんだってば。じゃあ待ってるね!早く来てよ!」

わかったと返事をして通話を切ると、俺は急いで駅へ向かった。


帰宅時間の駅前は、これから帰る人、遊びに行く人、誰かを待っている人、ティッシュ配りやチラシ配りの人でけっこう騒がしい。この中に菅野光流が現れたら大パニック間違いなしだ。きっと変装しているのだろうが、バレたときのことを思うと変な汗をかいてしまう。
帽子とサングラス、マスク姿の怪しい男を探す。いない。改札のほうにも行ってみたがいない。まさかあいつ、俺が来る前に見つかったんじゃ…。
電話をかけてみようと携帯を取り出す。通話履歴から光流の番号を押し、耳に当ててあたりを見渡す。

「はい」
「光流?いまどこ?」
「駅にいるよ」
「え、どこよ?」
「ここだって」

どこだよ?キョロキョロしていたらこちらに向かって歩いてくる女が一人。細身のジーンズですらっと長い脚を強調するモデルみたいな体型の…サングラスをかけていても美人なんだろうなってすぐわかる…
長いストレートの髪を揺らしながら、モデルみたいな女が立ち止まった。

「ほら、ここにいる」

目の前の女の口の動きと、耳に聞こえる光流の声が一致した。

「みっ、み…!」
「しーっ」

女は口に人差し指を当てた。

「これなら絶対バレない」

光流は悪戯っぽく笑った。


「もー、まじで焦ったわ」
「ははっ、ごめんごめん」

車を停めているというパーキングに向かって光流と歩いた。隣の光流は誰がどう見ても女…しかも飛び切り美人の…だからすれ違う男が光流をチラチラ見ていく。二度見したりガン見したりと、同じ男として恥ずかしくなる男の性を隣で見せつけられたが、当の光流は人から見られることに慣れているのかまったく意に介していないようだった。

「お姉さん、すっごいスタイルいいね。ちょっとでいいんで時間ないかな」

隣に俺がいるのに声をかけてくる猛者もいた。

「彼と一緒でいい?」

どこから出してるんだと驚くような女声で言うと、光流は俺の腕に腕を絡めてきた。

「あ、いいや、また今度お願いね」

なにがまた今度だ馬鹿野郎。今度なんか二度とあるか。
隣で光流がクスクスと笑う。

「男にナンパされちゃった」
「そんな格好してりゃな。自分でやったのか?」
「メイクさんに頼んだ。176センチもあるのにバレないもんだね」
「お前痩せてっからな。ちゃんと食ってるか?」
「体脂肪5パー以下だよ」
「役作り?」
「そんなとこ」
「大変だな」
「慣れた」

慣れた、と言い放つ光流を横目に見る。プロの顔だな、と誇らしくなると同時に、寂しさが募る。

「そろそろ腕、はなしたら?」
「いいじゃん。恋人同士って設定なんだから。今日はデートだよ、かっちゃん。だから駅前で待ってたんだ」
「デートってお前…。そういえば昼、女優とキスしてたな」
「妬ける?」
「妬くか馬鹿」
「けっこう人気ある女優さんだよ」
「…………」

自分の勘違いに気付いて横を向いた。嫉妬の対象を間違えている。

「で。今日のデートはどこに連れて行けばいい?」
「かっちゃんの家」
「狭いし散らかってるぞ」
「余計に見たくなった」

にっと笑って光流が肩にもたれかかってくる。
そういえばこいつ、昔からスキンシップが激しい奴だったな。彼女を作らないで俺とばっかりいるから、ホモかもしれないなんて噂たてられたりして。その噂を光流に言ったら「それ、ほんとにしちゃおうか」って悪戯っぽく笑ってたっけ。嫌だよ馬鹿って言い返したけど、俺とならそう思われてもいいんだと、ほんとは少し嬉しかったんだ。

パーキングに停めてある高級車に光流が乗り込む。俺は助手席でナビをして、今度は自宅近くのパーキングに車を停めた。
マンションまでの短い距離を、光流はさっきと同じように俺と腕を組んだ。俺もそのままにさせた。他愛ない近況報告をしている間に、光流の手が下がり、俺の手を握ってきた。見た目は女でも指は男のものだ。
その硬い手を握り返すと光流が俺のほうを向いた。運転するときにサングラスを外したとは言え、プロの手によってメイクされているので光流とは似て非なる顔がすぐそばで俺を見つめている。
光流の面影を探して俺も見つめ返した。すぐ、光流を見つけることができた。当然造形は昔のまま。ただ睫毛が長くなり、唇が艶々として、頬が色づいているくらい。大人になったな、と素直な感想が頭に浮かび、頬が緩んだ。

「かっちゃん」

かすれた声で光流が俺を呼ぶ。

「どうした」
「昔のまんま。かわらないね」
「成長してないってか」
「そういう意味じゃなくて。かっちゃんといると安心するっていう意味だよ」
「仕事きついのか?息抜きしたくなったらいつでも来いよ」
「いいの?」
「見つからないようにな」
「うん」

ぴったりくっついて夜道を歩く。誰も男同士だと気付かない。菅野光流だと気付かない。静かな時間、歩く足音だけが俺たちについてくる。


兄の忠告

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2014.06.30.Mon.
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2014.06.27.Fri.
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目は口ほどに(1/1)

2014.06.24.Tue.
田舎の夜。駅だけが煌々と明るく、ホームから見える一帯は暗闇に包まれて何も見えない。電車が出た直後で人気もない。
部活が終わったあと先輩の大野さんに呼び止められたせいで、いつも乗れるはずの電車に乗り遅れてしまったのだ。次の電車が来るまで一時間待たなければいけない。
それは同じ電車通学の大野さんも知っているはずなのに…。
ベンチに座らず立ったまま掲示板のポスターを眺めている大野さんを横目に見る。大きな都市に出たとき読者モデルになりませんかと声をかけられたこともあるらしい大野さんは、同じ男から見てもかっこよくてため息が出てしまう。
そんな人と夜のホームで二人きりっていうのも悪くないかもしれない。うん。むしろちょっと嬉しいかも…。

「そんなに見るなよ、優介」
「えっ、あっ、すいません」

ずっとポスターのほうを向いていたのに、俺がじっと見ていたこと、気付いてたんだ!
恥ずかしくて俯くと、大野さんは俺の項に手を当てた。

「真っ赤になってんじゃん」

と、項を撫でる。

「練習中も俺のことよく見てるけどさ、もしかして優介って俺のこと好きなのか?」
「そ、尊敬してるっす」
「それだけか?」

大野さんの手が襟ぐりから侵入し、背中へ滑り込む。
ゾゾ、とするような緊張感から俺は背筋を伸ばした。

「すっげえ熱い視線、感じるんだけど?」

背中の手が脇腹へ移動する。くすぐったくて身をよじるとそれを阻止するように、空いたもう片方の手で大野さんは俺を抱きこんだ。

「正直に言えよ。俺が好きだろ」

くっつくほど耳に口を寄せて囁く。いや、ほんとに少し、大野さんの唇が俺の耳に触った。それは股間直撃の甘い接触だった。
俺を抱く大野さんの腕を掴みながら顔を見上げる。凛々しくて男らしい顔に見つめられると息苦しくなる。優しくて後輩思いでサッカーも上手くてかっこいい大野さん。放っておかないのは女だけじゃない。

「好き…って言ったら、どうするんすか…?」
「どうして欲しい?」

俺の目を見据えながら大野さんが言う。俺は視線を大野さんの口元へ移して、自分の唇を舐めた。

「キスして欲しいっす」

言い終わるやいなや、俺たちの唇は重なっていた。緊張してガチガチになっている俺の唇をペロと舐めるようにこじあけて、大野さんの舌が入ってくる。初めてのキスに慄きながら、俺も大野さんの舌がなかをまさぐる動きになんとか合わせようとぎこちなく応えた。
肩を抱いていた手で、大野さんは俺の制服のボタンを外し始めた。アンダーシャツ越しに胸を撫で、乳首を見つけると摘まんでくる。

「ん…」
「俺が好きだろ? 優介」
「好きっす…」
「いつからだ?」
「わかんないです…もうずっと前からかも…」
「嬉しいぜ」

大野さんの手が下へとさがる。目的地がわかり、俺はゆっくり膝を開いた。大野さんの手は俺の股間へ行きつくと、そこを包み込むようにして揉んだ。

「んん…あぁ…」

自分の声とは思えないような甘えた声が出た。ベンチに腰をおろした大野さんが俺の乳首を甘噛みしながら股間を揉みしだく。夜の匂いに、大野さんの汗と整髪料の匂いがまじる。
俺は大胆な気持ちになって大野さんの股間へ手を伸ばした。そこはもうガチガチに硬くなっていた。

「わ…すごい…」
「触りたいか?」
「な…舐めてみたいっす…」

乳首を舐めていた大野さんが上目使いに俺を見あげる。試すような悪戯っぽいような目だ。

「出来るのか?」
「やらせて下さい…」

練習の前後、俺は進んで大野さんのマッサージをかってでた。ユニフォーム越しの筋肉に感動した。練習後の熱い体に欲情した。汗を流す体を舐めてみたいといつも思っていた。
ベンチに座りなおすと、大野さんは自分でベルトを外しチャックをおろした。中からデカイ一物を取り出すと挑発するような目で俺を見ながらそれを左右に振る。
見えない力に操られたように、俺は頭を下げていた。近づくとむわっと男臭くて脳天が痺れた。
唾液溢れる口を開き、それを咥えこむ。少ししょっぱい味がする。それすら興奮材料となった。

口いっぱいに頬張った。太くてうまくしゃぶれない。
しっかりやれよって感じで大野さんがカサを膨らませたりする。そこに唇をひっかけるように擦ったり、横笛を吹くみたいにサオを舐めたりしたが物足りない。全部舐めつくしたい。味わい尽くしたい。
俺はベンチから腰をあげ、大野さんの足元に跪いた。上から下から舐めあげる。自分も窮屈になって前をくつろげた。大野さんのちんぽをしゃぶりながら自分のチンポを扱いた。

「俺のチンポ、入れてほしいか?」

大野さんのちんぽを、俺のケツに?この太くて硬い、男らしい勃起ちんぽを、俺のケツに…。想像したらゾクリと体が震えた。怖い気持ちもある。だがそれを上回る好奇心と、これ以上を求める欲望とで、俺はコクリを頷いていた。

「脱いで俺の上に跨りな」

言われるまま、俺はズボンとパンツを脱ぎ捨てて、大野さんの膝の上に跨った。
大野さんが指で俺のケツ穴を探り、そこへ亀頭を合わせてくる。

「ゆっくりでいいぞ」

ぴたりと亀頭が肛門にキスしている。ずれないよう根元を大野さんが支えている。あとは腰を落としていくだけ。強張って足が震えてきた。大野さんの首に手をまわし、体を支える。

「怖いか?」
「少し、怖いっす」
「大丈夫だぞ、優介」

大野さんは俺のちんぽを握って擦った。俺は自分から大野さんにキスした。舌と舌を絡ませる激しいディープキスで気を紛らわせながらゆっくり動いて大野さんのちんぽを咥えこんでいく。

「はんっ、んっ…んんっ…」
「無理するな」

優しい言葉をかけられると、不思議なもので痛みが和らぎもっと頑張ろうと思えてくる。俺は一気に腰を下ろした。

「んん…ぁあっ!!」
「大丈夫か、優介」
「大丈夫っす…大野さん、すげえでかいっす」
「悪い」
「違くて…すげえ感じるっす」
「ばか。煽るようなこと言うな」

鼻で合図をされてまた俺たちはキスをした。キスしながら徐々に俺のなかを大野さんのでかさに慣れさせる。はっきり言ってあんなでかいモノを入れられたのが信じられない。あれで一体何人泣かせてきたんだろう。

「大野さん、今まで何人としたんですか?」
「SEX?」
「はい」
「内緒」

大野さんの指が俺たちの結合場所をなぞるように動く。そこ、触られるとムズムズする…

「きつくなった。くすぐったい?」
「はい」
「優介のなか、ヒクヒクしてる」
「恥ずかしいから言わないで下さい」
「お前ってほんと、可愛い奴だよな」
「そんなことないっす」
「よく気が利くし、マッサージもうまいし」
「もういいっす。大野さんの方がカッコいいっす」
「サンキュ。そろそろ動いていいか?」
「あ、はい」

大野さんの手が俺の尻を抱え持つ。俺は大野さんの首に抱き付きなおして腰をあげた。ズルッと中を大野さんのデカチンが動くのがわかってブルッと身震いした。なんだ今の。
今度は尻を下げる。ググッと腸を圧迫される感じがある。俺の体の中に大野さんのちんぽが入っていると実感する。犯されていると体の奥で感じている。

「あ…はぁ、ん…」

自然と声が漏れた。甘えるように大野さんに抱き付いた。
昂奮と性欲と愛しさとで、俺はめちゃくちゃ発情していた。腰を上下に振った。内部が捲られる痛みも回を重ねるごとに平気になり、次第に潤み始めた頃には気持ちよくなっていた。
触られなくてもギンギンに完立ちしたちんぽを大野さんの制服に擦りつけながら腰を振る。そんなわずかな刺激だけでもイケそうなくらい、後ろが気持ちいい。

「んっ、あぁっ…もっと…あっ、大野さん…ッ、もっとシテ……ッ、気持ちいいっす…!!」

俺を持ち上げる大野さんの手つきもだんだん大きくなってくる。勢い余って一度は抜けてしまったが、すぐまた突っ込んで俺を突き上げてくる。

「んやっ…あっ、あんっ、いいっす!あっ、あんっ、あぁっ…!!」

無人のホームに嬌声を響かせる。もし誰かがやってきたら…。考えるのも恐ろしい結末が待ってる。でも止められない。もっと中を擦って欲しい。

「どうだ、優介」
「あっ、大野さんのデカチンポ、最高っす…!んっ、んあっ、あんっ、奥ッ…当たって、ヤバイっす…!もっとガンガンきて欲しいっす!」
「優介って顔に似合わず淫乱だな」
「はぁんっ、アッ、アンッ…俺、淫乱っす…大野さんのデカチン、めちゃくちゃ気持ちいいっす…!!」

ひたすら快感を求めて腰を上げ下げした。グボッグチュッて卑猥な音を立てながら大野さんの勃起チンポをケツ穴でおしゃぶりする。
着替えのときに盗み見ていた大野さんのちんぽを想像しながらいつもオナニーしていた。
あれを舐めたらどんな味だろう。あれはどれくらい大きくなるんだろう。あれでガンガンに犯されたらどんな感じなんだろう。
想像していたことが全部実現していく。

「ひぅっ、うっ、アッ、大野さ…あんっ、ほし…中に…大野さんの精子、欲しいっ!」
「中出ししてほしいのか?」
「欲しいっす、俺のケツマンコに大野さんの雄汁ぶち込んで欲しいっす!」
「お望み通り、俺の子種ぶっ込んでやるぞ、優介っ」
「はぁんっ、アッ、アァッ…嬉しいっす…っ、あっ、あぁっ、大野さん…!」

グチュッ、グチュッと激しい掘削に意識が飛びそうになりながら、俺は必死に大野さんにしがみついて腰を振った。大野さんの制服に擦れたちんぽがジンジン熱くなっている。

「イクぞ、優介…ッ!」
「はいっ!」

尻たぶをギュッと強く掴まれた。グワッと大野さんの肉傘が開くのがわかった。その直後、体の奥に熱い塊が吐き出された。大野さんの精液。俺の体の中に…。

「んんっ…あ…熱いっす…すげぇ…まだ…ぁっ…あぁ…」

俺の肩に顎を乗せて、大野さんが「はぁー」と深いため息をつく。汗にまじって体臭が強くなる。良い匂いで俺はスンスンとそれを嗅いだ。

「すっげえ気持ちよかったぜ、優介」
「俺もっす」
「お前まだイッてないだろ」

ビクビクしている俺のちんぽを掴んで大野さんが手を動かす。

「あっ、あぁ」
「やらしい顔してるぞ、優介」

俺の顔を見ながらニッと笑う。

「あっ、や…見ないで下さいよ…」
「見せろよ、隠すな。お前の顔、超可愛い」
「恥ずかしいっす」
「ベロ出して」

言われて通り舌を出すと、大野さんも舌を突き出してレロレロと合わせた。外気に触れているのに、お互いの唾液で乾くことがない。はむっと噛みつくように大野さんがキスしてきた。口のなかに熱がこもる。濡れた音が立つ。
大野さんの手が俺の乳首を弄る。

「んんっ…」
「乳首、どう?」
「気持ちよくて、変になりそうっす…大野さん、男とヤッたことあるんですか」
「さぁ?」

大野さんははぐらかしたけど、きっと経験あるんだろうな。相手は大野さんと仲のいいキャプテンだろうか。胸にチリッと嫉妬の火花が散る。

「大野さん、俺のこと、好きなんすか…?」
「どう思う?」

質問に質問で返すなんてずるい。
軽く肩に噛みつくと大野さんは笑い声をあげた。

「悪い悪い。言わなくてもわかるだろ」
「言って欲しいっす」

大野さんが俺の目をじっと見つめる。男前すぎて俺の呼吸が浅くなる。
大野さんの唇が動いた。

「好きだよ、優介」
「俺も好きっす!だからずっと大野さんのこと見てたっす!」
「嬉しいぜ、優介」

キスしながら大野さんの手つきは速度をあげる。ネチネチと粘ついた音を聞きながら俺は無意識に腰を揺らしていた。

「はっ…アッ、アンッ、アァッ…!」
「そんなに腰振るなよ、俺また起っちまうぜ」
「アッ、ンッ、起ったらまたッ…シテ欲しいっす…はぁ、んっ…大野さんの勃起ちんぽでもっといっぱい犯して欲しいっす…!」
「言われなくたってそのつもりだよ…!」
「もうイキそうっす…あっ、ちんぽ、イク…!イク…ッ!!」

びゅっと勢いよく精液が飛び出した。
俺は大野さんに口づけして、必死に舌を絡めていた。



汚れた制服を脱いで俺たちはジャージに着替えた。スンと手の匂いを嗅ぐと精液の臭いがする。俺、大野さんと一線越えちゃったんだ…。
ドキドキ胸を高鳴らせながら、隣に座る大野さんを窺い見る。
向かいのホームを眺めていた大野さんが唐突に口を開いた。

「俺の初めての男って京也なんだ」
「えっ」

いきなりの話題にも面食らったが、やっぱり相手はキャプテンだったのかと妙に納得もした。

「お前には言っといたほうがいいかなって思ったから。でももう、あいつとは終わってんし。気にすることないから」
「あ、はい」

でも今だって二人はすごく仲がいい。いつだって俺はキャプテンを羨ましく思っていたんだ。明日からは嫉妬して見てしまいそうだ。

「いま俺が好きなのは優介だけだから」

こっちを向いた大野さんは男前を赤面させながら言った。その少し尖った唇にキスする。少し前まで、こんな風に触れられるなんて思ってもいなかった。今の俺にはそれが出来る。

「次、俺に入れさせてくれませんか?」
「えっ」

驚いて目を丸くしながらも、大野さんは「いいよ」と頷いてくれた。
次がある。次は俺が大野さんに入れさせてもらえる。想像したら股間が熱くなってきた。

ホームに電車が入ってきた。
目配せして大野さんが立ち上がる。その後ろ姿を見ながら、俺も電車に乗り込んだ。


茶々丸(1/1)

2014.06.17.Tue.
※獣姦風味?

「いってきまーす」

 と玄関を出ると「ワン!」と犬の茶々丸がとびかかってくる。大型犬なので高校生の俺でもよろけてしまうし、なにより制服が汚れるのですかさず横へよけてやりすごす。
 庭と玄関横までしか移動できないように、鎖の長さを調整しているのだが、茶々は首が締まるのも厭わず、全力で俺に向かってくる。
 その必死な様と形相がなんだか哀れになって、俺は少し近づいて頭を撫でてやった。

 茶々は俺がまだ小学生の頃に、学校のやつらと野球をした帰りに拾った。飼いたいと駄々をこねる俺と、元の場所に戻して来いと言う母親と攻防を続けて数時間、父親が帰宅し、死ぬまできちんとお前が責任持って世話をするならという条件で、飼うことを許してもらった。
 それから茶々の散歩と餌やりは俺の役割だ。当然、家族で一番俺に懐いている。

「帰ってきたら散歩連れてってやるからな」

 ハッハッと舌を出して茶々が俺の腰にしがみつてくる。油断してたら茶々の奴、腰を振り始めた。

「こらこら、盛るな」

 前足を解いてはなすと、悲しい目をする茶々を置いて学校へ向かった。



 学校が終わって家に帰ると、門の向こうに知らない男が座っていた。いつもなら茶々丸がいる場所に、だ。

「誰、ですか…?」
「わん!」

 そいつは茶々丸の犬小屋の前で、茶々丸の首輪をつけ、鎖に繋がれていた。あたかも、自分が茶々丸だとでもいいたげに。

「ちょ、あの、うちの犬は…?」
「わん!」
「わんじゃねえよ。うちの犬どこやったんだよ」
「わんわん!」
「警察呼ぶわ」
「わん!」

 そいつは俺に向かって飛びかかってきた――が、鎖がピンと張って首輪が咽喉に食い込み、うぐっと呻いて地面に尻もちをついた。見慣れた光景である。
 目に涙をにじませながら、男は「くぅん」と鼻を鳴らし、俺に向かって手を伸ばす。どうにかこうにか俺に近づこうと同じところをグルグル回っている。これも見慣れた光景である。
 男は動くのをやめると、首輪が痒そうに首筋を掻いた。茶々もこれをよくやる。

「…茶々丸か…?!」
「わん!」

 茶々丸という名前に反応して男は満面の笑顔で吠えた。

「いやいやいや、ありえない、ありえない。犬が人間になるとかありえない」

 第一ちゃんとこいつ服着てるし。黒いTシャツにジーンズって地味だけど確かに人間の服着てるし。

「なぁ、まじでうちの犬どこやったのよ?」
「わんわん!」

 男は笑顔を俺に固定したままぐるぐる回る。散歩に連れて行ってほしいときの茶々の行動そのままだ。

「いやいや、ないない」

 男の髪の毛は茶々丸と同じ茶色だった。ちょっと硬そうな髪質も似ている。

「いやいや…ないない…」

 男の笑顔は喜んでいるときの茶々の表情を連想させた。

「いやいや……ないって……」

 ポケットから携帯電話を出す俺の動きに男が反応した。立ち上がってピョンピョン飛び跳ねる。玩具で遊んでもらえると思ったときの茶々の喜び方にそっくりだった。

「嘘だって…まじかよおい…」

 俺ががくりと項垂れると、男は首を傾げ「くうん」と心配そうに鼻を鳴らした。
 まじでお前、茶々丸なのかよ…
 門の向こうで近所のおばちゃんがこちらを凝視している視線に気づいた。若い男が首輪をつけて鎖に繋がれているのだ。そりゃガン見もするだろう。
 俺はおばちゃんに「どうも」と挨拶して、男の首輪を外してやった。男は俺に抱き付いて、ほっぺをペロペロ舐めてくる。
 それを見たおばちゃんの目が真ん丸になる。これでは誤解されてしまう。

「この人、酔ってるんです」

 そう言い訳しつつ、俺は男を家のなかに連れ込んだ。



 男は俺に抱き付いたまま、飛んだり跳ねたりして落ち着きがない。ちょっと離れろっつうの。Tシャツをひっぱって無理矢理引きはがしても、すぐにぎゅっと抱き付かれる。顔中ベロベロ舐められて、ときたま頭や肩を甘噛みされる。こりゃほんとに茶々丸らしいぞ。
 それに男からは確かに茶々丸の匂いがするのだ。

「こら、茶々!お座り!」

 男は自分の興奮を持て余したように何度が地団太を踏んだあと、玄関の三和土でお座りした。正座して両手を床につく座り方だ。手は犬らしく軽く握らられている。

「おまえ、ほんとに茶々丸か?」
「わん!」

 元気いっぱい答える。見た目は二十歳くらいだろうか。俺より年上に見える男は目をランランと輝かせながら、次の命令を待っている。
 両親はあいにく仕事だ。この異常事態を俺一人で切り抜けなければならない。どうすっか…
 玄関に座り、携帯電話で「犬 人間 変身」というワードで検索してみた。フィクションしか出てこない。さっきのワードに「リアル 現実で」と足してみたが結果は同じだった。そりゃそうだろう。
 ついでに男の写真を撮っておいた。

「茶々、お前けっこうイケメンだな」

 三和土で嬉しそうに正座しているイケメン。俺が吹きだすと、茶々は正座をやめて俺のもとへやってきた。興奮が少しは落ち着いたのか、飛びかかってはこず、ゆっくりした動作で俺の膝に手をかけて、俺の首筋に鼻っ柱を突っ込んでくる。甘えているときの仕草だ。

「よしよし、お前も不安だよな」

 頭を撫でてやったら、茶々は俺の首を舐めてきた。茶々なんだけど、姿かたちはただの若い成人男性なので変な感じだ。

「ちょ、茶々、もうやめようか」

 ペロペロペロと耳を舐める。ときたま甘噛みする。茶々の手が俺の肩にかかる。体重を乗せられて、俺は押し倒されるように廊下に寝転がった。茶々が俺の上にのしかかる。
 目の前にイケメン。

「ちゃ、茶々、お座りっ、お座り!」

 男の顔が近づいてきて、俺の口をベロベロ舐め始めた。舐め方は犬っぽいけど、もう完全人間なわけで。これって俺のファーストキスじゃね?相手男?犬?なんなのこれ。これなんなの?!大混乱のうちに、茶々の接吻は激しくなって、ベロが口のなかに入ってきた。

「うをいっ、茶々!やめろっ、やめ…っ!」

 唇が隙間なくぴったりくっついた濃厚なディープキスだ。生まれて初めてのキスが見ず知らずのイケメン…。っていうか人間か犬なのかもわからない得体の知れないものなんて!

「こら、やめなさい、茶々!ちゃ…っ?!」

 男が俺に下半身を擦りつけてきた。熱くて硬いものが俺の股間に擦りあわされる。

「盛るな馬鹿!」

 押し戻そうと体を押すと、茶々は低く唸り声をあげた。
 ひっかくような動作で俺の制服のズボンを脱がそうとしている。おいおい、なにする気だ!
 男はシャツに噛みつくと、犬がよくやるようにブンブンと首を振った。それでいくつかのボタンが千切れて飛ぶ。

「ちゃ、茶々!おい!」

 乱暴に服を引きちぎられてしまった。男は俺の胸を舐めた。ペロペロと愛しそうに。乳首を口に含んで舐めたり転がしたりする。妙な甘酸っぱさがそこを痺れさせた。

「茶々、まじでやめろって…!」

 いつの間にか男の手によって俺はずぼんを脱がされていた。真っ赤なボクサーパンツに男が鼻を突っ込んでクンクンと匂いを嗅ぐ。恥ずかしい。
 尖った鼻でツンツンとつつかれ、下着越しに舐めたり食むようにされていると、次第にそこが立ってきた。土を掘るみたいに手を動かして、茶々は下着をずらした。出てきた亀頭を舐める。

「んっ…茶々……」

 先から滲んだ我慢汁を茶々は飽きることなく舐め続ける。

「やめ……駄目だって……」

 茶々の息遣いと同様に、俺も呼吸を荒くしていた。
 イケそうでイケない、もどかしい刺激、たどたどしい愛撫。俺はいつの間にかそれ以上のものを欲していた。
 手を伸ばして茶々丸のジーンズを脱がしてやった。思わず唾を飲み込むほど立派な勃起ちんぽが腹を叩いて現れる。
 茶々は今朝も俺に盛って腰を振っていた。家族の誰にもそんなことしない。茶々は俺にしか腰を振らない。「ホモの犬?」なんてかわかわれていたけど、もしかしたらマジだったのかもしれない。

「そんなに俺が好きか?」

 茶々のちんぽを握ると、「くうう」と切なく鳴く。

「イケメンが台無しだぞ」

 頭を撫でるとまた口を舐めてくる。俺のちんぽを舐めた舌でディープキスだ畜生。
 仕方ねえな、と俺は廊下で四つん這いになった。すかさず茶々が俺のケツを舐めてくる。すぼまった場所に舌を入れて中も外もたっぷり唾液まみれにする。
 たまに俺の腰を抱きかかえ、ちんぽを押し当ててくるのだが、手を使えないせいかうまく入れられず、もどかしそうにまたケツ穴を舐める。
 可哀そうだし、じれったいので、俺が手を添えてやった。先が入ると、茶々は腰に抱き付いて、ズブズブ中に突っ込んできた。長大なものが俺を引き裂き串刺しにする。
 背後で切羽詰まった息遣いが聞こえる。カクカクと腰の振り方が犬そのもので、見た目は人間でも犬に犯されているような倒錯的なものを感じる。

「茶々…っ…ん、はぁ…んっ……」

 引っ掻くように茶々の手が動く。もっと俺を強く抱きしめたいのだろう。時折唸りながら、俺の背中に歯を立てる。

「いっ…てぇ……茶々、噛むな馬鹿…」

 うまく人間の体を扱えず、また言葉を知らずに気持ちを伝えられない茶々の苛立ちやもどかしさは手に取るようにわかった。
 俺はいったん茶々から離れると、仰向けに寝転がって足を開いた。茶々丸がすぐ突っ込んでくる。茶々丸の腰に足をまわした。

「茶々……気持ちいいか……?」
「クゥン、クゥン」

 鼻を鳴らしながら俺の胸や顔を舐める。口を開くと中に舌を入れてきた。俺もそれに激しく舌を絡ませた。俺、茶々とベロチューしちゃってんだ…。もうどうにでもなれってんだ。
 茶々の腰使いが一層激しく忙しくなった。ガンガンに奥を突いてくる。

「んっ、くうぅ……う、はっ……はぁんっ……!」

 あまりに激しくて体がだんだんずり上がりそうになる。

「茶々っ……早くぅ……はぁっ……あっ、早く……ッ!!」

 俺も自分のちんぽを握ってシコシコ扱いた。
 茶々の腰がぴたっと止まった。それと同時に体の奥に温かいものが叩きこまれるのを感じた。

「茶々の精液……あ、あぁ……なか…なかだし……やべ…気持ちいい…っ、茶々……俺、イク…っ!」

 愛犬に犯され中出しされた快感に、俺もちんぽを震わせて射精していた。



「……………………っていう夢を昨日見たんだよ」

 学校の友達に話すと、そいつは「疲れてんな、お前」と同情するように言った。
 チャイムが鳴って立ち歩いていた奴らが席に戻って行く。
 俺はポケットから携帯電話を取り出して、一枚の画像を呼び出した。家の玄関の三和土で正座しているイケメンの写真。日付は昨日。

「……あれってまじで夢だったんだよな……?」



連鎖(2/2)

2014.06.11.Wed.
<前話はこちら>

 俺は上から、灰賀が口を開けて、俺のちんこを咥えるのを見ていた。俺の太ももを掴んで体を支えながら、灰賀は下から迎えるように口に咥え、引っ張るように唇で扱く。

「慣れてんな。あのおっさんのも舐めてやってんのか?」

 口惜しさの滲む目が俺を見上げながら頷く。

「万引きバラされたくねえからっておっさんのチンポしゃぶるとか、お前、けっこう変態だな。昨日はローター入れて学校来たんだろ。もしかして、ケツもおっさんにヤラせてんのか?」

 灰賀は目を伏せた。どうやらヤラれているらしい。灰賀が犯されている姿を想像して、下腹部がさらに熱くなった。

「俺にもやらせろよ」

 えっ、とびっくりしている灰賀を立たせて後ろ向きにした。閉じている足を左右に蹴って開き、その間に膝を割り入れる。ベルトを外すと、ずぼんは勝手に膝まで落ちた。灰賀は黒のビキニを履いていた。

「おい、なんだよこれ」

 灰賀は耳まで真っ赤にした。

「いつもこんなの履いてんの?」
「違うっ…これは、あの人が……っ!」
「駄菓子屋のおっさんか?」

 うん、と頷く。
 前はちんぽを覆うだけの布で、後ろは割れ目に布が食い込んでいてほとんどTバックに近い。灰賀の普段のイメージとは真逆だから、本当に駄菓子屋のおっさんに無理矢理履かされたのだろう。
 引き締まった臀部を触ると灰賀はビクビク震えた。なぜだか無性に興奮した。こいつを履かせたまま灰賀を犯してやろう。
 小さな布にギリギリ隠されているちんぽを撫でるように触りながら灰賀の項にキスした。短く刈り上げた襟足から汗とシャンプーの匂いがする。耳を噛むと灰賀は肩を持ち上げた。

「や、やめ……嫌だ…いや……っ」
「駄菓子屋のおっさんにヤラせてんだろ。俺にもヤラせてくれたっていいじゃねえか。それともなにか、あのおっさんのちんぽじゃなきゃ嫌なのか?」
「ちが…そんなわけ、ないだろ!」
「だったらいいだろ」

 下着をずらしながら割れ目にそって指を入れた。灰賀がビクリと体を震わせる。

「い、いやだ…やめっ……っ、こんなこと…やめてくれ……っ!」
「あのおっさんのちんぽと俺のちんぽ、どっちがイイか、ジャッジしてくれよ」

 場所を探りだすと、俺はそこへ自分の勃起ちんぽをあてがった。逃げようと暴れる灰賀を壁に押さえつけつつ、俺は自身の凶棒で灰賀を引き裂いた。

「ひぃっ……!いっ…ぁあっ……やめて……んっ……んぁっ……!!」
「あー、すげえ、処女並にきっついな…あのおっさんにヤラれまくってんじゃないの?」

 体を震わせながら灰賀は首を左右に振った。ヤラれまくってるんじゃないと言いたいのか、これ以上は無理だという意思表示なのかわからない。まぁ別にどっちでもいいんだけど。
 灰賀の細い腰を持って、ゆっくり抜き差しを始めた。ほんとに食いちぎられるんじゃないかってくらい締め付けてくる。たぶんすごく痛いためなんだろうけど、抜くときにキュウッとされると抜かないでって言われてるみたいで興奮した。
 だけどあまりにきつすぎるので、動くのを休んで灰賀のちんぽを揉んでやった。可哀そうに怯えて縮こまっている。布越しに揉んでいると、だんだん灰賀も起たせてきた。こんな状況なのに男ってのはどうしようもねえ生き物だ。
 にょきにょき成長した灰賀の亀頭がビキニから顔を出した。手の平でこねるようにすると、灰賀は身もだえた。

「い、あっ……やめて……あっ……あぁっ……!」

 駄菓子屋で聞いたような色っぽい声になってくる。

「灰賀ぁ、お前、最高にエロいな」
「やっ……エロく、ない…っ…んんっ…んあ……っ!」
「お前のケツマン、すっげえ熱くなってきた……気持ちよくなってる証拠だろ」
「違う……っ、俺は…っ…ちが…あっ……ん、はぁ……ぁん…」

 さっきまではひたすら耐えているだけみたいにきつい穴だったのが、熱くなってうねるようになってきた。俺はいま動いてないっていうのに中に引っ張られる感覚がある。これ、誘われてるってことだろ。どんだけエロい体なんだよ。

「お前の奥に俺のちんこぶっ込んでやるからな」

 灰賀の片足を抱え持ち、俺も壁に手をついた前傾姿勢になって突き上げた。灰賀の背がしなる。

「はぁぁん……!!だ、だめぇ…、そんな……に、おく……まで、だ、め……っ!!」
「ちんぽギンギンにおっ立たせてなに言ってやがんだよ」

 腰を打ち付ける動作に合わせて灰賀の勃起ちんこが揺れる。その動きでビキニがずり下がっていく。

「ひあっ、あっ、あんっ……だめっ、やっ……あ……あぁぁ……っ」
「こっち向け、灰賀」

 潤んだ目で灰賀が素直にこちらを向く。首を伸ばしてキスした。舌を差し込み灰賀の口のなかをベロベロ舐めた。

「んっ…ん、はぁ…ん……んむっ……んっ……」

 濃厚なベロチューをしながら灰賀のちんぽを扱いた。ビクビクと脈打って火傷しそうに熱い。

「ふぁっ……あっ、やぁっ…だめ……あっ、触らないで……もう、イく……!」
「あぁ……俺も、限界っぽい……」

 激しく腰を振った。トイレにパンパンと肉のぶつかる音と、ヌチャ、ネチャ、と濡れた音が響く。

「中に出すぞ、灰賀……ッ!!」
「あ……あっ、だめ、中出し…やっ…あんっ……あぁぁ…も……イク…イクッ……!!」

 トイレが一気に青臭くなった。

◇◇◇

 後始末をするためにトイレに残った。便器の上で足を広げ、熱く熟んだ場所へ指を入れて浅野の放った精液を掻きだす。

「うっ…ン……」

 ドロリと生温いものが指の間を伝い落ちていった。
 駄菓子屋で万引きをしたのはほんの出来心だった。レジ台の向こうにしゃがんだ店主がいるとも気付かず、三十円ほどの駄菓子をポケットに入れてしまった。店を出るなり呼び止められ、学校に連絡し、警察を呼ぶと言われた。受験のことが頭をよぎり、それだけは勘弁してくださいと頼んだのがいけなかった。
 学校にも警察にも言わないかわりに、と店の奥で裸を見せるよう要求された。鼻息の荒い変態店主に吐き気がしたが、これで終わるなら、と服を脱いだ。興奮した店主に体を触られ、ペニスをしゃぶられた。あの時、突き飛ばして逃げればよかったのだ。
 口の中でイクと、「これ、あそこの防犯ビデオに録画されているから」と白い精液を涎のように垂らしながら店主はニタリと笑った。醜悪な笑顔。俺は完全に蜘蛛の巣に絡め取られた蝶も同然だった。
 ビデオをネタに脅されると、どんどんエスカレートする変態的な要求にも従うしかなかった。
 そしてそれをクラスメートの浅野に知られてしまった。黙っているかわりに、と浅野は俺を犯した。
 これが悪夢なら早く覚めて欲しい
 
 個室を出て手を洗った。顔をあげたとき、鏡に人影が映っていた。驚いて振り返ると同じ学年の生徒が立っていた。名前は知らないが顔だけは知っている。

「お前って一組の奴だよな、確か。帰る前にトイレ行ったらエロい声が聞こえてくるからさぁ。隠れて聞いてたらほら、もうこんなになったぜ」

 俺の手を掴むと自分の股間へ押し当てる。硬いものが手にゴリと当った。

「相手の男がいなくなるまでずっと我慢してたんだ。俺にもヤラせろよ」

 男の手が伸びてくる。

 この悪夢はいったいいつまで続くのだろう……


泉係長の意地悪

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連鎖(1/2)

2014.06.10.Tue.
 帰り道、同じクラスの灰賀を見つけた。
 こっちの道だったっけと不思議に思いつつ後ろを歩いていたら、灰賀はきょろきょろあたりを見渡したあと、逃げるように角を曲がった。その姿が気になって、俺はあとをつけた。
 そのあと同じように何度か角を曲がると、灰賀は一軒の駄菓子屋へと入っていった。
 なんだ、ただの買い食いかよ。
 こんなところまでついてきた自分を馬鹿らしく思いながら、駄菓子の一個でも買って帰るつもりで俺も店に入った。
 狭い店内に所狭しと細々とした駄菓子が並んでいる。だが灰賀の姿がない。こんな小さな店では見落とすはずもない。確かに店に入った灰賀はどこへ消えた?
 狐につままれたように呆然と立ち尽くしていると、レジの後ろ、木製の扉の奥から物音が聞こえることに気付いた。
 灰賀がいるとしたらここしかない。灰賀は店主と知り合いなのだろうか。
 なんとなく足音を忍ばせて扉へ近づき、耳を押し当てた。

「い…や…もう許して…ださ…」
「見せてごらん。どれどれ…ちゃんと朝から入れっぱなしにしてたかい?僕が見てないからって、来る直前に入れたんじゃないだろうね?」
「ちが…ます…っ…朝から…ずっと…!」
「本当に?本当にこのローター、朝からずっと入れて学校に行ったの?」
「行きましたっ…もう、抜いてください…!」
「授業中もずっと入れてた?どうだった?勃起した?何回イッちゃった?」
「イッてませ…ん…!」
「でもパンツが湿ってるよ。いやらしい匂いもする」
「やめてっ…もう、許して…!」
「我慢汁いっぱい出ちゃったみたいだね。君のおちんぽがベトベトしているよ」
「いや…!もういやだ、こんなこと…!」
「万引きする君がいけないんだよ。警察に言わないでって頼んできたのは君じゃないか。これくらいの罰で済んでありがたく思って欲しいくらいだよ。なんなら今すぐ警察呼んだっていいんだよ」
「ひぃっ…やめ…触らな…で…っ!」

 灰賀の引き攣った声のあとに、男の笑い声が続いた。
 俺はごくりと咽喉を鳴らした。こめかみから汗が流れ落ちる。全速力で走ったあとのように心臓がバクバクしていた。
 いまの会話でだいたいのことはわかった。灰賀がこの店で万引きをし、それを店主に見つかり、警察に呼ばないかわりに、灰賀はローターを「どこか」へ入れて今日一日過ごしてきたのだ。どこか…そんなの決まってる。

「ほら、いっぱいお汁が出てきたよ。きみはいやらしい子だね」
「やめっ…違う…!ちが…ひっ、い…っ…あぁ…あぁんっ…!」

 クチュクチュと小刻みな濡れた音が聞こえた。おそらく男が灰賀のちんぽを扱いているのだ。
 俺はハァハァと呼吸を荒くしながら、痛いくらい勃起した自分のものを握った。灰賀の声を聞いていただけで硬くなっていた。
 灰賀の悲鳴のような声が次第に色付いて喘いでいるようなものにかわってきた。

「あっ…ん…やだ…っ、そんなに、しない…で……っ!」
「イキそう?」
「イ…ッ、イキそう……!はっ…あぁん…っ、だめっ…そんなにされたら……!」
「イッちゃう?」
「イッちゃう…っ!イッちゃうから…や…っ、だめ…、もう…あっ、あ…っ!」

 聞き耳を立てながら俺はちんぽを扱いた。店の外をバイクが走り去る。びくりと一度は手をとめたが、誘惑には勝てずに再び手を動かした。
 扉の向こうから灰賀の喘ぎ声が漏れ聞こえてくる。嫌がっているような声とは思えなかった。普段おとなしい灰賀が、こんな声を出すなんて。どんな顔をして男に扱かれているのだろう。想像したら余計に興奮した。
 手つきを速めた。

「ハァ…ハァ…あ、あぁ…灰賀…灰賀…」

 ドクッと大量の精液が飛んだ。ベタリと扉についたそれがゆっくり垂れ落ちる。
 俺は慌てて店を出た。



 翌日、灰賀は普通に登校し、普通の顔で授業を受けていた。昨日はずっとローターを入れていたらしいが今日もそうなのだろうか。あんな澄ました顔をしながら、ローターの刺激に疼きっぱなしなのだろうか。パンツに我慢汁をしみこませているのだろうか。
 俺の方が勃起した。
 放課後になり、俺は灰賀に声をかけた。

「昨日の帰りに灰賀を見たんだけど」
「えっ…あぁ、そう」

 灰賀は目に見えて動揺していた。

「道が違うからおかしいなって思いながらあとつけたんだ」

 灰賀の顔から表情が消えていく。

「あの駄菓子屋でなにしてたの?」

 完全に顔色を失った灰賀は、一点を睨むように見つめたまま固まった。瞬き一つしない。

「気になって店のなか入ったんだけど、ありえない声が聞こえてきてさ」

 灰賀の体が小刻みに震えだす。

「駄菓子屋のおっさんとあんなことしちゃうのって、どうなのよ?」

 泣きそうな顔で灰賀は唇を噛んだ。

「今日もお尻にローター、入れてんの?」

 見開いた目が詰るように俺を見る。
 俺は灰賀に笑いかけた。

「見てあげるから、トイレ、いこっか?」



 灰賀はおとなしく奥の個室に入った。ときたま悔しそうに唇を噛みしめたり、泣きそうに顎を震わせたりしている。トイレの鍵をかけると、怯えた顔を向けるのがなんともそそられた。

「いつからあのおっさんとヤッてんの?」
「お前には関係ないだろ…」
「そんなこと言っちゃっていいの?昨日のお前の声、録音しといたんだけど、明日クラスの奴らに聞かせてやろうか?」

 咄嗟についた嘘だったが灰賀は信じたようだった。背けていた顔をこちらに向けて、ギリギリ歯を噛みしめている。

「いつからあのおっさんにヤラれてんの?」
「…と、十日、くらい、まえ…」
「なんで真面目なお前があんな店で万引きなんかしたんだよ?」
「たまたま寄り道した店で…誰もいなかったから、つい…」
「で見つかっておっさんにエロいことされてんの?馬鹿じゃん」

 馬鹿だと言われて灰賀は目を伏せた。充血して真っ赤な目。今にも泣きそう。
 俺はベルトをゆるめた。

「黙っててやるかわりに、舐めて」
「なっ……」
「みんなにお前のエロい喘ぎ声、聞かせてやってもいいんだぜ」

 一瞬顔を歪めたあと、灰賀はその場へ跪いた。やけくそって手つきで俺のズボンと下着をずりおろして、半立ちのものを掴んだ。


よろこびは腕の中

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2014.06.07.Sat.
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2014.06.06.Fri.
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2014.06.05.Thu.
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