FC2ブログ



更新履歴・お知らせ

2017/07/06
第二ボタン2更新、完結

2017/07/05
第二ボタン1更新

2017/05/25
ちょろくない2更新、完結

2017/05/24
ちょろくない1更新

2017/05/16
やっぱちょろい2更新、完結

2017/05/15
やっぱちょろい1更新

2017/02/11
メリクリあけおめ2更新、完結

2017/02/10
メリクリあけおめ1更新

2016/11/14
義父の訪問更新、完結

2016/10/27
覗き2更新、完結

2016/10/26
覗き1更新

2016/10/22
終わらない夜2更新、完結

2016/10/21
終わらない夜1更新

2016/10/16
凹の懊悩2更新、完結

2016/10/15
凹の懊悩1更新

2016/09/28
可愛さも憎さも百倍2更新、完結

2016/09/27
可愛さも憎さも百倍1更新

2016/09/22
利害の一致2更新、完結

2016/09/21
利害の一致1更新

2016/09/16
楽しい記憶喪失!3更新、完結

2016/09/15
楽しい記憶喪失!2更新

2016/09/14
楽しい記憶喪失!1更新

2016/09/13
楽しい同棲!2更新、完結

2016/09/12
楽しい同棲!1更新

2016/09/11
Phantom15更新、完結

2016/09/10
Phantom14更新

2016/09/09
Phantom13更新

2016/09/08
Phantom12更新

2016/09/07
Phantom11更新

2016/09/06
Phantom10更新

2016/09/05
Phantom9更新

2016/09/04
Phantom8更新

2016/09/03
Phantom7更新

2016/09/02
Phantom6更新

2016/09/01
Phantom5更新

2016/08/31
Phantom4更新
リンク一件追加

2016/08/30
Phantom3更新

2016/08/29
Phantom2更新

2016/08/28
Phantom1更新

2016/08/04
嘘7更新、完結

2016/08/03
嘘6更新

2016/08/02
嘘5更新

2016/08/01
嘘4更新

2016/07/31
嘘3更新

2016/07/30
嘘2更新

2016/07/29
嘘1更新

2016/07/18
Love Scars3更新、完結

2016/07/17
Love Scars2更新

2016/07/16
Love Scars1更新

2016/07/13
行きつく先は5更新、完結

2016/07/12
行きつく先は4更新

2016/07/11
行きつく先は3更新

2016/07/10
行きつく先は2更新

2016/07/09
行きつく先は1更新

2016/07/04
電話が鳴る7更新、完結

2016/07/03
電話が鳴る6更新

2016/07/02
電話が鳴る5更新

2016/07/01
電話が鳴る4更新

2016/06/30
電話が鳴る3更新

2016/06/29
電話が鳴る2更新

2016/06/28
電話が鳴る1更新

2016/06/16
今日の相手も2更新、完結

2016/06/15
今日の相手も1更新

2016/06/08
今日の相手は2更新、完結

2016/06/07
今日の相手は1更新

2016/05/25
いおや2更新、完結

2016/05/24
いおや1更新

2016/05/14
奇跡2更新、完結

2016/05/13
奇跡1更新

2016/04/28
ターゲット2更新、完結

2016/04/27
ターゲット1更新

2016/03/02
視線の先2更新、完結

2016/03/01
視線の先1更新

2016/02/23
性癖の道連れ2更新、完結

2016/02/22
性癖の道連れ1更新

2016/02/15
DL販売お知らせ

2016/01/20
尾行2更新、完結

2016/01/19
尾行1更新

2015/12/07
遺作2更新、完結

2015/12/06
遺作1更新

2015/12/02
昼夜2更新、完結

2015/12/01
昼夜1更新

2015/11/26
大小2更新、完結

2015/11/25
大小1更新

2015/11/15
彼はセールスマン2更新、完結

2015/11/14
彼はセールスマン1更新

2015/10/22
2度あることは2更新、完結

2015/10/21
2度あることは1更新

2015/09/18
死神さんいらっしゃい2更新、完結

2015/09/17
死神さんいらっしゃい1更新

2015/09/08
Congratulations2更新、完結

2015/09/07
Congratulations1更新

2015/09/01
待田くんに春の気配3更新、完結

2015/08/31
待田くんに春の気配2更新

2015/08/30
待田くんに春の気配1更新

2015/08/11
亀の恩返し2更新、完結

2015/08/11
亀の恩返し1更新

2015/08/07
Aからのメール2更新、完結

2015/08/06
Aからのメール1更新

2015/07/06
5年後2更新、完結

2015/07/05
5年後1更新

2015/07/04
待っててね2更新、完結

2015/07/03
待っててね1更新

2015/05/11
その後3更新、完結

2015/05/10
その後2更新

2015/05/09
リクエスト小説
その後1更新

2015/05/05
待田くんに春はこない2更新、完結

2015/05/04
待田くんに春はこない1更新

2015/04/30
楽しいシーソーゲーム!2
更新、完結

2015/04/29
楽しいシーソーゲーム!1更新

2015/04/21
楽しい親子喧嘩!1
楽しい親子喧嘩!2更新、完結

2015/04/16
楽しい放課後!2更新、完結

2015/04/15
楽しい放課後!1更新

2015/04/06
楽しい合コン!2更新、完結

2015/04/05
楽しい合コン!1更新

2015/04/01
楽しいお見舞い!2更新、完結

2015/03/30
楽しいお見舞い!1更新

2015/03/24
楽しい旧校舎!2更新、完結

2015/03/23
楽しい旧校舎!1更新

2015/03/16
楽しい入院生活!2更新、完結

2015/03/15
楽しい入院生活!1更新

2015/03/05
楽しい遊園地!2更新、完結

2015/03/04
楽しい遊園地!1更新

2015/02/27
楽しいロッカールーム!2更新、完結

2015/02/26
楽しいロッカールーム!1更新

2015/02/16
楽しいOB会!2更新、完結

2015/02/15
楽しいOB会!1更新

2015/02/14
一周年!!
いつもありがとうございます!
君は日向の匂い更新、完結
シンデレラアイドルのSSです

2015/02/13
保健室の先生2更新、完結

2015/02/12
保健室の先生1更新

2015/02/11
teeth2更新、完結

2015/02/10
teeth1更新

2015/02/09
楽しい初カノ!2更新、完結

2015/02/08
楽しい初カノ!1更新

2015/01/31
楽しい勉強会!2更新、完結

2015/01/30
楽しい勉強会!1更新

2015/01/23
楽しいお泊り!2更新、完結

2015/01/22
リクエスト小説
楽しいお泊り!1更新

2015/01/08
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します!
リクエスト小説
両想い1、2更新、完結

2014/12/12
楽しい合宿!2更新、完結

2014/12/11
楽しい合宿!1更新

2014/12/01
アガルタ2更新、完結

2014/11/30
リクエスト小説
アガルタ1更新

2014/11/23
朝のお楽しみ2更新、完結

2014/11/22
リクエスト小説
朝のお楽しみ1更新

2014/11/14
即位式2更新、完結

2014/11/13
即位式1更新

2014/11/04
裏ドSくん3更新、完結

2014/11/03
裏ドSくん2更新

2014/11/02
裏ドSくん1更新

2014/11/01
ひみつのドSくん2更新、完結

2014/10/31
ひみつのドSくん1更新

2014/10/30
伴侶1、2更新、完結

2014/10/27
支配人3更新、完結

2014/10/26
支配人2更新

2014/10/25
支配人1更新

2014/10/24
隣人3更新、完結

2014/10/23
隣人2更新

2014/10/22
隣人1更新

2014/10/15
元上司2更新、完結

2014/10/14
リクエスト小説
元上司 1更新

2014/10/10
ニコニコドッグⅡ 2更新、完結

2014/10/09
リクエスト小説
ニコニコドッグⅡ 1更新

2014/10/04
茶番2更新、完結

2014/10/03
リクエスト小説
茶番1更新

2014/09/12
「ちょろい 2」更新、完結

2014/09/11
「ちょろい 1」更新

2014/09/08
「新雪の君」更新、完結

2014/09/06
コメントお返事させて頂きました

2014/09/05
「すばらしい日々3」更新、完結

2014/09/04
「すばらしい日々2」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/03
リクエスト小説
「すばらしい日々1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/01
「好きと言って4」更新、完結

2014/08/31
「好きと言って3」更新

2014/08/30
「好きと言って2」更新

2014/08/29
リクエスト小説
「好きと言って1」更新

2014/08/24
「純粋に近付いた何か2」更新、完結

2014/08/23
リクエスト小説
「純粋に近付いた何か 1」更新

2014/08/15
コメントお返事させて頂きました

2014/08/14
再会2更新、完結
コメレスさせて頂きました

2014/08/13
リクエスト小説「再会1」更新
「ノビ」の続編です

2014/07/26
コメントお返事させて頂きました

2014/07/25
息子さんを僕にください2更新完結

2014/07/24
リクエスト小説「息子さんを僕にください1」更新
娘さんを僕に下さいとは無関係ですw

2014/07/22
コメントお返事させて頂きました

2014/07/20
久しく為さば須らく2更新、完結
コメントお返事させて頂きました

2014/07/19
リクエスト小説「久しく為さば須らく1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/07/18
コメントお返事させて頂きました

2014/07/16
コメントお返事させて頂きました

2014/07/15
コメントお返事させて頂きました

2014/07/14
コメントお返事させて頂きました

2014/07/13
リクエスト小説「嫉妬せいでか2」更新、完結
コメお返事させて頂きました

リクエスト小説「嫉妬せいでか1」更新

2014/07/11
拍手お返事させて頂きました
お知らせ一件

2014/07/10
コメント、拍手お返事させて頂きました

2014/07/09
拍手お返事させて頂きました

2014/07/08
コメント、拍手お返事させて頂きました
耽溺 2更新、完結

2014/07/07
拍手お返事させて頂きました
リクエスト小説「耽溺 1」更新

2014/07/06
拍手お返事させて頂きました

2014/07/05
拍手お返事させて頂きました

2014/07/04
コメント、拍手、お返事させて頂きました

2014/07/03
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後 2更新、完結

2014/07/02
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後1更新しました

2014/07/01
コメントお返事させて頂きました
シンデレラアイドル2更新、完結

2014/06/30
拍手お返事させて頂きました
シンデレラアイドル1更新しました

2014/06/29
リクエスト募集してます

2014/06/27
拍手お返事させて頂きました

2014/06/24
目は口ほどに 更新、完結

2014/06/17
茶々丸更新、完結
獣姦っぽい

2014/06/11
連鎖 2更新、完結

2014/06/10
連鎖 1更新

2014/06/07
拍手お返事させて頂きました

2014/06/06
拍手お返事させて頂きました

2014/06/05
拍手お返事させて頂きました

2014/06/04
元旦那さん 2更新、完結

2014/06/03
元旦那さん 1更新
旦那さんの続きです

2014/05/29
昨日の記事の続きで拍手お返事させてもらっています

2014/05/28
旦那さん 2更新、完結

2014/05/27
旦那さん 1更新

2014/05/22
夢の時間2更新、完結

2014/05/21
アンケート1位小説「親子」
夢の時間1更新

2014/05/16
この物語はフィクションです更新、完結

2014/05/14
アンケート1位小説「教師と生徒」で先生受け。
信じて下さい更新。完結

2014/05/11
純粋とは程遠いなにか2更新。完結
ダウンロード販売のお知らせ

2014/05/09
純粋とは程遠い何か1更新

2014/05/01
長男としての責務2更新。完結

2014/04/30
長男としての責務1更新

2014/04/27
セフレ更新。完結

2014/04/21
嘘が真になる2更新。完結

2014/04/20
嘘が真になる1更新。
アンケート終了しました
投票してくださった皆さんありがとうございました!

2014/04/15
親切が仇になる2更新。完結

2014/04/14
親切が仇になる1更新

2014/04/11
家庭教師更新。完結

2014/04/09
惚れ薬2更新。完結

2014/04/08
惚れ薬1更新

2014/04/05
ニコニコドッグ更新。完結

2014/04/03
健やかなるときも病めるときも更新。完結
アンケート設置1ヶ月記念更新
回答ありがとうございます!

2014/04/02
お隣さん2更新。完結

2014/04/01
お隣さん1更新

2014/03/28
B3-17 はるか更新。完結

2014/03/27
会話の語尾は常にハートマーク更新。完結

2014/03/24
僕の居場所更新。完結

2014/03/21
兄弟愛(3/3)更新。完結

ストックを全て出し切ってしまいましたので毎日更新は今日で終わりになります。
これからは書き終わり次第更新していきますので、引き続きよろしくお願い致します。

2014/03/20
兄弟愛(2/3)更新。

2014/03/19
兄弟愛(1/3)更新。

2014/03/18
7歳の高校生更新。完結

2014/03/17
7歳の高校生更新

2014/03/16
裏の顔更新。完結
アンケート2位「教師と生徒」
少し違う感じになりました。

2014/03/15
残業も悪くない更新。完結
アンケート結果を反映させてみました。
アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。引き続きお願い致します

2014/03/14
片思い更新。完結

2014/03/13
クラスの地味男更新。完結

2014/03/12
吉原と拓海更新。完結

2014/03/11
罠更新。完結

2014/03/10
同級生更新。完結

2014/03/09
目覚め更新。完結
FC2小説にて、
閃光戦士フラシュレッド!公開。完結。

2014/03/08
やってられない更新。完結

2014/03/07
地下の城ピュラタ更新。完結

2014/03/06
地下の城ピュラタ更新。

2014/03/05
部室にて更新。完結

2014/03/04
すべからく長生きせよ更新。完結

2014/03/03
秘め事更新。完結
アンケート設置。ご協力お願いします

2014/03/02
映画館にて更新。完結

2014/03/01
大迷惑@一角獣更新。完結

2014/02/28
大迷惑@一角獣更新。

2014/02/27
僕はセールスマン更新。完結

2014/02/26
俺のセールスマン更新。完結

2014/02/25
夏の夜更新。完結

2014/02/24
妄想更新。完結

2014/02/23
先生 その2更新。完結

2014/02/22
洞窟更新。完結

2014/02/21
洞窟更新。

2014/02/20
先生 その1(1-2)更新。
先生 その1(2-2)更新。完結

2014/02/19
娘さんを僕にください更新。完結

2014/02/18
ノビ更新。完結

2014/02/17
ノビ更新。

2014/02/16
1万3千円更新。完結

2014/02/15
1万3千円更新。

2014/02/14
ファンレター更新。完結

2014/02/14
ブログ始動。
「ファンレター」公開。

よろしくお願いします。

最新記事

カテゴリ

ダウンロード販売

DiGiket.comさん

薔薇色の日々
  (「裏の顔」改訂版)

不埒な短編集
 短編3つ

不埒な短編集第二
 短編3つ

月別アーカイブ

おすすめ


旦那さん(2/2)

<前話はこちら>

 服を剥ぎ取り、露になった股間へ顔を埋める。しゃぶって吸い上げると、旦那さんはすすり泣きのような声を漏らした。

「あ、あ、いや……やめてくれ……」
「いっぱい出てくる。旦那さんのこれは、喜んでるみたいですよ」

 根元を握って扱いた。先から滔々と蜜が溢れる。
 手を動かしながら体のあちこちにキスをした。腰骨にキスしたとき旦那さんはビクッと体を震わせ、腹を舐めたら身をよじり、乳首吸ったら嬌声をあげた。

「もう、あぁっ、もうやめて、くださ、い…!あっ、あっ、いや、いっ、あ、あぁっ…!」

 旦那さんは全身で感じながら射精した。旦那さんの腹に飛んだ精液に、俺は勃起したペニスの先を擦り付けた。

「はぁっ、はっ…なにを、するつもりですか…」

 旦那さんの目が驚愕に見開かれる。質問していながら、これからわが身に起こることを理解している。

「旦那さんが色っぽいからいけないんです」
「僕が」
「部長にあなたは勿体ない。今度は俺のものになってください」
「んっ、んんっ、んぁっ…!」

 先端を押し込むと旦那さんは顔を歪め、俺の腕に爪を立てた。
 暴れた足がガラステーブルに当たり、ガチャンと耳障りな音を立てる。その音に驚いて、そこがギュッと締まった。

「いっ、ちょ…力、抜いて下さい」
「あっ、ごめん……」

 犯されているのに謝る旦那さんがとてつもなく愛おしかった。
 竿部分を入れるときは旦那さんのペニスを扱きながら、あちこちキスして出来るだけゆっくり動いた。全部入ったときには半立ち程度に復活していた。

「すいません、俺のでかいから」
「もうやめて下さい、これ以上は…っ」
「ここまできてそれは無理です。あなたを一目見たときから、俺のなかで何かが壊れてしまった」

 潤んだ目が俺に向けられる。とても悲しい目だった。そんな目をしないで。

 口にキスした。拒む唇をむりやりこじ開け、舌を差し込み中を弄る。押し戻す動きが裏目に出て、俺と旦那さんの舌が縺れ合う。
 本能的に腰を動かしていた。少し擦られるともう出てしまいそうだった。

「先に一度出していいですか」
「えっ、だ、駄目です、そんな、あっ、あっ、だめ…!」

 三擦り半という自己最速記録を叩きだし、俺は満足の息を吐き出した。旦那さんは俺のしたで腕を交差させて顔を隠している。見るとペニスがしっかり自立し、ピクピクと震えていた。

「俺に中出しされて、感じちゃったんですか?」
「ちっ、違います、そんなこと…!」

 ツッ、と脇腹を指で撫でると、旦那さんはビクビクッと反応した。腕のあがった脇を舐めた。

「ふっ、くっ、ん…っ、やめっ…」

 くすぐったそうに脇を締める。腕がさがり現れた顔は真っ赤に染まっていた。

「可愛いですよ、旦那さん」
「んっ、やめっ、あっ」

 乳首を弾くと声を跳ね上がらせる。涎を垂らしながらゆらゆら揺れるペニスを握った。熱くて硬い。扱いてやると、旦那さんの声が止まらなくなった。
 部長はこの人のことを淡白だと言っていなかったっけ。

「わかった。あなたの体は女を抱くより、男に抱かれるほうが感じるんだ」
「そんなこと、あるわけ、なっ、い…ッ」
「お尻に俺のものを咥えこんで勃起させているんですよ、奥さんが別の部屋で寝てるっていうのに」

 部長のことを口にすると旦那さんのあそこはまたきつく締まった。

「妻のことは、言わないでください…!」
「部長とセックスしてもこんなに気持ちよくならなかったんじゃないですか?部長、旦那さんのこと淡白だって言ってましたもん。俺には淡白な人に見えませんよ」

 腰を動かした。奥を突きあげた。
 旦那さんは必死に声をかみ殺しながら、顎を反らした。

「ふぅっ、うンッ、んっ、あっ、ぁっ、やめ…て…ッ!」
「あぁ、すごい…もう中、トロトロに蕩けてグチョグチョですよ」
「…ちがっ…!ンッ、ンンッ、やめて…!」
「もしかして旦那さん、過去に男とやったことあるんですか?」
「ない、僕は…っ…あっ、あっ…!やっ、め…うっ、あっ、だめ、動かな、で…!くっ、う、アァ―――ッ…!!!」

 旦那さんは仰け反りながら射精した。ドクドクと精液が吐き出される。射精直後のペニスを俺は扱いた。旦那さんが噛み千切らんばかりに俺を締め付けながら体を痙攣させる。

「ほら、こんなに感じてる」
「ヒィッ――ッ!!いっ、あっ…、いやっ、触らないでっ、あっ、アァ…ッ!!」

 ガクガク体が震えだす。

「もしかしてイキッぱなしなのかな?」
「いっ、いやっ、だめ、だっ、動かないで…!またっ、イキそうになる、から、また、あっ、イク、からっ…!ア――ッ!!」

 アクメから抜け出せずに旦那さんが少量の精液を飛ばす。それが続くとドライでイキ続けた。そんな旦那さんを見下ろしながら、俺も二度目の精を放った。


 部長が起きてくる前に片づけを済まし、嫌がる旦那さんと一緒にシャワーを浴びた。清潔になった旦那さんは朝日に輝いてとてもきれいだった。

 俺が手を握ろうとすると、旦那さんは怯えて手を引っ込めた。

「好きです」
「困ります」
「俺は本気です。本気であなたを部長から奪うつもりです」
「そんなこと…非常識です。第一男同士で」
「俺はゲイです。男しか好きになれません」

 困り果てた旦那さんが顔を伏せる。そのおでこにキスした。旦那さんはさらに顔を俯ける。

「これからちょくちょく遊びに伺います。強い酒を持って」

 ハッと旦那さんが顔をあげる。一瞬のすきをついて唇にキスした。抵抗する体を抱き寄せて深く密着する。そろそろ部長が起きてくるかもしれない。見つかればとんでもないことになる。しかし離れがたい体だった。

「今度有給を取って昼間に来ます。入れてくれますか?」

 ふるふると首を左右に振る。旦那さんが本当に困っているのが体を通して伝わってくる。だけど強く拒否できない優しさに、俺はつけ込んだ。

「このこと部長にバラしましょうか?」

 旦那さんは唇を噛みしめた。

「君は悪い人です。僕を好きだと言ったその口で今度は僕を脅すんだから」
「なりふり構ってられないくらい、あなたが好きなんですよ」

 俺が真剣に囁けば旦那さんは顔を赤く染めて目を伏せる。そんな思わせぶりな態度だから、可能性があるのかもと思ってしまう。

「こんな、おじさんなんかに……」
「それを言うなら、俺みたいな若造は相手にできないってことですか?」

 なんと返せばいいか迷ったようで旦那さんは黙り込んだ。

「好きです。迷惑がられたって毎日あなたに好きだと言います。あなたに同じ気持ちを返してもらうまで諦めませんから、絶対」

 気弱な表情になった旦那さんは、少しだけ、体から力を抜いた。




【続きを読む】
関連記事
スポンサーサイト
[PR]

デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!

2014-05-28(Wed) 20:04| 旦那さん| トラックバック(-)| コメント 0

旦那さん(1/2)

「立橋、今日飲みに行くわよ」

 小泉部長が俺を誘うのはこれで何度目だろう。まわりの連中もまただよという呆れと同情の目を向けてくる。
 この女上司は部長にまで出世しただけあって、我の強さと強引さが図抜けていて、おまけに性欲も強いときている。自分が気に入った部下をこうして飲みに誘っては酔ったところでホテルへ連れ込むのが手口だった。
 男社会でバリバリのキャリアウーマンとして働く気苦労やストレスには同情するが、若い男で発散するのは勘弁してほしい。しかも部長は結婚して家庭があるというのに。

「いやぁ、今日はちょっと用事が」
「あんた、この前もそう言って私の誘い断ってたじゃない。今日は許さないわよ。とことん飲む。飲んであんたの内面、全部さらけ出してもらから」

 俺は私生活が謎な男として社で通っているらしい。ただ単にゲイだってことを隠しているだけなのに。
 だから四十過ぎの女の体に興味がないだけじゃなく、女そのものに興味がもてない俺には、部長の誘いは苦痛でしかない。断り続ける俺にプライドを傷つけられたのか、部長がムキになって誘ってくるので本当に困っている。
 もうこれは一度付き合うしかないのかもしれない。

「わかりました」

 溜息つきつつ、俺は頷いた。


 会社を出てタクシーに乗り込む。部長は当然のように俺にしなだれかかり、腕を絡ませ胸を押し付けてきた。これ完全にモラハラ、セクハラだよなぁ。
 運転手がバックミラー越しにチラチラ見ている気がして、とにかく落ち着かない。
 タクシーは住宅街へ入っていった。

「どこで飲むんですか」

 飲める店など見当たらない。

「私の家で飲むのよ。終電気にせず飲めるでしょ。明日休みなんだから、あなたも泊まって行きなさい。あなた、私を怖がっているふうだったから、私の主人といっしょなら安心でしょ」
「えっ、旦那さんに悪いですよ」
「いいのよ。私が外で酔いつぶれるより家のなかで潰れたほうが介抱もしやすいでしょ。それにあの人は主夫なんだから、妻が連れてきた部下の相手をするのも仕事のうちよ」

 なんとなくみんな聞きづらくてその話題を避けていたが、確か部長に子供はいなかったはずだ。だから仕事一筋に打ち込んできたのだとも。まさか旦那さんが主夫をしているとは知らなかった。たしかに男をかしずかせるのが大好きな部長は家事をやりたがらなそうだ。
 マンションの前にタクシーが停まり、俺たちはタクシーをおりた。家の前だと言うのに、部長は俺と腕を組んだままオートロックを解除し、エレベーターに乗り込む。

「まずくないですか、これ」
「あの人は気にしないの」

 7階でおりて、奥のドアの前で立ち止まると、部長はインターフォンを鳴らした。少しして扉が内側から開けられた。

「お帰り」

 細身の優しそうな男の人が出てきた。

「ただいま、今日は部下の立橋を連れてきたの」
「こんばんは、立橋さん。どうぞ」

 旦那さんはニコニコと俺をなかへ迎え入れる。腕組んでるのが見えてないのかな。
 掃除の行き届いた部屋は家具もインテリアも趣味が良くて、どちらかというとケバい部長とは正反対の穏やかで落ち着いた印象だった。旦那さんのセンスなのかもしれない。
 ソファに座らされ、部長は俺の横に体をぴったりくっつけて座った。誤解される、と俺が逃げれば追いかけてくる。なにを考えているんだ、この人は。

 最初におしぼりとビールを持ってきた旦那さんはカウンターキッチンの向こうで忙しく動いている。

「俺も手伝いに」
「馬鹿。あんたは私と飲むのよ」

 腰をあげかけたら、腕を掴んで引き戻された。コップになみなみとビールをそそがれる。こりゃあはやく部長をつぶしておいとましたほうがよさそうだと判断した俺は、部長のコップにもビールを注いだ。少し減るとすぐさま注ぎ足し、わざとペースをあげさせた。
 その間に、旦那さんはつまみになるものを次々テーブルへ並べていく。「お口にあうといいんだけど」ときっと今晩の夕食に出すはずだった煮物なんかも出してくれて、一人暮らしの俺には嬉しい家庭料理を振る舞ってくれた。
 こんな旦那さんがいるのに、部長はなにが不満で会社の男に手を出すんだろう。

「料理はうまいし、優しくていい旦那さんですね」

 キッチンの旦那さんを見ながら俺が褒めると、部長は不機嫌そうに眉を寄せた。

「つまんない人よ。優しいだけでぜんぜん刺激的じゃない。セックスも淡白ですぐ終わっちゃうの。私が男と腕組んで帰って来たって文句ひとつ言わないでしょ」

 あれは旦那さんを嫉妬させるためだったのか。それに俺を利用するのだけは勘弁してほしい。もし旦那さんがキレて殴られでもしたらどうするつもりだ。

「じゃあどうして結婚したんですか」
「優しかったから」

 部長は頬を膨らませた。

「結婚するにはいい人だと思ったの。私は仕事辞めたくなかったし、家事もしたくなかったし、主夫をやってくれるには理想的な人だったのよ。まさかこんなにつまらない夫婦生活になるなんて想像もしていなかったけど」

 なんて自分勝手な女だろう。俺は旦那さんが気の毒で仕方なくなってきた。
 空いた小皿を持って立ち上がった。

「やらせればいいわよ」

 という部長の声を無視して、キッチンへ運んだ。
 旦那さんは俺の手元を見て、「ありがとう」と微笑む。本当にいい人だ。あんなビッチには似つかわしくない。部長ではなく、俺にとって理想的な人だ。

「突然来てすみませんでした」
「いいえ、こちらこそ男の手料理で申し訳ない」
「とんでもない、とてもおいしかったです」
「本当ですか。うちのは僕の料理を褒めてくれないからお世辞でも嬉しい」
「お世辞なんかじゃありません。こんな旦那さんを持った部長が羨ましいです」

 俺の熱い視線に気づいた旦那さんが、戸惑ったように笑う。

「ちょっと!いつまでそこにいんのよ、こっちきて飲みなさいよ!」

 リビングから部長が声を張り上げる。呂律がまわっていない。酒に弱くて助かる。
 旦那さんに会釈してからリビングへ戻った。
 どんどん酒を飲ませて零時過ぎ、やっと部長が酔いつぶれた。


「すみません、手伝わせてしまって」
「お構いなく」

 旦那さんと一緒に部長を寝室へ運ぶ。シングルベッドが二つ。間にサイドテーブルが置いてある。
 寝室の戸を閉めるとなかから部長のいびきが聞こえてきた。

「弱いのに好きで困ってるんです。会社の皆さんにも迷惑をかけているんじゃありませんか?」

 この旦那さんはどこまで知っているんだろう。どこまで勘付いているんだろう。自分の妻が会社の男に手を出していることを。

「豪快な人ですからね」

 苦笑いで乗り切ってリビングへ戻った。二人でソファに腰掛け、ハァとため息をつく。

「タクシー呼びますね」
「部長に今日は泊まってけって言われたんです」
「彼女がそんなことを……申し訳ありません、ご迷惑だったでしょう」
「いいえ。旦那さんさえよければ、このソファで寝かせてもらえませんか」
「お客様をそんな。僕のベッドで寝て下さい」

 驚いて旦那さんの顔を見た。何を思ってそんなことを言うのだろう。妻を他の男と同じ部屋で寝かせるなんて。

「俺、男ですよ」
「わかってます」

 旦那さんは静かに微笑みながら首肯した。

「僕では彼女を満足させられないから」

 この人は全部わかっているんだ。わかった上で俺を招き入れ、料理を振る舞い、奥さんと同じ部屋をあてがおうとしているんだ。

「どうして平気なんですか」
「平気なんかじゃありません。出会ったときから僕より彼女のほうが稼いでいました。僕が仕事を辞めて主夫になるのも、二人の間では当然の流れでした。僕はただ彼女に頑張ってもらいたくて家のことを一生懸命やっていただけなんですが、彼女の目にはなよなよした男らしくない男に見えていたみたいで、軽蔑されてしまいました」
「そんなこと!旦那さんは立派で素晴らしい主夫ですよ!」
「ありがとうございます。でも妻には魅力にかける、去勢された男に見えたようです。妻の相手をしてくれていたのは、君だったんですね」
「あっ、違います、俺じゃないです! 俺は今回初めて誘われたんで」
「俺は……今回初めて……」

 旦那さんが呟く。失言に気付いて俺は顔を顰めた。

「いや、あの」
「そうですか…妻は他にも何人かの男と…」

 旦那さんの顔から血の気が失われていく。気の毒で見ていられなくて、気付くと俺は旦那さんを抱きしめていた。

「あ、あの、立橋くん……?」
「一目惚れでした!俺、旦那さんのこと、好きです!」
「ちょっ、あっ……!」

 旦那さんを押し倒した。その拍子にソファからずりおちて、二人とも床に落ちた。
 手をついた両手の間に、驚いた顔の旦那さんがいる。混乱しているすきにキスした。

「んっ、やめっ……んんっ」
「声、出さないで下さい。部長が起きちゃいますよ」

 ハッとして旦那さんは声を殺した。それだけじゃない、暴れれば部長に気付かれると思ったのか、抵抗もおとなしくなった。
 服の下に手を潜り込ませて乳首を摘まんだ。ピクッと反応を見せる。たくしあげ、直に吸い付いた。

「ふっ、んっ……ぁっ……!」
「感じやすい体ですね」

 膝で旦那さんの股間をグリグリ押すと、それだけでそこは熱く硬くなった。

「いっ、やッ!アッ……!」
「シッ、静かに」
「んんっ、いやっ、やめ……!」

 できるだけ声を押し殺して「やめて」と訴えてくる。
 長年主夫として生きてきたせいなのか、もともとの性格なのか、怒鳴ったり殴ってやめさせないのは、部長の言うとおり、男らしさに欠けるところだった。
 今の俺には好都合だ。




関連記事

2014-05-27(Tue) 20:55| 旦那さん| トラックバック(-)| コメント 1

夢の時間(2/2)

<前話はこちら>

 大地の手が俺のペニスを握った。縮こまっているものをくにくにと揉む。情けなさと怒りと自己嫌悪、申し訳なさと怖れとで感情がこんがらかる。鼻の奥がつんと痛んで目が熱くなった。

「やめろ、大地! こんなことは間違っている!」
「母さんがいなくて寂しかったんだろ。だから俺がキスしたとき、母さんと間違えて応えてくれたんだろ。寂しいなら俺を母さんと思えばいいじゃん。俺は身代わりでもいいから」
「馬鹿! なんてことを…! お前を身代わりに思えるわけがないだろう! そんなこと、母さんにも失礼だ! それにお前とどうこう出来るわけないだろ! 親子なんだぞ!」
「親子だったら俺を助けてよ。男同士ってだけでも問題なのに、親子なんだぜ。頭がおかしくなりそうだよ。父さんのこと考えてマスのかきすぎで勉強も手につかない。このままじゃ試験に落ちる」

 俺を想ってマスをかいているだと?! 息子の口からきかされる衝撃の事実に言葉を失った。

 尻に冷たいものが垂らされた。そのあとまた指が入れられる。

「ちゃんと解すから、我慢して」

 ちゅっと尻にキスされる。馬鹿! なんてことを!

 円を描くようになかに入れた指をぐりぐり動かしながら俺のペニスを扱いてくる。刺激に呼応して大きく育ってゆくのが涙が出るほど情けなかった。

「…くっ…!」
「夢だと思って、さ」

 ぐぅっと深くまで指が挿し込まれる。指の腹で押すようにしながらまた引き抜く。大地は潤滑剤を継ぎ足しながら同じ動作を繰り返し、いつの間にか指を二本に増やしていた。

「いつからなんだ…いつから俺を…」
「正直わかんない。子供が父親に抱く愛情とごっちゃになってるし。性的な意味で好きだなって自覚したのは中学三年くらいかな。眠れなくて父さんのベッド入って、父さんに抱き付いてたら、なんか興奮してきて勃起した」

 俺の匂いを幼い脳裏に刷り込んで甘やかして育てた結果がこれだ! 俺の育て方が悪いから大地を近親相姦のホモにしてしまったんだ!

「そろそろいいかな」

 後ろで大地が呟くと同時に指が引き抜かれた。ホッとしたのもつかの間、今度はそこへ大地のものが押し当てられた。瞬間的にビクッと俺の体に力が入る。

「大丈夫。いきなり入れたりしないから」

 高校生の息子に宥められる。

 大地は亀頭に潤滑剤を垂らし、俺の肛門に塗りたくった。その間、ペニスを扱く手も動かし続けている。実の息子相手だというのに、ぎんぎんに逞しく育っている。

「それだけはやめてくれ……」
「だからもう手遅れだって。明日から父さん、俺に指一本触らせてくれなくなんでしょ、どうせ」

 明日。これが夢でなく明日に続くというのなら、俺はもう二度と大地をベッドに入れることを許さないだろうし、部屋に入ってくることも禁止するだろう。大地からそんな素振りを見せられたら殴ってでもやめさせるし、それでも止めなければ学校に近いアパートを見つけてそこへ大地を追い出す。

 背後で大地のため息が聞こえた。

「絶縁覚悟でやってんの、俺は。だからやめないよ」

 絶縁なんてそこまでは…!

 気を抜いた一瞬のすきに、大地の亀頭が俺のなかへ入ってきた。事前に充分解したのと、潤滑剤のおかげでか痛み少なく入り込んだ。

「意外にすんなり入った」

 大地が呟く。残る竿の部分にドプドプと潤滑剤をかけると、もう空になってしまったのかボトルを床に投げ捨てた。なじませるように陰茎を撫でた手で俺の肛門の周りを指先でなぞり、下へ潜り込ませて門渡りから袋へまわってきた。

 ピクンと体が反応する。

 ぬるぬるの手で俺の勃起を握りしめ、音を立てながら扱く。

「はぁっ…くっ…」

 声が漏れて歯を食いしばった。こんな声、息子に聞かせていいはずがない。

 背中に大地がおりてきた。触れ合った肌はお互い熱く湿っていた。

「好きだよ」

 父親に愛の言葉を囁きながら大地が俺の背中やうなじにキスをしてくる。

「受け入れてとは言わないから、俺の気持ちだけは認めてよ」
「…っ…うっ…!」

 大地に扱かれながら射精してしまった。詰めていた息を吐き出したとき、大地のものがぐぐっと奥へ入ってきた。裂けるような痛みに顔が歪む。

「ごめん、ちょっと今の痛かったかも」

 大地の声は上ずっていた。性欲に任せて独りよがりになってしまう精力真っ盛りの高校三年生が、自分の快楽より相手の体を気遣えるのは立派だ。合意のない行為だったとしても、そこだけは褒めてやろう。

 大地はゆっくり慎重に時間をかけて全部を収めた。おかげで取り乱すほどの痛みは感じずに済んだ。しかもすぐには動かずに、俺に慣らす時間を与えてくれる。

「前を、向きたい」
「え?」
「お前の顔が見たい」
「でも…嫌じゃない? 実の息子に犯されてんのに」
「今更だ。お前がそうなったのは俺の育て方のせいだ。俺の責任だ。お前が罪を背負うなら、俺も同じ罪を背負わなくちゃならない。だからそれをしっかり見ておきたい」

 大地が無言でのしかかってきた。大きな体に押しつぶされる。大地は俺の左足を抱えて持ちあげた。抜けないよういぐいぐい腰を押し付けながら、ゆっくりと持ち上げた足を力点に俺の体を開いて仰向けにする。ずいぶん慣れた手つきに面食らう。

「どこで習った」
「ネット」

 大地の顔がおりてくる。咄嗟に避けようとしたが思いとどまった。これが最後と思っているなら、今日くらい大地の好きにさせてやろう。それに拒んだところでもう大地とは経験済みなのだから。

 唇同士が触れ合う。大地の舌が入ってくる。やはり夢で妻としたキスと同じだった。大地の舌が俺の口のなかを動き回る。飲み込めない唾液が頬を伝う。キスをしながら大地の手が乳首を触る。くすぐったいような痛いような。

「女じゃないぞ」

 言ったあとからムズムズしてきた。痛気持ちいい。自分でもそこがしこって立ち上がるのがわかる。大地によって女にされる。これ以上ない禁忌に眩暈がした。

 二人の腹の間で潰されていたペニスが隆起し始める。俺の舌を吸っていた大地が離れて胸に吸い付くと、出来た隙間のなかでペニスが頭をもたげた。三度目の勃起ということになる。俺にまだそんな体力があったなんて。

 片手で自分の体を支えながらもう片方の手で俺のペニスを育てるために動かしている。俺のなかにいる大地が時折大きく膨れたりピクピク動く。興奮しているはずなのに、その自制心には感心する。これが彼女相手の行為であれば、と思わずにいられない。

「俺のことはもういいから」

 ポンポンと頭を叩くと大地は目をあげた。

「動いていいの?」
「あぁ、いいぞ」

 これ以上息子を焦らすのは親として同性として気が引ける。

「痛かったら言って」

 腕立て伏せみたいに手をついて大地がゆらりと上体を起こす。ポタリと俺の腹に大地の汗が流れ落ちた。大地が俺のために流した汗だ。我慢の結晶と言ってもいいだろう。決して許される行為ではないが、大地が俺の体を労わる優しさには胸が熱くなった。

 俺の両足を抱え持ち、その下に自分の膝を潜り込ませると、大地が上にのしかかってきた。限界まで入っていたと思ったものが、さらに奥深くこじ開けられる。出そうになった呻き声を飲み込むかわりに大地の腕を掴んだ。

「ごめん、痛い?」
「平気だ」
「無理しなくていいんだよ」

 大地が微笑む。こんなに優しく男らしい息子が妻を娶り、子供を持ち、家族を作ることが出来ないなんて。どこへ出しても恥ずかしくない自慢の息子なのに。申し訳ない。こんなにいい男に育ったのにどうして俺なんかを。俺なんかを…。

「泣くほど痛い?」
「いや。お前の父親になれてよかった」
「本気? 父親を犯すような息子なのに」
「これは合意の上だ」

 大地の頬を両手で挟んで頷いて見せた。そうだ。これは合意の上での行為だ。俺は大地とセックスしているんだ。実の息子と。それがなんだ。タブーがなんだ。こんな愛の形があったっていいじゃないか。

「好きだよ、父さん」
「俺もだ」

 大地の顔がおりてくる。その首に手をひっかけながら、頭を持ち上げ舌を突き出した。触れ合う粘膜。混じり合う唾液。一つに戻るDNA。罪悪感も後ろめたさもすべてを溶かして飲み込んだ。

「動くから」

 離れた大地がそう宣言をし、ゆっくり腰を前後に揺すった。俺のなかでさらに大地が存在感を増す。大きく膨らんだカリが俺のなかをめくりあげていく。

「う…っ、う……」
「痛くない?」
「あぁ、立派だな」
「恥ずかしいからそういうの言うなよ」

 ハハッと声をあげて笑ったが実際はそんな余裕はなくて、大地の硬くて太いものが動くたび、胃が押しあげられるような圧迫感に必死に耐えていた。何度も唾を飲み込んでいたら、俺の事情を察したように大地がペニスを触ってきた。

 俺の気を逸らすためにじれったいほど我慢強い精神力で自分のことを先送りにする。また胸が熱くなると同時に甘酸っぱいものが広がった。

 少し体勢をかえながら、大地が息を吐き出す。触れる腕の若々しい筋肉。しっとり熱い肌。爆発をこらえて慎重に動く大地が愛おしかった。

「大丈夫だ、お前の好きに動け」
「でも」
「もう慣れてきた」

 ほんと? と疑わしそうな大地に頷いた。ゆっくり引いて、ゆっくり戻す。ゆっくり、ゆっくり…その速度がだんだんあがっていく。俺は力を入れないように歯を浮かせ、深呼吸した。

 次第に大きさに馴染んできた。動かれても痛みはなく、圧迫感も我慢できる程度にまでなった。内側を擦られるとそこから熱を帯び始めた。何度も摩擦されていくうちに、股間がムズムズとしてきた。それが角度をあげていく。

 あぁ、俺はケツ穴で感じているのか。ショックより安心した。演技せず、大地と向き合える、そう思ったからだ。

 自分でペニスを扱いた。

「気持ちいい?」
「あぁ……」

 大地は腰の動きを早くした。小気味いい音を奏でながら打ち付けてくる。俺の奥に叩きこんでくる。

「はっ…はぁっ、あっ……」

 大地が声を漏らす。ようやく大地も自分を優先してくれたようだ。

 ペニスを扱きながら顎を反らした。ギュッと固く目を瞑る。大地に擦られている場所が気持ちいい。胸が跳ね上がる。鼻から息が漏れる。声を殺すのも限界だった。

「ううっ、あっ…、ああっ…!」
「父さんのその声、ずっと聞きたかった」
「はぁっ、んっ…んぁっ…くっ…」
「あ…出る…父さん、ごめん、ずっと我慢してたから、もう出そう…!」

 最後まで聞くと同時に体の奥に迸りを感じた。

 膝をついて体を起こした。不自然な体勢が苦しかったが、俺は大地の口づけを求めた。大地がそれに応えてくれる。

 手つきを激しくしながら舌を絡ませ、俺も射精した。


 大地はその後抜かずに2発、3発と立て続けに射精した。少し休憩を挟んだあと、また大地が求めてきた。底の見えない精力に逃げ出したくなったが、好きだと言われながら体を触られていると結局俺もその気になって足を開いていた。

 明るい部屋に気付いて我に返った。もう六時前になっていた。

「大変だ。一睡もしてない」
「俺は若いから大丈夫だけど」
「俺は若くない」
「ちょっとでも寝たら? ギリギリで起こしてあげるから」

 横に寝そべる大地が俺の髪を梳きながら優しい目を向けてくる。まるで恋人同士みたいだ。大地に見つめられながら眠れる自信がなくて俺はそれを断った。

「今後のことを話し合おう」

 途端、大地の目は暗く沈み、笑顔が消えた。

「夢の時間はもう終わりか」

 と呟く。

「俺はお前の父親だ。そしてお前は俺の息子だ」

 大地はいじけたような顔で俺の髪を無言で弄っている。

「世界にたった二人きりの親子だ。俺は誰よりもお前のことを愛している」

 大地の指がぴたっと止まった。

「誰がなんと言おうと、お前が俺のもとを去るまでは、俺はお前のものでいようと思う」
「……それって」
「決して母さんのかわりじゃないぞ。それに同情や罪の意識からでもない」
「それって…父さん…」

 見開かれた大地の目が濡れて光る。俺は微笑みながら頷いた。

 罪も罰も大地の分まで喜んでこの身に引き受けよう。俺は大地を愛している。大地が俺に抱く愛情と違う種類のものであったとしても、それは今だけのことでいつか必ず同じものになる。そう確信が持てる。この胸からこみ上げてくるものが愛でないなら、俺は妻も愛していなかったことになるからだ。

「父さん」

 涙声で大地が抱き付いてきた。息子から恋人になった大地を俺は強く抱きしめた。



※続きを読むで拍手コメのお返事させてもらってます



【続きを読む】
関連記事

2014-05-22(Thu) 21:09| 夢の時間| トラックバック(-)| コメント 0

夢の時間(1/2)

※アンケート1位小説「親子」

 暑苦しくて目が覚めた。また大地が俺のベッドに潜り込んでいるのだ。

 大地が3歳の時に妻が亡くなった。人が死ぬということを理解できていなかった大地は、夜寝るときになって「お母さんがいない」と泣き出し、どこへ行ったのかと俺に聞いてきた。

 帰って来ることを信じて疑わずに泣く我が子が不憫で、俺まで一緒に泣いて、その夜は過ごした。

 毎日泣いていた大地も次第に母親が帰ってこないことを理解したらしく、泣くことはなくなったが、俺のそばを離れなくなった。

 保育所へ預けに行く朝も大泣きして大変だった。帰ってくれば食事の支度の妨げになるほど俺にべったりで、寝かしつけたあと布団を出て仕事をしていても俺がいないとわかるとまた泣きだす。

 夜中にいなくなるという恐怖心からか、大地は俺の服を掴んだまま放さなくなった。苦肉の策で、布団を出るときに着ている服を脱いで行くと、大地は朝まで寝てくれるようになった。

 それから毎日、俺は自分の匂いのついたシャツを一枚、大地に持たせて寝かしつけた。さすがに小学校高学年になる頃に無理矢理やめさせたが、それまでの習慣とは恐ろしいもので、ちょっと寝つきの悪い夜、大地は洗濯物の中から俺のシャツを持ち出して寝るようになってしまった。

 息子の将来が心配になって夜に洗濯機をまわすようにしてからは、洗濯物と一緒に寝ることはなくなったが、かわりに俺のふとんに潜り込んでくるようになった。幼いころに刷り込まれたものの印象とは相当強いらしい。高校二年になった今でも続いているのだから、三つ子の魂百までとはよく言ったものだ。

「大地、暑いから自分のベッドで寝なさい」

 俺の背中にぴったりくっついている大地の腰を叩いた。背後で「うーん」とうなり声。

「勉強して疲れてんだから寝かせてよ」
「自分のベッドで寝なさい」
「こっちのがぐっすり眠れんの」

 伸びてきた大地の手が俺の体を引き寄せる。いつの間にかこんなに大きく、逞しい青年に育っていたのか。その力強さに感心しつつも、実の息子に後ろから抱きしめられる格好には気恥ずかしさがあった。

「はなしなさい、大地」
「やだ。もう、うるさいから静かにして。俺、明日も学校」

 俺の背中に額をグリグリ擦りつける。大地とぴったり触れ合う背中を中心に体が熱くなってくる。ちらほら夏の気配が見えてきた夜に、大の男が二人、寄り添って寝るにはあまりにむさ苦しい。しかし受験生だからと勉強を頑張っていた息子を叩き起こしてまで追い出すのは気が引け、そのままにした。

 大地の手が何かを探してゴソゴソ動く。布団の中から逃がしていた俺の手を見つけると握ってきた。さすがにこれは。

「おい、大地」

 スゥスゥと寝息が聞こえる。寝てしまったか。

 溜息をついて大地の手を見る。俺の手を覆い隠すほど大きい。俺がいなくならないように、小さい手で服を掴んだまま眠っていたあの大地がここまで立派に育ったのか…。

 ファザコンというか俺の匂いフェチなところは少々気になるが自慢の息子だ。今日くらいはいいかと俺も目を瞑った。


 大学生の当時、妻が住んでいたマンションの前にいた。

 辺りは真っ暗。俺の目の前に、付き合った当初の、若く美しい妻の姿があった。彼女をマンションまで送った帰りに初めてキスをした。いま俺はあの日と同じことを繰り返している。妻はもういないのに。

 ならばこれは夢だろうか。

 夢なのにあの日と同じように緊張して、触れるとすぐ顔をはなした。やわらかな感触に有頂天になった。あの時俺はもう一度キスしようと思ったが、彼女は「また明日」とマンションへ入って行ってしまった。だから俺がいま妻としているこの二度目のキスはありえないことだ。事実と違う。やはりこれは夢なのだ。

 夢の中の妻は大胆だった。俺に抱き付いて激しく口づけしてくる。舌まで入れてきた。俺もそれに応えた。妻の体温、妻の粘膜、妻の味、妻の興奮、それらすべてを受け入れ飲み込み、最高潮にまで気持ちが昂ぶった。

 久しぶりの妻の体が恋しくて強く抱きしめようとした。するりと妻が逃げていく。おい待て。待ってくれ。腕を伸ばすとさらに遠くへ離れていく。待ってくれ。行かないでくれ。

「まって……」

 自分の声で目が覚めた。朝日の射し込む明るい部屋の天井へ向かって俺は手をのばしていた。恥ずかしさと寂しさを噛みしめながら手をおろした。口の中が潤っていた。唇は濡れていた。舌にまだ妻との接吻の感触が残っていた。夢なのにあまりに名残が生々しい。

 あ、大地。思い出して隣を見ると大地の姿はなかった。先に起きたようだ。時計を見ると六時過ぎ。

「父さん、朝ごはん出来たよ」

 すでに制服に着替えた大地が部屋に顔を出して言った。

「あぁ、あとで行く」

 大地が顔を引っ込めてから布団をはいで中を見る。朝立ちを息子に気付かれなかっただろうか。


 仕事が終わって帰ると家のなかは真っ暗だった。今日は帰りが遅くなると、今朝、大地が言っていたことを思い出した。親の常としてつい「彼女か?」とからかうように言うと大地は「違うよ」とぶっきらぼうに答えていた。
 
 親のひいき目抜きに大地はいい男の部類に入ると思うのだが、まだ誰とも付き合ったことがないようだ。部活に勉強に遊びにと充実しているのは結構だが、そろそろ彼女の一人も作って俺に紹介して欲しいものだ。

 夕食を済まし、風呂に入ったあとテレビを見ながら酒を飲み、いい感じに酔ったところでふとんに入った。瞼が重く、すぐに眠った。


 若かりし頃の妻がいた。また夢か。夢の中で会えるだけでも嬉しいものだ。妻は俺に抱き付くとすぐ口づけしてきた。舌を合わせながら妻の手が俺の股間へ伸びてくる。生前なかった積極性に戸惑いつつも俺のそこは喜んで硬くなっていた。妻の指が俺のペニスに絡みつく。しっかり握って擦り上げてくる。

「うう、う…」

 妻の頭が下へとおりていく。温かい口腔内に俺のものが包まれた。妻の口のなかで妖しく蠢く愛撫を受ける。胸の奥から衝動がこみ上げて小さな爆発を起こした。

 俺は妻の頭を押さえつけた。妻が顔を持ちあげる。

「大地っ?!」

 驚いて目を瞬かせる。大地に見えた顔が妻の顔に戻っていた。安堵して妻の髪を梳き、耳に触れ、首筋を撫でた。妻が強く俺を吸い上げた。その瞬間、俺は果てていた。

 ぐったりとふとんの上に四肢を投げ出した。その間も妻は俺の股間に顔をうずめ、最後の処理をしてくれていた。そこまで出来る女ではなかったのに夢とは都合がいいものだ。

 妻は俺のふぐりを口に含んで転がし始めた。

「もう無理だよ」

 俺の言葉を無視して妻は舌を動かす。妻の指がの俺の肛門に触れ、指先を中へ入れてきた。

「おいおい、何をする気だ」

 苦笑しながら妻の髪を弄った。いやに短く硬い。こんな髪型だったかな、と頭を持ちあげた。俺の股の間に埋もれる妻の顔…いや、違う。

「大地!」

 俺の声に大地が顔をあげた。舌なめずりをして熱い息を吐き出す。

「起きちゃった?」

 夢だ。夢だったはずだ。だって相手は妻だった。妻の顔をしていた。なのになぜ大地にかわっているんだ。夢だ。夢のはずだ。夢でなくては説明がつかない。

「母さんと間違えてただろ」

 俺が呆然としている間に大地は中に入れた指をぐりぐり動かし始めた。粘着質な音まで聞こえる。潤滑剤を使っているようだ。

「夢じゃ、ないのか」
「どっちでもいいんじゃない」

 興味なさげに呟くと大地が大きく口をあけて俺のペニスを咥えた。ついさきほど味わったのと同じ快感が与えられる。じゃあさっきのも妻ではなく、大地だったというのか。大地が俺のペニスをしゃぶり、出されたものを飲み込んでいたというのか。実の息子が!

「やめなさい……やめろ、大地……やめろ!」

 大声で怒鳴っても大地はやめない。そそり立ってきたものに一生懸命舌を這わせている。自分の男根越しに見る息子の顔にショックで頭がクラクラする。

「やめろと言っているんだ!」
「どうして。もう一回、やっちゃったじゃん」
「あれは夢だと思っていたから」
「じゃあこれも夢だと思えばいいじゃん」
「思えるわけがないだろう! どういうつもりだ!」
「父さんが好きだからに決まってんじゃん」
「なっ……?!」

 俺は大地の気が違ったのだと思った。血の繋がった親子で好きだのなんだの、ありえるわけがない。

 上体を捻り起き上がろうとした。その腰を大地がしっかり掴む。うつ伏せになった俺の尻たぶを左右に割り、その奥へ舌を入れてきた。脳天に丸太を叩き落されたような衝撃だった。

「やめろ! やめなさい! 大地!」

 とんでもない羞恥から全身の毛穴が開きブワッと汗が噴き出した。布団の上を泳ぐようにジタバタ暴れたが、大地の強い力によってすぐ引き戻された。腰を抱え上げられた屈辱的な格好で。

「大地、いい加減にしろ! いい加減にしないと怒るぞ!」
「いまやめたってどうせ怒るんだろ。それにもう手遅れだよ」
「手遅れって……っ」
「さすがにもう我慢できなくなったんだよ。俺は父さんが好きだ。父さん以外、誰も好きになったことはないよ」
「……っ!!」

 言い終わると大地は再び俺の肛門に舌を入れてきた。夢の中の妻と同じような動きを中で見せる。

 先日の朝、久しぶりに見た妻の夢。その中でした妻とのキス。もしかしたらあれも大地としていたのかもしれない。

 いったいいつから大地は俺にそんな間違った感情を抱くようになってしまったのだろう。どこで育て方を間違ってしまったのだろう。幼い頃に母親をなくした大地が哀れで甘やかしてきたのがいけなかったのか。俺の匂いつきのシャツで寝かしつけたのがまずかったのか。

 妻を忘れられず、再婚を諦めたのがいけなかったのか。大地に新しい母親が出来ていれば、父親への異常な執着を抱かずに済んだのか。

 そのどれもが当てはまるような気がした。その時最良と思えた選択すべてで、大地を歪めていったのかもしれない。






関連記事

2014-05-21(Wed) 20:55| 夢の時間| トラックバック(-)| コメント 0

この物語はフィクションです(1/1)

※無理矢理、オカマ、ゲロ

 野口が一心不乱にプレイしているのは『ラブズげいむ』という恋愛シミュレーションゲームで、隠れキャラを含む系14名の女性をワンシーズンでいかに多くモノにできるかという、そこそこゲスい内容だ。元はPCゲームとして人気を博したものを携帯小型ゲーム機に移植して発売、18禁な部分を修正したり誤魔化したりなどしてそこそこのヒット作となっている。
 高校生の野口がはまるのも無理はなく、女性との親密度をあげるために時間を見つけてはプレイしていた。部活終わりの今日も、帰りの電車のなかで画面の中の女の子を口説いていた。
 ふと、香水の匂いに気付いて野口は画面から顔をあげた。野口の前に派手な衣装、派手なメイクの『女』が二人つり革につかまっていた。顔立ち、体つきで元は男だとすぐわかった。周りの乗客も気付いているようで、チラチラと二人を見ている。

「オカマかよ」

 ポロッと口をついてでた。二人が野口を見下ろす。野口はすぐ俯き、ゲームを続けた。

「このゲーム知ってる。うちのダーリンがやってんのよ」

 タイトな服を着ているせいで逞しい骨格が浮き彫りになっている背の高いほうのオカマが言った。

「生身の女相手にしたほうがいいのにねぇ」

 赤い髪のオカマが口紅を引いた口を左右に吊り上げて笑う。
 野口や周囲の人間にも聞こえるように言っているのは明らか。公衆の面前で辱められた野口は怒りと羞恥で顔が真っ赤になった。聞こえてないふりをしてゲームを続けているが、ボタンを操作する手は震えている。
 電車がホームで停車する。野口は鞄を掴んで立ち上がった。わざとオカマ二人の間にぶつかるように割って入り、すれ違い様に「ダーリンとかきめえんだよ、出来損ないが」と吐き捨てた。「まっ!」とか「やだっ!」という二人の声が背後でする。振り返らずに電車をおりた。
 暴言を吐くことでいくらかすっきりしたものの、まだ腹の虫は収まらない。ゲームをする手つきが荒くなる。この女早く落ちろよ。てめえなんか本命じゃねえんだよ。アクションを起こす場所を探してタッチペンであちこち叩くように突く。
 改札を抜けて自宅へ向かって歩いている途中、肩を叩かれた。

「ゲームしながら歩いてちゃ危ないわよ」

 振り返ると、さっきのオカマ二人が立っていた。



「なにやってんだよ! 放せよ!」

 背の高い筋肉質なオカマに腕を組まれて帰り道とは違う方向へ強引に連れて行かれた。先を歩く赤い髪のオカマが「こっちこっち!」と手招きした場所は、通りを外れた薄暗い路地裏だった。

「ちょっ、なに……放せって! 放せっつってんだろうがよぉ!」

 オカマとは言え相手は成人男性。二人とも野口より背が高く腕も太い。1対1でも勝てる気がしない。殴られるんだろうか。電車でのことに腹を立てて追いかけてきたんだからきっと殴られる。いや絶対殴られる。
 病院に行くのを嫌がる子供みたいに野口は足を踏ん張った。電信柱を掴もうと手を伸ばしたが、筋肉質なオカマがそれを阻止して路地裏へ連れ込まれてしまった。野口はもう半泣きだった。

「すみませんでした! さっきはすみませんでした! 謝ればいいんだろ!」
「今更謝られても遅いのよ~」
「そうそう、オカマは執念深いんだから」

 赤毛の口が左右に割れる。夜の薄暗い路地裏に赤毛の歯が不気味に白い。

「すいませんでした! ほんとすいませんでした! だから殴るのだけは勘弁してください……!」
「殴ったりなんかしないわよ~。あたしたち、優しいオカマだから」

 筋肉質が野口からゲームと鞄をはぎ取って地面に落とした。

「殴らないって…じゃ、じゃあ、何する気ですか…」
「可愛い~、怯えて震えちゃってるぅ!」

 筋肉質が抱き付いてきた。ギュウギュウと締め付けてきながら、野口の頬にブチュッと唇を押し当てる。まさかの可能性が浮上して野口は小便をちびりそうになった。

「まっ、まさか…ですよね…」
「そのまさか、かもね」

 野口の顔から一瞬で血の気が引いた。



 裸に剥かれた野口の腹の上に筋肉質が乗っかって野口の乳首を両手で弄っている。ネイルを施した長い爪で引っ掻くように弾く。

「どうせオナニーばっかしてるんでしょ!」
「しっ、してません……!」
「嘘おっしゃい! あたしも男だからわかるんだからね! 高校生なんて盛りのついた猿みたいなもんじゃないの!」
「ひぃっ、い、いたっ、痛いです……!!」
「乳首も立派な性感帯なのよ! 今度からマスかくときはここも弄ってあげなさい! わかった?!」
「はいぃっ! いっ、いたっ、やめて……!」
「あんまり虐めちゃ可哀そうでしょ」

 野口の足を押さえつけていた赤毛が笑って言いながら野口の股間にフゥと息を吹きかけてきた。陰毛がさわさわ揺れる。その繁みの中で怯えたペニスが縮こまっていた。

「ゲームじゃ味わえないものを、味あわせてあ・げ・る!」

 赤毛は野口のペニスをぱくっと根本まで口に咥えた。口のなかで舌と頬を使ってくにゅくにゅと揉みしだく。なかなか反応しなかったペニスも赤毛の舌技に次第に硬さと太さを増していく。

「ううっ…やめて下さい、お願いします、なんでもしますから! それだけは勘弁してください…っ!!」

 野口は泣きながら懇願したが、筋肉質は手を休めないし、赤毛も卑猥な音を立ててじゅるじゅる啜り上げてやめる気配はまったくない。ヒックヒックとしゃくりあげながら逃げるために身をよじってみるも、大人の男二人が乗っかっていてはびくともしない。

「うっ、うぇっ、えっ、や、やめて、ください…お願いします…ッく…うっ…ううっ…」
「そんなに泣かないで。一緒に気持ちよくなりましょう」

 筋肉質がベロベロと口を舐めてくる。舌を中に入れてこようとするが、野口はきつく歯を食いしばってそれを阻止した。諦めた筋肉質は野口の顔中を舐め始めた。鼻の穴のなかにまで舌をこじ入れてくる。嫌だと顔を背ければ耳の穴に舌を入れられた。聴覚が犯される。

「ううっ…嫌だぁ…いや…嫌だぁ…っ…もう、やめて…やめ、て下さい……っ!」
「んふふ~、硬くなってきたぁ。すごぉい、意外とこの子のおっきぃ~」

 赤毛は野口の腰骨のあたりに両手を置いて体重を乗せてきた。支えがなくても自立できるようになったペニスを上から咥えて頭を激しく上下に動かす。

「う、うぅ…ううう……!!!」
「あんたのフェラでこの子、気持ちよさそうな顔してるわよぉ」
「頑張っちゃう。高校生の精子なんて久しぶり」
「うっ、ううっ、誰か…誰か助けて…誰か…! 誰か助けてくださ……むぐっ!」

 大声を出した途端、筋肉質に手で口を塞がれた。

「がたがた騒ぐんじゃねえよ、ちんぽぶった切んぞてめぇ」

 裏声をやめた低い地声で筋肉質が凄む。完全に男の声で脅された野口は涙をいっぱいためた目を見開いた。

「おとなしくしてれば怒ったりしないから」

 長い爪が頬を撫でる。恐怖に捕らわれた野口はコクコク何度も頷いた。抵抗しなければ殴られない。抵抗すれば酷いことをされる。痛い思いをしないほうを野口は選んだ。

「いい子ね。じゃあこれ、舐めてくれる?」

 筋肉質はスカートをたくしあげ、股の間にそそり立つものを野口の口元へ押し付けた。勃起した男根。許しを請う目を向けたが筋肉質は「ほら、お口あーんして」と聞き入れる様子は微塵もない。野口の目から涙がこぼれた。口元がヒクヒク痙攣する。泣いてもどうせ許してもらえないなら、筋肉質の言う通りにするしかない。ゆっくり口を開く。乾いた唇が引きはがされる。その隙間に筋肉質が亀頭を押し込んできた。

「噛んじゃ駄目よ、もし噛んだら…生きて帰れると思わないでね?」
「……ふぁい……」

 ギシギシ顎関節を軋ませながら大きく開いた。口の中に筋肉質の亀頭が収まる。当然だが野口は人のペニスを舐めたことがない。ゲームばかりで女の子と付き合ったこともない。だからフェラなんかしたこともされたこともない。どうすればいいかわからないまま、口いっぱいの亀頭に恐る恐る舌を添わせてみた。つるりとした舌触り。やわらかな感触。舐めていると口のなかでカサがピクと開いた。

「上手よ、とっても上手、気持ちいいわよ」

 顔の上に筋肉質が跨る。ゆっくり腰を動かして徐々に奥まで入れてくる。

「ふぅ…んぐっ、んっ、ぐぅ…」

 息苦しくて筋肉質の腰を軽く叩いた。

「我慢してね、あなたがされてるみたいに、私にもしてちょうだい」

 反射的に股間のほうへ意識が移った。赤毛の口腔内に野口のペニスはすっぽり包まれていた。熱いほど温かな内部では粘膜がからみついて妖しく蠢いている。気持ちいいと思う心の余裕はなかったが、自身のものがいきり立って今にも射精しそうなことはわかった。

「うぅぅ…うぐぅ…ううっ…っ!!」

 知覚した途端、快感が押し寄せてきた。赤毛は容赦なく野口を責めたてる。性経験ゼロの野口になす術はなかった。

「ふぅっ、んっ、んっ、あぁっ…あふぅ…あっ、れる…れるぅ…!!」
「イキそう?」

 返事をする前に野口は射精していた。赤毛は咥えこんだまま野口の精液を全て啜り上げ飲みほした。

「若い精子おいしぃ~」

 口から垂れた精液を指で拭うと、赤毛はそれもペロリと舐めた。

「今度は私を気持ちよくさせてよね」

 筋肉質が再び腰をゆっくり下ろしてきた。咽喉の奥にまで突っ込まれ、吐き気がこみ上げてくる。

「あうぅ…うぅ…んぐぅ…」
「初めてじゃ仕方ないわよね、手伝ってあげるわ」

 筋肉質は自分の陰茎を握ると扱きだした。口のなかでさらに体積を増していく。先からぬるっとしたものが出てきた。少ししょっぱい。唾液に交じってその味が口中に広がった。

「はぁぁん…あぁ…いいわぁ…おしゃぶり上手よ…とっても興奮するわぁ…」

 筋肉質の腰使いが荒くなり、手つきも早くなった。野口は苦しさに目を白黒させながらとにかく口を大きく広げて耐えた。

「あっ、あぁっ、イッちゃう…! あたしの赤ちゃん、全部飲んで…!!」

 筋肉質が叫ぶやいなや、ドプッと生温いものが口に吐き出された。男の精液だとわかった瞬間、野口はこらえきれずに嘔吐していてた。

「ううっ…うげぇぇっ…えっ…えぐっ…う、おえぇっ…!」
「やだぁ、汚い! あたしのチンポがゲロまみれ~! でもなんか興奮しちゃう!」

 筋肉質は口のなかをかき混ぜるようにペニスを動かした。野口はさらに嘔吐した。顔を背けて地面に吐き出す。吐しゃ物のなかに男の精液もあるのかと思うとまた胃が痙攣した。

「あ~あ、可哀そうじゃないのよ。可愛い顔がゲロまみれじゃない」
「私の赤ちゃんでゲロったのよ、失礼だと思わない?」
「あんたの精子は誰でも吐くわよ。ほんとあんたって変態よね」

 赤毛が野口の顔をタオルで拭う。見覚えのあるタオルは野口のものだった。鞄を見ると蓋が開いていた。

「あたしはゲロで興奮するような変態じゃないから安心してね」

 男の精子を飲まされて吐き戻したショックから立ち直る間もなく、赤毛が野口の顔を両手で挟み、キスをしてきた。まだ吐しゃ物の残滓が残る口のなかを赤毛の舌が生き物みたいに動き回る。また胃が痙攣し、野口は赤毛を突き放した。

「ううっ、う…うえっ…」

 絞りだしたものは胃液だけで食道が焼けついた。無理矢理唾を集めて飲み込む。酸っぱいもののなかに、青臭さが混じる。筋肉質の精液の味だとわかるとまた口の中が広がりかけた。
 赤毛の頭が下へさがる。乳首を吸われた。痛みのなかにむず痒さがあった。もう抵抗する気力もなく、赤毛に乳首を吸わせた。
 筋肉質に上体を起こされ、後ろから抱きしめられた。赤毛が股間へ移動すると、今度は筋肉質が長い爪で乳首を弄りだした。

「もう、やめて下さい……っ」

 恥も外聞もなく懇願した。泣いて許しを乞うた。オカマ二人は笑い飛ばした。

「…っ…うっ、ううっ…う、あっ……!」

 弄られ続けた乳首は痛いほど敏感になり、硬くしこっていた。それを弾かれると勝手に体が跳ね上がった。赤毛にしゃぶられているペニスも、こんな状況なのにまた勃起している。

「はぁ……あっ、あぁ…うぅ…やめ…やめて下さい…!」
「我慢汁いっぱい、ほら、見て」

 赤毛に促されて自分のペニスを見る。赤毛は野口に見せつけるようにヌルヌルになった先端を親指で叩いてでピチャピチャと音を鳴らした。

「ふぁっ…あっ、やめて……やめ…っ…!」
「これなら入るかも?」

 赤毛は鞄のそばに落ちていた野口の携帯ゲームを取るとタッチペンを引きちぎった。本体へ収納できる細いペンをベロベロ舐めると野口の鈴口へ近づける。野口の顔が青ざめた。

「いっ、嫌! 嫌だ! それだけは…それだけは許して下さい!! お願いします、なんでもしますから!!」
「大丈夫、新境地に連れて行ってあげる」

 ツプ、と先端が尿道に入れられた。

「ひっ、いやっ、いやああぁぁぁぁぁっ!!!!」

 叫んだ瞬間、背後の筋肉質に口を塞がれた。それを見た赤毛はゆっくり慎重に、タッチペンを押し込んでいった。

「ひぐうううっ、ううううっ!!!! んっ、んっ、んぐぅぁああぁっ…………!!!!」
「入っちゃったよ」

 赤毛がタッチペンから手をはなした。
 10センチ近くあったタッチペンが半分ほどの長さになって野口のペニスの先から生えていた。それを見た野口は痛みとショックで気が狂いそうになった。涙と鼻水を垂らしながら、獣のように呻き続けた。

「大丈夫、抜いてあげるから! 傷ついちゃったらいけないから、ゆっくりとね」

 赤毛の指がタッチペンに触れる振動だけで野口は気絶しそうなほどの激痛を味わった。

「ひがあぁっ、あっ、あぁっ!! あぐぅっ! んんんっ!!!」
「ゆっくり、ゆっくり」

 野口の身悶える様を赤毛は笑いながら見ていた。楽しそうにニタニタ笑いながら、まるで焦らすようにことさらゆっくり引いて、手をとめたと思ったら少し押し戻したりした。

「あたしのこと変態だって言うけど、あたしに言わせりゃあいつのほうが変態なんだから。サディストの変態!」

 後ろで野口を押さえてる筋肉質が呆れた口調で言っている。その声は野口には届いていなかった。

「あぁぁっ、あぐううっ……いっ、いっ、いぁああぁっ!!!」

 ようやくタッチペンの先が野口の尿道から抜け出た。地獄の責め苦から解放された野口のペニスから、堰を切ったように精液が飛び出した。



 オカマ二人が鞄をあさって学生証を探しているのを野口は放心状態で見ていた。心身ともに疲れ果て、腕一本動かすのすらだるい。学生証で学校名と名前を確認すると、オカマ二人は「警察にタレこんだら酷いからね」と脅して姿を消した。
 野口は声を殺して泣いた。ひとしきり泣いたあと、よろよろ起き上がって服を着、散らかされた鞄の中身をもとに戻した。ゲーム機も一応拾ったが、とてもプレイする気にはならなかった。タッチペンだけは触る気になれず、置いて帰った。

 数日後、伸縮する細いタッチペンを購入する野口の姿があった。





2014-05-16(Fri) 20:33| この物語はフィクションです| トラックバック(-)| コメント 0

信じて下さい(1/1)

※アンケート第1位「教師と生徒(先生受け)」小説

 放課後、先生がいる準備室へ向かった。棚を間仕切りみたいに使っているせいで先生のいるデスクまで二回角を曲がらなきゃならない。その先にデスクが四つ並んでいて、その一つに先生は座っていた。ほかの先生は今日も職員室のほうにいるらしい。

「先生」
「また来たのか」

 顔をあげずにそっけなく先生が言う。小テストの採点をしているらしい。その背後へまわり、うなじを眺めた。二年前はもう少し短かったのに、そう思って襟足を撫であげた。

「やめろ」

 ピクンと先生の肩先が動く。

「髪、伸ばしてんの?短いほうが似合ってると思うけど」
「俺の勝手だ」
「まぁそうなんだけど」

 だって俺が先生を好きになったとき先生は髪が短かったから…。
 先生に会いたくてここを受験した。合格した嬉しさより先生に会える喜びのほうが勝った。入学式で探し出した先生は、記憶のなかと違ってずいぶん大人だった。私服じゃなくてスーツだったせいかもしれないけれど。二年の月日、俺と先生の年齢差、そういうものをまざまざと見せつけられた気がして少し焦った。先生に髪を短くしてほしいのは、せめて髪型だけでもあの頃に戻って欲しいと思うからかもしれない。
 二年前、俺の家に訪れたときの先生の面影を追い求めている時点で、俺も先生と同罪だ。
 うなじに置いた手で首筋を撫でた。先生の喉仏が上下する。先生は緊張している。俺は余裕のあるふりをしなきゃいけない。
 ネクタイに手をかけた。

「手塚…」

 先生が俺の手を掴む。だけど弱々しい。俺はネクタイを解いてワイシャツのボタンを外していった。

「苗字じゃなくて、下の名前で呼んでよ、先生」
「別に苗字でもいいだろう」
「だって先生、兄貴のこと思い出してそうじゃん」

 俯いた先生の耳まで真っ赤になったのを見てしまった。

「図星?俺、可哀そう」
「…ちがっ…!ただ俺で遊んでいるだけのくせに…!」

 睨み付けてきた先生の顎を掴んで口を寄せる。最初は抵抗した先生も、俺が逃がすわけないと今までの経験で学習しているのですぐ諦めた。口を割って中に舌をこじ入れる。歯を舐め、口蓋に舌を添わす。先生が俺の制服をギュッと掴んだ。奥で縮こまった舌を絡め取って唾液といっしょに吸うと、吐息を漏らした。
 一旦口をはなして先生の目を覗きこむ。いま何考えてる?頭のなかに誰がいる?俺?兄貴?怒りと羞恥以外読み取れなくて、再度口を塞いだ。

「んっ…ん…」

 椅子を回転させて向かい合わせる。膝で先生の股間を押すように刺激すると、そこはすぐ硬くなった。

「んっ、やめっ…やめろ、手塚…!」
「だから名前で呼べってば」

 俺の苛ついた口調に先生は唇を噛みしめた。


 思春期の頃に根付いた強烈な印象は忘れがたく、先生が「手塚」と呼ぶと無条件であの日のことを思い出してしまう。
 中二の春頃、兄貴が家に男を連れてきた。学校の友達じゃないのはすぐわかった。男は学生じゃなく大人だったから。俺の弟、と兄貴が俺を紹介した。その人はちょっと不安そうに、どこか恥ずかしそうに「こんにちは」と笑顔になった。その後二人は兄貴の部屋にこもった。宿題を思い出した俺が部屋へ行く途中、兄貴の部屋の前を通ると…

『手塚…ぁ…あぁ…ッ…もう、だめ…!』
『馬鹿、先生、静かにしろって。親はいねえけど、下に弟がいるんだぜ』
『んっ、でもっ…手塚、あっ、あっ、出る…ッ』

 あの時の声だってすぐわかった。俺は静かに引き換えし、リビングへ戻った。心臓がドクドク鳴っていた。二人とも男同士だということ、兄貴が相手を先生と呼んだこと、先生と呼ばれたあの人の声がとてもエロかったこと、すべてにショックを受けていたが、一番ショックだったのはそれを聞いて勃起してしまったことだった。
 今も上で兄貴とあの人はセックスしているんだ。そう考えると顔が熱くなった。痛いほど勃起した。俺はあの人を思って扱いた。あの顔、あの声を思い出しながら、初めて男をオカズにして抜いた。
 親が帰宅する前に先生は帰って行った。そのあとさりげなく、あの人は兄貴が通う学校の社会科の先生だということを聞きだした。勉強を見てもらうという口実で、その後二回、兄貴はあの人を家に連れ込んだ。俺は自分の部屋で聞き耳を立てながらオナニーした。その頃には先生と呼ばれるあの人のことが好きなんだとはっきり自覚していた。


 ベルトを外しスラックスの前をくつろげて手を侵入させる。熱く屹立したものに指を絡めて外へ引っ張り出した。

「嫌だ、手塚…やめてくれ…」

 ゆっくり上下に扱くと先生は俺の制服を掴んでグイッと自分のほうへ引き寄せた。俺の肩に顔を押し付けることで表情を隠す。こんなに勃起させておいて何が嫌なのかわからない。俺が兄貴の弟だから?兄貴を思い出すから?未成年の生徒とやることじゃないから?教師失格だと恥じているから?だったら兄貴の時はなんだったのさ。兄貴はあの時18歳だった。16の俺と何が違う?
 背中に手をまわし、抱き寄せた。

「はぁっ…あっ…はなせ…手塚、もう…やめろ…っ」


 高校に入学して、俺が初めて先生に話しかけたとき、先生の顔は強張っていた。俺が兄貴の弟だと気付いていた。覚えていてくれたことに浮かれた俺は深く考えずに口走っていた。

「先生と兄貴のことは誰にも言いませんから」

 強張る先生の顔からサァッと血の気が引いたのを見た。なにかまずいことを言ってしまっただろうかと焦りながら考えて、兄貴が女の恋人を作ったせいだと思った。

「女作って先生捨てるとか、最低ですよね」

 先生を慰めたくて、俺は味方だと思って欲しくて言った。だがこれも先生には歪んだ意味で伝わっていたらしかった。今度は真っ赤に染まった顔で先生は俯いた。

「年下の、しかも教え子なんかに本気になった俺を馬鹿だと思っているんだろう」

 怒りをかみ殺した口調だった。俺を睨む目にうろたえた。

「そんなことないです、俺ずっと先生のこと好きでしたから。先生に会いたくてここを受験したんですよ」

 先生は歪んだ笑みを浮かべた。

「そういうことか。手塚とのことを口外しないかわりにヤラせろって?兄弟揃って両刀か」
「違いますよ、俺ほんとに先生のこと好きなんですって」
「身から出た錆とは言え…つくづく自分の馬鹿さ加減が嫌になったよ…お前の好きにしてくれ」

 先生が俺の告白を脅しと受け取ったようだとようやく気付いた。違うと否定しても先生は頑なで、その頑なさが兄貴への思いの強さのように思えた。女が出来たとたん捨てた兄貴のことをいまもまだ引きずっているようで。
 最初から警戒して喧嘩腰だった先生は、その後の俺の告白を全部本気にしないで、「恋人ごっこはもうたくさんだ。ヤリたいならさっさとヤレばいいだろ」と聞く耳さえ持ってくれなかった。
 今すぐ信じさせることは無理だと諦めたけど、先生の聞き分けのない態度は兄貴への反抗に思えて悔しかった。いまだに恋人ごっこをしているのは先生のほうじゃないか。俺を兄貴のかわりにして、捨てられた復讐をしているだけじゃないか。
だんだんむかついてきた俺は「じゃあ、黙っててやるかわりに、ヤラせてよ」なんて言って、その日の夜、先生の車のなかで先生を犯した。
 こんな形で先生に触れたかったわけじゃないのに。こんな形で先生と結ばれたかったわけじゃないのに。悲しいのに涙は出なくて、かわりに先生のなかに精液を吐き出していた。


「先生、好きだよ」
「そんな言葉はいらないって言ってるだろ…早くお前も彼女を作れよ…!」

 何度言っても先生の心には届かない。真実の可能性を少しも考えてくれない。最低な捨て方をした兄貴のせいかもしれないけれど、俺と兄貴は別人なんだと早く気付いてほしい。

「…ふっ…くっ…!!」

 先生が呻く。手のなかに温かい液体が吐き出された。
 先生を立たせて机に両手をつかせた。後ろへ先生の精液を塗りたくり指を入れる。

「がっ…こう、だぞ!」
「兄貴と学校でしたことないの?」
「あるわけないだろ…!」

 じゃあこれは俺が初めてなんだ、とつまらない優越感に浸る。中を解して今度は怒張を張り込む。持ち上がった先生の肩が震えている。

「痛かった?」
「乱暴なのも、兄弟でそっくりだな…!」

 いつまでも兄貴のことを言わないでくれよ。そんな言葉を聞くために受験勉強を頑張ったわけじゃないのに。悲しい虚しさが胸に広がっていく。 

「俺は兄貴とは違うよ」

 入れたまま先生の体に抱き付き、うなじにキスをする。くすぐったそうに首を縮こませる。耳たぶに軽くかみついた。ちゅうちゅうと吸って耳を舐める。

「気持ち悪い…やめろ…っ!」
「気持ち悪いって言いながらここ起たせてたら世話ないね」

 先生の屹立を握ってゆっくり扱く。皮を利用して括れを中心に擦ると先生のペニスはビクビク脈打った。余った手で乳首を触ると先生のなかはキュッと締まった。

「先生は乳首がすごい感じるみたいだね」
「黙れ…!」
「こっちもちょっと触っただけで起ってる。コリコリだよ、わかる?」
「黙れって言ってるだろ…!」
「そう言いながらすごい締め付けてくる。ここ触られるの好きなんだね」

 指先で弾くと先生の体はビクン!と反応した。ここまで仕立てたのは兄貴なんだろうか。どっちにしろ兄貴もこの体を知っている。思う存分味わったに違いない。先生を抱きながら俺は兄貴に猛烈に嫉妬した。

「動くよ、先生」

 ゆっくりとピストン運動を開始した。引くと先生の肉が絡みついてくる。押すと締め付けがすごくてとても窮屈だ。それを繰り返すと摩擦で気持ちよくなってくる。俺の先走りと先生の腸液とで中が潤ってくる。俺はだんだん速度をあげていった。

「あぁ…はぁ…先生のなか、すごくいいよ…あったかくて気持ちいい…」
「うるさ、い…っ!なにも言うな…っ」
「先生はどう?気持ちいい?」
「黙ってやれ…さっさと終わらせろ…!」

 兄貴のときはもっと可愛い態度だったんだろうか。素直に気持ちいいと言ったりしたんだろうか。俺は先生の怒った顔とか、不機嫌そうな顔、我慢してる顔しか見たことがない。二年前に聞いたあの時の先生の声はとても色っぽかった。あの声を俺にも聞かせて欲しい。

「…っ…うっ…く、手塚…!もう、出る…!」

 ティッシュを探す。手を伸ばしかけてやめた。かわりに先生の陰茎の根元をきつく握った。

「なにを…はなせ!」
「まだ出しちゃ駄目だよ、先生。俺と一緒にいこう」
「んっ、なに馬鹿なことを…!はなせ…はなしてくれ!」
「駄目だってば」

 限界にまで膨らんだ先生のものを様子を見ながらゆるゆる扱く。

「んっ、はぁっ…あ、あ…っ」
「イキそう?」

 俺の問いに素直に頷く。俺はまた根元を強く握った。

「手塚…!」
「だから下の名前で呼べってば」
「……貴之…っ」
「呼べるじゃん」

 また手を動かすと先生が安堵の溜息をもらす。しかしまた射精寸前で止めると、恨みがましい涙目で睨まれた。

「俺で遊ぶのがそんなに楽しいか」
「遊んでんじゃないよ。先生が好きなんだよ」

 乳首を触っていた手で先生の左足を抱え上げ腰を打ち付ける。少し立ち位置をかえたとき足がぬるっと滑った。視線を落とすとどちらのものともわからない体液が床を濡らしていた。こんなにいやらしい行為を繰り返しているのに、なぜ先生は俺を受け入れてくれないんだろう。

「先生はいつまでたっても兄貴のことしか考えてなくて俺の言葉なんか少しも本気にしてくれないけど、好きでもない相手とさ、こう何度もセックスしたりしないと思うんだよね。友達とも遊ばず、彼女も作らずにさ」
「ふっ、んっ、あぁっ…出る、出る…!」
「あと何回好きだって言ったら、少しは本気にしてくれる?」

 また根元を強く握りこむ。

「手塚、手を放してくれ…!もう…つらい…!」
「だから名前」
「…頼む、あぁっ、もうイカせてくれ…貴之…!」
「好きなんだよ、先生、本気で」
「はぁっ、あぁっ…あっ、もう…嫌だ、貴之、信じるから…!」

 机についた先生の両手がブルブル震えていた。もうほんとに限界っぽい。

「頼むからイカせてくれ…貴之…お願いだから…っ」
「いーよ、一緒にいこうね。中出しするけどいいよね?」

 とにかく射精したい先生はガクガク頷く。ギュッと握ったまま腰を振った。

「あっ、あぁっ…あっ、貴之…っ、も、イカせてくれ…!」
「うん、俺もイクから…手、はなすよ」
「はぁっ…あっ、あぁっ…あぁぁぁぁっ…!!」

 管を通って外へ勢いよく飛び出していく精液の流れを手に感じながら、俺も先生のなかへ射精した。


 先生は窓を開けてすっかり暗くなった外を見ていた。換気にはもう充分な時間が経っているのに、窓の前から動こうとしない。

「先生、そろそろ帰ろうよ」
「あぁ…」

 気のない返事。先に帰れと言われないだけマシなんだけど。

「さっきはごめんね、イジワルして」
「…別に」

 静かな先生の考えていることがわからない。後ろへ行って抱き付いた。いつもなら「離れろ」と言って怒るのになすがままになっている。

「先生、どうしたの?」
「貴之」
「…っ…はい!」

不意打ちで名前を呼ばれるとびっくりしてしまう。

「お前に謝らないといけない」
「えっ、何を」
「最初からお前の言葉は嘘じゃないとわかっていた。本気で好きだと言ってくれているとわかってて、わからないふりをしてきた」
「なんでっ?!」
「だって…どうせお前も俺を捨てるんだろうと思ったからだ」

 腕の中で先生が振り返る。いつもの怒った顔じゃない、弱気な表情だった。

「俺は先生を捨てないよ」
「そんな起きてもいない未来の話はもうどうでもいいんだ。大事なのはいまだって、やっと気付いたから。今までひどいことをして悪かった」

 俺の腕に手をかけて、先生がキスしてくれた。先生からなにかをしてくれたのはこれが初めてだった。

「ひどいことしてきたの、俺のほうじゃん」
「俺がそう仕向けた。手塚に仕返ししたい気持ちからお前を利用した。それなのに好きだと言い続けるお前をいつの間にか俺も好きになっていた。お前が嫉妬してくれるからわざと苗字で呼んでいた。手塚のことを思い出していたのは最初の頃だけだ。今はもうなんとも思っていない。…信じてくれるか?」

 少し首を傾けて先生が俺を見つめる。否定されるのを怯えている目だった。

「もっと好きだって言ってくれなきゃ、信じてあげない」
「好きだ、貴之」

 合わせた口から先生の舌が入ってきた。ぬるぬると舌を舐め合う。吐息がまじりあう。強く抱きしめあって、股間を擦り合わせる。二人とも勃起させていた。

「貴之…もう一度、したい…」

 少し恥じらいながら先生が囁く。断る理由もないので、俺は先生の股間へ手を伸ばした。



2014-05-14(Wed) 22:36| 信じて下さい| トラックバック(-)| コメント 2

純粋とは程遠い何か(2/2)

<前話はこちら>

 オナホ買ったから家に来いと言うと青野はホイホイついてきた。途中コンビニに寄り青野の支払いでスナック菓子やら飲み物を調達した。それを一通り食べ終わったあと、青野はモジモジ恥ずかしそうに切り出した。

「純ちゃん、俺のオナホ…」
「おぉ、そうだった」

 紙袋から取り出した卑猥な絵が描かれた箱を青野に投げ渡す。セール中で二千円もしなかった。青野から受け取ったのは五千円。余った金で他の物も買った。

「使い終わったらすぐ綺麗にして乾かせよ」
「そうしなかったらどうなるの?」
「臭うし傷んで使い物にならなくなる」
「ふうん。面倒なんだね」

 青野は箱をあけ、中身を取り出した。白い頬が紅潮している。膝をすり合わせているところを見ると使用感を思い出して興奮してきたんだろう。

「前のと同じで、穴の開いてないやつだから空気抜きして使えよ」
「空気抜き?」
「半分くらいちんこ突っ込んだあと先をぎゅっって…」

 頭の弱い青野は首を傾げる。

「使いながら教えたほうが早い。パンツ脱げ」

 青野の手からオナホールを奪い取った。恥ずかしがって渋るかと思っていたが、青野はすんなりズボンとパンツを脱いだ。すでに半立ちだ。それを横目に見ながら、オナホの穴にたっぷりローションを注ぎいれ、自分の手にも垂らした。

「ちんこ出せ」

 膝立ちの青野が俺に向かって股間を差し出す。ピクピクしている青野のちんぽを握ってローションを擦り付けた。

「うわ…あ…純ちゃんに触られるの、2回目だ…」
「俺だって触りたくて触ってんじゃねえよ」

 充分濡らしたあと、オナホをかぶせた。

「うぅ…あ…」

 膝立ちのままの青野が俺の肩を掴んで顔を伏せる。

「見てろ。こうやって半分入ったくらいで、先っぽを掴んだら…ほら、中の空気が出たのがわかっただろ?」
「う、うん…空気出したほうがいいの?」
「バキューム効果があるんだとよ」

 奥まで突っ込んだオナホを扱くように動かした。青野の体がビクビク震える。肩を掴んでいただけだったたのに俺の首に抱き付くように腕を巻き付けてきた。俺の顔が青野の肩口に埋まる。息を吸えば青野の体臭が肺いっぱいになる。不快じゃない。深呼吸するように深く息を吸い込んでいた。

「うぅ…純ちゃん…すごいね、これ…」
「気持ちいいか?」
「うん…すごく気持ちいい…」

 ぎゅうっと青野の腕に力がこもる。多少の息苦しさは我慢できた。

「もっと気持ちよくなりたいか?」
「うん、気持ちよくなりたい…」

 よく考えないで青野が答える。

「じゃあちょっと自分でシコッてろ」

 俺から離れた青野の顔は火照って真っ赤だった。いつも赤い唇が今は一層赤くなっている気がする。噛みしめていたのかもしれない。
 青野が一人で扱いている間にさっきの紙袋からディルドを取り出した。青野からもらった釣り銭で買った。それにもローションをたっぷり垂らす。男性器を模倣したディルドを青野が不安そうな目で見ている。

「純ちゃんそれなに?…どうやって使うの…?」
「お前は黙ってシコッてろ」

 青野の背中を押して上半身をベッドに押さえつけた。突き出された青野のケツの穴にローションまみれのディルドを押し込む。

「いっ…やだ、やだよ、純ちゃん!」
「もっと気持ちよくなりたいんだろうが」
「うぅ…痛い…痛いだけだよ…抜いてよ」
「そのうち良くなる」

 …はずだ。
 青野の肛門は全力でディルドの侵入を拒んでいた。なかなか奥まで入らない。力任せに突っ込むと「ヒッ!」と青野は悲鳴をあげた。

「いっ…いや…痛いよ、純ちゃん、もう抜いて…!」

 涙声に不安になる。俺のやり方は間違っているのだろうか。男同士がここを使うのはもはや常識だ。前立腺ってところが気持ちいいってことも知ってる。ローションでしっかり濡らしたのになぜこんなに痛がる?女みたいな処女膜が男のケツにもあるっていうのか?
 見ると青野のケツのまわりは切れて血が滲んでいた。さすがに罪悪感が湧き上がって手をとめた。

「そんなに痛いか?」
「痛いなんてもんじゃないよ…今までで一番大きいうんこした時より痛い…」

 青野らしい言葉にホッとして笑みが零れた。手を前にまわしてオナホを掴む。グチュグチュと音を立てて前後に動かすと、青野の甘ったるい吐息が聞こえた。

「んっ…自分でやるより、純ちゃんにやってもらうほうが気持ちいい…」
「そりゃな」

 青野がシーツを握りしめる。腰を揺らす。中途半端に刺さったままのディルドもゆらゆら揺れる。底のスイッチを入れてみた。ヴィーンと電子音を響かせながらディルドがうねうねと生き物みたいに動き出す。

「うっ…うぅ…純ちゃん、お尻の動いてるよ…」
「あぁ」

 上の空で返事をしながらディルドをそっと掴み、ゆっくり動かしてみた。前立腺ってのはどこだ?ここか?クイと角度をかえてみた。

「あっ!」

 青野が声をあげる。びっくりしたような顔で振り返り、訳を問うような目を向けてくる。

「ここか?」
「んっ…そこ…そこっ…や!…あ、なんか、変!」

 ここだ!ずれないように固定したまましっかり握りなおす。痛いと騒がないよう、青野のちんぽも扱き続ける。二点同時責めに青野の肩はビクビク振るえ、シーツを握る手には一層力がこもった。

「ふぁっ、あっ…純ちゃん、純ちゃん…!」
「なんだ?」
「体…ビクビクッて震えて…止まんな、い…っ!」
「前立腺だよ。さっきより気持ちいいだろ?」
「うっ、うっ…気持ちよすぎて、なんか怖い…!」

 思わず舌なめずりをしていた。ちんぽを扱く手つきをはやめ、ここだという場所にディルドを押し付けた。

「ひぃぃっ…!いっ…!い…!!」

 体をガチガチに固まらせると青野は腰をガクガクと振った。射精したのだ。しばらく痙攣していた青野だったが、少しすると体から力を抜いた。

「もうやめて、純ちゃん…イッたばっか…ちんこ痛い…」

 後ろの俺を手で払いのける。スイッチを切り、ディルドとオナホールを抜いてやった。ベッドを背もたれに座りなおした青野はびっしょり汗をかいていた。額に前髪が張り付いている。俺と目が合うと、恥ずかしそうに顔を伏せた。

「こんなオナニーの仕方、俺、知らなかった」
「まぁ…あまりメジャーなやり方じゃねえからな」
「純ちゃんはいつもやってるの?」
「やったことねえよ」
「なにそれひどよ…」
 
 唇を尖らせ、上目使いに俺を睨む。仕草がいちいち子供っぽくて困る。今度は俺が目を逸らして立ち上がった。

「どこ行くの?」
「最初に言っただろ。使ったあとは綺麗に洗わなきゃなんねえって。おまえはここで後始末してろ」

 青野を残し部屋を出る。洗面所に向かった俺がやることは前回と同じ。ずぼんとパンツをずりおろし、青野の精液が入ったオナホにちんぽを突っ込む。中で青野の精液がグチュグチュと音を立てるのを聞きながら青野を思ってシコる。異常だとわかっていてもやめられない。
 俺が必死に手を動かしていたらとつぜん洗面所の戸が開いた。驚いて飛び上がる俺を見て青野も驚いていた。

「純ちゃん…なにしてんの…?」

 青野の目は俺の股間を凝視している。さっき青野が使っていたオナホが、いまは俺のちんぽに装着されている。それを使ってシコッていたといくら馬鹿な青野でも一発でわかる状況。なにか上手い言い訳を…

「青野、これは…」
「ずるいよ、純ちゃん」
「え…?」

 洗面所に入ってくると、青野は俺の手を剥がしてオナホを握った。

「俺の恥ずかしい姿いっぱい見たくせに、俺には見せてくれないなんてずるい」

 そう言って手を動かし始めた。青野の言う通り、自分でやるより他人にやってもらうほうが断然気持ちいい。

「えっちな音がするね…俺の精子入ったまま?」

 なんだか怪しい目つきで青野が詰め寄ってくる。

「どう?純ちゃん…」

 囁くように俺に聞く。俺の胸に手を当てて、下から顔を覗きこんでくる。

「気持ちいい?俺、下手?」
「いや…別に」
「純ちゃんの顔、なんだかエロいね…」
「ばか…っ…ン…っ」
「純ちゃんでも、そんな声、出すんだね…俺また起ってきちゃった…」

 青野の言葉通り、ズボンの前が盛り上がっていた。そこへ手を伸ばし、中から勃起したちんぽを出して握った。オナホ越しじゃない青野のちんぽ。ビクビクと脈打っている。扱いてやると「あぁ…」と息を吐いて青野は俺にもたれかかってきた。
 狭い洗面所で相手のものを扱きあった。切なそうに青野が俺を見上げてくる。赤い唇に目が吸い寄せられる。俺は何度も唾を飲み込んだ。これ以上青野に見つめられていると、おかしなことをしてしまいそうだった。
 青野の頭を抱え込んで胸に押さえつけた。青野の髪のなかに鼻を突っ込み、青野の匂いを嗅ぎながら俺は射精した。

「純ちゃん…純ちゃん…!」

 俺にしがみつき、俺の名前を呼びながら青野もイッた。



 先に上に戻ってろと言ったのに、青野は洗面所で俺がオナホールとディルドを洗うのを見ていた。顔をあげれば鏡越しに青野と目が合う。そのたび青野はニコリと笑う。気恥ずかしくて俺はすぐ顔を俯けた。

「今日は純ちゃんに二千円も払わないといけないね」

 後ろで青野が言いだした。

「なんで?」
「だって純ちゃんに手でやってもらったら1回千円なんだろ。今日は2回やってもらったから二千円」
「馬鹿。冗談に決まってんだろ」
「なんだぁ、良かった」

 咄嗟に言ってから、しまった、と後悔した。馬鹿な青野は払う気でいたのになぜ断ってしまったんだ。せっかく二千円が手に入るところだったのに。
 ディルドとオナホを洗い終わり、水分を拭い取った。こんな場所には置いておけないのでそれを持って洗面所を出る。
階段に続く廊下を歩いていると青野がそっと手を握ってきた。当たっただけでも、俺を呼び止めるためでもない。恋人同士がするみたいに、手を握ってきたのだ。
 気持ち悪いことするな!そう言って手を振り払う。普段の俺ならそうしただろう。だが今はなぜか出来なかった。冷たくて少し湿った、俺より一回り小さい手が、遠慮がちにゆるく手を繋いでくる。
 青野の顔を見れなかった。首から上がジンジンするほど熱くて俺はそっぽを向いた。壁のほうを見ながら、俺も青野の手を握り返した。




関連記事

2014-05-11(Sun) 22:30| 純粋とは程遠い何か| トラックバック(-)| コメント 1

純粋とは程遠い何か(1/2)

 兄貴の部屋からパクッてきたエロDVDに青野が見入っている。胡坐を組んで前傾姿勢。もぞもぞと時折足を組み替える。

「シコれば?」

 俺が言うとこっちを向いて恥ずかしそうに笑う。

「いいの?」
「いいよ。ほら、ティッシュ」

 ティッシュを青野の横へ置いてやった。青野はずぼんの前を緩めてちんぽを取り出した。食い入るようにテレビ画面の中の女のまんこを見ながら手を動かす。
 俺は吸っていた煙草の煙を吐き出しながら、青野の手元を覗きこんだ。握りしめた手から亀頭だけが飛び出ている。その先から透明なものがじわと滲む。悪戯心が頭をもたげる。

「ちょっと貸してみ」

 青野の手をはがしてちんぽを握った。ビクビクと脈打って熱い。

「なにすんだよ、純ちゃん」
「いいから」

 下から上へ擦る。余った皮が上へと持ち上げられ、亀頭を包む。先走りの小さな水溜りへ、俺は煙草を押し付けた。

「あっ…!ちょっ!!」
「熱くなかっただろ?」
「熱いに決まってんだろ、馬鹿!なに考えてんだよ」

 怒った青野が俺の体を突き飛ばした。ティッシュを抜きとり、煙草の灰がついた先端を優しくトントンと叩くように拭っている。

「ほんとのところ、そんな熱くなかっただろ?」
「…うーん…まぁ、火傷はしてないみたいだけど…っていうか自分のちんこでやれよ」
「火傷したら嫌じゃん」
「純ちゃん、最低」

 これ見よがしに、青野はふーふーとちんこに息を吹きかける。俺はリモコンを取ってテレビを消した。

「あっ!なにすんだよ、俺まだ見てたのに」
「俺の部屋だろ。文句あんのか」
「…もう…純ちゃん、横暴だよ…ごめんってば」
「俺って最低?」
「最低じゃないって…」

 諦めたように青野は言う。
 高校入学したての頃、青野がカツアゲされているのを助けてやった。青野とはそれ以来ずっとつるんでいる。青野を助けてやったのは青野の親が金持ちだからだ。青野は俺を親友だと思っているらしが、俺は青野のことをただの金蔓だとしか思っていない。
 テレビをつけてやった。青野の目が再びテレビへ向く。突き上げられる女を見てちんぽを扱く。青野は助平だ。本当は興味がありまくりなのに、丈の短いスカートを履いた女子校生の足から目を逸らして興味ありませんって顔をするむっつり助平だ。俺がDVDを一枚貸してやったら「純ちゃん、ああいうの、いっぱい持ってるの?」と探りを入れてきた。小遣いはたくさんもらっているくせに、見栄からエロ本一つ買えないのだ。その理由を「うちは親の監視が厳しいから」と青野は言い訳した。俺がかわりに買ってきてやろうか?俺の提案に青野は飛びついた。そして俺に金を渡し、かわりに俺は兄貴の部屋から雑誌のおまけっぽい安物のエロDVDを青野に渡してやる。何も知らない青野はそれでも大喜びだ。

「お前って童貞?」

 わかりきったことをわざと聞いてやる。

「なっ、なんで、そんなの純ちゃんに関係ないじゃん」

 青野は耳まで真っ赤になった。からかい甲斐のある奴だ。
 むっつり助平は小中とまともに女と会話してこなかったに違いない。女に対する免疫がないのだ。それは性に対しても同じで、エロDVDを見ればすぐ鼻息荒く勃起させてしまう。

「いま好きなやつっていんの」

 青野の肩に腕をまわした。産毛を通じて青野の熱が俺にまで伝わってくる。

「純ちゃんこそいるの?」
「俺が先に聞いてんだろ」

 首に腕をまきつけ、拳で青野の頭をぐりぐりする。かつあげ野郎を暴力で追い払った俺の実力は青野がよく知っている。これ以上渋れば俺が怒ることもわかっている。

「今はいないよ!」

 叫ぶように青野が言った。さらに力を入れた。

「俺に嘘ついてもすぐバレんだぞ」
「痛い痛い!わかったってば!新谷さんだよ!絶対言わないでよ!」

 新谷…同じクラスの一番見た目のいい女だ。だが高慢で自分に従わない人間には容赦がない女でもある。青野があれを好きになるとは意外だった。

「いつもあいつ思ってオナニーしてんの?」

 出したままのちんぽを握って扱いてやった。寝ていたちんぽが芯を持ち、立ち上がる。

「うぅ…もう…勘弁してよ…純ちゃん…」

 媚びるような目が俺を見上げる。少し涙が滲んでいる。手つきを早くすると、苦しそうに眉間に皺を作った。

「う、うぅ…純ちゃん…手…放してよぉ…」
「気持ちいいんだろ。我慢汁いっぱい出てきたぞ」
「うう…だって…純ちゃん…やだよぉ…」
「やじゃねえだろ。気持ちいいって言えよ」
「やだよ…そんなの恥ずかしくて言えないよ…」

 俺の腕の中ではぁはぁと口呼吸を荒くする。態勢がまずいせいで、青野は俺の腰にしがみついてもたれかかってくる。

「あっ…純ちゃ…放して…出そう、だから…」

 熱に浮かされたような目で訴えてくる。顔は火照って真っ赤。半開きの唇から見える白い歯と赤い舌が艶めかしい。
 ゆっくり押し倒した。青野がぼんやりと俺を見上げる。ベッドの下に手を突っ込んでオナホールとローションを探し出した。

「純ちゃん…?」

 穴にローションを注ぎ込み、何度が握りしめることで行き渡らせる。ねちゃねちゃと音が聞こえてきた。それを青野のちんぽにかぶせた。

「んっ、あ…っ!?純ちゃん、これ、なに?」
「オナホールだ」
「オナホール?」
「こうやって使うんだ」

 オナホールを握って上下に扱いた。

「んんっ!あっ、すご…い…!」

 青野が快感にビクビクと腹を躍らせる。

「女のまんこの代用品だ」
「あっ、あっ…こんなの、あるの…?!」
「あぁ、欲しかったら買ってきてやろうか?」
「んっ…うんっ…買ってきて…」

 さて、いくらふっかけてやろうか。
 俺にちんぽを扱かれながら青野は足を投げ出して目を閉じた。色が白くて睫毛が長い。目は大きいくせに鼻は小さい。童顔なせいで余計女顔に見える。
 喘ぎ声を漏らす唇から目を逸らし、手を動かしてやった。

「はっ、あっ、あぁ…純ちゃん、純ちゃん…っ!」
「なんだ?」
「セックスって、こんなに気持ちいいの…?」
「あぁ、もっと気持ちいいぞ」
「うわぁ…」

 感動したように呟くと青野は俺の手に手を重ねて自分でも扱いた。俺のより一回り小さい青野の手は少し冷たく、湿っていた。一生懸命に手を動かして快感を貪る。

「純ちゃんは、初めてセックスしたの、いつ?」
「いつでもいいだろ」

 しかめっ面になったのを見て青野は黙った。
 初体験は中学一年。兄貴が連れてきた女だった。女はヤリマンだった。兄貴とヤッたあと、トイレに下りてきた女はリビングにいた俺を見つけると誘ってきた。嫌がる俺のちんぽを咥えてしゃぶった。勃起すると上に腰をおろした。むりやり乳房を吸わされた俺は泣きながらイッた。最悪な初体験だった。俺の女嫌いはあれが原因だ。

「純ちゃんは、好きな子、いるの?」

 蕩けたような顔で青野が聞いてくる。

「…いねえよ」
「ずるい…」

 青野は唇を尖らせた。ツンと尖った先から目を逸らし、単調に上下運動させていた手をグラインドさせてみた。

「ふぅっ、んっ、あっ…あっ…!」

 青野はもう片方の手で自分の口を塞いだ。
 膝をあげ、腹をくねらせ、俺の手つきに合わせて体をくねらせた。

「あっ、んっ、純ちゃん、もう、だめっ…手、放して…!」
「こん中でイッていいんだぞ」
「あぁ、や…いいの…?ほんとに…?怒らない?」
「怒らねえよ、馬鹿」

 俺が笑ったのを見て青野も安心したように笑顔になった。頬にくぼみが出来る。俺は自分の唇を舐めた。口寂しい。煙草を吸いたい。

「んっ、あっ、あぁっ…気持ちいい…あっ、いいっ…!」

 恍惚の表情で青野は俺の手淫に喘ぐ。オナホールからは卑猥な濡れた音が聞こえる。

「あぁっ…純ちゃん、純ちゃん…っ!」

 泣きそうに青野の顔が歪んだ。体が硬直する。俺の腕を掴んで、青野はイッた。



「後片付けしとけ。コレ、洗ってくるから」

 オナホールを持って部屋を出た。青野はちんぽを出したままの放心状態で「はぁい」と気の抜けた返事をした。
 階段をおりて洗面所へ行く。閉めた戸にもたれかかって、俺は急いでずぼんとパンツをずりおろした。勃起したちんぽが弾かれてビンと揺れる。それを掴んでオナホールに突っ込んだ。青野の精液はもう冷たくなっていた。それでも興奮する。きつく握りしめて上下に扱いた。青野の精液が俺のちんぽでかき回されてグチュグチュ音を立てる。目を閉じて、イッた瞬間の青野の顔を思い浮かべる。「気持ちいい」と言った声を反芻する。
 自分の行動がおかしいことはわかっている。だが青野を見るとたまらない気持ちにさせられる。いじめて泣かせて、そのあと思いっきり甘やかしたくなる。柔らかそうな頬に頬ずりしたい。赤い唇を思いっきり吸いたい。ビクビク震えるちんぽを扱いてしゃぶってやりたい。
 まさか俺は青野が好きなのか?男なのに、男が好きなのか?そんな馬鹿な。いくら女嫌いだからってそれはない。

「…くそっ」

 舌打ちしながら射精した。オナホールを引き抜くと、二人分の精液が糸を引いて垂れた。



 オナホールを洗ったあと部屋に戻ると、青野は服をちゃんと着て三角座りをしていた。

「遅かったね」
「手入れが大変なんだよ」

 後ろめたさから目を逸らして答える。

「純ちゃん、いつもああいうの、使ってるの?」
「たまにな」

 煙草をくわえて火をつけた。青野は俺が勧めても煙草だけは吸わなかった。頭は悪くても、基本的には育ちがよくて悪いことはしないのだ。

「いくらくらいするの?」
「んー…五千円あれば足りるかな」
「けっこうするんだね」
「いらねえの?」
「…欲しい」

 手を出すと、青野は黙って財布から五千円を抜いて俺に握らせた。

「今度買っとく」
「うん…」

 膝を抱えて青野が俯く。

「どうした?」
「さっきの…すごい、気持ちよかった」

 顔をあげて青野が恥ずかしそうに笑う。はにかむ笑顔に心臓をぎゅっと掴まれる。

「して欲しかったらまた俺がやってやるよ」
「えっ、でも…恥ずかしいよ」
「今更恥ずかしいもクソもねえだろ」
「そうだね」

 エヘッと青野が笑う。頬が熱くなる気配に顔を背けた。

「一回千円だけどな」
「お金取るの?そんなぁ」

 間抜けな青野の声。俺は笑い飛ばした。青野はただの金蔓だ。さっきのもオナホールを売りつけるため。またやってやると言ったのも、なんだかんだ理由をつけて金を巻き上げるため。そう思わなければ。
 この動悸を鎮める方法が、俺にはまだ、わからない。


この男を俺に下さい



関連記事

2014-05-09(Fri) 21:43| 純粋とは程遠い何か| トラックバック(-)| コメント 0

長男としての責務(2/2)

<前話はこちら>

 俺の服を脱がせる守の手が震えていたので、俺は少しだけ冷静さを取り戻すことが出来た。こいつはずっとここに引きこもって誰とも経験がない。やり方なんか、知らないんだ。

「自分で脱ごうか?」
「黙ってろよ!」

 焦った様子で1つずつボタンを外す。裸にすると一歩下がって俺の体を眺める。股間を見たとき顔を顰めたのは、期待する幼さが微塵もなかったからだろう。

「やっぱ兄ちゃんじゃ無理だ…興奮しない…」

 守は目を伏せた。俺だって無理だ。本当はこんなことしたくない。だけどもうほかに何も思いつかない。どうしたらいい?ため息をついたら最後、沈黙しかなかった。

「あの…じゃあさ、着て欲しいものがあるんだけど…」

 沈黙を破って守が口を開いた。タンスの中から、ビニール袋に入った派手な色あいの服を取り出す。見覚えのあるデザイン。さっき見た魔法少年の衣装。

「コスプレか…」

 俺がこれを着るのか?あの超ミニのスカートを?
 丁寧な手つきでビニールから取り出すところをみると、守の宝物らしい。こんなものを後生大事にしているなんて。

「これ着てくれたら…違うかも…」

 何もしてやれないなら、いまはなんでもこいつの言う通りにしてやろう。守の手から衣装を受け取り身につけた。大人でも着れないことはないが、サイズ的にSな感じでピチピチだ。上はなんとか着られても、スカートはファスナーをあげられず、付属のピンクのビキニパンツが見えてしまっている。これだけで充分恥ずかしいのに、守は俺に魔法のステッキを持たせた。

「うん…ちょっと無理があって滑稽だけど…悪くないかも」

 嬉しそうに頷く。滑稽は余計な一言だろうがよ。

「足、開いて立って。ポーズ決めてね。ステッキを横にかざして、もう片方の手は腰」

 いちいち注文をつけてくる。その通りにポーズを決めてやると、守は床に転がって超ローアングルから俺を見上げる。スカートの中が丸見えだ。

「兄ちゃんでも、興奮してきた…」

 ハァハァと言いながら、自分のスエットの中に手を入れてシコり始める。目の前で実の弟のオナネタになっている羞恥は経験者でなければわかるまい。

「はぁ…あぁ…兄ちゃん、俺の顔、跨いで立って…」
「えっ?!ま、まじで?!」
「早く」

 仕方なく守の顔の上を跨いで立つ。守は俺の股間を凝視しながら、いつの間にか外へ出したちんぽを扱いている。

「はぁ…はぁ…翔太くん…翔太くんのちんぽ…」

 翔太って誰だ。あぁ、あの魔法少年か。

「翔太くん、俺の顔の上に座って」
「いっ?!お前、なに言って…!」
「早く、翔太くん」

 守の手が俺の太ももを撫であげる。ゾワっと全身が粟立った。

「さわ、んな…っ…座ってやるから…!」

 こいつは筋金入りの変態野郎だな。胸のあたりに腰を下ろそうとしたら、尻を押されて本当に顔の上に座らされた。

「はぁっ…あぁっ…はぁ、はぁっ…はっ…」

 守の呼吸が荒くなる。熱い息遣いが俺の股間でもわりと籠る。ツ、と門渡りのあたりに感触があった。守がビキニの上から舐めているのだ。

「ちょ、守…」

 ベロベロと舐められてそこが湿ってくる。気持ち悪さと恥ずかしさとで、俺は守の顔の上で身もだえた。

「…くっ、う…守…っ」

 ビキニをずらされた。直に守の舌が触れてくる。思わず腰を浮かすと尻を抱え込まれた。俺のちんぽが守の顔に押し付けられる。興奮している守はビキニの上から俺のちんぽをベロベロ舐めたり、口に咥えたりする。男性器というのは刺激すれば勃起するように出来ている。俺は守に舐められてちんぽを立たせていた。

「くぅ…んっ、はっ…あっ…守…っ」
「可愛いよ、翔太のちんぽ…顔に似合わず大きいね。俺がいっぱい舐めてあげる」

 すっかり夢の世界へ逃避した守の言葉に赤面する。しかも、守は舐めながら俺の尻を撫でまわし、ついに肛門を弄りだしたのだ。

「ちょっ、守…そこっ…?!」

 この衣装を着ろと言われたときに嫌な予感はしていた。もしかして俺が抱くほうじゃなく、抱かれるほうなんじゃないか、と。そりゃそうだ。こいつはショタ趣味のホモなんだから、突っ込まれるより突っ込みたいほうに決まってるんだ。
 グニッと指が入って来た。本来出す機能の場所へものが押し込まれる異物感はハンパじゃない。そこは中をグイグイ押し広げられて気持ち悪いのに、股間では守が俺のちんぽを音を立ててしゃぶっていて気持ちがいい。そう、ぶっちゃけ気持ちよかった。引きこもりの守は当然男同士の経験だって一度もないはずなのに、なぜかフェラテクが最高に上手かったのだ。そこを舐めながら尻穴を弄ってくるのは手慣れたものの手つきを思わせた。

「おま、え…本当に、経験、ないのか?…誰とも…っ」
「ないよ、俺は翔太がずっと好きだったからね。翔太を思って毎日オナニーしてたんだ。もしかして嫉妬してくれたの?可愛いよ翔太」

 と指を三本に増やしながら言う。童貞恐るべし。イメトレだけでこのテクニックか。いまその集大成を俺で試そうというわけか!

「翔太、そこへ四つん這いになって」

 尻を押されて守の頭の上へ押し出された。その恰好は言わずもがなの四つん這いで、体を起こした守が、さっきまで指で弄りたおした尻穴に舌を入れてきた。そんなとこ、俺の彼女だって舐めたことないぞ!?

「ひんっ、まも、る…っ、そんなとこ…ないって…なんで…そんなっ…」
「翔太のこと大好きだから、全部舐めてあげたいんだ」
「いいっ、そんなこと…!もう、い…からっ…!」

 排泄器官を実弟に舐められる。これは恥ずかしくて百万回は死ねる。しかし守は何を勘違いしたのか、

「そんなに待てない?じゃあ俺のチンポ、翔太の可愛いお尻の穴に入れてあげるよ」

 なんて言いだした。ビキニをずらして固定したまま、守が背後で自分のペニスをシュッシュッと扱く。入れる気だ。守は本気で俺に入れる気なんだ。覚悟はしたつもりでも、いざ現実になるとやっぱりびびるし焦る。相手は弟だし、俺のこと翔太なんて呼んでるし、俺はイカれた格好をしているし、初めてのアナルセックスだし、ここ実家だし、下には両親が正月番組見てるだろうし…!感情が滅茶苦茶になって涙が出てきた。

「守…っ…頼む、ゆっくり…優しくしてくれ…」
「泣いてるの?怖くなっちゃった?大丈夫、優しくするよ、翔太」

 俺は翔太じゃねえええ!!!ズブリと守の亀頭が押し込まれた。意外にもすんなり押し広げられて痛みは少なかった。ただ、中から圧迫される感覚に嘔気を誘われた。

「解した甲斐があったみたい」

 守が嬉しそうに言いながらちんぽを中へ押し込んでくる。グヌヌ、と守の硬くて太い肉棒が俺の体の奥へと侵入してくる。さすがにピリリとした痛みがあった。

「入った!全部入ったよ!」

 ピタン、と俺の尻と守の腹とがくっついたとき、守は歓喜の声をあげた。それが皮肉にも、逆上がりが出来るようになって喜んだ小学生の頃と同じ調子だった。

「ん、うん…っ…入った、な…」
「泣くほど嬉しい?」

 守が俺の背中にのしかかって顔を覗きこんでくる。

「わかんねー」

 正直に答えた。なぜ泣いているのかも、嬉しいのか悲しいのか、何一つ自分の感情を掴めなかった。

「動くよ、翔太」

 守が宣言通り腰を振り始める。俺は床についた手を握りしめた。その手の中にステッキ。馬鹿馬鹿しい。ピチピチのセーラーを着て、超ミニのスカートを履いて実の弟に犯されている。これじゃまるで一番の変態は俺のほうじゃないか。

「あっ、あぁ…気持ちいい…こんなの初めてだ…」

 後ろで守が感じ入った声をあげる。

「どう?兄ちゃんもなんか言ってよ」

 急に現実に戻って兄ちゃんなんて呼ぶな!とにかく涙が止まらない。

「ふっ、グズッ…あっ…ふぅっ…んっ…わ、かんね…早く…イけ…グスッ、早く終わらせてくれ…っ」
「こんなこと俺に出来るくらい、彼女のこと好きなんだ?」

 こんな時に彼女の話題を持ち出すな!自己嫌悪で死にたくなるだろ!

「女のなにがいいわけ?兄ちゃん騙されてんだよ」
「うるっ…せっ…んっ、アッ…あっ…!」
「兄ちゃんがそうして欲しいなら、俺、まともな振りしてやってもいいよ」
「ふっ、あっ…え…えっ…?」
「普通の、ノンケの振り。ここのポスターもフィギュアも、全部、処分してやってもいい」
「ほんと…かっ…?!」
「うん、俺の条件、飲んでくれたら」
「条件…?」

 守の腰使いが激しくなった。パンパンと音の立つピストン運動。

「あっ、あぐっ…あっ、守っ、ゆっくり…あっ、あんっ…!」
「あ~…ほんと、気持ちいい…やっぱ生最高…ッ!」
「まも…るっ…んっ、アンッ、やっ、ゆっくり…あっ、あぁっ!」

 激しく擦られてると中がジンジン熱くなる。それだけじゃない未知の感覚が恐ろしい。勝手に変な声が出る。止められない。痺れたみたいに手に力が入らない。体がガクガク震えだす。ちんぽがギンギンに勃起する。

「いっ、あっ、なに…これ…っ…あっ、あぁっ…あんっ、あっ!」
「兄ちゃん、兄ちゃん…っ、なか、出すよ…出すよ…!」
「だ、だめ…だ…っ、やめっ…守っ…!!」
「はぁっ、ハァン…はっ、あ、あっ……っ!!」

 中に別の温もりを感じた。守の精液が注がれている。俺は弟にアナルを犯された。そして体の奥を汚された。



 彼女を連れて実家へ行った。
 母さんが飲み物の用意で台所へ行くと、彼女も「手伝います」なんて一緒についていく。台所から二人の話し声、笑い声が聞こえてくる。
 ギシギシ、と階段の軋む音。リビングに守が姿を現した。髪を切って爽やかな青年になった守は、いまはフィギュアの製造卸会社で派遣の身分で働いている。正月明け、俺が帰ると同時に守は外へ出て散髪して帰って来たらしい。その日から就職活動を始めて自分で見つけてきた仕事らしく、両親は大喜びで俺に報告してきた。

「まじで彼女連れてきたんだ」

 俺の隣に守が座った。声のする台所のほうを見てニヤニヤと笑う。

「結婚する前に興信所使って女のこと調べといたほうがいいじゃない?」
「彼女は大丈夫だ」
「女を信用してあとで痛い目見るよ」
「そんなことない」
「今日、うちに泊まってくだろ?」

 突然話題をかえた守がまっすぐ俺の目を見据える。

「いや、今日は」
「泊まってけよ」

 脅しのような強い口調に俺は何も言い返せなくなる。
 母さんと彼女が戻ってきたので俺たちの会話は終了した。

「あら、守も来たの。紹介しとくわね、こちらお兄ちゃんの彼女の絵美さん」

 母さんが守に彼女を紹介する。

「こんにちは。守くん、ですよね」

 彼女が守に愛想よく笑いかける。心配で横目に睨んでいたが、守もそつなく笑い返したのでホッとした。

「兄と結婚するんですか?」

 おい、いきなり何を言いだすんだこいつは。

「えっ、まだそんな話にはなってないんだけど、ねぇ?」

 と彼女が俺を見る。俺は曖昧に笑い返した。

「それはおいおいだよ」
「お似合いの二人ですよ。早く二人の子供が見たいなぁ」

 守が嫌らしい目で俺を見て笑う。こいつが子供の話題を口にすると、性的なものが付き纏って生々しい。

「僕にランドセル買わせて下さいね」
「もう、やだぁ、守くんってば。ほんとに気が早すぎるんだから」

 何も知らない彼女が満更でもない様子で恥じらう。それだけが救いだ。
 少し話をしたあと守は部屋へ戻っていった。
 夕方近くに彼女と家を出た。彼女を送り届け、俺はまた実家へ戻った。仕事から帰っていた父さんたちと軽く話をして、俺は守の部屋へ向かった。
 ノックをすると扉が開く。守が待ち構えている。部屋の中にはもうポスターもフィギュアもない。正月に言ったことをちゃんと守っている。髪も切って仕事を見つけて、いかがわしものはすべて処分して、「まともな」人間の振りをしている。そのかわりとして守が提示した条件が、いまから始まるコレだ。

 守は俺の服をスンと嗅ぐと顔を顰めた。

「女の匂いがする。早くこれに着替えてよ」

 手渡された服に着替える。サイズの合ってないピチピチのTシャツ。恥ずかしいことに乳首のあたりが丸く切り抜かれている。ショートパンツも短かすぎて半ケツ状態。前回のパツパツのスクール水着を思えばまだマシかもしれない。守の出した条件はコレ、守の変態趣味に付き合ってやること。

「結婚するの、やめたら?」

 守が俺の乳首をベロッと舐めた。背筋がゾワッとなる。

「だから、まだ結婚するかわからないって」
「やめとけよ。ずっと俺と一緒にいようよ」

 股間をコスコスとさすってくる。すでに半立ちだったちんぽが、触られることで完立ちになる。窮屈なズボンのなかで逃げ場を求めた結果、上から亀頭がハミ出た。鈴口からジワリと汁が滲んでいる。それを守の指がクニクニとこね回す。

「はっ…あっ…」
「兄ちゃんも、俺とこーゆーことすんの、好きだろ?」

 カプッと乳首を噛まれた。
 好きでやってるんじゃない。これが守との交換条件だったからだ。結婚して普通の生活を送るために必要だからだ。身内から犯罪者を出さないために、無理矢理我慢しているんだ。

「んんっ!!…あっ、守…っ!」
「ビクビクッて感じてんじゃん。やる度、感度増してってるじゃん。こんな体で女抱けんの?女の体なんかで満足できてんの?」
「う…るさ…っ…早く、終わらせろ…!」
「今度、下の毛剃ってきてよ」
「ばっ…そんなこと、出来るわけな…」
「一回でいいからさ。兄ちゃんのパイパン見てみたい」

 ジーッとチャックを下ろされて、ちんぽを握られた。先走りでヌルヌルの手で扱かれると腰のあたりがジンジンと痺れてきて、俺は守にしがみついた。

「それとも俺が剃ってあげようか?」
「い、一回…だけ、だぞ…っ…ン…」

 生えるまで忙しいとか言って彼女とエッチしなけりゃなんとか、なんて考えている。

「ほんと?!やった!今日剃っていい?!いいだろ?!」

 子供みたいな顔で守が喜ぶ。

「まっ…まて…今は…無理、あっ、あっ…イキそ…」
「あぁ、ごめん。イッちゃっていいよ。そのあとでお尻に入れさせてもらうから。あっ、俺がお尻に入れてるときに剃ろうよ!そっちのほうが興奮するじゃん。兄ちゃんも、そうだろ?」

 ネトリとした視線が俺に絡みつく。
 何を我慢しているのかだんだんわからなくなる。何に嫌悪を抱き、何に快楽を感じているのか。これは守のためなのか、俺のためなのか。子供みたいな恰好で弟に犯されながらしっかり勃起させている俺はなんなのか。

「も…お前の好きに、しろ…っ…ンっ…あ、あぁっ…!」

考えることをやめて、俺は守の手に射精した。


やがて、藍になる




関連記事

2014-05-01(Thu) 21:09| 長男としての責務| トラックバック(-)| コメント 1

ご挨拶

お越しくださりありがとうございます。 初めに「当ブログについて」をご一読くださいますようお願い致します。
管理人が以前、某掲示板で書いていたものをここで再利用しています。決してパクリでは御座いません。そしてお願い。GKさんの小説を保存しておられる方いましたらぜひご連絡頂けないでしょうか。いまとても読みたいのです…

お世話になってます

参加してます

惚れリンク

最新コメント

カウンター