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B3-17 はるか(1/1)

2014.03.28.Fri.
※リバ…?

 チャイムが鳴った。その前に運送屋のトラックの音が聞こえていた。そのとき窓からカーテンを開けて運送屋であることも確認した。指定していた時間内。もう間違いない!

「はーい、ただいま」

 ガチャリと戸を開けた。馬鹿でかい段ボールが目の前にあった。その横から伝票を持った配達のお兄さんが顔を出す。

「サインお願いします」
「はいはい」
「けっこう重いですよ」

 配達の兄ちゃんは玄関のなかに段ボールを入れるとトラックへ戻っていった。
 ネットには30キログラムだと表示されていた。梱包されてさらに重たくなっているそれを一人で部屋に運ぶのは容易ではない。俺はその場で梱包を解いた。
 なかから現れたのは…緩衝材にくるまれた美少女のこはるちゃん…

「…あれ?…あれ?なんか違くね…?」

 俺が注文したのはふんわりウェーブのこはるちゃんのはずだが。髪型はサラサラのショート。顔はネットで見た画像とそう大差はないが、胸が…ぺったんこすぎる。
 ペタペタと触ってみる。シリコンで作られた人工の肌。ぬくもりはないがそこそこ興奮する。いやしかし胸がない。ぺったんこ。真っ平。まな板すぎる。こはるちゃんは貧乳の設定だったか?いや俺が見たこはるちゃんは思わずむしゃぶりつきたくなるような豊満なおっぱいだったはず…確かに胸板は厚い気が…心なしか体も少し筋肉質…
 脇の下に手を入れてこはるちゃんを段ボールから抱き上げた。そのままソファへ座らせる。真っ裸のこはるちゃんはやっぱり胸がなくて、そのかわり股間に小さなものがぶらさがっていた。

「どういうことだ…」

 段ボールの中から注文書を探し出し確認する。ラブドールナンバーB3-17、はるか君。

「はるか、君…?君って…男?!えっなんで?!俺が頼んだのはこはるちゃんですけど?!」

 パソコンデスクへすっ飛んで行ってHPを開く。よく見ると確かにそこは女の子以外にも男のラブドールも扱っているらしい。扇情的なポーズをとっている美少年の画像が並ぶ。その中の一体が確かにいま俺の部屋にあるはるか君だった。

「どうしてこうなった…」

 メーラーを起動し、注文確認のメールをチェックする。

『この度はご注文下さりありがとうございます。今回ご注文いただきましたのはB3-17のはるかとなります。変更やキャンセルは24時間以内にお知らせください。それ以降の変更、キャンセルはできかねますのでご注意下さい…』

 確かに俺ははるかを注文していたらしかった。はるかとこはる。初めてのラブドール購入に興奮していた俺は単純ミスをおかしていたのだ…!

「なんてことだ…」

 膝から崩れ落ちた。このためにオナホールも余分に買っておいたというのに…!どうして完全ヘテロの俺が美少年はるか君を45万も払って買わねばならんのだ…!なにがちょっぴりシャイな17歳だ!俺のこはるちゃんは昼は清楚、だけど貴方と一緒だと大胆になっちゃうJKなんだぞおぉぉぉ!!!くそおおぉぉぉぉ!!!
 ふらふら立ち上がり、一縷の望みをかけて「返品について」の項目を見てみる。

「衛生品につきキャンセルはできません」

「ぐおおおぉぉぉっ!!」

 頭をかかえた。


 ちょっぴりシャイな美少年はるか君はソファに鎮座したまま、茫然としている俺を見つめている。美少年と銘打っているだけあって顔だけは可愛い。同じメーカーだからか、俺のこはるちゃんの面影もある。

「こはるちゃん、今日から君と一緒に暮らせると思っていただけにこのショックは計り知れないよ…」

 はるか君の口は軽く開いているものの何も物言わず黙って魂の抜け殻のような俺を見ているだけ。動きもせず何も話さないのがかえって不自然なほどよく出来ている。
 立ち上がってはるかの前に座った。肌に触れる。参考動画で見た通り柔らかな肌だった。指で押せば跳ね返る弾力もある。綺麗な肌、無垢な瞳、ピンクの唇、その中にチラリと見える舌。本当によく出来ている。
 そうだ、せっかく45万も払ったんだから、使わなくちゃ勿体ない。こはるちゃんじゃなくてはるか君だけど、JKじゃなくてDKだけど、もうこの際穴さえ使えりゃなんだっていいじゃないか!!
 半ばやけっぱちではるかを裏返す。尻を左右に割ればきゅっとすぼまったピンクの肛門。すでにセットされていたオナホールにローションをたっぷり垂らした。
 揉みたい胸がないはるかを見下ろしながら自分のちんこを出して扱く。無理かも、と思っていたが案外はやく勃起した。それをはるかの尻にぶっさす。間違った腹立たしさをはるかに思いっきりぶつけた。

「ああぁぁんっ!」

 いきなりはるかが声をあげた。ぎょっと動きを止めるとはるかの声もやんだ。なんだなんだ。どうしていきなりしゃべった?!そんな機能があったのか?!
 ちんこを抜いて説明書を見る。ボイス機能搭載。あなたの勃起ペニスがはるかのいいところに当たると、普段物静かなはるかがはしたないほど喘いじゃう。ガンガン突きまくってあげてください。なんだそりゃ。おそらく肛門奥にセンサーがあって、それを押すと声が出るように設定されているんだろう。わかればもう驚かないぞ。
 再びはるかの腰を抱え持ち、後ろから挿入。ズンズン突き上げてもなかなか声をあげない。だんだん意地になって、自分の射精よりはるかを啼かせることを目的に腰を振っていた。

「ああぁぁんっ!」

 キターー!!はるかの喘ぎ声、キターーー!!

「ここか!ここがいいのかお前は!」
「あっ、あんっ、あぁぁんっ、奥まで当たってるぅ!!だめぇ!!」
「どうだ俺の勃起ちんぽは!気持ちいいか!」
「あっ、んっ、やぁんっ、奥までぇ!激しいぃ!だめぇ!」
「なにが駄目なんだこの野郎!おら、どうだ、どうだ?!」
「…………」

 はるかが反応しなくなった。当たり所が悪いのかと角度をかえてみるが、「ぁっ」と反応しかけてやめてしまう。なんでだ?なにがいけないんだ?
 はるかをひっくり返し仰向けにして驚いた。さっきまで小さかったちんこが大きく成長しているではないか。どういう仕組みかはわからんが、大きく見事な勃起ちんぽだ。さすが45万円。
 もしやと思ってちんぽを扱いてみた。

「んっ…アッ…ダメッ…そこ、弄っちゃやだ…」

 まだ変声前のテノールが聞こえてきた。ちんぽにもセンサーが仕込まれているのか!

「そこってどこだ?ここか?」

 はるかのちんこを上下に擦る。

「ヤッ…駄目だって言ったのに…んっ、駄目…僕、感じちゃう…」
「そうかそうか、感じるのか、この淫乱め」
「あっ、んっ、ヤッ…アッ…アンッ…ダメッ…そんなに擦っちゃだめぇ…っ!」
「お前ばっか気持ちよくなってるんじゃねえぞ」

 俺もちんぽをこすった。はるかのなかは先走りで充分なぬめりがある。ヌチュッヌチュッと音がするほど摩擦する。

「ああぁぁんっ! あっ、すごい、奥までぇ…すごい…硬くてっ…太い…おちんぽ…いやぁ…奥に当たって…僕、おかしくなっちゃうっ…!」
「お前の好きな勃起ちんぽだぜ。ちゃんとおしゃぶりしてくれよ」
「はぁっ…あっ、ンッ…やぁ…お願いっ…僕のおちんちん、触ってぇ…」
「ちんぽ触って欲しいのか?」
「お願い…僕のおちんちん触りながら…お尻、突いて…!」
「こうか?!こうか?!」

 はるかのちんこを扱きながらケツ穴を犯しまくる。

「アアンッ…す、ごいっ…気持ち、イイッ…アァ、ヤッ…イッちゃう…!一緒にイッて!僕と一緒に!大好きぃ!大好きだよぉ!」
「くっそぉ…はるか、お前…可愛いぜ…」

 だだの人形。ただのプログラムの声。わかっているのに、心の底から湧き上がってくるこの感情はなんだ?どうしてこんなにはるかが愛おしい?
 気が付けば俺は人形のはるかにキスをしていた。半開きの口に舌を差し込み、中をまさぐりながら射精していた。


 鼻歌まじりにオナホールを洗った。綺麗になったオナホールを、乾かすためにティッシュの上に置く。ソファにははるかが座って俺を見ている。

「そんな格好じゃ寒いよな」

 タンスから自分の服をいくつか選びはるかに着せてみた。17歳のシャイボーイには少し似合わない。はるかにはもっとお洒落な服が似合う。

「今度買ってきてやるからな」

 似合わない服を着せているよりは裸の方がいい。もう一度脱がして真っ裸にする。そういえばどうしてはるかのちんこは勃起したんだろう。
 触ってみると中の方でウィーンと音がして、小さかったちんこがみるみる大きくなっていった。想像するに張型のようなものが内部に仕込まれていて、性器への刺激がスイッチとなり、ペニスを大きくしているのだろう。
 そんなとこまでリアルに再現しなくても、と呆れながら俺の手ははるかのペニスからはなれなかった。はるかに情が芽生えたいま、なんとも名残惜しい。

「あっ、そうか。ホモ用だからか」

 はるかのちんこがたくましく育つのも、それが硬くて太いのも、触るためだけじゃなく、入れるためでもあるからなのだ。いまやっと俺は男のラブドールの真の使い道を理解した。
 そうか、ホモはこれを入れるのか…
 はるかのちんぽを見ながらゴクリと生唾を飲み込む。
 いっかい…試しに入れてみようかな…
 ローションをはるかのちんぽにたっぷり垂らす。はるかを床に押し倒し、その上に跨ると人形のはるか相手でもドキドキした。

「俺、はるかならいいよ…」

 はるかのちんぽを掴み、自分の肛門にあてがう。亀頭は柔らかいが、その中身はディルドのような硬さがあるので、潰れることはない。むしろ俺の肛門をミリミリ押し広げ侵入してくる。ローションのぬめりでなんとか入ったが、かなりきつい。

「はぁはぁ…はるか、お前が俺のなかに入ったぜ…」

 なんだこれは。痛みが嬉しいなんて初めての体験だぞ。俺の中にはるかを全部収めたなんて感動しちゃうんだけど!
 はるかは動いてはくれないので、自分で動くしかない。ゆっくり腰を持ち上げてゆっくりおろす。ハァハァと荒い呼吸で汗だくになりながらはるかのちんぽを咥えている俺を、はるかの冷静すぎる目が見つめている。これは一種のプレイだな、と思いながら、俺ははるかに見つめられながらだんだん腰の動きを早くする。

「あ・あぁ…気持ちいいよ…」

 突然はるかがしゃべりだした。いろんなパターンがあるらしい。
 気持ちよくなってくれるなんて嬉しいぞ。俺もすごく気持ちいい。

「んんっ…はるか…はるか…俺もだんだん気持ちよくなってきた…あぁ…はるかのちんぽで気持ちよくなってきた…!」

 キュンと胸が痛くなってはるかを締め付けた。するとはるかのちんぽが蠢きだした。
 ウィンウィンウィン…
 俺のなかではるかのちんぽがぼ傍若無人に暴れまくる。ローターのスイッチが入ったようだった。というか、そんな機能まで搭載してたのか!なんて高性能なんだ!こはるにそんな機能はなかったぞ!

「すごい締め付け…僕すぐイッちゃいそうだよ…いやらしいケツマンコだね…」

 ケツマンコなんて言われて恥ずかしがる暇もなく、はるかのちんぽが俺のなかをこすったり押したり。

「あっ、はぁ…ンッ…アッ、アッ…ンンッ…やべっ…アンッ…アッ、気持ち…イイっ!」

 オナニーでもセックスでも味わえない快感があった。自然と体がビクビクと震える箇所があった。これはもしや、噂にきく前立腺なのでは…!?

「んあっ、うっ、ンッ…アッ…はるかっ!アッ…ヒッ…んぐぅ…うっ…アッ…アァン!」

 グイングインと動くはるかの亀頭。完全に俺の前立腺を突きまくっていた。一押しごとにちんぽがビクンビクンと痙攣し、強制的に射精させられそうになる。

「ふあっ…アッ…はるかっ…俺、イッちまう…アァッ…イキそうだ…もうっ、はるか…あっ…アッ、アンッ、や…ダメっ…はるかのちんぽで…アッ、俺、イッちまうよぉー!」

 腰を振りながら、自分でちんぽを扱いて、本日二度目の射精を終えた。


 はるかとベッドにねそべりながら改めて説明書を読む。
 はるかはあなたのお好みでウケにもタチにも変身します!ペニスの喘ぎ声センサーは微妙な強弱を感知してしゃべる内容を変えるので雰囲気を壊す心配もなし!
 なるほど。しかし本当によく出来ていて感心する。

「はるか、俺の家に来てくれてありがとう。大事にするよ」

 チュッとほっぺにキスした。気のせいだけど、はるかが少し嬉しそうに笑ったように見えた。
 今ではもう、はるかを手放すなんて考えられなくなっていた。


真宮生体人形店

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会話の語尾は常にハートマーク(1/1)

2014.03.27.Thu.
「たっちゃん」

 語尾にハートをつけて、俺に抱き付いてきたのは同じクラスの双一。男に抱き付かれたって嬉しくもないのに、双一ときたらこの上さらに俺の乳首を摘まんできやがる。

「やめろっつってんだろ。なんで乳首触んだよ」

 双一の腕を振り払いつつ、何度目かわからない注意をする。双一はヘラヘラとのんきに笑っている。

「だってぇ、たっちゃんの乳首触りたいんだもーん」
「男の乳首触ってなにが嬉しいんだよ。ホモかよ」
「ホモじゃないよぉ。たっちゃんの乳首が好きなだけだよぉ」
「きもい。今度触ったら絶交して学校中にお前がホモだって言いふらしてやる」
「絶交なんてヤダヤダァ」

 ホモって言いふらされんのはいいのかよ。呆れてため息しか出ない。
 こいつは始終こんな調子だ。何を考えてるんだか、凡人の俺には理解不能。
 双一が俺の乳首を触るようになってきたのは夏のプールの授業が始まったころだった。俺の乳首をじっと見つめながら「ピンク色で可愛い乳首だね。エヘッ」と間の抜けた笑顔とともに俺の乳首をプニッと押してきたのが最初だ。
 それからというもの、プールの授業のときには隙あらば俺の乳首をプニプニつついてきた。プールの授業が終わると服の上から押してきた。最近では押すにとどまらず摘まんだり引っ張ったりしてくる。もう悪戯の域を飛び越えて偏執的で怖くなるほど双一は俺の乳首に夢中なのだ。
 なにがいい、男の乳首なんか。


 いつものように家族が各々のベッドに入って静かになった頃、俺は自分の部屋の小さなテレビにいつものDVDをセットしてヘッドフォンを装着した。メニューからお気に入りのズリネタを選んでプレイボタンを押す。少し早送りをしたあと、パジャマのズボンをずりおろし、ちんぽを引っ張り出して握った。
 ヘッドフォンから女の喘ぎ声が聞こえてくる。画面ではフェラをしている女の子がバックから別の男のチンポをぶち込まれて突きまくられている。それを見ながら手を上下に動かした。
 下にたるんだ乳房を背後の男が揉みしだく。摘ままれる乳首は双一を思いださせた。くそう、どうしてオナッてるときに双一なんか思い出さなきゃいけいけないんだ。
 思い出すと条件反射で乳首がムズツとなる。別に触られたわけでもないのに。
 空いた手でそろそろと自分の乳首を摘まんだ。あいつに触られすぎたせいで、いつの間にか俺の乳首は開発され、立派な性感帯へと成長をとげていたのだ。だから双一に触るなときつく注意する結果となった。だって、あいつに触られて乳首コリコリに立たせたなんて知られたら恥ずかしくて死ぬ。
 乳首は少し触るとすぐプクリと立ち上がった。固く尖った乳首を摘まみながら俺はちんぽを扱いた。あ、いつもするオナニーより気持ちいい…女が胸揉まれて気持ちいいのって、こんな感じなのかな…。
 今夜はいつもより早く出て、すっきりして俺は眠った。


 朝の満員電車では無になるに限る。俺がいつも乗る場所は最後尾の車両のさらに一番後ろ。そこはおそらく車いすのスペースとして活用できるようにした座席のない一角だ。そこの隅に立ち、手すりの棒に掴まって窓から景色を見ながら目的地までの30分あまりを過ごす。眠いということもあって頭のなかは真っ白だ。人の話し声とか布ずれの音とか足音とかを上回る電車の走行音。車内はとても静かとはいいがたい環境だが、たまに本当に寝てしまう。でも満員電車でギュウギュウのすし詰め状態なので倒れちゃうことはない。
 今日も悟りの境地で窓のそとを眺めていたら脇のしたがモゾモゾと動いた。

「?!」

 なんだなんだと思って振り返るといつ来たのか双一が俺の斜め後ろにぴたりと張り付いて立っていた。

「双一?!」
「おはよ、たっちゃん」

 だから語尾にハートつけんな。耳元で言うな。顔近けんだよ。

「おまえ、この電車だったっけ」
「待ち伏せしたぁ」
「は?!なんで?!きもっ!」
「電車では静かにね」

 脇の下から侵入を始めた双一の手がついに俺の乳首へ…!
 おまえ、これが狙いか!!!ギッと睨み付けるも双一はニヘラニヘラといつもの間の抜けた笑顔で手を休めない。なぜそこまでして俺の乳首なんか触りたがる?!まじでこいつホモか?!

「昨日の約束覚えてんだろうな」
「覚えてるよん。だから今日はねぇ、既成事実作りにきたんだぁ」
「既成事実?」
「うん。たっちゃんが乳首気持ちよくなってくれたら、触っても怒らないんじゃないかなぁって思ってぇ」
「なるかボケ」
「でも…立ってるよ?」

 笑みを濃くして双一は俺の目をのぞきこむ。指摘された俺は恥ずかしくて一瞬で顔が茹った。

「ぅもう、コリッコリ。摘まみやすぅ~い。引っ掻いちゃえ」

 カリッと爪の先で引っ掻かれた。ビリッと電気みたいな快感がそこに生まれる。

「んっ…双一のくそ馬鹿野郎…てめぇ…まじで覚えてろ」
「電車の中ではお静かに」

 器用にウィンクしたあと、双一は俺の背中に覆いかぶさるように抱き付いて、両手で乳首を触って来た。
 プニプニ…クニクニ…カリカリ…ツンツン…クイクイ…
 ありとあらゆる方法で俺の乳首に刺激を与えてくる。

「ふっ…んっ、くぅ…ば、か…んっ…くそっ…やめろ…やっ、め…ンッ、あっ…」
「オナニーするとき、乳首触ってる?」

 耳に吹き込まれた言葉に俺はハッとなって双一を見た。俺の肩に顎をのせている双一の笑顔がみるみる広がっていく。

「触ってるんだ。嬉しいなぁ。気持ちよくなってきてるんだね」

 と嬉しそうに言う。

「ばっ、ちげえよ!昨日は、たまたま…!」
「昨日触りながらしたんだ?こんなふうに?」

 双一の手が俺の股間へおりていった。情けないことにそこは熱をもって硬さを持ち始めていた。それを双一なんかに知られてしまうなんて…!

「うーん、たっちゃんのチンポも可愛いかもぉ」

 いい子いい子するみたいに俺の亀頭を撫で撫でする。自分で触るんじゃない、他人の手で触られるのがこんなに気持ちいいなんて…ジワ…と先端が濡れてきたのが自分でもわかった。

「外に出してあげようねぇ?」
「あ、馬鹿…やめ…」

 ジーッとチャックを下ろされて、隙間から俺のものが外へ出された。壁に押しつぶされそうだったので腰を引くと、尻に硬いものが当たった。

「あ…?!おま…これ…」
「エヘヘ、俺も立っちゃった。たっちゃんで立っちゃった」

 舌をかみそうな言葉をはにかみながら告白する。

「そ、双一、おま…やっぱ、ホモ…」
「違うってばぁ。たっちゃんの乳首が好きなだけ。あ、いまはたっちゃんのちんぽも好きかもぉ。うん、好きだなぁ。撫でたり擦ったり扱いたりして可愛がってあげたい」

 そういうと双一はそれを実行に移した。
 左手で俺の乳首を弄りながら、右手は俺のちんぽを弄る。
 俺の反応を見ている目が、今日はなんだか濡れてるようで卑猥だった。

「ふっ、ぅ…んっ、くっ…あっ…やっ、め…も、いいから…っ…や、んっ…」
「たっちゃんの声、エロぉい。たっちゃんの顔、そそるぅ。俺のちんぽ、こんなだよ?」

 グッと俺の尻にちんぽを押し付けてくる。双一も俺に負けず劣らずビンビンに勃起していた。

「たっちゃんがぁ、もしイッちゃったら、俺の勝ちってことで、乳首触るの許してくれる?」
「なっ、そんなっ…バカなこと…んっ…はぁんっ」
「あ、それとチンポ触るのも許してね。だってイッちゃうんだから、さわられて気持ちいいってことでしょ~?嫌がってないってことなんだから、いいよね?」

 もはや俺のチンポは我慢汁でネチャネチャと音が立つほどだった。チンポ扱かれるだけでもたまんないってのに、双一は相変わらず乳首も弄り続けている。こんな状態でイカない自信なんて1ミリもない。ぶっちゃけ今にもイッちゃいそう。

「そんなの…っ…ぜってぇ…認め…っ、ねえ…んっ…んっ、あっ…」
「じゃあ、イクの我慢しなきゃね。我慢できるなら、ね」

 乳首をビンと弾かれた。

「あっ…!」

 そのあと、爪で引っ掻かれたり押しつぶされたり指で挟んで引っ張られたり。すっかりモロ感になった乳首をいじめ続けながら、双一は亀頭から根元までをきつく結んだ指の輪で扱きあげる。2つの快感が俺の体から力を抜いていった。

「んっ、も…や、だぁ…あっ、あっ…やめっ…双一…そんな、触んなっ…あっ、あぁっ…んっ、んんっ…やっ…アッ、アァ…ッ!」
「イッちゃいそう?我慢しなくていいの?」
「くそっ…うっ、んっ…双一…んっ、ンッ、やっ…アッ…ん、くぅ…っ」
「イッちゃっていいよ?ちゃんとハンカチ用意してあるから。たっちゃんの精子もきっと、可愛いんだろうなぁ」

 双一は恍惚とした表情でうっとり呟いた。こいつ、まじで変態だわ。電車のなかで双一に乳首とチンポ触られてアンアン喘いじゃってる俺も、充分変態だけど。

「ふぅ…んっ、んんっ…そう、いちぃ…双一っ…あっ、やっ…ンッ…く…イク…イクから…あっ、俺…アッ…アッ…イクから…っ」
「うん、いいよ、たっちゃん」

 愛情あふれる優しい声を聞きながら、俺は双一があてがうハンカチの中へ射精した。



「おいこらテメェ、どういうつもりだよコラァ!」

 電車をおりて、俺は双一を駅のトイレへ連れ込んだ。喧嘩が始まったと思ったサラリーマンが用を足すとそそくさトイレを出ていった。

「だってぇ。たっちゃんの乳首触ったら絶交だってひどいこと言うんだもーん」
「ひどくねえだろ。なんでそんなに俺の乳首触りたがるんだよ!」
「たっちゃんのこと、好きなんだもん」
「…っ!やっ、やっぱお前ホモじゃねーか!」
「だからホモじゃないってばぁ。俺はバイだよ」
「バイ?バイ?!ほっ、ほとんど一緒じゃねーか!」
「一緒じゃないよぉ。俺、女の子も好きだもん。今はたっちゃん一筋だけどね」

 ウフフッと笑いながら双一はハンカチを取り出した。見覚えのあるハンカチ。さっき俺がたっぷり精液を吐き出したやつだ。

「お前それ捨てろ!今すぐ捨てろ!」

 奪おうとしたらさらに高く持ち上げられてかわされた。

「やーだよ。たっちゃんの精子くんがいっぱいいるんだから絶対捨てない。それにこれは俺が賭けにかった証拠品でもあるんだし」
「あんな賭け、卑怯だろ!
「卑怯でもなんでも勝ったもん♪」
「てんめぇ…やっぱ絶交だ。もう2度と口きかねえ」
「ひどーい。たっちゃんの方が卑怯じゃん」
「だったらそのハンカチ捨てて2度と俺に近づくな!」
「やだよ!俺まだたっちゃんの乳首、舐めてないもん!」
「はっ?!」
「今度は乳首舐めたい。そんでもって、乳首触りながらたっちゃんのチンポ舐めてしゃぶりたい。そんでもって、たっちゃんのチンポ扱きながら俺のチンポをたっちゃんの中に入れたい。たっちゃんが双一のチンポ気持ちいい!って言いながらイクとこみたい。それ見ながら俺もたっちゃんに中出しすんのね。で、たっちゃんが俺にキスして欲しいっておねだりしてくるから、俺また元気になっちゃって、抜かずの2発、いくのね。たっちゃんがもうやめて~っていいながらアンアン可愛い声出して、また勃起しちゃったチンポを俺が扱いてあげるのね。たっちゃんは気持ちよすぎて泣きながらイッちゃうの。その時すごい締め付けてくることになってるからお尻鍛えといてね。で俺が、たっちゃん早すぎだぞってからかうと、だって双一のエッチ、気持ちよすぎるんだもん…って目をウルウルさせながら言うの。可愛いなぁ、たっちゃん。たまんないなぁ」

 握り拳を作った双一は空を見つめて熱い息を吐き出した。

「おまえ頭の病院行け。いやわりとまじで」
「行かないよ。いま言ったこと全部実行するまで、俺、なんだってやるよ」

 と言ってニコリと笑う。こいつならやりかねない。電車のなかで待ち伏せして痴/漢行為働くやつだ。本当にやろうとするだろう。なんとかして逃げなければ…

「逃げようとしても無駄だからねぇ?」

 ギクリと双一を見た。こいつはどうして俺の心を見透かせるんだよ!

「まずは乳首、舐めさせて欲しいなぁ」
「いっ、嫌だよ!」
「乳首触ってオナニーしちゃうくらい、気持ちいいんでしょ?さっきもイッてたし」
「だっ、だから、あれは…あんな、不可抗力の状況で…チンコも触られてたしっ!」
「じゃあ今度は乳首だけ。ちんこは触らない。それでイカなかったらたっちゃんの勝ち。俺はすっぱり諦める。もしイッちゃったら、今度こそほんとに俺の勝ち。たっちゃんは俺のもの。それでいい?」

 首をかしげる双一に追い詰められていつしかトイレの個室のなかにいた。後ろ手に双一が鍵をかける。

「ちっ、乳首、だけ、だぞっ!絶対、ほかのとこは触んなよ!」
「触らない。乳首だけ。舐めるのは許してね?」
「お、おう。そんくらいのハンデがねえと、おまえも諦めつかねーだろうからな」

 いくら感じやすくなってるからって、さすがに乳首だけでイクほど俺も堕ちちゃいねーよ。そう高をくくっていた俺は…

「じゃあ、開始。いただきまーす」

 服をたくし上げて双一が俺の乳首に吸い付く。もう片方の乳首では双一の指が怪しくうごめいている。万感の思いがこもった舌使い、指使い。勃起はあっという間で…

「ふっ、んっ、アッ、アァッ…いやっ…また…イッちゃうぅ…んんっ!」

 数か月後、双一の言葉通りの現実が俺を待ち構えていた。


兄弟愛(3/3)

2014.03.21.Fri.
<1話はこちら><2話はこちら>

 例の一週間が終わってから、航士はまた前みたいに部屋に引きこもるようになり、俺との会話を避け、顔つきも以前と同じ無表情に戻ってしまった。二人きりでいたって気まずいだけなのに、俺はなんとか航士と会話の糸口を見つけようと学校が終わると日菜子のデートの誘いも断ってそそくさ帰宅し、航士の挙動に神経を張り巡らせている。俺から話しかけても「うん」とか「へえ」とか「いらない」とかそんな短いセンテンスの言葉しか返ってはこないんだけど。そしてそれがむしょうに寂しいんだけど、俺はめげずに航士と二人の時間を作り、機会があれば話しかける毎日を続けて早一か月。
 キスしたり、抱きしめられながらペニスを扱かれたり、体の中を指でさんざん弄られたりしていたなんて、遠い昔のことのようだ。夢だったんじゃないかとさえ思える航士の淡白ぶり。まるで俺に執着なんてなさそう。ほんとに航士は俺のこと、すっぱり諦めちゃったんだろうな…
 そう考えると気が重たくなって自然とため息が出てきた。俺、なんでこんなに落ち込んでるんだろう?
 家の前についた。鍵を開けて扉を開けると、玄関に見慣れぬローファー。サイズやデザインから女物のようだ。耳を済ますとリビングから女の笑い声。かすかに航士の声も聞こえる。
 航士が女を連れ込んでる……?!
 カッと頭に血が上った。靴を脱ぎ捨てリビングの戸を開けた。ソファに座っていた二人がびっくりしたようにこちらを振り返った。航士の顔には笑みが残っていた。最近俺には見せない笑顔を、横にいる女には見せてたってことかよ!
 隣の女は航士と同じ学校の生徒のようだ。日菜子に負けず劣らず可愛い…。
 あぁ、そういうことかよ。俺を諦めたらさっさと女作ったってわけか!

「あ、航士くんのお兄さんですよね。お邪魔してます」

 髪を揺らしながら彼女が軽く頭をさげる。俺はぶすっと会釈を返して自分の部屋へ逃げ込んだ。
 床に鞄を投げ捨てた。ムシャクシャする。思い切り怒鳴って当り散らしたい。俺は頭を掻きむしった。なんのために日菜子のデート断って帰ってきたんだよ!なに女連れ込んでんだよ!俺が好きじゃなかったのかよ!なんで女なんか…! 
 ベッドに寝転がる。天井を睨みながら、俺の全神経は階下の二人へ注がれる。今頃楽しくおしゃべりしてるんだろうな。笑いあってじゃれあって。手の早い航士のことだからキスとかしてたりして…キスだけじゃなく、胸揉んだり、スカートの中に手を…

「くそっ!」

 横向きになって膝を抱えた。航士の唇も、指も、声も、体も、全部俺のだ!
 そろそろと指を股間に伸ばす。半立ち。ベルトを外しズボンと下着を膝までおろした。目をとじ、航士を思って指を動かす。

「はぁ…ぁ…航士…航士ぃ…」

 航士に触ってもらいたい。航士にキスしてもらいたい。航士の体温が恋しい。
 ベッドの下の引き出しから小さい紙袋を取り出した。日菜子に使おうと思って買ったままだったローターだ。それにオイルをなすりつけ、自分の肛門にあてがう。
 俺がこんなオナニーしてるのも航士のせいだ。あの馬鹿が俺をこんな体にしたんだ。あいつが日菜子とのセックスでは味わえない快感を俺に教えたから。なのに航士は女と…航士の馬鹿野郎!
 ローターを中に押し込んでスイッチを入れる。振動を感じながらちんぽを扱く。

「航士っ…はっ…航士ぃ…触って…んっ…触って欲しいよぉ…航士じゃなきゃ…俺…やだ…航士ぃ…」

 切なくて泣きそうになりながらマスをかいていると…
 コンコン

「兄さん?」

 ノックの音とともに航士の声が!

「えっ」

 ケツ穴にローターぶちこんでオナニーしてた俺は大慌てで下着とズボンをもとに戻し、ベッドから飛び降りた。ローターは入れたままだが、今にも航士が入ってきそうな気がしたんで仕方がない。平静を装ってドアをあける。

「なんだよ」

 ちょっと声がかすれた。

「呼ばれた気がしたから」

 確かに航士の名前を呼びながらちんぽ扱いてました。

「気のせいだろ」

 ぜんぜん気のせいじゃないです。…静かになるとローターのモーター音が聞こえてくる気がする。なにかしゃべらなくては。

「か、彼女、放っておいていいのかよ」
「さっきの?もう帰ったよ。ちょっと勉強教えてほしいってうちに寄っただけだから。それに、彼女じゃないよ」
「えっ、違うのか?」

 やった!と思った気持ちが素直に顔に出てしまった。航士はそんな俺を見てくすっと笑った。あ…久しぶりに俺に笑ってくれた。

「なんだか兄さん、怒ってたみたいだったけど」
「お、怒ってなんかねえよ」
「ほら、怒ってる。彼女だと思って妬いてくれたの?」
「…すぐ、女に乗り換えたのかと思っただけだよ」
「乗り換えたらやだ?」
「や…やだ…」
「どうして?」
「やだから」

 どんどん顔が熱くなる。きっと真っ赤になってる、俺の顔。

「どうして嫌なの?教えて」

 航士が部屋に入ってくる。俺は追い詰められたみたいに後退する。

「だって航士は…俺のだから…俺しか好きになって欲しくない…俺だけを好きでいてほしい」

 静かに航士が息をのむ。そして優しく微笑んだ。

「いまだって僕は兄さんだけが好きだよ」

 そして顔を近づけてきて、俺にキスした。


 口を繋げたままベッドに押し倒された。水音の立つほど舌を絡めてくる。一か月ぶりの航士とのキス。航士の熱。航士の匂い。幸せに包まれる。
 航士が俺の服を脱がせていく。アンダーシャツの下に手を入れ乳首を弄ってくる。俺の息が乱れる。

「はんっ…んっ…航士、そこ…いいっ…」
「兄さんは乳首もモロ感だもんね」

 シャツをめくって航士が乳首に吸い付いた。歯で甘噛みされ、舌の先で小刻みに転がされ、押しつぶされたり吸われたり。もう俺は腰砕け。体をくねらせていると、股間のローターからビリビリッと快感の直撃があった。

「あぁああっ!」
「どうしたの?」

 航士が驚いて尋ねる。ローターは依然として俺の前立腺を刺激し続ける。

「はぁっ…んっ…あっ、あっ…航士…や…抜いてっ…あそこの…抜いてっ…やっ、やだっ…イキそう…抜いてっ…!」

 膝をこすり合わせてもじもじしている俺を見て航士は気付いたらしかった。ズボンと下着を脱がせて膝を割る。肛門からたらんと垂れるコードと小さなスイッチ。耳を澄ませばくぐもったローター音。

「兄さん…こんないやらしい物入れてたの?」
「ごっ、ごめん…っ、だって…航士が触ってくれないから…っあ…俺、ずっと航士に触ってほしかった、のに…っ…んっ、やっ…あっ…」
「いけない兄さんだね。こんなオモチャが僕のかわりになるの?」

 ゆっくりコードを引っ張られる。熱く潤んだ内部をローターがゆっくり移動する。

「やぁああんっ…だめっ…動かすなっ…そんな…やっ、航士っ…やだっ…」
「罰として、オモチャでイッてもらおうかな?」
「やっ、だっ…やだっ…ごめん、航士ぃ…やだぁ…航士の欲し…っ…航士のチンポ欲しいっ…俺の中、いっぱいかき回して…!航士のチンポでズボズボってして!」
「いやらしい兄さんだ」

 俺の膝を押し広げて、航士はすでに勃起していたペニスを俺の中に入れてきた。

「あっ!やんっ!まっ…てっ…ローター…なかっ…まだ…はいってっ…!」
「入ってるね。先っぽに当たって気持ちいいよ。兄さんも気持ちいいだろう?」

 航士が腰を振り始めた。一番奥でローターがブルブル震えている。直腸から体中に振動が伝わる。さらに航士が激しく腰を振って俺のなかをめちゃくちゃに擦りあげる。苦しいほどの快楽。

「…ぐっ…んっ…やっ…ぁああっ…やぁ…だっ…航士っ…だめっ…おかしくなるっ!そんなっ…動かないで…っ!気持ち、いいっ…!よすぎてっ…おかしくなっちゃう!航士!やだぁ…ッ…イクッ…イクッ…!イッちゃうよぉーー!」

 触ってないのに俺のちんぽから勢いよく精液が飛び出した。ビュクビュクと俺の胸にまで飛んでくる。

「はぁ…ぁんっ…まだっ…また、クル…っ、もう、航士っ…止めてっ…またキタっ…またイク…!」

 今度は少量の精液。ほとんどドライの域。俺は我を失いそうな快感が怖くて航士の腕をしっかり掴んだ。

「大丈夫だよ、兄さん。思う存分声を出して、イッていいんだよ」
「航士ぃ…航士ぃ…っ!」
「ここだよ、兄さん」
「好きっ…航士が好きっ…大好きっ…だから、もっといっぱい、して…!航士のちんぽ、いっぱい欲しいっ…ほんとはずっと航士のちんぽ入れて欲しかったんだ…いっぱいキスして、いっぱい触って欲しかったのに…俺、寂しかったんだからな!」

 泣きながら告白していた。体を倒した航士がキスをくれる。俺はひな鳥みたいに必死に航士を求めて口を尖らせた。

「ごめんね。もう放っておいたりしないよ。僕は兄さんのものだから」
「約束…だぞ…」
「約束だよ」

 体を裏返しにされて、腰を引き寄せられた。深い挿入に息がつまる。獣の体位で航士を受け入れる。航士も荒い息遣いでグチュグチュッと音を立てながら腰を振る。

「兄さん、イクよっ!」
「うんっ!中に!俺のなかに出して!航士の精子、中に欲しいんだ!」
「兄さんっ……!」

 熱い奔流が奥に注がれる。それを感じながら俺も射精していた。


 航士は俺を焦らしながら中からローターを抜き出した。航士の精液まみれのそれはホカホカ湯気が立ち上りそう。

「いいオモチャだね。これからエッチのとき、使おうね」

 優しくも意地悪く航士が笑う。それを見た俺の股間がズクンと感じる。
兄弟とか男同士とか、問題は山積みなんだろうけど、航士と一緒にいられるなら、なんだって乗り越えられる気がするんだ。

赤い河

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兄弟愛(2/3)

2014.03.20.Thu.
<前話はこちら>

 コンコンとノックの音がして扉が開いた。航士が顔を出す。

「熱、どう?」
「だいぶ下がったっぽい。明日はガッコ行けそう」

 弟の航士とセックスした俺は、航士の熱をそのまま引き受けてしまったかのように、その夜から寝込んでいた。たぶん処女喪失のショックからくる発熱だ。
 航士はベッドに腰をおろし、俺のおでこに自分のおでこをくっつけてくる。顔近いって。鼻あたってるって。実の弟なのに妙に息苦しのは何故だ?

「まだ顔赤いね」

 と俺の頬に手を添える。誰のせいだ!お前のせいだろうが!と思ったが、冷たい手が心地よかったので俺は目を閉じた。すると航士は何を思ったのか…

「キスしてほしいの?」

 はあ?!カッと目を見開いたときにはすでに遅し。俺は航士にキスされていた。抵抗しようと持ち上げた手は一括りに掴まれ、ベッドにはりつけにされた。深く交わる舌と唾液。どうしてこいつ、こんなにキスがうまいんだ?!彼女いたとこ、みたことねえのに!
 キスしながら航士が上に跨って来た。

「おまっ…病人だぞ…!」
「さきに誘ってきたのは兄さんだよ?」

 なんて艶めかしく笑う。こいつ…イケメンすぎる。同じ遺伝子をわけた兄弟なのに、どうして体格も頭脳も容姿もこいつのほうがはるかに上回っているんだろう。弟にのしかかられた状況がよけいに情けない。

「今日は口だけで我慢しておくね」

 パジャマのズボンを下ろされた。
 今日はってどういうことだ?明日もあるってことか?明日はなにする気だよ一体!!

「航士、やめろって…こんなの、おかしいだろ」
「おかしいよね、兄弟でなんて」

 フッと航士は歪んだ笑みを浮かべた。

「わかってんなら…」
「でも止められないんだ。止められなかった。何年かかっても無理だった。僕は兄さんが好きだよ」
「…す…好きって…」
「愛してるって意味だよ」

 これが証拠だと言わんばかりに、航士はためらいもなく俺のペニスを口に含んだ。フニャフニャだったものに唾液を絡めてしゃぶりつく。あっという間に勃起した。

「駄目だ、航士…こんなこと…しちゃ、駄目だ…」
「これ以上のこと、もうしちゃったじゃない」

 確かにした。俺は航士とセックスした。でもあれは勢いっていうか…その場の雰囲気に流されただけっていうか…とにかく、あれはまだ航士の気持ちを知る前だった。恋愛感情とか抜きの、ただの「セックスごっこ」だった。だけど、航士の気持ちを知ってしまった今、同じことをしたらただの「ごっこ」じゃなくなってしまう。紛れもない「セックス」だ。兄弟でそんな禁忌を犯す勇気は俺にはない。

「だから駄目だって言ってるんだ。あの一回だけで終わらせるんだ」
「猶予が欲しい」
「猶予?」
「僕が兄さんをきっぱり諦めるまで。少しの間でいいから。それまでは兄さんに触れさせて欲しい。今までずっと我慢してきたんだから、それくらい許してくれてもいいでしょ?」

 上目づかいに俺を見つめる。真摯な眼差し。航士の真剣さとこれまでの苦悩が読み取れる。

「触るって…?」
「キスしたい。体にも触りたい。でも最後まではやらない。それだけは約束する。それならいい?」
「い…一週間だけ、なら」
「充分だよ」

 どえらい条件を飲んでしまったかなと後悔したのも一瞬、航士が寂しげに微笑むので俺の胸がツキンと痛んだ。

「キスするだけ、触るだけ、だから」

 と言いながら航士が俺のペニスにキスし、また口に咥えこんだ。

「えっ、これっ…?!」
「触ってるだけだよ、僕の舌で」

 ええっ?!これってもう前戯じゃねえか!

「ちょっ…航士…あっ…やめ…!」

 さっきまでのしおらしい態度が嘘みたいに、航士は激しい舌使いで容赦なく俺を追い立てた。哀れなペニスはその舌技に翻弄されて痛いくらいにギンギンに張りつめ、精を吐きだいたいと涙を零していた。

「はぁ、んっ…航士…もう…やめ…出る…イク…イクから…あぁっ…やっ…」

 上り詰めるその瞬間、航士は口をはなしてしまった。

「はぁ…はぁ…ぁ…え…航士…?」

 イカせてもらえず、戸惑いながら航士を見た。

「今日は指だけでイッてみようね」

 いつの間にか航士の手に小さいボトルが握られていた。キャップを外し、中身を手の平に出す。トロリとした透明な液体。

「それ…もしかして、オイル?」
「そうだよ。熱が加わると粘りがよくなるんだって」

 子供が泥遊びをするみたいに手の平でネチャネチャと音を立てながらこすり合わせ、それを俺の肛門に塗りたくった。

「ひゃっ!あっ!や…ばかっ…指…入れんなよ!約束が違うじゃねえか…!」
「触ってるだけだよ、兄さん。指を中に入れただけ、指を、ね」

 オイルでぬめる指が内部を摩擦する。一本だったものが二本、三本と増やされる。

「はぁっ…アッ、んっ…航士、おまえ…ずるいぞ…俺、そこ…弱いの知って…やっ、あっ!いまの…やだっ!」
「ん?ここだね?」
「やぁん!やだっ…アッ、アァンッ、だめってば…そこ、航士…ヤダッ、だめ…そこ…触るな…あぁあっ!」
「相変わらず敏感だね、兄さん。また熱あがっちゃうよ?」
「うるせ…んぅっ…んんっ…や、んっ…アァッ、ヤッ、アッ、あっ、やめっ…や、だ…ッ!」
「イキそう?兄さん?」
「ンッ…あっ…ウンッ…きそう…イキそう…っ、航士、イく…イッちゃう…俺、やんっ、やっ、やだっ、ぁあっ、やだっ、イっちゃう…!航士の指で…俺…あっ、んっ……やだやだっ…航士…俺、イッちゃう…あっ、アッ…ァアアァアアンッ!」

 ビュッビュッと俺の腹に俺の精子が吐き出された。ボタボタと生暖かいものが腹を汚す。

「はぁ…はぁ…はぁ…ばか航士…」
「すごい。ほんとに指だけでイケたね」

 なんて嬉しそうに笑いやがる。

「おまえはイッてないんだろ」
「まあね」

 航士は肩をすくめた。前髪をかきあげつつ、俺は深くため息をついた。もうなるようになれってんだ。

「入れていいぞ」
「えっ…?」
「おまえのチンコ、入れたいなら入れていいぞ」
「いいの?エッチはしないって」
「指入れて俺をイカせておいて、なに言ってんだよ」

 航士のために膝を立てて誘ってみた。
 航士は本当に予想外だったみたいで、どうしていいかわからないといった風に、途方にくれた表情をした。

「どうした?俺の気が変わるまえに入れたらどうだ?」
「うん…入れたいのはやまやまなんだけど…」

 苦笑しながら指先でこめかみを掻く。

「やっぱりやめておくよ。約束は約束だしね。それに兄さんの中に入ってしまったら、未練を断ち切るどころか諦められなくなりそうだし」
「えっ…いいのか、おまえ」
「ありがとう、兄さん。僕は大丈夫だから」

 ベッドから起き上がると、航士は部屋を出ていった。

「あいつ…せっかくいいって言ってんのに」

 航士の指で俺の体のなかは熱くなっていた。発熱のせいじゃない、航士から与えられたそれは、欲情と言うものだった。



 今夜は父さんと母さんが結婚記念日とかで外食するので家には俺と航士の二人きり。仕方なくカレーを作ることにした。

「兄さん、野菜の大きさは揃えなくちゃいけないんだよ」
「いいんだよ食えりゃ」

 乱雑ににんじんを切っていたら「違うってば」航士が俺の後ろに立ち、背後から包丁を持つ手に手を添えてくる。

「あっ、危ないだろ」
「兄さんの手つきのほうが危なっかしいよ。それとも僕が近くにいるとドキドキしちゃう?」
「ばっ…」

 図星で顔が熱くなる。文句を言うために振り返ったら航士にキスされた。すぐさま舌が入ってきて濃厚なベロチュー。

「んっ…ぅ…くふ…う…んっ」

 体から力が抜けていく。好きだと告白されて今日でちょうど一週間。航士は親の目を盗んで何度も俺にキスしてきた。夜中ベッドにもぐりこんできてフェラしたり、指だけで俺をイカせたり。だが航士は最初の約束を守って最後まではしなかった。ビンビンに勃起させているのはわかっているのに、一度もそれを俺の中に入れることなく今日まできた。

「今日が最後の日だね」

 航士の手が俺の服の中にそろそろと侵入してくる。乳首を摘まんで指先で弾く。

「ハッ…アンッ…やっ…ぁっ…」
「兄さんって全身性感帯だね」

 耳元で笑われる吐息にすら感じてしまう。

「航士…俺…立ってられない…」
「ソファいこうか?」

 航士の問いかけに頷いた。初めて俺と航士が繋がった場所。そして終わる場所になるんだ。


 足を大きく広げた格好でソファに座らされた。その中心で航士が俺のちんぽをしゃぶっている。今日が最後だからか、玉袋から裏筋、カリ首、丁寧に舌を這わせて味わっている。蛍光灯のもと、それをまざまざ見せつけられて…俺の心臓は苦しいくらいドキドキしていた。

「指入れるね」

 言うと同時に指が尻穴に入ってくる。長い指がこの一週間ですっかり覚えたいいところを押して擦ってくる。それだけで俺の体は全身火がついたように熱くなる。

「ハァアッ!あっ!あぁ!…やっ…ん…航士ぃ…!」

 航士の指が出たり入ったり。俺のちんぽが航士の口を出たり入ったり。ジュブッ…ジュルッ…ジュッ…音を立てて航士が俺のものをしゃぶる。

「はぁ…ぁあんっ…やだぁ…あっ、アンッ…航士、もうやだぁ…あっ、いやっ…指、そんな…動かすなっ…出ちゃうからっ…あっ、あっ…イク…出る…っ!」

 出せと言わんばかりに航士は動きを早くした。そんな航士を見ながら俺は思った。違う…指じゃない…指だけじゃ物足りない…もっと太くて熱い、航士のちんぽが欲しい…と。
 そんな思いを込めて顔を見つめたが、航士に願いは届かなかった。ジュルジュルッと吸われながら、指でアソコを強く擦られて俺はイッてしまった。

「ハァ…ハァ…航士、おまえイッてないじゃん…」
「僕は平気だよ。兄さん、今日まで僕に付き合ってくれてありがとう。これで兄さんを諦められるよ」

 立ち上がった航士はリビングを出ていった。しばらくして戻って来た航士は何事もなかった顔をしてキッチンに立ち、料理を再開した。

玩具の箱

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兄弟愛(1/3)

2014.03.19.Wed.
「ほんとに今日、誰もいないの?」
「いない、いない、弟は塾だし、親は仕事だし」

 玄関先でこれ以上渋られちゃ困るんで、俺は日菜子の口を自分の口で塞いだ。制服の上から胸をもむ。

「あぁん…和希くん、こんなところで駄目だよ」

  駄目とか言いながら自ら足を開いていく。たまには玄関でいってみるか?太ももに手を添わせてスカートを捲し上げていたその時、

 ガチャリ。

 いきなり玄関の戸が開いたもんだから俺は思わず日菜子を突き飛ばしていた。

「きゃあっ!」
「くぁwせdrftgyふじこlp?!」
「邪魔だから退いてくれる」

 慌てふためく俺を押しのけたのは…弟の航士だった。

「今日塾だろ、どうして帰って来たんだよ!」

 キス現場を見られたあと、日菜子は慌てて帰って行ってしまった。航士は我関せずな澄まし顔のままリビングへと向かい、俺は文句を言うために航士を追いかけた。背後で俺が何を言おうと航士は無視してこっちを見もしない。頭にきた!腕をつかんで強引に振り向かせた。

「話聞けよ!」
「聞いてるよ」

 と無表情に答える。兄の俺を見下ろすんじゃねえよ!兄よりでかく成長してんじゃねえよ!

「おまえのせいで日菜子が帰っちゃったじゃねえかよ」
「日菜子っていうんだ。あのブス」
「ブッ、ブスじゃねえよ。かわいいわボケェ」
「で。僕にどうしろっていうの」

 ちょっと苛ついた口調。航士は只今反抗期真っ最中だ。前は仲のいい兄弟だったのに、いつからか航士は部屋に引きこもるようになり、俺との会話も減った。たまに話せばこんな憎たらしい態度と減らず口で俺につっかかってくる。もう高1なんだからそろそろ大人になれよと一個先輩のお兄ちゃんは思うわけで。

「どうって別に。今度から気を付けろよ」
「気を付けるのはそっちだろ。玄関で盛るな」
「しょうがないだろ。そういう雰囲気になったんだから」
「そういう雰囲気になればどこでもやるんだ」

 と言うと航士は体を動かし…俺にキスしていた。

「なっ、なにするんだよ、バカじゃねえの!」
「雰囲気出そうとしてるんだから、少し黙れよ」

 ムッと眉間に皺を寄せると、航士は俺を抱きしめて再びキスしてきた。こともあろうか舌まで入れてくる。俺の頬の内側や歯茎なんかをベロベロ舐めて、びっくり硬直している俺の舌を吸ったり絡めたり。音がするほど激しいベロチュー。

「んっ…こう…じっ…ばっ…あ…やめ…っ…あっ!」

 キスの合間を縫ってなんとか抗議しようとしていたら、いきなり股間をわし掴みにされた。長く細い指が俺のものの形をなぞるように動き、時折、強く挟む。俺の意思に関係なく、刺激に反応したものがだんだん大きくなっていく。

「そういう雰囲気になってきた?」

 クスリと航士が笑う。久しぶりにこいつの笑顔見た…っていうかすげー意地の悪い笑い方。昔は素直でかわいい弟だったの…!

「馬鹿。いい加減にしろよ。シャレになってねえよ」
「シャレで済ますつもり、ないよ。彼女とできなかったんでしょ?」

 再度口を合わせてくる。俺の口のなかを蹂躙しながら、器用な指先はベルトを外し、チャックを下した割れ目から俺の半立ちのペニスを取り出した。

「やっ、航士…おま…なに、する気だよ…んんっ」
「僕に責任取らせてよ」

 しゃがみ込むと航士は俺のペニスを咥えてしゃぶりだした。

「あっ、航士! ばか、そんなこと…やめろ…やめろってば!航士!」

 俺のペニスをぐっぽり奥まで咥えこむと、口をすぼめて扱くみたいに上下に動かす。見えない口の中でも舌を使って先っぽから汁を吸いだしたり、突いたりと、凄まじいテク。火がついたみたいに熱い口腔内は柔らかくてヌルヌルとしていて…気持ちがいい。

「こう、じ…や、やだって…やめろ…やめ…こんな…あぁ、ほんとに、やめて…まじで…出る…出ちゃうから…口、はなせ…」

 言葉と裏腹に俺は航士の頭を抱えて固定した。航士の動きが早くなる。俺は思いっきり口の中へ射精していた。ドクドクと精子が航士の口へ注がれる。航士はそれを音を鳴らして飲み込んだ。

「嘘…飲んじゃったのかよ、おまえ…」
「おいし」

 口の端の唾液を指先で拭って航士は妖艶に微笑んだ。

「ねぇ、兄さん、気持ちよかった?」
「そんなこと聞くなよ!」
「聞きたい。俺のフェラ、どうだった?」
「気持ちよかったよ!頭どうかなりそうだった!」
「そういう雰囲気になった?」
「なったよチクショー!」
「じゃあ、次は僕の番だよね」

 え?と思う間に航士に腕をとられ、俺はソファに上に寝転がっていた。

「何する気だ?」
「そういう雰囲気になったんだから、セックスするんだよ」
「なっ!男同士で!?馬鹿言うな!っていうか兄弟でセックスとか!ありえねえだろ!」
「男同士でよかったね。近親相姦の子供はできないよ」

 にっこりほほ笑むと、航士は俺に馬乗りになった。ズボンをおろし、恐ろしく怒張したペニスを引っ張り出す。

「兄さんの中に入りたくてこんなになっちゃったんだよ。今度は兄さんが責任取ってね」

 俺に見せつけるようにペニスを扱く。先からカウパーが涙のように滴っている。あんなでかいのを俺の尻の穴に?冗談じゃない!

「無理だ!絶対無理!そんなの入んない!」
「ちゃんと慣らすよ」

 航士は俺の体をひっくり返すと腰を持ち上げ、自分のほうへ突き出た尻を舐め始めた。自分でさえ満足に触ったことのない場所をペチャペチャと舐められる俺はたまったもんじゃない。鈍器で頭を殴られたほどの衝撃と我を失うほどの羞恥で頭の中がディープインパクトだ。

「こっ、こっ、航士!なんてとこ、舐めてんだよ!!」

 泣き声の裏声で精一杯の拒絶。

「指入れるね」

 俺の動揺お構いなしで指を入れてくる。長い指。どこまで入ってくるんだよ。中を広げるようにクニクニ動く。ううっ、気持ち悪い。気持ち悪い…はずが…

「あっ?! やっ、やだ、そこ!」
「ここ?」

 背後で嬉々とした航士の声。俺が反応を見せた場所を航士は執拗に弄りまくった。

「あっんっ、いやっ、やだって!そこ!なんか変!も…触んなっ…あっ、あっ、やだっ、航士、やだ!もうそこ、やめっ…あっ、あぁっ、や、んっ…!」
「ここかな。前立腺。ここだけで一回イッてみる?」

 航士がなにか言っていたが俺はそんなの聞いちゃいなかった。目が白黒なるような快感。未知の領域。何かが胸のなかで弾ける。航士の指の一擦りごとに頭がスパークする。

「あぁっ、んんっ、航士!やだっ、怖い!抜いて!指…そこ、やだっ!抜いて!航士!あっ、あっ、やぁ、んっ、んんっ、やだ、航士、頼むからぁ…あっ、出る!出ちゃう!」

 息を詰まらせながら俺は射精していた。さっき航士の口に出したばかりなのに体の芯が痺れるような快楽の波が全身を襲う。これ以上、あの快感が続いていたら正気を失っていたかもしれない。

「二回目だっていうのに、いっぱい出たね、兄さん」
「はぁ…はぁ…あ、航士…?」

 ぬるっとしたものが俺の尻に触れた。それを押しこめるように指が動く。しばらくしてそれが俺の吐き出した精液だと気付いた。そして航士の意図も理解した。精液を潤滑剤かわりに使うつもりなんだ。

「本気で…?俺に入れるつもりなのか…?」
「こんなチャンス、またとないからね」

 チャンス?問い返す前に、航士のペニスが肛門に押し入ってきた。

「あっ、んんっ、ぐぅ…」
「きつい?ごめんね、兄さん。僕、もう、止めらんないよ」

 俺の腰を抱え持った航士が動き出す。ズルッと中をこすって動く感触。息が詰まるほどの圧迫感。二人の熱が溶け合う場所。ときたまさっき俺を狂わせた場所をこすっていく。俺は恐怖と期待に目を瞑る。

「兄さん、すごい締め付けてくるよ…ヒクヒク動いてるし、気持ちよくてすぐイッちゃいそうになる」
「ふぅ…んっ…あ、…はぁ、はぁ…あ、航士…ゆっくり、動いて…」

 航士自身の先走りも手伝って、だんだん動きがスムーズになってきた。それに伴い、航士の腰つきも早く激しくなっていった。俺はずり落ちないようにソファに顔を押し付け、手を握りこんだ。

「んぁっ…あっ…航士っ…もっと、ゆっくり…動い…てっ…ぁあっ、んっ…やだっ…ゆっくり…航士…や、んっ…」
「もっと兄さんの声聞かせて」

 航士が角度を変えて突きあげてくる。

「あああぁっ!そこっ…やっ…やだっ…そこは、やめ…あっ、あっ、あぁんっ、だめっ、航士、やめ…、やだって…航士、航士ぃ…ぁあっ、あっ、ううぅん、アッ、アッ、やだ、また…出ちゃう…イッちゃうから…やだ…航士ぃ…!」
「イッていいんだよ、兄さん。何度でもイッて」

 嘘みたいに優しい航士の声。そんな声を聞くのは久しぶりで…こんな状況なのになんだか嬉しくなってしまった。

「お、まえも…航士も、一緒に…アンッ、アッ、一緒にイッて…!」
「中に出してもいいの?」
「…いいっ、なかっ…航士の…俺の中に…いいから、出して…中にっ、んっ、欲しい…っ」
「……っ!…嬉しいこと言ってくれるね、兄さん。僕、本当に止まらなくなる。暴走しちゃうよ」
「航士ぃ…俺、も…だめっ…イッちゃう…イッちゃうよ…っ、あっあぁ……あぁぁああんっ!」

 ペニスの先から精子が勢いよく飛び出していく。頭が真っ白になって…俺は航士の言葉をきいていなかった。


 ソファの汚れはなんとかふき取り、ファブリーズで匂いも誤魔化した。濡れた染みは、お茶をこぼしたと言い訳しようと二人で口裏を合わせた。

「なんか…とんでもねえことしちゃったな、俺たち」
「いまさら後悔したって仕方ないよ」

 航士は相変わらず涼しい顔。だけど、いつもと違って目元が優しい気がする。昔に戻ったみたいな穏やかな顔つき。

「そういえばお前、塾はどうしたんだよ」
「今日、熱っぽくて休んだんだ」
「熱?」

 おでこに手を当てると確かに熱い。

「ばか!熱出てるのにエッチしてんじゃねえよ!」
「これで死んでも悔いはないよ」

 素早い動きで俺の頬にチュッとキスすると、「じゃあ僕、寝てくる」と航士は二階へあがっていった。頬を手で押さえながら、俺はドキドキ高鳴る心臓の音を聞いていた。

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裏の顔

2014.03.16.Sun.
※アンケート2位小説「教師と生徒」の筈でした…

 ド底辺の高校でも、俺が毎日通っていると親は喜ぶ。特に母親なんかは泣いて担任に感謝しているくらいだ。学校に行かず毎日夜遊びは当たり前、たまに喧嘩で大けがをして、警察の世話になった回数は数知れない暴走族予備軍だった中学の頃を思えば、奇跡に等しい変わりようなのかもしれない。

 だけど、今日これから起こることを知ったら、親はどんな反応を見せるだろう?

 中学のときは親の気持ちなんか考えたこともなかった俺が、親に対して後ろめたい気持ちを抱くのは、確かに担任の水原のおかげだろう…


 今日もしっかり余裕を持って校舎へ入った俺は、人目を避けるようにコソコソと体育館横にあるトイレの個室へと入った。

「おはよう、西条」

 便座の蓋をおろした上に足を組んで座っているのは担任の水原。ガラの悪い連中ばかりが集められた底辺高校では真っ先に生徒から舐められそうな一見優男風の水原だが、その見た目とは正反対の裏の顔があった。

「じゃあまず、脱いで見せてもらおうか」

 優しい笑顔で言い放つ。俺は素直にズボンを下着ごとおろした。

「きちんと剃ってきたようだな」

 水原は俺のチンポを掴んで持ち上げると、左右上下と剃毛された股間をマジマジと凝視した。

「みんなになんて言うか、わかっているな?」

 チンポをゆっくり扱きながら、水原が俺の顔を下からのぞき込む。

「あ、あぁ…わかってる…」
「よし。じゃあ行くか」
「待ってくれよ」

 立ち上がった水原の腕をつかんだ。

「…先に、水原の…舐めさせてくれよ…」
「俺の何を舐めたいんだ?」
「水原のチンポ…舐めて…しゃぶって…精液、飲みたい」
「しょうがない奴だな」

 水原は苦笑しながらズボンの前を緩めた。犬にエサをやるときみたいに、自分のチンポに手を添えて俺のほうへ突き出す。俺はそこへしゃがみこみ、舌を突き出して水原のちんぽを咥えた。

 くにゃりとしている棒のあたりを唇で絞るように擦り、固く芯を持ってくると顔を前後に振ってのどの奥までぐっぽり咥えこんだ。

「お前は本当に男のチンポが大好きだな」
「う、んっ…グチュッ…俺、チンポ、大好き…ジュッ…ジュルッ…」


 中学の頃、不良を気取って学校の連中や他校の生徒と暴力沙汰の絶えなかった俺だが、暴走族の先輩には従順で、それが行き過ぎて先輩たちの公衆便所でもあった。

 同じ中学だった強い先輩に憧れ、尊敬して付き纏い、お世話係をやっていたらいつの間にか部屋で押し倒されてケツ穴を掘られていた。ショックもあったが、先輩が気持ちいいと喜んでくれたし、俺のケツは最高だと褒めてくれたので嬉しかった。だから先輩に命じられるままほかの先輩や族仲間に輪姦されても構わなかった。むしろ俺もチームの一員になれたような気がしてすすんでケツを差し出した。

 中学を卒業し、なんとかはいれた高校にいたのが水原隼人。驚くべきことに、俺が金魚のフンをしていたチームの初代総長の親友で、肉便器になっていた俺の噂どころか、その様子をおさめた動画を見て知っていたそうだ。担任になった水原はすぐ俺に声をかけてきた。

『毎日学校に来るなら、お前の大好きな男の勃起チンポをやる』

 その言葉を聞いた途端、口のなかにジュワッと唾液が溢れてきた。俺はもちろん頷いて、それから毎日真面目に登校し、水原のチンポをしゃぶったり、チンポをケツにぶちこんでもらったりしていたというわけだ。


 チャイムが鳴った。水原が射精した。俺はそれを飲み込んだ。水原のチンポを舐めて綺麗にしたあと、二人でトイレを出て教室へ向かった。

 水原が教壇に立った。クラスの奴らは水原に注目しないで、おしゃべりを続けていたり、スマホを弄っていたりと好き勝手やっている。それを意に介さないで、水原が隣に立つ俺に合図をした。俺は緊張しながら頷いだ。ゴクリと唾を飲み込んだらかすかに水原の精子の味がした。これからのことを思うと胸が潰れそうだ。俺は深呼吸して口を開いた。

「みんなに見てもらいたいものがある」

 前の数人が俺の声に気付いてこちらを向いた。俺はベルトを外し、ズボンとパンツをずりおろした。無毛の股間に視線が集中する。膝が震えた。

「みんな見てくれ。俺は変態だ。毛は全部俺が剃った。剃っている間、興奮して勃起した。昨日はオナニーで三発出した。いまもおまえらに見られていると思うと勃起してくる。乳首はもうコリコリだ」

 俺は服を脱いで全裸になった。教室にいる全員の目線が俺に集まっていた。顔を見合わせ囁きあい、嘲るように笑う声がかすかに聞こえるくらい。

「俺は男の勃起チンポが大好きな変態ホモ野郎だ。みんなのチンポをしゃぶって精液を飲みたい。ザーメンをぶっかけられて、ザーメンまみれになりたい。俺のケツ穴を使ってみんなに気持ちよくなってもらいたい。中出しして、俺のなかをみんなの精液でいっぱにしてほしい」

 しゃべりながら俺は自分でチンポを扱き、乳首を弄った。今まで見下すように笑っていた奴らの目がだんだん真剣みを帯びてくる。

「あぁ…気持ちいい…みんなに見られながら俺、オナニーしてる…みんなが俺のオナニー見てるよぉ…」

 一心不乱に手を動かした。

「いま西条が言ったように、西条はチンポが好きな変態ホモ野郎なんだそうだ。フェラでもなんでもしてくれるから、みんな、西条を好きに使っていいぞ」

 教壇から退いた水原は窓際に立つと教室を見渡した。

「好きにって…男だぜ…気持ち悪ぃだろ」

 教室の誰かが言う。

「無理だと思うならしなくていい。平気なやつだけ、やればいい」

 皆が顔を見合わせるなか、最前列の一人が立ち上がって俺のチンポをグッと握って来た。

「お前、ずいぶんでかいツラしてたくせに、ほんとはただの変態だったのかよ」
「あぁっ…そうだっ…俺は、ただの…変態だっ…」
「そんなにチンポ好きなのか?」
「好きだ…俺にお前のチンポ…くれよ…!」
「誰がお前みたいな薄汚いホモの変態野郎にチンポやるかよ」
「頼む…お前の精子、飲みたい…」
「ケッ、変態がっ!」

 髪の毛を鷲掴みにされ、無理矢理引きずり倒された。前を緩めたそいつはすでにギンギンに勃起したチンポを俺の口に突っ込んできた。

「おら!しゃぶれよ! お前の好きな勃起チンポだぞ! 丁寧にしゃぶってイカせろよ! オラァ!」

 言いながら腰を振ってくる。ノドの奥に亀頭が当たってえづきそうになりながら、俺はそいつのチンポをしゃぶった。

「じゃあ俺はケツの穴、もらうわ」

 いつの間にか俺の背後に誰かがいた。ケツタブを左右に広げていきなりブチ込んでくる。

「ぐぁぁぁっ…」
「なにやめてんだよ、ちゃんとしゃぶれ!」
「あっ、あぁっ…!」

 今まで座っていた奴らが数人立ち上がる気配がした。ジリジリと近寄ってきて、俺が犯されているのを見ながらマスをかいている。

「精子…精子くれよぉ…俺にザーメンぶっかけてくれよぉ…」
「やるからさっさとしゃぶれ!」

 前の奴がチンポを口に突っ込んで激しく腰を振る。俺は涙をにじませながらフェラを続ける。しばらくして、そいつは濃いのをいっぱい吐き出した。

「俺の大事な子種だぜ、全部飲めよ!」
「おい…おいひぃ…精液おいしいよぉー!」
「次は俺の番だぜ」

 前の奴を押しのけて別のやつがチンポを口へ持ってきた。驚くほど極太のデカマラ。口を目いっぱい開けてそれを頬張った。

「ふっ…んっ…ハァ…ハァッ…クソッ…もうイキそうだぜ…望み通り中出ししてやる!」

 後ろの奴のピストンが早く激しくなる。

「んっ…あふぅ…アッ! アッ! …中出しっ…して、くれっ! …あっあっあぁん…!」

 背後の奴がイッたとき、周りで見ていた誰かも同時にイッたらしく、俺の体に生暖かい精液がかけられた。体の奥に出されながら、体の表面も汚されるという快感。俺も教室の床に射精していた。

「あっ…あぁぁ…っ!!」
「出したんなら、早くどけよ」

 誰かに押されたらしい、後ろの奴のチンポがズルッと中から引き抜かれた。

「あぅんっ…!」
「そんな物欲しそうな声出すなよ。今から新しいチンポ入れてやるからよ!」

 グボッと一気に根元まで深く挿し込まれた。先の奴の精液を潤滑剤かわりにズンズン奥まで突き上げてくる。上と下の穴でチンポを感じているとまた体にドロリと精液をかけられた。

「ぐふぅッ…ぅ…気持ち、イイッ…アァッ…あっ、アッ…精液ッ…ちんぽ、いっぱいっ! 嬉しいよー! もっと俺をめちゃくちゃに犯してくれー! 俺をチンポまみれの肉便器にしてくれよー!」
「こいつ、ほんとに変態だぜ。救えねえな!」

 ギャハハハハハッ!笑い声さえ、俺には興奮材料になる。顎が疲れても馬鹿でかいチンポを射精までしゃぶり続け、ハンパない量の精液を飲み下した。

 俺の周りには勃起したチンポばかりになっていた。太いもの、長いもの、短いもの、赤黒いもの、ピンクのもの…そのどれもがおいしそうだ…

 いつの間にか俺はあおむけになって犯されていた。ケツと口には誰かのチンポがぶち込まれ、俺の両手は誰かのチンポを握って扱いていた。

「おまえの体、精液だらけだぞ」

 水原がそばへ来て俺を見下ろす。

「嬉しいか?… ってもうまともな意識はないか」
「んっ、んぐっ…アッ、ちんぽ、奥っ…グリグリッって…奥、キタッ…アッ、アッ、またイッちまう…! ううっんっ、あっ、あぁっ、あんっ、あっ、俺のチンポ汁ッ、また出るぅゥゥッ!!」

 俺は何度目かわからない射精をした。朦朧とした意識のなか、これからの毎日のことを思うと体が震えた。




タッチ・ミー・アゲイン

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クラスの地味男(1/1)

2014.03.13.Thu.
 高校生活も終わろうというころ、同じクラスの中村に放課後呼び止められた。

 中村とは三年で初めて同じクラスになったが、今の今までまともに話をしたことはなかった。思えばこうやって顔をつき合わせたことも初めてかもしれない。

 中村は勉強は出来るが運動はダメ、おとなしい性格のようで休み時間はいつも一人で過ごしていた。いわゆる根暗な秀才タイプ。クラスで一番、地味で目立たない存在だった。そんな中村から放課後、話があるから残って欲しいと言われた時は驚いた。

 俺はいつも一緒に帰る田中と山本を先に帰し、教室に残った。誰もいなくなった教室。窓から、運動部の掛け声が聞こえてくる。中村は何も言わない。

「なぁ、話ってなんだ? もう誰もいなくなったけど。早く済ませてくんないかなぁ」

 俯いていた中村が顔をあげた。

「俺のこと、覚えてる?」
「はあ? 覚えてるも何も……同じクラスだろ」
「小中もずっと一緒だったんだよ。クラスが同じになったのはこれが初めてだけど」
「ええーっ、お前も北小の北中だったの?」

 中村は頷いた。俺の記憶にはなかった。

「ごめんごめん、ぜんぜん覚えてねえわ」
「やっぱりね。誰も俺のことなんて覚えてないんだ。高校卒業したら、橋本はすぐ、俺の事忘れちゃうんだ」

 中村は自虐的に笑った。

「悪かったって、今度は覚えておくからさぁ。俺、同じクラスになったやつは忘れないから、な!」

 自分の失礼を誤魔化そうと中村の肩をポンと叩いた。中村は笑みを消し、真面目な顔つきで俺を見てきた。

「橋本には覚えていて欲しいんだ。だから、卒業する前に言うよ。俺、お前の事、ずっと好きだったんだ」
「は? なに言ってんだよお前。俺もお前も男だよ?」
「わかってるよ。わかった上で告白してるんだ。はじめは憧れだったんだ。明るくて友達も多い橋本みたいになりたいと思って、ずっと橋本のこと見てたら、いつの間にか好きになってたんだ」

 中村は言いながら顔を赤くした。生まれて初めて男から真剣に告白され、俺はみっともなく声をひきつらせながら「好きって…セックスしたいほうの好き?」と間抜けな確認をした。中村はますます顔を赤くさせながら、それでもしっかり首を縦に振った。

「ムリムリムリ! 俺、男はムリだよ! 気持ち悪いもん! 男とヤリたいなんて、お前、勉強のしすぎでおかしくなったんじゃねえか?  ソープ行け! フーゾク行って女とヤッてこい! とにかく俺はムリだから! 冗談じゃねえよ!」

 だんだん腹が立ってきて、吐き捨てるように言っていた。中村の顔が泣きそうに歪んだ。それを無視して、俺は教室を出た。



 翌朝、田中と山本にそのことを話した。

「ったくさぁ、いきなり中村から呼び出されたと思ったらまさかの愛の告白だぜ?ま いっちゃったよ、ホント」

 俺の話を聞いて田中たちは当然ながら驚いていた。

「あいつってホモだったのか? おとなしそうな顔してじつはムッツリだったのか」
「お前、毎晩あいつのオナネタになってんじゃねえのか?」

 田中の言葉に俺はゾッとなった。

「冗談でも言っていいことと悪いことがあるぞ! 見ろ、サブイボ立ってきたじゃねえか!」

 プツプツと鳥肌の立った腕を見せた。田中と山本が爆笑する。ほんと、冗談じゃない。



 中村の告白から一ヶ月が経った。あれ以来、あいつが俺に話しかけてくることは一度もない。時折あいつから視線を感じることはある。気まずいし鬱陶しいから気付かないフリをする。それでもたまに目が合ってしまう。その時あいつは、とても悲しそうな恨めしそうな目をしていた。卒業まであと一ヶ月もない。それまで我慢すればいい。俺は見て見ぬふりを続けた。

「おい、橋本。ちょっと付き合えよ」

 卒業式の練習が終わり、午前で帰れる日の放課後、山本が俺を呼び止めた。

「いいもの、見せてやるから」

 山本に連れて行かれたのは、図書準備室。そこで俺はとんでもないものを見た。田中と、女子の制服を着た中村。

「なんだよ……これ」

 驚いて呆然となる俺に向かって田中は、

「こいつ、男が好きなホモだから、俺たちがあれから色々仕込んでやったんだよ。もう女並みの感度でよがるぜ、こいつ」

 スカートの上から中村の股間を手で掴んだ。布ごしでも、中村の勃起が見てとれた。

「俺たち、毎日こいつのケツマンにぶっ放してやってるんだ。今日はこいつを喜ばしてやろうと思ってお前を連れてきたんだよ。卒業するまえにこいつを抱いてやれよ」

 俺の横で山本が言った。

「はあ? なに言ってんだよ、お前ら、趣味悪いって」
「一回ヤッてみろって。こいつのケツ、締りがよくて病み付きになるぞ。俺たちは出てるから、せいぜい楽しめよ。適当な時間に戻ってくるから。じゃあな」

 田中と山本は準備室から出て行った。廊下を歩く二人の足音が遠のいていく中、俺と中村は立ちつくしていた。

「お、俺のせいだな、あいつらにしゃべったから……悪かったな」

 取り繕うように言葉を紡ぐ。中村は赤い顔をして俯いたままだ。短いスカートを押し上げる股間を恥ずかしそうに隠していた。この女子の制服、どこから手に入れてきたんだろうか。

「あいつらにヤラれてんのか?」
「うん……」
「いつもこの格好?」
「一週間くらいまえから…あいつら、興奮して…変態だ」

 お前も充分変態みたいだぞ。思ったが口には出さなかった。かわりに笑い声が漏れた。むっとして中村が顔をあげた。

「ハハッ、これでお前の事は一生忘れられないだろうな、忘れたくても忘れられねーよ、お前の女装姿」
「ひどいよ…」

 唇を尖らせながら不満を口にするが、顔は怒っていなかった。

 中村に近寄り、前、横、後ろから、その女装姿を眺めた。

「なかなか似合ってるんじゃない」
「似合ってなんかないよ」
「女装するの、好き?」
「好きじゃないよ」
「じゃあどうして勃起してんの」

 ピラとスカートをめくりあげた。女物の下着をはいていたのには驚いた。

「やっ、やめてよ!」

 慌てて中村はスカートをおろした。女子の制服を着てるだけなのに、相手はあの中村なのに、なぜかドキドキしてきた。

「俺が好きなんだろ? 見てやるから、自分でスカートめくってみろよ」
「やっ、やだよ……」
「卒業する前に見てやるって言ってんだよ? この俺が。こんなチャンスはもう二度とないよ? いいのか? このまま何もなしで卒業しちゃうか?」
「俺、好きでこんな格好してるんじゃないよ…」

 弱々しい声。震える手が、スカートの端を掴んでゆっくり持ち上げた。

 ピンク色の小さい下着。勃起したちんぽがその中で太く盛り上がっていた。中におさまらず、亀頭が外に出ている。アンバランスな光景は異様で、妙に俺を興奮させた。

「先からイヤラシイ汁が出ちゃってるよ。ほんとは女装、好きなんじゃない?」
「好きじゃないってば。あいつらにムリヤリ…」
「ムリヤリなのに、こんなにヌルヌルにしちゃうんだ? いやらしいな、中村って」

 欲求に従い、俺は中村のちんぽを握った。すでにギンギン。少ししごいただけで、我慢汁がとめどなく溢れて来る。滴り落ちて、下に水溜りを作った。

「ほら、見ろよ。これ、なに?」

 靴の先で床に零れた液体を伸ばした。視線を落とした中村は赤面した。

「アァ…やめて……」
「あいつらにさんざん掘られてたんだろ? そんなに男が好きなの?」
「ちっ、ちがっ…俺が好きなのは橋本だけっ…」

 膝を震わせ、中村が俺の腕にしがみついてくる。立っているのがつらそうなので、窓際の棚の上に中村を座らせた。パンツを脱がし、足を開かせ、その間に入り込んで中村のちんぽをしごいた。

「俺だけとか言いながら、あいつらに股開いて、アンアン喘いじゃってんだろ? 淫乱な中村の言うことなんて信用できないなぁ」
「ほん…とにっ…俺、橋本だけが好きっ…アァッ…ダメッ…はなして! 出る!」

 女子の制服を着ていたって、中身はどう見ても男なのに、俺はこの状況を楽しんでいた。おとなしく地味な中村が俺の手淫によって喘ぎ乱れる様に気持ちが昂ぶった。ズボンの中で俺のちんぽは窮屈に勃起し、逃げ場を探していた。

「あいつらのちんぽ、何回くわえ込んだ?」
「わっ…わかんないよっ! 橋本に告白した次の日から毎日ヤラれてたんだから!」
「気持ちよかった?」
「アンッ…アァッ…イヤッ、そんなこと聞くなっ…」

 つまり肯定ってことだな。俺はムッとなった。

「良かったじゃん。男が好きだったんだろ? あいつらに毎日犯されて、ほんとは嬉しがってんだろ?」
「嬉しくないよ…ンッ…いつか橋本も来てくれるかもしれないって…それだけ期待して耐えてたんだから…アッ…もう、ダメ…イク…橋本…俺、イクよ、ア、ア、アァァァァッ!!」

 俺の手の中でビクンビクンと脈打ちながら、中村は熱い精液を噴き上げた。

「毎日あいつらとヤッてるくせに、いっぱい出たじゃん」
「だって…今日は橋本が相手だから…いつもより感じてしまうんだ…」
「じゃあ、こっちも疼いちゃう?」

 指を伸ばして中村の肛門に触れた。そこはヒクッとすぼまった。中に指を入れた。

「熱い……ここ、興奮してんじゃない?」
「あ…だって…ア、ンッ…橋本のこれ…欲しいんだ…」

 中村が俺のちんぽを撫でてきた。その存在を確かめ「すごい…」と感心したように呟いた。

「俺のちんぽが欲しいか?」
「……欲しい、入れて、橋本のちんこ、俺の、ここに」

 中村は淫らに足を広げ尻を突き出してきた。それに煽られ、俺は勃起したちんぽを中村の肛門に突っ込んだ。きつい締め付け。俺は夢中で腰を振った。

パンパンと肉のぶつかる音。そのリズムに合わせて心拍数があがっていく。

「ハァ…ハァ…アッ…ばかっ…そんなに締め付けてくんなっ…俺のちんこが千切れる!!」
「だって!! アッ! スゴイッ!! 橋本のちんこすごいよ!! 俺の中でめちゃくちゃ膨らんでる!! アァッ! 熱い!! 熱いよー! また出ちゃうよ──!!アァァ──!!」

 中村は叫びながらイッた。俺も搾り取られるように、中村の中で果てた。

 はぁはぁ荒い呼吸を繰り返し、二人ともしばらく無言だった。視線をあげると中村と目が合った。自然にキスしていた。舌を絡ませ唾液を飲み下す。離れたとき、中村の目に涙が光っていた。

「何泣いてんだよ」
「嬉しかった…卒業して離れる前に、橋本とこんなことできて…嬉しかった…」

 と涙を流した。

「泣くほど良かったのか。今日を忘れられない日にしてやるよ」

 俺はまた中村を犯した。


 中村は卒業するまで俺たち三人の公衆便所になった。卒業後は、俺専用の性処理道具になっている。



吉原と拓海(1/1)

2014.03.12.Wed.
 会社の同僚であり、友人でもある吉原が彼女と別れた、というので、その自棄酒につきあってやった。吉原の彼女は他に二人の男と付き合っていたらしい。

「もともと体の相性がよくってなんとなく付き合いだした女だったからさぁ、別に未練なんかねえよ、ちっとも」

 強がってそんなことを言いながら吉原は浴びるように酒を飲んだ。心配する俺の目の前で案の定、酔い潰れた。
 歩くこともままならない吉原をつれて店を出た。電車はもう走っていない時間。そのへんのネカフェにでも連れていくか、と吉原の体を抱えながら路地を歩いた。

「拓海ぃ、あそこ、入ろうぜぇ」

 吉原が指差した先にはラブホ。

「ばっか。冗談言うなよ」
「なんでよ。俺、猛烈に眠い。休憩したい気分。あそこ入ろう。入んなきゃ駄々こねるぞ」

 もう充分駄々こねてるじゃないか。呆れつつ、右手に抱えた吉原が重たくて、遠くのネカフェより近くのラブホってんで、男二人で初めてラブホテルに入った。
 部屋に入ったとたん、吉原は自分の足で歩きながら服を脱いでシャワールームへ消えた。しばらくしてシャワーの音。俺は吉原が脱ぎ捨てた服をひとつずつ拾いながら浴室の扉の前まで辿りついた。曇ったガラス越しに、吉原の裸体がぼんやりと浮かび上がる。

「拓海も来いよ、いっしょに入ろう」

 扉が開いて吉原が顔を出した。濡れた髪から水が滴り落ちている。

「俺はあとで」
「いいって早く」

 吉原が俺の腕を掴んで中に引っ張りこんだ。

「早く脱がなきゃ服、濡れんぞ」

 シャワーを持った吉原がニヤニヤ笑う。俺は慌てて服を脱いだ。裸になった次の瞬間には頭からシャワーをかけられ、ずぶぬれになった。

「洗いっこな」

 ボディーソープを泡立てた手で、吉原が俺の体を撫でさする。最初は肩。腕。指。胸。腹。さらに下へと伸びてくる手。

「いいよ、そこは」
「遠慮すんなよなぁ。拓海のチンコ、でかいなぁ。勃起したらもっとデカくなるんだろ? これで何人のオンナ、泣かせてきたわけ?」

 ぬめる手が俺のチンコを上下にゆるゆるとしごきだす。卑猥な手付き。意図した動き。俺の顔が熱を持つ。

「吉原、やめろって」
「俺さぁ、一回だけ、男とヤッたこと、あんだよね。大学んときにさぁ。けっこういいもんだったよ。なぁ、拓海ぃ、俺とやんない?」
「なっ、なに馬鹿なこと言ってんだよ! 俺は男とできねえよ!」
「最初はね、そう思うんだよね、でも、一回やったら価値観かわるよ?」
「かわりたくねえよ!」

 とは言ったものの、俺のちんこはすっかり立ち上がり、先からは透明な液体が滲み出していた。吉原はニヤリと笑った。

「じゃあ、ベッド行こうか」

 シャワーで体の泡を洗い流し、俺たちは浴室を出た。
 水滴を拭いて、服を着ようとする俺を吉原が止めた。

「どうせ裸になるんだし」
「いや、だから、俺は」

 言い募る俺の体を吉原が両手でトンと押した。体勢を崩した俺は後ろ向きのままベッドに倒れこんだ。すかさず吉原が上に覆いかぶさってくる。

「まだここ、大きいまんま」

 俺の股間に顔を寄せてクスッと笑う。恥ずかしくて顔が熱くなった。

「近くで見るとやっぱでかいなぁ。太い枝みたいだもん。浮き出た血管がやらしい」

 言って吉原は口から舌を出し、血管をなぞるように舐めあげた。

「うそ、吉原、ちょっと…」

 動揺する俺に悪戯っぽい笑みをくれ、吉原はぱくっとチンコを咥えた。自分のちんぽが友人の吉原に咥えられている光景に頭がクラクラしたが、吉原の舌技によって与えられる快感が凄まじくて、次第に、抵抗感よりも、もっとして欲しい、という欲求の方が高まっていった。吉原のフェラはうまかった。本当に男とヤッたのは一度だけなのかと疑ってしまうほどだ。

「な、拓海」

 名前を呼ばれた。頭を持ち上げて、股間に顔を埋める吉原と目を合わせる。

「今日、何回くらいイケそう?」

 なんて聞いてくる。

「は? どういう意味?」
「一回イッたら終わっちゃう?」
「え? だから、どういう意味だよ」
「一回で終わりなら、俺んなかに出してって意味」

 吉原は俺のちんぽに頬ずりしながらニッと笑った。意味を悟り、俺の顔からは火が出た。

「なっ、ちょ、俺、ほんとムリだって、男とはその…できねえよ」
「拓海は寝てるだけでいいよ、俺が自分から入れて自分で動くから」

 マグロでいろというのか。冗談じゃない。そんなことを言ってるんじゃないんだ。

「あのな、吉原、おまえはどうか知らんが、俺は男とは」
「女と別れて傷心の俺を癒してよ、拓海ちゃん、親友だろ」

 吉原は「親友」という言葉をわざと使って微笑む。俺はその言葉に弱い。むっと黙りこむ俺の足に跨って、吉原が膝立ちになった。手を伸ばして、ヘッドボードに置いてあるローションを取る。

「濡れないからね」

 言い訳するように呟き、吉原は手に出したローションを自分の尻に塗りたくった。吉原の奴、本気だ。俺も体を起こし、自分の手にローションを出して吉原の尻にそれをなすりつけた。吉原が驚いた顔で俺を見おろす。

「覚悟ついた?」
「ばか。男がマグロでいられるか」

 吉原は嬉しそうに目を細めた。
 ローションまみれの指を吉原の尻の穴にゆっくり入れた。吉原は俺の肩に両手を置いて、細く息を吐きながら目を閉じる。何度も指を出し入れした。指を増やしたとき、ローションを継ぎ足した。すべりがよくなった。

「ア、ン…拓海の指、太いね…、それだけで感じる」
「おまえのチンコ、ビンビンだもんな」

 先端からは先走りが零れていた。

「拓海のだって」

 俺のものも、同じような状態だった。

「おまえの中、どんな感じか想像したら興奮してきた」
「切り替え早いね。さっきまで嫌がってたのに」
「失恋した女を慰めるのに一番手っ取り早い方法がセックスだろ」
「俺は女か」
「今夜はな」

 吉原の乳首に吸いついた。甘噛みしながら音を立ててチューチュー吸った。吉原は背中をしならせながら声をあげた。

「アァッ…んっ…や…たく…みぃ…」

 甘い喘ぎ声。神経が昂ぶる。指を奥まで突きいれた。

「ハァッ! アッ…、拓海…、もう、入れて…」
「大丈夫か?」
「いい。乱暴にされたいんだよ」
「ヤケになってるな」

 吉原から指を抜いて背中を支えながら後ろへ倒れた。俺の首に腕を巻きつける吉原の目が濡れて色っぽい。男相手でもゾクリとくる。

「ゴムつけたほうがいいのか?」
「なしで。きれいに洗ったし。俺ん中に思い切り出していいよ」

 吉原の足が俺の体に巻きついて引き寄せる。前に体を傾けながら、俺は自分のチンポを握って吉原の肛門に押し入れた。狭窄感に俺の口から呻き声が漏れた。

「な…、きついけど…、ほんとに大丈夫なのかこれ」
「すっごい…、拓海のチンコ…、前にやった奴よりぜんぜんでかい…」
「あんまデカイデカイ言うな」

 恥ずかしいだろ。吉原は閉じていた目をあけ、

「どうして? かっこいいよ、拓海」

 なんて微笑むもんだから、思わず暴発しそうになった。照れ隠しで顔を顰めながら「動くぞ」低く言って吉原の腰を抱え寄せ、突きあげた。

「ウアアァ…ッ!!」

 吉原が声をあげてのけぞる。体も顔も声も男のもの。なのにどうして俺はこんなに興奮してるんだろう。
 休みなく腰を振った。吉原は体をくねらせながらよがり声をあげた。

「ンッ…アッ…アァ…たく、みぃ…、きもち、いい…っ!拓海のデカマラ…俺のなか…全部…っ…すごいよ…!」

 苦しそうに眉を寄せ、引きつった声で快感を口にする。その口にキスしたかった。いまはむしょうに吉原が愛しく思えた。肌を合わせたせいだろうか。吉原の言う通り、価値観がかわりそうだ。
 吉原とは同期入社。厳しい鬼のような先輩たちにしごかれて、残った同期は俺と吉原だけだった。自然と仲良くなった。仕事以外の話もするようになり、プライベートでも会うようになった。気がつけばいつもこいつがそばにいた。

「ハァッ…いいっ…気持ちいいっ…拓海のチンポ気持ちいい…!」
「畜生!俺も気持ちいいぞ、吉原!」
「ア、ア、アッ…拓海…拓海ぃ…俺…もう…あっ、んっ…イク…イクっ…!」

俺に揺さぶられながら吉原が呻いた。勢いよく飛び出た精液。その瞬間、俺のちんぽがギュッと締め付けられた。

「ぅわ……、ちょ…っ!」

 もう少し楽しみたかったのに、俺までイッてしまった。俺はイク直前のギリギリ感を楽しみながら強弱つけてちんぽを擦るのが好きなのに強制フィニッシュ。

「おい、吉原」

 顔を覗きこむ。吉村はけだるい様子でうっすら目を開いた。目が合うと、満足げに笑いやがる。

「このまま2回目だ」

 吉原は首をかしげた。が、俺がズンと腰を進めると、目を開いて息を飲んだ。

「た、拓海?」
「誰が1回出して終わりなんて言った。今夜の俺は最低三回はイケるぞ」

 吉原はあっけに取られて目を丸くしたが、次の瞬間声を立てて笑い出した。ひとしきり笑ったあと、

「やっぱり拓海ってかっこいい。好きになっちゃいそう」
『俺も』

 その言葉は飲みこんで、かわりに吉原にキスした。


閃光戦士フラッシュレッド!

2014.03.09.Sun.

FC2小説に「閃光戦士フラッシュレッド!」(全4ページ)公開してみました。
エロ控えめ(当社比)。ページ飛んでしまいますが、よければご覧ください。
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大迷惑@一角獣(2-2)

2014.03.01.Sat.
<前話はこちら>

 俺が部屋着に着替えている間、英一は強張った表情で正坐して待ったいた。英一は、借りてきたネコのようにおとなしかった。最初に俺に声をかけたきたときの大胆さはいったいなんだったのか。

「なんか飲むか?」

 無言で首を振る。かなり緊張している。疑念が浮かんだ。

「こういうの、初めて?」
「あ、ハハ…、はい…、知り合ってすぐ部屋に来たことは、ない、です」
「俺も誰彼構わず部屋に呼んだりしてないからな」

 言い訳する俺に、英一はかすかに笑った。沈黙。お互い相手の出方を待っていた。心のうちを探っていた。間が持たない。

「どうしよっか…」
「どうしましょうかね…」

 顔を見合わせ苦笑しあう。床に手をついて、体を乗り出した。顔を近付けると、英一も体を前に倒してきた。ゆっくりと、ぎこちない口付けを交わす。

 英一の乾いた唇が、しだいに湿ってく。生々しい他人の肌の感触。息遣い。温もり。鼓動が高鳴る。体温があがっていく。

 英一の口が遠慮がちに開いた。そこへそっと舌を差し込んだ。控えめに英一が舌を絡めてくる。

 口をはなした。間近で見つめあう。熱に浮かされたような英一の顔。上気した頬。濡れた唇。

「お、俺、男同士ってどうやんのか知らないから教えてほしいんだけど」

 恥ずかしいが正直に言った。英一が首に抱きついてきた。ふわりと体臭が鼻をくすぐる。不快じゃない。

「ムリ、しなくていいですよ。俺もそんなに経験ないんで。き、今日は、手だけって、どうですかね」

 ほっとした気持ちで頷いた。

 またキスした。今度は最初から深く。英一が躊躇いがちに俺の股間へ手を伸ばしてきた。ぎょっとなったが、いつの間にかそこは固くなっていた。気付かされ、顔が熱くなった。

 英一は俺の顔を見つめながら手を動かした。じっと凝視されながら扱かれる羞恥。たまらなくて目を閉じると、目蓋に英一の唇がおりてきた。ついばむようなキスにますます恥ずかしさが募る。


「ん…英一、くん…」
「呼び捨てにしてください…、どうしました?」
「その……、あの…、俺も、触ったほうが…?」
「じゃあ、俺のもお願いします」

 クスリと笑った英一は膝で立つとズボンをおろし、自分でちんぽを引っ張り出した。勢い良く飛び出したものは、すでにギンギンに勃起していた。それを見て思わず息を飲む俺。触れるだろうか…、扱いてやれるだろうか…、そう躊躇する俺の手を掴み、英一は自分の股間へ導いた。手に、肉の弾力。縋るように英一を見上げていた。

「不安そうな顔ですね。ムリならいいですよ」
「…いや、やる」

 英一だけにさせられない。決意して握った英一の性器。太く固い手ごたえ。熱い。

 英一は俺の肩に腕を絡ませ、膝で立ったまま俺を見下ろしていた。扇情的な表情。手を動かすと、息遣いが乱れた。しばらくして、先から汁が滲み出した。

「我慢汁出てきたぞ」
「ンッ…ハッ…アァ…、気持ちいいです…もっと…こすって…」
「こう?」

 手を激しく動かしながら上目遣いに英一を見る。英一は俺の首にしがみつき、大きく何度も頷いた。

「ハァ…アァ…アンッ…」

 耳元で荒く囁かれる喘ぎ声。もっと聞き出したくて、あいてる手で英一の乳首をつまんだ。

「アンッ!! や、だ…田中さんっ…、そんな…しないで、ください…!」
「ここ、気持ちいいんだ? 体、ビクンビクンしちゃってるけど」
「ウ、アァァッ、ヤッ…アァンッ…だめっ…!」

 ダメと言いながら、英一は腰をゆらゆら揺らしていた。ちんぽの先からは滔々と汁が溢れてくる。扱く俺の手にそれが絡みつき、ちんぽも先走りでヌルヌルに濡れた。すべりがよくなり、俺の手付きが早くなる。英一の腕に力がこもる。

「もうっ…やだっ…イく…、イッても、いいですか…ぁ…っ!」

 俺の返事を待たずに英一は達した。若さ溢れる熱い精液が、俺の胸にビシャッと当たった。英一をイカせたことに、俺は妙な達成感を感じていた。すっかり濡れた表情の英一が俺の顔を覗きこみ、キスしてくる。さっきより積極的に舌を絡ませたあと、英一はしゃがみこみ、俺の股間に顔を埋めた。

「さっきより大きくなってますね」

 ちんぽが英一の口の中におさめられた。生暖かい口腔内。興奮している英一は、わざと大きな音を立てながらちんぽをしゃぶった。

「ん……、うまい、な」

 頭を撫でてやると、英一は目をあげ、嬉しそうに微笑んだ。ちんぽをいったん口から抜き、俺に見せつけるように突き出した舌で下から上へと舐めあげる。尿道から出てくる我慢汁を舌の先でうまそうに舐め、俺の目を見ながら先端を啜った。根元までさがると、玉袋をほおばり、口の中で転がす。そんなこと、俺の嫁はしたことないぞ。

「英一…もう、いい…ちんぽしゃぶれ…イクぞ」

 自己処理ばかりだったせいで、早くイッてしまいそうだった。英一はちんぽを咥え、大きく上下に動いた。吸われながら扱かれ、俺の我慢も限界だった。四肢を突っ張らせながら、英一の口に射精した。英一は一滴も零さず飲み干した。まだ物足りないと言わんばかりに怒張したままの俺のペニス。英一は唇を舐めながら、ちんぽ越しに俺を見上げて笑った。

「まだイケそうですね」
「なんか…ハマッたかも…」
「俺のせいですか?」
「責任取れよ」
「どうやって?」
「飽きるまで抱かせろ」
「奥さんに知られちゃっても知りませんよ?」

 俺の左手薬指に光る指輪を見て英一が言う。俺は英一を押し倒し、肛門にギンギンに勃起したちんぽをブチ込んだ。英一の背がしなる。

「はぁんっ!! やっ…すごいっ…あっ、あぁっ、熱くて…太い…た、なかさんの…ちんぽ、すごい…!」
「おまえのケツマンもすごいぞ…っ、俺のちんこにキュンキュンにしがみついてくる。誰の穴より締り具合が最高だ!」
「ほん、と…? うれ、しっ…あっ…はぁんっ…ちんぽが…奥まで…僕、で…ちゃうっ…田中さんのちんぽも最高…っ、あっ、奥さんに、嫉妬しちゃう…!」
「これから俺のちんこはお前専用だ。毎日このケツマンに種付けしてやるから安心しろよ。あと3年、こっちで単身赴任だ。嫁にはバレない」

 腰を掴んで突き上げる。無我夢中で腰を振った。

「あぁぁぁっ、やっ、だめっ、激しっ…出ちゃう…からっ…田中さん…いっしょに…イッて…お願い…僕とっ…いっしょ…にっ!」
「イクぞ、英一、イクぞ…!」

 二人一緒に射精した。

 3年2ヶ月の過酷な一人旅? とんでもない、嫁に気兼ねせずに遊び倒せる夢のような時間。あと3年しかない。急に時間がもったいなく感じた。




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