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更新履歴・お知らせ

2017/11/20
雨の日の再会1、更新

2017/11/19
ピンクの唇、完結

2017/11/2
赤い爪、完結

2017/10/28
スカートめくり、完結

2017/10/23
続続続・ひとでなし2、完結

2017/10/22
続続続・ひとでなし1、更新

2017/10/21
続続・ひとでなし2、完結

2017/10/20
続続・ひとでなし1、更新

2017/10/19
続・ひとでなし2、完結

2017/10/18
続・ひとでなし1、更新

2017/09/08
ひとでなし2、完結

2017/09/07
ひとでなし1、更新

2017/09/02
ほんとにあったら怖い話2完結

2017/09/01
ほんとにあったら怖い話1更新

2017/07/28
コンビ愛更新、完結

2017/07/06
第二ボタン2更新、完結

2017/07/05
第二ボタン1更新

2017/05/25
ちょろくない2更新、完結

2017/05/24
ちょろくない1更新

2017/05/16
やっぱちょろい2更新、完結

2017/05/15
やっぱちょろい1更新

2017/02/11
メリクリあけおめ2更新、完結

2017/02/10
メリクリあけおめ1更新

2016/11/14
義父の訪問更新、完結

2016/10/27
覗き2更新、完結

2016/10/26
覗き1更新

2016/10/22
終わらない夜2更新、完結

2016/10/21
終わらない夜1更新

2016/10/16
凹の懊悩2更新、完結

2016/10/15
凹の懊悩1更新

2016/09/28
可愛さも憎さも百倍2更新、完結

2016/09/27
可愛さも憎さも百倍1更新

2016/09/22
利害の一致2更新、完結

2016/09/21
利害の一致1更新

2016/09/16
楽しい記憶喪失!3更新、完結

2016/09/15
楽しい記憶喪失!2更新

2016/09/14
楽しい記憶喪失!1更新

2016/09/13
楽しい同棲!2更新、完結

2016/09/12
楽しい同棲!1更新

2016/09/11
Phantom15更新、完結

2016/09/10
Phantom14更新

2016/09/09
Phantom13更新

2016/09/08
Phantom12更新

2016/09/07
Phantom11更新

2016/09/06
Phantom10更新

2016/09/05
Phantom9更新

2016/09/04
Phantom8更新

2016/09/03
Phantom7更新

2016/09/02
Phantom6更新

2016/09/01
Phantom5更新

2016/08/31
Phantom4更新
リンク一件追加

2016/08/30
Phantom3更新

2016/08/29
Phantom2更新

2016/08/28
Phantom1更新

2016/08/04
嘘7更新、完結

2016/08/03
嘘6更新

2016/08/02
嘘5更新

2016/08/01
嘘4更新

2016/07/31
嘘3更新

2016/07/30
嘘2更新

2016/07/29
嘘1更新

2016/07/18
Love Scars3更新、完結

2016/07/17
Love Scars2更新

2016/07/16
Love Scars1更新

2016/07/13
行きつく先は5更新、完結

2016/07/12
行きつく先は4更新

2016/07/11
行きつく先は3更新

2016/07/10
行きつく先は2更新

2016/07/09
行きつく先は1更新

2016/07/04
電話が鳴る7更新、完結

2016/07/03
電話が鳴る6更新

2016/07/02
電話が鳴る5更新

2016/07/01
電話が鳴る4更新

2016/06/30
電話が鳴る3更新

2016/06/29
電話が鳴る2更新

2016/06/28
電話が鳴る1更新

2016/06/16
今日の相手も2更新、完結

2016/06/15
今日の相手も1更新

2016/06/08
今日の相手は2更新、完結

2016/06/07
今日の相手は1更新

2016/05/25
いおや2更新、完結

2016/05/24
いおや1更新

2016/05/14
奇跡2更新、完結

2016/05/13
奇跡1更新

2016/04/28
ターゲット2更新、完結

2016/04/27
ターゲット1更新

2016/03/02
視線の先2更新、完結

2016/03/01
視線の先1更新

2016/02/23
性癖の道連れ2更新、完結

2016/02/22
性癖の道連れ1更新

2016/02/15
DL販売お知らせ

2016/01/20
尾行2更新、完結

2016/01/19
尾行1更新

2015/12/07
遺作2更新、完結

2015/12/06
遺作1更新

2015/12/02
昼夜2更新、完結

2015/12/01
昼夜1更新

2015/11/26
大小2更新、完結

2015/11/25
大小1更新

2015/11/15
彼はセールスマン2更新、完結

2015/11/14
彼はセールスマン1更新

2015/10/22
2度あることは2更新、完結

2015/10/21
2度あることは1更新

2015/09/18
死神さんいらっしゃい2更新、完結

2015/09/17
死神さんいらっしゃい1更新

2015/09/08
Congratulations2更新、完結

2015/09/07
Congratulations1更新

2015/09/01
待田くんに春の気配3更新、完結

2015/08/31
待田くんに春の気配2更新

2015/08/30
待田くんに春の気配1更新

2015/08/11
亀の恩返し2更新、完結

2015/08/11
亀の恩返し1更新

2015/08/07
Aからのメール2更新、完結

2015/08/06
Aからのメール1更新

2015/07/06
5年後2更新、完結

2015/07/05
5年後1更新

2015/07/04
待っててね2更新、完結

2015/07/03
待っててね1更新

2015/05/11
その後3更新、完結

2015/05/10
その後2更新

2015/05/09
リクエスト小説
その後1更新

2015/05/05
待田くんに春はこない2更新、完結

2015/05/04
待田くんに春はこない1更新

2015/04/30
楽しいシーソーゲーム!2
更新、完結

2015/04/29
楽しいシーソーゲーム!1更新

2015/04/21
楽しい親子喧嘩!1
楽しい親子喧嘩!2更新、完結

2015/04/16
楽しい放課後!2更新、完結

2015/04/15
楽しい放課後!1更新

2015/04/06
楽しい合コン!2更新、完結

2015/04/05
楽しい合コン!1更新

2015/04/01
楽しいお見舞い!2更新、完結

2015/03/30
楽しいお見舞い!1更新

2015/03/24
楽しい旧校舎!2更新、完結

2015/03/23
楽しい旧校舎!1更新

2015/03/16
楽しい入院生活!2更新、完結

2015/03/15
楽しい入院生活!1更新

2015/03/05
楽しい遊園地!2更新、完結

2015/03/04
楽しい遊園地!1更新

2015/02/27
楽しいロッカールーム!2更新、完結

2015/02/26
楽しいロッカールーム!1更新

2015/02/16
楽しいOB会!2更新、完結

2015/02/15
楽しいOB会!1更新

2015/02/14
一周年!!
いつもありがとうございます!
君は日向の匂い更新、完結
シンデレラアイドルのSSです

2015/02/13
保健室の先生2更新、完結

2015/02/12
保健室の先生1更新

2015/02/11
teeth2更新、完結

2015/02/10
teeth1更新

2015/02/09
楽しい初カノ!2更新、完結

2015/02/08
楽しい初カノ!1更新

2015/01/31
楽しい勉強会!2更新、完結

2015/01/30
楽しい勉強会!1更新

2015/01/23
楽しいお泊り!2更新、完結

2015/01/22
リクエスト小説
楽しいお泊り!1更新

2015/01/08
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します!
リクエスト小説
両想い1、2更新、完結

2014/12/12
楽しい合宿!2更新、完結

2014/12/11
楽しい合宿!1更新

2014/12/01
アガルタ2更新、完結

2014/11/30
リクエスト小説
アガルタ1更新

2014/11/23
朝のお楽しみ2更新、完結

2014/11/22
リクエスト小説
朝のお楽しみ1更新

2014/11/14
即位式2更新、完結

2014/11/13
即位式1更新

2014/11/04
裏ドSくん3更新、完結

2014/11/03
裏ドSくん2更新

2014/11/02
裏ドSくん1更新

2014/11/01
ひみつのドSくん2更新、完結

2014/10/31
ひみつのドSくん1更新

2014/10/30
伴侶1、2更新、完結

2014/10/27
支配人3更新、完結

2014/10/26
支配人2更新

2014/10/25
支配人1更新

2014/10/24
隣人3更新、完結

2014/10/23
隣人2更新

2014/10/22
隣人1更新

2014/10/15
元上司2更新、完結

2014/10/14
リクエスト小説
元上司 1更新

2014/10/10
ニコニコドッグⅡ 2更新、完結

2014/10/09
リクエスト小説
ニコニコドッグⅡ 1更新

2014/10/04
茶番2更新、完結

2014/10/03
リクエスト小説
茶番1更新

2014/09/12
「ちょろい 2」更新、完結

2014/09/11
「ちょろい 1」更新

2014/09/08
「新雪の君」更新、完結

2014/09/06
コメントお返事させて頂きました

2014/09/05
「すばらしい日々3」更新、完結

2014/09/04
「すばらしい日々2」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/03
リクエスト小説
「すばらしい日々1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/01
「好きと言って4」更新、完結

2014/08/31
「好きと言って3」更新

2014/08/30
「好きと言って2」更新

2014/08/29
リクエスト小説
「好きと言って1」更新

2014/08/24
「純粋に近付いた何か2」更新、完結

2014/08/23
リクエスト小説
「純粋に近付いた何か 1」更新

2014/08/15
コメントお返事させて頂きました

2014/08/14
再会2更新、完結
コメレスさせて頂きました

2014/08/13
リクエスト小説「再会1」更新
「ノビ」の続編です

2014/07/26
コメントお返事させて頂きました

2014/07/25
息子さんを僕にください2更新完結

2014/07/24
リクエスト小説「息子さんを僕にください1」更新
娘さんを僕に下さいとは無関係ですw

2014/07/22
コメントお返事させて頂きました

2014/07/20
久しく為さば須らく2更新、完結
コメントお返事させて頂きました

2014/07/19
リクエスト小説「久しく為さば須らく1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/07/18
コメントお返事させて頂きました

2014/07/16
コメントお返事させて頂きました

2014/07/15
コメントお返事させて頂きました

2014/07/14
コメントお返事させて頂きました

2014/07/13
リクエスト小説「嫉妬せいでか2」更新、完結
コメお返事させて頂きました

リクエスト小説「嫉妬せいでか1」更新

2014/07/11
拍手お返事させて頂きました
お知らせ一件

2014/07/10
コメント、拍手お返事させて頂きました

2014/07/09
拍手お返事させて頂きました

2014/07/08
コメント、拍手お返事させて頂きました
耽溺 2更新、完結

2014/07/07
拍手お返事させて頂きました
リクエスト小説「耽溺 1」更新

2014/07/06
拍手お返事させて頂きました

2014/07/05
拍手お返事させて頂きました

2014/07/04
コメント、拍手、お返事させて頂きました

2014/07/03
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後 2更新、完結

2014/07/02
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後1更新しました

2014/07/01
コメントお返事させて頂きました
シンデレラアイドル2更新、完結

2014/06/30
拍手お返事させて頂きました
シンデレラアイドル1更新しました

2014/06/29
リクエスト募集してます

2014/06/27
拍手お返事させて頂きました

2014/06/24
目は口ほどに 更新、完結

2014/06/17
茶々丸更新、完結
獣姦っぽい

2014/06/11
連鎖 2更新、完結

2014/06/10
連鎖 1更新

2014/06/07
拍手お返事させて頂きました

2014/06/06
拍手お返事させて頂きました

2014/06/05
拍手お返事させて頂きました

2014/06/04
元旦那さん 2更新、完結

2014/06/03
元旦那さん 1更新
旦那さんの続きです

2014/05/29
昨日の記事の続きで拍手お返事させてもらっています

2014/05/28
旦那さん 2更新、完結

2014/05/27
旦那さん 1更新

2014/05/22
夢の時間2更新、完結

2014/05/21
アンケート1位小説「親子」
夢の時間1更新

2014/05/16
この物語はフィクションです更新、完結

2014/05/14
アンケート1位小説「教師と生徒」で先生受け。
信じて下さい更新。完結

2014/05/11
純粋とは程遠いなにか2更新。完結
ダウンロード販売のお知らせ

2014/05/09
純粋とは程遠い何か1更新

2014/05/01
長男としての責務2更新。完結

2014/04/30
長男としての責務1更新

2014/04/27
セフレ更新。完結

2014/04/21
嘘が真になる2更新。完結

2014/04/20
嘘が真になる1更新。
アンケート終了しました
投票してくださった皆さんありがとうございました!

2014/04/15
親切が仇になる2更新。完結

2014/04/14
親切が仇になる1更新

2014/04/11
家庭教師更新。完結

2014/04/09
惚れ薬2更新。完結

2014/04/08
惚れ薬1更新

2014/04/05
ニコニコドッグ更新。完結

2014/04/03
健やかなるときも病めるときも更新。完結
アンケート設置1ヶ月記念更新
回答ありがとうございます!

2014/04/02
お隣さん2更新。完結

2014/04/01
お隣さん1更新

2014/03/28
B3-17 はるか更新。完結

2014/03/27
会話の語尾は常にハートマーク更新。完結

2014/03/24
僕の居場所更新。完結

2014/03/21
兄弟愛(3/3)更新。完結

ストックを全て出し切ってしまいましたので毎日更新は今日で終わりになります。
これからは書き終わり次第更新していきますので、引き続きよろしくお願い致します。

2014/03/20
兄弟愛(2/3)更新。

2014/03/19
兄弟愛(1/3)更新。

2014/03/18
7歳の高校生更新。完結

2014/03/17
7歳の高校生更新

2014/03/16
裏の顔更新。完結
アンケート2位「教師と生徒」
少し違う感じになりました。

2014/03/15
残業も悪くない更新。完結
アンケート結果を反映させてみました。
アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。引き続きお願い致します

2014/03/14
片思い更新。完結

2014/03/13
クラスの地味男更新。完結

2014/03/12
吉原と拓海更新。完結

2014/03/11
罠更新。完結

2014/03/10
同級生更新。完結

2014/03/09
目覚め更新。完結
FC2小説にて、
閃光戦士フラシュレッド!公開。完結。

2014/03/08
やってられない更新。完結

2014/03/07
地下の城ピュラタ更新。完結

2014/03/06
地下の城ピュラタ更新。

2014/03/05
部室にて更新。完結

2014/03/04
すべからく長生きせよ更新。完結

2014/03/03
秘め事更新。完結
アンケート設置。ご協力お願いします

2014/03/02
映画館にて更新。完結

2014/03/01
大迷惑@一角獣更新。完結

2014/02/28
大迷惑@一角獣更新。

2014/02/27
僕はセールスマン更新。完結

2014/02/26
俺のセールスマン更新。完結

2014/02/25
夏の夜更新。完結

2014/02/24
妄想更新。完結

2014/02/23
先生 その2更新。完結

2014/02/22
洞窟更新。完結

2014/02/21
洞窟更新。

2014/02/20
先生 その1(1-2)更新。
先生 その1(2-2)更新。完結

2014/02/19
娘さんを僕にください更新。完結

2014/02/18
ノビ更新。完結

2014/02/17
ノビ更新。

2014/02/16
1万3千円更新。完結

2014/02/15
1万3千円更新。

2014/02/14
ファンレター更新。完結

2014/02/14
ブログ始動。
「ファンレター」公開。

よろしくお願いします。

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DiGiket.comさん

薔薇色の日々
  (「裏の顔」改訂版)

不埒な短編集
 短編3つ

不埒な短編集第二
 短編3つ

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元上司(2/2)

<前話はこちら>

 言われるまま、桜庭さんを部屋の前まで連れて行った。カードキーで開錠し、中のベッドまで運ぶ。

「すまないな、小泉」
「いえ。今日は僕のためにありがとうございました」
「帰るのか?」
「もう、遅いですし」
「まだ八時にもなってないじゃないか」

 今ならまだ急いで帰れば基樹くんの帰宅時間に間に合う。夕飯は無理でも、帰りは出迎えてあげたい。

「小泉」

 ベッドの上で桜庭さんが手招きする。

「なんでしょう」

 近寄ると腰に両手が回された。ぐるりと引き寄せられ、僕がベッドの上に寝転がされていた。

「さ、桜庭さん?」
「ずっと好きだったんだ、小泉」
「えっ…」

 桜庭さんの顔がおりてきて、僕の口を塞いだ。ぴたりと唇同士がひっついている。突然のことで頭が真っ白になった。我に返って、桜庭さんを押し戻した。

「お前が結婚すると知って一度は諦めたんだ。離婚したと連絡をしてきたのはお前のほうだぞ。部屋にまでついてきたのもお前だ。責任取ってくれよ」
「ちょっ、さ、桜庭さん…!」

 再び顔が近づいてきた。顔を背けると首筋に唇が押し付けられた。熱い息を吹きかけられながら、ぬめる舌が舐めあげる。

「や、やめ……!」
「好きだ、小泉、俺のものになってくれ」

 股間を鷲掴まれて全身総毛だった。

「い、やっ…やめて、下さい…っ!」
「もう、我慢の限界なんだ」

 痩せたとは言え、桜庭さんの体は僕より大きく、力も強かった。押さえつけられた腕の下で必死にもがいて抵抗した。無言の桜庭さんにワイシャツを引きちぎられた。遠くではじけ飛んだボタンが落下した小さな音が聞こえた。

「すまん、小泉」

 そう言いながら桜庭さんは手を止めない。ベルトを外し、スラックスの中に手を入れて来る。

「あっ、そっ…、桜庭さん、お願いです、やめて下さい!」
「後生だ、一度でいいから」

 膝の裏に腕が通され、まとめて掬われた。そろった足の上に桜庭さんがのしかかって僕の動きを封じる。僕の体がベッドに深く沈む。飲めない酒を飲んだあと、頭も振って抵抗したため気持ちが悪くなって目が回りだした。

「お前だって仕事が欲しいんだろう?」

 下着をずらされた。

「やめて下さいっ、桜庭さん!」

 僕の声はほとんど悲鳴だった。

「仕事が欲しくないのか?」
「こんなことをしなくちゃいけないなら結構です」
「ずっと女に食わせてもらってきた男をどこの企業が雇うと思う? このチャンスを逃したらあとがないぞ。高校生と一緒にコンビニでバイトでもするか?」
「それで、構いません」
「意地をはるな、小泉。お前は昔からそうだ。いざとなると意固地になる頑固者だ」

 桜庭さんの指が、僕の後ろを探り当てた。軽く爪をひっかけながら中に入れて来る。

「い…いや…嫌だっ…やめて、抜いて下さいっ…桜庭さん、お願いですから…!」
「ここまできて、やめるわけないだろう」

 桜庭さんは指を深く埋めてきた。僕はこの感覚を知っている。この異物感を和らげる方法も知っている。でもそれは相手が基樹くんだから自然とできることだ。基樹くんだから僕の体も彼を求めて開かれるのだ。
 桜庭さんだと、ただ怖くて気持ち悪くて仕方がない。

「嫌です、桜庭さ、ん…っ、もう、やめて下さい…っ、仕事も結構ですから…っ。なかったことにして、忘れますから…!」
「忘れさせてたまるか」

 中でグリと指を回されて、ある場所が刺激された。僕の体が勝手に反応を見せる。

「んっ、きつくなったな。ここがいいのか?」

 桜庭さんは同じ場所をグリグリ押してきた。そこは基樹くんが意地悪をして僕を責めたてる場所だ。僕から理性を奪って淫らにさせ、最後は泣きながら基樹くんを求める場所。

「いっ、やぁっ…、やめて…あっ、やめて下さい、嫌だ…っ、やっ、桜庭さ…んっ!」
「おい、どうした? 急に声がかわったぞ」

 桜庭さんがにやついて言う。その間もずっと指を動かし続ける。桜庭さんに押さえつけられたまま、僕の体はビクビク震えた。

「も、う…そこは、やめて下さ、いっ! んっ、いや…あっ…いや、やめて…!」
「嫌だやめろと言うわりに、中は喜んでいるみたいだぞ、小泉。もしかしてお前、ここを使うのは初めてじゃないな?」
「はぁっ…ん…やめて…っ、もう動かさない、で…っ」

 急に呼吸が楽になった。桜庭さんが僕の上から退いて、足からズボンと下着を抜き取ると膝を左右に割った。

「あっ…!」

 慌てて前を隠したが、すぐ桜庭さんの強引な手によって晒された。そこを見た桜庭さんはごくりを咽喉を鳴らした。

「後ろだけで感じるとはずいぶん慣れてるじゃないか」
「ち、ちが…んっ」

 僕の足の間で体を倒して桜庭さんがキスをしてくる。不意をつかれて舌を入れられた。分厚い舌が口腔内を舐めまわす間、桜庭さんは僕の胸を撫でさすり、乳首を抓った。

「んんっ!」
「こっちもか」

 と舌なめずりすると、桜庭さんは胸に吸い付いた。強く吸われると細い針で刺されたように痛んだ。歯で挟まれて小刻みに噛まれると涙が滲んだ。

「い、や…あぁ…やめ…」
「もう観念しろ、小泉」

 指を抜くと桜庭さんは自分の前をくつろげて、中から取り出したものを僕の後ろへ宛がった。

「桜庭さん…っ! そ、それだけは、駄目です、いけません…!」
「誰に操を立ててそんなこと言っているんだ? 離婚理由はお前の浮気が原因か?」
「やめて…やめて下さい、桜庭さん…あ、あっ…あぁっ…!」

 熱い塊が僕の奥をこじ開けた。目尻から涙が零れ落ちる。

「あぁ…くそ…、他の誰かに先を越されちまうなんて…こんなことなら、もっと早くにお前を抱いておけば良かった」
「なんて…なんてことを…桜庭さん、あなたを軽蔑します…っ」
「なんとでも言ってくれ。だがその前に、自分の姿をよく見た方がいいんじゃないのか?」

 ペニスを掴まれた。僕はまだ勃起させていた。それをしごかれた。

「あっ、や…やめて、桜庭さんっ…、これ以上はもう…!」
「男同士だ、一回出さなきゃ収まらないこともわかってるだろう? お互いに」

 桜庭さんは腰を振った。中で桜庭さんのペニスが擦られる。基樹くんにしか許していない場所が、別の男によって犯されている。申し訳なくてまた涙が溢れてきた。

「泣くほど俺が嫌か」
「あっ、んっ…や…いや、です…っ!」
「本当に嫌なら立たせないと思うんだがな」
「いや…違うっ…言わな…でっ…んっ、あ、あぁっ」

 腰つきが激しくなった。卑猥な音を立てながら、桜庭さんが僕の奥に叩きこんでくる。
 基樹くんと出逢い、僕は別人に生まれ変わった。基樹くんに毎日のように求められた。それが嬉しくて年甲斐にもなく頑張った結果、僕の体まで変わってしまった。
 はしたない言い方をすれば、「仕込まれて」しまったのだ。体のあちこちで感じるように。

「はぁっ、あっ、あんっ…あぁっ…やめて…桜庭さ…あっ、いや、いやだぁ…ん!」
「体と心は別物みたいだな。肌が赤く染まって…すごく色っぽいぞ、小泉。俺のものになれ」
「やっ…いや、あっ、僕は…僕の体は…っ」
「お前の体は?」
「も、基樹くんの、もの、なんです…っ」
「もとき? それがお前の恋人か?」
「そ、う…んっ、はぁっ…はっ、あっ…僕が、好きなのは、基樹くん、だけ…!」
「だから俺のものにはならないって? 関係ないね」

 僕の腕をつかむと、桜庭さんは一層激しく腰を振った。

「ひっ、いっ…あっ、やめ、桜庭さんっ! やめて…っ、あっ、あぁんっ!」
「必ずお前を奪い取ってやる」
「だ、だめっ…あっ、あん! やっ…いやぁっ…基樹くん、、基樹くん…っ!」

 助けを呼ぶように基樹くんの名を口走りながら僕は果てた。

 ※ ※ ※

 部屋を出てすぐ携帯を見た。着信が一件。メールが一件届いていた。どちらも基樹くんからだった。

『いま仕事終わったとこ。悠さんはまだ会社の人と会ってるの?悠さんのご飯も何か買って帰ろうか?』

 メールを見ていたらまた涙が溢れてきた。僕は基樹くんを裏切った。基樹くん以外の男に体を許してしまった。それがたとえ合意でないものだったとしても、裏切った事実はかわらない。桜庭さんの言う通り、連絡を取ったのは僕からだし、ホテルの部屋までついて行ったのも僕だ。
 何より。
 無理矢理だったというのに、後ろを弄られ反応した自分の浅ましさが嫌だった。奥を突かれながら射精した自分に愕然となった。
 基樹くんと知り合う前までは男同士でなんて考えたこともなかったのに、これでは基樹くんでなくとも、誰でもいいということになってしまう。

 僕を思いやる文面を見ていたら、申し訳ないという気持ちで胸が痛くなった。
 こんな僕は基樹くんに相応しくない。
 基樹くんにはもっと若くてしっかりした子が相応しい。誰にでも体を開いてしまう僕のような汚れたおじさんじゃなく。

 そうだ。僕は基樹くんのそばにいてはいけないんだ。
 基樹くんはまだ若い。将来性のある若者だ。ご両親は早くの結婚を望んでいる。孫の顔を見たいのだろう。僕が相手ではそれは未来永劫叶わない。

 あぁ、僕はなんて愚かになってしまったんだろう。
 若い子に口説かれてすぐ本気になって。のぼせあがって彼の将来の邪魔をするなんて年長者のすることじゃない。
 今すぐ彼の前から消えなくては。

 財布を開いてカードを確認する。貯金は二百万ほどあったはずだ。これで部屋を借りて、早く仕事を見つけなければ。
 桜庭さんには頼れない。最後は殴って部屋を出てきたし、何よりもう顔も見たくない。
 全部、自分一人でなんとかしないといけない。

 基樹くんと別れて一人になる自分を想像すると泣きそうになった。基樹くんが別の誰かと一緒になるのを想像すると胸が張り裂けそうになった。
 それでも僕は行かなきゃいけない。

 メールを受信して携帯が鳴った。見ると基樹くんからで『家についた。悠さんはいまどこ?もう少しかかりそう?』という内容だった。マンションの部屋に基樹くんがいる。基樹くんが待っている。
 震える指で消去ボタンを押した。アドレスからも基樹くんの連絡先を消した。

 ホテルを出るとすっかり夜で辺りは真っ暗になっていた。僕は基樹くんの待つマンションとは反対方向へ歩き出した。




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2014-10-15(Wed) 20:21| 元上司| トラックバック(-)| コメント 6

元上司(1/2)

※NTR耐性のない方にはお勧めできない内容です

<前前話「旦那さん」はこちら>
<前話「元旦那さん」はこちら>


 キスしている時に電話が鳴った。彼は無視して続行しようとする。

「立橋くん…」
「基樹って呼んで」
「基樹くん、電話…」
「悠さんを食べるのが先」

 その言葉に顔が熱くなる。

 彼に出会うまでの僕は、マンションの一室でただ家事をこなし、妻の帰りを待っているだけの、淡々とした毎日を送っていた。
 稼ぎ頭の妻からは家政婦のように扱われ、男として不能扱いされてきた。夫として男として、自信もプライドも失っていた僕を彼が攫って行ってくれた。
 基樹くんと一緒に暮らすようになってから、僕は人に必要とされることの大切さを知った。求められることのありがたさを知った。
 いつ帰って来るともわからない妻と違い、基樹くんは帰る前に連絡をくれる。急いで帰って来てくれる。出迎える僕を見ると嬉しそうに笑ってくれる。「ただいま」と僕を抱きしめてキスしてくれる。体だけじゃなく、胸の奥がじんわりと熱くなる。
 二十近く年下の彼に、僕はすっかりのぼせあがっている。

 廊下の壁に押し付けられた。彼の膝が僕の足を割る。

「んっ…だめだよ、電話…」

 手探りで彼の背広のポケットから携帯電話を見つけ出した。顔の近くへ持って行くと、基樹くんは唇を尖らせた。

「今日、一緒にお風呂ね」

 いつもは食事の支度があるので先に一人で入ってもらっている。一緒に入るのは休日限定だ。
 拗ねたように言う彼が可愛くて、僕は頬を緩ませながら頷いた。
 僕に抱き付いたまま彼が電話に出た。

「はい、なに? どうした?」

 ぞんざいな口の利き方をする。

「またそれかよ。もういいって。俺は見合いなんかする気ないって。…兄ちゃんの事情なんか知らないよ。適当に断ればいいだろ。とにかく、俺は見合いしない。もう俺のことは放っておいて。んじゃね、いま忙しいから切るよ」

 耳から離したとき、かすかに女性の声が聞こえた。おそらく基樹くんの母親。

「お母さん?」

 問うと彼は頷いた。

「お見合い、勧められてるの?」
「兄貴の上司から話がまわってきただけだよ」
「お兄さんは結婚してるのかい?」
「大学出てすぐ。だからって俺に押し付けるなって」

 彼の手が僕の服の中に入ってくる。脇腹を撫でられてゾクリとなった。

「断ったらお兄さんの立場が悪くなるんじゃないかな」
「俺に見合いして欲しいの?」

 細められた目で睨まれた。

「僕はただ、お兄さんの…」
「そうやって兄貴のこと思いやれるなら、俺がいまどんな気持ちか考えてよ」

 叱るように言われて僕は口を閉ざした。確かに僕は無神経だった。

「ごめん」
「俺もごめん。悠さんは大人だから。俺ってガキだね」

 ぎゅっと抱きしめられた。僕も彼の背中に手をまわし、肩に頭を乗せた。
 僕は大人だから。
 彼との年齢差は永遠に縮まることはない。彼が僕と同じ四十代になったとき、僕は六十代になっている。初老の僕を彼はかわらず好きと言ってくれるだろうか。
 いやその前に僕に飽きてしまうかもしれない。枯れかかった僕よりも若くて元気な男の子に恋するかもしれない。
 この温もりが僕から離れ、知らない人のものになるなんて。
 想像しただけで切なくなってくる。いつの間にこんなに彼を好きになってしまったのだろう。僕はもう一人じゃ生きていられないほど、彼のことを愛してしまっている。

 ※ ※ ※

 洗濯ものを取り込んでいると携帯電話が鳴った。この番号を知っているのは基樹くんと僕の親と、以前勤めていた会社の上司だけ。
 着信は上司の桜庭さんからだった。

「はい、小泉です」
『やあ、その後どうだ』
「えぇ、探しているんですがなかなか」

 一緒に暮らし始めてすぐ、基樹くんに働きたいと言ってみた。一瞬は何か言いたげに口を動かしたが、彼は快く承諾してくれた。それ以来、時間を見つけては仕事探しをしている。しかし年齢的な問題と、十年ほど主夫で無職だった経歴がネックとなり、どこも門前払いだ。
 そこで、主夫になるために仕事を辞めると言ったとき、僕を引き留めてくれたかつての上司に連絡を取った。恥を忍んで、妻と離婚し、仕事を探していると打ち明けた。
 大変だったなと慰められ、仕事がないか探してみると言ってもらえた。

 期待を押し込め、耳を澄ます。

『正社員としては難しいが、契約でならいけるかもしれない』
「それでも構いません。いえ、今の僕にはありがたい話です」
『詳しい話は会ってしよう。今晩、飲みながらでもどうだ?』

 頭に基樹くんの顔が浮かぶ。夜は一緒にいたい。

「夜は少し…」

 すらりと断れる自分に驚いた。働いていた頃には考えられないことだ。

『じゃあ…今から外回りがあるから、その前に少し会おうか』
「すみません、我が儘を言って」
『お前は今でも俺の部下だ。部下に甘えられるのが上司ってもんだ』

 桜庭さんに礼を言って電話を切った。待ち合わせ場所は会社から少し離れたホテルのラウンジ。たまに仕事で使っていた場所で懐かしくなる。
 スーツに着替え、部屋を出た。

 ※ ※ ※

 ホテルに現れた桜庭さんは、以前より少し痩せて、頭にも白いものが目立つようになっていた。

「久し振りだな」

 笑いながら僕の肩を叩く。その力強さはかわっていない。

「離婚してしょげてるのかと思ったら、案外元気そうじゃないか。むしろ一人になって悠悠自適って感じか?」
「そうですね、強がりじゃなく、離婚して良かったと思っています。それより今日はわざわざありがとうございます」
「堅苦しいのはあとだ。一杯やろう」
「このあと外回りがあるって…」
「少しくらい大丈夫だ」

 桜庭さんに背中を押され、ホテルの上にあるバーへと移動した。まだ開店したばかりで客は僕たちだけだった。

「じゃあお前もまた一人ってわけか」

 グラスを一杯空にして桜庭さんが言った。厳密には僕は一人じゃない。曖昧に笑ってごまかした。

「桜庭さん、ご結婚は…」
「してないよ。相変わらず一人」
「独身貴族ですね」
「五十過ぎると惨めったらしいだけだぞ。ただの行き遅れだ」

 お前も飲めよ、と酒を勧めてくる。仕事をしている時から酒は苦手だった。これも仕事のうちと割り切って少しは慣れたつもりだったが、久し振りにスーツで飲む酒は強くて頭がくらくらした。

「小泉が戻ってきてくれると俺も嬉しいよ」
「そう言って頂けると救われます」

 もちろん真に受けるほど馬鹿じゃない。しかし嘘でもそう言ってくれる人が一人いるのといないのとじゃ違う。感謝してもしきれない。
 グラスをあけた。桜庭さんはおかわりを注文した。
 このあとの仕事のことが気になりつつ、桜庭さんに付き合って酒を飲んだ。そろそろ夕飯の支度をしないといけない時間だったが、帰るとは言いづらい。
 桜庭さんがトイレに行ったすきに、基樹くんにメールをしておいた。

『前の上司と会っているので帰るのが遅くなるかもしれません。悪いけど、今日は外で食べてきて下さい。』

 戻って来た桜庭さんはフラフラと覚束ない足取りだった。支えるために立ち上がった僕も、綿を踏んでいるような感覚がしてふらついた。

「悪い、小泉。少し飲み過ぎたみたいだ。部屋まで連れて行ってくれないか」
「部屋?」
「ここに部屋を取ってあるんだ」
「このあと仕事があるんじゃ…」
「馬鹿、こんなに酔ってて仕事ができるか。頭まで主夫になっちまったのか?」
「そうですよね…」

 確かにその通りだが、外回りの前に会うと言っていたのは桜庭さんのほうだ。というか最初から酔いつぶれるつもりで部屋をおさえておいたのか? もやもやしたが、それ以上に、頭まで主夫になっちまったのかという言葉のほうが気になった。

 男が主夫をしているというと好奇の目で見られることが多かった。中にはあからさまに見下してくるものもいた。桜庭さんにこんな態度を取られるのはショックだった。




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2014-10-14(Tue) 20:22| 元上司| トラックバック(-)| コメント 5

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