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更新履歴・お知らせ

2017/11/20
雨の日の再会1、更新

2017/11/19
ピンクの唇、完結

2017/11/2
赤い爪、完結

2017/10/28
スカートめくり、完結

2017/10/23
続続続・ひとでなし2、完結

2017/10/22
続続続・ひとでなし1、更新

2017/10/21
続続・ひとでなし2、完結

2017/10/20
続続・ひとでなし1、更新

2017/10/19
続・ひとでなし2、完結

2017/10/18
続・ひとでなし1、更新

2017/09/08
ひとでなし2、完結

2017/09/07
ひとでなし1、更新

2017/09/02
ほんとにあったら怖い話2完結

2017/09/01
ほんとにあったら怖い話1更新

2017/07/28
コンビ愛更新、完結

2017/07/06
第二ボタン2更新、完結

2017/07/05
第二ボタン1更新

2017/05/25
ちょろくない2更新、完結

2017/05/24
ちょろくない1更新

2017/05/16
やっぱちょろい2更新、完結

2017/05/15
やっぱちょろい1更新

2017/02/11
メリクリあけおめ2更新、完結

2017/02/10
メリクリあけおめ1更新

2016/11/14
義父の訪問更新、完結

2016/10/27
覗き2更新、完結

2016/10/26
覗き1更新

2016/10/22
終わらない夜2更新、完結

2016/10/21
終わらない夜1更新

2016/10/16
凹の懊悩2更新、完結

2016/10/15
凹の懊悩1更新

2016/09/28
可愛さも憎さも百倍2更新、完結

2016/09/27
可愛さも憎さも百倍1更新

2016/09/22
利害の一致2更新、完結

2016/09/21
利害の一致1更新

2016/09/16
楽しい記憶喪失!3更新、完結

2016/09/15
楽しい記憶喪失!2更新

2016/09/14
楽しい記憶喪失!1更新

2016/09/13
楽しい同棲!2更新、完結

2016/09/12
楽しい同棲!1更新

2016/09/11
Phantom15更新、完結

2016/09/10
Phantom14更新

2016/09/09
Phantom13更新

2016/09/08
Phantom12更新

2016/09/07
Phantom11更新

2016/09/06
Phantom10更新

2016/09/05
Phantom9更新

2016/09/04
Phantom8更新

2016/09/03
Phantom7更新

2016/09/02
Phantom6更新

2016/09/01
Phantom5更新

2016/08/31
Phantom4更新
リンク一件追加

2016/08/30
Phantom3更新

2016/08/29
Phantom2更新

2016/08/28
Phantom1更新

2016/08/04
嘘7更新、完結

2016/08/03
嘘6更新

2016/08/02
嘘5更新

2016/08/01
嘘4更新

2016/07/31
嘘3更新

2016/07/30
嘘2更新

2016/07/29
嘘1更新

2016/07/18
Love Scars3更新、完結

2016/07/17
Love Scars2更新

2016/07/16
Love Scars1更新

2016/07/13
行きつく先は5更新、完結

2016/07/12
行きつく先は4更新

2016/07/11
行きつく先は3更新

2016/07/10
行きつく先は2更新

2016/07/09
行きつく先は1更新

2016/07/04
電話が鳴る7更新、完結

2016/07/03
電話が鳴る6更新

2016/07/02
電話が鳴る5更新

2016/07/01
電話が鳴る4更新

2016/06/30
電話が鳴る3更新

2016/06/29
電話が鳴る2更新

2016/06/28
電話が鳴る1更新

2016/06/16
今日の相手も2更新、完結

2016/06/15
今日の相手も1更新

2016/06/08
今日の相手は2更新、完結

2016/06/07
今日の相手は1更新

2016/05/25
いおや2更新、完結

2016/05/24
いおや1更新

2016/05/14
奇跡2更新、完結

2016/05/13
奇跡1更新

2016/04/28
ターゲット2更新、完結

2016/04/27
ターゲット1更新

2016/03/02
視線の先2更新、完結

2016/03/01
視線の先1更新

2016/02/23
性癖の道連れ2更新、完結

2016/02/22
性癖の道連れ1更新

2016/02/15
DL販売お知らせ

2016/01/20
尾行2更新、完結

2016/01/19
尾行1更新

2015/12/07
遺作2更新、完結

2015/12/06
遺作1更新

2015/12/02
昼夜2更新、完結

2015/12/01
昼夜1更新

2015/11/26
大小2更新、完結

2015/11/25
大小1更新

2015/11/15
彼はセールスマン2更新、完結

2015/11/14
彼はセールスマン1更新

2015/10/22
2度あることは2更新、完結

2015/10/21
2度あることは1更新

2015/09/18
死神さんいらっしゃい2更新、完結

2015/09/17
死神さんいらっしゃい1更新

2015/09/08
Congratulations2更新、完結

2015/09/07
Congratulations1更新

2015/09/01
待田くんに春の気配3更新、完結

2015/08/31
待田くんに春の気配2更新

2015/08/30
待田くんに春の気配1更新

2015/08/11
亀の恩返し2更新、完結

2015/08/11
亀の恩返し1更新

2015/08/07
Aからのメール2更新、完結

2015/08/06
Aからのメール1更新

2015/07/06
5年後2更新、完結

2015/07/05
5年後1更新

2015/07/04
待っててね2更新、完結

2015/07/03
待っててね1更新

2015/05/11
その後3更新、完結

2015/05/10
その後2更新

2015/05/09
リクエスト小説
その後1更新

2015/05/05
待田くんに春はこない2更新、完結

2015/05/04
待田くんに春はこない1更新

2015/04/30
楽しいシーソーゲーム!2
更新、完結

2015/04/29
楽しいシーソーゲーム!1更新

2015/04/21
楽しい親子喧嘩!1
楽しい親子喧嘩!2更新、完結

2015/04/16
楽しい放課後!2更新、完結

2015/04/15
楽しい放課後!1更新

2015/04/06
楽しい合コン!2更新、完結

2015/04/05
楽しい合コン!1更新

2015/04/01
楽しいお見舞い!2更新、完結

2015/03/30
楽しいお見舞い!1更新

2015/03/24
楽しい旧校舎!2更新、完結

2015/03/23
楽しい旧校舎!1更新

2015/03/16
楽しい入院生活!2更新、完結

2015/03/15
楽しい入院生活!1更新

2015/03/05
楽しい遊園地!2更新、完結

2015/03/04
楽しい遊園地!1更新

2015/02/27
楽しいロッカールーム!2更新、完結

2015/02/26
楽しいロッカールーム!1更新

2015/02/16
楽しいOB会!2更新、完結

2015/02/15
楽しいOB会!1更新

2015/02/14
一周年!!
いつもありがとうございます!
君は日向の匂い更新、完結
シンデレラアイドルのSSです

2015/02/13
保健室の先生2更新、完結

2015/02/12
保健室の先生1更新

2015/02/11
teeth2更新、完結

2015/02/10
teeth1更新

2015/02/09
楽しい初カノ!2更新、完結

2015/02/08
楽しい初カノ!1更新

2015/01/31
楽しい勉強会!2更新、完結

2015/01/30
楽しい勉強会!1更新

2015/01/23
楽しいお泊り!2更新、完結

2015/01/22
リクエスト小説
楽しいお泊り!1更新

2015/01/08
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します!
リクエスト小説
両想い1、2更新、完結

2014/12/12
楽しい合宿!2更新、完結

2014/12/11
楽しい合宿!1更新

2014/12/01
アガルタ2更新、完結

2014/11/30
リクエスト小説
アガルタ1更新

2014/11/23
朝のお楽しみ2更新、完結

2014/11/22
リクエスト小説
朝のお楽しみ1更新

2014/11/14
即位式2更新、完結

2014/11/13
即位式1更新

2014/11/04
裏ドSくん3更新、完結

2014/11/03
裏ドSくん2更新

2014/11/02
裏ドSくん1更新

2014/11/01
ひみつのドSくん2更新、完結

2014/10/31
ひみつのドSくん1更新

2014/10/30
伴侶1、2更新、完結

2014/10/27
支配人3更新、完結

2014/10/26
支配人2更新

2014/10/25
支配人1更新

2014/10/24
隣人3更新、完結

2014/10/23
隣人2更新

2014/10/22
隣人1更新

2014/10/15
元上司2更新、完結

2014/10/14
リクエスト小説
元上司 1更新

2014/10/10
ニコニコドッグⅡ 2更新、完結

2014/10/09
リクエスト小説
ニコニコドッグⅡ 1更新

2014/10/04
茶番2更新、完結

2014/10/03
リクエスト小説
茶番1更新

2014/09/12
「ちょろい 2」更新、完結

2014/09/11
「ちょろい 1」更新

2014/09/08
「新雪の君」更新、完結

2014/09/06
コメントお返事させて頂きました

2014/09/05
「すばらしい日々3」更新、完結

2014/09/04
「すばらしい日々2」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/03
リクエスト小説
「すばらしい日々1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/01
「好きと言って4」更新、完結

2014/08/31
「好きと言って3」更新

2014/08/30
「好きと言って2」更新

2014/08/29
リクエスト小説
「好きと言って1」更新

2014/08/24
「純粋に近付いた何か2」更新、完結

2014/08/23
リクエスト小説
「純粋に近付いた何か 1」更新

2014/08/15
コメントお返事させて頂きました

2014/08/14
再会2更新、完結
コメレスさせて頂きました

2014/08/13
リクエスト小説「再会1」更新
「ノビ」の続編です

2014/07/26
コメントお返事させて頂きました

2014/07/25
息子さんを僕にください2更新完結

2014/07/24
リクエスト小説「息子さんを僕にください1」更新
娘さんを僕に下さいとは無関係ですw

2014/07/22
コメントお返事させて頂きました

2014/07/20
久しく為さば須らく2更新、完結
コメントお返事させて頂きました

2014/07/19
リクエスト小説「久しく為さば須らく1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/07/18
コメントお返事させて頂きました

2014/07/16
コメントお返事させて頂きました

2014/07/15
コメントお返事させて頂きました

2014/07/14
コメントお返事させて頂きました

2014/07/13
リクエスト小説「嫉妬せいでか2」更新、完結
コメお返事させて頂きました

リクエスト小説「嫉妬せいでか1」更新

2014/07/11
拍手お返事させて頂きました
お知らせ一件

2014/07/10
コメント、拍手お返事させて頂きました

2014/07/09
拍手お返事させて頂きました

2014/07/08
コメント、拍手お返事させて頂きました
耽溺 2更新、完結

2014/07/07
拍手お返事させて頂きました
リクエスト小説「耽溺 1」更新

2014/07/06
拍手お返事させて頂きました

2014/07/05
拍手お返事させて頂きました

2014/07/04
コメント、拍手、お返事させて頂きました

2014/07/03
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後 2更新、完結

2014/07/02
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後1更新しました

2014/07/01
コメントお返事させて頂きました
シンデレラアイドル2更新、完結

2014/06/30
拍手お返事させて頂きました
シンデレラアイドル1更新しました

2014/06/29
リクエスト募集してます

2014/06/27
拍手お返事させて頂きました

2014/06/24
目は口ほどに 更新、完結

2014/06/17
茶々丸更新、完結
獣姦っぽい

2014/06/11
連鎖 2更新、完結

2014/06/10
連鎖 1更新

2014/06/07
拍手お返事させて頂きました

2014/06/06
拍手お返事させて頂きました

2014/06/05
拍手お返事させて頂きました

2014/06/04
元旦那さん 2更新、完結

2014/06/03
元旦那さん 1更新
旦那さんの続きです

2014/05/29
昨日の記事の続きで拍手お返事させてもらっています

2014/05/28
旦那さん 2更新、完結

2014/05/27
旦那さん 1更新

2014/05/22
夢の時間2更新、完結

2014/05/21
アンケート1位小説「親子」
夢の時間1更新

2014/05/16
この物語はフィクションです更新、完結

2014/05/14
アンケート1位小説「教師と生徒」で先生受け。
信じて下さい更新。完結

2014/05/11
純粋とは程遠いなにか2更新。完結
ダウンロード販売のお知らせ

2014/05/09
純粋とは程遠い何か1更新

2014/05/01
長男としての責務2更新。完結

2014/04/30
長男としての責務1更新

2014/04/27
セフレ更新。完結

2014/04/21
嘘が真になる2更新。完結

2014/04/20
嘘が真になる1更新。
アンケート終了しました
投票してくださった皆さんありがとうございました!

2014/04/15
親切が仇になる2更新。完結

2014/04/14
親切が仇になる1更新

2014/04/11
家庭教師更新。完結

2014/04/09
惚れ薬2更新。完結

2014/04/08
惚れ薬1更新

2014/04/05
ニコニコドッグ更新。完結

2014/04/03
健やかなるときも病めるときも更新。完結
アンケート設置1ヶ月記念更新
回答ありがとうございます!

2014/04/02
お隣さん2更新。完結

2014/04/01
お隣さん1更新

2014/03/28
B3-17 はるか更新。完結

2014/03/27
会話の語尾は常にハートマーク更新。完結

2014/03/24
僕の居場所更新。完結

2014/03/21
兄弟愛(3/3)更新。完結

ストックを全て出し切ってしまいましたので毎日更新は今日で終わりになります。
これからは書き終わり次第更新していきますので、引き続きよろしくお願い致します。

2014/03/20
兄弟愛(2/3)更新。

2014/03/19
兄弟愛(1/3)更新。

2014/03/18
7歳の高校生更新。完結

2014/03/17
7歳の高校生更新

2014/03/16
裏の顔更新。完結
アンケート2位「教師と生徒」
少し違う感じになりました。

2014/03/15
残業も悪くない更新。完結
アンケート結果を反映させてみました。
アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。引き続きお願い致します

2014/03/14
片思い更新。完結

2014/03/13
クラスの地味男更新。完結

2014/03/12
吉原と拓海更新。完結

2014/03/11
罠更新。完結

2014/03/10
同級生更新。完結

2014/03/09
目覚め更新。完結
FC2小説にて、
閃光戦士フラシュレッド!公開。完結。

2014/03/08
やってられない更新。完結

2014/03/07
地下の城ピュラタ更新。完結

2014/03/06
地下の城ピュラタ更新。

2014/03/05
部室にて更新。完結

2014/03/04
すべからく長生きせよ更新。完結

2014/03/03
秘め事更新。完結
アンケート設置。ご協力お願いします

2014/03/02
映画館にて更新。完結

2014/03/01
大迷惑@一角獣更新。完結

2014/02/28
大迷惑@一角獣更新。

2014/02/27
僕はセールスマン更新。完結

2014/02/26
俺のセールスマン更新。完結

2014/02/25
夏の夜更新。完結

2014/02/24
妄想更新。完結

2014/02/23
先生 その2更新。完結

2014/02/22
洞窟更新。完結

2014/02/21
洞窟更新。

2014/02/20
先生 その1(1-2)更新。
先生 その1(2-2)更新。完結

2014/02/19
娘さんを僕にください更新。完結

2014/02/18
ノビ更新。完結

2014/02/17
ノビ更新。

2014/02/16
1万3千円更新。完結

2014/02/15
1万3千円更新。

2014/02/14
ファンレター更新。完結

2014/02/14
ブログ始動。
「ファンレター」公開。

よろしくお願いします。

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薔薇色の日々
  (「裏の顔」改訂版)

不埒な短編集
 短編3つ

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シンデレラアイドル(2/2)

<前話はこちら>

部屋に入るなり光流は吹きだした。

「ほんとにきったない部屋だなぁ」
「だから言ったろ」
「ここまでとは」

2Kのハイツ。手前も奥の部屋も荷物とゴミと脱ぎ散らかした服で足の踏み場もない。物がないのはいつも座る座椅子とベッドの上くらい。光流は落ち着く場所を探してベッドの上に座った。

「大人になったな、俺ら」

冷蔵庫からビールを出して光流に手渡し、俺の隣に腰を落とした。

「かっちゃんとお酒飲んでんだもんね」
「その化粧取んないの?」
「12時には帰らないといけないから、一応それまでは、ね」
「シンデレラかよ」
「じゃあかっちゃんが王子さま?」

ひっくり返って光流が笑い声をあげる。ガラじゃなくて悪かったな。

「おい、笑い過ぎ。ビール零すだろが」
「だって…かっちゃんは王子さまじゃないよ~」
「うるせえ」

光流から缶を取り上げようと手を伸ばすと、光流が下から腕をまわしてきた。

「零すって」
「ねぇ、王子さま、私、きれい?」

笑いを収めた怪しい眼差しが俺を見つめる。

「うん、きれい」

正直に答えたら光流に引き寄せられた。あ、と思う間もなく二人の唇が合わさる。触れるだけですぐ離れたが、事故でも偶然でもない、確かにそれはキスと呼べるものだった。

「酔うには早くね?」
「嫌だったら突っぱねてね、かっちゃん」

掠れた声で言うと、光流は俺と入れ替わり、上になった。

「ずっと好きだった。ずっと、忘れられなかった」

光流の顔がおりてくる。口紅を塗った唇が、何度も角度をかえて押し付けられる。俺が抵抗しないとみると、舌を差し込んできた。俺は光流と舌を絡めた。
光流の手が俺のワイシャツのボタンを外し、中に入って触れてくる。

「いいの、かっちゃん」
「俺も好きだった」
「うそだ…」
「あの頃は気付いてなかった…でも今日会って、あれは恋愛感情だったって気付いた」
「もっと早くに気付いてくれてたら俺、芸能人にならなかったのに」
「俺のせいなのか?」
「好きでいるのが辛いから、距離起きたくて芸能界に入ったんだよ」
「ごめん」
「謝る必要はないよ。かっちゃん鈍いから、会わなかった時間は必要な時間だったんだよ」

言うと光流は俺のシャツをたくしあげた。俺の乳首に吸い付いてチュウチュウと音を立てる。光流の口の中で俺の乳首が立ち上がる。

「…んっ…」
「俺たち両想いだよね?」
「う、うん」
「じゃあ、いいよね」

光流の手が俺のベルトにかかった。


あっちぃ、と言って光流は途中でカツラを投げ捨てた。化粧のせいでカツラを取ってもショートカットの女にしか見えない。しかし首から下は無駄な贅肉が一切そぎ落とされた引き締まった男の体躯。そんなアンバランスな光流に俺はいま抱かれている。
俺の腰を抱え上げて打ち付けてくる。奥まで穿たれて俺は顎を逸らしながら声をあげた。

「んっ!…んぁ…あ、う…っ!」
「ずっと夢見てた…かっちゃんとこうするの…」

独白のように呟きながら、何かに追われているような性急さで腰を振る。ポタリと光流の汗が零れ落ちる。そんなにがっつかなくてもいいんだぞ、と光流の顔に手を伸ばせば、その手の平にキスをしてくる。それこそお姫様の手に口づけをする王子さまのように。

「はっ…あっ、あぁ、んっ…!!」

イキそう。ペニスを握りしめて上下に擦る。

「んっ…あっ、あぁっ…イく…あぁ…光流……!」

キュウと陰嚢が硬く持ち上がり、精液が駆け抜けた。ボタボタッ、と俺の胸を汚す。達した快感で中の光流を締め付ける。

「かっちゃん、俺も出していい?中に出してもいい?」

正直そんなこと言われても許可するこっちは恥ずかしいだけなんだが。引き寄せた枕で顔を隠しながら「中に、出して」と俺は返事した。
一つの目的のために光流が激しく律動する。イッたばかりでも内部を擦られれると気持ちよくて、勝手に出てくる声を枕で殺しながら、奥に吐き出された光流の体液に体をビクビク震わせた。


光流は再びかつらをつけるとベッドから立ち上がった。

「泊まってけねーの?」
「うん。明日早いから」
「今度いつ会える?」
「来週から一ヶ月アメリカなんだ」
「なんで」

驚いて問い返すと光流は少し申し訳なさそうに「あっちで映画の撮影」と答えた。

「すごいじゃん」
「行きたくない」

と俺に抱き付いてくる。

「せっかくかっちゃんと両想いになれたのに」
「俺とはいつでも会えるだろがよ」
「芸能人、辞めたくなってきた」
「馬鹿たれ。仕事だ。行け」
「かっちゃんは寂しくないの?」
「寂しいに決まってんだろ。だから撮影終わったらすぐ俺んとこすっ飛んで来いよ」
「うん」

俺の首元ですうぅっと深く息を吸い込む。

「じゃあ行ってきます」
「行ってら」

努めて明るく手を振って光流を見送る。バタン、と扉が締められた。



「菅野光流、もうすぐ映画の撮影終わって帰ってくるんだって~」

エレベーターの中で、仕事終わりの女子社員が喋っている。俺は光流の名前に反応して耳を大きくした。

「すごいよねぇ。ハリウッドデビューだよ。しかも端役じゃなくて準主役級の役だもん。やっぱ光流すごいわぁ」

前を向いたまま俺はニヤニヤしながらその話を聞いていた。光流が褒められるのは嬉しい。アメリカに行っている間も連絡はこまめに取り合っていたから光流が帰り支度を始めたことを俺は知っていた。明後日帰国予定。その日が待ち遠しくて仕方がない。

一階にとまったエレベーターが開き、中にいた同僚たちと一緒に外へ出る。会社のエントランスを出たところで「かっちゃん」と呼び止められた。
そんな呼び方をするのはただ一人。声のしたほうを振り返ると、スレンダーな女が柱の影から姿を現した。

「――みっ……!!」

光流、と言いかけて慌てて口を塞ぐ。立ち止まった同僚たちが興味津々といった目で光流を見ている。

「仕事、お疲れ様」

完璧な女声と完璧なメイクだが、サングラスをしていない。大丈夫か!?バレねーか?!
心配をよそに光流は俺の隣に並ぶと腕を絡めてきた。好奇心がはちきれそうな同僚へ向かってニコリと微笑みながら「どうも」と会釈する。

「ど…どうも…あの、敷原くんの……」
「彼女です」

同僚たちがどよめいた。そりゃ俺とこいつじゃ釣り合ってないわな。

「いつも克行さんがお世話になってます」
「い、いやぁ、そんな」

どきまぎしている同僚を見るのは楽しい。なんのかんのと騒いでいた女子社員たちは誰一人目の前のモデルみたいな女が菅野光流だとは気付かない。上から下まで眺めまわして嘆息を漏らすのが精いっぱい。

「それじゃ、俺たちはこれで。お疲れ様した~」

同僚たちに見守れるなか俺と光流は会社前をあとにした。


「帰ってくんの明後日って聞いたぞ」

腕を組んだまま光流に囁く。まだ背後に同僚たちの視線を感じる。明日はきっと質問攻めにあうな。

「驚かせたくて。それにかっちゃんが浮気してないかチェックしたかったし、恋人がいるって会社の人たちに教えときたかったから」
「そんなことせんでも俺はモテんわ」
「俺だけの王子さまでいてよね、かっちゃん」
「今日も12時に帰んの?」
「朝までいられるよッ」

最後の「よッ」のところで光流は俺にキスしてきた。天下の往来、公衆の面前、同僚たちの目の前で。

「――ばッ…か…!」

お前は撮影で慣れてるかもしれないが俺は素人なんだぞ。顔を真っ赤にしながら光流を引きはがそうとしたら「逢いたかった」と切ない目で言われて…思わず光流を引き寄せていた。後ろから囃し立てる声と口笛が聞こえるがもうなんかそんなの全部どうでもよくなって、一か月ぶりの光流の体を強く抱きしめた。




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2014-07-01(Tue) 21:23| シンデレラアイドル| トラックバック(-)| コメント 5

シンデレラアイドル(1/2)

今日もテレビにあいつが出ている。新しい曲のプロモーションで大忙し。国民的アイドルスターの菅野光流。数年前まで近所に住んでた俺の幼馴染みだ。


会社に行くと女子社員が朝から騒がしい。

「なんかあったんですか」

そばにいる先輩社員に声をかけると、耳ざとい女子社員の一人が振り返り「今日、菅野光流がすぐそこでドラマのロケやるんだって!」と興奮気味に教えてくれた。
芸能界の仕事が忙しくなり、高校三年にあがる春に家を出てから、光流とはほとんど会っていなかった。年に1、2度は実家に帰ってきているらしいが、俺も大学入学とともに家を離れたから、ここ5、6年はまったく会っていない。テレビで活躍している姿を見るくらいで。

「好きなんですか、菅野光流」
「好きに決まってんじゃん。嫌いな女子がいる?!」
「ミーハーなのを嫌う人はいるでしょ」
「光流はただの流行アイドルじゃないの。超努力家だし、超演技うまいし。嫌いだっていう女も光流が目の前に現れたら絶対目の色変えてキャーキャー言うに決まってるわよ!だってあのイケメン!彼氏なんて贅沢言わないから弟になって欲しい~!」

幼いころ、光流はよく女の子に間違われていた。成長するにつれ男らしくなって女に間違われることはなくなったが、街を歩けばナンパやスカウトがあとを絶たなかった。今の事務所の社長が直々に家まで出向いて両親と光流を説得し、芸能界入りが決まったのが高校一年のとき。
そのときすでに光流の私設ファンクラブがあった。光流を一目見るために別の学校から女の子が出待ちする光景が毎日見られた。その時からもう光流は別格だったのだ。
デビュー後はとんとん拍子に売れていった。出す曲、出る映画、すべてがヒット。順調なのはいいことだが、忙しすぎて体を壊さないかと、あいつを知っている俺は心配してしまう。

「どこでロケやるんですか」
「やだ、敷原くんもファン?」
「いや…まぁ、はい」

光流と幼馴染みだということは新しく知り合う人には隠している。

「そうなのよねぇ、意外と男のファンも多いのよね、光流って」
「で、どこでロケやるんです?」
「そこの駅と反対側の歩道橋で、昼からだって」

きっと見物客でいっぱいだろうが、昼休みに覗いてみよう。久しぶりに光流が動く姿をこの目で見てみたい。


騒がしい女子社員のあとから俺も件の歩道橋へ向かった。行く途中からそわそわしたOLや通行人に出くわした。行く方向が同じなのでみんな菅野光流が目当てなのだろう。
歩道橋のそばではスタッフらしい人が交通整理を行っていた。手前に信号があるので、そちらでお渡り下さい、と誘導している。
大半が、歩道橋の上で撮影している菅野光流を見上げて足を止める。俺も歩道の脇へ寄って離れた場所から小さく見える光流を見上げた。
女優さんを相手になにやら演技をしている。

デビュー作になる映画で光流は新人賞をとっていた。俺も光流の作品とあって映画館まで見に行ったが、これが小さい頃から泥だらけになって一緒に遊んでいた光流かと驚くほど、スクリーンに映し出された光流は別人だった。
雑誌では透明感溢れる演技、しかし人目を引きつける圧倒的存在感がある、アイドルの枠を超えたアイドル、今後の活躍から目が離せない、と絶賛されていた。
ずいぶん遠い存在になっちまったな。家のチャイムを押せばすぐに会える幼馴染みだったのに。もしかしたらあいつはもう俺のことなんて忘れているかもしれない。

女優が光流に抱き付いた。光流もそれを抱き留める。
チリチリ、と胸になにかが絡まる。
モテるがオクテで女と付き合ったこともなかったくせに、今じゃ公衆の面前で抱き合ってキスまでしていやがる。

「いまは女の子と付き合うより、かっちゃんと一緒にいるほうが楽しいから」

そう言っていたのはほんの数年前のことなのに。

カットの声がかかり、光流と女優が離れていく。光流は髪をセットしなおしてもらいながら、別の誰かに声をかけ、台本っぽいものを読むとそこへ何かを書きつけたり、また別の誰かと話をしたりと、きゃあきゃあ騒ぐギャラリーを見る暇もない。
昔の光流はのんびり屋で競争事が嫌いだった。人気のバロメーターがはっきり数字に出る世界で第一線で活躍しているのが不思議なくらいだ。

しばらく光流の働く姿を見ていたら、こそこそと人が近寄ってきて、「敷原さんですか」と声をかけてきた。

「そうですけど」
「菅野のマネージャーの宗田といいます。菅野がこれをあなたに」

手渡された小さな紙切れ。8桁の数字が並んでいる。

「?」
「菅野の携帯番号です。敷原さんなら大丈夫だから渡すように言われてきました」
「光流が?」

歩道橋を見上げる。光流は撮影中。

「あいつ、よく俺に気付いたな」
「本人の携帯の番号ですので、取扱いには…」
「わかってます。誰にも言いませんよ」
「お願いします。それでは」

宗田と名乗った男はそそくさと立ち去った。
台詞らしい文字が印字されいている紙切れ。きっと台本を引きちぎったのだろう。そこに書き殴られた8個の数字。光流の文字。もう一度歩道橋を見上げると、光流もこちらを見ていた。


早々に仕事を切り上げ、飲みに誘われたのも断って、俺は足早に会社を出た。
歩きながら昼にもらった紙切れを広げる。頭に090を足して、もらった番号へかけてみる。数コールで留守電に繋がる。きっと仕事が忙しいんだろう。諦めた直後、さっきの番号から折り返しの電話。出ると「ごめん」と光流の弾んだ声。

「こっちこそ。いま電話して大丈夫なのか?」
「うん、今日はもう終わったんだ」
「こうやって話すの久しぶりだな」
「ほんとに。お昼にかっちゃん見たとき驚いたよ」
「おまえ、すげえ芸能人してた」
「だって芸能人だもん」

光流の笑い声の後ろで雑音が聞こえてくる。

「いま、外?」
「うん。駅前のマック」
「おまっ…そんなとこいたら大騒ぎになるだろ」
「へへっ。それが大丈夫なんだな。かっちゃん仕事終わったんだったら会えない?」
「俺はいいけど…駅前のマック?」
「うん。もう食べ終わったから、駅で待ってる」
「わかった…つうかそんな目立つ場所で待ち合わせしなくても」
「ここがいいんだってば。じゃあ待ってるね!早く来てよ!」

わかったと返事をして通話を切ると、俺は急いで駅へ向かった。


帰宅時間の駅前は、これから帰る人、遊びに行く人、誰かを待っている人、ティッシュ配りやチラシ配りの人でけっこう騒がしい。この中に菅野光流が現れたら大パニック間違いなしだ。きっと変装しているのだろうが、バレたときのことを思うと変な汗をかいてしまう。
帽子とサングラス、マスク姿の怪しい男を探す。いない。改札のほうにも行ってみたがいない。まさかあいつ、俺が来る前に見つかったんじゃ…。
電話をかけてみようと携帯を取り出す。通話履歴から光流の番号を押し、耳に当ててあたりを見渡す。

「はい」
「光流?いまどこ?」
「駅にいるよ」
「え、どこよ?」
「ここだって」

どこだよ?キョロキョロしていたらこちらに向かって歩いてくる女が一人。細身のジーンズですらっと長い脚を強調するモデルみたいな体型の…サングラスをかけていても美人なんだろうなってすぐわかる…
長いストレートの髪を揺らしながら、モデルみたいな女が立ち止まった。

「ほら、ここにいる」

目の前の女の口の動きと、耳に聞こえる光流の声が一致した。

「みっ、み…!」
「しーっ」

女は口に人差し指を当てた。

「これなら絶対バレない」

光流は悪戯っぽく笑った。


「もー、まじで焦ったわ」
「ははっ、ごめんごめん」

車を停めているというパーキングに向かって光流と歩いた。隣の光流は誰がどう見ても女…しかも飛び切り美人の…だからすれ違う男が光流をチラチラ見ていく。二度見したりガン見したりと、同じ男として恥ずかしくなる男の性を隣で見せつけられたが、当の光流は人から見られることに慣れているのかまったく意に介していないようだった。

「お姉さん、すっごいスタイルいいね。ちょっとでいいんで時間ないかな」

隣に俺がいるのに声をかけてくる猛者もいた。

「彼と一緒でいい?」

どこから出してるんだと驚くような女声で言うと、光流は俺の腕に腕を絡めてきた。

「あ、いいや、また今度お願いね」

なにがまた今度だ馬鹿野郎。今度なんか二度とあるか。
隣で光流がクスクスと笑う。

「男にナンパされちゃった」
「そんな格好してりゃな。自分でやったのか?」
「メイクさんに頼んだ。176センチもあるのにバレないもんだね」
「お前痩せてっからな。ちゃんと食ってるか?」
「体脂肪5パー以下だよ」
「役作り?」
「そんなとこ」
「大変だな」
「慣れた」

慣れた、と言い放つ光流を横目に見る。プロの顔だな、と誇らしくなると同時に、寂しさが募る。

「そろそろ腕、はなしたら?」
「いいじゃん。恋人同士って設定なんだから。今日はデートだよ、かっちゃん。だから駅前で待ってたんだ」
「デートってお前…。そういえば昼、女優とキスしてたな」
「妬ける?」
「妬くか馬鹿」
「けっこう人気ある女優さんだよ」
「…………」

自分の勘違いに気付いて横を向いた。嫉妬の対象を間違えている。

「で。今日のデートはどこに連れて行けばいい?」
「かっちゃんの家」
「狭いし散らかってるぞ」
「余計に見たくなった」

にっと笑って光流が肩にもたれかかってくる。
そういえばこいつ、昔からスキンシップが激しい奴だったな。彼女を作らないで俺とばっかりいるから、ホモかもしれないなんて噂たてられたりして。その噂を光流に言ったら「それ、ほんとにしちゃおうか」って悪戯っぽく笑ってたっけ。嫌だよ馬鹿って言い返したけど、俺とならそう思われてもいいんだと、ほんとは少し嬉しかったんだ。

パーキングに停めてある高級車に光流が乗り込む。俺は助手席でナビをして、今度は自宅近くのパーキングに車を停めた。
マンションまでの短い距離を、光流はさっきと同じように俺と腕を組んだ。俺もそのままにさせた。他愛ない近況報告をしている間に、光流の手が下がり、俺の手を握ってきた。見た目は女でも指は男のものだ。
その硬い手を握り返すと光流が俺のほうを向いた。運転するときにサングラスを外したとは言え、プロの手によってメイクされているので光流とは似て非なる顔がすぐそばで俺を見つめている。
光流の面影を探して俺も見つめ返した。すぐ、光流を見つけることができた。当然造形は昔のまま。ただ睫毛が長くなり、唇が艶々として、頬が色づいているくらい。大人になったな、と素直な感想が頭に浮かび、頬が緩んだ。

「かっちゃん」

かすれた声で光流が俺を呼ぶ。

「どうした」
「昔のまんま。かわらないね」
「成長してないってか」
「そういう意味じゃなくて。かっちゃんといると安心するっていう意味だよ」
「仕事きついのか?息抜きしたくなったらいつでも来いよ」
「いいの?」
「見つからないようにな」
「うん」

ぴったりくっついて夜道を歩く。誰も男同士だと気付かない。菅野光流だと気付かない。静かな時間、歩く足音だけが俺たちについてくる。


兄の忠告




2014-06-30(Mon) 22:17| シンデレラアイドル| トラックバック(-)| コメント 0

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