吉原と拓海(1/1)
2014.03.12.Wed.
会社の同僚であり、友人でもある吉原が彼女と別れた、というので、その自棄酒につきあってやった。吉原の彼女は他に二人の男と付き合っていたらしい。
「もともと体の相性がよくってなんとなく付き合いだした女だったからさぁ、別に未練なんかねえよ、ちっとも」
強がってそんなことを言いながら吉原は浴びるように酒を飲んだ。心配する俺の目の前で案の定、酔い潰れた。
歩くこともままならない吉原をつれて店を出た。電車はもう走っていない時間。そのへんのネカフェにでも連れていくか、と吉原の体を抱えながら路地を歩いた。
「拓海ぃ、あそこ、入ろうぜぇ」
吉原が指差した先にはラブホ。
「ばっか。冗談言うなよ」
「なんでよ。俺、猛烈に眠い。休憩したい気分。あそこ入ろう。入んなきゃ駄々こねるぞ」
もう充分駄々こねてるじゃないか。呆れつつ、右手に抱えた吉原が重たくて、遠くのネカフェより近くのラブホってんで、男二人で初めてラブホテルに入った。
部屋に入ったとたん、吉原は自分の足で歩きながら服を脱いでシャワールームへ消えた。しばらくしてシャワーの音。俺は吉原が脱ぎ捨てた服をひとつずつ拾いながら浴室の扉の前まで辿りついた。曇ったガラス越しに、吉原の裸体がぼんやりと浮かび上がる。
「拓海も来いよ、いっしょに入ろう」
扉が開いて吉原が顔を出した。濡れた髪から水が滴り落ちている。
「俺はあとで」
「いいって早く」
吉原が俺の腕を掴んで中に引っ張りこんだ。
「早く脱がなきゃ服、濡れんぞ」
シャワーを持った吉原がニヤニヤ笑う。俺は慌てて服を脱いだ。裸になった次の瞬間には頭からシャワーをかけられ、ずぶぬれになった。
「洗いっこな」
ボディーソープを泡立てた手で、吉原が俺の体を撫でさする。最初は肩。腕。指。胸。腹。さらに下へと伸びてくる手。
「いいよ、そこは」
「遠慮すんなよなぁ。拓海のチンコ、でかいなぁ。勃起したらもっとデカくなるんだろ? これで何人のオンナ、泣かせてきたわけ?」
ぬめる手が俺のチンコを上下にゆるゆるとしごきだす。卑猥な手付き。意図した動き。俺の顔が熱を持つ。
「吉原、やめろって」
「俺さぁ、一回だけ、男とヤッたこと、あんだよね。大学んときにさぁ。けっこういいもんだったよ。なぁ、拓海ぃ、俺とやんない?」
「なっ、なに馬鹿なこと言ってんだよ! 俺は男とできねえよ!」
「最初はね、そう思うんだよね、でも、一回やったら価値観かわるよ?」
「かわりたくねえよ!」
とは言ったものの、俺のちんこはすっかり立ち上がり、先からは透明な液体が滲み出していた。吉原はニヤリと笑った。
「じゃあ、ベッド行こうか」
シャワーで体の泡を洗い流し、俺たちは浴室を出た。
水滴を拭いて、服を着ようとする俺を吉原が止めた。
「どうせ裸になるんだし」
「いや、だから、俺は」
言い募る俺の体を吉原が両手でトンと押した。体勢を崩した俺は後ろ向きのままベッドに倒れこんだ。すかさず吉原が上に覆いかぶさってくる。
「まだここ、大きいまんま」
俺の股間に顔を寄せてクスッと笑う。恥ずかしくて顔が熱くなった。
「近くで見るとやっぱでかいなぁ。太い枝みたいだもん。浮き出た血管がやらしい」
言って吉原は口から舌を出し、血管をなぞるように舐めあげた。
「うそ、吉原、ちょっと…」
動揺する俺に悪戯っぽい笑みをくれ、吉原はぱくっとチンコを咥えた。自分のちんぽが友人の吉原に咥えられている光景に頭がクラクラしたが、吉原の舌技によって与えられる快感が凄まじくて、次第に、抵抗感よりも、もっとして欲しい、という欲求の方が高まっていった。吉原のフェラはうまかった。本当に男とヤッたのは一度だけなのかと疑ってしまうほどだ。
「な、拓海」
名前を呼ばれた。頭を持ち上げて、股間に顔を埋める吉原と目を合わせる。
「今日、何回くらいイケそう?」
なんて聞いてくる。
「は? どういう意味?」
「一回イッたら終わっちゃう?」
「え? だから、どういう意味だよ」
「一回で終わりなら、俺んなかに出してって意味」
吉原は俺のちんぽに頬ずりしながらニッと笑った。意味を悟り、俺の顔からは火が出た。
「なっ、ちょ、俺、ほんとムリだって、男とはその…できねえよ」
「拓海は寝てるだけでいいよ、俺が自分から入れて自分で動くから」
マグロでいろというのか。冗談じゃない。そんなことを言ってるんじゃないんだ。
「あのな、吉原、おまえはどうか知らんが、俺は男とは」
「女と別れて傷心の俺を癒してよ、拓海ちゃん、親友だろ」
吉原は「親友」という言葉をわざと使って微笑む。俺はその言葉に弱い。むっと黙りこむ俺の足に跨って、吉原が膝立ちになった。手を伸ばして、ヘッドボードに置いてあるローションを取る。
「濡れないからね」
言い訳するように呟き、吉原は手に出したローションを自分の尻に塗りたくった。吉原の奴、本気だ。俺も体を起こし、自分の手にローションを出して吉原の尻にそれをなすりつけた。吉原が驚いた顔で俺を見おろす。
「覚悟ついた?」
「ばか。男がマグロでいられるか」
吉原は嬉しそうに目を細めた。
ローションまみれの指を吉原の尻の穴にゆっくり入れた。吉原は俺の肩に両手を置いて、細く息を吐きながら目を閉じる。何度も指を出し入れした。指を増やしたとき、ローションを継ぎ足した。すべりがよくなった。
「ア、ン…拓海の指、太いね…、それだけで感じる」
「おまえのチンコ、ビンビンだもんな」
先端からは先走りが零れていた。
「拓海のだって」
俺のものも、同じような状態だった。
「おまえの中、どんな感じか想像したら興奮してきた」
「切り替え早いね。さっきまで嫌がってたのに」
「失恋した女を慰めるのに一番手っ取り早い方法がセックスだろ」
「俺は女か」
「今夜はな」
吉原の乳首に吸いついた。甘噛みしながら音を立ててチューチュー吸った。吉原は背中をしならせながら声をあげた。
「アァッ…んっ…や…たく…みぃ…」
甘い喘ぎ声。神経が昂ぶる。指を奥まで突きいれた。
「ハァッ! アッ…、拓海…、もう、入れて…」
「大丈夫か?」
「いい。乱暴にされたいんだよ」
「ヤケになってるな」
吉原から指を抜いて背中を支えながら後ろへ倒れた。俺の首に腕を巻きつける吉原の目が濡れて色っぽい。男相手でもゾクリとくる。
「ゴムつけたほうがいいのか?」
「なしで。きれいに洗ったし。俺ん中に思い切り出していいよ」
吉原の足が俺の体に巻きついて引き寄せる。前に体を傾けながら、俺は自分のチンポを握って吉原の肛門に押し入れた。狭窄感に俺の口から呻き声が漏れた。
「な…、きついけど…、ほんとに大丈夫なのかこれ」
「すっごい…、拓海のチンコ…、前にやった奴よりぜんぜんでかい…」
「あんまデカイデカイ言うな」
恥ずかしいだろ。吉原は閉じていた目をあけ、
「どうして? かっこいいよ、拓海」
なんて微笑むもんだから、思わず暴発しそうになった。照れ隠しで顔を顰めながら「動くぞ」低く言って吉原の腰を抱え寄せ、突きあげた。
「ウアアァ…ッ!!」
吉原が声をあげてのけぞる。体も顔も声も男のもの。なのにどうして俺はこんなに興奮してるんだろう。
休みなく腰を振った。吉原は体をくねらせながらよがり声をあげた。
「ンッ…アッ…アァ…たく、みぃ…、きもち、いい…っ!拓海のデカマラ…俺のなか…全部…っ…すごいよ…!」
苦しそうに眉を寄せ、引きつった声で快感を口にする。その口にキスしたかった。いまはむしょうに吉原が愛しく思えた。肌を合わせたせいだろうか。吉原の言う通り、価値観がかわりそうだ。
吉原とは同期入社。厳しい鬼のような先輩たちにしごかれて、残った同期は俺と吉原だけだった。自然と仲良くなった。仕事以外の話もするようになり、プライベートでも会うようになった。気がつけばいつもこいつがそばにいた。
「ハァッ…いいっ…気持ちいいっ…拓海のチンポ気持ちいい…!」
「畜生!俺も気持ちいいぞ、吉原!」
「ア、ア、アッ…拓海…拓海ぃ…俺…もう…あっ、んっ…イク…イクっ…!」
俺に揺さぶられながら吉原が呻いた。勢いよく飛び出た精液。その瞬間、俺のちんぽがギュッと締め付けられた。
「ぅわ……、ちょ…っ!」
もう少し楽しみたかったのに、俺までイッてしまった。俺はイク直前のギリギリ感を楽しみながら強弱つけてちんぽを擦るのが好きなのに強制フィニッシュ。
「おい、吉原」
顔を覗きこむ。吉村はけだるい様子でうっすら目を開いた。目が合うと、満足げに笑いやがる。
「このまま2回目だ」
吉原は首をかしげた。が、俺がズンと腰を進めると、目を開いて息を飲んだ。
「た、拓海?」
「誰が1回出して終わりなんて言った。今夜の俺は最低三回はイケるぞ」
吉原はあっけに取られて目を丸くしたが、次の瞬間声を立てて笑い出した。ひとしきり笑ったあと、
「やっぱり拓海ってかっこいい。好きになっちゃいそう」
『俺も』
その言葉は飲みこんで、かわりに吉原にキスした。
「もともと体の相性がよくってなんとなく付き合いだした女だったからさぁ、別に未練なんかねえよ、ちっとも」
強がってそんなことを言いながら吉原は浴びるように酒を飲んだ。心配する俺の目の前で案の定、酔い潰れた。
歩くこともままならない吉原をつれて店を出た。電車はもう走っていない時間。そのへんのネカフェにでも連れていくか、と吉原の体を抱えながら路地を歩いた。
「拓海ぃ、あそこ、入ろうぜぇ」
吉原が指差した先にはラブホ。
「ばっか。冗談言うなよ」
「なんでよ。俺、猛烈に眠い。休憩したい気分。あそこ入ろう。入んなきゃ駄々こねるぞ」
もう充分駄々こねてるじゃないか。呆れつつ、右手に抱えた吉原が重たくて、遠くのネカフェより近くのラブホってんで、男二人で初めてラブホテルに入った。
部屋に入ったとたん、吉原は自分の足で歩きながら服を脱いでシャワールームへ消えた。しばらくしてシャワーの音。俺は吉原が脱ぎ捨てた服をひとつずつ拾いながら浴室の扉の前まで辿りついた。曇ったガラス越しに、吉原の裸体がぼんやりと浮かび上がる。
「拓海も来いよ、いっしょに入ろう」
扉が開いて吉原が顔を出した。濡れた髪から水が滴り落ちている。
「俺はあとで」
「いいって早く」
吉原が俺の腕を掴んで中に引っ張りこんだ。
「早く脱がなきゃ服、濡れんぞ」
シャワーを持った吉原がニヤニヤ笑う。俺は慌てて服を脱いだ。裸になった次の瞬間には頭からシャワーをかけられ、ずぶぬれになった。
「洗いっこな」
ボディーソープを泡立てた手で、吉原が俺の体を撫でさする。最初は肩。腕。指。胸。腹。さらに下へと伸びてくる手。
「いいよ、そこは」
「遠慮すんなよなぁ。拓海のチンコ、でかいなぁ。勃起したらもっとデカくなるんだろ? これで何人のオンナ、泣かせてきたわけ?」
ぬめる手が俺のチンコを上下にゆるゆるとしごきだす。卑猥な手付き。意図した動き。俺の顔が熱を持つ。
「吉原、やめろって」
「俺さぁ、一回だけ、男とヤッたこと、あんだよね。大学んときにさぁ。けっこういいもんだったよ。なぁ、拓海ぃ、俺とやんない?」
「なっ、なに馬鹿なこと言ってんだよ! 俺は男とできねえよ!」
「最初はね、そう思うんだよね、でも、一回やったら価値観かわるよ?」
「かわりたくねえよ!」
とは言ったものの、俺のちんこはすっかり立ち上がり、先からは透明な液体が滲み出していた。吉原はニヤリと笑った。
「じゃあ、ベッド行こうか」
シャワーで体の泡を洗い流し、俺たちは浴室を出た。
水滴を拭いて、服を着ようとする俺を吉原が止めた。
「どうせ裸になるんだし」
「いや、だから、俺は」
言い募る俺の体を吉原が両手でトンと押した。体勢を崩した俺は後ろ向きのままベッドに倒れこんだ。すかさず吉原が上に覆いかぶさってくる。
「まだここ、大きいまんま」
俺の股間に顔を寄せてクスッと笑う。恥ずかしくて顔が熱くなった。
「近くで見るとやっぱでかいなぁ。太い枝みたいだもん。浮き出た血管がやらしい」
言って吉原は口から舌を出し、血管をなぞるように舐めあげた。
「うそ、吉原、ちょっと…」
動揺する俺に悪戯っぽい笑みをくれ、吉原はぱくっとチンコを咥えた。自分のちんぽが友人の吉原に咥えられている光景に頭がクラクラしたが、吉原の舌技によって与えられる快感が凄まじくて、次第に、抵抗感よりも、もっとして欲しい、という欲求の方が高まっていった。吉原のフェラはうまかった。本当に男とヤッたのは一度だけなのかと疑ってしまうほどだ。
「な、拓海」
名前を呼ばれた。頭を持ち上げて、股間に顔を埋める吉原と目を合わせる。
「今日、何回くらいイケそう?」
なんて聞いてくる。
「は? どういう意味?」
「一回イッたら終わっちゃう?」
「え? だから、どういう意味だよ」
「一回で終わりなら、俺んなかに出してって意味」
吉原は俺のちんぽに頬ずりしながらニッと笑った。意味を悟り、俺の顔からは火が出た。
「なっ、ちょ、俺、ほんとムリだって、男とはその…できねえよ」
「拓海は寝てるだけでいいよ、俺が自分から入れて自分で動くから」
マグロでいろというのか。冗談じゃない。そんなことを言ってるんじゃないんだ。
「あのな、吉原、おまえはどうか知らんが、俺は男とは」
「女と別れて傷心の俺を癒してよ、拓海ちゃん、親友だろ」
吉原は「親友」という言葉をわざと使って微笑む。俺はその言葉に弱い。むっと黙りこむ俺の足に跨って、吉原が膝立ちになった。手を伸ばして、ヘッドボードに置いてあるローションを取る。
「濡れないからね」
言い訳するように呟き、吉原は手に出したローションを自分の尻に塗りたくった。吉原の奴、本気だ。俺も体を起こし、自分の手にローションを出して吉原の尻にそれをなすりつけた。吉原が驚いた顔で俺を見おろす。
「覚悟ついた?」
「ばか。男がマグロでいられるか」
吉原は嬉しそうに目を細めた。
ローションまみれの指を吉原の尻の穴にゆっくり入れた。吉原は俺の肩に両手を置いて、細く息を吐きながら目を閉じる。何度も指を出し入れした。指を増やしたとき、ローションを継ぎ足した。すべりがよくなった。
「ア、ン…拓海の指、太いね…、それだけで感じる」
「おまえのチンコ、ビンビンだもんな」
先端からは先走りが零れていた。
「拓海のだって」
俺のものも、同じような状態だった。
「おまえの中、どんな感じか想像したら興奮してきた」
「切り替え早いね。さっきまで嫌がってたのに」
「失恋した女を慰めるのに一番手っ取り早い方法がセックスだろ」
「俺は女か」
「今夜はな」
吉原の乳首に吸いついた。甘噛みしながら音を立ててチューチュー吸った。吉原は背中をしならせながら声をあげた。
「アァッ…んっ…や…たく…みぃ…」
甘い喘ぎ声。神経が昂ぶる。指を奥まで突きいれた。
「ハァッ! アッ…、拓海…、もう、入れて…」
「大丈夫か?」
「いい。乱暴にされたいんだよ」
「ヤケになってるな」
吉原から指を抜いて背中を支えながら後ろへ倒れた。俺の首に腕を巻きつける吉原の目が濡れて色っぽい。男相手でもゾクリとくる。
「ゴムつけたほうがいいのか?」
「なしで。きれいに洗ったし。俺ん中に思い切り出していいよ」
吉原の足が俺の体に巻きついて引き寄せる。前に体を傾けながら、俺は自分のチンポを握って吉原の肛門に押し入れた。狭窄感に俺の口から呻き声が漏れた。
「な…、きついけど…、ほんとに大丈夫なのかこれ」
「すっごい…、拓海のチンコ…、前にやった奴よりぜんぜんでかい…」
「あんまデカイデカイ言うな」
恥ずかしいだろ。吉原は閉じていた目をあけ、
「どうして? かっこいいよ、拓海」
なんて微笑むもんだから、思わず暴発しそうになった。照れ隠しで顔を顰めながら「動くぞ」低く言って吉原の腰を抱え寄せ、突きあげた。
「ウアアァ…ッ!!」
吉原が声をあげてのけぞる。体も顔も声も男のもの。なのにどうして俺はこんなに興奮してるんだろう。
休みなく腰を振った。吉原は体をくねらせながらよがり声をあげた。
「ンッ…アッ…アァ…たく、みぃ…、きもち、いい…っ!拓海のデカマラ…俺のなか…全部…っ…すごいよ…!」
苦しそうに眉を寄せ、引きつった声で快感を口にする。その口にキスしたかった。いまはむしょうに吉原が愛しく思えた。肌を合わせたせいだろうか。吉原の言う通り、価値観がかわりそうだ。
吉原とは同期入社。厳しい鬼のような先輩たちにしごかれて、残った同期は俺と吉原だけだった。自然と仲良くなった。仕事以外の話もするようになり、プライベートでも会うようになった。気がつけばいつもこいつがそばにいた。
「ハァッ…いいっ…気持ちいいっ…拓海のチンポ気持ちいい…!」
「畜生!俺も気持ちいいぞ、吉原!」
「ア、ア、アッ…拓海…拓海ぃ…俺…もう…あっ、んっ…イク…イクっ…!」
俺に揺さぶられながら吉原が呻いた。勢いよく飛び出た精液。その瞬間、俺のちんぽがギュッと締め付けられた。
「ぅわ……、ちょ…っ!」
もう少し楽しみたかったのに、俺までイッてしまった。俺はイク直前のギリギリ感を楽しみながら強弱つけてちんぽを擦るのが好きなのに強制フィニッシュ。
「おい、吉原」
顔を覗きこむ。吉村はけだるい様子でうっすら目を開いた。目が合うと、満足げに笑いやがる。
「このまま2回目だ」
吉原は首をかしげた。が、俺がズンと腰を進めると、目を開いて息を飲んだ。
「た、拓海?」
「誰が1回出して終わりなんて言った。今夜の俺は最低三回はイケるぞ」
吉原はあっけに取られて目を丸くしたが、次の瞬間声を立てて笑い出した。ひとしきり笑ったあと、
「やっぱり拓海ってかっこいい。好きになっちゃいそう」
『俺も』
その言葉は飲みこんで、かわりに吉原にキスした。

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