受験勉強
2020.12.14.Mon.
<「君と僕」→「初めての温度」→「嫌がる本当のワケ」→「知らない世界」→「初めての右手」→「デジカメを探せ」→「夏祭り 前」→「夏祭り 後」>
※中3
「もーやっとれん」
シャーペンをノートの上に放り投げ、俺は床に寝転んだ。前に座る和也は、溜息をついて、そんな俺を見る。
「貴志、まだ始めて30分も経ってないで。もうちょっと頑張ろうや」
中学3年の冬休み。高校受験という現実が、すぐそこに迫っていた。村から一番近い高校はバスで30分強、山の向こうにある。その次に近いのは電車で2時間弱かかる。俺も和也も、第一志望は、バスで30分の高校。
和也は先生から「お前なら大丈夫や」と太鼓判を押されていたが、俺の方は「気抜かんと、しっかり勉強せえよ」と不安がられていた。
だから、和也に教わるという名目で、和也の家に押しかけ、勉強をしているのだが……
そんなものに集中できるわけがない。
「なぁ、和也、こっちきいや」
「嫌や。俺、勉強しとるし、貴志のそば行ったら、何されるかわからん」
「ナニてなんえ?」
「どうせやらしいことしようと思うとるんやろ」
「わかっとんなら話早いわ、はよ来いや」
ギロッと俺を睨み、和也は消しゴムを投げつけてきた。
「アホ! 合格したないんか! 一緒の高校行こうって約束したやんか! 別々の学校でもええんか!」
「そやけど、冬休み入ってからずっと勉強ばっかりしとるやんか、いい加減飽きるて。集中力ももたんて。ちょっと息抜きしようや」
休みに入って一週間、ずっと勉強勉強。その間、和也はキスさえろくにさせてくれないのだ。欲求不満で頭がおかしくなりそうだ。こんなことじゃ、数学の公式だって覚えられない。
和也は大きな溜息をついた。
「ほんなら、散歩にでも行く?」
と、諦めたように言った。
「おお、そうやな、そうしよ。ちょっと外の空気吸いに行こ。寒いとこ行ったら、気持ちも引き締まるやろ」
どうしようもない奴って感じで、和也が笑う。立ち上がり、こちらにやってくる。
「ほな、行こうか」
とコートに手をばす和也の足にしがみついた。
「うわっ、なにしょんな!」
「ひっかかったな、もう逃がさんで!」
コタツから足を出して和也の腰に巻きつける。俺に手を引っ張られ、和也が上に倒れこんで来るのを抱きしめた。
「貴志! もう! はなしいや! 外行くんやろ!」
「行かへんわ、さっぶいのに。お前をこっちに来さすために言うただけや」
「嘘ついたんか」
ムッと俺を睨んでくる。その頬にチューする。
「やめえや!」
和也が怒鳴る。あ、結構本気で怒ってる。
「嫌か? 俺とキスすんの、嫌か?」
不安になって聞いてしまう。
「嫌とか……そういうんやのうて……今は勉強せな……。俺、貴志と一緒の高校行きたいのに」
と口ごもる和也が可愛くていじらしくて、駄々をこねてばかりいる自分を反省した。
「悪かった、我慢する、我慢して勉強する」
上体を起こし、座りなおす。俺の足に挟まれたまま、和也も起き上がる。その顔が赤い。
「ほ……ほんなら、キス、だけ……」
と言い、素早く俺にキスして離れた。一瞬のことで、呆気に取られたが、すぐ我に返り、和也を再び押し倒した。
「貴志、キスだけて!」
「アホな、我慢できるか!」
和也の腰のベルトをもどかしく外し、中からチンポを引っ張り出す。
「和也、俺のんも出して」
俺にシゴかれながら、和也も俺のチンポを出して手に握った。すでに完全に立ち上がっている俺の息子。和也が無言で驚いていた。
「溜まっとったからな、和也がずっと何もさせんから!」
責めているつもりではなかったが、つい、きつい口調になってしまい、和也がシュンと目を伏せた。
「ちゃう、ちゃうんや、俺が悪いんや、お前とおったらエロいことばっかり考えてまうねん。欲求不満になって、たまらんかってん」
「お、俺かて」
と和也は伏せていた目をあげた。
「俺かて、貴志とおったら、変なこと考えてまうんで、でも、我慢しとんのやで」
訴えかけるように言ってくる。そんな和也が可愛くてキスした。舌を絡める。濡れた音を聞いていたら興奮してくる。俺は自分のチンコと和也のチンコをまとめて握ってシゴいた。お互いのものが擦れて、なんとも言えない快感が走る。
「一緒にイこ……」
俺の提案に和也は頷く。呼吸を合わせ、タイミングを合わせ……
「んぁ、あ……イクッ……」
切ない目で和也が俺を見る。俺は手の動きを激しくさせた。
「あっ! あ、あ、イク、貴志……!」
「俺もや……!」
俺たちはほとんど同時にイッた。お預けをくらい、家での自己処理もなんだかムナシくてサボリ気味だったせいで、大量の精液が出た。それをベッタリ手につけたまま、二人とも、顔を見合わせ、笑ってしまった。
「なぁ、和也、俺、これからちゃんと勉強するし、だから、たまに……三日に一回でええから、今日みたいに、しよ? 他はワガママ言わんし、なぁ、ええやろ?」
俺が情けなくお願いすると、和也は吹き出した。ひとしきり笑ったあと、
「そうやな、そうせんと、貴志の体に悪そうや」
と悪戯っぽい顔で、俺のチンコを握った。ヤバ。それだけでまた勃ちそうになる。俺は慌てて和也の上から退いて、立ち上がった。
「よし、ほな、外行くか」
「え、嘘やったんちゃうの?」
見上げてくる和也から顔を逸らす。俺の顔は今、とても熱い。顔だけじゃなく、体が熱くてたまらない。このままでいたら、俺、和也に何するかわからない。だから気持ちを静めるために、外に行く。
しごきあって、射精するだけじゃ、満足できなくなってきていた。そんな自分が、俺は恐い。
※中3
「もーやっとれん」
シャーペンをノートの上に放り投げ、俺は床に寝転んだ。前に座る和也は、溜息をついて、そんな俺を見る。
「貴志、まだ始めて30分も経ってないで。もうちょっと頑張ろうや」
中学3年の冬休み。高校受験という現実が、すぐそこに迫っていた。村から一番近い高校はバスで30分強、山の向こうにある。その次に近いのは電車で2時間弱かかる。俺も和也も、第一志望は、バスで30分の高校。
和也は先生から「お前なら大丈夫や」と太鼓判を押されていたが、俺の方は「気抜かんと、しっかり勉強せえよ」と不安がられていた。
だから、和也に教わるという名目で、和也の家に押しかけ、勉強をしているのだが……
そんなものに集中できるわけがない。
「なぁ、和也、こっちきいや」
「嫌や。俺、勉強しとるし、貴志のそば行ったら、何されるかわからん」
「ナニてなんえ?」
「どうせやらしいことしようと思うとるんやろ」
「わかっとんなら話早いわ、はよ来いや」
ギロッと俺を睨み、和也は消しゴムを投げつけてきた。
「アホ! 合格したないんか! 一緒の高校行こうって約束したやんか! 別々の学校でもええんか!」
「そやけど、冬休み入ってからずっと勉強ばっかりしとるやんか、いい加減飽きるて。集中力ももたんて。ちょっと息抜きしようや」
休みに入って一週間、ずっと勉強勉強。その間、和也はキスさえろくにさせてくれないのだ。欲求不満で頭がおかしくなりそうだ。こんなことじゃ、数学の公式だって覚えられない。
和也は大きな溜息をついた。
「ほんなら、散歩にでも行く?」
と、諦めたように言った。
「おお、そうやな、そうしよ。ちょっと外の空気吸いに行こ。寒いとこ行ったら、気持ちも引き締まるやろ」
どうしようもない奴って感じで、和也が笑う。立ち上がり、こちらにやってくる。
「ほな、行こうか」
とコートに手をばす和也の足にしがみついた。
「うわっ、なにしょんな!」
「ひっかかったな、もう逃がさんで!」
コタツから足を出して和也の腰に巻きつける。俺に手を引っ張られ、和也が上に倒れこんで来るのを抱きしめた。
「貴志! もう! はなしいや! 外行くんやろ!」
「行かへんわ、さっぶいのに。お前をこっちに来さすために言うただけや」
「嘘ついたんか」
ムッと俺を睨んでくる。その頬にチューする。
「やめえや!」
和也が怒鳴る。あ、結構本気で怒ってる。
「嫌か? 俺とキスすんの、嫌か?」
不安になって聞いてしまう。
「嫌とか……そういうんやのうて……今は勉強せな……。俺、貴志と一緒の高校行きたいのに」
と口ごもる和也が可愛くていじらしくて、駄々をこねてばかりいる自分を反省した。
「悪かった、我慢する、我慢して勉強する」
上体を起こし、座りなおす。俺の足に挟まれたまま、和也も起き上がる。その顔が赤い。
「ほ……ほんなら、キス、だけ……」
と言い、素早く俺にキスして離れた。一瞬のことで、呆気に取られたが、すぐ我に返り、和也を再び押し倒した。
「貴志、キスだけて!」
「アホな、我慢できるか!」
和也の腰のベルトをもどかしく外し、中からチンポを引っ張り出す。
「和也、俺のんも出して」
俺にシゴかれながら、和也も俺のチンポを出して手に握った。すでに完全に立ち上がっている俺の息子。和也が無言で驚いていた。
「溜まっとったからな、和也がずっと何もさせんから!」
責めているつもりではなかったが、つい、きつい口調になってしまい、和也がシュンと目を伏せた。
「ちゃう、ちゃうんや、俺が悪いんや、お前とおったらエロいことばっかり考えてまうねん。欲求不満になって、たまらんかってん」
「お、俺かて」
と和也は伏せていた目をあげた。
「俺かて、貴志とおったら、変なこと考えてまうんで、でも、我慢しとんのやで」
訴えかけるように言ってくる。そんな和也が可愛くてキスした。舌を絡める。濡れた音を聞いていたら興奮してくる。俺は自分のチンコと和也のチンコをまとめて握ってシゴいた。お互いのものが擦れて、なんとも言えない快感が走る。
「一緒にイこ……」
俺の提案に和也は頷く。呼吸を合わせ、タイミングを合わせ……
「んぁ、あ……イクッ……」
切ない目で和也が俺を見る。俺は手の動きを激しくさせた。
「あっ! あ、あ、イク、貴志……!」
「俺もや……!」
俺たちはほとんど同時にイッた。お預けをくらい、家での自己処理もなんだかムナシくてサボリ気味だったせいで、大量の精液が出た。それをベッタリ手につけたまま、二人とも、顔を見合わせ、笑ってしまった。
「なぁ、和也、俺、これからちゃんと勉強するし、だから、たまに……三日に一回でええから、今日みたいに、しよ? 他はワガママ言わんし、なぁ、ええやろ?」
俺が情けなくお願いすると、和也は吹き出した。ひとしきり笑ったあと、
「そうやな、そうせんと、貴志の体に悪そうや」
と悪戯っぽい顔で、俺のチンコを握った。ヤバ。それだけでまた勃ちそうになる。俺は慌てて和也の上から退いて、立ち上がった。
「よし、ほな、外行くか」
「え、嘘やったんちゃうの?」
見上げてくる和也から顔を逸らす。俺の顔は今、とても熱い。顔だけじゃなく、体が熱くてたまらない。このままでいたら、俺、和也に何するかわからない。だから気持ちを静めるために、外に行く。
しごきあって、射精するだけじゃ、満足できなくなってきていた。そんな自分が、俺は恐い。

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