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デジカメを探せ

2020.12.11.Fri.
<「君と僕」→「初めての温度」→「嫌がる本当のワケ」→「知らない世界」→「初めての右手」>

※中2。睦雄再登場


 一昨日から始まった春休みを、俺は無為に過ごしていた。和也に会いに行きたいのは山々なのだが、このあいだ、ちょっと失敗してしまい、なんとなく、会いづらい。と、思ってるのは、多分、俺だけなんだろうけど。今日も、和也から遊ぼうと電話で誘われたけど、ちょっと……なんて、誤魔化して断ってしまった。罪悪感。

 失敗といっても、ほんと、些細なこと。学校帰り、いつものように和也の家に寄って、キスして、お互いの股間を触りあった。すんごいヤラシイ気分になって、俺はこの時初めて、和也のチンポを口に咥えた。

 和也はすごい焦って、顔も真っ赤にさせて、「はなしてや! そんなこと、せんでや!」って、とにかく恥ずかしがってた。でも、俺にやめる気がないとわかると、おとなしくなってくれたんだけど……。俺が下手くそで、あいつのチンポはみるみる小さくなっていく。今度は俺が焦って、一生懸命舌を動かしたり、吸ったりしてみたんだけど、結局ダメで。俺も急に萎えて。その日は二人とも出さずに、消化不良な感じで終わった。

 それ以来俺は落ち込んでいた。気にせず会いに行けばいいのに、和也のチンポがしぼんでいく感じが忘れられなくて、次チャレンジしてまた同じ結果だったらと思うと、会うのまで躊躇してしまうのだ。

 和也に会わないで家にいると、暇で仕方がない。少し外をブラつくことにした。家の門を出て、少し歩いたところで「貴志……くん!」と呼びとめられた。聞きなれない声。

 振り返り、俺の顔は強張った。去年、兄貴の部屋で見た、睦雄だった。

 一瞬であの日の光景が頭に甦る。裸で後ろ手に縛られ、勃起したチンポには黒い紐が巻きついていた。兄貴に命令され「変態奴隷の睦雄です」と年下の俺に自己紹介させられていた。

 あの時の、屈辱的な睦雄の顔は、1年近く経った今でも忘れることができない。あの時睦雄は高3だったから、今は卒業しているはずだ。いったい、俺に何の用なのか。あの辱めの仕返しを俺にする気なのか? 兄貴には敵が多い。だから、俺にはその心配がいつも付きまとう。

 硬い表情で立ちつくす俺に、睦雄は周囲に視線を飛ばしながら、そろそろと近づいて来た。

「俺のこと、覚えてるか?」

 俺は黙って頷いた。睦雄は自嘲するような笑みを浮かべ、

「忘れるわけ、ないよな」

 と呟いた。

「き、今日は、兄貴、おらんけど」

 緊張してぎこちなくしゃべる俺。

「知ってる。あいつは今日、女と出かけてる」

 睦雄は早口で言った。兄貴は高校に入った頃から、割といろんな女と付き合っていた。

 何度か、家に連れてきたのを見かけたこともある。兄貴は面食いみたいで、どれも見た目のいい女ばかりだった。

 兄貴が彼女と出かけている日を狙って来たというなら、やっぱり俺に復讐しに来たのか? 俺は冷や汗を流したが、睦雄は小さな物音にも敏感に反応して振り返るほど、何かに怯えているように見えた。何か。聞くまでもない、うちの兄貴だ。こんな様子で、仕返しもないだろうと、俺は睦雄に聞いてみた。

「あの……ほしたら、今日は何の用で……?」
「君にな、頼みがあって来たねん」

 た、頼み? 俺に? 俺はなんだか嫌な予感がしてきた。

「あいつの部屋から、デジカメを探し出してきてほしいねん」
「無理です!」

 俺は即答した。兄貴の部屋に勝手に入ったら俺が怒られる。まして、兄貴の物を無断で持ち出したとバレたら、俺が殺される。

「頼む! お前しか頼める奴がおらんねん!」

 と俺の肩を掴んでくる。その必死の形相に、俺は気圧された。初めて見たのがアレだったから今まで気付かなかったけど、この人、実は結構強面なのだ。背だって、兄貴より少し高いみたいだし。

「で、でも、兄貴の部屋に勝手に入ったら、俺が殺されてまう……」
「あいつは、実の弟にも容赦ないんか……」

 睦雄が苦笑いする。俺も苦い笑みを返した。だから、そんな無茶なこと、俺に頼まないでくれ。

「でも、悪いな、今回は俺の言うこと、聞いてもらうで」

 俺の肩を掴む手に力がこもる。激痛。握力がハンパじゃない。有無を言わせぬ強い眼差しで俺を睨んでくる。断っても断らなくても、俺には最悪な状況しか待っていないようだ。泣きたくなってきた。

 脅された俺は、仕方なく、睦雄を連れて離れに向かった。鍵はかかっていなかった。そっと二人で中に入る。俺は念のため、二人の靴を下駄箱に隠した。

「ほ、ほんなら、俺は1階を探してるんで……」
「あかん、おまえも一緒に上に来い。デジカメはきっと上にあるはずやからな」

 俺の首根っこを掴んで、睦雄は階段をのぼっていく。もし兄貴が帰ってきたら言い逃れ出来ない。絶望的な気分だ。

 兄貴の部屋に入り、睦雄はまず、本棚から探し出した。

「あ、あの、あんまり、物、触らんように、動かさんようにして下さいね……」
「あぁ、わかってる」

 と言ったそばから雑誌を床に落とした。もともと散らかってる部屋だけど、誰かが物色したあとって、敏感に気付くものだ。特に兄貴は目ざといからきっと気付くに違いない。そうなったら真っ先に疑われるのは俺だ。ただでは済まない。こんなことなら、和也に会いに行っておけばよかった。

 いまさら後悔しても仕方が無いので、俺もデジカメを探すことにした。とにかく早く見つけ出し、この部屋を元通りにするんだ。兄貴が帰ってくる前に!

 30分位、二人で手分けして探した。だが、デジカメは見つからない。

「下ちゃうかな……」

 俺の言葉に睦雄も「そうかもな」と頷く。二人で階段をおりようとした時、物音が聞こえてきた。離れの玄関の戸が開く音。ここに来るのは兄貴しかいない。俺と睦雄は青ざめた顔を見合わせた。

「戻れ」

 低く言って、睦雄が俺の背中を押す。また2階の部屋に戻った。この散らかった部屋、どうすんだよ! パニックになる俺を、睦雄は押入れに叩きこんだ。俺が入ったことで、中の物がなにか倒れ、閉めようとした襖の間に挟まった。よく見ると掃除機のホース。

 中に引っ張りこもうとした時、部屋の中に兄貴が入ってきた。俺は動きを止め、息を殺した。

「睦雄、お前、ここで何しとんな」

 兄貴の驚いた声が聞こえてきた。俺はそうっと、襖の隙間から外を覗いてみた。睦雄の横顔と、兄貴の険しい顔。怒ってる。俺の顔から血の気が引いていく。見つかったらほんとに殺される!

「答ええ、何でここにおるんな」

 兄貴が繰り返した。

「デ、デジカメを探しに来た……」

 さっきまでの強い調子は消えて、弱々しい睦雄の声だった。俺は睦雄の心配をした。

「デジカメなぁ・・・お前のヤラシイ姿がいっぱい写っとるもんなぁ。高校卒業して、あれを処分しとこう思うたんか。ほんで、俺の部屋に無断で入りこんで、こんなに散らかしてくれたんか」

 笑いを含んだ兄貴の声。他人をいたぶるのが楽しくて仕方が無いといった感じだ。

「住居不法侵入やな。警察呼ぼか。警察呼んで、お前とデジカメ、一緒に渡したろか。取調べでも、裁判でも、お前のあのエロ画像、皆に見られんのやろなぁ。お前が男のチンコしゃぶってるとことか、男に掘られてヨガッとるところとか、あと、どんなんがあったかなぁ」
「もうやめてくれ!」

 たまらず睦雄が叫んだ。兄貴は残忍な笑みを浮かべている。

「やめてくれ? 人の家、勝手に入ったくせに、何を言うとんのじゃ」
「頼むから、あのデジカメの画像、全部消してくれ! もういいやろ、もう俺を解放してくれ!」
「なんか勘違いしてへんか? お前から俺の奴隷にしてくれて言うてきたんやぞ? 解放もクソもあるかいな。お前は男のチンコ無しで生きられんド変態のド淫乱や、そうやろうが? え?」

 兄貴が睦雄の頬を張った。俺は押入れの中で震えた。

「ち、違う……あの時は、仕方なくお前の言う事きいただけで……」
「うるさいんじゃボケ!」

 兄貴が怒鳴った。迫力のある怒鳴り声に体が竦む。空気が一瞬で張り詰める。

「この俺に口答えするんか? お前はまだ自分の立場がようわかっとらんみたいやの。俺の躾が甘かったようや。ちょうどええ、今は春休みでな、時間はあんのや。今日からみっちり、仕込んだる。お前の飼い主は誰で、お前は誰の奴隷なんかっちゅうことをな。服、脱げ」

 兄貴が冷たい声で命令する。睦雄が躊躇っていると、また頬をぶたれていた。

「はよせえ、外に女待たしとるんや。それともここに女、呼んだろか? 女に見られたほうが興奮するか?」
「い、嫌や、それだけは勘弁してくれ! 脱ぐから、脱ぐから、それだけは……」
「ほんなら、はよせえ。今は時間ないけど、帰って来てからたっぷり、可愛がったる」

 睦雄は急いで服を脱いで全裸になった。引き締まった裸体がさらされる。兄貴が顎をしゃくる。睦雄はその場に跪いた。

「ん? なんえ?」

 優しい声で兄貴が訊ねる。

「……ゆ、祐介の、チンポ、しゃぶらせてください」
「そんなに男のチンコが好きなんか?」
「好きです……祐介のチンコが好きです、お願いします、しゃぶらせてください」

 耳を塞いで目を閉じなければいけない、と俺は思った。俺をここに隠してくれた睦雄のためにも。なのに、俺はこの光景から目を逸らすことが出来なかった。息を殺して凝視していた。

「ほんまにお前は変態やの。ええで、お前の好きなチンコ、しゃぶらせたる」

 許しが出ると、睦雄は兄貴のズボンのシャックを下げ、中から半立ちのチンコを取り出して口に咥えた。

「うまいか?」
「うまいです」

 声を立てて兄貴が笑う。この人、鬼だ……悪魔だ……。

 睦雄は慣れている様子だった。きっと何度もやらされているのだろう。顔を前後に動かしながら、兄貴のチンポを音を立ててしゃぶっている。たまに、睦雄の頬に、兄貴の性器の形が浮き上がる。口からヨダレが垂れて落ちる。いったん口から抜いて、今度は舌を出して竿を下から上へ舐め上げる。

「目ぇ開けえ、俺の顔見い」

 兄貴が睦雄の頬に手を添える。睦雄は素直に顔をあげた。その顔が恍惚とした表情に見えるのは、俺の気のせいなんだろうか。見ると睦雄は、こんな状況なのに勃起させていた。

「今日お前がやったことはそう簡単には許したらへんど。覚悟せえよ」

 ドスの効いた兄貴の声。それとは裏腹な、睦雄の頬を優しく撫でる兄貴の手つき。

「出すど、飲ましたる、飲みたいのやろ?」
「はい、祐介の精液、飲みたいです」

 睦雄は兄貴のチンポにむしゃぶりついて、前後に激しく動かした。濡れた音が部屋に響く。俺はそれを見ながら、フェラはあぁするのか、と感心していた。

※ ※ ※

 睦雄に服装を整えさせたあと、兄貴は「俺が帰ってくるまでに部屋片付けて、裸のまま待っとけ。俺の許可なく、自分でシコってイクなよ」と言い残し、出て行った。

 たっぷり時間を取ってから、俺は恐る恐る押入れから出た。睦雄は床に座りこみ、項垂れている。かける言葉が見つからず、馬鹿みたいに立ちつくす。

「悪かったな、巻きこんで」

 睦雄が下を向いたまま言う。

「あー……いえ、こっちこそ、うちの兄貴が、なんか、すんません」
「お前も大変やな、あんな兄貴持って」
「はは……まぁ……」

 あんたに同情されるほどじゃないけど、とは言わないでおいた。

「もう行ってくれるか、こんな情けない姿、いつまでも見られてたない……」

 あ、そうか、と気付いて、俺は慌てて部屋を出た。心臓はドキドキ鳴りっぱなし。自分の兄貴が鬼畜だってことは知っていたけど、まさかあそこまでとは……。デジカメで、人には見せられない写真撮られ、睦雄は兄貴から脅されているのだろう。改めて、兄貴の血縁者だってことが、嫌になってきた。

 睦雄を気の毒に思う気持ちもあったが、俺の頭には、さっきみた睦雄のフェラが脳内再生されていた。

 今から和也に会いに行って、さっそくやってみよう! 現金にも、俺は和也に会いたくてウキウキしていた。



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