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更新履歴・お知らせ

2019/5/26
お触り禁止2、完結

2019/5/25
お触り禁止1、更新

2019/5/18
お金じゃない2、完結

2019/5/17
お金じゃない1、更新

2019/1/26
よくある話2、完結

2019/1/25
よくある話1、更新

2018/12/7
カインとアベル3、完結

2018/12/6
カインとアベル2、更新

2018/12/5
カインとアベル1、更新

2018/11/27
Tedious story15、完結

2018/11/26
Tedious story14、更新

2018/11/25
Tedious story13、更新

2018/11/24
Tedious story12、更新

2018/11/23
Tedious story11、更新

2018/11/22
Tedious story10、更新

2018/11/21
Tedious story9、更新

2018/11/19
Tedious story8、更新

2018/11/18
Tedious story7、更新

2018/11/17
Tedious story6、更新

2018/11/16
Tedious story5、更新

2018/11/15
Tedious story4、更新

2018/11/14
Tedious story3、更新

2018/11/13
Tedious story2、更新

2018/11/12
Tedious story1、更新

2018/9/7
面倒臭い二人、更新完結

2018/8/28
愛で殴る2、完結

2018/8/27
愛で殴る1、更新

2018/8/26
宙ぶらりん2、完結

2018/8/25
宙ぶらりん1、更新

2018/8/23
とどめを刺されたい3、完結

2018/8/22
とどめを刺されたい2、更新

2018/8/21
とどめを刺されたい1、更新

2018/8/16
生温い2、更新完結

2018/8/15
生温い1、更新

2018/6/28
続・盲目の狼2完結

2018/6/27
続・盲目の狼1更新

2018/6/23
盲目の狼2更新完結

2018/6/22
盲目の狼1更新

2018/6/21
往事渺茫…15更新完結

2018/6/20
往事渺茫…14更新

2018/6/19
往事渺茫…13更新

2018/6/18
往事渺茫…12更新

2018/6/17
往事渺茫…11更新

2018/6/16
往事渺茫…10更新

2018/6/15
往事渺茫…9更新

2018/6/14
往事渺茫…8更新

2018/6/13
往事渺茫…7更新

2018/6/12
往事渺茫…6更新

2018/6/11
往事渺茫…5更新

2018/6/10
往事渺茫…4更新

2018/6/9
往事渺茫…3更新

2018/6/8
往事渺茫…2更新

2018/6/7
往事渺茫としてすべて夢に似たり1更新

2018/5/6
妄想2、更新完結

2018/4/13
おいくら?2、更新完結

2018/4/12
おいくら?1、更新

2018/3/31
ズッ友だょ、更新完結

2018/3/2
利害関係の終了2、完結

2018/3/1
利害関係の終了1、更新

2018/2/23
勝手にやってろ2、完結

2018/2/22
勝手にやってろ1、更新

2018/2/20
続・嫁に来ないか2、完結

2018/2/19
続・嫁に来ないか1、更新

2018/1/20
嫁に来ないか2、完結

2018/1/19
嫁に来ないか1、更新

2017/11/21
雨の日の再会2、完結

2017/11/20
雨の日の再会1、更新

2017/11/19
ピンクの唇、完結

2017/11/2
赤い爪、完結

2017/10/28
スカートめくり、完結

2017/10/23
続続続・ひとでなし2、完結

2017/10/22
続続続・ひとでなし1、更新

2017/10/21
続続・ひとでなし2、完結

2017/10/20
続続・ひとでなし1、更新

2017/10/19
続・ひとでなし2、完結

2017/10/18
続・ひとでなし1、更新

2017/09/08
ひとでなし2、完結

2017/09/07
ひとでなし1、更新

2017/09/02
ほんとにあったら怖い話2完結

2017/09/01
ほんとにあったら怖い話1更新

2017/07/28
コンビ愛更新、完結

2017/07/06
第二ボタン2更新、完結

2017/07/05
第二ボタン1更新

2017/05/25
ちょろくない2更新、完結

2017/05/24
ちょろくない1更新

2017/05/16
やっぱちょろい2更新、完結

2017/05/15
やっぱちょろい1更新

2017/02/11
メリクリあけおめ2更新、完結

2017/02/10
メリクリあけおめ1更新

2016/11/14
義父の訪問更新、完結

2016/10/27
覗き2更新、完結

2016/10/26
覗き1更新

2016/10/22
終わらない夜2更新、完結

2016/10/21
終わらない夜1更新

2016/10/16
凹の懊悩2更新、完結

2016/10/15
凹の懊悩1更新

2016/09/28
可愛さも憎さも百倍2更新、完結

2016/09/27
可愛さも憎さも百倍1更新

2016/09/22
利害の一致2更新、完結

2016/09/21
利害の一致1更新

2016/09/16
楽しい記憶喪失!3更新、完結

2016/09/15
楽しい記憶喪失!2更新

2016/09/14
楽しい記憶喪失!1更新

2016/09/13
楽しい同棲!2更新、完結

2016/09/12
楽しい同棲!1更新

2016/09/11
Phantom15更新、完結

2016/09/10
Phantom14更新

2016/09/09
Phantom13更新

2016/09/08
Phantom12更新

2016/09/07
Phantom11更新

2016/09/06
Phantom10更新

2016/09/05
Phantom9更新

2016/09/04
Phantom8更新

2016/09/03
Phantom7更新

2016/09/02
Phantom6更新

2016/09/01
Phantom5更新

2016/08/31
Phantom4更新
リンク一件追加

2016/08/30
Phantom3更新

2016/08/29
Phantom2更新

2016/08/28
Phantom1更新

2016/08/04
嘘7更新、完結

2016/08/03
嘘6更新

2016/08/02
嘘5更新

2016/08/01
嘘4更新

2016/07/31
嘘3更新

2016/07/30
嘘2更新

2016/07/29
嘘1更新

2016/07/18
Love Scars3更新、完結

2016/07/17
Love Scars2更新

2016/07/16
Love Scars1更新

2016/07/13
行きつく先は5更新、完結

2016/07/12
行きつく先は4更新

2016/07/11
行きつく先は3更新

2016/07/10
行きつく先は2更新

2016/07/09
行きつく先は1更新

2016/07/04
電話が鳴る7更新、完結

2016/07/03
電話が鳴る6更新

2016/07/02
電話が鳴る5更新

2016/07/01
電話が鳴る4更新

2016/06/30
電話が鳴る3更新

2016/06/29
電話が鳴る2更新

2016/06/28
電話が鳴る1更新

2016/06/16
今日の相手も2更新、完結

2016/06/15
今日の相手も1更新

2016/06/08
今日の相手は2更新、完結

2016/06/07
今日の相手は1更新

2016/05/25
いおや2更新、完結

2016/05/24
いおや1更新

2016/05/14
奇跡2更新、完結

2016/05/13
奇跡1更新

2016/04/28
ターゲット2更新、完結

2016/04/27
ターゲット1更新

2016/03/02
視線の先2更新、完結

2016/03/01
視線の先1更新

2016/02/23
性癖の道連れ2更新、完結

2016/02/22
性癖の道連れ1更新

2016/02/15
DL販売お知らせ

2016/01/20
尾行2更新、完結

2016/01/19
尾行1更新

2015/12/07
遺作2更新、完結

2015/12/06
遺作1更新

2015/12/02
昼夜2更新、完結

2015/12/01
昼夜1更新

2015/11/26
大小2更新、完結

2015/11/25
大小1更新

2015/11/15
彼はセールスマン2更新、完結

2015/11/14
彼はセールスマン1更新

2015/10/22
2度あることは2更新、完結

2015/10/21
2度あることは1更新

2015/09/18
死神さんいらっしゃい2更新、完結

2015/09/17
死神さんいらっしゃい1更新

2015/09/08
Congratulations2更新、完結

2015/09/07
Congratulations1更新

2015/09/01
待田くんに春の気配3更新、完結

2015/08/31
待田くんに春の気配2更新

2015/08/30
待田くんに春の気配1更新

2015/08/11
亀の恩返し2更新、完結

2015/08/11
亀の恩返し1更新

2015/08/07
Aからのメール2更新、完結

2015/08/06
Aからのメール1更新

2015/07/06
5年後2更新、完結

2015/07/05
5年後1更新

2015/07/04
待っててね2更新、完結

2015/07/03
待っててね1更新

2015/05/11
その後3更新、完結

2015/05/10
その後2更新

2015/05/09
リクエスト小説
その後1更新

2015/05/05
待田くんに春はこない2更新、完結

2015/05/04
待田くんに春はこない1更新

2015/04/30
楽しいシーソーゲーム!2
更新、完結

2015/04/29
楽しいシーソーゲーム!1更新

2015/04/21
楽しい親子喧嘩!1
楽しい親子喧嘩!2更新、完結

2015/04/16
楽しい放課後!2更新、完結

2015/04/15
楽しい放課後!1更新

2015/04/06
楽しい合コン!2更新、完結

2015/04/05
楽しい合コン!1更新

2015/04/01
楽しいお見舞い!2更新、完結

2015/03/30
楽しいお見舞い!1更新

2015/03/24
楽しい旧校舎!2更新、完結

2015/03/23
楽しい旧校舎!1更新

2015/03/16
楽しい入院生活!2更新、完結

2015/03/15
楽しい入院生活!1更新

2015/03/05
楽しい遊園地!2更新、完結

2015/03/04
楽しい遊園地!1更新

2015/02/27
楽しいロッカールーム!2更新、完結

2015/02/26
楽しいロッカールーム!1更新

2015/02/16
楽しいOB会!2更新、完結

2015/02/15
楽しいOB会!1更新

2015/02/14
一周年!!
いつもありがとうございます!
君は日向の匂い更新、完結
シンデレラアイドルのSSです

2015/02/13
保健室の先生2更新、完結

2015/02/12
保健室の先生1更新

2015/02/11
teeth2更新、完結

2015/02/10
teeth1更新

2015/02/09
楽しい初カノ!2更新、完結

2015/02/08
楽しい初カノ!1更新

2015/01/31
楽しい勉強会!2更新、完結

2015/01/30
楽しい勉強会!1更新

2015/01/23
楽しいお泊り!2更新、完結

2015/01/22
リクエスト小説
楽しいお泊り!1更新

2015/01/08
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します!
リクエスト小説
両想い1、2更新、完結

2014/12/12
楽しい合宿!2更新、完結

2014/12/11
楽しい合宿!1更新

2014/12/01
アガルタ2更新、完結

2014/11/30
リクエスト小説
アガルタ1更新

2014/11/23
朝のお楽しみ2更新、完結

2014/11/22
リクエスト小説
朝のお楽しみ1更新

2014/11/14
即位式2更新、完結

2014/11/13
即位式1更新

2014/11/04
裏ドSくん3更新、完結

2014/11/03
裏ドSくん2更新

2014/11/02
裏ドSくん1更新

2014/11/01
ひみつのドSくん2更新、完結

2014/10/31
ひみつのドSくん1更新

2014/10/30
伴侶1、2更新、完結

2014/10/27
支配人3更新、完結

2014/10/26
支配人2更新

2014/10/25
支配人1更新

2014/10/24
隣人3更新、完結

2014/10/23
隣人2更新

2014/10/22
隣人1更新

2014/10/15
元上司2更新、完結

2014/10/14
リクエスト小説
元上司 1更新

2014/10/10
ニコニコドッグⅡ 2更新、完結

2014/10/09
リクエスト小説
ニコニコドッグⅡ 1更新

2014/10/04
茶番2更新、完結

2014/10/03
リクエスト小説
茶番1更新

2014/09/12
「ちょろい 2」更新、完結

2014/09/11
「ちょろい 1」更新

2014/09/08
「新雪の君」更新、完結

2014/09/06
コメントお返事させて頂きました

2014/09/05
「すばらしい日々3」更新、完結

2014/09/04
「すばらしい日々2」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/03
リクエスト小説
「すばらしい日々1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/01
「好きと言って4」更新、完結

2014/08/31
「好きと言って3」更新

2014/08/30
「好きと言って2」更新

2014/08/29
リクエスト小説
「好きと言って1」更新

2014/08/24
「純粋に近付いた何か2」更新、完結

2014/08/23
リクエスト小説
「純粋に近付いた何か 1」更新

2014/08/15
コメントお返事させて頂きました

2014/08/14
再会2更新、完結
コメレスさせて頂きました

2014/08/13
リクエスト小説「再会1」更新
「ノビ」の続編です

2014/07/26
コメントお返事させて頂きました

2014/07/25
息子さんを僕にください2更新完結

2014/07/24
リクエスト小説「息子さんを僕にください1」更新
娘さんを僕に下さいとは無関係ですw

2014/07/22
コメントお返事させて頂きました

2014/07/20
久しく為さば須らく2更新、完結
コメントお返事させて頂きました

2014/07/19
リクエスト小説「久しく為さば須らく1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/07/18
コメントお返事させて頂きました

2014/07/16
コメントお返事させて頂きました

2014/07/15
コメントお返事させて頂きました

2014/07/14
コメントお返事させて頂きました

2014/07/13
リクエスト小説「嫉妬せいでか2」更新、完結
コメお返事させて頂きました

リクエスト小説「嫉妬せいでか1」更新

2014/07/11
拍手お返事させて頂きました
お知らせ一件

2014/07/10
コメント、拍手お返事させて頂きました

2014/07/09
拍手お返事させて頂きました

2014/07/08
コメント、拍手お返事させて頂きました
耽溺 2更新、完結

2014/07/07
拍手お返事させて頂きました
リクエスト小説「耽溺 1」更新

2014/07/06
拍手お返事させて頂きました

2014/07/05
拍手お返事させて頂きました

2014/07/04
コメント、拍手、お返事させて頂きました

2014/07/03
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後 2更新、完結

2014/07/02
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後1更新しました

2014/07/01
コメントお返事させて頂きました
シンデレラアイドル2更新、完結

2014/06/30
拍手お返事させて頂きました
シンデレラアイドル1更新しました

2014/06/29
リクエスト募集してます

2014/06/27
拍手お返事させて頂きました

2014/06/24
目は口ほどに 更新、完結

2014/06/17
茶々丸更新、完結
獣姦っぽい

2014/06/11
連鎖 2更新、完結

2014/06/10
連鎖 1更新

2014/06/07
拍手お返事させて頂きました

2014/06/06
拍手お返事させて頂きました

2014/06/05
拍手お返事させて頂きました

2014/06/04
元旦那さん 2更新、完結

2014/06/03
元旦那さん 1更新
旦那さんの続きです

2014/05/29
昨日の記事の続きで拍手お返事させてもらっています

2014/05/28
旦那さん 2更新、完結

2014/05/27
旦那さん 1更新

2014/05/22
夢の時間2更新、完結

2014/05/21
アンケート1位小説「親子」
夢の時間1更新

2014/05/16
この物語はフィクションです更新、完結

2014/05/14
アンケート1位小説「教師と生徒」で先生受け。
信じて下さい更新。完結

2014/05/11
純粋とは程遠いなにか2更新。完結
ダウンロード販売のお知らせ

2014/05/09
純粋とは程遠い何か1更新

2014/05/01
長男としての責務2更新。完結

2014/04/30
長男としての責務1更新

2014/04/27
セフレ更新。完結

2014/04/21
嘘が真になる2更新。完結

2014/04/20
嘘が真になる1更新。
アンケート終了しました
投票してくださった皆さんありがとうございました!

2014/04/15
親切が仇になる2更新。完結

2014/04/14
親切が仇になる1更新

2014/04/11
家庭教師更新。完結

2014/04/09
惚れ薬2更新。完結

2014/04/08
惚れ薬1更新

2014/04/05
ニコニコドッグ更新。完結

2014/04/03
健やかなるときも病めるときも更新。完結
アンケート設置1ヶ月記念更新
回答ありがとうございます!

2014/04/02
お隣さん2更新。完結

2014/04/01
お隣さん1更新

2014/03/28
B3-17 はるか更新。完結

2014/03/27
会話の語尾は常にハートマーク更新。完結

2014/03/24
僕の居場所更新。完結

2014/03/21
兄弟愛(3/3)更新。完結

ストックを全て出し切ってしまいましたので毎日更新は今日で終わりになります。
これからは書き終わり次第更新していきますので、引き続きよろしくお願い致します。

2014/03/20
兄弟愛(2/3)更新。

2014/03/19
兄弟愛(1/3)更新。

2014/03/18
7歳の高校生更新。完結

2014/03/17
7歳の高校生更新

2014/03/16
裏の顔更新。完結
アンケート2位「教師と生徒」
少し違う感じになりました。

2014/03/15
残業も悪くない更新。完結
アンケート結果を反映させてみました。
アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。引き続きお願い致します

2014/03/14
片思い更新。完結

2014/03/13
クラスの地味男更新。完結

2014/03/12
吉原と拓海更新。完結

2014/03/11
罠更新。完結

2014/03/10
同級生更新。完結

2014/03/09
目覚め更新。完結
FC2小説にて、
閃光戦士フラシュレッド!公開。完結。

2014/03/08
やってられない更新。完結

2014/03/07
地下の城ピュラタ更新。完結

2014/03/06
地下の城ピュラタ更新。

2014/03/05
部室にて更新。完結

2014/03/04
すべからく長生きせよ更新。完結

2014/03/03
秘め事更新。完結
アンケート設置。ご協力お願いします

2014/03/02
映画館にて更新。完結

2014/03/01
大迷惑@一角獣更新。完結

2014/02/28
大迷惑@一角獣更新。

2014/02/27
僕はセールスマン更新。完結

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お触り禁止(2/2)

<前話>

 翌日登校した藤園は一皮むけた良い感じになっていた。

 俺を見る目に殺意が帯びている。俺に殴られたところは痣になり、表情も仄暗くて、ただのチャラかったイケメンに陰が加わった。

 とり巻きCが「藤くん、昨日のデートどうだった?」と不用意な発言をして「うるせえ!」とキレられていた。リーダーのご機嫌が悪いとわかり、取り巻きたちは静かになった。

 休み時間になるといつものようにトイレに連れこまれた。来るやいなやBに飛び蹴りされて、トイレの壁までぶっ飛んだ。いいよ、いいよ。もっと来い。

 とりあえず今日の有り金を全部取られた。少ない、という理由で殴られた。ABCのサンドバック。殴るしか脳がないのか。江田島は「うん/こ」と個室へ。藤園は少し離れたところで見ている。

「おら、なんか言えよ!」

 跪いた俺の顔にBの蹴りが入った。脳が揺れる衝撃に頭がクラクラとした。

「おい馬鹿! やめろ!」

 揺れる視界に、Bたちを止める藤園が見えた。とり巻きたちは「どうしたんだよ、藤くん」と不思議そうだ。そりゃ先週まで率先していじめてた藤園が急に穏便派になったら面食らうよな。

「馬鹿……、顔蹴るとか……やりすぎだろ……」

 モゴモゴ言いながら素早く俺を見る藤園の目。怯えてやがる。ああ、こいつまだわかってないんだ。俺を怒らせたらまたレイ/プされるとでも思ってるんだろう。

「藤園くん、お願いだからもう酷いことしないでくれよ」

 藤園の足にしがみついた。足から伝わる藤園の怯え。汚物でも見るような目が俺を見下ろす。俺を恐れながらも咄嗟に人を見下すことができる、藤園はそういう人間だ。

 しがみつきながら、藤園にしかわからないよう小さく笑いかけた。

 ──昨日言ったこと、もう忘れたのか?

「なんでもするから、動画拡散だけは許して」

 脈略があるようなないような俺の発言。頭のいい藤園には、ちゃんと通じたようだ。

「……なんでもするんだな」

 暗い声で俺に問う。とり巻きは藤園の言動に注視してる。

「お前の望み通り、楽しませてやるよ」

 ぎこちなく笑う。いまはそれでいい。誰だって最初は怖いし、足がすくむものだ。

「A、この変態野郎にちんこしゃぶらせてやれよ」

 いきなり指名されたAはびっくりして変な声をあげた。本人はすごく嫌そう。でも今日は藤園の機嫌が悪いことはわかっているから、躊躇いながらも俺の前にちんこを出した。

 舐めるために便所の床を這って近寄った。口を開き、顔をひきつらせているAのちんこを迎えに行く。BCが、俺と藤園の顔をチラチラ見比べている。未知の領域に足を踏み入れたばかりの三人はドン引きだ。

 Aのちんこは蒸れていて汗と精液の匂いがした。味は想像通り、少し苦くてしょっぱい。鈴口をチュッチュと吸って亀頭全体に舌を這わせ、潤ってから全部を口に入れた。根本まで咥えこんだとき、Aは気持ち良さそうに吐息を漏らした。

「うわ、こいつちんこ勃ってる」

 Bが面白いものを見つけたという口調で俺の股間を指さす。Cが覗きこんでそれを確かめると、ゲラゲラと笑った。

「きめえ。ちんこしゃぶって普通勃つか?」
「おまえホモなのかよ」

 気の弱いいじめられっこの俺は泣きそうな顔で目を伏せる。もっと罵れ。もっと酷い目に遭わせてくれ。

「これで少しは満足したかよ」

 BCを押しのけ、藤園が言った。藤園にだけわかるアイコンタクト。

 ──満足だ。だがもっとしてくれ。

 本当に通じたのかどうか、藤園は顔を顰め、舌打ちした。

「気持ち悪いんだよ、ド変態。今日は俺ら全員のちんこしゃぶれ」

 いいね。まだまだ王道の初歩だけど、確実に成長してる。その努力はかってやる。

「俺は嫌だよ」

 水を流す音とともに個室から出てきた江田島が言った。

「だったらお前は見とけ。気が向いたら咥えさせてやれよ。こいつは酷くされるのが好きなクソ変態野郎だから、どんなことも涎垂らしてやるぜ」

 藤園の靴のつま先が俺の股間を踏みにじる。痛くて気持ちよくて射精しそうだ。

「ああ、やめて、そんな…、踏まないで、藤園くん…っ」
「名前呼ぶんじゃねえよ」

 さらに力を入れてくる。そのつま先を触りながらパンツのなかに射精した。その気配を察した藤園の顔が嫌悪に歪む。その顔もたまらない。

「あ、イク、出る」

 Aが俺の頭を押さえ込み腰を振った。咽喉の奥までぶちこんでくる。童貞の腰使い。おそらく昨夜も抜いただろうに、俺の口に濃い精液をたっぷりと吐きだした。

「飲めよ」

 藤園に命令され、ごくんと飲みこむ。のどに絡みつく精液。鼻から抜ける空気がカルキ臭い。最初は嫌々だったAは放心状態だ。

「B、次はお前の番だ」

 藤園に言われたら逆らえない。それにBは少し興味が湧いたようだ。ズボンを下げたBのちんこは半立ちだった。またそれを咥えてしゃぶった。

 隣でCもちんこを出した。俺の口元を見ながら一心不乱に扱く。早く俺にフェラされたくて待ちきれないようだ。

 顔にぶっかけて欲しくて、BをしゃぶりながらCのちんこにも手を伸ばした。ガチガチに硬い。Bより少し太くて、先走りがすごい。

 Cのちんこの先を啜った。次から次に溢れてくる。亀頭を咥え舌全体で舐めとった。

「こいつ、ちんこ大好きって感じだな」

 Bが同意を求めて藤園を見る。藤園は嫌そうに目を細めるだけで何も言わない。

 二本のちんこを交互にしゃぶった。江田島が「オエーッ」と吐く真似をする。まったく興味がないどころか、嫌悪すらある感じ。江田島は密かに藤園に特別な感情を抱いていると思っていたから意外だ。藤園の手前、ホモフォビアの振りをしているだけかもしれないけど。

 俺が藤園をむりやり犯したと知ったら、きっと我を忘れるくらい怒り狂うだろう。五人のなかで一番体格がいい江田島が俺を叩きのめしてくれたら。想像するだけで震える。

 フェラの途中でチャイムが鳴った。BとCをイカせられなかった。続きは次の休み時間に。

 うがいをしようと水道の前に立ったら藤園に腰を蹴られた。

「なにしてんのお前。そのまま教室に戻れよ」

 正解。そう言ってくれなきゃ、わざわざ教育しにいった甲斐がない。

 そんなことを知らないCが「藤くん、鬼畜~」とはやしたてて、藤園にふくらはぎを蹴られていた。

 江田島を先頭に俺たちはトイレを出た。Cが「次の休み時間が楽しみ」だと言い、Aは「俺もまたやらせよう」とノリノリだ。

 最後尾の藤園を振り返った。暗い表情で廊下を歩いている。まるで死刑囚みたいじゃないか。

「藤園くん、顔色悪いけど、大丈夫?」

 ハッと顔をあげ、慌てて俺を睨みつける。虚勢の仮面。また犯されたくないから必死だ。健気だね。

「うるせえ、話しかけんな」 
「さっきの、良かったよ」

 前の4人に聞こえないよう囁く。

「狂ってんな、お前。ぜんぜん理解できねえよ。理解したくもないけど」
「そういえば、お尻は大丈夫? 昨日はひどことしてごめんね」

 パッと藤園の顔つきがかわる。頬をひきつらせ、羞恥に目元を赤くした。

「なんのことだよ」

 なかったことにするつもりなんだ?

「あの時の藤園くん、すごく可愛かったよ。怯えて、泣いて、許してって。Sに目覚めそうだったもん。動画見る?」

 ポケットを探ったら藤園に胸倉を掴まれ、壁に押しつけられた。

「何のことだっつってんだよ! 黙んねえとぶっ殺すぞ!」

 藤園の剣幕に前を歩いていた4人が立ち止まりこちらを見ていた。

「ご、ごめん。許して、もう二度と言わないから」

 いじめられっ子らしく、背中を丸めて許しを請う。藤園に突き飛ばされた。

「こんなんまだ序の口だ。絶対後悔させてやる。泣いて謝っても許さねえからな」

 そう吐き捨てるとズンズン先へと進んでいった。その背中に心のなかで声をかける。

 ──期待してるよ。

 後悔するほど楽しませてくれるのなら、それが叶うなら俺はすべてを失ってもいい。

 俺みたいな変態に目をつけられた藤園には同情する。でも最初に関わって来たのは藤園たちだ。奴らが迂闊にも蜘蛛の巣に飛び込んできた。あるいは蟻地獄に。

 偶然とは言え、やっと見つけた性癖の伴侶。心中相手。せいぜい大事にしてあげなくちゃ。






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2019-05-26(Sun) 22:07| お触り禁止| トラックバック(-)| コメント 2

お触り禁止(1/2)

※いじめ、暴力、強/姦

「こいつドМじゃん」

 とある地方の新興住宅街。そこの端にある廃工場で俺は自分の恥ずかしい性癖を暴露されていた。

「この状況で勃つとかマジもんじゃん」

 全裸で勃起させている俺を見て楽しそうに笑う。

 同じ高校、同じクラスの5人組。リーダー藤園、副リーダー江田島、藤園の取り巻きABC。

 俺がこいつらにいじめられるようになったきっかけは、たぶん、階段ですれ違うとき、藤園にぶつかってしまったから。

 俺ははしっこを歩いていたのに、仲間とおしゃべりに夢中だった藤園のほうからぶつかってきた。あとはもうテンプレ通り「あぶないだろ」「階段から落ちてたらどうなってたと思ってんだ」って俺を責めて、「あいつ気に入らない」って目をつけられて、いじめられるようになった。

 時と場所を選ばず俺をからかったり、罵声浴びせたり。脈略なく突然殴ってきたり、飛び蹴りされたり。物がなくなるのはしょっちゅうだし、金を巻き上げられるのも毎度。

 こいつらは俺が気が弱いからやられるままになっていると思っていたようだ。密かにあいつらの暴力暴言に興奮していたなんて、思いもしなかっただろう。

 それが今日、バレてしまった。学校の帰り道、いきなりここへ連れこまれ、身ぐるみはがされた。そしてサンドバック。その様子を撮影するクズっぷり。そりゃちんこもギンギンにいきり立つというものだ。

「汚いもの見せんな」

 藤園の容赦ない蹴り。ちんこの先をかすめた。激痛に悶え苦しむ俺の頭を誰かが踏みつける。将来楽しみな奴らだよ、ほんと。

「オナれ、ドМ」

 藤園に命じられ、俺はオナった。五人が全員俺の手淫を見ている。痛いくらい勃起した。我慢汁が止まらない。すぐ手はベトついた。粘ついた音を立てながらちんぽを扱く。それもきっちり撮影された。

 明日にはあの動画はクラス中に広まっているんだろうか。こいつら馬鹿だから、動画サイトにあげるかもしれない。

「さっさとイケよ」

 藤園にビンタされた。

 親が医者で大きな家に住んでるらしい。顔もいい、成績もいい。モテるから女を切らしたことがない。悪いのは性格だけ。

「んふぅ、ああ、あっ、イク、」

 俺の喘ぎ声を、奴らは気持ち悪いと笑った。もっと笑ってくれ。罵ってくれ。俺は正真正銘の変態だ。バレた以上隠す気なんかない。お前らの好きに扱ってくれ。

「ああっ、もうイク、イク──ッ!!」

 5人は瞬きひとつしないで俺の射精を見守った。射精すると爆笑して腹を抱える。

「まじ無理。ホンモンの変態じゃん」
「あぁん、イクイク~!!」
「ギャハハハハッ!!」

 取り巻きAは俺の制服を拾うと「手、拭いてやるよ」と精液を拭い取った。簡単に洗えない、明日も着なきゃいけない制服。救いようがないほどにカルキ臭くなっているだろう。

「お前、俺らの奴隷な。明日有り金全部持って来いよ。来なかったら動画拡散な」

 1人ずつ俺に蹴りを入れて5人は工場から去った。

 動画を拡散されたって俺は興奮するだけだ。社会的に困ることになるのはあいつらのほう。バレたら一発で終わり。それじゃ面白くない。まだこの遊びを続けてもらわないと困る。

 誰もいなくなった工場で、俺は一人でまたマスをかいた。

 ~ ~ ~

 翌日、言われた通り金を持って行った。休み時間、連れて行かれたトイレで藤園に金を渡し、またオナニーを命じられた。

 何も知らずにトイレに用を足しに来たやつらが、ちんこを握りしめる俺を見てぎょっとなる。ニヤついた藤園たちを見て事情を察し、見てみぬふりをして出て行くか、笑って出て行くか、どちらかだ。誰も止めたりしない。

「チャイム鳴るまでにイケなかったら動画拡散~」
「待って、イクから、もう、イクからっ」

 必死に扱く。それを見て藤園たちはゲラゲラと笑う。この時間が永遠に続くと思っているんだろうか。いつか高校を卒業し、就職して、社会人になる。その時いじめられっこが復讐を考えないと本気で思ってる?

 会社とか、新しい人間関係、あるいは結婚相手、産まれてきた子供に自分の過去の悪事がバラされないとでも?

 俺の弱みだと思ってるその動画、実はお前たちの弱みでもあるんだって、本気でわかってないんだろうな。なにが「動画拡散~」だよ。うける。

 俺の性癖に付き合わされてることすら、わかっちゃないんだから。

「はあ、はっ、あ、イク、もう出るっ」

 チャイムが鳴る前に無事射精できた。今日は自分の精液を自分で舐めてきれいにさせられた。一応嫌がってはみせたが、そんなのこっちはもう経験済みだ。筋金入りの変態なめんな。

 今までのいじめに性的いじめも加わって、俺の生活はある意味充実していた。学校や学校外で暴力と強制射精の毎日。なのに家でも抜いてしまう。もっと酷いことをしてくれていいのに、ケチな理性のせいで一線を越えることはない。

 マンネリの空気が流れ出したころ、藤園に新しい彼女ができた。他校の生徒でモデルもやってる美少女らしい。

 誰もがうらやむ自慢の彼女。藤園は携帯を手放さなくなった。俺が殴られ蹴られ射精しても、スマホの画面から目を離さない。放課後は彼女に会うためにさっさと帰る。リーダーがそんなだから、他の奴らもだんだんやる気がなくなって、最近は放置プレイが多い。

 いや見ろよ。殴れよ。フェラさせたり、犯したりしろよ。こっちはお前らに性癖バレたときからずっと期待してたっていうのに。

 自慢の彼女ができて、藤園は使い物にならなくなった。俺から金を巻き上げるとその金を持って彼女のもとへ直行する。もう俺の顔さえ見ない。

「藤がいないとやっぱつまんねえな」

 江田島の言葉に取り巻きABCも「そうだな」と同調する。藤園がいなくなったら残りの4人もポンコツになりやがった。

 これはもう、最終手段に出るしかなさそうだ。

 ~ ~ ~

 日曜日の朝、藤園の自宅を訪ねた。チャイムを鳴らして出て来たのは藤園の母親らしき綺麗だが派手な女性。「優希のお友達?」と何も疑わずなかに入れてくれた。

「ごめんなさいね、約束してるなんて聞いてなくて。あの子まだ上で寝てるんじゃないかしら。私たちちょっと出かける用事があるから、叩き起こしてやって」

 ありがたいことに母親は父親と一緒に出掛けてくれた。二人を見送り、教えてもらった二階の藤園の部屋へ向かう。ノックせず扉を開けると着替え途中の藤園がいた。寝ていてくれたほうが楽だったのに。

「はあ?! なんでお前がここにいんだよ? てゆーか不法侵入だろ」

 上半身裸のまますごんでくる。

「家の人が入れてくれた」
「入ってくんなよ。てか家まで来るとかきめえな。なんで俺の家知ってんだよ」
「藤園くんたちの話聞いてたらだいたいの見当がついた。あとはネットで地図調べて」
「きんも。勝手なことすんなよ」

 腹に蹴りを入れられた。丸く鋭いかかとが突き刺さって胃がせりあがる。

「出てけ」
「いやだ、藤園くんに話がある」
「ねえよ。出てけ。お前と違って暇じゃないんだよ」
「彼女とデート?」

 イラついたような舌打ち。同時に左頬を殴られた。脳が揺さぶられるような一撃。最高。

「俺も必死なんだ。話聞いてもらうまで帰れない」
「まさかお前、俺を買収しにきたのか? 動画持ってんのはAだぞ。アホだろお前」
「リーダーは藤園くんだ」
「は?」
「君が彼女に入れあげてるせいで、江田島くんたちも手抜きするようになった」
「話が見えねえ」
「もっと俺をいじめろよ。酷くしろ。足りない馬鹿な頭でもっと想像力働かせろよ。暴力振るうしか能がないのか? もっとほかに屈辱的で効果的なのがあるだろ。そんなこともわかんないのか。そんなんじゃ医学部に入って医者になるなんて到底無理だぞ。落ちこぼれ。家のなかで肩身狭いんじゃない?」

 まさか俺からそんなこと言われるなんて、考えもしなかったんだろう。藤園は鳩豆な顔でぽかんと俺を見ていた。そして我に返って怒りのままに俺を殴った。わざと床に倒れ込んだ。誘いこまれた藤園が俺に馬乗りになる。殴りつける腕を掴まえ、逆に押し倒してやった。

 予想だにしなかった力に、藤園がまた驚いた顔を見せる。俺なんかに簡単に反撃されてプライドが傷ついたようだ。かっこいい顔を歪ませて俺を睨みつけた。

「退け、この変態クソ野郎!! 調子に乗ってんじゃねえよ!!」

 体をよじって喚く。日焼けしていない白い肌が興奮で赤く染まる。小さいころから塾通い。中学受験は体調不良で失敗。公立の中学で成績トップは維持しつつも、医者になれという親の期待に応えられるほどの学力はなく、弱い者いじめをしてそのうさばらし。

 高校一年の夏ごろから親に勉強しろと言われなくなり、諦められたと悟った。親への反抗、自分への期待、プライドから勉強は続けて密かに見返す機会を狙っている。

 藤園はそういう、わかりやすい男だ。わかりやすすぎて、つまらない。だから俺がこいつを面白くしてやる。そのために今日はわざわざ来たんだ。

 藤園の体を裏返し、ズボンごとパンツをずらした。藤園が体をびくつかせる。逃げようとする体を押さえつけた。

 声の限りに俺を罵り、退けと怒鳴る。大きな家はこういう時いいな。

「オナニーばっかさせて、俺にこういうこと、しようと思わなかった?」

 膝で藤園の足を開かせ、その中心に勃起したものをあてがった。藤園の背中がひきつる。

「やめ、やめろ、お前、何する気だよ!! このクソホモ野郎!!」
「俺は隠してたのに、お前らが俺の性癖暴くからいけないんだろ」

 硬くなったちんこをぐっと押し込んだ。

「ああ、く、そ……、嘘だろ!! やめろぉッ!!」
「うわ、きっつい。痛い? 藤園くん」

 藤園は顔を突っ伏し、言葉にならない獣みたいな唸り声をあげている。

「なんで俺にこうしなかったの? 俺は待ってたのに」
「冗談じゃねえ…!! 俺らはお前みたいな変態じゃねえんだよ!」
「人を痛めつけて喜んでたのに自分はノーマルだって言いたいの? 笑わせんなよ。種類は違っても藤園くんも同類だよ」
「ざけんな、同類じゃねえよ!! お前頭おかしいんか! こんなことしてタダで済むと思うなよ! お前の人生終わらせてやるからな!!」
「終わらせてくれよ」

 暴れる藤園の頭を床に叩きつけたらおとなしくなった。かわりにすすり泣きが聞こえる。群れなきゃいきがれない。だったら最初からおとなしくしていればいいのに。

「殺したいほど俺が憎いだろ。だったら明日からまた俺をいじめてくれよ。今度は手加減なんかしないで、本気で痛めつけてくれよ」

 腰を掴んでちんこを出し入れする。クソに混じって血がついてる。俺の体はこいつらの暴力で痣と傷だらけ。このくらいの怪我、かわいいもんだ。

「いじめてた俺に犯されるってどんな気分? 恥ずかしいだろ。悔しいだろ。男が男に犯されるって、これ以上ない屈辱だろ。どうしてもっと早く俺を犯さなかったんだよ。さっさと犯してりゃこんな目に遭わずに済んだのに。ほんと馬鹿だなあ」

 しゃくりあげる声。震える細い体。俺と藤園の覚悟の差だ。

「ごめん、許して、もういじめないから……許して、動画も消す、江田島たちにも謝らせるからぁ……!」
「俺の話聞いてた? 理解できないほどバカなの? 謝罪なんかいらない。動画も消しちゃだめ。あ、俺もいま、撮影してるから」

 バッと藤園が振り返った。鼻血と涙で男前が台無し。スマホを掲げる俺を見て絶望的な顔をする。嫉妬するくらいいい表情。俺もそんな顔をさせてくれよ。

「金払うから…、許して、ください……お願いします」

 嘔吐くくらい泣きながら床に額をこすりつける。藤園には力不足だったかな。でも仲間が4人もいるんだ。1人じゃ無理でも5人ならまたいきがれるだろ? 俺をいたぶってくれなきゃ、こんなことした意味がない。

「許して欲しかったら、俺が藤園くんにしたこと以上のこと、俺にしてよ」
「意味わかんねえよおっ!!」

 混乱した藤園が絶叫する。いやいや、絶叫させてほしいのは俺のほうだ。

「中出しするよ。あとで舐めてね。動画のコピーあとで送るから、これ以上の酷いこと考えて俺にしてくれよ。でなきゃまた、犯しに来るよ」

 藤園のなかに射精した。藤園はもう何も言わない。目の前に出された汚れたちんこも、泣きながら舐めた。

「藤園くんたちには感謝してるんだ。退屈で死にそうだった学校生活を楽しくしてくれたから。だからこれからもっと楽しくしてくれるって期待してるよ」

 藤園くんは床につっぷし、子供みたいに大声で泣いた。許してくださいとか、怖いとか聞こえたけど、知らない。

「このあと彼女とデートでしょ。そろそろ支度したほうがいいんじゃない?」
「行け、な…っ、行けない、行けるわけ、ない、だろ…っ」

 ヒックヒックとしゃくりあげながら首を振る。藤園の髪を掴んで頭を上向かせた。

「行かなきゃ駄目だよ。行って彼女とヤリまくっておいでよ。ヤリ終わったら彼女と別れて。だって彼女とイチャついてたら、俺をいじめる時間がなくなるだろ。これからもっと本格的にやってもらわなきゃいけないんだから」

 嫌だ嫌だと、うわごとみたいに繰り返す。

「俺の言うこときいてくれなきゃ、動画拡散~」

 さっき録画した動画を再生して見せたら藤園が飛びかかってきた。それを殴ってかわし、床に倒れた藤園の腹を踏みつけた。

 ひっくり返った虫みたいに手足をばたつかせながら藤園がもがく。

「そうそう、そのくらい必死になって俺をいじめてくれよ」

 最後ににこりと笑いかけてから藤園の部屋を出た。






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2019-05-25(Sat) 21:16| お触り禁止| トラックバック(-)| コメント 0

お金じゃない(2/2)

<前話>

 レイくんみたいに、宮野が俺の穴を解してくれている。けどぜんぜん嫌悪感はない。ちょっとの恥ずかしさと、これから起こる行為についての期待に、今度こそ胸が張り裂けそうだ。

 心臓もバクバク鳴って顔もじわじわと熱い。

「宮野、あんまりやられると、出ちゃうから」
「もうすっかりここでイケるようになったもんな、お前」
「そんだけ宮野に金借りてたってことだよな」
「まったく」

 指が抜け、かわりに宮野のちんこが入ってきた。微妙に形とか違うだけでレイくんのちんこも同じ肉の棒だったのに、どうして宮野のちんこだと、キタキタ!って嬉しくなっちまうんだろう。気を抜いたらもう射精しそうなくらいだ。

「お前、もうイキそうだろ」
「わかる?」
「中、すごくきつい」

 全部入れたあと、宮野はしばらく動かなかった。その間、俺は宮野の形とか熱さをじっくり感じていた。最初に突っ込まれたときはめちゃくちゃ痛くて泣きそうだった。でも宮野が動くたびにだんだん痛みが和らいで、なんとなく気持ちよくなってきた。いまじゃ中毒になるくらい。

「宮野、チューしていい?」

 返事のかわりに宮野は俺にキスした。俺も頭をあげて必死に吸い付く。なぜか急に日置さんのことを思い出した。俺が高校時代、ほんの短い期間付き合った女の子。一緒に帰ろうって誘われて、向こうからキスしてきた。その時舌を入れられて、「この子無理」って思って別れた。

 日置さんは宮野の元カノだ。俺が横取りした。宮野はいまだにこのことを怒っているようだけど、彼氏がいるのに簡単に別の男に乗り換えるような子、正直どこがいいのかわからない。

 口をはなすと宮野は腰を動かした。出し入れされるだけで気持ちがいい。なんか前立腺?とかってのに、当たってるんだと思う。ケツの穴のなかに性感帯があるって不思議な話だ。人間を作りたもうた神様は男同士でセックスすることを見越してたんだろう。

「俺、もうイクかも」
「一回出しとけ」

 宮野が俺のちんこを扱いてくれる。穴責められながらちんこ扱かれたらもうもたない。歯を食い縛りながら射精した。どろっと自分の腹に生温い精液がかかる。宮野はそれを手で腹に広げた。

「やめろよ、体中イカ臭くなんじゃん」
「どうせあとで風呂入るだろ」

 ぬるぬるの手で乳首をつまむ。宮野は気まぐれで俺の乳首を触ったり触らなかったりする。最近はよく触ってくる。母乳が出るわけでもないのに乳首があるのは、これもひとつの性感帯になるからだろう。神様ありがとう。

「あんま乳首すんなよ」
「なんで」
「最近、たまにだけど、シャツで擦れて感じるときあるから」

 宮野が吹きだす。俺も釣られて笑う。笑ってる宮野を見るのが好きだ。俺はよく、怒られてるから。

「宮野、キス」
「また?」

 眉を寄せながら宮野は俺にキスしてくれる。たっぷり舌を絡ませた濃厚なやつで腰にくる。そうするとまた、中に入ってる宮野のちんこがじんわり気持ち良くなってくる。宮野は俺がそうなる瞬間を見極めるのがうまい。

「動いて欲しい?」

 いたずらっこの目で笑いながら俺に訊く。俺は素直に頷いて、宮野の脇の下から背中に腕をまわし、しがみついた。しっとり汗で湿った肌。よく見ると額に汗の玉。こんなになるまで宮野が頑張る姿はかっこいいし、かわいいとも思うし、愛しくもなる。それを自覚したらまた口寂しくなった。

 宮野の胸を押しながら体を起こす。

「座る?」
「うん」

 俺の体を支えながら宮野が布団に胡坐をかく。宮野の首に抱きついてキスしながら、今度は俺が腰を上下に揺すった。自分の体重分、深く宮野が入ってくる。これやると翌日決まって筋肉痛になるんだけど構やしない。

 激しくしすぎて口が離れそうになる。キスに空気が混じる感じは悪くない。

「ちょ、また…ッ」
「シャツで感じるなら、絆創膏貼ればいい」

 宮野が俺の乳首を弄る。しかも両方。腰が変に跳ねあがる。

「んっ、あ、イキそ」
「待て。僕も……一緒に」

 根元をぎゅっと掴まれた。布団に片手をついて、宮野が下から突き上げてくる。振り落とされないよう、首にしがみつく。

「宮野、もうむり、イク、イクっ」

 パッと根本の手が離れた。直後に射精した。宮野も射精しているらしい。この時の切なげで苦しげな宮野の顔が好きだ。普段なら絶対見せない顔。なんか胸が苦しくなっちまう。

 宮野の前髪をかきあげて額にキスした。瞼や頬やこめかみにも、たくさんキスした。

「お前はほんとにキスが好きだな」

 呆れたように宮野が笑う。

 その顔を見て、あー、そういうことか、とわかってしまった。

 ~~~

 風呂から出ても、宮野はまだ俺の家にいてくれた。買ってきてくれた弁当を二人で食べる。明日はGW最終日。このまま泊まっていけばいいのに。

「宮野」

 呼びかけると「ん?」と箸を止め俺を見た。

「今更なんだけど、日置さんを盗ってごめん」
「藪から棒になんだ」
「俺が日置さんを盗ったのは、日置さんが俺から宮野を盗ったからだよ」
「は?」
「あの頃、ちゃんと友達って言えるの宮野だけだったじゃん。でも日置さんと付き合い出してから、休み時間も放課後も俺とは一緒にいてくれなくなっただろ。俺、日置さんに嫉妬したんだ。俺の宮野を盗られたって」

 二人が一緒にいる姿を見るのは面白くなかった。それどころか、腸煮えくり返るくらい、むかついた。

「俺、宮野が好きなんだ。もしかしたら、高校生んときから」

 俺の告白を宮野は言葉を失くして聞いていた。驚いた眼、困惑の眉、戸惑いの唇。ハッピーエンドにふさわしくない表情。答えは明白。それでも言いだしたからには最後まで伝えようと心に決めた。

「俺がいま、本当にはまってんのは、宮野、お前だよ」
「……だけど、でも、どうせ今だけなんだろ? お前のことだ、どうせすぐ飽きて他のものに夢中になるんだろ?」

 宮野の言葉は、俺を振るための前口上に聞こえる。飽きっぽいから、振られたってすぐ別のことに夢中になれるだろって、そう言いたいわけ? 身から出た錆とは言え、そりゃあんまりだ。

「じゃあそれまで金出すから俺と寝てくれる?」
「どうしてそんなこと言うんだ」

 イラついたように宮野は頭を掻きむしった。キッと俺を睨みつけたかと思うと、頼りなさげに眉をさげた。

「本当に僕が好きなのか?」
「うん、お前のことかっこいいし、かわいいし、愛しくってしょうがない」
「そんなに好きか」
「もう二度と会わないって言われたら泣ける」

 宮野の大きな溜息。

「大の男に泣かれたら面倒臭い」
「ほんとに泣きはしないけど」
「どっちだ」
「嘘、泣く。めっちゃ泣く。だってこんなこと言ったらもう友達としてもいられないだろ。泣くしかないじゃん」
「勝手に決めるな」

 宮野の手が伸びてきた。俺の頬にぺたっと当てる。

「お前、僕をどうしたい。どうなりたいんだ?」
「ど、どうって、キスして抱き合ってエッチなことしたい」
「じゃなくて、それをするっていうのは、つまり」
「あ、付き合いたい! 宮野と付き合いたい!」
「よし。承知した」

 今度は宮野の顔が近づいてきて俺にキスをした。柔らかい唇を味わいながら、顔を真っ赤にして宮野が言った言葉がおかしくて、思わず吹き出してしまった。

「なんで笑うんだ」

 まだ赤い顔で宮野が口を尖らせる。

「だってさ、承知したって、言葉のチョイスが」
「僕も好きだって言ったほうが良かったか?」
「え、ほんとに?」
「お前をかわいいと思う奴なんて、僕くらいだぞ」

 宮野に飛びついた。その勢いのまま畳に倒れ込んでキスする。いつから俺のこと好きなの? どこが好き? いろいろ訊きたいことはあるけどあとにしよう。宮野の手が俺の服のなかに。俺の手は宮野の股間に。

 さっき出たばっかだけど、また風呂に入ることになりそうだ。







2019-05-18(Sat) 21:53| お金じゃない| トラックバック(-)| コメント 2

お金じゃない(1/2)

<前作「おいくら?」>

 最近俺、変なんだよ。

 今日も仕事が終わって飯食って、まっすぐアパートに帰ってきてしまった。誘惑のネオンは途中たくさんあったのに、それ全部無視して。

 最近、パチンコをやっても楽しくなくなってきた。競馬や競輪競艇も試してみたが同じ。どうやらそろそろギャンブルの熱が冷めてきたらしい。

 いつもそうだ。

 小さいはカードゲームにはまった。お小遣いはもちろん、もらったばかりのお年玉も全額つぎ込んだ。ゲーム自体、楽しかったけど、どっちかというと集めることに熱心だった気がする。

 カードゲームに飽きたら今度はギターにはまった。近所の男子高校生がギター背負ってる姿がかっこよかったから。チューニングもなんとかやったし、Fコードもおさえられるようになって、簡単な曲も弾けるようになった。これからって時に別クラスの奴から「バンド組もうぜ!」と誘われた途端、飽きた。

 次は服とか小物にはまった。バイトで稼いだ金のほとんどはこれに消えた。新作を誰より早く手にいれて、それを着て街を歩くのが好きだった。といっても、毎日バイト三昧だったけど。

 それからも俺は夢中になるものをころころ変えた。実家の親から部屋のガラクタをどうにかしろと、帰省のたびに怒られる。あんなにはまったのに、いま見ると俺がみてもガラクタだなと思う。なんの愛着もない。売ればいくらかになりそうな物もあるが、リサイクルショップに持っていくことがすでに面倒臭い。

 こんな性格のせいで金なんか一円もたまらなかった。それどころか一時は借金すらあった。ツレの宮野には総額いくら借りたっけ。あいつには頭があがらない。

 宮野は高校の時からのツレだ。飽きっぽくて、言動が薄っぺらくて、万年金欠で、バイトばっかしてた俺を見捨てなかった唯一のダチだ。

 おとなしめで、堅実で、ギャンブルはもちろん信号無視だってしないような男。俺とは正反対。どうして仲良くなったのか不思議なくらい。

 きっかけは確かあいつが俺のことを褒めてくれたからだ。「かっこいいね」って。お洒落に命をかけてた頃だったから、その褒め言葉が一番嬉しかった。もう誰も、俺の話を聞いてくれなくなった時期でもあったから、雑誌や行きつけの店の店員から見聞きした知識を、一方的に宮野にまくしたてた。

 今思うと相当迷惑だったと思うのに、宮野は最後まで付き合ってくれた。俺は密かに「親友」だと思うくらい感謝してた。あいつに、彼女が出来るまでは。

 冷蔵庫をあけて缶チューハイを一本出した。酒は嗜む程度。いまのとこ、これにはまる気配はない。煙草も吸うけど、止めようと思えばやめられる気がする。

 ぼーっとテレビを見てたら携帯が鳴った。最近、ギャンブルに金を使わないから、毎月携帯料金も公共料金もきちんと払えている。前はよく宮野に「連絡がつくように携帯料金だけはちゃんと払え」と怒られたもんだ。

 電話の相手はその宮野からだった。

「どったの?」
『いま電話大丈夫か?』
「大丈夫、もう家で飲んでるし」
『GWは実家に戻るから。一応、知らせておく。お前はいつも急に来るから』

 世間で話題の大型連休。俺にはなんの予定もない。宮野んちでダラダラしようと思っていたのに当てが外れた。

「そっか。オッケーオッケー。わざわざあんがと」
『無駄遣いするなよ』
「しないって。俺最近、真面目だし」
『この前、金貸してって来たこと忘れたのか』

 呆れたような声。ぶっちゃけ忘れてた。だってあれ、嘘だし。

『まあいい。お前がだらしないのは今に始まったことじゃないしな。GWだからって浮かれるなよ。じゃあな』

 声が聞こえなくなった携帯をいつまでも耳に当てている。実家に帰るからって、わざわざ知らせてくれるなんて、宮野は優しい。っていうか、お人よしだと思う。だから俺みたいなだらしない奴に付け込まれるんだ。

 宮野と俺の関係は、俺のこのだらしなさのせいで、特殊なものになってしまった。

 そんなに金がないならウリでもやったらどうだって宮野に言われて、それを本気にしたら馬鹿かって怒られた。それなら僕が最初の客になってやる、と宮野は俺を抱いた。

 それ以来、金に困ったら、俺は宮野に買われに行った。一回五千円。フェラも下手糞なテク無しのド素人に五千円は高いって宮野は言う。俺もそう思う。だって俺のほうが気持ちよくなってる気がするから。

 だから最近は金に困ってなくても、宮野に抱かれたくなってしまう。この前なんか、また携帯止められそうだって嘘をついて宮野とセックスした。回を重ねるごとに気持ちよさが増してる。宮野も俺の体を熟知して、どこをどうすればいいのかわかってる。

 この前は、立て続けに2回、イカされた。頭馬鹿になりそうだった。

 思い出したらムラムラしてきた。GWに遊ぶ金貸してって、宮野んちに行ってやろうかな。でも今月は同期の奴が結婚するから金欠だって言ってたし。金のやりとりなしで宮野とセックスするのは、さすがにおかしいよなあ。

 チューハイの缶を置いてちんこを握った。宮野とのエッチを思い出しながら必死に擦る。イケそうだけど、なんか物足りない。ケツの穴に刺激がほしい。

 1人でする時は弄ったことがない。宮野んちに行く前にエチケットとして綺麗にするだけ。宮野にそうしとけと言われたから。

 ちんこ扱きながらケツの穴に指を突っ込んでみた。宮野のちんこを思いながら指を動かしてみる。興奮はするけど気持ち良くはない。

 そんなに経験あるほうじゃないけど、やっぱりエッチなことをするときは相手が欲しい。自分以外の肌の感触と温もりが欲しい。声が聞きたい。触られたい。見つめ合って、キスしたい。

「ふ、あ、あ、宮野…っ」

 射精の瞬間、ここ最近のモヤモヤが晴れた気がした。

 俺が次にはまったもの。

 それは、セックスだ。

 ~~~

 宮野に会えないGW初日、ソープに行った。女の子とセックスするのは何年ぶりだったか。ベッドに女の子が寝転がった姿を見たとき、自分が突っ込むほうだったと思い出したくらいだ。

 結果としては良かった。かわいかったし、会話も楽しかったし、サービスも良かった。少し緩い気がしたけど、女の子が一生懸命尽くしてくれたから気持ち良く射精できた。

 満足感は翌日まで続いた。今度は別の店を利用してみようかなとか、同じ子を指名して仲良くなろうかなとか、ソープ攻略の手順を色々考えていたんだけれど、三日目の朝にはもういいやって飽きてしまった。

 セックスにはまってるのは間違いないのに。

 今度はゲイ向けのデリヘルを頼んでみた。ホテルに現れたのは俺より若い今風の男の子。レイくん。緊張する俺を見て「初めてですか?」って親しげに話しかけて来るのはソープ嬢と同じ。

 世間話しながら一緒にシャワー浴びて、ベッドに移るとレイくんは俺にフェラしようとした。

「ちょちょ、ちょっと待って」
「はい? あ、なにか希望のプレイあります?」
「いや、じゃなくて。なんか、笑っちゃうっていうか」

 俺なにしてんの?って。頭のどっかがすごく冷静だった。見ず知らずの男が、俺のちんこ吸おうとしてんだよ? 股間に顔、近づけてくんだよ?

「えー、どういう意味ですか?」
「恥ずかしいって言う意味で! も、いいんで、あの、挿れてもらえる、かな?」
「了解」

 すけべな解釈をしたのか、レイくんはにやっと笑ってローションボトルを手にとった。コンドームを指にかぶせて、優しく丁寧に、一本二本と指を増やしながら、安全にセックスできるようになるまでそこを解してくれた。

 オナッててもいまいち物足りなかったところへ、あっついぶっといちんこがいよいよ挿入されるって期待に胸が張り裂けそう…になるかと思ってたんだ。でも実際は違った。肛門解されてる間、レイくんの肌の感触も温もりも、声すら気持ち悪く感じてしまった。

 レイくん個人への嫌悪というより、宮野以外の男とする行為そのものへの嫌悪だ。

「たんま! やっぱやめ!! 今日はむり!!」

 レイくんをおしのけ、ベッドの端へ逃げだす。レイくんは驚いた顔だ。

「俺、ほんと経験ないの。なんか怖くなっちゃった。ごめんね」
「あ、いや僕はいいですけど。お金は返せませんけど…」
「いい、いい! 俺が悪いから。今日はほんとごめんね、ありがと」

 とレイくんには帰ってもらった。シャワー浴びて、俺もホテルを出た。

 ソープ嬢とはできた。それは女の子とのセックスが経験済みだから。俺のなかの常識から外れることのない行為だから。

 レイくんとはできなかった。男としたのは宮野だけ。宮野は友達だ。見ず知らずの男じゃない。常識から外れる行為でも、金のためだからできた。

 金の絡まない状況で、俺は宮野とセックスできるだろうか。やりたいと思っていてもレイくんとしたときみたいに土壇場で怖気づいてしまうんだろうか。

 確かめたい。

 俺が本当はなににはまっているのか。

 ~~~

 GWもあと二日。そろそろ宮野も帰ってくる頃だなと思いながら家でテレビを見ていたら玄関のチャイムが鳴った。

 もしかしたらって予感がした。案の定、立っていたのは宮野。うちに来るなんて珍しい。

「おかえり」
「無駄遣いしてないか?」
「してないしてない。GW中ほとんど外に出なかった」
「ほんとか? とりあえずほら、みやげ」

 袋を手渡された。中には酒とつまみと、弁当がふたつ。あ、ここで食ってく気なんだって思ったら嬉しくなった。

「電話くれたら迎えに行ったのに」
「電話して繋がらなかったら嫌だろ」
「もう料金滞納しないって」

 財布から一万出して宮野に渡した。

「この前借りた一万」
「あれは…お前を買った金だろ」
「じゃあ、俺が払うから、エッチしない?」

 宮野の目が大きく見開かれる。

「なんで」
「俺、最近ギャンブルに飽きたっぽいんだよね。宮野は知ってると思うんだけど、俺が飽きる時って別の物にはまる時じゃん。俺、宮野とするエッチにはまってるっぽい」
「ばかな、ことを」

 俺の言葉を笑い飛ばそうとした。だんだん表情が真剣になって「本気か」と俺に訊いてくる。

「うん。ためしにホモのデリヘル頼んでみたんだけど」

 宮野はぎょっと目を吊り上げた。

「駄目だった。入れられるのも、触られんのも、宮野じゃないってだけで、ぜんぜんだめだった」
「僕とは平気なのか。ぜんぜん、嫌な気持ちにはならないのか?」
「ならない。逆にすげー気持ちいいからはまってんだし」
「……意外だな。気持ちいいなら、誰とでもできそうなお前が」
「俺もそう思ったんだけど、宮野じゃないとだめみたい」

 しばらく俺をじっと見つめたあと、宮野は横を向いてため息をついた。

「金はいらない。僕にもメリットはあるし」
「じゃあセックスしてくれる?」
「ああ。先にシャワー浴びてこい」

 宮野の気が変わらないうちに、と風呂場へ走った。






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2019-05-17(Fri) 21:13| お金じゃない| トラックバック(-)| コメント 2

よくある話(2/2)

<前話>

 翌朝、またあの「ジリリリリッ」という騒音が家中に鳴り響いた。気のせいか窓まで震えている気がする。

「うう…、うるせえ」

 時計を見ると朝7時過ぎ。いつもなら起床している時間でも、深夜遅くまでセックスしていた俺たちには早すぎる時間だ。

「また水戸のおじさんかも」

 矢野はふらつきながらベッドから起き上がった。寝惚け眼で服を着ると「星野は寝てて」と優しい言葉を残して下へおりていった。

 うつらうつらと、かすかに聞こえてくる声を聞いていた。しばらくして、ドタドタと慌てた足音。戻ってきた矢野が俺から布団を剥ぎ取った。

「星野!!」

 悲痛な叫び声に目を開ける。

「なんだよ、大きな声出して」
「み、水戸のおじさんが来た!」
「ああ、うん。え、ここ来るのか?」

 昨日、アノ声を聞かれているとは言え、裸で出迎えるわけにはいかない。急いで服を着ようと床のパンツに手を伸ばしたら、

「違う! おじさんはもう帰ったんだけど…! おじさんじゃなかった!!」

 興奮した矢野の言うことはよくわからなかった。

「まだ寝ぼけてるのか? 話が見えないんだけど」
「おじさん! 水戸のおじさんだったんだよ! さっき来たのが!!」
「だろうな」

 こんな辺鄙なところ、持ち主以外他に誰が訪ねてくるって言うんだ。

「さっき来たのが本物で! 昨日来たのは水戸のおじさんじゃなかったんだよ! 偽物だったんだ!!」

 服を着る手が止まった。

「どういう意味だ? じゃあ、昨日のおじさんは誰なんだ?」
「知らない! 俺もおじさんに訊いたんだ、昨日ここに来たかって。そしたら来てないって」
「え、でもお前、昨日のおじさん見て、水戸のおじさんって呼んだだろ」
「最後に会ったの子供のときだし、最近やりとりしたのは電話だったし……、おじさんが来るって聞いてたからてっきり。それに、昨日の人、俺が水戸のおじさんって言っても否定しなかったし!」

 確かに。昨日のおじさんが水戸のおじさんでないなら、なぜあの男は矢野に話を合わせたのだろう?

「気味が悪い話だな」
「そうだろ? なんか体がゾクゾクして怖くなっちゃってさ」
「こっち来い。あっためてやるから」

 矢野を抱きしめて布団に寝転がる。矢野の背中を撫でながら、頭では昨夜の男の言動を思い返してみる。

 男の目的は空き巣だろうか? 見るからに空き家だとわかる放置された家に金目のものがあると思うだろうか? 家主には見抜けなかった骨董品狙いか?

「裏で作業してたって言ったけど、何してたんだろう?」

 ポツリと矢野が言った。

「そういえば服が泥で汚れてたな、偽物のおじさん」
「ちょっと俺、確認してくる!」

 飛び出していきそうな矢野をひっ掴まえ、俺も急いで服を着て一緒に家の外へ出た。正面からは木に囲まれて見えるが、裏は明らかに人の手によって作られた開けた土地があった。

 長年の放置により雑草が生い茂ってはいるが、よく見ると畝のような起伏があるし、離れた場所には作業場のような掘っ立て小屋もある。そのそばには鍬やら鋤やら一輪車もあった。どうやらここは以前、畑だったようだ。

「いまは何も育ててなさそうだな」

 荒れ放題の広い土地を見れば一目瞭然だった。

「昨日の男はここでなにをしてたんだろ?」

 不思議そうに呟いて矢野は辺り見渡した。

 やっぱりあれは空き巣だったんだ。住人の不在を確かめたら俺たちが出てきた。若い男二人じゃ敵わないとみて、なにも盗らずに逃げたのだろう。

 しかし何かがひっかかる。風呂場から聞こえた俺たちの声で、男が二人とわかったはず。それに服の泥。

 ふと、荒れた畑の隅に目を止めた。規則的に、何かが刺さっているように見える。いや、生えている……?

 目を凝らし、ゾッと背筋が凍った。

「矢野!」

 驚く矢野の腕を引っ張って家の表に戻った。心臓がデタラメに高鳴り、顔には嫌な汗が流れる。

「どうしたんだよ、星野」
「携帯! 持ったな?! よし、行くぞ!」
「行くってどこに?」

 矢野の質問には答えず、家を飛び出し車に乗った。震える手でエンジンをかけ、車を出す。木の影から昨夜の男が出てくるような気がして、バックミラーを何度も確認した。

 焦っちゃ駄目だ。落ち着け俺。事故なんか起こしたら元も子もない。

 星野は説明を求めて何度か話しかけてきた。運転に集中するために悪いが無視した。ただごとでない雰囲気を察したのか、星野も静かになった。

 メインの峠道に出た。他の車と合流してやっと一安心できた。

 途中に出てきた蕎麦屋の駐車場に車を入れた。

「そんなに蕎麦が食べたかったのか?」

 怒りもせず、矢野が俺をからかう。

「中でちゃんと説明する。あそこにはもう怖くていらんなかった」

 その前に。俺は警察へ電話をした。



 十分ほどで店の前にパトカーが到着した。半信半疑な警官と一緒に来た道を戻る。

「本当に人の腕でしたか?」
「そう見えました。怖かったんで、近づいてまでは確認しませんでしたけど」

 畑の隅に俺が見たもの──、それは人の腕だった。正しくは人の腕の骨。肘から上の部分が地面から出て、白く細い指も5本、あった。それも複数。

 雑草を踏み分けながら、俺が説明した場所に警官が進む。畑から生える無数の人間の腕を確認すると、警官たちは慌てて無線で仲間を呼んだ。

 小一時間で、静かだった山奥の家は警察車両で囲まれ、警察官だらけになった。

 俺たちは最寄りの警察署に移って何度も事情を聞かれた。特に、昨夜訪れた偽物のおじさんのことを。人相書きにも協力した。

 人の手を見たのは俺だけ。矢野は気付いてもいなかったから、聞き取りは俺のほうが時間がかかった。終わって廊下に出ると矢野が待っててくれた。

「お疲れ」
「疲れた」

 矢野の労わる笑顔に一気に疲労がこみあげる。警察署だろうが構うもんかと、矢野に抱きついた。ポンポンと背中を叩く手が心地いい。

「水戸のおじさんとさっき会ったよ。呼ばれたみたい。なんか、悪いことしちゃったな」
「仕方ない。俺たちにはどうしようもない」
「本当に人の手だったのか?」
「ああ。なんか白いものが見えるなって目をこらしたら、五本の指が見えた。それが何本も。しばらく夢に見そうだ」
「ごめん、俺のせいで」
「お前のせいじゃないだろ」

 矢野が泣きそうな顔で俯く。こいつを慰めてやる必要がありそうだ。

 帰ろうとしたら俺の聴取をした刑事に呼び止められた。手には俺たちの荷物が入った鞄。

「大変な目にあわれましたね。畑には複数の遺体が埋まっていました。矢野さんたちは事情を知るとと思われる男の顔を見ています。決定的な証拠がないため、警察ではお二人を保護することはできません。そのかわり、自宅周辺のパトロールを強化するよう所轄の警察署には要請済みです。気休め程度ですが。念のため、お二人も注意なさってください」

 おいおい、まさかあの男が俺たちの居場所を付き止めてやって来るかもしれないっていうのか? もう白骨化も進んだ遺体がいくつか発見されて、似顔絵も作成されたっていうのに? なんのために? 事件発覚のきっかけになった俺たちを、腹いせで殺しに来るって? 冗談じゃないぞ。

 すっかり顔が青くなった矢野をつれて帰宅した。1人になるのが怖くてなんとなく俺の家に集まる。しばらくして、所轄の警察官が二人、挨拶をして帰っていった。

「犯人、本当に俺たちのところに来ると思う?」

 夜になってポツリと矢野が呟いた。帰りの車のなかもずっと無口で元気がなかった。すっかり精神が参っている様子だ。

「来るわけないだろ。第一どうやってここを調べるんだよ。心配しすぎだって」
「連休は星野と二人っきりになりたいって俺が下心出したせいだ」
「馬鹿だなあ、そんなこと考えてたのか」
「星野になにかあったら俺、どうしたらいいんだよ」
「あるわけないだろ、そんなこと」

 笑い飛ばして矢野を抱きしめる。不安がらせないよう強がってはいるが、俺だって矢野のことが心配だ。

 偽物のおじさんが、あの遺体を埋めた犯人だと決まったわけじゃない。殺したという証拠もない。ここに来るかも、わからない。

 何一つ定かじゃない状況に放置されるから余計に不安で怖い。

 とりあえずいま最優先でしなきゃいけないことは、矢野を安心させてやることだ。

 上を向かせてキスした。こんな状況なのに、俺たちのちんぽはギンギンにいきり立っていた。生存本能ってやつか?



 テレビや週刊誌では連日、今回の事件が大々的に報道された。

 裏の畑に植えられていた遺体の数は全部で5体。全員男だったらしい。4体は白骨化していて、身元判明に時間がかかるそうだ。そして死後間もない遺体が1体。

 男は俺たちがイチャついているまさにその時、新しい遺体を裏庭に埋めていたと思われる。

 腕だけを地面から出していた理由は、犯人のみぞ知る。鑑賞して悦に入っていたのだとしたら、悪趣味この上ない。

 そして、あとから聞いてゾッとしたのは、水戸のおじさんの家には俺たち以外の第三者が使用していた形跡があった、というのだ。

 誰のものかわからない指紋、見覚えのない家具、ゴミ。一階和室に置いてあった毛布は、その第三者が使っていたのではないか、と。

 裏に広い庭があり、辺鄙な場所で滅多に人がこない無人の家。人殺しの隠れ家にはもって来いだったというわけだ。

 殺人鬼と思われる男とニアミスした俺たちは、タイミングが悪ければ殺されていたかもしれないとわかって金玉が縮み上がった。

 水戸のおじさんは、仕方ない話、一番最初に疑われたらしい。

 まずなぜ家の近くに別荘を持っているのか。

 それは、家の近くに別荘を買ったのではなく、元々住んでいたのがあの別荘だったという。

 近くに引っ越した理由は、単に生活に不便だったから町に近い場所に移っただけ。古い家を手放さなかったのは、土地だけでも二束三文にしかならず、しかも古い家屋を取り壊さないと買い手も見つからないから。山奥の家となると取り壊し作業も大変で費用も嵩む、という理由で仕方なくあの家を別荘と呼んで所有し続けていただけだった。

 こんな事件に使われた場所とあっては、なおさら売れなくなるだろう。水戸のおじさんには同情しかない。

 そして不安なまま、事件発覚から二週間が経ったある日、怪しい男を捕まえた、と警察から俺たちに連絡が入った。作成した似顔絵に似ているので一度確認をして欲しいと言う。

 急いで警察署にかけつけた。取調室のなかにいる男を外から見せてもらう。ハンチングはあの夜と同じだがジャンパーの色は黒にかわっていた。だが、間違いなく、水戸のおじさんの偽物だった。

 二人で「あいつです」と証言したあと、今後の話し合いのため別室へ呼ばれた。そこで男が捕まった経緯を教えてもらった。

 ほんの数時間前、パトロール中の警察官が、今回の事件の重要参考人である男の似顔絵に似ている人物を見かけ、声をかけた。男は職務質問を拒否し、警官に抵抗してその場で取り押さえられた。

 男の鞄の中にはロープ、結束バンド、鉈に包丁にスタンガンなど物騒な物が入っていたらしい。

 しかも、男を捕まえた場所というのが、矢野の自宅付近だったというのだ。

「俺を殺すために、遠路はるばる来たって言うんですか?」

 震える声で矢野が言うと、刑事は「おそらく」と頷いた。

「所持していたものをみても、そう考えるのが妥当かと」
「なんで?! 意味わかんないんですけど!」
「これはまだ世間に発表していないことなのでお二人も口外しないで頂きたいのですが、最後の新しいご遺体の体には、何者かの体液が残されていたんです」
「ええ?」
「──あっ」

 矢野は首を傾げていたが俺はわかってしまった。報道によると遺体はすべて若い男性だと言われていた。男の体に、体液──つまり精液が残されていたということは。

「あいつは、矢野を犯して殺すつもりだった?」

 俺の言葉に刑事が神妙に頷く。

「まだ推測ですが、これから取り調べをしてきっちり全部吐かせます。自白しなくても、物証あげて逃がしません。金輪際、あいつに怯える必要はありませんから安心してください」

 と言われて安心できるはずもなく。

 ましてや、男は矢野の自宅近くまで迫っていたのだ。

 心底びびって腰が抜けている矢野を抱えて一旦俺の家に連れ帰った。

「犯人捕まって良かったよな」
「そうだけど。犯行を素直に認めるかな?」
「DNAとか、物証とかで追い詰めるだろ。日本の警察は優秀なんだから任せておけば大丈夫だって」

 しかし矢野は浮かない顔だ。

「安心しろって言われてもできないよな。俺だって、刑事さんに話聞いて心臓止まるかと思ったもん。お前に何もなくて良かったよ」
「星野も無事で良かった」
「で考えたんだけど、お前もまだ一人じゃ不安だろうし、俺もお前を一人にするのは心配だ。もうこの際、一緒に住まないか?」
「えっ」

 ずっと沈んでいた矢野の顔に少し生気が戻る。

「嫌か?」
「嫌じゃないよ! 星野こそ、いいのか?」
「お互いの家を行き来すんのも楽しいけど、帰る場所が同じほうがいいだろ?」

 うんうん、と力強く何度も頷いて矢野が俺に抱きついてきた。

「それともう一個朗報があるぞ」
「なに?」
「風呂場でヤッてた声を聞かれたのが親戚のおじさんじゃなくて良かったな」
「えっ、あ、こんな時になに言ってるんだよ!」

 怒ったふりをする矢野にキスをする。

 結局今回もなんだかんだあって俺たちの距離は一層縮まる結果となった。

 そして例の男は死体遺棄罪で逮捕され、数日後には殺人罪で再逮捕された。

 俺たちは新居でそのニュースを聞いた。








2019-01-26(Sat) 21:39| よくある話| トラックバック(-)| コメント 0

ご挨拶

お越しくださりありがとうございます。 初めに「当ブログについて」をご一読くださいますようお願い致します。
管理人が以前、某掲示板で書いていたものをここで再利用しています。決してパクリでは御座いません。そしてお願い。GKさんの小説を保存しておられる方いましたらぜひご連絡頂けないでしょうか。いまとても読みたいのです…

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