FC2ブログ



更新履歴・お知らせ

2018/9/7
面倒臭い二人、更新完結

2018/8/28
愛で殴る2、完結

2018/8/27
愛で殴る1、更新

2018/8/26
宙ぶらりん2、完結

2018/8/25
宙ぶらりん1、更新

2018/8/23
とどめを刺されたい3、完結

2018/8/22
とどめを刺されたい2、更新

2018/8/21
とどめを刺されたい1、更新

2018/8/16
生温い2、更新完結

2018/8/15
生温い1、更新

2018/6/28
続・盲目の狼2完結

2018/6/27
続・盲目の狼1更新

2018/6/23
盲目の狼2更新完結

2018/6/22
盲目の狼1更新

2018/6/21
往事渺茫…15更新完結

2018/6/20
往事渺茫…14更新

2018/6/19
往事渺茫…13更新

2018/6/18
往事渺茫…12更新

2018/6/17
往事渺茫…11更新

2018/6/16
往事渺茫…10更新

2018/6/15
往事渺茫…9更新

2018/6/14
往事渺茫…8更新

2018/6/13
往事渺茫…7更新

2018/6/12
往事渺茫…6更新

2018/6/11
往事渺茫…5更新

2018/6/10
往事渺茫…4更新

2018/6/9
往事渺茫…3更新

2018/6/8
往事渺茫…2更新

2018/6/7
往事渺茫としてすべて夢に似たり1更新

2018/5/6
妄想2、更新完結

2018/4/13
おいくら?2、更新完結

2018/4/12
おいくら?1、更新

2018/3/31
ズッ友だょ、更新完結

2018/3/2
利害関係の終了2、完結

2018/3/1
利害関係の終了1、更新

2018/2/23
勝手にやってろ2、完結

2018/2/22
勝手にやってろ1、更新

2018/2/20
続・嫁に来ないか2、完結

2018/2/19
続・嫁に来ないか1、更新

2018/1/20
嫁に来ないか2、完結

2018/1/19
嫁に来ないか1、更新

2017/11/21
雨の日の再会2、完結

2017/11/20
雨の日の再会1、更新

2017/11/19
ピンクの唇、完結

2017/11/2
赤い爪、完結

2017/10/28
スカートめくり、完結

2017/10/23
続続続・ひとでなし2、完結

2017/10/22
続続続・ひとでなし1、更新

2017/10/21
続続・ひとでなし2、完結

2017/10/20
続続・ひとでなし1、更新

2017/10/19
続・ひとでなし2、完結

2017/10/18
続・ひとでなし1、更新

2017/09/08
ひとでなし2、完結

2017/09/07
ひとでなし1、更新

2017/09/02
ほんとにあったら怖い話2完結

2017/09/01
ほんとにあったら怖い話1更新

2017/07/28
コンビ愛更新、完結

2017/07/06
第二ボタン2更新、完結

2017/07/05
第二ボタン1更新

2017/05/25
ちょろくない2更新、完結

2017/05/24
ちょろくない1更新

2017/05/16
やっぱちょろい2更新、完結

2017/05/15
やっぱちょろい1更新

2017/02/11
メリクリあけおめ2更新、完結

2017/02/10
メリクリあけおめ1更新

2016/11/14
義父の訪問更新、完結

2016/10/27
覗き2更新、完結

2016/10/26
覗き1更新

2016/10/22
終わらない夜2更新、完結

2016/10/21
終わらない夜1更新

2016/10/16
凹の懊悩2更新、完結

2016/10/15
凹の懊悩1更新

2016/09/28
可愛さも憎さも百倍2更新、完結

2016/09/27
可愛さも憎さも百倍1更新

2016/09/22
利害の一致2更新、完結

2016/09/21
利害の一致1更新

2016/09/16
楽しい記憶喪失!3更新、完結

2016/09/15
楽しい記憶喪失!2更新

2016/09/14
楽しい記憶喪失!1更新

2016/09/13
楽しい同棲!2更新、完結

2016/09/12
楽しい同棲!1更新

2016/09/11
Phantom15更新、完結

2016/09/10
Phantom14更新

2016/09/09
Phantom13更新

2016/09/08
Phantom12更新

2016/09/07
Phantom11更新

2016/09/06
Phantom10更新

2016/09/05
Phantom9更新

2016/09/04
Phantom8更新

2016/09/03
Phantom7更新

2016/09/02
Phantom6更新

2016/09/01
Phantom5更新

2016/08/31
Phantom4更新
リンク一件追加

2016/08/30
Phantom3更新

2016/08/29
Phantom2更新

2016/08/28
Phantom1更新

2016/08/04
嘘7更新、完結

2016/08/03
嘘6更新

2016/08/02
嘘5更新

2016/08/01
嘘4更新

2016/07/31
嘘3更新

2016/07/30
嘘2更新

2016/07/29
嘘1更新

2016/07/18
Love Scars3更新、完結

2016/07/17
Love Scars2更新

2016/07/16
Love Scars1更新

2016/07/13
行きつく先は5更新、完結

2016/07/12
行きつく先は4更新

2016/07/11
行きつく先は3更新

2016/07/10
行きつく先は2更新

2016/07/09
行きつく先は1更新

2016/07/04
電話が鳴る7更新、完結

2016/07/03
電話が鳴る6更新

2016/07/02
電話が鳴る5更新

2016/07/01
電話が鳴る4更新

2016/06/30
電話が鳴る3更新

2016/06/29
電話が鳴る2更新

2016/06/28
電話が鳴る1更新

2016/06/16
今日の相手も2更新、完結

2016/06/15
今日の相手も1更新

2016/06/08
今日の相手は2更新、完結

2016/06/07
今日の相手は1更新

2016/05/25
いおや2更新、完結

2016/05/24
いおや1更新

2016/05/14
奇跡2更新、完結

2016/05/13
奇跡1更新

2016/04/28
ターゲット2更新、完結

2016/04/27
ターゲット1更新

2016/03/02
視線の先2更新、完結

2016/03/01
視線の先1更新

2016/02/23
性癖の道連れ2更新、完結

2016/02/22
性癖の道連れ1更新

2016/02/15
DL販売お知らせ

2016/01/20
尾行2更新、完結

2016/01/19
尾行1更新

2015/12/07
遺作2更新、完結

2015/12/06
遺作1更新

2015/12/02
昼夜2更新、完結

2015/12/01
昼夜1更新

2015/11/26
大小2更新、完結

2015/11/25
大小1更新

2015/11/15
彼はセールスマン2更新、完結

2015/11/14
彼はセールスマン1更新

2015/10/22
2度あることは2更新、完結

2015/10/21
2度あることは1更新

2015/09/18
死神さんいらっしゃい2更新、完結

2015/09/17
死神さんいらっしゃい1更新

2015/09/08
Congratulations2更新、完結

2015/09/07
Congratulations1更新

2015/09/01
待田くんに春の気配3更新、完結

2015/08/31
待田くんに春の気配2更新

2015/08/30
待田くんに春の気配1更新

2015/08/11
亀の恩返し2更新、完結

2015/08/11
亀の恩返し1更新

2015/08/07
Aからのメール2更新、完結

2015/08/06
Aからのメール1更新

2015/07/06
5年後2更新、完結

2015/07/05
5年後1更新

2015/07/04
待っててね2更新、完結

2015/07/03
待っててね1更新

2015/05/11
その後3更新、完結

2015/05/10
その後2更新

2015/05/09
リクエスト小説
その後1更新

2015/05/05
待田くんに春はこない2更新、完結

2015/05/04
待田くんに春はこない1更新

2015/04/30
楽しいシーソーゲーム!2
更新、完結

2015/04/29
楽しいシーソーゲーム!1更新

2015/04/21
楽しい親子喧嘩!1
楽しい親子喧嘩!2更新、完結

2015/04/16
楽しい放課後!2更新、完結

2015/04/15
楽しい放課後!1更新

2015/04/06
楽しい合コン!2更新、完結

2015/04/05
楽しい合コン!1更新

2015/04/01
楽しいお見舞い!2更新、完結

2015/03/30
楽しいお見舞い!1更新

2015/03/24
楽しい旧校舎!2更新、完結

2015/03/23
楽しい旧校舎!1更新

2015/03/16
楽しい入院生活!2更新、完結

2015/03/15
楽しい入院生活!1更新

2015/03/05
楽しい遊園地!2更新、完結

2015/03/04
楽しい遊園地!1更新

2015/02/27
楽しいロッカールーム!2更新、完結

2015/02/26
楽しいロッカールーム!1更新

2015/02/16
楽しいOB会!2更新、完結

2015/02/15
楽しいOB会!1更新

2015/02/14
一周年!!
いつもありがとうございます!
君は日向の匂い更新、完結
シンデレラアイドルのSSです

2015/02/13
保健室の先生2更新、完結

2015/02/12
保健室の先生1更新

2015/02/11
teeth2更新、完結

2015/02/10
teeth1更新

2015/02/09
楽しい初カノ!2更新、完結

2015/02/08
楽しい初カノ!1更新

2015/01/31
楽しい勉強会!2更新、完結

2015/01/30
楽しい勉強会!1更新

2015/01/23
楽しいお泊り!2更新、完結

2015/01/22
リクエスト小説
楽しいお泊り!1更新

2015/01/08
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します!
リクエスト小説
両想い1、2更新、完結

2014/12/12
楽しい合宿!2更新、完結

2014/12/11
楽しい合宿!1更新

2014/12/01
アガルタ2更新、完結

2014/11/30
リクエスト小説
アガルタ1更新

2014/11/23
朝のお楽しみ2更新、完結

2014/11/22
リクエスト小説
朝のお楽しみ1更新

2014/11/14
即位式2更新、完結

2014/11/13
即位式1更新

2014/11/04
裏ドSくん3更新、完結

2014/11/03
裏ドSくん2更新

2014/11/02
裏ドSくん1更新

2014/11/01
ひみつのドSくん2更新、完結

2014/10/31
ひみつのドSくん1更新

2014/10/30
伴侶1、2更新、完結

2014/10/27
支配人3更新、完結

2014/10/26
支配人2更新

2014/10/25
支配人1更新

2014/10/24
隣人3更新、完結

2014/10/23
隣人2更新

2014/10/22
隣人1更新

2014/10/15
元上司2更新、完結

2014/10/14
リクエスト小説
元上司 1更新

2014/10/10
ニコニコドッグⅡ 2更新、完結

2014/10/09
リクエスト小説
ニコニコドッグⅡ 1更新

2014/10/04
茶番2更新、完結

2014/10/03
リクエスト小説
茶番1更新

2014/09/12
「ちょろい 2」更新、完結

2014/09/11
「ちょろい 1」更新

2014/09/08
「新雪の君」更新、完結

2014/09/06
コメントお返事させて頂きました

2014/09/05
「すばらしい日々3」更新、完結

2014/09/04
「すばらしい日々2」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/03
リクエスト小説
「すばらしい日々1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/09/01
「好きと言って4」更新、完結

2014/08/31
「好きと言って3」更新

2014/08/30
「好きと言って2」更新

2014/08/29
リクエスト小説
「好きと言って1」更新

2014/08/24
「純粋に近付いた何か2」更新、完結

2014/08/23
リクエスト小説
「純粋に近付いた何か 1」更新

2014/08/15
コメントお返事させて頂きました

2014/08/14
再会2更新、完結
コメレスさせて頂きました

2014/08/13
リクエスト小説「再会1」更新
「ノビ」の続編です

2014/07/26
コメントお返事させて頂きました

2014/07/25
息子さんを僕にください2更新完結

2014/07/24
リクエスト小説「息子さんを僕にください1」更新
娘さんを僕に下さいとは無関係ですw

2014/07/22
コメントお返事させて頂きました

2014/07/20
久しく為さば須らく2更新、完結
コメントお返事させて頂きました

2014/07/19
リクエスト小説「久しく為さば須らく1」更新
コメントお返事させて頂きました

2014/07/18
コメントお返事させて頂きました

2014/07/16
コメントお返事させて頂きました

2014/07/15
コメントお返事させて頂きました

2014/07/14
コメントお返事させて頂きました

2014/07/13
リクエスト小説「嫉妬せいでか2」更新、完結
コメお返事させて頂きました

リクエスト小説「嫉妬せいでか1」更新

2014/07/11
拍手お返事させて頂きました
お知らせ一件

2014/07/10
コメント、拍手お返事させて頂きました

2014/07/09
拍手お返事させて頂きました

2014/07/08
コメント、拍手お返事させて頂きました
耽溺 2更新、完結

2014/07/07
拍手お返事させて頂きました
リクエスト小説「耽溺 1」更新

2014/07/06
拍手お返事させて頂きました

2014/07/05
拍手お返事させて頂きました

2014/07/04
コメント、拍手、お返事させて頂きました

2014/07/03
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後 2更新、完結

2014/07/02
コメント、拍手、お返事させて頂きました
吉原と拓海その後1更新しました

2014/07/01
コメントお返事させて頂きました
シンデレラアイドル2更新、完結

2014/06/30
拍手お返事させて頂きました
シンデレラアイドル1更新しました

2014/06/29
リクエスト募集してます

2014/06/27
拍手お返事させて頂きました

2014/06/24
目は口ほどに 更新、完結

2014/06/17
茶々丸更新、完結
獣姦っぽい

2014/06/11
連鎖 2更新、完結

2014/06/10
連鎖 1更新

2014/06/07
拍手お返事させて頂きました

2014/06/06
拍手お返事させて頂きました

2014/06/05
拍手お返事させて頂きました

2014/06/04
元旦那さん 2更新、完結

2014/06/03
元旦那さん 1更新
旦那さんの続きです

2014/05/29
昨日の記事の続きで拍手お返事させてもらっています

2014/05/28
旦那さん 2更新、完結

2014/05/27
旦那さん 1更新

2014/05/22
夢の時間2更新、完結

2014/05/21
アンケート1位小説「親子」
夢の時間1更新

2014/05/16
この物語はフィクションです更新、完結

2014/05/14
アンケート1位小説「教師と生徒」で先生受け。
信じて下さい更新。完結

2014/05/11
純粋とは程遠いなにか2更新。完結
ダウンロード販売のお知らせ

2014/05/09
純粋とは程遠い何か1更新

2014/05/01
長男としての責務2更新。完結

2014/04/30
長男としての責務1更新

2014/04/27
セフレ更新。完結

2014/04/21
嘘が真になる2更新。完結

2014/04/20
嘘が真になる1更新。
アンケート終了しました
投票してくださった皆さんありがとうございました!

2014/04/15
親切が仇になる2更新。完結

2014/04/14
親切が仇になる1更新

2014/04/11
家庭教師更新。完結

2014/04/09
惚れ薬2更新。完結

2014/04/08
惚れ薬1更新

2014/04/05
ニコニコドッグ更新。完結

2014/04/03
健やかなるときも病めるときも更新。完結
アンケート設置1ヶ月記念更新
回答ありがとうございます!

2014/04/02
お隣さん2更新。完結

2014/04/01
お隣さん1更新

2014/03/28
B3-17 はるか更新。完結

2014/03/27
会話の語尾は常にハートマーク更新。完結

2014/03/24
僕の居場所更新。完結

2014/03/21
兄弟愛(3/3)更新。完結

ストックを全て出し切ってしまいましたので毎日更新は今日で終わりになります。
これからは書き終わり次第更新していきますので、引き続きよろしくお願い致します。

2014/03/20
兄弟愛(2/3)更新。

2014/03/19
兄弟愛(1/3)更新。

2014/03/18
7歳の高校生更新。完結

2014/03/17
7歳の高校生更新

2014/03/16
裏の顔更新。完結
アンケート2位「教師と生徒」
少し違う感じになりました。

2014/03/15
残業も悪くない更新。完結
アンケート結果を反映させてみました。
アンケートに答えてくださった皆さんありがとうございます。引き続きお願い致します

2014/03/14
片思い更新。完結

2014/03/13
クラスの地味男更新。完結

2014/03/12
吉原と拓海更新。完結

2014/03/11
罠更新。完結

2014/03/10
同級生更新。完結

2014/03/09
目覚め更新。完結
FC2小説にて、
閃光戦士フラシュレッド!公開。完結。

2014/03/08
やってられない更新。完結

2014/03/07
地下の城ピュラタ更新。完結

2014/03/06
地下の城ピュラタ更新。

2014/03/05
部室にて更新。完結

2014/03/04
すべからく長生きせよ更新。完結

2014/03/03
秘め事更新。完結
アンケート設置。ご協力お願いします

2014/03/02
映画館にて更新。完結

2014/03/01
大迷惑@一角獣更新。完結

2014/02/28
大迷惑@一角獣更新。

2014/02/27
僕はセールスマン更新。完結

2014/02/26
俺のセールスマン更新。完結

2014/02/25
夏の夜更新。完結

2014/02/24
妄想更新。完結

2014/02/23
先生 その2更新。完結

2014/02/22
洞窟更新。完結

2014/02/21
洞窟更新。

2014/02/20
先生 その1(1-2)更新。
先生 その1(2-2)更新。完結

2014/02/19
娘さんを僕にください更新。完結

2014/02/18
ノビ更新。完結

2014/02/17
ノビ更新。

2014/02/16
1万3千円更新。完結

2014/02/15
1万3千円更新。

2014/02/14
ファンレター更新。完結

2014/02/14
ブログ始動。
「ファンレター」公開。

よろしくお願いします。

最新記事

カテゴリ

ダウンロード販売

DiGiket.comさん

薔薇色の日々
  (「裏の顔」改訂版)

不埒な短編集
 短編3つ

不埒な短編集第二
 短編3つ

月別アーカイブ

おすすめ


検索フォーム

続続続・ひとでなし(2/2)

(前話はこちら)

 マンション前に車を止めた。一人で大丈夫だと言ったそばから伊能がふらついたので肩をかついで部屋まで連れて行ってやった。

「鍵は?」
「ポケットん中」

 ポケットに手を突っ込んで鍵を開けた。必要以上にポケットのなかで指を動かした自覚があった。玄関に放りだして帰ればいいのに、靴を脱いで中まで入った。ベッドに伊能を投げ捨て「何かして欲しいことあるか?」と言いながらワイシャツのボタンを外してやっている。

「水飲みたい」
「待ってろ」

 コップに水を入れて戻る。体を起こした伊能が俺の手に手を重ね、コップの水を飲んだ。口の端から水が零れる。

「なにやってんだよ、酔っ払い」

 ティッシュを取って拭いてやる。どうしてこんなこと俺がしなきゃいけないんだと思いつつ、世話を焼く手が止まらない。

「斉藤、お前、風呂入った?」

 伊能がスンスンと鼻を動かす。

「島さんから呼び出される前にな。飯も食って風呂も入った」
「そっか。大事な夫婦の時間なのに邪魔して悪かったな」
「別に。嫁はもう寝てるし」
「早いな」
「子供が寝る時間だし。それに、妊娠してるんだ」
「えっ、2人目か?」
「まだ三ヶ月らしいけど」

 ティッシュを捨てた。ゴミ箱にある丸められたティッシュはどう見ても自慰のあとにしか見えない。女でも男でも、誰か連れこんだ時にこれを見られたくないだろうな。

「そろそろ帰る。あとは一人で大丈夫だな?」
「待てよ」

 伊能が俺の腕を掴んだ。

「なに」
「……まだ、さっきの質問に答えてなかった」

 さっきの車の中でのやりとりのことか。そう言えば全部はぐらかされた気がする。

「じゃあ、聞いたら帰る」
「お前のことが好きなのかって」
「ああ、訊いたな。で?」
「好きだ。ずっと好きだった。他の誰よりも。ずっとお前と寝たいと思ってた」

 伊能は真顔で俺を見つめたまま言った。いつもの冗談めかした口調でもない。絶句しつつ伊能の目を見つめ返した。

「一度寝たら諦めるつもりだった。お前には守るべき家族がいるから。でも諦められなかった。前より酷くなって、一日中お前のことしか考えられなくなった。好きなんだ。お前に奥さんや子供がいても、俺のこと好きになってもらえなくても、俺にはお前しかいない。俺のことなんか嫌いだろうし、気持ち悪いと思ってるんだろうけど、たまにでいいからお前に触らせて欲しい。寝てくれなんて言わないから。お前の嫌がることはしない、望むことだけをするから。お前の家族や幸せを壊すつもりは全くない。二番目でいい。だから、俺をそばに置いてて欲しい」

 余裕のない切羽詰まった言い方だった。プライドも何もかもかなぐり捨てた切実な懇願。一回も瞬きしない赤く充血した目から目を逸らせなかった。なんでも俺より器用にこなす伊能がそんなふうに思っていたなんて意外だし驚きだ。

「……島さんより、か?」
「えっ?」
「島さんより俺の事が好きか?」

 自分でもなにを聞いているんだろうと思う。でも確かめずいにいられなかった。

「人として先輩として尊敬はするけど島さんのことはもう好きじゃない。でも、島さんを好きだった頃と比べても、斉藤のほうが好きだ。島さんのことは諦められた。でもお前のことは諦められなかった」
「……そこまで言うなら、二番目で考えてやる」

 俺の言葉を聞いて伊能は目を見開いた。そして泣き笑いの表情で安心したように溜息を漏らした。これがいつも俺が引け目を感じていた男と同一人物だろうか。とても信じられない。

 ベッドに手をついて身を乗り出す。顔を近づけて行ったら直前になって伊能はぎゅっと目を瞑った。三十になる男のキス待ちの顔が可愛いと思う日がくるなんて想像もしなかった。

 待たせるのも可哀そうなのでキスしてやった。

 フェラはした。セックスもした。でもキスはしなかった。付き合ってもない、好きでもなかったのだから当然だ。

 じゃあ今は? 付き合ってるというのか? 俺は伊能が好きなのか?

 好きじゃない。でも何か特別な感情が芽生えてしまっているのは確かだ。付き合ってるわけじゃないが、こいつをそばに置いててやろうとは思う。嫁と子供が最優先。伊能自身、二番でいいと言ってるんだし。

 口元からクチュクチュと音が聞こえる。嫁より積極的な舌の動き。次を促す手が俺のベルをを外しにかかっている。そこまで俺は許可してないぞ。

「ストップ。何する気だよ」
「奥さん妊娠してるなら、最近やってないだろ?」
「だからって今日さっそくお前とヤんねえよ」
「やらなくていい。手と口でしてやる」

 知ってる快感に想像が手伝って一気に股間が熱くなった。伊能の手がそれに添えられ、育つように動いた。

「やめろよ。染みになる」

 心得たと言わんばかりに伊能がパンツをずらす。ぶるんと半立ちのものが外へ飛び出した。そこへ伊能は顔を近づけ上から咥えこんだ。舌と唇を使って吸い上げながら顔を上下に動かす。あっという間に完全に勃起した。

 ジュルジュル音を立てながら伊能の頭が動く。気を抜いたら出てしまいそうなほど気持ちがいい。

「待って、伊能」

 咥えたまま伊能が目をあげる。夢で見ていたような情欲にまみれた表情だった。この顔も声も体も、全部俺のものだ。

「お前の中に入れたい」

※ ※ ※

 病院についた、と伊能からのメールをもらい、外へ迎えに行った。

「出産、おめでとう」

 休日のラフな格好の伊能が俺の背中を叩く。

「男の子だって」
「キャッチボールできるじゃん」
「俺、野球経験ないんだけど」

 なんて雑談をしながら嫁が待つ病室へ戻った。

「奥さん、出産おめでとうございます」

 仕事の時に見せる人たらしな笑顔で伊能が嫁に微笑む。

「ありがとうございます。いつも主人がお世話になっております。お名前だけいつも主人から聞いていたんで、こうしてお会いしても初めてって気がしなくて」
「僕もです。斉藤からいつも奥さん自慢聞かされてたから。幸せそうな家庭で羨ましいです」
「そんな。伊能さん、ご結婚はまだなんですか? おモテになりそうなのに」
「まだ結婚したいと思えなくて。斉藤の奥さんと赤ちゃんを見たら少しはそんな気になるかなと思って今日はお邪魔させてもらいました」

 と、伊能は嫁の横で寝ている生まれたばかりの赤ん坊を覗きこんで「かわいいですね」なんて言う。

「僕も早く自分の子供が欲しくなってきたな」
「まずはお相手を見つけないと。恋人はいらっしゃるんですか?」
「一応は。奥さんほどかわいい人ではないですけどね」

 まあ、と嫁が顔を赤くする。伊能は俺に目配せしてニヤりと笑う。こいつ、調子に乗りやがって。

「そろそろいいだろ」

 肘で伊能をつついた。

「そうだな。出産したばかりの大変なときにお伺いしてすみませんでした。このあと斉藤お借りします」
「ええ、どうぞ。せっかくのお休みですから、二人で楽しく食事に行ってきてください。今度落ち着いたらまた家のほうにも来て下さいね。今日は何もお構いできなくて」

 嫁に見送られながら病院をあとにした。嫁にはこのあと伊能と飲みに行くと言ってある。だが向かった先は自宅だ。伊能が嫁が入院中に家を見てみたいと言いだしたからだ。

 玄関に入るなり、伊能が俺に抱きついて来た。

「キスしたい」

 とかぶりつくようにキスしてくる。もうしてんじゃねえか。

 急いた動作で俺の服を脱がせていく。

「お前、最初からこれが目的だろ」
「わかってて俺を家に入れたくせに」
「ベッドは使わせねえぞ」
「奥さん、子供部屋で寝てんだろ?」

 膝をついて俺の股間に顔を埋める。約半年前「たまにでいいからお前に触らせて欲しい。寝てくれなんて言わないから。お前の嫌がることはしない、望むことだけをするから」なんて健気なことを言ってた奴がこのがっつきよう。

「お前、子供欲しいのか?」
「いらない。俺の全部、お前のもんだから。子供にかける時間がもったいない」
「よそで作ってそうだけどな」
「できてる可能性はあるかもな。妬ける?」
「うん。お前の一番はずっと俺でないと駄目だろ」
「ずっとお前が一番だよ」

 なんて嬉しそうに言うのだ。ほだされないほうがおかしい。

「一緒に風呂入る?」
「俺が洗ってやるよ」
「俺もお前の穴、解してやるな」

 シャワーでイチャイチャしながら体を洗い合い、その場で一度繋がったあと、寝室へ移動してそこでもセックスした。

 嫁と子供が大事だ。生まれて来た赤ん坊のためにも一生懸命働こうと思う。家庭を壊す気なんてぜんぜんない。でも伊能との関係を切ることも出来ない。セックスの最中、たまに一瞬、嫁のことより伊能のことを愛おしく感じる時がある。でも終わってしまえば嫁の次。二番目の位置に戻る。

 伊能も二番より上になりたいなんて言わない。今のままでも充分満足だと言う。だから伊能から別れを切りだされない限り、俺はこの状態を続けるだろう。

 嫁と子供を裏切りながら。二番目の男とセックスをする。俺もたいがいクズな男だ。







【続きを読む】
スポンサーサイト
[PR]

[PR]


2017-10-23(Mon) 21:13| 続続続・ひとでなし| トラックバック(-)| コメント 2

続続続・ひとでなし(1/2)

(「ひとでなし」→「続・ひとでなし」→「続続・ひとでなし」)


「う、うぅ……あっ……!」

 のけぞる背中に手を伸ばした。汗でしっとり湿っている。表面を撫でたら伊能が振り返った。

「もう、イッていいか……?」
「駄目だ」
「……意地悪すんなよ」

 潤んだ目が俺を睨む。

「俺と島さん、どっちがいい?」
「どっちなんて、決めらんねえよ」

 俺だと答えてくれないことに腹を立て、伊能の腰を掴んで力任せに最奥まで叩きこんだ。伊能が呻く。その顔、その声、この体、全部島さんにも見せたんだろ? 俺が知らないことも、あの人は知ってるんだろ?

「男同士でやるなんて、気持ち悪い」

 伊能の声が止んだ。伊能は俯いてシーツを硬く握りしめた。

「お前ら、気持ち悪いよ」

 ぎゅうっと強く締まった。あ、出る。

 そう思った瞬間、目が覚めた。

 見慣れた天井。家のベッドの上。夢を自覚したあと、すぐパンツに手を伸ばした。良かった、今日は夢精していない。溜息ついて寝返りを打つ。

 嫁は妊娠がわかってから娘と一緒に子供部屋で寝ている。子供が生まれたら娘に寂しい思いをさせるかもしれないから、今は思いきり甘やかしてやるのだそうだ。そんなわけで今は夫婦の営みはない。だからあんなくだらない夢を見てしまうのだろう。

 欲求不満は体にも精神にも毒だ。

 伊能とセックスをした日から、何度かあんな夢を見ている。最初は強烈な体験をリピートしているだけだった。だけど二度目のセックスをしてから内容が少しかわってきた。

 俺から伊能をセックスに誘ったり。さっきみたいに島さんを引き合いに出して責めたり。あの伊能が欲情しきった顔で俺を誘って来たり。経験してないことまで夢に見るようになってきた。

 夢のなかで俺は島さんに嫉妬し、伊能への独占欲を持てあましていた。

 たちの悪い夢だ。冗談じゃない。現実はそんなこと全然ない。伊能は俺の弱みにつけこんでフェラとセックスを強要したくず野郎だし、伊能と仲間の島さんも職権乱用の最低カス野郎だ。

 伊能は島さんと寝たのは昔のことだと言っていたがそれも怪しい。

 伊能ともう一度寝たらリストラはなしにしてやると言われた時、島さんは俺を挑発するような物言いをした。

「あいつと寝てどうだった?」

 昼休みから戻る途中、いきなり呼び止められてそんなことを言われた俺はパニックになった。伊能と寝たことなんて誰にも知られたくないのに。恥ずかしさと怒りで何も言えないでいると、「ああ見ててなかなか可愛い奴だろう」と島さんは笑った。

 伊能のことは何でも知っているという自信に満ち溢れた顔と言い方だった。

「どこがですか」

 吐き捨てるように言えば島さんは笑みをさらに濃くした。

「お前に見抜く力はないか。あいつもお前の前で素を見せていないようだしな」

 二人がまだ深い仲だからこそ出てくる言葉だ。あの二人はデキてる。学生の頃からずっと続いているのかもしれない。

 伊能が俺とセックスしたがり、島さんが伊能とセックスを勧めてくる理由は、二人の変態趣味に俺が付き合わされたのだろう。寝取られることで興奮するなんて俺には理解できない。

 しかしこんな嫌な目にあったからリストラは回避できたはずだ。

 あれから数週間。リストラの噂自体、いつの間にかなくなっていた。約束だけはきちんと守ってくれたらしい。

 あれ以来、たまに島さんと出くわすと二、三言葉を交わすようになった。その大半は天気や仕事の話だが、たまに伊能の話題を挟んでくる。よっぽどあいつのことが気になるらしい。もしかすると同じ部署で働く俺に嫉妬して釘を刺す目的もあるのかもしれない。

 そんな心配は不要だと言ってやりたい。俺が好きなのは女だし、男を相手しなきゃいけない場面に出くわしても伊能だけは断る。今回のことで伊能の正体がわかった。仕事以外、今後一切関わりを持ちたくない。

 このまま二度寝する時間でもなかったので起きてシャワーを浴びた。浴室から出ると物音で気付いたのか嫁も起きていてコーヒーを入れてくれていた。

 一口飲むと、伊能の家で飲んだコーヒーを思い出した。ああやって朝にコーヒーを飲ませた男は俺と島さんの他に何人いるんだろう。

 食事のあと出勤し、いつものように仕事をこなした。得意先をまわり、一旦社に戻って配送の手続きをし、いきつけの店で昼を食べ、また得意先をまわる。納品ミスが発覚して急遽その対応におわれたがだいたいいつもと同じ時間に仕事が終わった。

 デスク仕事をしている時、伊能も戻って来た。取引先でもらったという饅頭を女子社員に渡してお礼を言われていた。お土産の饅頭が俺にも一個まわって来た。礼だけ言って食わずに机に置いた。

 退社間際、近くを通った伊能が机に置きっぱなしの饅頭に気付いた。一瞬それに目をとめてから俺の顔を見た。俺は気付かないふりをして仕事を続けた。

「斉藤はこしあん派? つぶあん派?」

 無視するのも大人げないので「こしあん」と答えた。

「それ、こしあんだぞ」

 とだけ言って通りすぎて行った。

 二回セックスした。そんなことおくびにも出さない態度だ。少しは気まずくなって顔を合わせづらくなったりするのが普通だろうに。その慣れた態度にも腹が立った。

 他の同僚を飲みに誘ったがデートを理由に断られて仕方なくまっすぐ家に帰った。嫁の作った夕飯を食べながら産婦人科へ行った話を聞いた。すくすく順調に育っているらしく安心した。

 風呂のあとリビングでテレビを見た。嫁は娘の寝かしつけで子供部屋だ。酒でも飲もうかと腰をあげたとき、スマホが鳴った。

 伊能からだ。当然無視した。一度切れてまた鳴った。出るまで鳴り続ける気がして、仕方なく電話に出た。

「なんだよ」
『夜分にすまん。島だ』
「島っ……さん?! てっきり伊能だと」
『伊能が酔いつぶれた。迎えに来てやってくれないか』
「えっ、俺もう家なんですけど」

 あんたが送ってやればいいじゃないかという言葉がのど元まで出かかる。

『伊能と俺には恩義があるはずだろ? それにこいつの家は反対方向なんだ』

 だからってすでに帰宅して風呂まで入った俺がわざわざ出向いて送る必要があるだろうか?

「タクシーに乗せちゃえばいいですよ」
『嫌ならいい。別の奴に頼む』
「……わかりました、行きますよ。場所教えて下さい」

 島さんから聞いた住所をメモし、嫁には会社でトラブルがあったと言って家を出た。飲む前だったので車で向かった。

 指定の場所に車を入れたら酔っ払いを担ぐ島さんがここだと手をあげて合図した。

「急に悪かったな」

 伊能を助手席に押し込んで島さんが言う。車内が一気に酒臭くなった。ずいぶん飲んだらしい。

「これで貸し借りチャラになったら嬉しいんですが」
「今後の成り行き次第だな」
「どういう意味ですか」
「伊能を頼む。家は知ってるな?」
「知ってますけど」
「じゃ、あとは任せた。俺は帰る」

 島さんは扉を閉めると踵を返し駅のほうへ歩いて行った。勝手な人だ。茫然としばらく見送ってから隣の伊能へ視線を移した。赤い顔で俯いている。気持ち悪いのか眉間にしわが寄っている。こんなに酔っぱらうなんて珍しい。

「吐くなよ」

 アクセルを踏んだ。

「俺のこと嫌いだろ。そのへん置いてっていいぞ」

 俯いたまま伊能が言った。

「そうしたいのは山々だけど、引き受けた以上は家まで送る」
「……悪いな」
「なんでこんなになるまで飲んだ?」
「あの人が飲ますから」

 あの人。その言い方は先輩後輩というものを越えた親しみが籠っているように聞こえる。実際二人は肉体関係があったわけだし。

「島さんも意外に冷たいな。こんなにした張本人のくせに、俺に任せて自分は帰るんだから」
「あの人はそういう人だよ。仕事の次に家庭が大事な人だから酔っ払いの面倒なんかみない」

 伊能もずいぶん島さんのことを理解しているようだ。

「今もまだ島さんと付き合ってんだろ?」
「付き合ってないって」

 ふっと伊能はため息みたいに笑った。

「じゃ、都合のいい男ってやつ?」
「よく喋るな。会社じゃ俺のこと避けて無視するくせに」
「無視はしてねえだろ」
「饅頭食わなかったじゃん」
「食う暇なかったんだよ」
「人の顔見もしねえし」
「逆にお前はなんでそんなに平気でいられんだよ」
「俺、ヤな奴だから」
「それな。ほんと。今回のことでよーくわかったわ」

 口喧嘩みたいな言い合いになって空気が悪くなった。伊能も横向いている。

「そこで止めろ。降りる」

 伊能が言う。

「ほんとにおろすぞ」
「おろせっつってんだよ」
「こんなとこでおろせるわけないだろ」
「俺のこと心底嫌いになったんだろ。だったらもう放っておけよ。島さんに言われたからってノコノコ来てんじゃねえよ。期待すんだろ」
「期待ってなんだよ」

 伊能がハッと息を飲む音が聞こえた。慌てた様子に思わず横を見る。伊能が真っ赤な顔で俺を見ていた。

「なんでそんな顔してんだよ」

 視線を前に戻したがなぜか俺まで顔が熱くなってきた。

「まさか、変なこと期待してんじゃないだろうな。絶対ない! 二度とないからな!」
「わかってるよ、バーカ」

 体も熱くなってきてじっとり手に汗が滲んだ。

 嫌悪感しかない行為。嫌々だった。でも体は気持ちよかった。快感を味わった。欲求不満が変な夢を見せた。夢の中でもたまらなく気持ちよかった。

「俺のこと、前から狙ってたって言ってたけど、あれ、ほんとか?」

 トイレでフェラを強要された時だ。伊能は確かにそう言った。

「そんなこと訊いてどうすんだよ」
「どうって……どういう意味かと思って」
「そのまんま。意味なんかない」
「俺のこと好きなのか?」
「ばっ……、だ……だったらどーする?」

 バカジャネーノと言おうとしたくせに、途中で思い直したのか俺の反応を窺ってくる。だったら? 赤信号で車を止めて考える。伊能が俺のことを好きだったら?

「島さんより?」
「はあ?」
「そんなに俺が好き?」
「ちょ待て。好きとは言ってないだろ」
「嫌いか?」
「嫌いだったら寝たいと思わないだろ」
「俺と寝たかったのか?」
「ちょ……質問攻めやめろ。前、青!」

 青信号に変わっていた。再び車を動かす。珍しく伊能が慌てている。この会話の主導権は俺が握っている。

『ああ見ててなかなか可愛い奴だろう』

 思い出される島さんの言葉。悔しいけど、あんたの言うことちょっとわかっちゃいましたよ。








2017-10-22(Sun) 20:23| 続続続・ひとでなし| トラックバック(-)| コメント 2

ご挨拶

お越しくださりありがとうございます。 初めに「当ブログについて」をご一読くださいますようお願い致します。
管理人が以前、某掲示板で書いていたものをここで再利用しています。決してパクリでは御座いません。そしてお願い。GKさんの小説を保存しておられる方いましたらぜひご連絡頂けないでしょうか。いまとても読みたいのです…

お世話になってます

参加してます

惚れリンク

最新コメント

カウンター