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僕はセールスマン(1-1)

2014.02.27.Thu.
<前話はこちら>

 表向きはサプリメントの販売。イケそうな女性には大人のオモチャを、実践付きで売り歩いてきた。

 たまたま行った家で、高校生の男の子を見つけた。ローターでちんぽを刺激しただけでギンギンに立たせた。バイセクシャルの僕にはすぐ、彼がゲイだとわかった。

 久しく男を相手にしてこなかった僕は、彼を相手にウケのセックスをし、帰り際には請われるまま、連絡先を教えていた。

 それ以来、彼はちょくちょく僕の部屋にやってくるようになった。やってくるなり、有無を言わせず僕を押し倒し、突っ込んでくる。

「なぁ、ここ、そんなにいい?」

 彼は四つん這いにさせた僕の前立腺にバイブを押しつけ、背中越しに聞いてくる。僕は彼の胸の温もりを感じながら白濁を撒き散らす。

「またイッたのか。あんた、感じやすいな。これで何度目だっけ」

 と楽しそうに彼は笑う。何度イッたかなんて、僕も覚えていない。

「もう……、イヤだ、やめてくれ、これ以上は辛いだけだよ……」
「俺はまだ一回しかイッてないんだぜ」
「口でやるから」
「じゃあ、俺も口でやったげる」

 彼は僕の下に潜り込むと、白い糸を引くちんぽを咥えてしゃぶりだした。ヒリヒリとした痛みと快感。拷問に近い性行為。

 奥様たち相手だと、自分でコントロール出来るから楽だ。女性には何度でも満足いくまで気をやらせて、僕は最後に達する。そのフリだけをして、実際にはイカないこともある。こうやって自分の体調管理をして、次の仕事の体力を残す。

 なのに、高校生の彼ときたら、無尽蔵に湧き上がる精力に任せて僕を攻めてくる。彼は僕からコンドームを買いはするが、嫌がって使わない。僕にもつけさせてくれない。僕がイッたかイカなかったか、彼には一目瞭然。

 年上の僕が、年下の高校生にいいように蹂躙され、最後には「もう許してくれ」と泣かされることになる。

 最初の頃は、十代のセックスに溺れた。疲れも心地よかった。寝不足も気にならなかった。それが三ヶ月も続くと、いい加減、うんざりしてくる。

 最近は事が終わると気絶するように眠ってしまう。彼が楽しそうに学校での出来事や友達の話をしていても、僕はそれを聞く余力も残っていない。

 こんなことだから、仕事にも影響が出てくるようになった。奥様相手に勃たない。もう、セックスしたくない。先日も、お得意の奥様から呼び出しがあったが断ってしまった。この女性は旦那が出張で留守にするたび僕を呼び出し、朝から晩までセックス三昧。毎回色々買ってくれるが、長い時間拘束されるので疲れる。

 営業成績も落ちてきた。なのに彼は相変わらず格闘技に近いセックスで僕を疲れさせる。高校生がゲイのセックス仲間を見つけることは奇跡だ。僕という捌け口を見つけて執着しているのだろう。しかしそれも、我慢の限界だ。今日こそはっきり言ってやろう。

 僕の帰宅時間を狙って彼から電話がかかってきた。

『俺だけど。今からそっちに行ってもいい?』
「ダメだ、君には会えない。僕はもう君とセックスするのは疲れたよ」
『顔見るだけ。顔見て少し話をしたら帰るから。どうしてもあんたに会いたいんだ』
「もういい加減にしてくれ。僕は君の顔を見ただけでプレッシャーに押しつぶされそうになる。君との付き合いはもう終わらせたい」
『いきなり何言い出すんだよ』
「君を最初にからかったのは僕だ、そのことは謝るよ。でも三ヶ月も君の相手をしてきたんだ、それで充分償ってるだろ。それじゃ、もう僕の家には来ないでくれ。電話もかけてくるな、かかってきても出ないからな」

 彼の反応が返ってくるまえに電話を切った。すぐ彼から着信があったが、携帯の電源を切って無視した。これでいい。こうでもしなきゃ、僕の身がもたない。

 シャワーを浴びて部屋へ戻ると……なんと彼がいた。

 驚いて言葉をなくしている僕を睨み付けながらつかつか歩み寄ってきてがしっと肩を掴んだ。

「俺と別れたいってこと?」

 なんとか怒りを押し殺そうとした低い声。息遣いにまで怒気がこもっている。

 別れるもなにも、そもそも僕たちは付き合っていたのだっけ?

「君はなにか勘違いを……」
「絶対別れないから。四六時中あんたのことばっかり考えてるんだ。俺の頭の中、全部あんたなんだ。あんた無しじゃ生きられない」

 ドストレートな告白に僕のほうが気恥ずかしくなってしまうが、彼は真剣な顔で、しかも最後はちょっと目を潤ませているのを見たら……年甲斐にもなくキュンとしてしまった。

「そんなに僕が好きなのかい?」
「好き。大好き。俺はあんたに夢中だよ」

 そんな自分の状況に困っているというふうに彼はフッと笑った。心臓鷲掴み。お客相手に一切の恋愛感情を持たなかった僕が、恋に落ちた瞬間だった。

「僕をベッドに連れて行って」

 彼の首に腕をまわした。

「やだ。そこまで我慢できない」

 唇が押し付けられた。すぐさま舌が入ってくる。バスローブのなかに侵入した手が僕の乳首を摘まんだり揉んだりする。僕の足を割って彼の膝が入ってくる。僕は自分からバスローブを脱ぎ捨て、彼のジーンズの前をくつろげた。

 跪いて彼のちんぽをしゃぶる。走ってきたのか蒸れていたが、愛おしい熱だった。彼のちんぽはすぐに完全勃起した。早く欲しくてたまらない。

「もういいよ。お尻、こっちに向けて」

 言われた通り、僕は床に四つん這いになり、彼のほうへ尻を向けた。むずっと双丘が割られ、晒されたアナルをペチャペチャと舐められた。

「アッ、ンンッ、やっ……そんな、いいから、早く……欲しい」
「いきなり突っ込んだら痛いだろ」
「僕が欲しいと言ってるんだ……ん、早く、入れろっ」

 背後で彼が苦笑する。笑われても仕方ない。電話で疲れるから君とセックスしないと宣言しておきながら、いざ肌を合わせると早く入れてくれと懇願しているんだから。

 入れるよ、と彼がペニスを押し込んできた。彼の先走りと唾液とで、意外と挿入はスムーズ。彼も大丈夫と判断したようでさっそく腰を振りだした。パンパンと肉のぶつかる音に、ヌチュッヌチュッと卑猥な水音が混じる。

「ンンッ、アッ、アァッ、いいっ、すごい……ッ、奥まで……アッ、アンッ、アァンッ、やだッ、アァ……ッ」
「今日はいつもより声が大きいね。そんなに気持ちいい?」
「イイッ……もうっ、ヤッ……アッ、イッちゃう……ヤダッ、イッちゃう……ッ、こんな、早く、やだぁ! あっ、あんっ、アァアッ……アッ……クゥ……ンッ!」

 僕はあっという間にイッてしまった。全身全霊で彼を締め付けなら射精し、これ以上ないほどの絶頂感を味わいながら、まだ僕のちんぽはいきり立ったままだった。

「すっごいすけべな声。俺のちんぽ、大好きなんでしょ?」
「すきっ……男らしい勃起ちんぽ、好きっ……! また……イく……やだッ、イッちゃう!」

 彼が僕のちんぽを扱きながら腰を動かす。それだけでまた射精してしまいそうになる。連続するオーガズムに僕は頭がどうにかなってしまいそうだった。

「アッ、アンッ、やぁ……やだっ、怖いっ、触らないで……またイッちゃうからぁ……ンンッ、ん、ごかない、でッ……アンッ、ダメッ、また、出ちゃう、から、アッ、アッ、や、出ちゃうッ、イッちゃう──!」

 ドピュッと精液が飛び出した。……気がしただけで、僕はドライでイッていた。初めての経験。これが恋愛感情のないセックスとの違いなのだろうか。好きな相手とのセックスはこれほどまでに気持ちがいいものだったのか。

「もう、止まんないみたいだな。さっきからすごい締め付けだよ。俺もイッていい?」
「イイッ、欲しいっ、中……僕に、中出ししてっ……君の精液、僕の中に欲しいんだッ!」

 彼の腰つきが一層早くなる。部屋に僕の喘ぎ声が響き渡る……



 くたくたで床に寝転んでいた。彼の腕枕。僕より年下なのに、なぜかとても安心する。

「俺と別れるなんて、ないよね?」

 あれほど散々僕を泣かしておきながら心配顔でこんなことを聞いてくる。そういうところはお子ちゃまでかわいい。

「ばか。これからは君一人の専属だよ、僕は」
「嬉しい」

 言葉にして、本当に嬉しそうに笑う。微笑み返す僕もきっと、同じような顔をしているのだろう。




大人のオモチャ男子。(1)

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